JP3213277U - トラッキングエラーを生じないトーンアーム及びヘッドシェル - Google Patents

トラッキングエラーを生じないトーンアーム及びヘッドシェル Download PDF

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【課題】弧の円周角の定理を応用することによりトラッキングエラーを生じないトーンアーム及びヘッドシェルを提供する。【解決手段】ヘッドシェルのカートリッジ担持機能をヘッドシェル回動部4とし、レコード針の鉛直線上Bでヘッドシェル基幹部3に連結する。ヘッドシェル回動部4に固定した軸芯Bを通るスライド棒5は、キャビティ上のガイド棒7に位置Cで摺動する。このときスピンドルの軸芯A、ヘッドシェル回動部軸芯B、スライド棒とガイド棒の接点C、及びトーンアーム回動支点Oに対するAの点対象位置Dを、AOを半径とする仮想円Y上に配置することにより、∠DAC=∠DBCとともに∠ABD=直角となる。これによりカンチレバーはレコード針が接するレコード溝の接線上に位置するためトラッキングエラー角は常に0度となりトラッキングエラーを生じない。【選択図】図1

Description

本考案は、アナログレコードの再生において、先端にレコード針のついたカンチレバーを有するカートリッジの担持機能をヘッドシェルから分離してヘッドシェル回動部とするとともに、ヘッドシェル回動部にスライド棒を付加固定し、レコードの再生中はレコードプレーヤーのキャビティー上面に垂直に取り付けたガイド棒にスライド棒が接して動くことによりカンチレバーをレコード針が接するレコード溝の接線上に置くことができることでトラッキングエラーを生じないトーンアーム及びヘッドシェルに関するものである。
ユニバーサルタイプと呼ばれる一支点回動のトーンアームはレコード盤の外側から内側に向かって回動するとき、カンチレバーの向きは針先が接するレコード溝の接線に対してトラッキングエラーの原因となる角度誤差を生じる。この対策として、これまでにも複数の機構上の工夫がされているが、理論的に不完全もしくは機構や構造上の問題により実用に供せないものが多い。
特開平9−54901
実用新案文献
実用新案文献1
昭61−68520
実用新案文献2
昭61−95042
実用新案文献3
昭62−2954
実用新案文献4
昭62−176617
トラッキングエラーの生じないトーンアーム及びヘッドシェルを実現するためには、トラッキングエラーの生じないことを理論的に保証できること。及び実用にかなう機構と構造であること。この2点である。
本考案は、ユークリッド幾何学における、同一円弧上の円周角は同じであることと、直径上の円周角は直角(90度)であることの二つの定理に基づいている。また、カンチレバーの方向を安定させるためにヘッドシェル回動部に付加固定するスライド棒は曲げに強い材質を使用する。
上述により、カンチレバーは常にレコード針の接するレコード溝の接線上に位置することが出来ることによりトラッキングエラーを生じない。
本考案の一実施例の概要を示す平面図である。
ヘッドシェル回動部は水平方向の自由回動機構をともなってヘッドシェル基幹部に連結されるとともに、ヘッドシェル基幹部のコネクタを介してトーンアームに取り付けられる。または、ヘッドシェル回動部は直接トーンアームの先端部に連結される。またヘッドシェルの回動軸心はカンチレバーの先端すなわちレコード針の先端の鉛直線上に位置する。また、ヘッドシェル回動部には同回動軸芯を通るレコード面に平行なスライド棒を付加固定する。トーンアームの回動支点からヘッドシェル回動軸心までの距離はトーンアーム回動支点からレコード中心、すなわちスピンドル軸芯までの距離に等しく設定される。また、レコード針にはレコード面に対して右回りのトルクが働くことからスライド棒は常にガイド棒に接している。ただし右回りのトルクが小さい時はガイド棒の上端から軽いオモリを錐下してスライド棒をガイド棒に押し付けることも可能である。また、スライド棒とガイド棒の接点はトーンアームの回動支点を中心とし、トーンアーム回動支点からスピンドル軸芯までの距離を半径とする円周上にある。また、トーンアーム回動支点とスピンドル軸芯及びスライド棒とガイド棒の接点の角度は概ね45度から80度であり60度前後が実用的である。また、この角度はカートリッジの中心線とスライド棒が作る角度に等しくなければならない。以上によりトラッキングエラーのないトーンアーム及びヘッドシェルが実現される。なお、スライド棒が糸や紐であってはならない。糸や紐はレコード針に働くトルクに負けカンチレバーの向きに狂いを生じるためである。
以下、添付図面に従って一実施例を説明する。ガイド棒7はレコードプレーヤーのキャビネット上面に垂直に取り付けられ、トーンアームの回動支点Oを中心とする半径OAの円Yに接している。このとき角度∠OACまたは角度∠DACはレコードプレーヤーのキャビネットのスペース、及びトーンアームの長さを勘案した設計の手続きから45度から80度の間で定める。実施例では60度を採用した。
ヘッドシェル回動部4はヘッドシェル基幹部3の位置Bに自由回動する機構により連結される。位置Bはまた、カートリッジのカンチレバーの先端位置すなわちレコード針先端の鉛直線上であり、かつ円Y上に位置している。
また、ヘッドシェル回動部に付加固定されたスライド棒5はヘッドシェル回動部4に担持されたカートリッジの中心線に対して位置Bを通る角度∠DBC=∠DACとなる線分BC上に取り付けられ、レコードの再生中は常にガイド棒7に位置Cで接して動く。
このとき角度∠DACと角度∠DBCは共に円Yの円弧CDの円周角であって等しいこと。及び角度∠ABDは円Yの直径上の円弧であり直角であること。及びカートリッジの中心線すなわちヘッドシェル回動部4の中心線は線分BD上にあることにより、カートリッジのカンチレバーはレコード針が接するレコード溝の接線上にある。以上によりトラッキングエラー角は常に0度であり、トラッキングエラーを生じない。
1 レコードまたはターンテーブル
2 トーンアーム
3 ヘッドシェル基幹部
4 ヘッドシェル回動部
5 スライド棒
6 レコード針圧調整用のバランスウェイト。
7 ガイド棒
O トーンアームの回動支点
A レコードの中心であり、ターンテーブルの中心であり、スピンドルの軸芯
B ヘッドシェル回動部の回動軸芯。カンチレバーの先端すなわちレコード針の先端の鉛直線上にある。
C スライド棒がガイド棒に接する位置
D 線分AOの延長線上にあり、線分AO=線分DO
Y Oを中心とし、線分AOを半径とする仮想円。A、B、C、Dは円Y上に位置する。

Claims (2)

  1. アナログレコードの再生に使用する、一支点回動のトーンアーム及びトーンアームの先端に装着するヘッドシェルにおいて、カートリッジの担持機能をヘッドシェル回動部としてヘッドシェル基幹部より分離し、カンチレバーの先端すなわちレコード針の先端を通る鉛直線を軸に水平方向に自由回動する機構を持たせるとともに、ヘッドシェル回動部には同回動軸芯を通るレコード面に平行でカートリッジの中心線に対して右回りに45度乃至80度の開き角をとる位置にスライド棒を付加固定する。ヘッドシェル回動部はヘッドシェル基幹部に連結した状態でコネクタによりトーンアームに接続する。
    レコードの再生中、スライド棒はレコードプレーヤーのキャビティ上面に垂直に立てたガイド棒に接して動く。このとき、レコードの中心すなわちスピンドルの中心(A)、及びレコード針の先端を通るヘッドシェル回動部の軸芯(B)、及びスライド棒とガイド棒の接点(C)はトーンアームの回動支点(O)から等距離に位置する。また点(D)を線分(AO)の延長線上で線分(DO)=線分(AO)とすると、(A、B、C、D)は(O)を中心とする半径(OA)の円(Y)上にあることから、円周角の定理により角(∠DAC)=角(∠DBC)である。またカートリッジの中心線及びカンチレバー及びヘッドシェル回動部の中心線は線分(DB)の垂直平面上にあるとともに、角(∠ABD)は直角であることからカンチレバーはレコード針の接するレコード溝の接線上に位置する。従ってトラッキングエラー角は常に0度である。
    以上の機構と構造によりトラッキングエラーを生じないトーンアーム及びヘッドシェル。
  2. ヘッドシェル回動部を同回動機構に対応した取付け機構を有するトーンアームに直接連結する。これにより「請求項1」と同様の機構と構造によるトラッキングエラーを生じないトーンアーム及びヘッドシェル。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20180286435A1 (en) * 2015-09-30 2018-10-04 Dong-Chan SON Headshell and tonearm for mounting cartridge of audio turntable and audio turntable comprising same

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