JP3213089U - 化粧品及び化粧品入り容器 - Google Patents
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Abstract
【課題】誤飲・誤食の防止に効果的な化粧品及び化粧品入り容器を提供する。【解決手段】誤飲・誤食防止用の苦み成分である安息香酸デナトニウムを含有する化粧品であって、お菓子、パン、果物又はその他の食品の形状を模した化粧品とする。或いは、粉末、固体、液体又はジェル状2の化粧品をジュース瓶形状又はワインボトル形状その他の飲料用包装容器の形状をした容器に収容し、又は、粉末、固体、液体又はジェル状2の化粧品をビールジョッキ形状又はワイングラス形状その他のコップ容器の形状をした容器3に収容した化粧品入り容器とする。【選択図】図2
Description
本考案は、誤飲、誤食が効果的に防止される化粧品及び化粧品入り容器に関する。
従来、玩具や芳香剤の分野において、子供や年寄りによる商品の誤飲、誤食を防止するため、食べられないことを表示した文章や、キャラクターの図案をパッケージや商品本体に表示することが周知であるが、その効果は、万全ではなかった。
そこで、その玩具の表面や、芳香剤の成分中に苦み成分を混ぜて、誤って口に入れても吐き出せるものが知られていた。
特開2001−245964
実願平7−12762
一方、化粧品の分野において、お菓子やパン等の食品の形状を模したものやジュースやワイン等のボトル形状を模した、本物と見間違うバスジェル、バスフィズ及びせっけん等が増えてきており、同様のトラブルを抱える点が危惧されていた。
そこで、鋭意研究開発の結果、安息香酸デナトニウムを一定量使用することで、誤飲、誤食しても吐き出せることによりトラブルを防ぐことに成功した。
請求項1記載の考案は、安息香酸デナトニウムを含有した化粧品が、お菓子、パン、果物又はその他の食品の形状を模した固体形状となっていることを特徴とする。
請求項2記載の考案は、安息香酸デナトニウムを含有した粉末、固体、液体又はジェル状の化粧品が、ジュース瓶形状又はワインボトル形状その他の飲料用包装容器の形状をした容器に収容されていることを特徴とする。
請求項3記載の考案は、安息香酸デナトニウムを含有した粉末、固体、液体又はジェル状の化粧品が、ビールジョッキ形状又はワイングラス形状その他のコップ容器の形状をした容器に収容されていることを特徴とする。
本考案は以上説明したような形態で実施され、次のような効果を有する。
請求項1記載の考案によれば、お菓子、パン、果物又はその他の食品の形状を模した化粧品において誤飲、誤食防止の効果を有する。
請求項2記載の考案によれば、固体、液体又はジェル状でジュース瓶形状又はワインボトル形状その他の飲料用包装容器の形状をした容器に収容されている化粧品入り容器においても誤飲防止の効果を有する。
請求項3記載の考案によれば、固体、液体又はジェル状でビールジョッキ形状又はワイングラス形状その他のコップ容器の形状をした容器に収容されている化粧品入り容器においても誤飲防止の効果を有する。
安息香酸デナトニウムを含有する化粧品であって、お菓子、パン、果物又はその他の食品の形状を模した化粧品、粉末、固体、液体又はジェル状でジュース瓶形状又はワインボトル形状その他の飲料用包装容器の形状をした容器に収容し、又は、粉末、固体、液体又はジェル状でビールジョッキ形状又はワイングラス形状その他のコップ容器の形状をした容器に収容した化粧品入り容器とする。
まず、固体状の発泡浴用化粧品であるフィズに使用する場合、安息香酸デナトニウム0.0001wt%乃至0.005wt%に加えて、以下の成分を配合する。
フィズの主要成分は、炭酸塩である炭酸水素ナトリウム、硫酸ナトリウム、炭酸ナトリウムから選ばれる1種以上とし、1種あたり組成物中5〜60wt%配合することが好ましい。
有機酸は、クエン酸を組成物中20〜40wt%配合することが好ましい。
三リン酸5Naを配合する場合は組成物中5〜10wt%配合することが好ましい。
水を配合する場合は15wt%以下で配合することが好ましい。
その他本考案で用いるフィズの基材成分は、公知成分としてジメチコン、セルロースガム、香料、PVPから選ばれる1種以上とし、1種あたり組成物中5wt%未満で配合することが好ましい。
本考案で用いるフィズの基材成分は、公知成分としてコカミドDEA、グリセリン、トコフェロール、PEG−8、オレフィン(C14−16)スルホン酸ナトリウム、ラウリル硫酸ナトリウム、メチルパラベン、プロピルパラベンから選ばれる1種以上とし、1種あたり組成物中1wt%未満で配合することが好ましい。
ここで、フィズの形状として、ビスケット、ケーキ、マカロン、チョコレート、アイスクリーム、ソフトクリーム、まんじゅう、たまご、飴、バナナ、みかん、ぶどう、魚、肉、野菜等お菓子又はパン及び果物その他の食品の形状を模したものであればなんでも良く特に限定しない。
例えば、以下のような組成で構成した固体状の化粧品であるフィズの形状をお菓子のマカロン形状1としたものが図1である。
炭酸水素ナトリウム : 39.486wt%クエン酸 :26.90wt%硫酸ナトリウム : 12.00wt%炭酸ナトリウム : 10.00wt%三リン酸5ナトリウム : 8.50wt%ジメチコン : 1.20wt%セルロースガム: 1.00wt%香料 : 0.05wt%コカミドDEA : 0.10wt%トコフェロール: 0.10wt%PEG−8: 0.10wt%オレフィン(C14−16)スルホン酸ナトリウム:0.10wt%安息香酸デナトニウム: 0.004wt%色素:残量
次に、固体状の化粧品である石鹸に使用する場合、安息香酸デナトニウム0.0001wt%乃至0.005wt%に加えて、以下の成分を配合する。
石鹸の主要成分は、パーム核脂肪酸、パーム脂肪酸、トリエタノールアミン(TEA)から選ばれる1種以上とし、1種あたり組成物中10〜80wt%配合することが好ましい。
水を配合する場合は3〜15wt%配合することが好ましい。
ステアリン酸ナトリウム、プロピレングリコールを3〜8wt%配合することが好ましい。
グリセリンは、必要に応じて15wt%以下で配合することが好ましい。
本考案で用いる公知成分としては、塩化ナトリウム、酸化チタン、香料、ソルビトールから選ばれる1種以上の成分としてそれぞれを、組成物中5wt%以下で配合することが好ましい。
その他の本考案で用いる公知成分としては、メチルパラベン、プロピルパラベン、水酸化ナトリウム、色素、安息香酸ナトリウム、酢酸トコフェロール、EDTA−4Na、EDTA−2Na、BHT、エチドロン酸4Naから選ばれる1種以上の成分としてそれぞれを、組成物中1wt%以下で配合することが好ましい。
ここで、石鹸の形状として、ビスケット、ケーキ、マカロン、チョコレート、アイスクリーム、ソフトクリーム、まんじゅう、たまご、飴、バナナ、みかん、ぶどう、魚、肉、野菜等お菓子又はパン及び果物その他の食品の形状を模したものであればなんでも良く特に限定しない。
例えば、以下のような組成で構成した固体状の化粧品である石鹸の形状をお菓子のマカロン形状1としたものが図1である。
TEA : 24.00wt%パーム核脂肪酸 ナトリウム:22.00wt%パーム脂肪酸 ナトリウム : 20.00wt%グリセリン: 10.00wt%水 : 9.90wt%ステアリン酸ナトリウム :5.00wt%プロピレングリコール: 5.00wt%塩化ナトリウム: 1.80wt%酸化チタン : 1.00wt%香料: 0.80wt%メチルパラベン: 0.20wt%プロピルパラベン:0.10wt%水酸化ナトリウム:0.10wt%安息香酸デナトニウム: 0.0005wt%色素:残量
更に、ジェル状の清浄用化粧品であるバスジェルに使用する場合、安息香酸デナトニウム0.0001wt%乃至0.005wt%に加えて、以下の成分を配合する。
バスジェルの主要成分としては、水を、組成物中75〜97wt%配合することが好ましい。
バスジェルの主要成分としては、ラウレス硫酸ナトリウムを、組成物中10wt%以下で配合することが好ましい。
本考案で用いるバスジェルの基材成分は、公知成分としてコカミドプロピルベタイン、コカミドDEA、塩化Na、スチレンコポリマー、アクリレーツコポリマー、TEA、アクリレーツクロスポリマー、アクリル酸アルキル(C10−30)クロスポリマー、グリセリンから選ばれる1種以上とし、1種あたり組成物中5wt%未満で配合することが好ましい。
その他の本考案で用いるバスジェルの基材成分は、公知成分としてポリクオタニウム−7、ポリクオタニウム−10、香料、ジステアリン酸グリコール、ジステアリン酸PEG−150、メチルパラベン、プロピルパラベン、メチルクロロイソチアゾリノン、メチルイソチアゾリノン、EDTA−2Na、クエン酸、クエン酸トリス、色素、PET、オキシベンゾン−4、マイカ、塩化マグネシウム、硝酸マグネシウム、酸化チタンから選ばれる1種以上とし、1種あたり組成物中1wt%未満で配合することが好ましい。
なお、ジェル中にマイカや気泡等を入れる場合、そのマイカが沈まないように或いはジェル中の気泡を持ち上げる効果のあるカルボマーを組成物中10wt%以下で配合することが好ましい。
ここで、ジェルをはじめ、粉末、固体、液体の化粧品を収容する容器またはコップ容器の形状は、ジュース瓶形状又はワインボトル形状その他の飲料用包装容器の形状をしたものや、ビールジョッキ形状又はワイングラス形状その他のコップ容器の形状であればなんでも良く特に限定しない。
そして、例えば、以下のような組成で構成したジェル状の化粧品2をワイングラス形状の容器3に収容したものが図2であり、ワインボトル形状の容器4に収容したものが図3である。
水 : 85.00wt%ラウレス硫酸ナトリウム:8.50wt%コカミドプロピルベタイン : 2.00wt%コカミドDEA: 2.00wt%塩化ナトリウム : 0.90wt%ポリクオタニウム−10 :0.20wt%香料: 0.30wt%ジステアリン酸PEG−150: 0.15wt%メチルパラベン: 0.10wt%プロピルパラベン: 0.10wt%塩化マグネシウム: 0.20wt%硝酸マグネシウム:0.10wt%メチルクロロイソチアゾリノン:0.00115wt%メチルイソチアゾリノン:0.00035wt%EDTA−2ナトリウム:0.10wt%クエン酸:0.04wt%クエン酸トリス(テトラメチルヒドロキシピペリジノール):0.05wt%安息香酸デナトニウム: 0.002wt%色素:残量
最後に、粉末の化粧品である入浴剤に使用する場合、安息香酸デナトニウム0.0001wt%乃至0.005wt%に加えて、以下の成分を配合する。
入浴剤の主要成分としては、硫酸ナトリウムを、組成物中75〜98wt%配合することが好ましい。
本考案で用いる入浴剤の基材成分は、公知成分としてデキストン、ケイソウ土、カオリン、水、酸化チタン、ポリソルベート80、香料から選ばれる1種以上とし、1種あたり組成物中5wt%未満で配合することが好ましい。
その他本考案で用いる入浴剤の基材成分は、公知成分としてフェノキシエタノール、色素、変性アルコールから選ばれる1種以上とし、1種あたり組成物中1wt%未満で配合することが好ましい。
例えば、以下のような組成とし、図示しないが、図2及び図3のジェル状の化粧品2を粉末状の化粧品に変更すると本考案の化粧品入り容器を完成することが出来る。
硫酸ナトリウム:96.50wt%デキストリン: 2.00wt%香料: 1.00wt%フェノキシエタノール: 0.30wt%安息香酸デナトニウム: 0.003wt%色素:残量
ここまで、実施例を通して誤飲・誤食の防止に効果的な化粧品及び化粧品入り容器の説明をしたが、本考案はその実施例に限定されるものではなく、本考案の要旨の範囲内で種々に改変できる。
1 マカロン形状のフィズ又は石鹸
2 ジェル状の化粧品
3 ワイングラス形状の容器
4 ワインボトル形状の容器
2 ジェル状の化粧品
3 ワイングラス形状の容器
4 ワインボトル形状の容器
Claims (3)
- 安息香酸デナトニウムを含有し、
お菓子、パン、果物又はその他の食品の形状に模した固体形状としたことを特徴とする化粧品 - 安息香酸デナトニウムを含有した粉末、固体、液体又はジェル状の化粧品をジュース瓶形状又はワインボトル形状その他の飲料用包装容器の形状をした容器に収容したことを特徴とした化粧品入り容器
- 安息香酸デナトニウムを含有した粉末、固体、液体又はジェル状の化粧品をビールジョッキ形状又はワイングラス形状その他のコップ容器の形状をした容器に収容されていることを特徴とした化粧品入り容器
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2017003605U JP3213089U (ja) | 2017-08-04 | 2017-08-04 | 化粧品及び化粧品入り容器 |
Applications Claiming Priority (1)
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Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP3213089U true JP3213089U (ja) | 2017-10-19 |
Family
ID=60107447
Family Applications (1)
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JP2017003605U Active JP3213089U (ja) | 2017-08-04 | 2017-08-04 | 化粧品及び化粧品入り容器 |
Country Status (1)
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JP (1) | JP3213089U (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2019119708A (ja) * | 2018-01-05 | 2019-07-22 | 株式会社セガ トイズ | 入浴剤キット |
-
2017
- 2017-08-04 JP JP2017003605U patent/JP3213089U/ja active Active
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2019119708A (ja) * | 2018-01-05 | 2019-07-22 | 株式会社セガ トイズ | 入浴剤キット |
JP7067738B2 (ja) | 2018-01-05 | 2022-05-16 | 株式会社セガトイズ | 入浴剤キット |
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