JP3212905B2 - 電源の発振防止方式 - Google Patents

電源の発振防止方式

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正史 関本
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電源の発振防止方
式に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、出力電圧を負荷側にて監視し、給
電線路の電圧降下を補正している電源装置においては、
給電線路のインダクタンスにより位相遅れが生じ、電源
出力が発振してしまうおそれがある。このため、給電線
路のインダクタンス値を想定して定電圧制御用帰還回路
内オペアンプに位相補正回路を追加している。
【0003】このような従来の技術を示す例としては、
例えば、「トランジスタ技術増刊,実用電源回路設計ハ
ンドブック」(戸川 治朗著,昭和63年5月20日発
行,CQ出版社)第53頁,第4章に記載されている。
図3は、この従来の技術を示す回路図であり、給電線路
のインダクタンス5の値を想定し、このインダクタンス
値により電源部100に備えた定電圧制御用帰還回路内
オペアンプ102に位相補正部101の抵抗とコンデン
サを選定して追加している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来の技術に
おける第1の問題点は、電源装置と負荷が離れている場
合が多い大型のコンピュ−タ装置等においては、給電線
路のインダクタンスが非常に大きくなってしまうため、
電源装置を各種システムで共通に使用する場合等に、あ
るシステムの給電線路のインダクタンスが想定値より大
きいと電源出力が発振する可能性があることである。
【0005】第2の問題点は、第1の問題点で述べたよ
うにコンピュ−タ装置等の電源システムでは給電線路の
インダクタンスが無視できず、ある程度のインダクタン
スを想定して帰還回路内オペアンプの位相補正を行って
いるため、第1の問題点とは逆に、あるシステムの給電
線路のインダクタンスが無視できる程小さい場合に、出
力に対する高周波応答を低下させ、定電圧制御速度を低
下させてしまうことである。
【0006】本発明は、給電線路のインダクタンスに関
わらず、発振のない安定な電源供給を行うことを目的と
する。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の第1の電源の発
振防止方式は、給電線路の電流値を測定する給電線路測
定部と、前記電流値からインダクタンス値の算出を行い
基準値と比較して位相補正部に制御信号を送出するCP
U部とを備えた位相補正制御部と、前記CPU部から前
記制御信号を受けて抵抗値を調整し定電圧制御用帰還回
路の位相補正を行う位相補正部と、を有することを特徴
とする。
【0008】本発明の第2の電源の発振防止方式は、本
発明の第1の電源の発振防止方式において、前記位相補
正部は、直列に接続された複数個の位相補正用抵抗と、
前記位相補正用抵抗のそれぞれに並列に接続されて前記
CPU部からの制御信号により前記位相補正用抵抗を短
絡,開放する抵抗調整用スイッチと、前記複数個の位相
補正用抵抗に直列に接続された位相補正用コンデンサと
を有することを特徴とする。
【0009】本発明の第3の電源の発振防止方式は、本
発明の第1の電源の発振防止方式において、前記給電線
路測定部は、前記給電線路に対してインダクタンス成分
が無視できる程度の低周波の正弦波の第1の規定電圧
インダクタンス値測定に対して有効な周波数の正弦波の
第2の規定電圧を発信する発信器と、前記発信器から
前記第1の規定電圧が発信されることにより前記給電線
路の抵抗値算出用電流値を検出し、前記発信器から前記
第2の規定電圧が発信されることにより前記給電線路の
インダクタンス値算出用電流値を検出する電流検出部と
を有することを特徴とする。
【0010】本発明の第4の電源の発振防止方式は、本
発明の第1の電源の発振防止方式において、前記CPU
部は、前記給電線路測定部で測定された前記電流値をデ
ィジタル変換するアナログ/ディジタル変換部と、ディ
ジタル変換された前記電流値からインダクタンス値の算
出を行い基準値と比較して位相補正部に制御信号を送出
するディジタルシグナルプロセッサまたはマイクロプロ
セッサとを有することを特徴とする。
【0011】
【0012】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態について図面
を参照して説明する。
【0013】図1は本発明の一実施の形態を示す回路図
であり、電源部1と、位相補正制御部2と、負荷3とに
大別できる。これらの他には、電源部1と負荷3とを接
続するケ−ブルまたはバスバ−による給電線路の抵抗4
と、インダクタンス5と、抵抗4による電圧ドロップを
監視するリモ−トセンス線6と、給電線路のインダクタ
ンス測定のために負荷3を短絡する負荷短絡用スイッチ
7とを備えている。
【0014】電源部1は、CPU部22から制御信号を
受けて位相を補正する位相補正部11と、リモ−トセン
ス線6により監視した抵抗4による電圧ドロップを補正
するオペアンプ12と、トランジスタ13とから構成さ
れている。なお、オペアンプ12に入力されているVre
fは安定化のための基準電圧である。
【0015】位相補正制御部2は、給電線路の電流値を
測定するインダクタンス測定部21と、インダクタンス
測定部21にて測定された電流値からインダクタンス値
の算出を行うとともに、電源部1の位相補正部11へ制
御信号を送出するCPU部22とから構成されている。
さらに、インダクタンス測定部21は、発信器21a
と、電流検出部21bとを備え、CPU部22は、A/
D変換部22aと、DSP/マイコン22bとを備えて
いる。なお、DSPはディジタルシグナルプロセッサ,
マイコンはマイクロプロセッサの略である。
【0016】図2は、図1の位相補正部の詳細な回路図
であり、位相補正部11は、複数個の位相補正用抵抗1
1aと、位相補正用コンデンサ11bと、各位相補正用
抵抗11aをそれぞれ短絡,開放する抵抗調整用スイッ
チ11cとから構成されている。なお、抵抗調整用スイ
ッチ11cは、CPU部22からの制御信号により切換
えられる。
【0017】次に、本発明の実施の形態の動作について
図1および図2を用いて説明する。
【0018】電源部1は、1例として最も単純な構成で
あるシリ−ズレギュレ−タを用いて説明する。電源部1
から負荷3への給電には、一般的にケ−ブルまたはバス
バ−が使用されるが、これには抵抗成分およびインダク
タンス成分が存在する。このため、抵抗4による電圧ド
ロップ補正は、リモ−トセンス線6により負荷3の電圧
を監視し、基準電圧値となるようにオペアンプ12とト
ランジスタ13とで実現する。
【0019】また、インダクタンス成分に関しては、従
来測定手段を持っていなかったため、ある程度のインダ
クタンスを想定して位相補正を行っていた。ここで、本
発明では、位相補正制御部2において測定した電流値か
らインダクタンス値を算出し、これに応じた制御信号を
位相補正制御部2から電源部1の位相補正部11に送出
することにより、適切な位相補正を実現するものであ
る。
【0020】以下、詳細な動作について説明する。
【0021】まず、インダクタンス値(L)の算出に先
立ち、前述のように給電系には抵抗成分も存在するた
め、最初に抵抗値(R)を算出する。
【0022】抵抗値(R)の算出にあたっては、負荷短
絡用スイッチ7を閉じた状態にして負荷3を短絡する。
そして、位相補正制御部2のインダクタンス測定部21
を給電線路のL1,L2端子に接続する。その後、発信
器21aにより、給電線路に対してインダクタンス成分
が無視できる程度の低周波の正弦波の規定電圧(V)を
かける。電流検出部21bは、この時流れる電流値(I
r)を検出してCPU部22に送出する。
【0023】CPU部22においては、A/D変換部2
2aによりディジタル信号に変換した後、DSP/マイ
コン22bに入力し、DSP/マイコン22bは、“R
=V/Ir”より抵抗値を算出する。以上により、給電
線路の抵抗値(R)が算出される。
【0024】次に、給電線路のインダクタンス値(L)
の算出について説明する。上記の状態において、正弦波
の周波数(f)をインダクタンス値測定に対し有効な値
(数KHz)に変更し、インダクタンス測定部21は同
様に電流(I)を検出してCPU部22に送出する。C
PU部22においては、A/D変換部22aによりディ
ジタル信号に変換した後、DSP/マイコン22bに入
力し、DSP/マイコン22bは、下記計算式によりイ
ンダクタンス値(L)を算出する。
【0025】L={(V/I)−R}/2πf そして、CPU部22のDSP/マイコン22bは、予
めDSP/マイコン22bに格納してある基準値と上記
により算出したインダクタンス値(L)とを比較し、位
相補正部11に対して制御信号を送出する。
【0026】位相補正部11の詳細な回路は図2に示す
ように、複数個の位相補正用抵抗11a,CPU部22
からの制御信号により開閉を行う抵抗調整用スイッチ1
1cおよび位相補正用コンデンサ11bから構成されて
いる。位相補正部11は、CPU部22から制御信号を
受け、その制御信号に基づいて抵抗調整用スイッチ11
cを開閉することにより、位相補正用抵抗値を適正値に
変更して適切な位相補正を実現する。
【0027】
【発明の効果】上述したように、本発明による第1の効
果は、給電線路のインダクタンス成分を算出し、この算
出値に応じて定電圧制御用帰還回路の位相補正を行うた
め、給電線路のインダクタンス成分の大きさに関わらず
電源出力の発振を防止できることである。
【0028】第2の効果は、実際のインダクタンス値に
応じて最適な位相補正を行うため、給電線路のインダク
タンス成分を考慮した上で定電圧制御速度を最大限に上
げることが可能となることである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態を示す回路図である。
【図2】図1の位相補正部の詳細な回路図である。
【図3】従来の技術を示す回路図である。
【符号の説明】
1 電源部 11 位相補正部 11a 位相補正用抵抗 11b 位相補正用コンデンサ 11c 抵抗調整用スイッチ 12 オペアンプ 13 トランジスタ 2 位相補正制御部 21 インダクタンス測定部 21a 発信器 21b 電流検出部 22 CPU部 22a A/D変換部 22b DSP/マイコン 3 負荷 4 抵抗 5 インダクタンス 6 リモ−トセンス線 7 負荷短絡用スイッチ
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G05F 1/445,1/56 G05F 1/613,1/618

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 給電線路の電流値を測定する給電線路測
    定部と、前記電流値からインダクタンス値の算出を行い
    基準値と比較して位相補正部に制御信号を送出するCP
    U部とを備えた位相補正制御部と、前記CPU部から前
    記制御信号を受けて抵抗値を調整し定電圧制御用帰還回
    路の位相補正を行う位相補正部と、を有することを特徴
    とする電源の発振防止方式。
  2. 【請求項2】 前記位相補正部は、直列に接続された複
    数個の位相補正用抵抗と、前記位相補正用抵抗のそれぞ
    れに並列に接続されて前記CPU部からの制御信号によ
    り前記位相補正用抵抗を短絡,開放する抵抗調整用スイ
    ッチと、前記複数個の位相補正用抵抗に直列に接続され
    た位相補正用コンデンサとを有することを特徴とする請
    求項1記載の電源の発振防止方式。
  3. 【請求項3】 前記給電線路測定部は、前記給電線路に
    対してインダクタンス成分が無視できる程度の低周波の
    正弦波の第1の規定電圧とインダクタンス値測定に対し
    て有効な周波数の正弦波の第2の規定電圧とを発信する
    発信器と、前記発信器から前記第1の規定電圧が発信さ
    れることにより前記給電線路の抵抗値算出用電流値を検
    出し、前記発信器から前記第2の規定電圧が発信される
    ことにより前記給電線路のインダクタンス値算出用電流
    値を検出する電流検出部とを有することを特徴とする請
    求項1記載の電源の発振防止方式。
  4. 【請求項4】 前記CPU部は、前記給電線路測定部で
    測定された前記電流値をディジタル変換するアナログ/
    ディジタル変換部と、ディジタル変換された前記電流値
    からインダクタンス値の算出を行い基準値と比較して位
    相補正部に制御信号を送出するディジタルシグナルプロ
    セッサまたはマイクロプロセッサとを有することを特徴
    とする請求項1記載の電源の発振防止方式。
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