JP3212617B2 - 洗濯漂白方法および組成物 - Google Patents

洗濯漂白方法および組成物

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Description

【発明の詳細な説明】 技術分野 本発明は布地の漂白に関する。
背景 実に様々な洗浄組成物が当該技術分野において記述さ
れてきた。洗濯用途において、綿および合成布地(例え
ばポリエステル、ポリアミド等)を包含する異種の布地
を処理するために使用する場合の一般的な洗浄組成物に
関係する問題は、脂肪性のシミ、酵素によるシミ、泥/
粘土のシミ等を包含する全種のシミにおいて、消費者の
要望に十分適う有効な性能が得られないということであ
る。
このため、優れた漂白性能を確保しながら、広範囲に
わたるシミに対して全体的に改善されたシミ除去性能を
得ることが本発明の目的である。
現在、過酸素漂白剤と、疎水性溶媒すなわち18未満の
親水率(ハイドロフィリック・インデックス:hydrophil
ic index)を有する溶媒、および親水性溶媒すなわち18
を超える親水率を有する溶媒を含んでなる溶媒システム
とを含んでなる液状組成物で布地を漂白することによ
り、この目的が適えられることが見出されている(ここ
で親水率は次の式、 により定義される)。
事実、洗濯操作で用いる場合、過酸素漂白剤およびそ
のような溶媒システムを含んでなる液状組成物は、漂白
可能なシミだけでなく、脂肪性のシミ、泥/粘土を含有
するシミ、酵素によるシミを包含する各種シミの除去を
促進する。
本発明の利点は、例えば洗濯洗浄剤または洗濯添加
剤、好ましくは洗濯前処理剤など各種洗濯用途において
優れた性能を得ることである。
本発明の好ましい実施態様において、本発明で用いる
液状組成物は、水性媒体中で過酸化水素と反応して対応
する過酸を形成する、漂白活性化剤を含んでいてもよ
い。この過酸はより低温、例えば前処理操作が通常実施
される温度(20℃〜25℃)、でより効果的であり、この
ため本発明の組成物によって広範囲にわたる温度でより
効果的な漂白性能が得られる、ということが知見され
た。
本発明の特定の実施態様における別の利点は、エマル
ションまたはマイクロエマルションとして調製される本
発明の液状漂白組成物に、本明細書に記載されるような
溶媒システムを添加すると、前記溶媒システムの添加前
の粘度がどれほどであっても、前記組成物の粘度が減少
する、ということである。つまり、一実施態様において
本発明は、本明細書に記述されるような過酸素漂白剤お
よび溶媒システムを含んでなる、液状エマルションまた
は液状マイクロエマルションであって、前記組成物の漂
白/洗浄性能に寄与することなく調製コストを増加さ
せ、かつ、組成物の容積を増加させる、あらゆる粘性制
御剤を不要としつつ、適切な物理的安定性を維持しなが
ら粘度を都合よく制御することを可能とするものであ
る。
欧州特許公開公報第126545号は、研磨剤、少なくとも
0.1%のテルペン(例えばd−リモネン)、少なくとも
0.1%のベンジルアルコール、および必要に応じて界面
活性剤、ビルダー等を含んでなる液状研磨洗浄剤を開示
する。この組成物は硬質面から脂肪性の汚れ、粒子状の
双方を除去する。漂白剤は全く開示されていない。洗濯
用途は全く開示されていない。
欧州特許公開公報第216416号は、パラフィンスルホン
酸塩およびアルキルベンゼンスルホン酸塩、0.5%〜10
%のモノテルペンまたはセスキテルペン、0.5%〜3%
の極性溶媒、アクリル重合体増粘剤、研磨剤、および増
粘化合物を含む液状研磨クレンザー(pH8〜12)を開示
する。漂白剤は全く開示されていない。洗濯用途は全く
開示されていない。
欧州特許公開公報第137616号は、6.5以上のpHを有
し、かつ、少なくとも溶媒に対し5重量%含まれる、エ
マルションの形態で調製される洗濯液状組成物を開示す
る。そのような溶媒には、テルペンおよびテルペノイド
溶媒(例えばピネン、d−リモネン)に加え、ベンジル
アルコール、n−ヘキサノール、パラフィン等、別の溶
媒も挙げられる。オレンジテルペンとベンジルアルコー
ルとの混合物は、汚れたモーター油等の特定種のシミの
除去に特に適する。ベンジルアルコール、n−ヘキサノ
ール、脂肪族アルコール混合物等の非極性溶媒の添加に
より安定性が増加する。そのような組成物での布地の前
処理および洗浄時処理(スルー・ザ・ウォッシュ・トリ
ートメント:through the wash treatment)が開示され
る。漂白剤は全く開示されていない。
発明の概要 本発明は、過酸素漂白剤と、18を超える親水率を有す
る親水性溶媒、および18未満の親水率を有する疎水性溶
媒を含んでなる溶媒システムとを含んでなる液状組成物
により布地を漂白する方法を包含するものである(ここ
で親水率は、式 により定義される)。この方法は、前記布地をすすぐ
前、または洗浄し次いですすぐ前に、前記布地へ、好ま
しくはその汚れた部分のみへ、原液の形態で前記組成物
を塗る工程を含んでなる。
本発明は、過酸素漂白剤および前述のように定義され
た溶媒システムを含んでなる、原液の形態の液状組成物
を水浴において希釈する工程と、前記布地、および前記
液状組成物を含んでなる前記水浴とを接触させる工程
と、続けて前記布地をすすぐ工程または洗浄し次いです
すぐ工程を含んでなる、布地を漂白する方法も包含す
る。
最後に本発明は、過酸素漂白剤と、18を超える親水率
を有する親水性溶媒を全組成物の0.05重量%〜20重量
%、および18未満の親水率を有する疎水性溶媒を全組成
物の0.05重量%〜10重量%含んでなる溶媒システムとを
含んでなる、布地の漂白に適する液状組成物を包含する
(ここで親水率は、式 により定義される)。
発明の詳細な説明 布地の漂白方法 本発明は、過酸素漂白剤と、本明細書に記載するよう
な疎水性溶媒および親水性溶媒を含んでなる溶媒システ
ムとを含んでなる液状漂白組成物から開始する布地漂白
の方法を包含する。
事実、本発明は、特に前処理の用途において汚れた布
地を処理するために用いる場合、親水性溶媒および疎水
性溶媒の双方とも含んでなる前記溶媒システムの代わり
に、前記溶媒システムを含まない同様の組成物、または
溶媒の1種のみ(すなわち、本明細書に記載される親水
性溶媒または疎水性溶媒)を含む同様の組成物によりも
たらされるシミ除去性能と比較した場合、過酸素漂白剤
を含んでなる液状組成物に本溶媒システムを添加するこ
とにより、改善されたシミ除去性能が前記組成物により
得られる、という発見に基づいている。
本発明における「シミ除去性能」とは、漂白可能なシ
ミに加え各種シミ/汚れ、例えば脂肪性/油性のシミ、
および/または酵素によるシミ、および/または泥/粘
土のシミにおけるシミ除去性能を意味する。
本発明において「脂肪性/油性のシミ」とは、汚れた
モーター油、ミネラル油、化粧品、口紅の植物性油、ス
パゲティーソース、マヨネーズ等、布地に見出される、
あらゆる脂肪性の汚れおよびシミを意味する。
酵素によるシミの例には、草、チョコレート、および
血液が挙げられる。漂白可能なシミの例は紅茶、コーヒ
ー、ワイン等が挙げられる。
例えば前処理の条件下に、汚れた布地における所与の
組成物のシミ除去性能を次の検査方法により評価しても
よい。最初に布地のシミ部分に、本発明による組成物を
原液で塗り、その状態で約1〜10分間、好ましくは5分
間作用させた後、前処理した布地を30℃〜70℃の温度
で、前記布地を漂白するに足る時間で、一般の洗浄条件
で従来の洗浄剤組成物により洗浄する。例えば、このシ
ミ除去性能検査に使用する典型的な汚れた布は、米国、
オハイオ州、シンシナティのEMC(エンピリカル・マニ
ュファクチャリング・カンパニー(Empirical Manufact
uring Company))から商業的に入手してもよい。例え
ば、粘土、草、スパゲッティソース、グレービー、汚れ
たモーター油、化粧品、バーベキューソース、紅茶、血
液が付着した2種の異なる基材(綿(CM120)およびポ
リコットン(PCW28))である。
シミ除去性能は、本発明による組成物で前処理した汚
れた布地を、基準物(例えば本発明によるそのような溶
媒システムを含まない同様の組成物)で前処理したもの
と照らし合わせて比較することにより評価してもよい。
目視等級スケールを使用して、0〜4の範囲でパネルス
コア単位(psu)を割り付けてもよい。
本発明の布地漂白方法は、本明細書に記載されるよう
に、過酸素漂白剤および溶媒システムを含んでなる液状
漂白組成物を原液で、または希釈して布地と接触させる
工程と、続けて前記布地をすすぐ工程とを包含する。好
ましい実施態様においては、布地を「前処理」する場
合、布地に組成物を原液で塗り、続いて布地をすすぐ、
または正常な洗浄サイクルで洗浄してからすすぐ。我々
は、布地の洗浄/すすぎの前に布地を汚れた部分に本発
明の組成物を直接接触させると、シミ除去性能の改善が
特に著しくなることを認めた。
第1の必須要素として、本発明に従って使用される液
状組成物は過酸素漂白剤またはその混合物を含んでな
る。そのような過酸素漂白剤には、過酸化水素、過酸化
水素の水溶性供給源、またはその混合物が挙げられる。
事実、過酸素漂白剤、好ましくは過酸化水素および/ま
たはヒドロペルオキシドおよび/または脂肪族ジアシル
ペルオキシドの存在によって、本発明の組成物の利点で
ある優れた洗浄性および漂白性がもたらされる。本発明
に用いられる過酸化水素供給源は、前記化合物が水と接
触するとペルヒドロキシルイオンを生成するあらゆる化
合物を呼称する。
本発明での使用に適する過酸化水素の水溶性供給源に
は、過炭酸塩、過ケイ酸塩、過硫酸塩(例えば一過硫酸
塩)、過ホウ酸塩、ペルオキシ酸(例えばジペルオキシ
ドデカン二酸(DPDA))、過フタル酸マグネシウム、過
安息香酸、アルキル過安息香酸、アルキルヒドロペルオ
キシド、ペルオキシド、脂肪族ジアシルペルオキシド、
およびそれらの混合物が挙げられる。過酸化水素および
/またはアルキルヒドロペルオキシドおよび/または脂
肪族ジアシルペルオキシドは、本発明による組成物にお
いて好ましく用いられる。
本発明での使用に適するヒドロペルオキシドは、t−
ブチルヒドロペルオキシド、クミルヒドロペルオキシ
ド、2,4,4−トリメチルペンチル−2−ヒドロペルオキ
シド、ジイソプロピルベンゼン−モノヒドロペルオキシ
ド、t−アミルヒドロペルオキシド、および2,5−ジメ
チル−ヘキサン−2,5−ジヒドロペルオキシドである。
そのようなヒドロペルオキシドは、優れた漂白性能をも
たらしながら、布地および色彩を特に損なわないという
利点を有する。
本発明での使用に適する脂肪族ジアシルペルオキシド
は、ジラウロイルペルオキシド、ジデカノイルペルオキ
シド、ジミリストーイペルオキシド、またはそれらの混
合物である。そのような脂肪族ジアシルペルオキシド
は、優れた漂白性能をもたらしながら、布地および色彩
を特に損なわないという利点を有する。
典型的には、本発明に用いる組成物は、過酸素漂白剤
またはそれらの混合物を全組成物の0.01重量%〜20重量
%、好ましくは1重量%〜10重量%、より好ましくは4
重量%〜7重量%含んでなる。
第2の必須要素として、本発明に用いる液状組成物
は、疎水性溶媒および親水性溶媒を含んでなる溶媒シス
テムを含んでなる。
本発明における「溶媒」とは、1以上のアルコール
基、1以上のエーテル基、および/または1以上のケト
ン基を含有する、あるいは含有しない、脂肪族飽和炭化
水素または脂肪族不飽和炭化水素、あるいは芳香族炭化
水素を含んでなる、あらゆる炭化水素を意味する。
本発明における溶媒の親水性または疎水性を定義する
ために、次の親水率(HI) を用いる。
本発明において所与の溶媒の「親水性部分」とは、所
与の溶媒のO、CO、OHの全ての基を意味する。
本発明における「溶媒の親水性部分の分子量」とは、
所与の溶媒の全親水性部分の総分子量を意味する。
本発明で用いる親水性溶媒は、18を超える、好ましく
は25を超える、より好ましくは30を超える親水率を有
し、本発明で用いる疎水性溶媒は、18未満、好ましくは
17未満、より好ましくは16以下の親水率を有する。
これらの溶媒の混合物を液状過酸素漂白剤含有組成物
に添加する場合、脂肪性のシミ(例えば汚れたモーター
油)、酵素によるシミ(例えば血液)、および粘土のシ
ミ等の各種シミにおいて、全体的に改善されたシミ除去
性能が得られる。その上、この溶媒システムを液状過酸
素漂白剤含有組成物に添加する場合、改善された漂白効
果がさらに得られる。前記溶媒が前記液状組成物に存在
する別の活性成分に対するビヒクルとなって、溶媒のシ
ミへの浸透を補助するものと推測される。事実、疎水性
溶媒は、疎水性漂白剤(例えばジラウロイルペルオキシ
ド)等の疎水性活性成分に対するビヒクルとなり得る一
方、親水性溶媒は過酸化水素等の親水性漂白剤のビヒク
ルとなり得る。
本発明での使用に適する疎水性溶媒には、パラフィ
ン、テルペン、またはテルペン誘導体に加え、アルコキ
シ化脂肪族または芳香族アルコール、脂肪族または芳香
族アルコール、グリコール、またはアルコキシ化グリコ
ール、およびそれらの混合物が挙げられるが、これらの
溶媒は全て18未満の親水率を有する。
適するテルペン(親水率が0)には、単環式および二
環式のモノテルペン、特に炭化水素類のものであって、
テルピネン、テルピノレン、リモネン、ピネン、および
それらの混合物を含有する。非常に好ましいこの種の材
料は、d−リモネン、ジペンテン、α−ピネン、および
/またはβ−ピネンである。例えば、ピネンは、ジャク
ソンヴィル(Jacksonville)のSCMグリドゥコ(SCMGlid
co)からアルファピネンP&F(Alpha Pinene P&F)
(商品名)の名称で商業的に入手できる。
18未満の親水率を有するテルペン誘導体、例えばアル
コール、アルデヒド、エステル、およびケトンも本発明
で使用できる。そのような材料は、例えばテルピネオー
ルおよびリナロオールのαおよびβ異性体として商業的
に入手できる。
直鎖のもの、およびそうでないものの双方であって、
炭素を2〜20個、好ましくは4〜10個、より好ましくは
6〜8個、含有する全種のパラフィン(親水率が0)が
本発明で使用できる。本発明に好ましいものはオクタン
である。オクタンは例えばBASFから商業的に入手でき
る。
本発明での使用に適する疎水性アルコキシ化脂肪族ま
たは芳香族アルコールは、式R(A)−OH(式中、R
は、炭素原子数が1〜20、好ましくは2〜15、より好ま
しくは2〜10で直鎖または分枝鎖の、飽和または不飽和
の、アルキル基、あるいはアルキル置換または非アルキ
ル置換のアリール基、Aはアルコキシ基、好ましくはブ
トキシ、プロポキシ、および/またはエトキシ、nは1
〜5、好ましくは1〜2、の整数である)に従う。本発
明での使用に適する疎水性アルコキシ化アルコールは、
1−メトキシ−11−ドデカノール(HI=15)である。
本発明での使用に適する疎水性脂肪族または芳香族ア
ルコールは、式R−OH(式中、Rは炭素原子数が1〜2
0、好ましくは2〜15、より好ましくは2〜10、で直鎖
または分枝鎖の、飽和または不飽和の、アルキル基、あ
るいはアルキル置換または非アルキル置換のアリール
基)に従う。本発明での使用に適する脂肪族アルコール
には、デカノール(HI=7)等の直鎖アルコールが包含
される。本発明での使用に適する芳香族アルコールは、
ベンジルアルコール(HI=16)である。
本発明での使用に適する疎水性グリコールは、式HO−
CR1R2−OH(式中、R1またはR2は、独自にH、またはC2
〜C10の飽和または不飽和脂肪族炭化水素鎖および/ま
たは環)に従う。本発明での使用に適するグリコール
は、ドデカングリコール(HI=16)である。
本発明での使用に適する疎水性アルコキシ化グリコー
ルは、式R−(A)−R1−OH(式中、RはH、OH、あ
るいは炭素原子数が1〜20、好ましくは2〜15、より好
ましくは2〜10、で直鎖の、飽和または不飽和アルキ
ル、R1はH、あるいは炭素原子数が1〜20、好ましくは
2〜15、より好ましくは2〜10で直鎖の飽和または不飽
和アルキル、Aはアルコキシ基、好ましくはエトキシ
基、メトキシ基、および/またはプロポキシ基、nは1
〜5、好ましくは1〜2)に従う。本発明での使用に適
するアルコキシ化グリコールは、メトキシオクタデカノ
ール(HI=11)である。
本発明で用いる特に好ましい疎水性溶媒には、例え
ば、d−リモネン、ジペンテン、α−ピネン、β−ピネ
ン、オクタン、ベンジルアルコール、またはそれらの混
合物が挙げられる。
本発明での使用に適する親水性溶媒には、例えばアル
コキシ化脂肪族または芳香族アルコール、脂肪族または
芳香族アルコール、グリコールまたはアルコキシ化グリ
コール、およびそれらの混合物が挙げられるが、これら
溶媒は全て18を超える親水率を有する。
本発明での使用に適する親水性アルコキシ化脂肪族ま
たは芳香族アルコールは、式R(A)−OH(式中、R
は、炭素原子数が1〜20、好ましくは2〜15、より好ま
しくは2〜10で、直鎖または分枝鎖の、飽和または不飽
和アルキル基、あるいはアルキル置換または非アルキル
置換のアリール基、Aはアルコキシ基、好ましくはブト
キシ基、プロポキシ基、および/またはエトキシ基、n
は1〜5、好ましくは1〜2、の整数)に従う。本発明
での使用に特に適するアルコキシ化アルコールには、例
えば、メトキシプロパノール(HI=37)、エトキシプロ
パノール(HI=32)、プロポキシプロパノール(HI=2
8)、および/またはブトキシプロパノール(HI=27)
が挙げられる。
本発明での使用に適する親水性脂肪族または芳香族ア
ルコールは、式R−OH(式中、Rは炭素原子数が1〜2
0、好ましくは2〜15、より好ましくは2〜10、で直鎖
または分枝鎖の、飽和または不飽和の、アルキル基、あ
るいはアルキル置換または非アルキル置換のアリール
基)に従う。本発明で用いる特に適する脂肪族アルコー
ルには、エタノール(HI=37)、および/またはプロパ
ノール(HI=28)等の直鎖アルコールが挙げられる。
本発明での使用に適する親水性グリコールは、式HO−
CR1R2−OH(式中、R1またはR2は、独自にH、またはC2
〜C10の飽和または不飽和脂肪族炭化水素鎖および/ま
たは環)に従う。本発明での使用に適するグリコール
は、プロパンジオール(HI=45)である。
本発明での使用に適する親水性アルコキシ化グリコー
ルは、式R−(A)−R1−OH(式中、RはH、OH、あ
るいは炭素原子数が1〜20、好ましくは2〜15、より好
ましくは2〜10、で直鎖の、飽和または不飽和アルキル
基、R1はH、あるいは炭素原子数が1〜20、好ましくは
2〜15、より好ましくは2〜10で直鎖の飽和または不飽
和アルキル基、Aはアルコキシ基、好ましくはエトキシ
基、メトキシ基、および/またはプロポキシ基、nは1
〜5、好ましくは1〜2)に従う。本発明で用いる特に
適するアルコキシ化グリコールは、エトキシエトキシエ
タノール(HI=37)である。
典型的には、本発明で用いる組成物は、前記疎水性溶
媒またはその混合物を全組成物の0.05重量%〜10重量
%、好ましくは0.1重量%〜5重量%、より好ましくは
0.2重量%〜2重量%、および前記親水性溶媒またはそ
の混合物を全組成物の0.05重量%〜20重量%、好ましく
は0.5重量%〜15重量%、より好ましくは1重量%〜10
重量%、含んでなる。事実、前記溶媒を、前記疎水性溶
媒対前記親水性溶媒の重量比が1:20〜1:1、より好まし
くは1:14〜1:2となるように存在させる場合、漂白可能
なシミ、脂肪性のシミ、泥/粘土のシミ、および酵素タ
イプのシミ、を包含する異なるシミにおいて、最良の全
体的シミ除去性能が得られている。
本発明で用いる組成物は液体でなければならない。本
発明で用いる「液体」とは「ペースト状」の組成物を包
含し、本発明で用いる液状組成物は、50rpmの剪断速度
および20℃の温度で、好ましくは1cps〜10000cps、好ま
しくは100cps〜1000cps、より好ましくは200cps〜600cp
s、の粘度を有する。
好ましくは本発明で用いる組成物は水性である。前記
水性組成物は、1〜12、好ましくは2〜6、より好まし
くは最適な化学安定性が達成される3〜5のpHを有す
る。組成物のpHは、例えば有機酸または無機酸あるいは
アルカリ化剤を用いて調整できる。
本発明で用いる組成物は、さらに、非イオン、陰イオ
ン、陽イオン、双性イオン、および/または両性界面活
性剤を包含する界面活性剤、ビルダー、安定剤、キレー
ト剤、汚れ懸濁ポリアミン重合体、重合体状汚れ除去
剤、転染剤、ラジカル捕捉剤、溶媒、ブライトナー、触
媒、抑泡剤、漂白活性化剤、香料、および染料等の任意
成分を含んでいてもよい。
本発明において、過酸素漂白剤および前記溶媒システ
ムを含んでなる液状漂白組成物を、漂白される布地と接
触させる必要がある。これは、布地をすすぐ前、または
布地を洗浄してすすぐ前、に組成物を前記布地へ原液で
塗る、いわゆる「前処理方式」、最初に液状組成物を水
浴で希釈して、布地をすすぐ前に水浴に沈め浸漬する
「浸漬方式」、あるいは典型的な洗濯洗剤の溶解または
分散により形成される洗浄液の上部へ液状組成物を添加
する「洗浄時方式」、のいずれかにより行うことができ
る。上に論じたように、本発明の方法をつかさどる組成
物は、固体または気体ではなく液体の形態である。
前記組成物と布地を接触させた後、前記組成物が完全
に乾燥する前に布地をすすぐことも、本発明によるこの
方法の必須事項である。
前処理方式において、水の蒸発が布地表面のフリーラ
ジカル濃度の増加、ひいては連鎖反応速度の上昇、の一
因となることが見出されている。事実、フリーラジカル
は典型的には、布地表面の金属イオンの存在により、お
よび/または太陽光の紫外線へ布地を暴露することによ
り触媒され得る、過酸素漂白剤の分解の結果として発生
する。液状過酸素漂白剤含有組成物が布地上へ残された
状態で乾燥すると、水の蒸発により自動酸化反応が起こ
ることも推測される。前記自動酸化反応は、セルロース
の分解の一因となりうるペルオキシラジカルを生成す
る。つまり、汚れた布地を前処理する方法では、本明細
書に記載されるような液状組成物を布地に残したまま乾
燥させないことが、液状過酸素漂白剤含有組成物で布地
を前処理する際の引張強度減損の抑制に寄与する。
前処理方式において、この方法は、前記布地へ、また
は少なくとも汚れた部分へ前記液状組成物を原液の形態
で塗る(すなわち本明細書に記載の前記液状組成物をあ
らゆる希釈を行うことなく前記布地へ直接塗る)工程
と、続いて布地をすすぐ、または布地を洗浄してすすぐ
工程とを含んでなる。この方式では、原液の組成物を、
組成物が布地に残されたまま乾燥しない場合に限り、必
要に応じて、布地をすすぐ前、または洗浄してすすぐ前
に1分〜1時間、好ましくは1分〜30分、の時間範囲で
布地上で作用させたままにすることができる。特に頑固
な(though)なシミについては、スポンジまたはブラシ
を使用して前記布地をさらにこすることまたはブラシを
かけること、あるいは二枚の布地を互いにこすり合わせ
ること、が適切であろう。
一般に「浸漬」と呼ばれる別の方式において、この方
法は、希釈された組成物を形成するために、水浴におい
て原液の形態の前記液状組成物を希釈する工程を含んで
なる。水浴での前記液状組成物の希釈レベルは、典型的
には1:85まで(組成物:水)、好ましくは1:50まで、よ
り好ましくは約1:25である。次いで、その液状組成物を
含んでなる水浴と布地を接触させ、最後に布地をすす
ぐ、または洗浄してすすぐ。その実施態様において好ま
しくは、液状組成物を含んでなる水浴に布地を沈め、さ
らに好ましくは布地を30分〜48時間、好ましくは1時間
〜24時間、の時間範囲でその中に浸漬させた状態にす
る。
一般に「洗浄時漂白」と呼ばれる「浸漬」の副次的実
施態様(サブエンボディメント:sub−embodiment)とみ
なせる別の方式において、液状組成物はいわゆる洗濯添
加剤として使用する。さらに、その実施態様において、
水中に従来の洗濯洗剤を溶解または分散させることによ
り水浴を形成する。原液の形態の液状組成物を水浴と接
触させ、次いで液状組成物を含有する水浴と布地を接触
させる。最後にその布地をすすぐ。
液状組成物 本発明は、過酸素漂白剤と、18を超える親水率を有す
る親水性溶媒を全組成物の0.05重量%〜20重量%、およ
び18未満の親水率を有する疎水性溶媒を全組成物の0.05
重量%〜10重量%含んでなる溶媒システムとを含んでな
る、布地の漂白に適する液状組成物も包含するものであ
る(ここで親水率は、式 により定義される)。
前記過酸素漂白剤および溶媒システムは前述と同様で
ある。
本発明の液状組成物は、好ましくはさらに界面活性剤
またはその混合物を含んでなる。全組成物重量の50重量
%までの、非イオン、陰イオン、陽イオン、双性イオ
ン、および/または両性イオン界面活性剤を包含する、
当業者には知られるあらゆる界面活性剤が、本発明にお
いて適切であり得る。界面活性剤によって、本発明によ
る組成物のシミ除去性がさらに改善される。
非イオン界面活性剤は性能の理由で本発明に非常に好
ましい。本発明の液状組成物は、非イオン界面活性剤ま
たはその混合物を50%まで、好ましくは0.3%〜30%、
より好ましくは0.4%〜25%、含んでいてもよい。本発
明での使用に適する非イオン界面活性剤は、種々の脂肪
族アルコール鎖長および種々のエトキシ化度を有する、
商業的に入手できる、脂肪族アルコールエトキシレー
ト、および/または脂肪族アルコールプロポキシレート
である。事実、そのようなアルコキシ化非イオン界面活
性剤のHLB値は、脂肪族アルコールの鎖長、アルコキシ
化の性質、およびアルコキシ化度に実質的に依存する。
非イオンを包含する多数の界面活性剤を各々のHLB値と
共に列挙する界面活性剤のカタログが入手可能である。
本発明に用いる非イオン界面活性剤の調製に適する化
学的方法は、酸化アルケンと対応するアルコールとの所
望の割合での縮合を包含する。そのような方法は当業者
には知られ、当該技術分野において広範に記載されてい
る。別法としては、本発明での使用に適する実に多種の
アルコキシ化アルコールが様々な供給業者から商業的に
入手できる。
非イオン界面活性剤として本発明での使用に特に適す
るものは、16未満、好ましくは15未満、より好ましくは
12未満、のHLB(親水性−親油性の割合)を有する疎水
性非イオン界面活性剤である。それらの疎水性非イオン
界面活性剤は、良好な油脂切削性(グリース・カッティ
ング・プロパティ:grease cutting property)をもたら
すことが見出されている。
本発明による組成物の使用に好ましい疎水性非イオン
界面活性剤は、16未満のHLBを有する界面活性剤であ
り、式RO−(C2H4O)(C3H6O)mH(式中、RはC6〜C
22のアルキル鎖またはC6〜C28のアルキルベンゼン鎖、
n+mは0〜20でありnは0〜15、mは0〜20、好まし
くはn+mは1〜15でありnおよびmは0.5〜15、より
好ましくはn+mは1〜10でありnおよびmは0〜10で
ある)に従うものである。本発明で用いるより好ましい
R鎖は、C8〜C22のアルキル鎖である。従って、本発明
での使用に適する疎水性非イオン界面活性剤は、ドバノ
ールR91−2.5(DobanolR91−2.5)(HLB=8.1、RはC9
およびC11アルキル鎖の混合物、nは2.5、mは0)、ル
テンソールRT03(LutensolRT03)(HLB=8、RはC13
ルキル鎖、nは3、mは0)、ルテンソールRA03(Lute
nsolRA03)(HLB=8、RはC13およびC15アルキル鎖の
混合物、nは3、mは0)、タージトールR25L3(Tergi
tolR25L3)(HLB=7.7、RはC12〜C15アルキル鎖長の範
囲、nは3、mは0)、ドバノールR23−3(DobanolR2
3−3)(HLB=8.1、RはC12およびC13アルキル鎖の混
合物、nは3、mは0)、ドバノールR23−2(Dobanol
R23−2)(HLB=6.2、RはC12およびC13アルキル鎖の
混合物、nは2、mは0)、ドバノールR45−7(Doban
olR45−7)(HLB=11.6、RはC14およびC15アルキル鎖
の混合物、nは7、mは0)、ドバノールR23−6.5(Do
banolR23−6.5)(HLB=11.9、RはC12およびC13アルキ
ル鎖の混合物、nは6.5、mは0)、ドバノールR25−7
(DobanolR25−7)(HLB=12、RはC12およびC15アル
キル鎖の混合物、nは7、mは0)、ドバノールR91−
5(DobanolR91−5)(HLB=11.6、RはC9およびC11
ルキル鎖の混合物、nは5、mは0)、ドバノールR91
−6(DobanolR91−6)(HLB=12.5、RはC9およびC11
アルキル鎖の混合物、nは6、mは0)、ドバノールR9
1−8(DobanolR91−8)(HLB=13.7、RはC9およびC
11アルキル鎖の混合物、nは8、mは0)、ドバノール
R91−10(DobanolR91−10)(HLB=14.2、RはC9〜C11
アルキル鎖の混合物、nは10、mは0)、またはそれら
の混合物である。本発明に好ましいものは、ドバノール
R91−2.5(DobanolR91−2.5)、ルテンソールRT03(Lut
ensolRT03)、ルテンソールRA03(LutensolRA03)、タ
ージトールR25L3(TergitolR25L3)、ドバノールR23−
3(DobanolR23−3)、ドバノールR23−2(DobanolR2
3−2)、またはそれらの混合物である。これらのドバ
ノール(DobanolR)界面活性剤は、シェル(SHELL)
から商業的に入手できる。これらのルテンソール(Lu
tensolR)界面活性剤はBASFから商業的に入手され、こ
れらのタージトール(TergitolR)界面活性剤は、ユ
ニオンカーバイド(UNIONCARBIDE)から商業的に入手で
きる。
本発明での使用に適する別の非イオン界面活性剤に
は、例えば式 R2−C(O)−N(R1)−Z (式中、R1はHまたはC1〜C4のアルキル、C1〜C4のヒド
ロカルビル、2−ヒドロキシエチル、2−ヒドロキシプ
ロピル、またはそれらの混合物、R2はC5〜C31のヒドロ
カルビル、Zはヒドロカルビル鎖に直接結合する少なく
とも3つのヒドロキシルを含む直鎖ヒドロカルビル鎖を
有するポリヒドロキシヒドロカルビル、またはそのアル
コキシ化誘導体である。)に従うポリヒドロキシ脂肪族
アミド界面活性剤またはその混合物が挙げられる。
好ましくは、R1はC1〜C4のアルキル、より好ましくは
C1またはC2のアルキル、最も好ましくはメチル、R2はC7
〜C19の直鎖アルキルまたはアルケニル、好ましくはC9
〜C18の直鎖アルキルまたはアルケニル、より好ましく
はC11〜C18の直鎖アルキルまたはアルケニル、最も好ま
しくはC11〜C14の直鎖アルキルまたはアルケニル、ある
いはそれらの混合物である。Zは好ましくは還元アミノ
化反応による還元糖に由来し、より好ましくはZはグリ
シチルである。適する還元糖には、グルコール、フルク
トース、マルトース、ラクトース、ガラクトース、マン
ノース、およびキシロースが挙げられる。原料には、上
に列挙した各糖に加え、高デキストロースコーンシロッ
プ、高フルクトロースコーンシロップ、および高マルト
ースコーンシロップを利用してもよい。これらのコーン
シロップは、糖成分の混合物をZとして生成してもよ
い。別の適する原材料を決して除外するつもりはないこ
とを理解されたい。Zは好ましくは−CH2−(CHOH)
−CH2OH、−CH(CH2OH)−(CHOH)n-1−CH2OH、−CH2
−(CHOH)−(CHOR′)(CHOH)−CH2OH(式中、n
は3〜5のすべての整数、R′はHあるいは環状または
脂肪族のモノサッカライド、およびそれらのアルコキシ
化誘導体である。)からなる群から選ばれる。最も好ま
しくは、nが4で、特に−CH2−(CHOH)−CH2OHのグ
リシチルである。
式R2−C(O)−N(R1)−Zにおいて、R1は例えば
N−メチル、N−エチル、N−プロピル、N−イソプロ
ピル、N−ブチル、N−2−ヒドロキシエチル、N−2
−ヒドロキシプロピルとなり得る。R2−C(O)−N<
は、例えばコカミド、ステアラミド、オレアミド、ラウ
ラミド、ミリスタミド、カプリカミド、パルミタミド、
タロワミド等となり得る。Zは1−デオキシグルシチ
ル、2−デオキシフルクチチル、1−デオキシマルチチ
ル、1−デオキシラクチチル、1−デオキシガラクチチ
ル、1−デオキシマンニチル、1−デオキシマルトトリ
オチチル等となり得る。
本発明での使用に適するポリヒドロキシ脂肪酸アミド
界面活性剤は、ヘキスト(Hoechst)から商品名HOE(商
品名)として商業的に入手できる。
ポリヒドロキシ脂肪酸アミド界面活性剤を生成する方
法は、当該技術分野において知られている。一般にそれ
らは、還元アミノ化反応において、アルキルアミンと還
元糖とを反応させて、対応するN−アルキルポリヒドロ
キシアミンを形成させ、次いで縮合/アミド化工程にお
いて、N−アルキルポリヒドロキシアミンと脂肪族脂肪
族エステル(fatty aliphatic ester)またはトリグリ
セライドとを反応させて、N−アルキル,N−ポリヒドロ
キシ脂肪酸アミド生成物を形成することにより生成でき
る。ポリヒドロキシ脂肪酸アミドを含有する組成物を生
成する方法は、例えばトーマス・ヘドレイ社(Thomas H
edley & Co.,Ltd.)による1959年2月18日発行の英国
特許出願明細書第809,060号、E.R.ウィルソン(E.R.Wil
son)へ1960年12月20日に発行された米国特許第2,965,5
76号明細書、アンソニー・M.シュウォーツ(Anthony M.
Schwartz)へ1955年3月8日に発行された米国特許第2,
703,798号明細書、ピゴット(Piggott)へ1934年12月25
日に発行された米国特許第1,985,424号明細書、およびW
O92/06070に開示され、それぞれは本発明に引用文献と
して包含される。
本発明による液状組成物は、さらに陰イオン界面活性
剤またはこの混合物等、別の界面活性剤を、非イオン界
面活性剤に加えて含んでいてもよい。陰イオン界面活性
剤は、湿潤剤として作用する、すなわち洗濯用途におい
て布地(特に親水性布地)のシミを湿らせて、過酸素漂
白剤による漂白作用の実行を助け、それにより漂白可能
なシミにおける改善された洗濯性能に寄与する、任意の
成分として本発明に好ましい。その上、陰イオン界面活
性剤により、前記組成物が疎水性成分(例えば疎水性界
面活性剤)を含んでなる場合でも、クリアーな成分が得
られる。本発明の組成物は、前記陰イオン界面活性剤ま
たはそれの混合物を全組成物の0.1重量%〜20重量%、
好ましくは0.2重量%〜15重量%、より好ましくは0.5重
量%〜13重量%含んでいてもよい。
本発明での使用に特に適するものは、スルホン酸塩お
よび硫酸塩界面活性剤である。同様の陰イオン界面活性
剤が当該技術分野において知られ、商業的な洗浄剤での
広範な用途が見出されている。これらの陰イオン界面活
性剤には、C8〜C22のアルキルベンゼンスルホン酸塩(L
AS)、C8〜C22のアルキル硫酸塩(AS)、不飽和硫酸
塩、例えばオレイル硫酸、C10〜C18のアルキルアルコキ
シ硫酸塩(AES)、およびC10〜C18のアルキルアルコキ
シルカルボン酸塩が挙げられる。陰イオン合成スルホン
酸塩および/または硫酸塩を中和する陽イオンあ、洗浄
剤技術に広く用いられる従来の陽イオン、例えばナトリ
ウム、カリウム、アルカノールアンモニウム、により表
される。本発明に好ましいものは、アルキル硫酸塩、特
にアルキル鎖に6〜18、好ましくは8〜15の炭素原子数
を有するココナッツアルキル硫酸塩、またはそれらの混
合物である。
洗浄目的で用いる別の陰イオン界面活性剤もまた本発
明に使用できる。これらとしては、石けんの塩(例え
ば、ナトリウム、カリウム、アンモニウム、ならびに置
換のアンモニウム塩、例えばモノ、ジおよびトリエタノ
ールアミンの塩が挙げられる)、C8〜C22の第1または
第2アルカンスルホン酸塩、C8〜C24のオレフィンスル
ホン酸塩、例えば英国特許出願明細書第1、082,179号
に記載のアルカリ土類金属クエン酸塩の熱分解生成物の
スルホン化により調製されるスルホン化ポリカルボン
酸、C8〜C24のアルキルポリグリコールエーテル硫酸塩
(エチレンオキサイドを10モルまで含有する)、アルキ
ルエステルスルホン酸塩、例えばC14〜C16のメチルエス
テルスルホン酸塩、アシルグリセロールスルホン酸塩、
脂肪酸オレイルグリセロール硫酸塩、アルキルフェノー
ルエチレンオキサイドエーテル硫酸塩、パラフィンスル
ホン酸塩、アルキルリン酸塩、イセチオン酸塩例えばア
シルイセチオン酸塩、N−アシルタウレート、アルキル
コハク酸塩およびスルホコハク酸塩、スルホコハク酸塩
のモノエステル(特に、飽和および不飽和C12〜C18モノ
エステル)スルホコハク酸塩のジエステル(特に、飽和
および不飽和C6〜C14ジエステル)、アルキルポリサッ
カライドの硫酸塩例えばアルキルポリグリコシドの硫酸
塩(以下に記載の非イオン非硫酸化合物)、が挙げられ
る。樹脂酸および水素化樹脂酸、例えばロジン、水素化
ロジン、ならびにトール油に存在するまたはトール油由
来の水素化樹脂酸および樹脂酸も適切である。さらなる
例が、シュウォーツ(Schwartz)、ペリー(Perry)、
バーチ(Berch)による「サーフェース・アクティブ・
エージェント・アンド・ディタージェンツ(Surface Ac
tive Agents and Detergents)」の1巻および2巻によ
り得られる。そのような各種界面活性剤は一般に、ラー
フリン(Laughlin)等へ1975年12月30日に発行された米
国特許第3,929,678号明細書の23段の58行〜29段の23行
(本明細書に引用文献として包含する)にも開示され
る。
本明細書での使用に適する別の陰イオン界面活性剤に
は、酸および/または塩の形態のアシルサルコシネート
またはそれらの混合物、好ましくは次の式 (式中、Mは水素または陽イオン成分、Rは11〜15、好
ましくは11〜13の炭素原子数を有するアルキル基)を有
する長鎖アシルサルコシネートも含まれる。好ましいM
は、水素およびアルカリ金属塩、特にナトリウムおよび
カリウムである。前記アシルサルコシネート界面活性剤
は、天然の脂肪酸およびアミノ酸サルコシン(N−メチ
ルグリシン)に由来する。それらは、塩の水溶液とし
て、または粉末としての酸の形態での使用が適してい
る。天然の脂肪酸の誘導体である、前記アシルサルコシ
ネートは、急速かつ完全な生分解が可能で、良好な皮膚
適合性を有する。
したがって、本発明で用いる特に好ましい長鎖アシル
サルコシネートには、C12のアシルサルコシネート(す
なわち上記式に従うアシルサルコシネートで、式中、M
は水素、Rは11の炭素原子を有するアルキル基)および
C14のアシルサルコシネート(すなわち上記式に従うア
シルサルコシネートで、式中、Mは水素、Rは13の炭素
原子数を有するアルキル基)が挙げられる。C12アシル
サルコシネートは、例えばハンプシャ(Hampshire)か
ら提供されるハンポシルL−30(Hamposyl L−30)(商
品名)として商業的に入手できる。C14アシルサルコシ
ネートは、例えばハンプシャ(Hampshire)から提供さ
れるハンポシルM−30(Hamposyl M−30)(商品名)と
して商業的に入手できる。
本発明による液状組成物はさらに、式R1R2R3NO(式
中、それぞれR1、R2、およびR3は、独自にC1〜C30、好
ましくはC1〜C20、最も好ましくはC1〜C16の炭化水素
鎖)に従うアミン酸化物等、当業者に知られる別の界面
活性剤を含んでいてもよい。アミン酸化物は、全組成物
の10重量%まで、より好ましくは1重量%〜3重量%で
存在してもよい。
本発明による組成物はさらに、ビルダー、安定剤、キ
レート剤、転染剤、ラジカル捕捉剤、溶媒、ブライトナ
ー、抑泡剤、漂白活性化剤、香料、汚れ懸濁ポリアミン
重合体、重合体状汚れ除去剤、触媒、および染料等、別
の任意成分を含んでいてもよい。
つまり、任意であるが非常に好ましい成分として、本
発明による組成物は、漂白活性化剤またはその混合物を
含んでなる。本発明における「漂白活性化剤」とは、過
酸化水素と反応して過酸を形成する化合物を意味する。
こうして形成された過酸は、活性化された漂白剤を構成
する。本発明で用いる特に適する漂白活性化剤は、疎水
性漂白活性化剤、すなわち実質的にかつ安定して水と混
和しない漂白活性化剤である。典型的には、そのような
疎水性漂白活性化剤は、11未満、好ましくは10未満の2
次HLB(親水性と親油性の割合)を有する。2次HLBは当
業者には知られており、例えばニューヨーク(NEW Yor
k)のP.ベッカー・レインホールド(P.Becher,Reinhol
d)により1957年発行の「エマルションズ・セオリー・
アンド・プラクティス(Emulsions theory and practic
e)」、またはロンドン(London)のアカデミック・プ
レス(Academic Press)により1969年発行のP.シャーマ
ン(P.Sherman)による「エマルション・サイエンス(E
mulsion science)」に定義される。
本発明での使用に適する漂白活性化剤には、エステ
ル、アミド、イミド、または無水物類に属するものが挙
げられる。この種の適する化合物の例は、英国特許第15
86769号および第2143231号に開示され、小球状に形成す
る方法は欧州特許公開公報第62523号に記載される。本
発明での使用に適するそのような化合物の例は、テトラ
アセチルエチレンジアミン(TAED)、3,3,5トリメチル
ヘキサノイルオキシベンゼンスルホン酸ナトリウム、例
えば米国特許第4818425号明細書に記載されるジペルオ
キシドデカン酸、米国特許第4259201号明細書に記載の
ペルオキシアジピン酸のノニルアミド、ならびにn−ノ
ナノイルオキシベンゼンスルホン酸塩(NOBS)である。
さらに適するものは、置換または無置換のベンゾイルカ
プロラクタム、オクタノイルカプロラクタム、ノナノイ
ルカプロラクタム、ヘキサノイルカプロラクタム、デカ
ノイルカプロラクタム、ウンデセノイルカプロラクタ
ム、ホルミルカプロラクタム、アセチルカプロラクタ
ム、プロパノイルカプロラクタム、ブタノイルカプロラ
クタムペンタノイルカプロラクタム、またはそれらの混
合物からなる群から選ばれるN−アシルカプロラクタム
である。関心のある漂白活性化剤のうち特定の類が、欧
州特許第624154号に開示され、その類でも特に好ましい
のがアセチルトリエチルクエン酸塩(ATC)である。ア
セチルトリエチルクエン酸塩は、最終的にクエン酸およ
びアルコールへ分解されるとして環境に優しいという利
点を有する。その上、アセチルトリエチルクエン酸塩
は、保存時における製品の良好な加水分解安定性を有
し、効率的な漂白活性化剤である。最後に、それは良好
なビルダーとしての性能をもたらす。
本発明による組成物は、前記漂白活性化剤またはその
混合物を全組成物の0.1重量%〜20重量%、好ましくは
1重量%〜10重量%、より好ましくは2重量%〜7重量
%、含んでいてもよい。
本発明の組成物は、存在する各任意成分および各レベ
ルに応じて、溶液、エマルション、またはマイクロエマ
ルションとして調製してもよい。例えば、安定性の理由
で、上述のように典型的には漂白活性化剤を含んでなる
本発明による組成物は、好ましくは水、過酸素漂白剤、
溶媒システム、およびエマルション化界面活性剤システ
ムを含んでなるマトリクスにおける前記漂白活性化剤の
水性エマルションとして、あるいは水、過酸素漂白剤、
溶媒システム、および親水性界面活性剤システムを含ん
でなるマトリクスにおける前記漂白活性化剤のマイクロ
エマルションとして調製する。
本発明の好ましい過酸素漂白剤含有エマルションは、
少なくとも2種の異なる界面活性剤のエマルション化界
面活性剤システムを含んでなる。本発明において好まし
くは、前記2種の異なる界面活性剤は、安定なエマルシ
ョンを形成するために異なるHLB値(親水性/親油性の
割合)を有するべきであり、好ましくは前記2種の界面
活性剤のHLB値の差は、少なくとも1、好ましくは少な
くとも2である。事実、、異なるHLBを有する前記少な
くとも2種の界面活性剤を水中で適宜混合することによ
り、40℃で少なくとも2週間静置する場合、実質的に明
確な層に分離しないエマルションが形成される。
本発明によるエマルションは、さらに前記エマルショ
ン化界面活性剤システムに加えて別の界面活性剤を含ん
でいてもよいが、ただしエマルション全体で計測される
平均HLB値を有意に変えるべきではない。
本発明のエマルションの特に好ましい実施態様におい
て、エマルションは漂白活性剤としてアセチルトリエチ
ルクエン酸塩を含んでなるが、適切な界面活性剤システ
ムは、例えばHLBが6の疎水性非イオン界面活性剤(例
えばドバノールR23−2(DobanolR23−2))と、例え
ばHLBが15の親水性非イオン界面活性剤(例えばドバノ
ールR91−10(DobanolR91−10))とを含んでなること
になる。別の適する非イオン界面活性剤システムは、例
えばドバノールR23−6.5(DobanolR23−6.5)(HLBが約
12)とドバノールR23(DobanolR23)(HLBが6未満)と
を、またはドバノールR45−7(DobanolR45−7)(HLB
=11.6)とドバノールR23−3(DobanolR45−7)(HLB
=8.1)とを含んでなる。
組成物がエマルションとして調製される本発明の実施
態様において、前記組成物は不透明である。遠心分離試
験では、本発明の前記エマルションは毎分6000回転で15
分後に層分離を全く示さないことが認められた。光学顕
微鏡試験では、前記エマルションはマトリクス中に分散
した液滴として認められた。
本発明の組成物がマイクロエマルションとして調製さ
れる本発明の実施態様において、本発明による前記漂白
マイクロエマルションは、非イオン界面活性剤および陰
イオン界面活性剤等の少なくとも2つの異なる界面活性
剤を含んでなる親水性界面活性剤を含んでなる。本発明
での使用に適する親水性界面活性剤は、本明細書に記述
される親水性界面活性剤である。本発明のマイクロエマ
ルションが過酸素漂白剤および漂白活性化剤を含んでな
る実施態様において、前記マイクロエマルションに漂白
活性化剤を安定して配合するための重要因子は、親水性
界面活性剤システムの少なくとも1つの前記界面活性剤
が、漂白活性化剤のHLB値とは異なるHLB値を有さなけれ
ばならないことである。事実、前記全ての界面活性剤が
漂白活性化剤のHLB値とと同じHLB値を有した場合、連続
的単一層が形成されることがあり、このため漂白剤/漂
白活性化剤系の化学的安定性が低下する。好ましくは、
前記界面活性剤の少なくとも1つが、前記漂白活性化剤
のHLB値と少なくとも1.0HLB単位、好ましくは2.0HLB単
位、異なるHLB値を有する。
組成物がマイクロエマルションとして調製される本発
明の実施態様において、前記組成物は乳白剤および染料
を欠くと巨視的には透明となる。遠心分離試験では、本
発明の前記マイクロエマルションは毎分6000回転で15分
後に層分離を全く示さないことが認められた。光学顕微
鏡試験では、前記エマルションはマトリクス中に分散す
る液滴として認められた。我々はその粒子が、典型的に
は直径約3ミクロン以下のサイズを有することを認めて
いる。
本発明の漂白組成物で、特にエマルションまたはマイ
クロエマルションの形態で調製されるものは化学的に安
定である。本発明における「化学的に安定」とは、過酸
素漂白剤を含んでなる本発明の組成物が、50℃で2週間
に10%を超える利用可能な酸素の減損を受けないことを
意味する。利用可能な酸素濃度は、当該技術分野におい
て知られる化学滴定法、例えばヨウ素滴定法、過マンガ
ン酸塩滴定法、およびセリウム滴定法により測定でき
る。前記方法および適宜な方法を選択するための基準
は、例えばニューヨーク(NEW York)のレインホールド
・パブリッシング・コーポレーション(Reinhold Publi
shing Corporation)から1995年に発行のW.C.シャム
(W.C.Schumb)、C.N.サタフィールド(C.N.Satterfiel
d)、およびR.L.ウェントワース(R.L.Wentworth)によ
る、「ハイドロジエン・パーオキサイド(Hydrogen Per
oxide)」、ならびにエディター、ワイリー・Int.サイ
エンス(Editor Wiley Int.Science)から1970年に発行
のダニエル・スワーン(Daniel Swern)による「オーガ
ニック・パーオキサイズ(Organic Peroxides)」に記
述される。別法として、前記組成物の安定性はバルジン
グテスト法(bulging test method)により評価しても
よい。
従って、本発明の前記漂白剤組成物は、所与の変形可
能な容器/瓶に詰めても、長時間静置する際に、それを
含んだ前記容器/瓶の安定性が損なわれることはないで
あろう。
本発明での使用に適するキレート剤には、ホスホネー
トキレート剤、アミノカルボキシレートキレート剤、複
数の官能基による置換の芳香族キレート剤、およびさら
にグリシン、サリチル酸、アスパラギン酸、グルタミン
酸、マロン酸、またはそれらの混合物等のキレート剤の
群から選ばれるキレート剤が挙げられる。使用の際キレ
ート剤は、本発明に典型的には組成物全体の0.001重量
%〜5重量%、好ましくは0.05重量%〜2重量%、の範
囲で存在する。
本発明での使用に適するホスホネートキレート剤は、
アミノアルキレンポリ(アルキレンホスホネート)、エ
タン1−ヒドロキシジホスホン酸アルカリ金属塩、ニト
リロトリメチレンホスホネート、エチレンジアミンテト
ラメチレンホスホネート、およびジエチレントリアミン
ペンタメチレンホスホネートを包含するアミノホスホネ
ート化合物のみならずエチドロニック・アシッド(ethy
dronic acid)を包含してもよい。これらホスホネート
化合物は、酸の形態として存在してもよいし、あるいは
その酸の官能基のうち幾つかまたは全てが、異なる陽イ
オンの塩として存在してもよい。本発明で用いる好まし
いホスホネートキレート剤は、ジエチレントリアミンペ
ンタメチレンホスホネートである。そのようなホスホネ
ートキレート剤は、モンサント(Monsanto)から商品名
ディクエスト(商品名)(DEQUEST)で商業的に入手で
きる。
本発明で用いる最も好ましいホスホネートキレート剤
は、アミノトリ(メチレンホスホン酸)であり、本発明
ではATMPと呼称する。事実、本発明の液状組成物へのAT
MPすなわち式 の化合物の添加は、過酸素漂白剤含有組成物と布地、特
に金属イオン、例えば銅、鉄、クロム、およびマンガン
を含有するその布地との前処理に関連する別の方法で損
傷をかなり抑制することが見出されている。
複数の官能基で置換された芳香族キレート剤も本発明
の組成物に有用である。1974年5月21日にコナー(Conn
or)等へ発行された米国特許第3,812,044号明細書を参
照されたい。酸型をとるこの種の好ましい化合物は、ジ
ヒドロキシジスルホベンゼン、例えば1,2−ジヒドロキ
シ−3,5−ジスルホベンゼンである。
本発明で用いる好ましい生分解可能なキレート剤は、
エチレンジアミンN,N′−ジコハク酸、そのアルカリ金
属塩、アルカリ土類金属塩、アンモニウム塩、置換型ア
ンモニウム塩、またはそれらの混合物である。エチレン
ジアミンN,N′−ジコハク酸、とくにその(S,S)異性体
は、1987年11月3日のハートマン(Hartman)およびパ
ーキンス(Perkins)への米国特許第4,704,233号明細書
に広範に記述されている。エチレンジアミンN,N′−ジ
コハク酸は、例えばパールマー・リサーチ・ラボラトリ
ーズ(Palmer Research Laboratories)から商品名ssED
DS(商品名)として商業的に入手できる。
本発明での使用に適するアミノカルボキシレートに
は、エチレンジアミン四酢酸塩、ジエチレントリアミン
五酢酸塩、ジエチレントリアミン五酢酸塩(DTPA)、N
−ヒドロキシエチルエチレンジアミン三酢酸塩、ニトリ
ロ三酢酸塩、エチレンジアミン四プロピオン酸塩、トリ
エチレンテトラアミン六酢酸塩、エタノールジグリシ
ン、プロピレンジアミン四酢酸(PDTA)およびメチルグ
リシン二酢酸(MGDA)の酸の形態またはアルカリ金属、
アンモニウムおよび置換されたアンモニウム塩の形態の
両形態のものが挙げられる。本発明での使用に特に適す
るアミノカルボキシレートは、例えばジエチレントリア
ミン五酢酸、商品名トリロンFS(Trilon FS)(商品
名)としてBASFから商業的に入手できるプロピレンジア
ミン四酢酸(PDTA)、およびメチルグリシン二酢酸(MG
DA)である。本発明で用いる別の好ましいキレート剤
は、式 (式中、R1、R2、R3、およびR4は、独自に−H、アルキ
ル、アルコキシ、アリール、アリールオキシ、−Cl、−
Br、−NO2、−C(O)R′、およびSO2R″からなる群
から選ばれ、R′は−H、−OH、アルキル、アルコキ
シ、アリール、およびアリールオキシからなる群から選
ばれ、R″はアルキル、アルコキシ、アリール、および
アリールオキシからなる群から選ばれ、R5、R6、R7、お
よびR8は、独自に−Hおよびアルキルからなる群から選
ばれる)で表される。
本発明で用いる特に好ましいキレート剤は、ATMP、ジ
エチレントリアミンメチレンホスホネート、エチレンN,
N′−ジコハク酸、ジエチレントリアミン五酢酸塩、グ
リシン、サリチル酸、アスパラギン酸、グルタミン酸、
マロン酸、またはそれらの混合物であり、非常に好まし
いものはATMPである。
本発明での使用に適するラジカル捕捉剤としては、例
えば、周知の置換されたモノおよびジヒドロキシベンゼ
ンおよびそれらの類似化合物、アルキルおよびアリール
カルボン酸塩、ならびにそれらの混合物が挙げられる。
本発明で用いる好ましいそのようなラジカル捕捉剤は、
ジ−t−ブチルヒドロキシトルエン(BHT)、ヒドロキ
ノン、ジ−t−ブチルヒドロキノン、モノ−t−ブチル
ヒドロキノン、t−ブチルヒドロキシアニソール、安息
香酸、トルイル酸、カテコール、t−ブチルカテコー
ル、ベンジルアミン、1,1,3−トリス(2−メチル−4
−ヒドロキシ−5−t−ブチルフェニル)ブタン、n−
プロピル−没食子酸塩、またはそれらの混合物であり、
非常に好ましいのはジ−t−ブチルヒドロキシトルエン
である。使用の際ラジカル捕捉剤は、本発明において典
型的には全組成物の0.001重量%〜2重量%、好ましく
は0.001重量%〜0.5重量%の範囲で存在する。
キレート剤、特にATMP、および/またはラジカル捕捉
剤の存在は汚れた布地を洗浄する前に長い接触時間をも
って、この布地を前処理するのに適した本発明の組成物
の安全性プロフィールに寄与する。
本発明による組成物は、さらに汚れ懸濁ポリアミン重
合体またはその混合物を、任意成分として含んでいても
よい。当業者に知られるあらゆる汚れ懸濁ポリアミン重
合体を本発明で用いても良い。本発明での使用に特に適
するポリアミン重合体は、ポリアルコキシ化ポリアミン
である。そのような材料は、反復単位 (式中、Rは通常2〜6の炭素原子数のヒドロカルビル
基、R1はC1〜C20の炭化水素であってもよい、アルコキ
シ基はエトキシ、プロポキシ等、yは2〜30、最も好ま
しくは10〜20、nは少なくとも2、好ましくは2〜20、
最も好ましくは3〜5、の整数、およびX-は第4級化反
応によりもたらされる陰イオン、例えばハロゲン化物ま
たはメチル硫酸塩)を含む実験式構造の分子として都合
良く表すことができる。
本発明で用いる最も好ましいポリアミンは、一般式 (式中、yは2〜30)を有する、いわゆるエトキシ化ポ
リエチレンアミン、すなわちエチレンオキサイドとエチ
レンイミンとの重合反応生成物である。本発明で用いる
特に好ましいものは、エトキシ化ポリエチレンアミン、
特にエトキシ化テトラエチレンペンタアミン、および第
4級エトキシ化ヘキサメチレンジアミンである。
意外にも、前記汚れ懸濁ポリアミン重合体が本発明の
利点、すなわち過酸素漂白剤を含んでなる液状組成物中
の前記溶媒システムに加えて添加する場合、特に洗濯前
処理の条件下において、前記組成物のシミ除去性能がさ
らに改善される、という利点、に寄与することが見出さ
れている。事実、それらは漂白可能なシミのみならず、
脂肪性のシミ、酵素によるシミ、粘土/泥のシミを包含
する各種シミにおけるシミ除去性能を改善させる。
典型的には、組成物はそのような汚れ懸濁ポリアミン
重合体またはその混合物を全組成物の10重量%まで、好
ましくは0.1重量%〜5重量%、より好ましくは0.3重量
%〜2重量%、含んでなる。
本発明の組成物は、当業者に知られる別の重合体状汚
れ除去剤を含んでいてもよい。そのような重合体状汚れ
除去剤は、疎水性繊維、例えばポリエステルおよびナイ
ロンの表面を親水化する親水性セグメントと、疎水性繊
維に付着して洗浄およびすすぎサイクルの完了までそこ
へ吸着されたまま状態となり、このため親水性セグメン
トの留め具の役割を果たす疎水性セグメントとの双方を
有することを特徴とする。このため、続く汚れ除去剤に
よる処理により後の洗浄工程でシミをより容易に除去す
ることが可能となる。
特に本発明に有用な重合体状汚れ除去剤は、(a)主
に(i)少なくとも2の重合度を有するポリオキシエチ
レンセグメント、(ii)2〜10の重合度を有するオキシ
プロピレンまたはポリオキシプロピレンセグメントであ
って、前記親水性セグメントが各末端の隣接部分へエー
テル結合により結合する場合を除いて、あらゆるオキシ
ロピレン単位を包含しないもの、または(iii)オキシ
エチレンおよび1〜約30のオキシプロピレン単位を含ん
でなるオキシアルキレン単位の混合物であって、従来の
ポリエステル合成繊維表面に汚れ除去剤が付着すると、
前記表面の親水性を増加させるほど、親水性成分が高い
親水性を有するよう、前記混合物が十分量のオキシエチ
レン単位を含有し、前記親水性セグメントが好ましくは
約25%のオキシエチレン単位を、より好ましくは、特に
約20〜30のオキシプロピレン単位を有するそのような組
成物では、少なくとも約50%のオキシエチレン単位を含
んでなるもの、からなる1つ以上の非イオン親水性成
分、あるいは(b)(i)C3のオキシアルキレンテレフ
タレートセグメントであって、前記疎水性成分がオキシ
エチレンテレフタレートも包含する場合、(オキシエチ
レンテレフタレート単位):(C3オキシアルキレンテレ
フタレート単位)の比が約2:1またはそれ未満であるこ
と、(ii)C4〜C6アルキレンもしくはオキシC4〜C6アル
キレンセグメント、またはそれらの混合物、(iii)少
なくとも2の重合度を有するポリ(ビニルエステル)セ
グメント、好ましくはポリビニルアセテート)、または
(iv)C1〜C4アルキルエーテル置換体、C4ヒドロキシア
ルキルエーテル置換体、またはそれらの混合物であっ
て、前記置換体がC1〜C4アルキルエーテルもしくはC4
ドロキシアルキルエーテルセルロース誘導体、またはそ
れらの混合物の形態で存在する(このようなセルロース
誘導体は両親媒性であり、それにより、そのような従来
の合成繊維表面に付着してヒドロキシルの十分なレベル
を保ち、一旦そのような従来の合成繊維表面へ吸着され
ると、繊維表面の親水性を増加させるのに十分なレベル
のC1〜C4アルキルエーテルおよび/またはC4ヒドロキシ
アルキルエーテル単位を有する)、を含んでなる1つ以
上の疎水性組成物、あるいは(a)と(b)の混合物、
を有する汚れ除去剤を包含する。
典型的に、(a)(i)のポリオキシエチレンセグメ
ントは、約1〜約200の重合度を有するがこれ以上のも
のも使用でき、好ましくは3〜150、より好ましくは6
〜約100である。適するオキシC4〜C6アルキレン疎水性
セグメントは、1988年1月26日にゴセリンク(Gosselin
k)へ発行された米国特許第4,721,580号明細書に開示さ
れるように、高分子汚れ除去剤のエンドキャップ、例え
ばMO3S(CH2nOCH2CH2O−(式中、Mはナトリウム、n
は4〜6の整数)を包含するが、これに限定しない。
本発明に有用な重合体状汚れ除去剤は、セルロース誘
導体、例えばヒドロキシエーテルセルロース重合体、エ
チレンテレフタレートまたはプロピレンテレフタレート
とポリエチレンオキサイドテレフタレートまたはポリプ
ロピレンオキサイドテレフタレートとの共重合体ブロッ
ク等が挙げられる。そのような化学剤は商業的に入手で
き、セルロースのヒドロキシエーテル、例えばメトセル
(METHOCEL)(ダウ(Dow))を包含する。本発明で用
いるセルロース系汚れ除去剤は、C1〜C4アルキルセルロ
ースおよびC4ヒドロキシアルキルセルロースからなる群
から選ばれるものも包含する。ニコル(Nicol)等へ197
6年12月28日に発行された米国特許第4,000,093号明細書
を参照されたい。
ポリ(ビニルエステル)疎水性セグメントを特徴とす
る汚れ除去剤は、ポリ(ビニルエステル)、例えばC1
C6ビニルエステルのグラフト共重合体、好ましくはポリ
アルキレンオキサイド・バックボーン例えばポリエチレ
ンオキサイド・バックボーンへ接いだポリ(ビニルアセ
テート)が挙げられる。クドゥ(Kud)等による1987年
4月22日に発行された欧州特許公開公報第0219048号を
参照されたい。この種の商業的に入手できる汚れ除去剤
は、ソカラン(SOKALAN)タイプの物質、例えばBASF
(西ドイツ)から入手できるソカランHP−22(SOKALAN
HP−22)を包含する。
好ましい汚れ除去剤の1種は、エチレンテレフタレー
トおよびポリエチレンオキサイド(PEO)テレフタレー
トのランダムブロックを有する共重合体である。この重
合体状汚れ除去剤の分子量は、約25,000〜約55,000の範
囲である。ヘイズ(Hays)へ1976年5月25日に発行され
た米国特許第3,959,230号明細書、およびバサドゥール
(Basadur)へ1975年7月8日に発行された米国特許第
3,893,929号明細書を参照されたい。
別の好ましい重合体状汚れ除去剤は、10〜15重量%の
エチレンテレフタレート単位と、同時に平均分子量300
〜5,000のポリオキシエチレングリコールに由来する90
〜80重量%のポリオキシエチレンテレフタレート単位と
を含有する、エチレンテレフタレート単位の反復単位を
含むポリエステルである。この重合体の例として、商業
的に入手できる材料、ゼルコン5126(ZELCON5126)(デ
ュポン(Dupont)より)およびマイリースT(MILEASE
T)(ICIより)が挙げられる。1987年10月27日にゴ
セリンク(Gosselink)へ発行された米国特許第4,702,8
57号明細書も参照されたい。
別の好ましい重合体状汚れ除去剤は、テレフタロイル
およびオキシアルキレンオキシの反復単位のオリゴマー
エステル・バックボーンと、このバックボーンへ共有結
合した末端部分とを含んでなる実質的に直鎖のエステル
オリゴマーのスルホン化生成物である。これらの汚れ除
去剤は、J.J.シェイベル(J.J.Scheibel)およびE.P.ゴ
セリンク(E.P.Gosselink)へ1990年11月6日に発行さ
れた米国特許第4,968,451号明細書に全て記載されてい
る。別の適する重合体状汚れ除去剤には、ゴセリンク
(Gosselink)等へ1987年12月8日に発行された米国特
許第4,711,730号明細書のテレフタレートポリエステ
ル、ゴセリンク(Gosselink)へ1988年1月26日発行さ
れた米国特許第4,721,580号明細書の陰イオンエンドキ
ャッピングされたオリゴマーエステル、およびゴセリン
ク(Gosselink)へ1987年10月27日に発行された米国特
許第4,702,857号明細書のブロックポリエステルオリゴ
マー化合物が挙げられる。
好ましい重合体状汚れ除去剤は、陰イオン、特にスル
ホアロイル、エンドキャッピングされたテレフタル酸エ
ステルを開示する、マルドナド(Maldonado)等へ1989
年10月31日に発行された米国特許第4,877,896号明細書
の汚れ除去剤も包含する。
さらに別の好ましい汚れ除去剤は、テレフタロイル単
位、スルホイソテレフタロイル単位、オキシエチレンオ
キシ−1,2−プロピレン単位およびオキシ−1,2−プロピ
レン単位の反復単位を含むオリゴマーである。この反復
単位はオリゴマーのバックボーンを形成し、好ましくは
修飾されたイセチオネートエンドキャップで終結する。
この種で特に好ましい汚れ除去剤は、スルホイソフタロ
イル単位を約1、テレフタロイル単位を5、オキシエチ
レンオキシ−1,2−プロピレン単位およびオキシ−1,2−
プロピレンオキシ単位を1.7〜1.8の比率、ならびに2
(−2−ヒドロキシエトキシ)−エタンスルホン酸ナト
リウムのエンドキャップ単位を2として含んでなる。前
記汚れ除去剤は、好ましくはキシレンスルホン酸塩、ク
メンスルホン酸塩、トルエンスルホン酸塩、およびそれ
らの混合物からなる群から選ばれる結晶減少化安定剤
を、前記オリゴマーの約0.5重量%〜約20重量%含んで
なる。ゴセリンク(Gosselink)等へ1995年5月16日に
発行された米国特許第5,415,807号明細書を参照された
い。
汚れ除去剤を利用する場合、それは一般に本発明の洗
浄剤組成物の約0.01重量%〜約10.0重量%、典型的には
約0.1重量%〜約5重量%、好ましくは約0.2重量%〜約
3.0重量%含まれることとなる。
本発明の組成物は、洗浄工程中にある染色表面から別
の表面への転染を防止するために有効な1つ以上の材料
も包含してもよい。一般にそのような転染防止剤には、
ポリビニルピロリドン重合体、ポリアミンN−酸化物重
合体、N−ビニルピロリドンおよびN−ビニルイミダゾ
ールの共重合体、マンガンフタロシアニン、ペリオキシ
ダーゼ、およびそれらの混合物が挙げられる。これらの
化学剤を利用する場合、それらは典型的には組成物の約
0.01重量%〜約10重量%、好ましくは約0.01重量%〜約
5重量%、より好ましくは約0.05重量%〜約2重量%含
まれる。
より明確には、本発明で用いるポリアミンN−酸化物
重合体は、次の構造式:R−Ax−P(式中、Pは、N−O
基が結合できる、N−O基のNが重合可能な単位の一部
を形成できる、またはN−O基が双方の単位と結合でき
る、重合可能な単位、Aは次の構造:−NC(O)−、−
C(O)O−、−S−、−O−、−N=の1つ、xは0
または1、およびRは脂肪族基、エトキシ化脂肪族基、
芳香族基、複素環基、脂環基、またはそれらの組み合わ
されたものであってであり、N−O基のNが結合可能な
もの、またはN−O基がこれらの基の一部であるもので
ある)を有する単位を含有する。好ましいポリアミンN
−酸化物は、Rが複素環基、例えばピリジン、ピロー
ル、イミダゾール、ピロリジン、ピペリジン、およびそ
れらの誘導体である。
N−O基は次の一般構造 (式中、R1、R2、R3は脂肪族基、芳香族基、複素環基、
脂環基、またはそれらの組み合わされたもの、x、y、
およびzは0または1、N−O基はあらゆる前述の基の
一部と結合できるもの、または前述のあらゆる基の一部
を形成できるもの)で表すことができる。
ポリアミンN−酸化物のアミン酸化物単位は、pKa<1
0、好ましくはpKa<7、より好ましくはpKa<6であ
る。
形成されるアミン酸化物重合体が水溶性でかつ転染防
止性を有する限り、あらゆる高分子バックボーンが使用
できる。適する重合体バックボーンの例は、ポリビニ
ル、ポリアルキレン、ポリエステル、ポリエーテル、ポ
リアミド、ポリイミド、ポリアクリレート、およびそれ
らの混合物である。これらの重合体は、1つのモノマー
種がアミンN−酸化物、別のモノマー種がN−酸化物で
あるランダムまたはブロック共重合体を包含する。アミ
ンN−酸化物重合体は、典型的には10:1〜1:1,000,000
というアミン対アミンN−酸化物の比を有する。ただ
し、ポリアミン酸化物重合体に存在するアミン酸化物基
の数は、適切な共重合、または適切なN−酸化度に応じ
て変動させることができる。ポリアミン酸化物はほとん
どあらゆる重合度で得られる。典型的には、平均分子量
が500〜1,000,000、より好ましくは1,000〜500,000、最
も好ましくは5,000〜100,000、の範囲に含まれる。この
好ましい材料種は「PVNO」と呼称できる。本発明の洗浄
剤組成物に有用な最も好ましいポリアミンN−酸化物
は、平均分子量が約50,000で、かつ、アミン対アミンN
−酸化物の比が約1:4のポリ(4−ビニルピリジン−N
−酸化物)である。
N−ビニルピロリドン重合体およびN−ビニルイミダ
ゾール重合体の共重合体(PVPVIという種類で呼称され
る)も本発明での使用に好ましい。好ましくはPVPVIは
5,000〜1,000,000、より好ましくは5,000〜200,000、最
も好ましくは10,000〜20,000の範囲の平均分子量を有す
る。(平均分子量の範囲は、ケミカルアナリシス(Chem
ical Analysis)113巻のバース(Barth)等による「モ
ダーン・メソッズ・オブ・ポリマー・キャラクタリゼー
ション(Modern Methods of Polymer Characteriza
tion)」に記載される光散乱法により測定されるが、こ
の開示は本発明に引例として包含する)。PVPVI共重合
体は、典型的には1:1〜0.2:1、より好ましくは0.8:1〜
0.3:1、最も好ましくは0.6:1〜0.4:1という、N−ビニ
ルイミダゾール対N−ビニルピロリドンのモル比を有す
る。これらの共重合体は直鎖または分枝鎖のいずれでも
よい。
本発明の組成物は、約5,000〜約400,000、好ましくは
約5,000〜約200,000、より好ましくは約5,000〜約50,00
0、の平均分子量を有するポリビニルピロリドン(PVP)
を使用してもよい。PVPは洗浄剤分野の当業者には知ら
れている。例えば、本明細書に引用文献として包含され
る欧州特許公開公報第262,897号および欧州特許公開公
報第256,696号を参照されたい。PVPを含有する組成物
は、約500〜約100,000、好ましくは約1,000〜約10,00
0、の平均分子量を有するポリエチレングリコール(PE
G)も包含できる。好ましくは、洗浄溶液中で実現され
る、PEG対PVPのppmに基づく比率は、約2:1〜約50:1、よ
り好ましくは約3:1〜約10:1、である。
高泡性が所望なら、泡促進剤、例えばC10〜C16アルカ
ノールアミドを典型的には1%〜10%のレベルで本組成
物に配合することができる。C10〜C14モノエタノールア
ミドおよびジエタノールアミドは、そのような泡促進増
強剤の典型的種類を例示する。上記のような高泡性の界
面活性補助剤、例えばアミン酸化物、ベタイン、および
スルタイン、を含むそのような泡促進剤の使用にも利点
がある。所望なら、溶解性マグネシウム塩、例えばMgCl
2、MgSO4等を、例えば0.1%〜2%のレベルで添加し
て、さらに泡を発生させるとともに、油脂除去性能を向
上させることができる。
布地の処理用または洗濯用に設計する場合、当業者に
知られるあらゆる光学的ブライトナー、蛍光増白剤、あ
るいは別の光沢剤または増白剤が、典型的には本発明の
洗浄剤組成物の約0.05重量%〜約1.2重量%で本発明の
組成物に配合することができる。本発明に有用となり得
る商業的な光学的ブライトナーを、スチルベン誘導体、
ピラゾリン、クマリン、カルボン酸、メチネシアニン、
ジベンゾチオフェン−5,5−ジオキサイド、アゾール、
5員環および6員環の複素環ブライトナー(これに必ず
しも限定しない)を包含するサブグループに分類できる
が、このリストは例示であり非限定的なものである。そ
のようなブライトナーの例は、ニューヨーク(New Yor
k)のジョン・ワイリー・アンド・サイズ(John Wiley
& Sons)より発行のM.ザラドニック(M.Zahradni
k)による「ザ・プロダクション・アンド・アプリケー
ション・オブ・フルオレッセント・ブライトニング・エ
イジェント(The Production and Application of
Fluorescent Brightening Agents)」(1982年)に
開示される。
本発明に有用な光学的ブライトナーの特有の例は、19
88年12月13日にウィクソン(Wixon)へ発行された米国
特許第4,790,856号明細書に確認されるものである。こ
れらのブライトナーとして、ベロナ(Verona)からのフ
ォアホワイト(PHORWHITE)シリーズのブライトナーが
挙げられる。この引用文献に開示される別のブライトナ
ーとして、チバガイギー(Ciba−Geigy)より入手でき
るチノパルUNPA(Tinopal UNPA)、チノパルCBS(Tino
pal CBS)、およびチノパル5BM(Tinopal 5BM)、イ
タリア(Italy)のヒルトン・デイビス(Hilton−Davi
s)より入手できるアーティックホワイトCC(Artic Whi
te CC)およびアーティックホワイトCWD(Artic Whit
e CWD)、2−(4−スチリル−フェニル)−2H−ナフ
トール[1,2−d]トリアゾール、4,4′−ビス(1,2,3
−トリアゾール−2−イル)スチル−ベン、4,4′−ビ
ス(スチリル)ビスフェニル、およびアミノクマリンが
挙げられる。これらのブライナーに特有の例としては、
4−メチル−7−ジエチルアミノクマリン、1,2−ビス
(ベンゾイミダゾール−2−イル)エチレン、2,5−ビ
ス(ベンゾオキサゾール−2−イル)チオフェン、2−
スチリル−ナフト[1,2−d]オキサゾール、および2
−(スチルベン−4−イル)−2H−ナフト−[1,2−
d]トリアゾールが挙げられる。ハミルトン(Hamilto
n)へ1972年2月29日に発行された米国特許第3,646,015
号明細書も参照されたい。陰イオンブライトナーは典型
的には本発明に好ましい。
所望なら,本発明の組成物は触媒または促進剤を追加
的に配合して、さらに漂白または汚れ除去を改善しても
よい。あらゆる適する漂白剤触媒が使用できる。水に約
1,000ppm〜約5,000ppmという全レベルで使用される洗浄
剤組成物では、洗浄液中の触媒種の濃度は、典型的には
約0.1ppm〜約700ppm、より好ましくは約1〜約50ppmま
たはそれ未満になる。
漂白剤触媒も本発明に利用してよい。典型的な漂白剤
触媒は、遷移金属錯体、例えば、金属に配位した配位子
が置換活性化に対して非常に抵抗力があるとともに、典
型的なアルカリ性条件下の洗浄で、任意の感知可能な量
の酸化金属または水酸化金属を沈殿させないもの、を含
んでなる。そのような触媒はとしては、米国特許第5,24
6,621号明細書、第5,244,594号明細書、第5,194,416号
明細書、第5,114,606号明細書、および欧州特許公開公
報第549,271 A1号、欧州特許公開公報第549,272 A1号、
欧州特許公開公報第544,440 A2号、および欧州特許公開
公報第544,490 A1号に開示されるマンガン系触媒が挙げ
られる。これらの触媒の好ましい例として、MnIV 2(μ
−O)(TACN)−(PF6、MnIII 2(μ−O)
(μ−OAc)(TACN)(ClO4、MnIV 4(μ−O)
(TACN)(ClO4、MnIIIMnIV 4−(μ−O)
(μ−OAc)(TACN)−(ClO4、MnIV(TAC
N)−(OCH3(PF6)、およびそれらの混合物が挙げ
られる(式中、TACNはトリメチル−1,4,7−トリアザシ
クロノナンまたは同等の大環状化合物)。ただし、複数
の配位子が交互に金属配位した錯体も単核錯体と同様に
使用可能であり、単一金属錯体だけでなく二金属錯体、
多金属錯体、および複数の金属(例えば鉄またはルテニ
ウム)が交互になっている錯体も全て本発明の範囲内で
ある。別の金属系漂白剤触媒には、米国特許第4,430,24
3号明細書および米国特許第5,114,611号明細書に開示さ
れるものが挙げられる。マンガンを様々な錯体配位子と
共に使用して漂白力を促進したものが、次の米国特許に
も報告される。すなわち、第4,728,455号、第5,284,944
号、第5,246,612号、第5,256,779号、第5,280,117号、
第5,274,147号、5,153,161号、および5,227,084号明細
書である。
金属の選択、その金属の酸化状態、およびその配位子
のデンティシティー(denticity)との関連において選
択される、適切な供与配位子を用いて、遷移金属を予め
錯体形成しても、または本来の位置で錯体形成してもよ
い。本発明に包含できる別の錯体は、1994年3月17日に
出願された米国特許出願第08/210,186号のものである。
想定される最終用途に応じて、本発明の組成物は、従
来の瓶、および回転塗布式、スポンジ付き、ブラシ付
き、またはスプレー付きの瓶、またはスプレー付きの容
器を包含する各種容器に納めることができる。
本明細書に記載される液状組成物の好ましい用途は洗
濯用途であるが、洗濯洗浄剤、または洗濯添加剤とし
て、および特に前処理剤として、そのような組成物を使
用して硬質面を洗浄してもよい。
本発明は,さらに次の例により例示される。
例 例1 次を含んでなる液状組成物を調製する。
(重量%) 過酸化水素 6 % ATC 2 % ベンジルアルコール(HI=16) 2 % ピネン(HI=0) 1 % エトキシエトキシエタノール(HI=37) 4 % ドバノール(Dobanol)(商品名)23.3 8.6% ドバノール(Dobanol)(商品名)45.7 6.4% C12アルキル硫酸塩 2 % 水および微量成分 加えて100%とする pH=4、硫酸で調整 前処理方式において、この組成物を布地のシミ部分へ
原液で塗布し、その状態で5分間作用させる。次いで、
布地を従来の洗浄剤で洗浄し、さらにすすぐ。脂肪性の
シミ、酵素によるシミ、粘土のシミ、および漂白可能な
シミを包含する各種シミにおいて優れたシミ除去性が得
られる。
例2 次を含んでなる液状組成物を調製する。
(重量%) 過酸化水素 4.0% ATC 3.5% ベンジルアルコール(HI=16) 2 % メトキシプロパノール(HI=37) 5 % リモネン(HI=0) 1 % ドバノール(Dobanol)(商品名)23.3 8.6% ドバノール(Dobanol)(商品名)45.7 6.4% C12アルキル硫酸塩 2 % 水および微量成分 加えて100%とする pH=4、硫酸で調整 前処理の様式において、この組成物を布地のシミ部分
へ原液で塗布し、その状態で5分間作用させる。次い
で、布地を従来の洗浄剤で洗浄し、さらにすすぐ。脂肪
性のシミ、酵素によるシミ、粘土のシミ、および漂白可
能なシミを包含する各種シミにおいて、優れたシミ除去
性が得られる。
例3 以下の液状組成物を調製する。
(重量%) 過酸化水素 6.0% ATC 3.5% ベンジルアルコール(HI=16) 1 % ピネン(HI=0) 0.5% プロポキシプロパノール(HI=28) 5 % ドバノール(Dobanol)(商品名)45.7 6.0% ドバノール(Dobanol)(商品名)23.6,5 6.0% C25−AE2.5−S(エトキシ化アルキル硫酸塩) 12.0% 水および微量成分 加えて100%とする pH=4、硫酸で調整 洗浄時漂白方式においては、水中に従来の洗浄剤を溶
解することにより形成された水浴とこの組成物を接触さ
せる。次いで、布地を液体洗浄剤に含んでなる水浴と接
触させ、この布地をすすぐ。この組成物は前処理方式で
用いてもよいが、その場合、布地のシミへ原液で塗り、
その状態で5分間作用させてから布地を洗浄する。脂肪
性のシミ、酵素によるシミ、粘土のシミ、および漂白可
能なシミを包含する各種シミにおいて、優れたシミ除去
性が得られる。
例4 以下の液状組成物を調製する。
(重量%) t−ブチルヒドロペルオキシド 5 % エトキシエトキシエタノール(HI=37) 8 % リモネン(HI=0) 2 % ドバノール(Dobanol)(商品名)91.10 1.6% ドバノール(Dobanol)(商品名)23.3 1.5% C10アルキル硫酸塩 1.7% イソフォール(Isofol)12(商品名) 0.5% 水および微量成分 加えて100%とする pH=4、硫酸で調整 この組成物は、前記例に記載のように、前処理方式ま
たは洗浄時漂白方式で使用できる。また、浸漬方式で用
いることもできるが、その場合100mlの液状組成物を10
リットルの水で希釈する。次いで組成物を含有するこの
水浴に布地を接触させ、そのまま24時間浸しておく。最
後に布地をすすぐ。脂肪性のシミ、酵素によるシミ、粘
土のシミ、および漂白可能なシミを包含する各種シミに
おいて、優れたシミ除去性が得られる。
例5 以下の液状組成物を調製する。
(重量%) t−ブチルヒドロペルオキシド 5 % エトキシエトキシエタノール(HI=37) 8 % ピネン(HI=0) 2 % ドバノール(Dobanol)(商品名)91.10 1.6% ドバノール(Dobanol)(商品名)23.3 1.5% C10アルキル硫酸塩 1.7% イソフォール(Isofol)12(商品名) 0.5% 水および微量成分 加えて100%とする pH=4、硫酸で調整 この組成物は、前記例に記載のように、前処理方式ま
たは洗浄時漂白方式で使用できる。浸漬方式で用いるこ
ともできるが、この場合100mlの液状組成物を10リット
ルの水で希釈する。次いで組成物を含有するこの水浴に
布地を接触させ、その状態で24時間浸しておく。最後に
布地をすすぐ。脂肪性のシミ、酵素によるシミ、粘土の
シミ、および漂白可能なシミを包含する各種シミにおい
て、優れたシミ除去性が得られる。
例6 以下の液状組成物を調製する。
(重量%) H202 7 % エトキシエトキシエタノール(HI=37) 1 % リモネン(HI=0) 0.2% ドバノール(Dobanol)(商品名)91.10 1.6% ドバノール(Dobanol)(商品名)23.3 1.5% C10AS 1.7% イソフォール(Isofol)12(商品名) 0.5% 水および微量成分 加えて100%とする pH=4、硫酸で調整 この組成物は、例1および2に記載のように、前処理
方式または洗浄時漂白方式で使用できる。また、浸漬方
式で用いることもできるが、この場合100mlの液状組成
物を10リットルの水で希釈する。次いで組成物を含有す
るこの水浴に布地を接触させ、そのまま24時間浸してお
く。最後に布地をすすぐ。脂肪性のシミ、酵素によるシ
ミ、粘土のシミ、および漂白可能なシミを包含する各種
シミにおいて、優れたシミ除去が得られる。
例7 液状組成物を以下のように調製する。
(重量%) クミルヒドロペルオキシド 10 % エトキシエトキシエタノール(HI=37) 4.0% ベンジルアルコール(HI=16) 1.5% ドバノール(Dobanol)(商品名)23.3 8.6% ドバノール(Dobanol)(商品名)45.7 6.4% C12AS 2 % 水および微量成分 加えて100%とする pH=6、硫酸で調整 この組成物は、上記例に記載のように前処理方式で使
用される。それにより脂肪性のシミ、酵素によるシミ、
粘土のシミ、および漂白可能なシミを包含する各種シミ
において、優れたシミ除去が得られる。
例8 以下の液状組成物を調製する。
(重量%) 2,5−ジメチル−ヘキサン−2,5−ジヒドロペルオキシド
5 % プロポキシプロパノール(HI=28) 8 % ピネン(HI=10) 1.0% ドバノール(Dobanol)(商品名)23.3 8.6% ドバノール(Dobanol)(商品名)45.7 6.4% C25−2.5EO−S 2 % 水および微量成分 加えて100%とする pH=5、硫酸で調整 この組成物は、上記例に記載のように前処理方式で使
用される。それにより脂肪性のシミ、酵素によるシミ、
粘土のシミ、および漂白可能なシミを包含する各種シミ
において、優れたシミ除去性が得られる。
例9 以下の液状組成物を調製する。
(重量%) ジラウロイルペルオキシド 2.0% メトキシプロパノール(HI=37) 4.0% ベンジルアルコール(HI=16) 1.0% ドバノール(Dobanol)(商品名)23.3 8.6% ドバノール(Dobanol)(商品名)45.7 6.4% C12アルキル硫酸塩 1.0% 水および微量成分 加えて100%とする pH=5、硫酸で調整 この組成物は、上記例に記載のように前処理方式で使
用される。それにより脂肪性のシミ、酵素によるシミ、
粘土のシミ、および漂白可能なシミを包含する各種シミ
において、優れたシミ除去性が得られる。
例10 以下の液状組成物を調製する。
(重量%) ジラウロイルペルオキシド 0.5% 過酸化水素 4.0% ATC 2.0% メトキシプロパノール(HI=37) 5.0% ベンジルアルコール(HI=16) 2.0% リモネン(HI=0) 0.5% ドバノール(Dobanol)(商品名)23.3 8.6% ドバノール(Dobanol)(商品名)45.7 6.4% C25−2.5EO−S 2 % 水および微量成分 加えて100%とする pH=5、硫酸で調整 前記例において、ATCはアセチルトリエチルクエン酸
塩を表す。
この組成物は、上記例に記載のように前処理方式で使
用される。それにより、脂肪性のシミ、酵素によるシ
ミ、粘土のシミ、および漂白可能なシミを包含する各種
シミにおいて、優れたシミ除去性が得られる。
例11 以下の液状組成物を調製する。
(重量%) ジデカノイルペルオキシド 0.5% 過酸化水素 7.0% エトキシプロパノール(HI=32) 1.0% リモネン(HI=0) 0.2% ドバノール(Dobanol)(商品名)91.10 1.5% C10アルキル硫酸塩 1.7% 水および微量成分 加えて100%とする pH=4、硫酸で調整 この組成物は、上記例に記載のように前処理方式また
は洗浄時漂白方式で使用できる。脂肪性のシミ、酵素に
よるシミ、粘土のシミ、および漂白可能なシミを包含す
る各種シミにおいて、優れたシミ除去性が得られる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ステファーノ、スキアラ イタリー国ローマ、ビア、エッフェ. ビ.ラストレルリ、81 (56)参考文献 特開 昭62−113705(JP,A) 特開 平1−38499(JP,A) 特開 平7−216397(JP,A) 特開 平6−279784(JP,A) 特開 平3−17197(JP,A) 特開 平1−185398(JP,A) 特開 昭61−210053(JP,A) 特表 平7−502046(JP,A) 国際公開95/34630(WO,A1) 国際公開94/29509(WO,A1) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) D06L 1/00 - 3/16 C11D 7/50 - 7/56

Claims (21)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】過酸素漂白剤と、水と、18を超える親水率
    を有する親水性溶媒および18未満の親水率を有する疎水
    性溶媒を含んでなる溶媒システムとを含んでなる、1〜
    6のpHを有する水性液状組成物で布地を漂白する方法で
    あって、前記親水率が式、 により定義され、前記方法が、前記布地をすすぐ前、ま
    たは前記布地を洗浄し次いですすぐ前に、原液の形態で
    前記組成物を前記布地へ塗布する工程を含んでなる、布
    地の漂白方法。
  2. 【請求項2】前記原液の組成物を1分〜1時間の範囲の
    時間、前記布地と接触させた状態にしておく、請求項1
    に記載の方法。
  3. 【請求項3】原液の形態の水性液状組成物を水浴に希釈
    する工程であって、前記組成物が1〜6のpHを有し、か
    つ、過酸素漂白剤と、水と、18を超える親水率を有する
    親水性溶媒および18未満の親水率を有する疎水性溶媒を
    含んでなる溶媒システムとを含んでなり、前記親水率が
    式、 により定義されるものと、前記液状組成物を含んでなる
    前記水浴と前記布地を接触させる工程と、続けて前記布
    地をすすぐ、または洗浄し次いですすぐ工程を包含す
    る、布地の漂白方法。
  4. 【請求項4】前記布地を、前記液状組成物を含んでなる
    前記水浴中に、30分〜48時間の範囲の時間、浸漬した状
    態にする、請求項3に記載の方法。
  5. 【請求項5】前記水浴が、水に従来の洗濯洗浄剤を溶解
    または分散させることにより調製されている、請求項3
    または4に記載の方法。
  6. 【請求項6】前記原液の組成物が全組成物の0.01重量%
    〜20重量%の過酸素漂白剤またはその混合物を含んでな
    る、前記請求項1〜5のいずれかに記載の方法。
  7. 【請求項7】前記過酸素漂白剤が、過炭酸塩、過ケイ酸
    塩、過硫酸塩、過ホウ酸塩、ペルオキシ酸、アルキルヒ
    ドロペルオキシド、ペルオキシド、脂肪族ジアシルペル
    オキシド、およびそれらの混合物からなる群から選ばれ
    るものである、請求項1〜6のいずれかに記載の方法。
  8. 【請求項8】前記親水性溶媒が、18より大きい親水率を
    有するアルコキシ化脂肪族または芳香族アルコール、18
    より大きい親水率を有する脂肪族または芳香族アルコー
    ル、18より大きい親水率を有するグリコールまたはアル
    コキシ化グリコール、あるいはそれらの混合物である、
    請求項1〜7のいずれかに記載の方法。
  9. 【請求項9】前記疎水性溶媒が、18より小さい親水率を
    有するパラフィン、テルペンまたはテルペン誘導体、18
    より小さい親水率を有するアルコキシ化脂肪族または芳
    香族アルコール、18より小さい親水率を有する脂肪族ま
    たは芳香族アルコール、18より小さい親水率を有するグ
    リコールまたはアルコキシ化グリコール、あるいはそれ
    らの混合物である、請求項1〜8のいずれかに記載の方
    法。
  10. 【請求項10】前記組成物が、前記疎水性溶媒を全組成
    物の0.1重量%〜5重量%、及び前記親水性溶媒を全組
    成物の0.5重量%〜15重量%含んでなる、請求項1〜9
    のいずれかに記載の方法。
  11. 【請求項11】前記組成物が、さらに非イオン界面活性
    剤またはその混合物を50%までのレベルで含んでなり、
    前記非イオン界面活性剤が16未満のHLBを有する疎水性
    非イオン界面活性剤またはその混合物である、請求項1
    〜10のいずれかに記載の方法。
  12. 【請求項12】前記組成物が2〜6のpHを有する、請求
    項1〜11のいずれかに記載の方法。
  13. 【請求項13】前記組成物の塗布が、前記布地の汚れた
    部分のみに行われる、請求項1〜12のいずれかに記載の
    方法。
  14. 【請求項14】過酸素漂白剤と、水と、18を超える親水
    率を有する親水性溶媒を全組成物の0.05重量%〜20重量
    %、および18未満の親水率を有する疎水性溶媒を全組成
    物の0.05重量%〜10重量%含んでなる溶媒システムとを
    含んでなり、前記親水率が次の式、 により定義される、1〜6のpHを有する、布地の漂白に
    適する水性液状組成物。
  15. 【請求項15】前記原液の組成物が全組成物の0.01重量
    %〜20重量%、の過酸素漂白剤またはその混合物を含ん
    でなる、請求項14に記載の組成物。
  16. 【請求項16】前記過酸素漂白剤が、過炭酸塩、過ケイ
    酸塩、過硫酸塩、過ホウ酸塩、ペルオキシ酸、アルキル
    ヒドロペルオキシド、ペルオキシド、脂肪族ジアシルペ
    ルオキシド、およびそれらの混合物からなる群から選ば
    れるものである、請求項14または15に記載の組成物。
  17. 【請求項17】前記親水性溶媒が、18より大きい親水率
    を有するアルコキシ化脂肪族または芳香族アルコール、
    18より大きい親水率を有する脂肪族または芳香族アルコ
    ール、18より大きい親水率を有するグリコールまたはア
    ルコキシ化グリコール、あるいはそれらの混合物であ
    る、請求項14〜16のいずれかに記載の組成物。
  18. 【請求項18】前記疎水性溶媒が、18より小さい親水率
    を有するパラフィン、テルペンまたはテルペン誘導体、
    18より小さい親水率を有するアルコキシ化脂肪族または
    芳香族アルコール、18より小さい親水率を有する脂肪族
    または芳香族アルコール、18より小さい親水率を有する
    グリコールまたはアルコキシ化グリコール、あるいはそ
    れらの混合物である、請求項14〜17のいずれかに記載の
    組成物。
  19. 【請求項19】前記疎水性溶媒を全組成物の0.1重量%
    〜5重量%、及び前記親水性溶媒を全組成物の0.5重量
    %〜15重量%含んでなる、請求項14〜18のいずれかに記
    載の組成物。
  20. 【請求項20】さらに非イオン界面活性剤またはその混
    合物を50%までのレベルで含んでなり、前記非イオン界
    面活性剤が16未満のHLBを有する疎水性非イオン界面活
    性剤またはその混合物である、請求項14〜19のいずれか
    に記載の組成物。
  21. 【請求項21】前記組成物が2〜6のpHを有する、請求
    項14〜20のいずれかに記載の組成物。
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