JP3212580B2 - 弾性マウント及びこれを用いた機器取付構造 - Google Patents

弾性マウント及びこれを用いた機器取付構造

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    • F16F15/00Suppression of vibrations in systems; Means or arrangements for avoiding or reducing out-of-balance forces, e.g. due to motion
    • F16F15/02Suppression of vibrations of non-rotating, e.g. reciprocating systems; Suppression of vibrations of rotating systems by use of members not moving with the rotating systems
    • F16F15/04Suppression of vibrations of non-rotating, e.g. reciprocating systems; Suppression of vibrations of rotating systems by use of members not moving with the rotating systems using elastic means
    • F16F15/08Suppression of vibrations of non-rotating, e.g. reciprocating systems; Suppression of vibrations of rotating systems by use of members not moving with the rotating systems using elastic means with rubber springs ; with springs made of rubber and metal
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16FSPRINGS; SHOCK-ABSORBERS; MEANS FOR DAMPING VIBRATION
    • F16F1/00Springs
    • F16F1/36Springs made of rubber or other material having high internal friction, e.g. thermoplastic elastomers
    • F16F1/373Springs made of rubber or other material having high internal friction, e.g. thermoplastic elastomers characterised by having a particular shape
    • F16F1/3732Springs made of rubber or other material having high internal friction, e.g. thermoplastic elastomers characterised by having a particular shape having an annular or the like shape, e.g. grommet-type resilient mountings

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本願発明は、衝撃や振動また
は固体伝播音を生ずる装置に対して、また、機器台より
伝達される衝撃や振動または固体伝播音に対して感応し
易い装置に対して取り付ける弾性マウントに関する。
【0002】
【従来の技術】この種の弾性マウントは、狭隘な場所で
も設置できるようサイズ的にコンパクトで、適正な撓み
に抑えつつ振動と騒音防止が図れ、しかも疲労強度に対
しても大きいものが要求される。
【0003】先行技術としては米国特許第4858880号、
第5127698号,第4921203号、第4530491号などがある。こ
のうち本願と特に関連深い米国特許第4858880号明細書
に記載の弾性マウントについて以下説明する。
【0004】図4(a)に示すように、弾性マウントm
は、フランジ01付きカラー02と、これに一体に接着
された筒部03とパッド部04とからなる弾性ゴム体0
5によって構成され、図4(c)に示すように使用状態で
は、これと別体に構成された図4(b)の環状のリバンド
部材06と図4(c)に記載のスリーブ07とが付随する
ようになっている。
【0005】すなわち、図4(c)の使用態様において、
スリーブ07の外側に図4(a)の弾性マウントmが隙間
08をもって遊嵌され、弾性マウントmの上部にスリー
ブ07を取り囲むような図4(b)の環状のリバンド部材
06、さらにこの上面にワッシャー09がセットされ
る。そして、これらのセット品にボルト010が挿通
し、機器台011にねじ込まれることによりセット品は
固定される。機器を保持している機器側ブラケット01
2はカラー02のフランジ01上面に載置され、機器側
ブラケット012とワッシャー09との間にリバンド部
材06が配置されて機器取付構造が組み立てられてい
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記弾性マウントを用
いた機器取付構造には、以下の不都合がある。 スリーブ07が弾性マウントmの弾性ゴム体05の
内面とは一体化されておらず、別体に設けられるもので
あることから、図4(c)の取付構造に組み立てる時に、
スリーブ07を着け忘れることが起こりうる。そうした
場合にはリバンド部材06や弾性ゴム体05がボルト0
10によって過度に締め付け圧縮され、軸方向のスペー
スが確保されないことになる。
【0007】さらに、スリーブ07に弾性ゴム体05が
隙間08をもって設けられていることから、半径方向の
剛性が損なわれる。その結果、防振効果が低減する。 軸方向に厚い弾性マウントmとは別体のリバンド部
材06が配置する必要があるため、弾性マウントmのコ
ンパクト化が阻害され、結局狭隘なスペースには図4
(a)の弾性マウントm、即ち、図4(c)の機器取付構造そ
のものの採用が困難となる。
【0008】本発明の目的の一つは、幅と高さがコンパ
クトな弾性マウントを提供することにある。
【0009】他の目的は、既存の構造に簡単に後から取
り付けることができる弾性マウントを提供することにあ
る。
【0010】また、別の目的は、機器を吊り下げ方式で
支持するのに適した弾性マウントを提供することにあ
る。
【0011】さらに、他の目的は、長寿命の弾性マウン
トを提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】本願発明の弾性マウント
は、カラーと弾性体とスリーブの三者が一体になって形
成されている弾性マウントであって、カラーを管状部と
これに連なるフランジ部とから構成し、弾性体をカラー
内面に同心状に一体化したネック部とこれに連なってフ
ランジ部まで拡延したパッド部から構成すると共に、中
央には固定具挿通用の孔を設け、スリーブを、弾性体の
内面に一体化すると共に、カラーの上端より突出させ、
弾性体のパッド部の下端部をスリーブの下端より突出さ
せてなりしかも、弾性体のネック部の上部が、カラー
の管状部の先端を覆い被さるように形成されると共に、
ネック部の静的歪みを最小にすべく、ネック部の管状部
分が軸方向の静荷重が加わったときネック部が応力を生
じない状態のほぼ元の位置に戻るようになっていること
を特徴とする
【0013】かかる構成により、 機器から機器台基
部に伝達される全方向の衝撃、振動及び固体伝播音を低
減できる。また、機器台基部から機器に伝達される全方
向の衝撃、振動及び固体伝播音を低減できる。図2の使
用例では−14dB低減することができた。 吊り下げ型
の機器のマウントに適している。 コンパクトにで
き、他の弾性マウントでは取付が難しいような箇所、狭
い場所にも取付が可能となる。 換装が容易である。
機器を機器台から取り外さずにボルトを交換する要領で
取り付けることが可能である。また、機器台、機器の既
存ボルト孔をそのまま利用できる。 容易な取付を実
現できる。取付方法が簡単で、隙間調整が不要であるの
で取付けを容易にする。 弾性体部分は直接機器を支
持しないので疲労にも強く安全性が高い。 弾性体は
圧縮荷重を受けるが、先端接触や磨耗を避けるよう配慮
されているの長寿命である。メンテナンスフリー(潤滑
が不要で、磨耗しない)である。 低コストである。
カラーの管状部の上端を覆うように弾性体のネック
部を拡延したから、機器台と機器との隙間を適正にかつ
小さく設定できる。(10) ネック部の静的歪みを最小に
すべく、ネック部の管状部分が軸方向の静荷重が加わっ
たときネック部が応力を生じない状態のほぼ元の位置に
戻るようになっていることから、弾性体とスリーブ間に
層間剥離が生じる危険性を最小限度に押さえることがで
きる。
【0014】また、上記構成において、 カラーと弾
性体とスリーブの三者を加硫接着により一体化したもの
であれば、弾性マウントそのものがユニット化され、取
付が容易で手間もかからない。 弾性体のパッド部の
突出部の内外を面取りしたものであれば、内側の面取り
は、スリーブの終端近辺に生じるひずみを制限し、外側
の面取りはパッド部に生じる円周方向の最大の引張り歪
みを制限する。それにより層間剥離による損傷の危険性
を最小限に押さえるとともに、弾性体2の寿命を長くす
ることができる。
【0015】また、カラーと弾性体とスリーブの三者が
一体になって形成されている弾性マウントであって、カ
ラーを、管状部とこれに連なるフランジ部とから構成
し、弾性体を、カラー内面に同心状に一体化したネック
部とこれに連なってフランジ部まで拡延したパッド部か
ら構成すると共に、中央には固定具挿通用の孔を設け、
スリーブを、弾性体の内面に一体化すると共に、カラー
の上端より突出させ、弾性体のパッド部の下端部をスリ
ーブの下端より突出させ、弾性体のパッド部のベース面
に座金を一体に取り付けたものであってもよい。これ
は、弾性体の下端面にワッシャーを加硫により、また
は、接着により一体化したものである。これにより、装
備の際やメンテナンスの際に失うことがなく、また、不
用意に不適当な強度のワッシャーと入れ替わることが防
止される。
【0016】また、上記弾性マウントを用いれば機器取
付構造としては吊り下げ方式が好適である。すなわち、
上記いずれかの弾性マウントを用いて、機器台の下面に
弾性体のネック部の上部を当接して固定具によって吊り
下げ状態に保持し、弾性マウントのカラーのフランジ上
面に機器取付用ブラケットを吊り下げ状態に保持した吊
り下げ支持方式である。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本願発明の実施形態を図面
を参照しながら説明する。
【0018】図1(a)(b)は、それぞれ本願の弾性マウン
トの斜視図と断面図を示す。本願の弾性マウントMは3
つの部分、すなわち、カラー1と、弾性体2およびスリ
ーブ3とから構成されている。これらの3つの部分は加
硫により一体にされる。
【0019】上記カラー1は、円筒状の管状部1aと、
この管状部1aになだらかに連続した円盤状のフランジ
部1bとからなる。カラー1は、強固で耐磨耗性を有す
る、耐腐食性金属製とするのが好ましい。カラー1は、
上記弾性体2と据え付けられる機器側ブラケット(図
2)間に働く軸方向並びに円周方向の荷重を伝達し、ま
たいかなる鋭利な縁やその類のものによっても弾性体が
切断されたり磨耗することがないよう保護するものであ
る。
【0020】上記弾性体2は、管状のネック部2aと、
このネック部2aになだらかに連なった平らなパッド部
2bとからなる。
【0021】ネック部2aは、カラー1の管状部1aと
スリーブ3とに挟まれた部分で、その上部2cは、管状
部1aを超えて軸方向に延び、管状部1aの先端を覆い
被さるように形成され、しかもその頂部は山状をなして
スリーブ3の上端よりも突き出ている。パッド部2b
は、フランジ1bの径より小さく形成され、パッド部2
bの下端部はスリーブ3の下端よりもδだけ突出した突
出部分2dを有している。パッド部2bの下端部の端面
は組立時にワッシャー4(図2)と接するベース面2g
となる。このパッド部2bの突出部分2dの内側と外側
はそれぞれ面取り2e、2fされている。突出部分2d
の突出量δは、軸方向の静荷重が作用した時に発生する
変位量と同じ長さに設定されている。つまり、弾性マウ
ントMに荷重が加わらない時は、この突出部2dによ
り、ネック部2aに静的な剪断力を生じさせながら、弾
性体2及びカラー1がネック部2aの端部に向って軸方
向に変位するようになっている。
【0022】弾性体2は、柔軟で弾性を有する、選択さ
れた硬度及び減衰率を有するラバー製のものである。弾
性体2は、機器の弾性マウントの軸方向並びに円周方向
からの衝撃、振動などを緩衝・減衰する。ネック部2a
とパッド部2bとのそれぞれの寸法は、個々に決定する
ことができ、使用目的別に求められる特性や利用可能な
スペースに応じて決定する。例えば、パッド部2bにつ
いては、その直径及び厚さは、要求される軸方向の剛性
及び作用する静荷重(機器の重量)により決定される。
ネック部2aの高さについては、主として機器側ブラケ
ット9や機器10と機器台8の必要隙間b(図2)を考
慮して決定される。ネック部2aの外径は、機器側ブラ
ケット9の取付孔が大きくならないよう通常、最小にさ
れる。
【0023】上記スリーブ3は、カラー1の管状部1a
と同心状に配置されており、その上端は管状部1aの先
端より突出量aだけ突出している。そのため、弾性マウ
ントMを装着した時に機器10と機器台8との間にはカ
ラー1の上部2cを介在させて一定の距離bを保つこと
ができ、また、取付ボルト5とナット6(図2)を締め
付けるためのベースを確保でき、さらに、発生する円周
方向の力を機器台から弾性体2へ伝達することができ
る。スリーブ3の材料は、剛性が高く、強固な、耐腐食
性の金属とするのが好ましい。
【0024】図2のように、軸方向の静荷重(例えば、
吊り下げられた機器の重量)が加わると、パッド部2b
はカラー1を介して圧縮され、ネック部2aの管状部分
がほぼ元の位置、つまり応力の生じない状態に戻るよう
に設計されている。これは管状ネック部2aの静的歪み
を最小にすることを意図しており、それにより弾性体2
とスリーブ3間に層間剥離が生じる危険性を最小限度に
押さえるものである。同様に、パッド部2bの内側の面
取り2cはスリーブ3の終端近辺に生じるひずみを制限
することを意図しており、一方、外側の面取りはパッド
部2bに生じる円周方向の最大の引張り歪みを制限する
ものであり、それにより層間剥離による損傷の危険性を
最小限に押さえるとともに、弾性体2の寿命を長くす
る。
【0025】図2は、上記弾性マウントの使用状態の拡
大図である。機器を吊り下げて支持する形式である。こ
の弾性マウントMは、軸方向に加えられた静荷重を伴っ
て装着されることを意図しており、また、パッド部2b
に圧縮力を加えるようになっている。従って、弾性マウ
ントMは、通常、垂直方向をその軸対称線に沿わせて装
着される。弾性マウントMが機器台(車体/車枠下部)
に装着されるか、或いは装置のブラケット自身に取り付
けられるかにより、弾性マウントのパッド部2bを上向
き或いは下向きにすることができる。この選択は、例え
ば、装着されたときの間隙の制約、或いは装着作業中や
点検の際のしやすさによって決定されることもある。
【0026】同じ直径のボルトを用い、機器台にその装
備のブラケットを直接ボルトで固定する堅牢な装備装着
に比べ、この弾力的な装着は以下を考慮すればよい。
【0027】機器台8と機器側ブラケット9間の軸方向
(垂直方向)の隙間bは振動で両者が接触しない量が確
保されていればよい。多くの場合、約1mm で充分であ
る。
【0028】弾性マウントMが装着されようとする場
所、即ち、機器台8、或いは機器側ブラケット9の取付
孔8aの直径は弾性マウントMのネック部2aを嵌め込
める大きさがあればよい。この場合、機器台8或いは機
器側ブラケット9上に、座金4およびナット6と共に弾
性マウントのパッド部2bを調節するスペースがあれば
充分である。 (a) 装着手順 機器をジャッキで然るべき位置に上げた後、機器台8の
取付孔8aにボルト5、弾性マウントM、底部座金4、
ナット6の順に装着する。底部座金4がスリーブ3に接
触するまでナット6を締め、機器台8のみによって支え
られる状態にする。その結果、機器台8と機器側ブラケ
ット9間に生じた隙間bを測り、また、接続ケーブル、
エアーダクト、配管等のいかなる隙間もチェックする。
もし、機器台8に対し隙間bが不充分なとき、効果的に
スリーブ3を伸ばすために一方もしくは両方のスリーブ
3の終端に、小径の隙間座金を加えても良い。隙間が問
題のない値ならば、ナット6を必要なトルクで締め、割
ピン7をそれぞれの弾性マウントMに取り付ける。
【0029】換装時の装着である場合は、機器台8ある
いは機器側ブラケット9のいずれかにある取付孔をまず
大きくする必要がある。もし機器側ブラケット9の孔を
大きくするのであれば、機器10を取り付けたまま、数
ミリだけ下げて支持し、穴開けを行うことができるが、
機器台8にまで孔を明けないよう注意する必要がある。
機器台8の孔に治具を入れて、広げようとすると穴のセ
ンタリング調整に留意すべきである。 (b) 強度 図2において、荷重を支承するのは、ボルト5、底部座
金4およびナット6である。ボルト5には引っ張りおよ
び曲げが働く。最も高い応力は頭部の縁辺りに起こる。
この応力の主たる成分は必要締め付けトルクでナット6
を締め付けることにより起こる軸方向の静的引張応力に
よるものであり、通常のボルトによる強固な結合の場合
と同様である。その他の成分として、衝撃および振動に
よる軸方向の動的変動応力があるが、通常のボルトによ
る強固な結合の場合よりは少な目である。また、衝撃及
び振動による円周方向の動的変動応力も生じる。円周方
向の力は、通常のボルトによる強固な結合の場合、ブラ
ケット9及び機器台8間の摩擦により直接伝えられるの
だが、弾性マウントの場合、結合するスリーブとボルト
により伝えられる。これらの歪みは機器台8および機器
側ブラケット9間の隙間を小さく保つころにより、ま
た、ボルト5の直径を確実に充分に大きくすることで制
限できる。
【0030】底部座金4は軸方向の静及び動的力により
曲げられる。これによる応力は座金を充分に厚くするこ
とで制御できる。
【0031】ナット6は通常のボルト5による強固な結
合の場合と同様に力が加わるが、軸方向の動的変動力は
小さい。
【0032】上記構成部品は、衝突を含む降伏および疲
労に対して充分な寸法にしなければならない。
【0033】図3は、弾性マウントの別の実施形態であ
る。基本的構成は図1のものと同様である、つまり、カ
ラー101と弾性体102とスリーブ103とが加硫に
より一体化されている。そして、弾性体102の下端面
にワッシャー104を加硫により、または、接着により
一体化したものである。これにより、装備の際やメンテ
ナンスの際に失うことがなく、また、不用意に不適当な
強度のワッシャーと入れ替わることが防止される。図2
のように、機器を吊り下げて保持するために弾性マウン
トを使用した場合、ボルトとワッシャーが静的、動的荷
重を支持するうえで重要な役割を果たしているから、弾
性体102とワッシャー104を一体にすることは意味
がある。
【0034】なお、上記弾性マウントは、吊り下げ式に
支持するの最適であるが、機器を機器台上に支持する方
式に適用できることは言うまでもない。この場合、機器
台上に弾性マウントがワッシャーを挟んで設けられ、機
器台がカラー上に載置されることになる。
【0035】
【発明の効果】 機器から機器台基部に伝達される全
方向の衝撃、振動及び固体伝播音を低減できる。 また、機器台基部から機器に伝達される全方向の衝撃、
振動及び固体伝播音を低減できる。(図2の使用例では
−14dB低減することができた) 吊り下げ型の機器のマウントに適している。 コンパクトである(他の弾性マウントでは取付が難
しいような箇所、狭い場所にも取付が可能)。 換装が容易(機器を機器台から取り外さずにボルト
を交換する要領で取り付けることが可能。また、機器
台、機器の既存ボルト穴がそのまま利用できる)であ
る。 取付が容易(取付方法が簡単で、隙間調整が不要)
である。 高安全性をもつ(弾性体部分は直接機器を支承しな
い。但し、ボルトと座金は作用する荷重に耐えるサイズ
にする必要がある)。 長寿命(弾性体は圧縮荷重を受けるが、先端接触や
磨耗を避けるよう配慮されている)−メンテナンス不要
(潤滑が不要で、磨耗しない)である。 低コストである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明に係る弾性マウントであって、(a)は
その斜視図、(b)は断面図である。
【図2】本願発明に係る弾性マウントの使用状態図であ
る。
【図3】別の弾性マウントの形態である。
【図4】(a)は従来の弾性マウントの断面図、(b)はリバ
ンド部材の断面図、(c)は従来の弾性マウントの使用状
態図である。
【符号の説明】
M…弾性マウント 1…カラー 1a…管状部 1b…フランジ部 2…弾性体 2a…ネック部 2b…パッド部 2c…ネック部の上部 2d…突出部 2e…内側の面取り 2f…外側の面取り 3…スリーブ

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 カラーと弾性体とスリーブの三者が一体
    になって形成されている弾性マウントであって、 (a) カラーを、管状部とこれに連なるフランジ部とか
    ら構成し、 (b) 弾性体を、カラー内面に同心状に一体化したネッ
    ク部とこれに連なってフランジ部まで拡延したパッド部
    から構成すると共に、中央には固定具挿通用の孔を設
    け、 (c) スリーブを、弾性体の内面に一体化すると共に、
    カラーの上端より突出させ、 (d) 弾性体のパッド部の下端部をスリーブの下端より
    突出させてなり、しかも、 弾性体のネック部の上部が、カラーの管状部の先端を覆
    い被さるように形成されると共に、 ネック部の静的歪みを最小にすべく、ネック部の管状部
    分が軸方向の静荷重が加わったときネック部が応力を生
    じない状態のほぼ元の位置に戻るようになっていること
    を特徴とする 弾性マウント。
  2. 【請求項2】 カラーと弾性体とスリーブの三者を加硫
    接着により一体化した請求項1記載の弾性マウント。
  3. 【請求項3】 弾性体のパッド部の突出部の内外を面取
    りした請求項1又は2記載の弾性マウント。
  4. 【請求項4】 カラーと弾性体とスリーブの三者が一体
    になって形成されている弾性マウントであって、カラー
    を、管状部とこれに連なるフランジ部とから構成し、弾
    性体を、カラー内面に同心状に一体化したネック部とこ
    れに連なってフランジ部まで拡延したパッド部から構成
    すると共に、中央には固定具挿通用の孔を設け、スリー
    ブを、弾性体の内面に一体化すると共に、カラーの上端
    より突出させ、弾性体のパッド部の下端部をスリーブの
    下端より突出させ、 弾性体のパッド部のベース面に座金
    を一体に取り付けてなる弾性マウント。
  5. 【請求項5】 上記いずれかの弾性マウントを用いた機
    器取付構造であって、機器台の下面に弾性体のネック部
    の上部を当接して吊り下げ状態に固定具によって保持
    し、弾性マウントのカラーのフランジ上面に機器取付用
    ブラケットを吊り下げ状態に保持してなる請求項1〜4
    いずれか1項に記載の弾性マウントを用いた機器取付構
    造。
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