JP3212030U - 吸盤付きチューナ - Google Patents

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Abstract

【課題】 楽器のチューニングの際に、チューナのディスプレイを演奏者が容易に目視できる楽器の位置と方向に容易に設置できる吸盤付きチューナを提供することにある。【解決手段】 楽器Gの音源から発生する音に対して基準となる音名と、その音名から決定される基準周波数との誤差を画面表示するディスプレイ3を備えたチューナ本体2と、チューナ本体2を保持するホルダー4と、ホルダー4の下部に設けられた支承部材5と、楽器の平滑面Pに対して着脱可能に取着できる吸着面12と突部13を設けた合成樹脂材料からなる吸盤10と、支承部材5と前記突部13とを相対回転可能に連結する連結部材40とを設け、楽器の平滑面Pに対するチューナ本体2の姿勢を少なくとも前後傾斜方向に回転可能とすることができる吸盤付きチューナを構成している。【選択図】 図1

Description

本考案は、音楽の練習時や演奏開始前あるいは演奏時に楽器をチューニング(調律)して楽器から発する音源の音程を正しくするために用いるチューナ(調律器)に関し、より詳しくは、チューナ本体を楽器に直接取り付けてチューニングできるコンパクトで取り扱いが容易な吸盤付きチューナに関する。
音楽演奏に使用される楽器、例えば複数の弦を張設したギターは、各弦をフインガーボードのフレット上に指で押えて弾くことにより弦音を発生できる弦楽器である。異なる楽音を発生する複数の各弦は、ギター本体に互いに平行に張られている。楽器を演奏する前には、ギターに張られた各弦をヘッドに回転自在に設けられたペグを回転することで、それぞれの弦の張力を適正な力に調整して、各弦を正しい音高になるようにチューニングする必要がある。
この弦のチューニング作業では、各弦が正しい音高に調整されているか否かを、楽器演奏者は聴覚により判断して行っている。しかし、演奏者が聴覚により各弦を正確に素早くチューニングすることは、演奏者が専門家でない限り難しく、特に楽器を始めて間もない初心者ではチューニング作業に時間を要し、かつ周囲からの騒音が聞こえる環境下で聴覚のみを頼りにしてチューニングすることは難しい。
楽器のチューニング作業を簡易に行うための器具として、調律器(音楽用電子機器またはチューナ)が知られており、その一例としては、各音源の音を調律器に入力してその音高情報を基準として音源例えば弦の音源の調律状態を画面に表示できるチューナがある。
これらの代表的なチューナには、楽器の端部例えばヘッド部を挟持するクリップによりチューナを楽器に直接取り付け、楽器から発生する音の調律状態をチューナ本体の表示部(ディスプレイ)に表示して、音程の調整適否を画面の表示で確認しながらチューニングできるものがある。楽器に直接取り付けて用いるクリップ付きチューナでは、クリップの開閉する両挟み板で楽器を挟むことができる形と厚さの楽器端部が必要である。また楽器から発生する音を効率良く集音して感知できる楽器の位置を探して、その位置または近傍にチューナを取り付けることが必要である。このために楽器の一部を挟持するクリップ部と、調律した結果を表示するディスプレイを備えたチューナ本体との間には、ディスプレイの表示面が演奏者から見易い位置と方向になるように調整できる回転継手等を設けたクリップ付きチューナが提案されている。(特許文献1、2参照)
図8はクリップ付きチューナの従来例を示す図であり、チューナ35とクリップ30を一体化した装置として構成されている。図8(a)は、チューナ35のチューナ本体36に設けられたディスプレイ37を正面から見た図であり、図8(b)は、図8(a)を側面から見た図である。図8(c)は、チューナ35のクリップ30を開いてギターGのヘッド部Hに取り付けた状態を示す一部断面した側面図である。楽器例えばギターGの端部に直接取り付けて用いるチューナ35は、クリップ30と、チューナ本体36とで構成されている。クリップ30は、挟み板として対をなす第1板材31および第2板材32と、それが交差するヒンジ部33を中心にして開閉可能にチューナ35と連結されている。この第1板材31と第2板材32の間には、図示しないねじりコイルバネや板バネが備えられ、ヒンジ部33をバネの力により弾発付勢することによって、例えば管楽器やギター等の楽器の一部をクリップ30で挟持して、チューナ35を楽器に直接取り付けることができるものである。すなわちヒンジ部33は、図示しないバネ等の弾性部材によって第1板材31と第2板材32とを互いに接近させる方向に弾発付勢されている。チューナ35を楽器Gに取付けまたは取り外す場合は、演奏者は握力により第1板材31と第2板材32とを離間することで、クリップ30先端を開き、楽器の端部を把持または取り外し可能な状態にする。このクリップ30を開いてギターGのヘッド部H等を挟むことでチューナ35をギターGに直接取り付け、演奏者はこのチューナ35のディスプレイ37を見ながら弦のチューニング作業を行える装置である。
このクリップを備えたチューナを一般的にクリップ式チューナ(またはクリップチューナ)と呼んでいる。楽器の一部にクリップを利用して取り付けることができる形式のチューナは、クリップとチューナ本体とが一体化した装置として構成され、クリップで楽器の端部を挟んでチューナを楽器に直接取り付けて使用する。従来のクリップ式チューナは、クリップを閉じる方向のバネの力を利用して、クリップを楽器の一部に挟んで取付ける構造であるため、取り付けが可能な楽器の部位は、クリップで挟むことができる形状と厚さが必要である。このためにクリップで取り付けることができる位置は制限され、演奏者はチューナのディスプレイを目視するには不便な位置であっても仕方なく取り付けて使用し、あるいはチューナの画面を見ることができない場合は、チューニングが完了したことを示す完了音等を頼りにして調律することがあった。またクリップで挟んで固定する為に、クリップを大きく開閉する必要がありクリップの形状は必然と大きくなる。このことからチューナを取付けた状態で演奏する場合は、楽器の顔である特徴的なヘッドデザインやロゴがチューナ本体やクリップで隠されてしまい楽器本来の美観を損ねてしまう。また楽器にチューナを取り付けた状態で演奏する場合は、チューナの存在が聴衆者に対して目立ち、演奏会としてのショー的な観点でも問題があった。さらにクリップで楽器の部位を強く挟むことから、時には挟んだクリップで楽器の表面を傷付けてしまうこともあった。
特開2005−284035号公報 特開2010−164710号公報
本考案の目的は、楽器のチューニングの際に、チューナのディスプレイを演奏者が容易に目視できる楽器の位置とディスプレイが見易い方向にチューナを容易に設置および調整できる吸盤付きチューナを提供することにある。
本考案の他の目的は、楽器から発する音源の音を正確かつ効率よく集音し易い楽器の位置に容易に設置できる吸盤付きチューナを提供することにある。
本考案のさらに他の目的は、楽器の演奏中にチューナを取り付けた状態で演奏しても、チューナの存在自体が見えない位置例えば裏面等に設置でき、かつ聴衆にとって気にならない大きさで、全体の形状がコンパクトな吸盤付きチューナを提供することにある。
前記目的を達成する本考案の吸盤付きチューナの請求項1に示す形態は、楽器の音源から発生する音に対して基準となる音名と、その音名から決定される基準周波数との誤差を画面表示するディスプレイを備えたチューナ本体と、チューナ本体を保持するホルダーと、ホルダーの下部に設けられた支承部材と、楽器の平滑面に対して着脱可能に取着できる吸着面と突部を設けた合成樹脂材料からなる吸盤と、支承部材と突部とを回転可能に連結する連結部材とを設け、楽器の平滑面に対するチューナ本体の姿勢を少なくとも前後傾斜方向に回転可能としたことを特徴としている。
前記目的を達成する本考案の吸盤付きチューナの請求項2に示す形態の連結部材は、支承部材と突部を貫通する孔に挿入する連結軸からなることを特徴としている。
前記目的を達成する本考案の吸盤付きチューナの請求項3に示す形態の連結部材は、連結軸の一端部に頭部、他端部にネジ部を設け、ネジ部に螺合するナットを設けたことを特徴としている。
前記目的を達成する本考案の吸盤付きチューナの請求項4に示す形態の連結部材は、支承部材と突部に設けた円盤及び円筒溝からなることを特徴としている。
前記目的を達成する本考案の吸盤付きチューナの請求項5に示す形態の円盤および/または円筒溝には、割出し用の歯を形成したことを特徴としている。
前記目的を達成する本考案の吸盤付きチューナの請求項6に示す形態の連結部材は、支承部材の先端に球状突起を設け、突部の先端には球状突起が嵌る凹部を穿設して枢動可能な状態で連結し、楽器の平滑面に対するチューナ本体の姿勢を前後左右傾斜方向および軸回転方向に回転可能としたことを特徴としている。
本考案の吸盤付きチューナによれば、楽器をチューニングする際に用いるディスプレイを備えたチューナにおいて、チューナ本体の下部に設けられたホルダーと、楽器の平滑面に対して着脱可能に取り付け可能な吸着面を有する吸盤と、ホルダーと吸盤とを前後または左右あるいは回転方向に回転可能な状態で連結する連結部材を設けて、楽器の平滑面に対するチューナ本体の方向が自在に変更可能な構成にした。このため、楽器に平滑面があれば容易にチューナを取り付けることができる。これに対してクリップを備えた従来のチューナでは、楽器の端部で、かつ挟むことができる大きさの部位に限ってチューナを取り付ける必要があり、取り付け位置の制約があった。本考案はこの課題を、クリップの代わりに柔らかい合成樹脂材料からなる吸盤を用いることによって、楽器の音源からの集音に適した位置に自在にチューナを取り付けることが可能であり、また演奏者がディスプレイを見易い位置にチューナの向きを調整して取り付けることができる効果が得られる。
また楽器の平滑面に吸盤を用いてチューナ本体を楽器に直接取り付けることができる構造であるために、チューナ全体の形状がコンパクトになり、かつ楽器に取付ける際に誤って硬いクリップの挟み板等で楽器の表面を傷つけることがない。チューナ全体の形状がコンパクトになり、かつ楽器の裏側や側部等の聴衆に気づかれ難い位置にチューナを取り付けた状態で演奏を行うことも可能となる効果が得られる。
本考案の実施例1の吸盤付きチューナを示し、図1(a)と図1(b)は正面図、図1(c)は一部を断面した側面図である。 本考案の実施例1を示す吸盤付きチューナを楽器(ギター)に取り付けた状態を示す斜視図である。 本考案の実施例2の吸盤付きチューナを示し、図3(a)と図3(b)は正面図、図3(c)は側面図である。 本考案の実施例3の吸盤付きチューナを示し、図4(a)と図4(b)は正面図、図4(c)は側面図である。 本考案の実施例3の連結部材の要部拡大図であり、図5(a)は正面からみた要部拡大図、図5(b)はA−A矢視方向から見た要部拡大図、図5(c)はB−B矢視断面図である。 本考案の実施例4の吸盤付きチューナを示し、図6(a)と図6(b)は正面図、図6(c)は側面図であり、図6(d)は吸盤10の突部13を一部断面した詳細図である。 本考案の実施例4を示す吸盤付きチューナを楽器(ギター)に取り付けた状態を示し、図7(a)はヘッドの表面に取り付けた斜視図、図7(b)は裏面に取り付けた斜視図である。 従来例を示す図であり、図8(a)は正面図、図8(b)は側面図であり、図8(c)はチューナを楽器(ギター)に取り付けた状態を示す図である。
以下図面を用いて本考案の実施の形態を、具体的な実施例に基づいて詳細に説明する。
図1(a)は、本考案の実施例1のチューナ1のチューナ本体2に設けられたディスプレイ3が正面を向いた図である。チューナ本体2と一体となったホルダー4を介して、柔らかい合成樹脂材料からなる吸盤10とチューナ本体2を連結して組み合わせる前の状態を示している。
図1(b)は、吸盤10にチューナ本体2を連結して、吸盤10とチューナ本体2とが一体化した状態を示し、図1(c)は、楽器(ギターG)の平滑面Pに吸盤10を押し付けて、吸盤10の下部にある内部の空気を押し出して平滑面Pに吸引させて、チューナ本体2を楽器Gに取り付けた状態を示す一部を断面した側面図である。
本考案のチューナ1のチューナ本体2には、楽器Gの音源のチューニングの調整状態(音高および音高との離間状態等)を画面表示するディスプレイ3が正面に設けられている。チューナ本体2とホルダー4は、チューナ本体2の下部に設けられた溝を利用した結合子2aを介して、チューナ本体2とホルダー4は、一体的に結合される。二股形状をしたホルダー4の下部には、吸盤10と結合するための支承部材5、5が左右に設けられている。この支承部材5、5の側部には、チューナ本体2と吸盤10とを前後傾斜方向に回転可能に連結する連結部材40としての連結軸15を挿入する貫通孔6が横方向に貫通している。
チューナ本体2には、楽器から発生する音源の音を拾うマイクロホンと楽器の振動を検知する振動センサとしてのピエゾデバイスが内蔵されている(図示せず)。またチューナ1の電源を入切りするスイッチも図示しないが、チューナ本体2の適宜な位置に設けられている。
吸盤10は、吸盤本体11の裏側に設けられた吸着面12を楽器Gの平滑面P等に押し付けることで平たく変形し、裏側下面にあった空気を追い出すことで平滑面Pに吸着できる。吸盤10の吸盤本体11上部には、前記チューナ本体2と一体となったホルダー4下部の支承部材5、5の間に嵌って回転自在に係合できる突部13が突設されている。突部13の側方には、前記貫通孔6と同径で前記連結軸15を挿入する孔14が穿設されている。
図1(b)に示すように、チューナ本体2と吸盤10の連結は、ホルダー4の支承部材5、5の間に突部13の上部を挿入して嵌めて、貫通孔6と孔14を芯合わせした後に連結部材40としての連結軸15を横方向から挿入することで連結される。図1(c)に示すように、チューナ本体2は、楽器Gの平滑面Pに吸着された吸盤10によって固定され、かつディスプレイ面を前後傾斜方向aに回転可能に保持される。
図2は、チューナ1を楽器(ギター)Gのボデイ部Dの平滑面Pに吸盤10を介して取り付けた状態を示す斜視図である。従来のクリップ式チューナでは、楽器の端部で、かつ取り付けできる形状と厚さの、例えばギターのヘッド部H等に限って取り付ける必要があり、取り付け位置の制約があった。本考案のチューナでは、クリップではなく吸盤10を用いて楽器の平滑面Pに取り付けることができるために、チューナ1を取り付ける位置や取り付け部材の形状や厚さの制限はなくなり、演奏者はチューナ1のディスプレイ3が見易い位置の平滑面Pに取り付けてチューニング作業をすることができる。
またチューナ本体2のディスプレイ3の画面の設置した角度を前後方向aに傾斜して調整することで、ディスプレイ3を演奏者が見易い角度に設定できる。また周囲からの音、例えば雑音等の混入が少なく楽器から発する音源の集音効果が高い位置に設置することや、演奏中でチューナ1を取り付けた状態でも、取付けた状態が聴衆に容易に見えない位置、例えば楽器の裏側や側部等に取り付けることができる効果がある。
図3(a)〜(c)は、本考案の実施例2の吸盤付きチューナ1を示している。以下、実施例1と同じ機能を有する部材は同一の数字を付し、その詳細な説明は省略する。
図3(a)に示すチューナ1は、チューナ本体2の下部に設けられた溝を利用した結合子2aを介してホルダー4と一体となっている。実施例1と同じく柔らかい合成樹脂材料からなる吸盤10とチューナ本体2を連結する前の状態を示している。楽器の各音源のチューニング状態を表示するディスプレイ3は、チューナ本体2の正面側に設けられている。
図3(b)は、吸盤10にホルダー4を介してチューナ本体2を連結して組み合わせた状態を示す図である。
図3(c)は、チューナ本体2を楽器Gの平滑面Pに吸着した吸盤10を介して楽器Gに取り付けた状態を示す側面図である。
実施例1と同様に、ディスプレイ3が正面に設けられたチューナ本体2の下部には、溝を利用した連結用の結合子2aが設けられ、チューナ本体2とホルダー4は結合して一体化できる構造である。ホルダー4下部の左右に設けられた支承部材5、5の側部には、チューナ本体2と吸盤10とが前後傾斜方向aに回転可能に連結する連結部材40としての連結軸20を挿入する貫通孔6が横方向に貫通している。
吸盤10には、裏側下面に設けられた吸着面12および上部には突部13が設けられている。突部13の上方側部には、前記貫通孔6と同径で前記連結軸20が挿入できる孔14が穿設されている。実施例2の連結軸20の一端には頭部21、他端にはネジ部22が設けられ、該ネジ部22と螺合するナット23が設けられている。
図3(b)に示すように、チューナ本体2と吸盤10の連結は、ホルダー4の支承部材5、5の間に突部13の側部を嵌めて、貫通孔6と孔14を芯合わせた後に連結部材40としての連結軸20を挿入することで連結される。連結軸20を孔14と貫通孔6に挿入した後、ネジ部22にナット23をネジ締結することで、支承部材5、5と突部13の嵌合度合を調整して、互いの密着の程度(回転摩擦力の程度)を変更することができる。
図3(c)に示すように、チューナ本体2は、楽器Gの平滑面Pに吸着された吸盤10に前後傾斜方向aに回転可能な状態で保持できる。ディスプレイ3の画面が向く角度を調整した後、ナット23をさらに締めて不意なチューナ1の前後方向の誤回転を防止できる効果がある。
図4と図5は、本考案の実施例3の吸盤付きチューナ1を示している。図4(a)には、チューナ本体2と連結用の溝を利用した結合子2aを介してホルダー4と一体化しているチューナ1を示している。
チューナ本体2の正面には、チューニング状態を表示するディスプレイ3が設けられている。チューナ1は、柔らかい合成樹脂材料からなる吸盤10と連結する前の状態を示す図である。
図4(b)は、吸盤10とチューナ本体2を連結して一体化した図である。図4(c)は、図4(b)の側面図である。
ディスプレイ3が正面に設けられたチューナ本体2と一体化したホルダー4の下部には、左右に支承部材5、5が設けられ、支承部材5、5の内側側面には、円筒溝16、16が凹設されている。この円筒溝16、16は、吸盤10の上方に設けられた突部13の両側には前記円筒溝16と同径の一対の円筒状の円盤17、17と嵌合する。
チューナ本体2と吸盤10とは、連結部材40としての円筒溝16と円盤17がそれぞれ嵌ることで、チューナ本体2と吸盤10は前後傾斜方向aに回転可能に連結される。吸盤10の裏側下面には吸着面12が、上部には突部13が設けられている。
すなわち図4(b)に示すように、チューナ本体2と吸盤10の連結結合は、ホルダー4の支承部材5、5の内側に設けられた円筒溝16、16と吸盤10の突部13の上方両側に設けられた円盤17、17とが嵌合することで連結される。
図5(a)〜(c)に示すように、円筒溝16、16の開口側に向かって形成された放射方向の複数の割出し歯18、18と、円筒溝16、16と嵌合する円盤17、17の外側端部に刻設された同じく放射方向の割出し歯19、19が歯合することで、チューナ本体2の前後傾斜方向の割出しを確実に行うことができる。
すなわち割出し歯18と割出し歯19を噛み合わせることで、ディスプレイ3の傾斜姿勢を確実に割出し維持できる効果がある。なお、割出し歯19を円盤17のみに構成し、対する円筒溝16には割出し歯19の谷部に突入する突起、例えば1本のピンのみを設けて割出機構を構成することも可能であり、またその逆に円筒溝16に割出し歯18のみを設けて円盤17側には1本のピンを設けた構成とすることも可能である。
図6(a)〜(d)は、本考案の実施例4の吸盤付きチューナ1を示している。図6(a)に示すように、ディスプレイ3はチューナ本体2の正面側に設けられている。チューナ本体2は、チューナ本体2の下部に設けられた溝を利用した結合子2aを介して、ホルダー4と連結して一体化している。
ホルダー4の下方に伸びた1本の軸状の支承部材5の先端には、嵌合部としての球状突起5aが形成されている。柔らかい合成樹脂材料からなる吸盤10の裏側下面には吸着面12、その上方には突部13が設けられている。突部13の先端には前記球状突起5aと嵌合する同径の球状または円筒状の凹部13aが凹設されている。
図6(d)は、吸盤10の突部13を一部断面した詳細図であり、連結部材40を構成する球状突起5aは、球状の凹部13aと回動可能な状態で嵌り、チューナ1を吸盤10に対して枢動可能な状態に保持する。連結部材40としての球状突起5aと凹部13aが回動可能な状態で嵌合することで、チューナ本体2は前後傾斜方向a、左右傾斜方向bおよび垂直軸に対して回転する軸回転方向cの回転がそれぞれ可能である。
図7(a)と(b)は、チューナ本体2をギターGのヘッド部Hの平滑面Pに吸着した吸盤10で保持した状態を示し、図7(a)はヘッド部Hの表面に、図7(b)は裏面にそれぞれ吸着して取り付けた状態を示す斜視図である。チューナ1のチューナ本体2は、前後傾斜方向a、左右傾斜方向bおよび軸回転方向cにそれぞれ回転可能である。この構成により演奏者は、チューナ本体2をギターGの表面や裏面または側面等の平滑面がある位置であれば自在に取付けることができる。
また演奏者は、チューナ本体2のディスプレイ3を,見易い方向に容易に設定できる。特にチューナ本体2を軸回転方向cに回転できることで、チューナ本体2が向く方向が変更することが可能であり、吸盤10の吸着を解除してチューナ本体2が向く方向の回転変更を行う煩わしい作業は不要となる。
1・・・チューナ
2・・・チューナ本体、2a・・・結合子
3・・・ディスプレイ
4・・・ホルダー
5・・・支承部材、5a・・・球状突起
6・・・貫通孔
10・・・吸盤
11・・・吸盤本体
12・・・吸着面
13・・・突部、13a・・・凹部
14・・・孔
15・・・連結軸
16・・・円筒溝
17・・・円盤
18、19・・・割出し歯
20・・・連結軸
21・・・頭部
22・・・ネジ部
23・・・ナット
40・・・連結部材
D・・・ボデイ部
G・・・楽器(ギター)
H・・・ヘッド部
P・・・平滑面

Claims (6)

  1. 楽器の音源から発生する音に対して基準となる音名と、その音名から決定される基準周波数との誤差を画面表示するディスプレイを備えたチューナ本体と、
    前記チューナ本体を保持するホルダーと、
    前記ホルダーの下部に設けられた支承部材と、
    前記楽器の平滑面に対して着脱可能に取着できる吸着面と突部を設けた合成樹脂材料からなる吸盤と、
    前記支承部材と前記突部とを回転可能に連結する連結部材とを設け、
    前記楽器の平滑面に対する前記チューナ本体の姿勢を少なくとも前後傾斜方向に回転可能としたことを特徴とする吸盤付きチューナ。
  2. 前記連結部材は、前記支承部材と突部を貫通する孔に挿入する連結軸からなることを特徴とする請求項1に記載の吸盤付きチューナ。
  3. 前記連結軸の一端部に頭部、他端にネジ部を設け、該ネジ部に螺合するナットを設けたことを特徴とする請求項2に記載の吸盤付きチューナ。
  4. 前記連結部材は、前記支承部材と突部に設けた円盤及び円筒溝からなることを特徴とする請求項1に記載の吸盤付きチューナ。
  5. 前記円盤および/または円筒溝には、割出し用の歯を形成したことを特徴とする請求項4に記載の吸盤付きチューナ。
  6. 前記連結部材は、前記支承部材の先端に球状突起を設け、前記突部の先端には前記球状突起が嵌る凹部を穿設して枢動可能な状態で連結し、前記楽器の平滑面に対する前記チューナ本体の姿勢を前後左右傾斜方向および軸回転方向に回転可能としたことを特徴とする請求項1に記載の吸盤付きチューナ。
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