JP3211435U - 枕 - Google Patents

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裕美 福田
裕美 福田
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Abstract

【課題】手軽に使用でき、且つ、使用しない場合はコンパクトな状態で携帯可能な枕を提供する。【解決手段】枕10は、頭部を載置する主面を有し、可撓性を有するクッション体20と、クッション体を収納するカバー部30と、クッション体を収納したカバー部を収納可能な袋部40と、を備える。袋部の底部と、カバー部とは、結合しており、袋部は、第1の面44と、第1の面の裏側に位置する第2の面45とを有し、カバー部が袋部の外側に露出している状態においては、第1の面が袋部の外側に位置し、カバー部が袋部の内側に収納されている状態においては、第2の面が袋部の外側に位置する。【選択図】図1

Description

本考案は枕に関し、特に携帯用枕に関する。
近年、スマートフォンやパーソナルコンピュータ等の普及と共に、長時間同じ姿勢を維持することによりストレートネックと呼ばれる状態になる人が増加している。このような状態は、首の痛み、肩こり又は手のしびれ等を引き起こす。また、自動車や飛行機などに乗って移動している最中やアウトドア等の環境において睡眠を取る場合がある。そのような場合に、通常とは異なる姿勢を維持したため、首や肩に痛みを生じることがある。このような痛みやしびれ等の発症を防ぎ、又は、このような症状を和らげる為に、オフィス、移動中又はアウトドア等の様々な場所において使用でき、且つ、睡眠中の首等の負担を軽減する枕が提案されている。
例えば特許文献1においては、自宅以外の旅館や、自動車、飛行機、電車、あるいはテント等による就寝や仮眠時において自在に調整でき又取付自在の有効な携帯用枕構造が提案されている。また、特許文献2において、携帯可能な睡眠用枕、及び携帯時に枕本体をロール状に丸めて収納する技術が提案されている。
特開平10−033339号公報 特開2005−021230号公報
しかしながら、特許文献1において提案されているような枕は空気を封入して使用しなければならず、使用するには手間が掛かる。また、特許文献2において提案されているような枕は、枕本体と、枕を収納するための袋は別体であり、枕を使用している間に袋を紛失してしまう虞がある。
本考案は、このような課題を解決するためになされたものであり、手軽に使用でき、且つ、使用しない場合はコンパクトな状態で携帯可能な枕を提供するものである。
本考案にかかる枕は、頭部を載置する主面を有し、可撓性を有するクッション体と、前記クッション体を収納するカバー部と、前記クッション体を収納した前記カバー部を収納可能な袋部と、を備える枕であって、前記袋部の底部と、前記カバー部とは、結合しており、前記袋部は、第1の面と、前記第1の面の裏側に位置する第2の面とを有し、前記カバー部が前記袋部の外側に露出している状態においては、前記第1の面が前記袋部の外側に位置し、前記カバー部が前記袋部の内側に収納されている状態においては、前記第2の面が前記袋部の外側に位置するものである。
このように、袋部とカバー部とが結合していることにより、枕を収納する袋の紛失を防止することができる。
また、前記袋部は、前記クッション体を収納した前記カバー部を折り畳んだ状態において収納するものであってもよい。これにより、手軽に携帯可能な枕を提供することができる。
また、前記袋部の前記底部は、前記カバー部において前記頸部を載置する部分とは反対側の部分に結合していてもよい。このような配置で袋部を結合することにより、枕の外観は整然とした印象になり、且つ、カバー部を容易に収納することができる。また、このような配置で袋部を結合することは、枕を使用して休息を取る際に、袋部が頸部に触れることを防ぐ。
また、前記カバー部は、前記クッションを着脱可能に収納してもよい。これにより、クッション部を外したカバー部及び袋部を手軽に洗濯し、清潔な状態を保つことができる。
本考案により、手軽に使用でき、且つ、使用しない場合はコンパクトな状態で携帯可能な枕を提供することができる。
実施の形態にかかる枕の使用状態の外観図である。 実施の形態にかかる枕の収納状態の外観図である。 実施の形態にかかる枕の使用例を示す図である。 カバー部30を折り畳む動作を説明するための図である。 折り畳んだカバー部30を袋部40に収納する状態を説明するための図である。 実施の形態にかかる枕を携帯している状態の一例を示す図である。
実施の形態
以下、図面を参照して本考案の実施の形態について説明する。実施の形態にかかる枕10は、枕を使用する状態(使用状態)においては、クッション体が拡がり、枕として様々な状況下において手軽に使用可能である。また、枕10は、使用しない場合には一体となった袋部に折り畳んだクッション体を収納する状態(収納状態)となる。
図1は、実施の形態にかかる枕の使用状態の外観図である。枕10は、クッション体20、カバー部30、袋部40を備えている。以下に各部の詳細を説明する。尚、図1において、一点鎖線部は、説明の便宜上、カバー部30を部分的に透過させ、カバー部30に収納されているクッション体20を示している。
クッション体20は、頭部又は頸部を載置する主面を有するクッションである。図1に例示したクッション体20は、平面視において、略四角形状となっている。尚、ここで説明している略四角形状とは、実質的に四角形状であるということであって、略平行な対抗する短辺と、略平行な対抗する長辺とにより形成された長方形状ということもできる。また、クッション体20は、対抗する辺の長さが異なることにより台形を有していてもよい。また、略四角形を形成するそれぞれの辺は、略直線状であって、使用する頭部周辺の形状等に合わせて緩やかな曲線等を形成していてもよい。例えば、クッション体20は、平面視において、頭部又は頸部を載置する部分が、頭部又は頸部の形状に対応するように、弓状の曲線を形成していてもよく、それ以外の形状を形成していてもよい。クッション体20は、側面視又は正面視においては、様々な形状を有していてもよい。例えば、側面視又は正面視においては、楕円形状又は半楕円形状であってもよい。また、クッション体20は、頭部を載置する主面に凹凸形状を有していてもよい。また、クッション体20は、主面中央部に頭部を載置する凹部を有していてもよい。
クッション体20は、可撓性を有する。すなわち、クッション体20は、折り畳み可能な素材により形成される。折り畳み可能な素材は、例えば、発泡ウレタンを主成分とした素材である。また、折り畳み可能な素材は、例えば、綿、樹脂パイプ、羽毛、ビーズ若しくは蕎麦殻又はこれらの組み合わせ等であってもよい。また、クッション体20は、伸縮性を有していてもよい。
カバー部30は、袋状であり、クッション体20を収納するように形成されている。これにより、カバー部30は、クッション体20を着脱可能に収納する枕カバーの機能を有している。図1に示す例においては、カバー部30は、ファスナ31を有している。カバー部30はファスナ31を有することにより収納したクッション体20がカバー部30から脱落するのを防いでいる。ファスナ31に代えて、釦、スナップ、鉤ホック又は面ファスナ等であってもよい。また、カバー部30は上述したファスナ31等を有さず、クッション体を収納するための孔が形成されているだけでもよい。
カバー部30は、繊維を織った布材、フェルト素材等の不織布等により形成されている。
袋部40は、クッション体20を収納したカバー部30を、収納可能である。袋部40は、開口部41、紐42、ストッパ43、底部46を有する袋形状の部材である。袋部40は、底部46において、カバー部30と結合している。図1においては、袋部40は、底部46においてカバー部と縫合されている。袋部40は、底部46において、カバー部30と他の手段により結合していてもよい。例えば、袋部40は、カバー部30とファスナ、釦、スナップ、鉤ホック又は面ファスナ等により結合していてもよい。袋部40と、カバー部30とは、着脱可能でなくともよいし、着脱可能な構造であってもよい。
開口部41は、カバー部30を収納し、又はカバー部30を取り出す際にカバー部30が通過するように形成されている。開口部41の周囲には紐42を保持する貫通孔が開口部41を取り囲むように形成されている。貫通孔は、紐42を挿通させるための開口部を2か所有している。紐42は、開口部41に形成された貫通孔に挿通しており、両端部は互いに結ばれて環状に形成されている。環状に形成された紐42は、周長が開口部41の周長よりも長く設定されている。紐42にはストッパ43が係合している。ストッパ43は、紐42の任意の2か所を係止することができる構造となっている。すなわち、ストッパ43が紐42の結び目に近付いて係止する場合、開口部41は、大きく開くことが可能な状態となる。一方、ストッパ43が紐42の結び目から遠い位置において係止する場合、開口部41は、小さく絞られた状態となる。
図1に例示した枕10において、袋部40の底部46は、カバー部30において頸部を載置する部分とは反対側の部分に結合している。このような配置で袋部を結合することにより、枕を使用して休息を取る際に袋部が頸部に触れることを防ぐ。また、図1に例示した枕10において、袋部40は、カバー部30の長辺の中央部において結合している。このような構造は、後述するカバー部30の収納作業が容易になるだけでなく、外観上整然とした印象となっている。
袋部40は、図1において示す使用状態においては、第1の面44が外側に位置している。そして、第1の面44の裏側に位置する第2の面45は、袋部40の内部に位置している。すなわち、カバー部30が袋部40の外側に露出している状態においては、第1の面44が袋部40の外側に位置する。そして、カバー部30が袋部40の内側に収納されている状態においては、第2の面45が袋部40の外側に位置する。
袋部40は、カバー部30と同様、繊維を織った布材、フェルト素材等の不織布等の素材により形成されてもよい。また、袋部40は、これらの素材の内、カバー部30とは異なる素材で形成されてもよい。第1の面44の素材と、第2の面45の素材とは、同じであってもよい。また、第1の面44の素材と、第2の面45の素材とは、それぞれ異なっていてもよい。
尚、カバー部30がクッション体20を着脱可能とすることにより、カバー部30及び結合された袋部40は、クッション体20を取り外して手軽に洗濯されることが可能となる。したがって、このような構成により、カバー部30及び結合された袋部40を清潔に保つことができる。
次に、図2を参照しながら、実施の形態にかかる枕10の、収納状態について説明する。図2は、実施の形態にかかる枕の収納状態の外観図である。袋部40は、クッション体20を収納したカバー部30を収納している。収納状態においては、クッション体20を収納したカバー部30を覆い、埃等から保護するため、開口部41は、小さく絞られている。つまり、紐42に係合しているストッパ43は、紐42の結び目から遠い位置において係止され、開口部41を小さくした状態を維持している。収納状態においては、袋部40の第2の面45が外側に位置する。
次に、図3を参照しながら、実施の形態にかかる枕10の使用状態について説明する。図3は、実施の形態にかかる枕の使用例を示す図である。使用者は、例えば、机に使用状態の枕10を設置する。その際、例えば、使用者から遠い側に袋部40を配置する。すなわち、頸部を載置する部分とは反対側に袋部40を配置する。このような配置をすることにより、使用者に袋部が触れることはない。使用者は枕10のクッション部分に頭部等を載置する。図3において示した使用例に限らず、使用者は、枕10を通常の睡眠状態において横たわって使用することもできる。また、使用者は、枕10を、壁に寄りかかって使用することもできる。
次に、図4〜5を参照しながら、実施の形態に係る枕10を使用状態から収納状態に変化させる作業の手順について説明する。図4は、カバー部30を折り畳む動作を説明するための図である。まず、使用者は、図4に示すようにカバー部30を折り畳む作業を行う。具体的には、使用者は、カバー部30の短辺と平行な線に沿ってカバー部30を折り曲げる。尚、ここでいう「折り畳む」とは、使用者がカバー部30をロール状に折り曲げることであってもよいし、使用者がカバー部30の対向する短辺部を互いに近付けるように折り畳むことであってもよい。以降は、上述したような方法をいずれも「折り畳む」と称する。
カバー部30を折り畳んだ後に、使用者は、折り畳んだカバー部30を袋部40に収納する作業を行う。図5は、折り畳んだカバー部30を袋部40に収納する状態を説明するための図である。カバー部30を袋部40に収納するに際し、使用者は、ストッパ43を開口部41から遠い位置に係止させておく。すなわち、使用者は、開口部41を大きく開くことができる状態にしておく。そして、使用者は、カバー部30が折り畳まれた状態を維持すると共に、開口部41を、カバー部30に通過させる。つまり、使用者は、開口部41を矢印の方向に移動させる。これにより、図5において二点鎖線で示している第1の面44は反転し、袋部40の内側に位置している。一方、開口部41をカバー部30に通過させることにより、袋部40の内側に位置する第2の面45は、袋部40の外側へ位置する。このようにしてカバー部30を全て袋部40の内部に収納する。使用者は、カバー部30を袋部40に収納した後に、ストッパ43を開口部41に近づけるように調整して、開口部41を絞る。このようにして、使用者は、枕10を図2において示した収納状態にする。
収納状態の枕10は携帯して様々な環境において使用することが可能となる。図6は、実施の形態にかかる枕を携帯している状態の一例を示す図である。図6に例示するように、使用者は、枕10を容易に持ち運ぶことができる。そのため、使用者は様々な場所において、枕10を使用することができる。
以上のような構成により、手軽に使用でき、且つ、使用しない場合はコンパクトな状態で携帯可能な枕を提供することができる。
なお、本考案は上記実施の形態に限られたものではなく、趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更することが可能である。
10 枕
20 クッション体
30 カバー部
31 ファスナ
40 袋部
41 開口部
42 紐
43 ストッパ
44 第1の面
45 第2の面
46 底部

Claims (4)

  1. 頭部又は頸部を載置する主面を有し、可撓性を有するクッション体と、
    前記クッション体を収納するカバー部と、
    前記クッション体を収納した前記カバー部を収納可能な袋部と、を備える枕であって、
    前記袋部の底部と、前記カバー部とは、結合しており、
    前記袋部は、第1の面と、前記第1の面の裏側に位置する第2の面とを有し、
    前記カバー部が前記袋部の外側に露出している状態においては、前記第1の面が前記袋部の外側に位置し、
    前記カバー部が前記袋部の内側に収納されている状態においては、前記第2の面が前記袋部の外側に位置する、枕。
  2. 前記袋部は、前記クッション体を収納した前記カバー部が折り畳まれた状態において前記カバー部を収納する、請求項1に記載の枕。
  3. 前記袋部の前記底部は、前記カバー部において前記頸部を載置する部分とは反対側の部分に結合している、
    請求項1又は2に記載の枕。
  4. 前記カバー部は、前記クッション体を着脱可能に収納する、
    請求項1〜3のいずれか一項に記載の枕。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2021019988A (ja) * 2019-07-30 2021-02-18 株式会社バンガード 携帯用枕

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