JP3211174B2 - 連続磁性金属薄板上の塗布液の乾燥方法及び乾燥装置 - Google Patents
連続磁性金属薄板上の塗布液の乾燥方法及び乾燥装置Info
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- JP3211174B2 JP3211174B2 JP04182593A JP4182593A JP3211174B2 JP 3211174 B2 JP3211174 B2 JP 3211174B2 JP 04182593 A JP04182593 A JP 04182593A JP 4182593 A JP4182593 A JP 4182593A JP 3211174 B2 JP3211174 B2 JP 3211174B2
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は,塗布液を塗布した連続
磁性金属薄板を非接触状態で搬送しつつ乾燥する乾燥方
法及び乾燥装置に関する。
磁性金属薄板を非接触状態で搬送しつつ乾燥する乾燥方
法及び乾燥装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来,帯状の基材を,搬送する方式とし
ては,水平に搬送させる場合には,ロ−ルサポートして
搬送するのが一般的であり,この他に非接触で搬送させ
る方式として,基材主面に対して上下からエアーを吹き
つけることによって基材を中空に浮かせて保持する方式
がある。
ては,水平に搬送させる場合には,ロ−ルサポートして
搬送するのが一般的であり,この他に非接触で搬送させ
る方式として,基材主面に対して上下からエアーを吹き
つけることによって基材を中空に浮かせて保持する方式
がある。
【0003】しかし,基材の両面に同時に塗布された直
後の場合のように,基材に接触させて搬送できない場合
には,上記のロ−ルサポートは不可能であり,かつ,基
材が鋼板である場合には,エアーを吹きつける方式の際
に,基材の自重によってエアーでは支えきれなかった
り,塗布直後に強風を吹きつけて基材を支えることはで
きず,非接触で搬送することは困難であった。また,垂
直に立ち上げて搬送させる場合も,搬送に伴って生ずる
基材の揺れ等に対し,上記の手法では,非接触でその揺
れを防いで搬送することは困難であった。
後の場合のように,基材に接触させて搬送できない場合
には,上記のロ−ルサポートは不可能であり,かつ,基
材が鋼板である場合には,エアーを吹きつける方式の際
に,基材の自重によってエアーでは支えきれなかった
り,塗布直後に強風を吹きつけて基材を支えることはで
きず,非接触で搬送することは困難であった。また,垂
直に立ち上げて搬送させる場合も,搬送に伴って生ずる
基材の揺れ等に対し,上記の手法では,非接触でその揺
れを防いで搬送することは困難であった。
【0004】具体的には,シャドウマスクやリードフレ
ームに代表される金属薄板に所定のパターンをケミカル
エッチングして製作する金属薄板製品の製造工程におい
て,連続した金属薄板へのレジスト膜の塗布には,一般
にディップコーティング方式がしられているが,連続し
た金属薄板への塗布方式としては,ロールコーティング
やダイコーティング方式で塗布することも可能である。
しかし,これらの方式を用いて被搬送基材を水平に搬送
させる場合,被搬送基材の板厚,板幅の種類によって基
材の垂れかたが異なり,また,非接触による乾燥・搬送
方式として知られているフローティングドライヤーで
は,塗布面の品質を維持しながら各種基材を非接触保持
することは困難であった。また,ディップコーティング
後垂直に引き上げ乾燥する方式においては,塗布直後に
被搬送基材が揺れることによって塗布時に形成されるレ
ジストのメニスカスが変動し,塗膜面が乱れるという問
題があり,何らかの方法によって基材の揺れを抑える必
要があったが,非接触で保持する方法として,フローテ
ィングドライヤーに利用されている非接触で保持する方
法は,レジストが低粘度である場合,送風によって塗膜
面が乱れてしまうという問題があった。
ームに代表される金属薄板に所定のパターンをケミカル
エッチングして製作する金属薄板製品の製造工程におい
て,連続した金属薄板へのレジスト膜の塗布には,一般
にディップコーティング方式がしられているが,連続し
た金属薄板への塗布方式としては,ロールコーティング
やダイコーティング方式で塗布することも可能である。
しかし,これらの方式を用いて被搬送基材を水平に搬送
させる場合,被搬送基材の板厚,板幅の種類によって基
材の垂れかたが異なり,また,非接触による乾燥・搬送
方式として知られているフローティングドライヤーで
は,塗布面の品質を維持しながら各種基材を非接触保持
することは困難であった。また,ディップコーティング
後垂直に引き上げ乾燥する方式においては,塗布直後に
被搬送基材が揺れることによって塗布時に形成されるレ
ジストのメニスカスが変動し,塗膜面が乱れるという問
題があり,何らかの方法によって基材の揺れを抑える必
要があったが,非接触で保持する方法として,フローテ
ィングドライヤーに利用されている非接触で保持する方
法は,レジストが低粘度である場合,送風によって塗膜
面が乱れてしまうという問題があった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は,上記のよう
な従来困難であった連続磁性金属薄板上の塗布液の乾燥
を非接触状態でで行う乾燥方法及び乾燥装置を提供す
る。
な従来困難であった連続磁性金属薄板上の塗布液の乾燥
を非接触状態でで行う乾燥方法及び乾燥装置を提供す
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は,連続磁性金属
薄板からなる被搬送基材1の少なくとも一方の主面に塗
布された塗布液の乾燥工程において,乾燥チャンバー9
内で,連続磁性金属薄板からなる被搬送基材1の側部両
端部近傍に配設した磁石2により被搬送基材1に磁極を
誘起させて被搬送基材1の両側部を磁石2を配設し,被
搬送基材1を両側部に引っ張ると同時に,前記被搬送基
材1に誘起させた磁極と同じ磁極を有する磁性金属体3
の磁界とにより被搬送基材1と磁性金属体3とを相互反
発させ,被搬送基材1を中空に非接触で保持しつつ搬送
させて塗布液を乾燥させることを特徴とする連続磁性金
属薄板上の塗布液の乾燥方法である。(本明細書及び図
面では,被搬送基材1の両端部近傍に磁極を誘起させる
手段を磁石という) また,本発明は,連続磁性金属薄板からなる被搬送基材
1の少なくとも一方の主面に塗布された塗布液の乾燥装
置であって,乾燥チャンバー9内に,被搬送基材1の両
端部近傍に磁極を誘起させる手段を設け,該被搬送基材
1に誘起させる磁極と同じ磁極を有する磁性金属体3
を,被搬送基材1の両主面の下側もしくは両側に平行に
配設した搬送ガイドユニット4を設けたことを特徴とす
る連続磁性金属薄板上の塗布液の乾燥装置である。上記
被搬送基材1の両端部近傍に磁極を誘起させる手段とし
ては,永久磁石,電磁石等を用い得る。
薄板からなる被搬送基材1の少なくとも一方の主面に塗
布された塗布液の乾燥工程において,乾燥チャンバー9
内で,連続磁性金属薄板からなる被搬送基材1の側部両
端部近傍に配設した磁石2により被搬送基材1に磁極を
誘起させて被搬送基材1の両側部を磁石2を配設し,被
搬送基材1を両側部に引っ張ると同時に,前記被搬送基
材1に誘起させた磁極と同じ磁極を有する磁性金属体3
の磁界とにより被搬送基材1と磁性金属体3とを相互反
発させ,被搬送基材1を中空に非接触で保持しつつ搬送
させて塗布液を乾燥させることを特徴とする連続磁性金
属薄板上の塗布液の乾燥方法である。(本明細書及び図
面では,被搬送基材1の両端部近傍に磁極を誘起させる
手段を磁石という) また,本発明は,連続磁性金属薄板からなる被搬送基材
1の少なくとも一方の主面に塗布された塗布液の乾燥装
置であって,乾燥チャンバー9内に,被搬送基材1の両
端部近傍に磁極を誘起させる手段を設け,該被搬送基材
1に誘起させる磁極と同じ磁極を有する磁性金属体3
を,被搬送基材1の両主面の下側もしくは両側に平行に
配設した搬送ガイドユニット4を設けたことを特徴とす
る連続磁性金属薄板上の塗布液の乾燥装置である。上記
被搬送基材1の両端部近傍に磁極を誘起させる手段とし
ては,永久磁石,電磁石等を用い得る。
【0007】以下,本発明に用いる搬送ガイドユニット
4を中心とした搬送装置の各種態様について説明する。
上記において,磁性金属体3の配置は,水平搬送の場
合,両主面の下側に配置しただけでも,連続磁性金属薄
板は中空に非接触で保持できるが,両主面の両側に配置
するほうが安定度が高い。
4を中心とした搬送装置の各種態様について説明する。
上記において,磁性金属体3の配置は,水平搬送の場
合,両主面の下側に配置しただけでも,連続磁性金属薄
板は中空に非接触で保持できるが,両主面の両側に配置
するほうが安定度が高い。
【0008】上記各搬送装置において,搬送ガイドユニ
ット4を,被搬送基材1の搬送時に生ずる蛇行に追随さ
せて,被搬送基材1の進行方向に対し直交方向(基材1
の幅方向)に移動させうる。
ット4を,被搬送基材1の搬送時に生ずる蛇行に追随さ
せて,被搬送基材1の進行方向に対し直交方向(基材1
の幅方向)に移動させうる。
【0009】上記各搬送装置において,被搬送基材1の
両端部と磁石2との距離を変更可能に設け,かつ,被搬
送基材1の両主面の下側もしくは両側に平行に配設した
磁性金属体3の長さを,被搬送基材1の進行方向に対し
直交方向(基材1の幅方向)に変更可能に設け,被搬送
基材1の板幅に応じて被搬送基材1端部と磁石2との距
離及び磁性金属体3と磁石2との距離を常に一定の値に
保持させうる。被搬送基材1の両主面の下側もしくは両
側に平行に配置された磁性金属体3の端部と磁石2との
距離は,磁石2の磁界強度,磁性金属体3の材質等によ
って,被搬送基材1が落下しない範囲で設定される。
両端部と磁石2との距離を変更可能に設け,かつ,被搬
送基材1の両主面の下側もしくは両側に平行に配設した
磁性金属体3の長さを,被搬送基材1の進行方向に対し
直交方向(基材1の幅方向)に変更可能に設け,被搬送
基材1の板幅に応じて被搬送基材1端部と磁石2との距
離及び磁性金属体3と磁石2との距離を常に一定の値に
保持させうる。被搬送基材1の両主面の下側もしくは両
側に平行に配置された磁性金属体3の端部と磁石2との
距離は,磁石2の磁界強度,磁性金属体3の材質等によ
って,被搬送基材1が落下しない範囲で設定される。
【0010】さらに,上記各搬送装置において,被搬送
基材1の両主面の下側もしくは両側に平行に配置された
磁性金属体3と被搬送基材1との距離を任意の値に設定
可能に設けうる。
基材1の両主面の下側もしくは両側に平行に配置された
磁性金属体3と被搬送基材1との距離を任意の値に設定
可能に設けうる。
【0011】上記の各構成は,被搬送基材1がシャドウ
マスク及びリードフレーム用磁性材薄板であり,シャド
ウマスク製造工程及びリードフレーム製造工程における
連続磁性金属薄板上の塗布液の乾燥に好適である。ま
た,本発明の乾燥方式において用いる塗布液としては,
感光性レジストのほか,カラー鋼板用のインクやメッキ
液等にも用いうる。
マスク及びリードフレーム用磁性材薄板であり,シャド
ウマスク製造工程及びリードフレーム製造工程における
連続磁性金属薄板上の塗布液の乾燥に好適である。ま
た,本発明の乾燥方式において用いる塗布液としては,
感光性レジストのほか,カラー鋼板用のインクやメッキ
液等にも用いうる。
【0012】
【作用】本発明では,乾燥チャンバー9内において,塗
布液を塗布した連続磁性金属薄板である被搬送基材の両
端部近傍に磁石を配し,磁力によって,被搬送基材を引
っ張るのと同時に,被搬送基材の両主面の下側もしくは
両側に,上記被搬送基材に発生した磁極と同じ磁極を有
する磁性金属体を被搬送基材の主面と平行に配置するこ
とによって,被搬送基材と磁性金属体の両方の同一の磁
極を相互に反発させることによって被搬送基材を保持す
るという方式であるため,被搬送基材を非接触で中空に
保持し,搬送に伴う大きな揺れを抑えて連続磁性金属薄
板上の塗布液の乾燥を行うことができる。
布液を塗布した連続磁性金属薄板である被搬送基材の両
端部近傍に磁石を配し,磁力によって,被搬送基材を引
っ張るのと同時に,被搬送基材の両主面の下側もしくは
両側に,上記被搬送基材に発生した磁極と同じ磁極を有
する磁性金属体を被搬送基材の主面と平行に配置するこ
とによって,被搬送基材と磁性金属体の両方の同一の磁
極を相互に反発させることによって被搬送基材を保持す
るという方式であるため,被搬送基材を非接触で中空に
保持し,搬送に伴う大きな揺れを抑えて連続磁性金属薄
板上の塗布液の乾燥を行うことができる。
【0013】
【実施例】以下,本発明を図面に基づいて説明する。図
1は,本発明に用いる搬送装置の各部材の磁極の配置概
念を説明する正面図であり,図2は,本発明に用いる搬
送装置の各部材の要部配置概念を説明する斜視図であ
る。被搬送基材1の両端部近傍に,磁石2,2を配設
し,被搬送基材1の上下に磁性金属体3,3を設けるこ
とによって,被搬送基材1,磁性金属体3,3は,各々
同一の磁極(磁界)をもつようになり,相互に反発す
る。被搬送基材1は,常に,両端部の磁石2,2から引
っ張られているため,上下の磁性金属体3,3の中間部
に保持される。被搬送基材1としては,例えば,厚み
0.25mmのシャドウマスク鉄板を用い,磁性金属体
3としては,厚み1mmの鉄板を用いることができる。
また,磁性金属体3と磁石2との距離は,0〜5mmの
範囲に設定され,このような搬送ガイドユニット4を数
カ所に設けることによって,被搬送基材1を非接触で中
空に保持し,連続磁性金属薄板上の塗布液の乾燥を行う
ことができる。
1は,本発明に用いる搬送装置の各部材の磁極の配置概
念を説明する正面図であり,図2は,本発明に用いる搬
送装置の各部材の要部配置概念を説明する斜視図であ
る。被搬送基材1の両端部近傍に,磁石2,2を配設
し,被搬送基材1の上下に磁性金属体3,3を設けるこ
とによって,被搬送基材1,磁性金属体3,3は,各々
同一の磁極(磁界)をもつようになり,相互に反発す
る。被搬送基材1は,常に,両端部の磁石2,2から引
っ張られているため,上下の磁性金属体3,3の中間部
に保持される。被搬送基材1としては,例えば,厚み
0.25mmのシャドウマスク鉄板を用い,磁性金属体
3としては,厚み1mmの鉄板を用いることができる。
また,磁性金属体3と磁石2との距離は,0〜5mmの
範囲に設定され,このような搬送ガイドユニット4を数
カ所に設けることによって,被搬送基材1を非接触で中
空に保持し,連続磁性金属薄板上の塗布液の乾燥を行う
ことができる。
【0014】以下の各図は被搬送基材1の蛇行をEPC
(Edge Position Control)によ
り検出し,これに追随させて搬送ガイドユニット4を移
動させる,駆動部分等を除いた要部の動きを説明する図
である。 図3は,本発明に用いる搬送装置の一実施例
の各部材の要部配置概念を説明する斜視図であり,搬送
ガイドユニット4をスライドガイド10上でガイドレー
ルに案内されて被搬送基材1と直交方向に移動可能に設
けたものである。これにより,搬送ガイドユニット4
は,被搬送基材1の蛇行に追随して,図示しない駆動機
構により,被搬送基材1の進行方向に対し直交方向(基
材1の幅方向)に移動させ得る。
(Edge Position Control)によ
り検出し,これに追随させて搬送ガイドユニット4を移
動させる,駆動部分等を除いた要部の動きを説明する図
である。 図3は,本発明に用いる搬送装置の一実施例
の各部材の要部配置概念を説明する斜視図であり,搬送
ガイドユニット4をスライドガイド10上でガイドレー
ルに案内されて被搬送基材1と直交方向に移動可能に設
けたものである。これにより,搬送ガイドユニット4
は,被搬送基材1の蛇行に追随して,図示しない駆動機
構により,被搬送基材1の進行方向に対し直交方向(基
材1の幅方向)に移動させ得る。
【0015】図4は,本発明に用いる搬送装置の別の実
施例の各部材の要部配置概念を説明する斜視図であり,
図5(a)及び図5(b)は,図4の構成例において,
それぞれ狭幅の被搬送基材及び幅広の被搬送基材を用い
た場合の各部材の要部配置概念を説明する正面図であ
る。(図4では,図5(a)及び図5(b)で示すスラ
イドガイド10等上部を省略したものである) 図4に示すように,磁性金属体3は,被搬送基材1の両
主面の上下において,中央部にある固定の磁性金属体3
aと,該固定の磁性金属体3aの両サイドにある褶動可
能に設けたスライド型の磁性金属体3b,3bで構成さ
れる。磁性金属体3に伸縮機構を付す場合には,例え
ば,固定の磁性金属体3aには5〜10mm程度の厚み
を有する磁性金属体を用い,磁性金属体3aに蟻溝を設
け,スライド型の磁性金属体3b,3bの上面のガイド
レールaをこれに褶動させ,被搬送基材1の幅に合わせ
て固定する。スライド型の磁性金属体3b,3bは,図
5(a)の狭幅の被搬送基材の場合に比し,図5(b)
の幅広の被搬送基材の場合には,ガイドレールaに沿っ
て拡げられる。同時に磁石2を抱持したスタンドもガイ
ドレールbに沿って拡げられ,被搬送基材1の幅変更に
対処して各部材の所望の位置関係を設定できる。また,
磁石2を抱持したスタンドをガイドレールbに沿って,
狭くしたり,拡げることにより,被搬送基材1端部と磁
石2との距離及び磁性金属体3と磁石2との距離を常に
一定の値に保つよう設定できる。
施例の各部材の要部配置概念を説明する斜視図であり,
図5(a)及び図5(b)は,図4の構成例において,
それぞれ狭幅の被搬送基材及び幅広の被搬送基材を用い
た場合の各部材の要部配置概念を説明する正面図であ
る。(図4では,図5(a)及び図5(b)で示すスラ
イドガイド10等上部を省略したものである) 図4に示すように,磁性金属体3は,被搬送基材1の両
主面の上下において,中央部にある固定の磁性金属体3
aと,該固定の磁性金属体3aの両サイドにある褶動可
能に設けたスライド型の磁性金属体3b,3bで構成さ
れる。磁性金属体3に伸縮機構を付す場合には,例え
ば,固定の磁性金属体3aには5〜10mm程度の厚み
を有する磁性金属体を用い,磁性金属体3aに蟻溝を設
け,スライド型の磁性金属体3b,3bの上面のガイド
レールaをこれに褶動させ,被搬送基材1の幅に合わせ
て固定する。スライド型の磁性金属体3b,3bは,図
5(a)の狭幅の被搬送基材の場合に比し,図5(b)
の幅広の被搬送基材の場合には,ガイドレールaに沿っ
て拡げられる。同時に磁石2を抱持したスタンドもガイ
ドレールbに沿って拡げられ,被搬送基材1の幅変更に
対処して各部材の所望の位置関係を設定できる。また,
磁石2を抱持したスタンドをガイドレールbに沿って,
狭くしたり,拡げることにより,被搬送基材1端部と磁
石2との距離及び磁性金属体3と磁石2との距離を常に
一定の値に保つよう設定できる。
【0016】さらに,図には示されないが,上下の磁性
金属体3の支持部を各スライドガイド10中に貫通さ
せ,例えば,該支持部に形成した雄ねじとこれに螺合す
るナットとの調節,あるいは,該支持部を四角柱として
多数のピン孔を設けピンで止めることにより,被搬送基
材1と磁性金属体3(3a,3b)との距離も所望の値
に設定することができる。
金属体3の支持部を各スライドガイド10中に貫通さ
せ,例えば,該支持部に形成した雄ねじとこれに螺合す
るナットとの調節,あるいは,該支持部を四角柱として
多数のピン孔を設けピンで止めることにより,被搬送基
材1と磁性金属体3(3a,3b)との距離も所望の値
に設定することができる。
【0017】図6は,図1〜5に示されるような搬送ガ
イドユニット4を有する搬送装置を複数個配置した乾燥
装置の構成配置図である。ロ−ル8の前後のコーティン
グユニット7,7で,塗布液を塗布された被搬送基材1
は乾燥チャンバー9に入り,熱風送風ユニット5及び遠
赤外線ヒーター6による輻射熱によって乾燥される。以
下,乾燥チャンバー9内の構成を説明する。
イドユニット4を有する搬送装置を複数個配置した乾燥
装置の構成配置図である。ロ−ル8の前後のコーティン
グユニット7,7で,塗布液を塗布された被搬送基材1
は乾燥チャンバー9に入り,熱風送風ユニット5及び遠
赤外線ヒーター6による輻射熱によって乾燥される。以
下,乾燥チャンバー9内の構成を説明する。
【0018】乾燥チャンバー9内には,50〜100m
mの間隔で,搬送ガイドユニット4が配置され,上記の
原理によって被搬送基材1は,非接触で中空に保持され
る。同時に,ロ−ル8と乾燥チャンバー9の出口ロ−ル
との間の被搬送基材1は,50〜300kgのテンショ
ンをかけられ,弛むことなく保持され,乾燥される。こ
の間に被搬送基材1の上下に配置された遠赤外線ヒータ
ー6と熱風送風ユニット5から送られる熱風によって,
被搬送基材1上に塗布された塗布液が乾燥される。この
時,熱風送風ユニット5から送られる風量,風速は,被
搬送基材1上の塗膜面を乱さない程度でなければならな
い。
mの間隔で,搬送ガイドユニット4が配置され,上記の
原理によって被搬送基材1は,非接触で中空に保持され
る。同時に,ロ−ル8と乾燥チャンバー9の出口ロ−ル
との間の被搬送基材1は,50〜300kgのテンショ
ンをかけられ,弛むことなく保持され,乾燥される。こ
の間に被搬送基材1の上下に配置された遠赤外線ヒータ
ー6と熱風送風ユニット5から送られる熱風によって,
被搬送基材1上に塗布された塗布液が乾燥される。この
時,熱風送風ユニット5から送られる風量,風速は,被
搬送基材1上の塗膜面を乱さない程度でなければならな
い。
【0019】また,被搬送基材1の両端部は,できる限
り均等に,かつ,可能な限り,磁石2と近接されて配置
されるのが望ましいが,接触することは望ましくない。
従って,被搬送基材1の端部と磁石2とは,常にある一
定の間隔を保たせることが望ましく,従って,被搬送基
材1が蛇行する場合には,設置された搬送ガイドユニッ
ト4がスライドガイド10上で移動して常にこの間隔を
保持するように配慮されている。
り均等に,かつ,可能な限り,磁石2と近接されて配置
されるのが望ましいが,接触することは望ましくない。
従って,被搬送基材1の端部と磁石2とは,常にある一
定の間隔を保たせることが望ましく,従って,被搬送基
材1が蛇行する場合には,設置された搬送ガイドユニッ
ト4がスライドガイド10上で移動して常にこの間隔を
保持するように配慮されている。
【0020】図7は,搬送ガイドユニットの具体的な寸
法例を示す図である。板厚0.25mm,板幅350m
mのアルミキルド鋼材を被搬送基材1に用い,磁石2に
残留磁束密度Br=11(KG)の Sm2 〔Co,C
u,Fe,Zr〕17系磁石2を用い,磁性金属体3に板
厚1.0mmの鉄板を用いて,搬送ガイドユニット4を
構成した。ロ−ル8と乾燥チャンバー9の出口ロ−ルと
の間6mの距離をテンション100kgで被搬送基材1
を張り,長さ5mの乾燥チャンバー9内に,図3の形態
の搬送ガイドユニット4を500mmの間隔で図6のよ
うに設置した場合,被搬送基材1が乾燥チャンバー9内
において接触することなく搬送することができた。
法例を示す図である。板厚0.25mm,板幅350m
mのアルミキルド鋼材を被搬送基材1に用い,磁石2に
残留磁束密度Br=11(KG)の Sm2 〔Co,C
u,Fe,Zr〕17系磁石2を用い,磁性金属体3に板
厚1.0mmの鉄板を用いて,搬送ガイドユニット4を
構成した。ロ−ル8と乾燥チャンバー9の出口ロ−ルと
の間6mの距離をテンション100kgで被搬送基材1
を張り,長さ5mの乾燥チャンバー9内に,図3の形態
の搬送ガイドユニット4を500mmの間隔で図6のよ
うに設置した場合,被搬送基材1が乾燥チャンバー9内
において接触することなく搬送することができた。
【0021】
【発明の効果】本発明によれば,塗布液を塗布後の連続
磁性金属薄板を,乾燥炉内で,非接触状態で,中空に保
持し,搬送に伴う大きな揺れを抑え,塗布面を乱すこと
なく搬送を行うことが可能となり,特に,水平搬送にお
ける非接触状態での塗布液の均一な乾燥が可能となる。
磁性金属薄板を,乾燥炉内で,非接触状態で,中空に保
持し,搬送に伴う大きな揺れを抑え,塗布面を乱すこと
なく搬送を行うことが可能となり,特に,水平搬送にお
ける非接触状態での塗布液の均一な乾燥が可能となる。
【図1】本発明に用いる搬送装置の各部材の磁極の配置
概念を説明する正面図である。
概念を説明する正面図である。
【図2】本発明に用いる搬送装置の各部材の要部配置概
念を説明する斜視図である。
念を説明する斜視図である。
【図3】本発明に用いる搬送装置の一実施例の各部材の
要部配置概念を説明する斜視図である。
要部配置概念を説明する斜視図である。
【図4】本発明に用いる搬送装置の別の実施例の各部材
の要部配置概念を説明する斜視図である。
の要部配置概念を説明する斜視図である。
【図5】図4の実施例で狭幅及び広幅の被搬送基材にお
ける各部材の要部配置概念を説明する正面図である。
ける各部材の要部配置概念を説明する正面図である。
【図6】本発明の乾燥装置の構成配置図である。
【図7】本発明の乾燥装置に用いた搬送ガイドユニット
の具体的な寸法例を示す図である。
の具体的な寸法例を示す図である。
1 被搬送基材 2 磁石 3 磁性金属体 3a 磁性金属体(固定) 3b 磁性金属体(スライド) 4 搬送ガイドユニット 5 熱風送風ユニット 6 遠赤外線ヒーター 7 コーティングユニット 8 ロ−ル 9 乾燥チャンバー 10 スライドガイド
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI F26B 13/10 F26B 13/10 H (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B05C 9/12,9/14 B05C 13/02 B05D 3/00,3/02 B05D 7/14 F26B 13/10
Claims (2)
- 【請求項1】連続磁性金属薄板からなる被搬送基材
(1)の少なくとも一方の主面に塗布された塗布液の乾
燥工程において,乾燥チャンバー(9)内で,連続磁性
金属薄板からなる被搬送基材(1)の側部両端部近傍に
配設した磁石(2)により被搬送基材(1)に磁極を誘
起させて被搬送基材(1)の両側部を磁石(2)で引っ
張らせるのと同時に,該被搬送基材(1)の両主面の各
側もしくは両側に平行に配設した前記被搬送基材(1)
に誘起させた磁極と同じ磁極を有する磁性金属体(3)
の磁界とにより,被搬送基材(1)と磁性金属体(3)
とを相互反発させ,被搬送基材(1)を中空に非接触で
保持しつつ搬送させて塗布液を乾燥させることを特徴と
する連続磁性金属薄板上の塗布液の乾燥方法。 - 【請求項2】 連続磁性金属薄板からなる被搬送基材
(1)の少なくとも一方の主面に塗布された塗布液の乾
燥装置であって,乾燥チャンバー(9)内に,被搬送基
材(1)の両端部近傍に磁極を誘起させる手段を設け,
該被搬送基材(1)に誘起させる磁極と同じ磁極を有す
る磁性金属体(3)を,被搬送基材(1)の両主面の下
側もしくは両側に平行に配設した搬送ガイドユニット
(4)を設けたことを特徴とする連続磁性金属薄板上の
塗布液の乾燥装置。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP04182593A JP3211174B2 (ja) | 1993-02-08 | 1993-02-08 | 連続磁性金属薄板上の塗布液の乾燥方法及び乾燥装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP04182593A JP3211174B2 (ja) | 1993-02-08 | 1993-02-08 | 連続磁性金属薄板上の塗布液の乾燥方法及び乾燥装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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JPH06226188A JPH06226188A (ja) | 1994-08-16 |
JP3211174B2 true JP3211174B2 (ja) | 2001-09-25 |
Family
ID=12619063
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP04182593A Expired - Fee Related JP3211174B2 (ja) | 1993-02-08 | 1993-02-08 | 連続磁性金属薄板上の塗布液の乾燥方法及び乾燥装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3211174B2 (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR102388328B1 (ko) | 2020-06-09 | 2022-04-19 | 계명대학교 산학협력단 | 아기 포대기를 구비하는 의복 |
KR102410580B1 (ko) | 2019-03-19 | 2022-06-17 | 이원선 | 캐리어 기능을 구비한 앞치마 |
KR200498436Y1 (ko) | 2021-06-29 | 2024-10-11 | 손진호 | 휴대용 애완동물 거치대 |
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TWI625291B (zh) * | 2017-02-09 | 2018-06-01 | 南茂科技股份有限公司 | 捲帶輸送裝置及輸送捲帶的方法 |
-
1993
- 1993-02-08 JP JP04182593A patent/JP3211174B2/ja not_active Expired - Fee Related
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