JP3211125U - 面取り研磨装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】基板のエッジの両板面両角を研磨すると共に、研磨部位に冷却水及びリンス用水を噴射しながら噴射水及びミストやカレットをカバー内に回収する面取り研磨装置を提供する。【解決手段】基板aを吸引保持するテーブルAと、基板aのエッジの上下板面の両角を研磨する突条5が交互に噛み合いモーターに接続した櫛歯状上側砥石3及び下側砥石4と、砥石3、4を覆い基板aの研磨部分が嵌入する開口10を有するカバー7と、開口10に向けてエアーと研削用冷却水との混合流体及びリンス用水とエアーとの混合流体を噴出する上側ノズル11及び下側ノズル12と、カバー7内を吸引する吸引口20と、テーブルAとカバー7の片方を進退走行させる走行手段Bとからなる構成を採用する。【選択図】図1
Description
この考案は、ガラス基板・セラミック板などの基板のエッジの両板面側の縁を面取り加工する研磨装置に関する。
板材の端面の両板面両角を砥粒付回転ホイール(マルチ砥石)により面取り研削加工を行う方式がある(例えば、特許文献1参照)。
ところで、特許文献1の研削加工方式によると、板材の端面両角に砥粒付回転ホイールの周面を当接させて、面取り加工を行っている。
このような方式によると、研削にともない飛散するスラッジやカレットの回収手段がないため、飛散したスラッジやカレットが板材の板面に付着するので、次工程でのスラッジやカレットの除去作業が必要になる問題があった。
また、研削にともなう昇温により研削部の焼けが発生することもある。
さらに、上述の問題にともない板材の板面が汚れ、この汚れによる不都合をなくするため、次工程での洗滌作業が必要になる問題もあった。
そこで、この考案は、上記の問題を解決した研磨装置を提供することにある。
上記の課題を解決するために、この考案は、上面に供給載置した基板を保持する吸引機能付きのテーブルと、このテーブルの前方に前記テーブルの前縁から突出する上記基板のエッジの上下板面の両角を研磨する突条が交互に噛み合うようにして上下に配置した櫛歯状上側砥石及び下側砥石と、この上側砥石及び下側砥石の中心にドライブ軸を接続した第1モーター及び第2モーターと、上記上側砥石及び下側砥石を覆うと共に、上記テーブル側周壁に上記保持基板の研磨エッジ部分が嵌入するように設けた開口を有するカバーと、上記テーブルから突出する基板のエッジ上下面から上記開口に向けてエアーと研削用冷却水との混合流体及びリンス用水とエアーとの混合流体を噴出するように設けた上側ノズル及び下側ノズルと、上記カバー内を吸引するように設けた吸引口と、上記テーブル或いは上記カバーの片方を左右方向に進退走行させるように設けた走行手段とからなる構成を採用する。
以上のように、この考案の研磨装置によれば、テーブル上に供給載置してある吸引保持基板の研磨エッジを開口からカバー内に嵌入し、この状況下でテーブルと共に基板を走行手段により走行させる(テーブルに代えてカバーと共に上側砥石及び下側砥石を走行することも可)。
この走行にともない上側ノズルから基板の上面に、また下側ノズルから基板の下面に供給エアーと供給冷却水との混合流体及びリンス用水とエアーとの混合流体を噴射しつつ、上側砥石と下側砥石との噛み合う研磨突条を基板のエッジの上角、下角にそれぞれ当接させて、エッジの上角及び下角を研磨するので、両角を同時に面取り研磨することができる。
すなわち、上下の砥石による研磨の際の焼けの防止や研磨にともなう研磨効率の向上及び研削速度の向上にもつながり、また研削部位に付着するスラッジなどの除去にも効果があると共に、砥石が持つ極限迄の能力が引き出せると同時に、ドレス回数も少なく処理でき、そしてカバー内の吸引にともない外部への水の飛散やカレットの飛散もなく回収できる。
そして、リンス水とエアーの噴射にともない基板面の汚れによる不都合をなくすると共に、カバー内の吸引にともない噴射リンス水や汚れた水をカバー内に吸引回収し、その結果、外部への汚水の飛散をなくすることができる。
なお、上述の効果により、外部への飛散にともなう研削後に検査(カメラの読み取りにともなう)によるチッピングなどの読み取り誤検査にともない不良品との判断が回避できる。その要因は、カバー内の吸引にともない水滴が残留しないことによる。すなわち、二つの流体噴出ノズルを上下の砥石を被う吸引機能付カバーの搭載による。
このとき、研磨(研削)にともなう混合流体のミスト及びミストに混入するカレットも開口からカバー内に流入し、またリンス用水とエアーとの混合流体で流れを洗い落としてカバー内の吸引にともない吸引口に向かうので、カバー内にミストやカレットを回収し、飛散による開口の外側の基板板面に付着する不都合、すなわち、汚れや研磨後の付着物の洗滌除去作業などが簡素化される。
以下、この考案の実施の形態を添付図面に基づいて説明する。
この考案の実施形態では、図1から図4に示すように、Aは上面に供給載置したガラス基板、セラミック基板などの基板aを保持する吸引保持機能付きのテーブルである。
この考案の実施形態では、図1から図4に示すように、Aは上面に供給載置したガラス基板、セラミック基板などの基板aを保持する吸引保持機能付きのテーブルである。
このテーブルAは、図1に示すように、中空ボックス1と、このボックス1の下面に設けた吸引口に吸引ホース(図示省略)を接続してボックス1内を吸引し、ボックス1の頂壁に設けてある小孔2群によりボックス1上に基板aを保持させるようになっている。
なお、テーブルA上に保持した基板aの研磨エッジ縁は、テーブルAの辺縁からはみ出すように前方に突出させてある。
また、テーブルAの前方には、基板aのエッジの上下縁をそれぞれ研磨(研削)して面取り加工する円形状の上側砥石3と下側砥石4とが設けてある。
上記の上側砥石3及び下側砥石4は、図2、3、4に示すように、基板aのエッジの上下板面の上下両角を研摩(研削)する研摩用環状の突条5が交互に噛み合うように(嵌め込む)櫛歯状に並列に設けてある(この並列は、図2、3に示す場合、上側砥石3に二条、下側砥石4に一条設けたが、限定されず、そして並列条の場合は、突条5となる円板状の砥石間にスペーサ6を介在して櫛歯状になっている)。
そして、上記の上側砥石3及び下側砥石4は、カバー7内に組み込んで軸承すると共に、カバー7に据え付けた第1モーター8により上側砥石3が図1反時計方向に、カバー7に据え付けた第2モーター9により下側砥石4が図1時計方向に回転するように上側砥石3及び下側砥石4のセンタに第1モーター8及び第2モーター9の駆動軸21と接続してある。
さらに、カバー7のテーブルAの前縁と対向する位置には、基板aの研磨前縁が嵌入する開口10が設けてあり、上側砥石3と下側砥石4との両突条5により開口10から挿入したエッジの上下両板面の角を研磨するようになっている。
また、カバー7に据え付けて開口10から上記上側砥石3と下側砥石4の外周、すなわち突条5による研磨(研削)基板aのエッジの上側板面と下側板面に向け後述の混合圧送流体を噴射する上側ノズル11及び下側ノズル12が設けてある。
なお、上側ノズル11及び下側ノズル12の末端側には、挿通する中空の溜まり部13が設けてある。
この上側溜まり部13と下側溜まり部13とには、図1、5に示すように、連通する二本一組の第1通路14からリンス用水が、第2通路15から研磨用冷却水がそれぞれ供給され、上記第1通路14及び第2通路15の途中に設けてあるエアー圧入口16からの圧送エアーによりリンス用水及び研磨用冷却水の流速が一段と高速化され、この高速化された流出噴射にともない洗滌や研磨にともなう昇温化を大幅に減少して、著しく洗滌効率を高め、かつ研磨(研削)効率を向上する以外に、カバー7内への流入(回収)を促進することができる。
なお、上述のカバー7内には、ミストと共に研磨にともなう研磨粉粒体も洗い流されながら回収され、カバー7の底部の吸引口20に接続してあるホース(図示省略)をへて回収され、その結果、基板aの汚れや、板面にカレットが残存するような不都合をなくするようになっている。勿論、上側ノズル11及び下側ノズル12から噴射する流体によって上側砥石3及び下側砥石4を洗滌することもできる。
上述の二本一組の第1通路14及び第2通路15は、上側砥石3の突条5が二条のために図5で示すように左右二組並設し、下側砥石4の突条5が一条のため一組設けて、各突条5にリンス用水や冷却用冷却水が充分に行き渡るようにしたが、限定されず、上側ノズル11及び下側ノズル12からの噴射幅を作用幅に行き渡るようにすることも可能である。
また、テーブルA或いはカバー7のいずれか片方を進退走行手段Bにより左右方向に往復走行するようになっている。
上記の走行手段Bは、図示の場合、テーブルBを走行させるようにしたが、限定されず、カバー7を走行させてもよい。
上記の走行手段Bは、図示の場合、左右方向のレール17にボックス1の下面に設けてあるスライダ18をスライド自在に係合すると共に、レール17とスライダ18との滑走面に設けてあるリニアモーター19により進退走行するようにしたが、限定されず、その他の構成によって走行するよにしてもよい。
すると、基板aの走行にともない上側砥石3と下側砥石4との各突条5によって基板aの上面下面の両角を同時に面取り研磨することができる。
図中22は、カバー7の支持部材、23は下側砥石4の位置決めカラーである。
図中22は、カバー7の支持部材、23は下側砥石4の位置決めカラーである。
なお、上側ノズル11及び下側ノズル12の噴出幅(左右方向の)は、図2に示すように、噛み合う両側突条5の並列(両左右の)間隔よりも大きくしてあり、この大きな幅により基板aの上下研磨(研削)幅よりも広幅な範囲に噴出するようになっている。
上記のように構成すると、上側砥石3及び下側砥石4による研磨(研削)の際の焼けを第2通路15から上側ノズル11及び下側ノズル12より噴射する冷却水により防止するので、研磨効果の向上をはかると共に、研磨速度の向上にもつながり、また研削部位に付着するスラッジなどの除去にも効果があると共に、砥石がもつ極限迄の能力が引き出せ、かつドレス回数も少なく処理でき、そしてカバー7内の吸引にともない外部への水の飛散やカレットの飛散もなく回収できる。
そして、第1通路14からのリンス水とエアーの噴射にともない基板a面の汚れを洗い流して汚れによる不都合をなくすると共に、カバー7内の吸引にともない外部への汚れた水(リンス水の)飛散もなく回収することができる。
その結果、外部への飛散にともなう研磨後の検査(搭載カメラの)によるチッピングなどの読み取り誤検査にともなう不良品との判断が回避できる。その要因は、カバー7内の吸引にともなう水滴が残留しないことによる。すなわち、二つの流体の噴射した流体を吸引機能付のカバー7に吸引する。そして、搭載したカメラ(図示省略)機能の検査を組み合わせて行うことができる。
A テーブル
a 基板
B 走行手段
1 ボックス
2 小孔
3 上側砥石
4 下側砥石
5 突条
6 スペーサ
7 カバー
8 第1モータ
9 第2モータ
10 開口
11 上側ノズル
12 下側ノズル
13 溜まり部
14 第1通路
15 第2通路
16 エアー圧入口
17 レール
18 スライダ
19 リニアモーター
20 吸引口
21 駆動軸
22 支持部材
a 基板
B 走行手段
1 ボックス
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3 上側砥石
4 下側砥石
5 突条
6 スペーサ
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11 上側ノズル
12 下側ノズル
13 溜まり部
14 第1通路
15 第2通路
16 エアー圧入口
17 レール
18 スライダ
19 リニアモーター
20 吸引口
21 駆動軸
22 支持部材
Claims (1)
- 上面に供給載置した基板を保持する吸引機能付きのテーブルと、このテーブルの前方に前記テーブルの前縁から突出する上記基板のエッジの上下板面の両角を研磨する突条が交互に噛み合うようにして上下に配置した櫛歯状上側砥石及び下側砥石と、この上側砥石及び下側砥石の中心にドライブ軸を接続した第1モーター及び第2モーターと、上記上側砥石及び下側砥石を覆うと共に、上記テーブル側周壁に上記保持基板の研磨エッジ部分が嵌入するように設けた開口を有するカバーと、上記テーブルから突出する基板のエッジ上下面から上記開口に向けてエアーと研削用冷却水との混合流体及びリンス用水とエアーとの混合流体を噴出するように設けた上側ノズル及び下側ノズルと、上記カバー内を吸引するように設けた吸引口と、上記テーブル或いは上記カバーの片方を左右方向に進退走行させるように設けた走行手段とからなる面取り研磨装置。
Priority Applications (3)
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JP2017001694U JP3211125U (ja) | 2017-04-14 | 2017-04-14 | 面取り研磨装置 |
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CN (1) | CN207448100U (ja) |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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CN109848810A (zh) * | 2018-12-24 | 2019-06-07 | 福州东旭光电科技有限公司 | 玻璃基板研磨机 |
CN114952495A (zh) * | 2022-06-01 | 2022-08-30 | 广州福耀玻璃有限公司 | 一种玻璃磨边装置 |
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2017
- 2017-04-14 JP JP2017001694U patent/JP3211125U/ja active Active
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- 2017-11-13 CN CN201721506900.9U patent/CN207448100U/zh active Active
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CN114952495A (zh) * | 2022-06-01 | 2022-08-30 | 广州福耀玻璃有限公司 | 一种玻璃磨边装置 |
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Publication number | Publication date |
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TWM569672U (zh) | 2018-11-11 |
CN207448100U (zh) | 2018-06-05 |
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