JP3210251U - 発熱ドレッシング材構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】濃度勾配を有する皮膚外用剤を結合する半固体ゲル層を備え、肌にのせると同時に、安定な発熱体を介して温度を高めることにより、皮膚外用剤の経皮吸収効率を促進させる発熱ドレッシング材構造を提供する。【解決手段】発熱ドレッシング材構造10は、厚さが5mm以下の薄型発熱体110と、第1面と第2面とを含む半固体ゲル層120とを備え、半固体ゲル層120の第1面を薄型発熱体110と貼り合わせる。その中、半固体ゲル層120に皮膚外用剤125を含有し、皮膚外用剤125は、半固体ゲル層120の第2面に第1濃度を有し、半固体ゲル層120の第1面に第2濃度を有し、かつ第1濃度が第2濃度よりも高い。【選択図】図1

Description

本考案は、発熱ドレッシング材構造に係り、特に、薄型発熱体と半固体ゲル層とを結合し、かつこの半固体ゲル層に濃度勾配を有する皮膚外用剤が塗布された発熱ドレッシング材構造に関するものである。
一般的に言えば、ドレッシング材は、大別すると、ウェットドレッシング材及びドライドレッシング材に分けられている。よく見られるウェットドレッシング材としては、シートマスク(パック)が挙げられ、その主な構造は、大半が単層の支持生地(例えば、不織布)のみを使用し、それに加えて皮膚外用剤(例えば、ヒアルロン酸やコラーゲンなど)に「漬け込んで」から、使用者は、直接に単層の生地を顔にのせてフィットさせることができる。通常のドライドレッシング材としては、外用貼付布が挙げられ、それは支持生地上に直接に皮膚外用剤を「塗布する」ほかに、1層の接着層をさらに塗布することで、貼付布は目標部位上にしっかり粘着することができる。
しかしながら、従来のウェットドレッシング材を皮膚外用剤(例えば、ヒアルロン酸やコラーゲンなど)に漬け込むものにせよ、またはドライドレッシング材に皮膚外用剤を塗布するものにせよ、液体またはゲル状の皮膚外用剤のドライドレッシング材上における分布は、所望の濃度に達することができないという問題がある。詳説すると、ウェットドレッシング材は、直接に皮膚外用剤で浸漬するため、ドレッシング材全体には、均一濃度の皮膚外用剤を含有し、それを皮膚に貼り付けて使用する場合、表面の皮膚外用剤のみが皮膚に吸収されるので、ドレッシング材(例えば、不織布)の内部に吸い込んだ皮膚外用剤が吸収されないので、無駄になってしまう。一方、ドライドレッシング材は、皮膚外用剤をドレッシング材の表面に塗布するため、理論上、塗布する直後にその表面濃度が最も高くなっているが、実際に皮膚外用剤は、保存時間が長くなるにつれて次第にドレッシング材の内部に浸透していき、最終的に、全体濃度がドレッシング材全体に均一分布することになり、このようにしてドレッシング材の表面での皮膚外用剤の濃度が必ず低減し、本来、塗布後の外用剤の所望の濃度との間に落差があって、塗布初期後の濃度の設定を保持することができず、かつ皮膚外用剤の無駄使いになり易い。さらに、後続きにドライドレッシング材を使用する時、皮膚を所望の濃度の皮膚外用剤と接触させてそれを吸収することができないので、皮膚外用剤の作用効果が顕著ではない問題につながる。
また、一般的に言えば、ドレッシング材を使用する時、ドレッシング材と貼り付けた皮膚部位との間の密閉空間における温度上昇により、局所の皮膚に皮膚外用剤が吸収される作用効果を達成することができる。ウェットドレッシング材として、パックを例として挙げれば、使用者は、パックを顔面にのせる時、理論上、皮膚は、パックがのせることで、外部の空気と隔離して、皮膚とパックとの間に密閉空間が形成され、この空間が体温により徐々に加熱する時、皮膚の表面温度が昇温すると(約1℃くらいの上昇)、毛穴が熱で開き、かつ毛細血管が拡張し、この時のパック上の皮膚外用剤は、経皮吸収により皮層に進入して、前記皮膚外用剤の皮膚への吸収効率を増大させることができる。従来の医学分野において、ウェットドレッシング材パックの経皮吸収原理も皮膚病患者に応用することができ、例えば、乾癬や慢性湿疹などの皮膚病患者に対応する密閉式治療法では、その病巣の角質層が厚過ぎるため、患部に薬を塗ってから、ラップや防水かつ非通気性の塑性材料で患部を包むことで、局所の皮膚の温度を上昇させ、このように薬物の患部皮膚への吸収効率を増大させることができる。
しかしながら、ウェットドレッシング材パックにはまだ改善すべきところがある。ウェットドレッシング材パックは、単層の生地のみを使用して皮膚外用剤に浸漬したが、使用過程において、パックと皮膚との間に形成される微小空間における熱空気が外在的な環境温度による干渉を受け易いため、所要の温度を保持することが容易ではない。それゆえ、ウェットドレッシング材パックでは、皮膚外用剤を皮膚に有効に吸収することができない。また、皮膚外用剤(ほとんどが液体またはゲル状)は、比熱関係のせいで気温が比較的低い(例えば、冬)環境において、より一層冷たくなるので、使用上の不都合が増大する。
一方、従来のドライドレッシング材にもまだ改善すべきところがある。疼痛処置用貼付布を一例として挙げて説明すると、従来の疼痛処置用貼付布を使用者の皮膚部位に貼り付ける時、皮膚と貼付布との間の緊密な微小環境を介して、鎮痛消炎の特定成分により患部に対して温熱感を生じさせることができる。だが、それらの温熱感は、消炎鎮痛の化学成分の揮発または経皮吸収につれて次第に消え、一定の時間内に持続発熱することができない。
現在、既に発熱型温熱アイマスクが開発されているが、その温熱アイマスクは、単に簡単な発熱構造を加えるだけで、純粋に温熱パック効果だけを提供するものに過ぎない。
ドレッシング材構造を改善して最適の発熱経皮吸収効果を提供するための技術としては、従来技術の台湾実用新案第M489550号明細書に開示されるような美肌加熱装置が挙げられ、それはヒートパックと美肌シートユニットとをそれぞれ収容空間を有する袋体内に設けることにより、美肌シートユニットを使用する前に、予め前記ヒートパックにより美肌シートユニットを加熱しておくことができる。しかしながら、ヒートパックは、使用前のみに美肌シートユニットを加熱することができるので、美肌シートユニットを袋体から取り出した後、熱さが容易に散逸してしまうので、このように美肌シートユニットを使用すると同時に温熱パック効果を持続することができず、温熱パック効果が好ましくない。
台湾実用新案第M489550号明細書
このため 、前述した欠点を改善すべく、本考案の目的は、皮膚外用剤を半固体ゲル層の表面に集中させると共に、肌にのせると同時に、温熱パックを行うことができる、発熱ドレッシング材構造を提供することにある。前述した目的を達成するために、本考案が提供する発熱ドレッシング材構造は、濃度勾配を有する皮膚外用剤を結合する半固体ゲル層を備え、肌にのせると同時に、安定な発熱体を介して温度を高めることにより、前記皮膚外用剤の経皮吸収効率を促進させることができる。
本考案が提供する発熱ドレッシング材構造は、厚さが5mm以下の薄型発熱体と、第1面と第2面とを含む半固体ゲル層とを備え、半固体ゲル層の第1面を薄型発熱体と貼り合わせる。その中、半固体ゲル層に皮膚外用剤を含有し、皮膚外用剤は、半固体ゲル層の第2面に第1濃度を有し、半固体ゲル層の第1面に第2濃度を有し、かつ第1濃度が第2濃度よりも高い。
より好ましいのは、本考案は、半固体ゲル層の第1面と第2面との間にさらに第3濃度の皮膚外用剤を有する。
より好ましいのは、第1濃度が第3濃度よりも高くてもよく、第3濃度が第2濃度よりも高くてもよい。
より好ましいのは、第1濃度と第2濃度との差値が少なくとも20%よりも大きくてもよい。
より好ましいのは、半固体ゲル層は、固形物と水とを含んでもよい。
上記に続いて、固形物は、ポリアクリル酸系、多価アルコール系、ポリビニルアルコール系、ポリビニルピロリドン、その共重合体、その組成物及びその組み合わせからなる群から選択される親水性高分子材料を含んでもよく、その中、親水性高分子材料の分子量が1×10よりも大きくてもよい。
より好ましいのは、固形物の半固体ゲル層に占める総重量百分率が1%〜70%であってもよい。
より好ましいのは、半固体ゲル層の含水率が30%〜99%であってもよい。
より好ましいのは、本考案は、半固体ゲル層と薄型発熱体との間に設けられる第1支持層と、第1支持層と薄型発熱体との間に設けられる第1接着層とをさらに備えてもよい。
より好ましいのは、本考案は、薄型発熱体の第1接着層に対向する一面の反対面に設けられる第2支持層と、第2支持層と薄型発熱体との間に設けられる第2接着層とをさらに備えてもよい。
より好ましいのは、薄型発熱体の発熱温度が28℃〜45℃である。
上記したように、本考案が提供する発熱ドレッシング材構造は、薄型発熱体と半固体ゲル層とを結合し、以下の多数の長所を有する。
(1)本考案の発熱ドレッシング材構造によれば、その半固体ゲル層に高分子親水性材料の固形物を含有することで、塗布された皮膚外用剤を半固体ゲル層の表面に集中させて、前記表面には最高濃度の皮膚外用剤を備えさせることができる。
(2)本考案の発熱ドレッシング材構造によれば、薄型発熱体は、固定時間内に安定に発熱することができ、皮膚とドレッシング材との間の密閉空間の温度を高めて温熱パック効果が得られることから、傷病部位を緩和することができ、血液循環を促進させると共に、局所の経皮吸収率を増大させることができる。
(3)本考案の発熱ドレッシング材構造によれば、皮膚外用剤を半固体ゲル層の表面に最高濃度で集中させるように保持し、使用者は、容易に前記皮膚外用剤を効果的に吸収することができる。また、薄型発熱体の加熱により、徐放効果が得られ、皮膚外用剤の放出時間を延長させることができ、半固体ゲル層の内部に浸透した比較的低い濃度の皮膚外用剤が続いて皮膚に吸収されるように促すことができる。
本考案の一実施例による発熱ドレッシング材構造の模式図である。 本考案の一実施例による半固体ゲル層の深さと皮膚外用剤の濃度との分布関係図である。 本考案の別の実施例による発熱ドレッシング材構造の模式図である。 本考案の第1実施形態によるドライドレッシング型パックの構造模式図である。 半固体ゲル層中の活性成分を記述する拡散模式図である。 本考案の第2実施形態による温感型疼痛処置用貼付布の模式図である。
本考案は、発熱ドレッシング材構造である実施例を提供する。本実施例の発熱ドレッシング材構造については、図1を参照して理解できる。図1は、本考案の一実施例による発熱ドレッシング材構造の模式図である。前記発熱ドレッシング材構造10は、薄型発熱体110及び半固体ゲル層120を備える。薄型発熱体110の厚さが0.1〜5mmであってもよく、半固体ゲル層120の厚さが0.1mm〜3mmであってもよい。薄型発熱体110を半固体ゲル層120の一面と貼り合わせ、その中、半固体ゲル層120に皮膚外用剤125が塗布され、前記皮膚外用剤125は、第1濃度及び第2濃度を有する。その中、半固体ゲル層120の薄型発熱体110と貼り合わせていない他面に塗布された皮膚外用剤125は、第1濃度を有し、半固体ゲル層120の薄型発熱体110と貼り合わせる当該一面に塗布された皮膚外用剤125は、第2濃度を有し、かつ第1濃度が第2濃度よりも高い。
さらに、皮膚外用剤125は、第3濃度を有してもよい。即ち、半固体ゲル層120の内部にある皮膚外用剤125は、第3濃度で塗布され、かつ第1濃度が第3濃度よりも高く、第3濃度が第2濃度よりも高く、かつ第1濃度と第2濃度との差値が少なくとも20%以上である。
本考案の実施例の薄型発熱体110は、主に、鉄粉、塩類、活性炭、保水剤、蛭石と水の発熱成分からなる。また、薄型発熱体110は包装材を含み、前記包装材は不織布であってもよい。前述した発熱成分を包装材内に封入すると共に、厚さが5mm以下の薄型発熱体110が形成される。詳説すると、薄型発熱体110の厚さを0.1mm〜5mmの範囲内に制御することが好ましく、より好ましくは0.1mm〜3mmである。使用時、薄型発熱体110の発熱温度が28℃〜45℃であり、より好ましくは、例えば、ヒト皮膚と近似した温度のような35℃〜45℃である。
本考案の実施例の半固体ゲル層120は、固形物及び水を含む。固形物は、ポリアクリル酸系、多価アルコール系、ポリビニルアルコール系(PVA)、ポリビニルピロリドン(PVP)、その組成物、その共重合体またはその組み合わせ(例えば、ポリスチレンアクリル酸共重合体)からなる群から選択される親水性高分子材料である。かつ、それらの親水性高分子材料の分子量が1×10以上である。半固体ゲル層120の固形物が半固体ゲル層120に占める総重量百分率が1%〜70%であってもよく、より好ましくは3%〜30%である。半固体ゲル層120の厚さが0.1mm〜3mmであってもよい。半固体ゲル層120が親水性高分子材料で形成される場合、半固体ゲル層120は、相当高い含水率を有するものでもよく、例えば、半固体ゲル層120の含水率が30%〜99%であってもよく、より好ましくは含水率が50%〜95%である。半固体ゲル層120に皮膚外用剤125が塗布され、皮膚外用剤125の半固体ゲル層120に占める総重量比が1%〜5%であってもよい。
詳説すると、本考案の半固体ゲル層120は、親水性高分子材料である固形物及び水からなる。皮膚外用剤125を半固体ゲル層120の表面に塗布する場合、皮膚外用剤125の化学分子は、分子間の正負電荷に作用する吸引力を受けて半固体ゲル層120の親水性高分子重合体に集中される。このように、皮膚外用剤125の濃度としては、半固体ゲル層120の表層に近接する時に最高濃度を有し、少なくとも部分的な皮膚外用剤125のみが半固体ゲル層120の奥深くまで拡散することで、濃度勾配現象が生じる。
前述した本考案の半固体ゲル層120の設置によれば、本考案が提供する発熱ドレッシング材構造10上に塗布された皮膚外用剤125は、濃度勾配を呈している。詳細に言えば、前記皮膚外用剤125の濃度を3〜6個の濃度区間に分割することができる。
以下、3個の濃度区間を用いて説明する。本考案の実施例中に記述の第1区間とは、半固体ゲル層120の薄型発熱体110と貼り合わせない一面(即ち、表面)を指しており、第2区間とは、半固体ゲル層120の表面から薄型発熱体110と貼り合わせる一面に向う方向(下向き)に延在している50%深さまでの区間を指しており、第3区間とは、半固体ゲル層120の50%深さから100%深さまでの区間を指している。皮膚外用剤125は、第1区間、第2区間及び第3区間においてそれぞれ異なる濃度を有する。皮膚外用剤125の第1区間における濃度は、塗布初期に最も近接した濃度であるため、第1区間の濃度が最高となる。ここで、皮膚外用剤125の第1区間における濃度は100%と定義し、皮膚外用剤125の第2区間における濃度が40%〜100%であり、皮膚外用剤125の第3区間における濃度が40%よりも低い。簡単にいえば、皮膚外用剤125は半固体ゲル層120の表面での濃度が最も高くなっており、皮膚外用剤125は半固体ゲル層120の深さが50%以下の位置に低濃度で存在しており、かつ皮膚外用剤125の第1区間における濃度と第3区間における濃度との差値が60%よりも大きくてもよい。
近似的に、本考案の一実施例による発熱ドレッシング材構造10は、別の皮膚外用剤125の濃度勾配の分布を呈している。この分布において、皮膚外用剤125の濃度を6個の濃度区間に分割すると共に、図2を参照すると、この図は、半固体ゲル層の深さと皮膚外用剤の濃度との分布関係図を示している。ここで、半固体ゲル層120の表面は第1区間と定義し、前記区間の皮膚外用剤125の濃度は、塗布初期に最も近接した濃度を濃度の100%と定め、第2区間は、半固体ゲル層120の表面から半固体ゲル層120の相対する表面に向かって延在している10%深さまでの区間であり、前記区間内の皮膚外用剤125の濃度が≧90%かつ<100%であり、第3区間は、半固体ゲル層120の10%深さから35%深さまでの区間であり、前記区間の皮膚外用剤125の濃度が70%〜90%であり、第4区間は、半固体ゲル層120の30%深さから50%深さまでの区間であり、前記区間の皮膚外用剤125の濃度が35%〜70%であり、第5区間とは、半固体ゲル層120の50%深さから80%深さまでの区間を指しており、前記区間に濃度が10%〜35%の皮膚外用剤125を含有し、第6区間とは、半固体ゲル層120の80%深さからそれより深くまでの区間を指しており、前記区間に濃度が10%よりも低い皮膚外用剤125を含有する。図2から、皮膚外用剤125は半固体ゲル層120の表面での濃度が最も高くなっており、また、皮膚外用剤125は半固体ゲル層120の深さが80%〜100%の位置に低濃度で存在しており、かつ皮膚外用剤125の最高濃度と最低濃度との差値が90%よりも大きくてもよいことが分かる。
皮膚外用剤の実例としては、保湿剤、美白剤、経皮吸収薬物などであってもよいが、これに限定されるものではない。
本考案も、発熱ドレッシング材構造である別の実施例を提供する。本実施例は、図面図3を参照して理解できる。図3は、本考案の別の実施例による発熱ドレッシング材構造の模式図である。発熱ドレッシング材構造20は、薄型発熱体210及び半固体ゲル層220を備え、かつ半固体ゲル層220と薄型発熱体210との間に設けられ、半固体ゲル層220を支持するための第1支持層230と、薄型発熱体210と第1支持層230との間に設けられ、薄型発熱体210と第1支持層230とを接着固定するための第1接着層240とをさらに備える。第1支持層230の厚さが0.1〜2mmであってもよく、より好ましくは0.1〜0.5mmである。第1接着層240の厚さが0.01〜3mmであってもよく、より好ましくは0.02〜0.5mmである
本考案の別の実施例の発熱ドレッシング材構造20に備える薄型発熱体210及び半固体ゲル層220は、前述した実施例の薄型発熱体110及び半固体ゲル層120と類似した材料及び構造を有することについては、前述した説明を参照してここでの説明は省略する。その中、半固体ゲル層220に皮膚外用剤225を含有する。前述した実施例と同様に、半固体ゲル層220に含有する皮膚外用剤225を半固体ゲル層220の表面に集中させることができるので、皮膚外用剤225は、半固体ゲル層220の表面に最高濃度を有させ、半固体ゲル層220の奥深くに行くに従って皮膚外用剤225の濃度が低くなっていく。
本考案の別の実施例において、第1支持層230は、発熱ドレッシング材構造20全体を支持するために用いられ、かつ第1支持層230は、化学繊維材料または天然繊維材料である。化学繊維材料は、不織布、ポリエステル、ナイロンなどを含むが、これらに限定されるものではない。天然繊維材料は、木材パルプ、棉、麻、シルク、生物繊維などを含むが、これらに限定されるものではない。第1接着層240は、主に、薄型発熱体210の一面と第1支持層230の一面とを結合するために用いられる。第1接着層240は、化学繊維層(例えば、ポリテトラフルオロエチレン材料で形成される防水通気シートのサンドイッチ層)、ポリウレタンやアクリル酸類などの接着剤またはその組み合わせを含んでもよい。
本考案の実施例によれば、ここでは例式的実施形態を以下のように提供する。本考案の属する技術分野における通常の知識を有する者であれば、図面を參酌して本考案の技術内容をより簡単かつ良好に理解できるであろう。
[第1実施形態]
本考案が提供する第1実施形態は、本考案の実施例の発熱ドレッシング材構造を利用してドライドレッシング型パックを作成する実施形態である。
図4を参照すると、この図は、本考案の第1実施形態のドライドレッシング型パックの模式図である。第1実施形態では、パックの最外側の面から顔面に接触する面までの構造は、順次に薄型発熱体310、第1接着層320、第1支持層330及び半固体ゲル層340を含むドライドレッシング型パック30を提供する。
この実施形態において、薄型発熱体310は、主に、鉄粉、塩類、活性炭、保水剤、蛭石と水からなる発熱成分を含む。それらの成分比は、鉄粉:塩:活性炭:保水剤:蛭石:水=6:1.2:1:1:1:3である。しかし、前記成分比は、単に列挙説明したものに過ぎず、これに限定されることはない。また、薄型発熱体310は包装材を含み、前記包装材は不織布であってもよい。前述した発熱成分を、本考案の属する技術分野における通常の知識を有する者が持っている従来技術に基づいて包装材内に封入する。今回の実施形態において、薄型発熱体310の厚さは0.26mmである。
さらに、第1接着層320は、主に、薄型発熱体310の一面と第1支持層330の一面とを結合するために用いられる。前述した本考案の一実施例に示すように、第1接着層320は、化学繊維層(例えば、ポリテトラフルオロエチレン材料で形成される防水通気シートのサンドイッチ層)、ポリウレタンやアクリル酸類などの接着剤またはその組み合わせを含んでもよい。本実施形態において、第1接着層320は、化学繊維層及びポリウレタン(PUR)接着剤を含む。化学繊維層は、薄型発熱体310の一面に設けられると共に、ポリウレタン接着剤を介して薄型発熱体310と前記化学繊維層とを接着固定する。今回の実施形態において、第1接着層320の厚さは0.03mmである。
この実施形態において、第1支持層330は、ドライドレッシング型パック30全体を支持するために用いられ、かつ第1支持層330は、化学繊維材料または天然繊維材料である。前述のように、化学繊維材料は、不織布、ポリエステル、ナイロンなどを含むが、これらに限定されるものではない。天然繊維材料は、木材パルプ、棉、麻、シルク、生物繊維などを含むが、これらに限定されるものではない。この実施形態のドライドレッシング型パック30において、第1支持層330は不織布材料で、かつ第1支持層330の厚さは0.1mmである。第1支持層330を主体構造とし、主に、ドライドレッシング型パック30の形状及び安定性を保持するために用いる。
さらに、半固体ゲル層340は固形物及び水を含み、本考案の実施例によれば、固形物は、親水性高分子複合材料で形成され、それはポリアクリル酸系、多価アルコール系、ポリビニルアルコール系(PVA)、ポリビニルピロリドン(PVP)、その組成物、その共重合体またはその組み合わせ(例えば、ポリスチレンアクリル酸共重合体)からなる群から選択されてもよく、かつ、それらの親水性高分子材料の分子量は1×10以上である。この実施形態において、半固体ゲル層340の厚さは2mmである。
また、半固体ゲル層340の表面に皮膚外用剤325が塗布される。半固体ゲル層340内に皮膚外用剤325を含有する場合、それらの皮膚外用剤325の有効成分としては、例えば、スキンケア保湿美白などの機能性成分は、化学分子間の作用力により半固体ゲル層340中に浸入して、高分子重合体に保たされる。また、半固体ゲル層340の材料の正負電荷及びそれらの重合体の高分子量により、皮膚外用剤325が半固体ゲル層340上に塗布される場合、半固体ゲル層340の表層に集中させることができる。よって、半固体ゲル層340の表面の皮膚外用剤325の濃度は、塗布初めの最初の皮膚外用剤325の濃度に近接させることができ、少なくとも部分的な皮膚外用剤325のみが次第に半固体ゲル層340の底層に近づくにつれて漸減することで、濃度勾配現象が生じる。このドライドレッシング型パック30の実施形態において、皮膚外用剤325は、主に、保湿成分である。
この実施形態において、半固体ゲル層340の固形物は、下記の材料を含み:分子量が約4×10で、半固体ゲル層340に占める総重量百分率が1.5%であるポリアクリル酸ナトリウム(Sodium polyacrylate)と、分子量が3×10で、半固体ゲル層340に占める総重量百分率が0.5%であるポリビニルピロリドンと、半固体ゲル層340に占める総重量百分率が3%であるツイーン(Tween)80(ポリオキシエチレン(20)−ソルビタンモノオレート)とを含む。皮膚保湿成分は、半固体ゲル層340に占める総重量百分率が1%であるヒアルロン酸(分子量1×10)と、半固体ゲル層340に占める総重量百分率が1%である高分子ヒアルロン酸(分子量1×10)と、半固体ゲル層340に占める総重量百分率が0.5%であるグリセリンと、半固体ゲル層340に占める総重量百分率が1.5%であるアミノ酸類と、半固体ゲル層340に占める総重量百分率が1%であるプロパンジオールとを含む。半固体ゲル層340の含水率は90%である。
実際に赤外線スペクトル分析器を用いて本考案の保湿成分のドライドレッシング型パック30の半固体ゲル層340内部における濃度を測定すれば、本考案のドライドレッシング型パック30の半固体ゲル層340は、5個の保湿成分の濃度区間を含むことが発見される。半固体ゲル層340の表面(薄型発熱体から離れる面)の保湿成分の濃度を100%と仮定すると、半固体ゲル層340の深さが表面から距離0.5mmの位置の保湿成分の濃度は64.5%であり、半固体ゲル層340の深さが表面から距離1mmの位置の保湿成分の濃度は62.2%であり、半固体ゲル層340の深さが表面から距離1.5mmの位置の保湿成分の濃度は48.9%であり、半固体ゲル層340の深さが表面から距離2mmの位置の保湿成分の濃度は20.6%である。
詳説すると、本実施形態において、ポリビニルピロリドンは水中解離して正電荷を持つピロリドン基になり、かつ半固体ゲル層に負電荷を持つアクリル酸官能基を備えている。このため、皮膚外用剤としてのヒアルロン酸などの保湿成分を半固体ゲル層に塗布する場合、それらの化学分子が半固体ゲル層の表面での負電荷によって吸引されるが、ポリビニルピロリドン重合体分子の影響も受けて、ヒアルロン酸などの保湿成分が半固体ゲル層の表層に集中される。このようにして、半固体ゲル層の表面に最高濃度の保湿成分が保持されており、少なくとも部分的な保湿成分のみが半固体ゲル層のより奥深くまでに浸入して(図面図5を参照)、前述のような濃度勾配の分布効果を呈する。
さらに、本考案の第1実施形態のドライドレッシング型パック30を使用する時、前記パックを包装袋体から取り出して軽く揉むだけで、薄型発熱体310が熱エネルギーを放出し始めると共に、それらを半固体ゲル層340に伝導する。薄型発熱体310の発熱温度が45℃であり、半固体ゲル層340の薄型発熱体310から離れる一面を顔面皮膚と貼り合わせて、ここで半固体ゲル層340の表面に実際に測定される温度が人の体温より少し高い温度で、約37〜41℃である。ドライドレッシング型パック30は、薄型発熱体310により皮膚と直接接触して使用するのに適する温度までの緩温加熱を達成するほかに、前記温度に特定の時間区間に保持することができ、例えば、約45分間〜1時間に保持することができる。
ドライドレッシング型パック30の薄型発熱体310により、半固体ゲル層340を加熱すると、パック全体の温度を上昇させることで、パックと接触する皮膚の温度を上昇させ、このように皮膚の毛穴を開くことで、経皮吸収効率を増大させることができる。また、半固体ゲル層340内に含有する保湿成分は、濃度勾配分布でゲル層全体中に分布しており、かつ半固体ゲル層340の表面での保湿成分の濃度が最も高くなっているため、このように保湿成分の使用者の皮膚への吸収効率も増大させることができる。本考案のドライドレッシング型パック30の保湿作用効果についてさらなる理解を得るために、考案者は、本考案の第1実施形態のドライドレッシング型パック30を被試験者(3名)の皮膚に貼り付けて15分間静置した後、パックを取り外してからスキンチェッカーを用いて皮膚の保湿力を測定した。ドライドレッシング型パック30を肌にのせて使用した後、3名の被試験者の皮膚の保湿力の平均が57.3%に達する。さらに、本考案のドライドレッシング型パック30の保湿効果については、現在、一般的に市販されている従来の湿潤パック製品を用いて作用効果測定の比較を行った。それぞれ得生製薬株式会社の水晶ジェルパックと、森田薬粧株式会社のヒアルロン酸の複合原液パックと、セントクレア社のヒアルロン酸100%保湿パックと、レディマリアン(LADY MARIAN)美魔力社の白真珠の湿潤美白パックとを含む4種類の市販の湿潤パック製品を入手して使用する。それらのパックをそれぞれ異なる日の同じ時間帯に、皮膚上にのせて15分間静置した。市販のパック製品を使用した後の皮膚の保湿力が、約37%〜55%である。本考案の実施形態のドライドレッシング型パックと比較した結果、本考案の第1実施形態のドライドレッシング型パックを使用するほうは、皮膚に比較的高い保湿力(57%超え)を有することができることが発見される。
以上をまとめると、本考案の第1実施形態が提供するドライドレッシング型パックは、薄型発熱体と半固体ゲル層とを結合する構造であり、かつ半固体ゲル層の表層に最高濃度の保湿成分を有する。ドライドレッシング型パックを肌にのせる時、最高濃度の保湿成分が皮膚に直接接触することができ、保湿成分の皮膚への完全吸収を容易に図ることができる。また、前記ドライドレッシング型パックを加熱することにより、皮膚の表面温度を上昇させ、皮膚の毛細血管の微小循環を促進することによって、皮膚内の新陳代謝の速度を加速させ、皮膚の酸素含量を増加させることができる。本考案が提供するドライドレッシング型パックは、人の体温より少し高い温度(37〜41℃)を提供し、この熱効果で毛穴を開くことで、皮膚外用剤の皮膚への吸収効率を増大させることができる。
[第2実施形態]
本考案の実施例によれば、ここで提供する第2実施形態は、本考案の実施例の発熱ドレッシング材構造を利用して温感型疼痛処置用貼付布を作成する実施形態である。
本考案の第2実施形態について、図6を参照すると、この図は、本考案の第2実施形態の温感型疼痛処置用貼付布の模式図である。第2実施形態では、貼付布の最外側の面から皮膚に接触する面までの構造は、順次に第2支持層432、第2接着層422、薄型発熱体410、第1接着層420、第1支持層430及び半固体ゲル層440を含む温感型疼痛処置用貼付布40を提供する。
この実施形態において、薄型発熱体410の材料は第1実施形態の材料と同じである。それは、主に、鉄粉、塩類、活性炭、保水剤、蛭石と水からなる発熱成分を含む。それらの成分比は、鉄粉:塩:活性炭:保水剤:蛭石:水=6:1.2:1:1:1:3である。しかし、前記成分比は、単に列挙説明したものに過ぎず、これに限定されることはない。今回の実施形態において、薄型発熱体410の厚さは0.21mmである。
次に、第1接着層420及び第2接着層422は、主に、薄型発熱体410をそれぞれ第1支持層430及び第2支持層432の一面と結合するために用いられる。前述した本考案の別の実施例に示すように、第1接着層420及び第2接着層422は、化学繊維層(例えば、ポリテトラフルオロエチレン材料で形成される防水通気シートのサンドイッチ層)、ポリウレタンやアクリル酸類などの接着剤またはその組み合わせを含んでもよい。本実施形態において、第1接着層420及び第2接着層422は化学繊維層のみで作成され、化学繊維層を利用して上下層に形成され、それぞれ薄型発熱体410の両面と接触することで、薄型発熱体410を両層の化学繊維層の間に挟層される。今回の実施形態において、第1接着層420及び第2接着層422の厚さのいずれも各別に0.025mmである。
この実施形態において、第1支持層430及び第2支持層432は、温感型疼痛処置用貼付布40全体を支持するために用いられる。前述のように、第1支持層430及び第2支持層432は、化学繊維材料または天然繊維材料であってよい。化学繊維材料は、不織布、ポリエステル、ナイロンなどを含むが、これらに限定されるものではない。天然繊維材料は、木材パルプ、棉、麻、シルク、生物繊維などを含むが、これらに限定されるものではない。この温感型疼痛処置用貼付布40において、第1支持層430及び第2支持層432は木材パルプ材であり、かつ厚さがいずれも0.13mmである。第1支持層430及び第2支持層432を、第1接着層420、第2接着層422及び薄型発熱体410を包み込むような袋体に形成して主体構造とし、主に、温感型疼痛処置用貼付布40の形状及び安定性を保持するために用いる。
さらに、半固体ゲル層440は、固形物及び水を含んでもよい。本考案による実施例に示すように、固形物は、ポリアクリル酸系、多価アルコール系、ポリビニルアルコール系(PVA)、ポリビニルピロリドン(PVP)、その組成物、その共重合体またはその組み合わせ(例えば、ポリスチレンアクリル酸共重合体)からなる群から選択される親水性高分子材料であり、かつ、それらの親水性高分子材料の分子量が1×10以上である。この実施形態において、半固体ゲル層440の厚さは1mmである。
また、半固体ゲル層440に他に皮膚外用剤425が塗布される。半固体ゲル層440内に皮膚外用剤425を含有する場合、それらの皮膚外用剤425の有効成分としては、化学分子間の作用力により半固体ゲル層440中に浸入して、高分子重合体中に固定される。また、半固体ゲル層440の材料の正負電荷及びそれらの高分子重合体材料の分子量により、皮膚外用剤425が半固体ゲル層440上に塗布される場合、半固体ゲル層440の表層に集中させることができる。よって、半固体ゲル層440の表面に皮膚外用剤425の塗布初期の濃度を呈している。少なくとも部分的な皮膚外用剤425のみが次第に半固体ゲル層440の底層に近づくにつれて漸減することで、濃度勾配現象が生じる。この温感型疼痛処置用貼付布40の実施形態において、皮膚外用剤425は、主に、消炎鎮痛解熱などの緩和成分であり、例を挙げて説明すると、ジクロフェナク(Diclofenac)、インドメタシン(Indomethacin)、フルルビプロフェン(Flurbiprofen)、ケトプロフェン(Ketoprofen)、メチルサリシレート(Methyl Salicylate)などを含むが、これらに限定されるものではない。
この実施形態において、半固体ゲル層440の固形物は、下記の材料を含み:分子量が約4×10で、占める総重量百分率が11.3%であるポリアクリル酸ナトリウム(Sodium polyacrylate)と、分子量が3×10で、占める総重量百分率が9%であるポリビニルピロリドンと、占める総重量百分率が9%であるツイーン(Tween)80(ポリオキシエチレン(20)−ソルビタンモノオレート)とを含む。消炎鎮痛成分は、占める総重量百分率が0.5%であるインドメタシン(Indomethacin)と、占める総重量百分率が0.2%であるメチルサリシレートとを含む。半固体ゲル層440の含水率は70%である。
赤外線スペクトル分析器を用いて本考案の温感型疼痛処置用貼付布40の半固体ゲル層440内部における消炎鎮痛成分の濃度を測定すれば、本考案の温感型疼痛処置用貼付布40の半固体ゲル層440は、5個の消炎鎮痛成分の濃度区間を含む。半固体ゲル層440の表面(薄型発熱体から離れる面)の消炎鎮痛成分の濃度を100%と仮定すると、半固体ゲル層440の深さが表面から距離0.5mmの位置の消炎鎮痛成分の濃度は72.5%であり、半固体ゲル層440の深さが表面から距離1mmの位置の消炎鎮痛成分の濃度は63.1%であり、半固体ゲル層440の深さが表面から距離1.5mmの位置の消炎鎮痛成分の濃度は45%であり、半固体ゲル層440の深さが表面から距離2mmの位置の消炎鎮痛成分の濃度は11%である。
さらに、本考案の第2実施形態の温感型疼痛処置用貼付布40を使用する時、前記貼付布を包装袋体から取り出して軽く揉むだけで、薄型発熱体410が熱エネルギーを放出し始めると共に、それらを半固体ゲル層440に伝導する。薄型発熱体410の発熱温度は43℃である。使用時、半固体ゲル層440の薄型発熱体410から離れる一面を患部皮膚と貼り合わせて、半固体ゲル層440の表面に実際に測定される温度は人の体温より少し高い温度で、約37〜41℃である。温感型疼痛処置用貼付布40は、薄型発熱体410により皮膚と直接接触して使用するのに適する温度までの加熱を達成するほかに、前記温度に特定の時間区間に保持することができ、例えば、約50分間〜70分間に保持することができる。
実際使用時、薄型発熱体から半固体ゲル層に提供する熱エネルギーにより、患部皮膚に貼り付ける時、患部皮膚に局所の温熱パック機能を与え、局所の血液循環を促進させることができる。また、濃度勾配分布を呈している消炎鎮痛成分は、同時に生ぬるい温度環境下、経皮吸収効率を増大させることができる。
上記を総合すると、本考案が提供する発熱ドレッシング材構造は、薄型発熱体と、親水性高分子材料で形成される半固体ゲル層とを結合し、皮膚外用剤を半固体ゲル層の表面に最高濃度で集中させるように保持し、使用者は、容易に高濃度の皮膚外用剤を直接吸収することができる。それから、本考案が提供する発熱ドレッシング材構造は、安定的に前記ドレッシング材を一定の熱さに保持させることができ、使用上の快適性を向上させ、皮膚の活性成分に対する経皮吸収率を増大させ、なおかつ温熱パック効果が得られることから、傷病部位を緩和することができる。最後に、薄型発熱体の加熱により、徐放効果が得られ、皮膚外用剤の放出時間を延長させることができ、半固体ゲル層の内部に浸透した比較的低い濃度の皮膚外用剤が続いて皮膚に吸収されるように促すことができ、皮膚外用剤の吸収効率を大幅に増大させるのみならず、皮膚外用剤の浪費を減少せしめることができる。
以上は実施例の列挙であり、本考案になんらの制限を加わるものではない。本考案の精神と範囲を逸脱しない限り、その等効果修正又は変更は、なお、本明細書の実用新案登録請求範囲に含まれるものとする。
10,20:発熱ドレッシング材構造
30:ドライドレッシング型パック
40:温感型疼痛処置用貼付布
110,210,310,410:薄型発熱体
120,220,340,440:半固体ゲル層
125,225,325,425:皮膚外用剤
240,320,420:第1接着層
230,330,430:第1支持層
422:第2接着層
432:第2支持層

Claims (11)

  1. 厚さが5mm以下の薄型発熱体と、第1面と第2面とを含む半固体ゲル層とを備え、
    前記半固体ゲル層の前記第1面を前記薄型発熱体と貼り合わせて、前記半固体ゲル層に皮膚外用剤を含有し、前記皮膚外用剤は、前記半固体ゲル層の前記第2面に第1濃度を有し、前記半固体ゲル層の前記第1面に第2濃度を有し、かつ前記第1濃度が前記第2濃度よりも高いことを特徴とする、発熱ドレッシング材構造。
  2. 前記半固体ゲル層の前記第1面と前記第2面との間に、さらに前記皮膚外用剤の第3濃度を有することを特徴とする、請求項1に記載の発熱ドレッシング材構造。
  3. 前記第1濃度が前記第3濃度よりも高く、前記第3濃度が前記第2濃度よりも高いことを特徴とする、請求項2に記載の発熱ドレッシング材構造。
  4. 前記第1濃度と前記第2濃度との差値が少なくとも20%以上であることを特徴とする、請求項3に記載の発熱ドレッシング材構造。
  5. 前記半固体ゲル層は、固形物と水とを含むことを特徴とする、請求項1に記載の発熱ドレッシング材構造。
  6. 前記固形物は、ポリアクリル酸系、多価アルコール系、ポリビニルアルコール系、ポリビニルピロリドン、その共重合体、その組成物及びその組み合わせからなる群から選択される親水性高分子材料を含み、前記親水性高分子材料の分子量が1×10以上であることを特徴とする、請求項5に記載の発熱ドレッシング材構造。
  7. 前記固形物の前記半固体ゲル層に占める総重量百分率が1%〜70%であることを特徴とする、請求項6に記載の発熱ドレッシング材構造。
  8. 前記半固体ゲル層の含水率が30%〜99%であることを特徴とする、請求項5に記載の発熱ドレッシング材構造。
  9. 前記半固体ゲル層と前記薄型発熱体との間に設けられる第1支持層と、前記第1支持層と前記薄型発熱体との間に設けられる第1接着層とをさらに備えることを特徴とする、請求項1に記載の発熱ドレッシング材構造。
  10. 前記薄型発熱体の前記第1接着層に対向する一面の反対面に設けられる第2支持層と、前記第2支持層と前記薄型発熱体との間に設けられる第2接着層とをさらに備えることを特徴とする、請求項9に記載の発熱ドレッシング材構造。
  11. 前記薄型発熱体の発熱温度が28℃〜45℃であることを特徴とする、請求項1に記載の発熱ドレッシング材構造。
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