JP3210243U - 紫外線殺菌装置 - Google Patents

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真二 荻原
真二 荻原
清美 嶋田
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Abstract

【課題】装置を簡易化・小型化しつつ使用者の目を紫外線から保護することが可能であり、殺菌室における異常の有無を容易に確認することが可能であり、かつ、使用者の不安感を低減することが可能である紫外線殺菌装置を提供する。【解決手段】手に装着された手袋に対し紫外線を照射して殺菌する紫外線殺菌装置10であって、手袋が挿入される挿入口112が開口され、内部に殺菌室が形成された殺菌室筐体100と、殺菌室筐体100内に配置された紫外線照射部とを備え、挿入口112は殺菌室筐体100の下面に開口されており、紫外線殺菌装置10は、使用時には使用者の目の高さが挿入口112よりも上方に位置するように構成され、殺菌室筐体100は、使用時に使用者と対向する側に位置する使用者側カバー120を有し、使用者側カバー120は波長選択性透光材料からなる透光部122を有する紫外線殺菌装置10。【選択図】図1

Description

本考案は、紫外線殺菌装置に関する。
食品産業や医療等の現場では、厳しい衛生管理が求められている。特に、ノロウィルスに関しては、大きさが他の菌等と比べても極めて微小であることや、ごく少量で感染することの他に、従来の逆性石鹸やアルコール系等の消毒液による手洗いのみでは殺菌効果が期待できないことから、特に注意深い衛生管理が必要とされる。
ところで、食品産業や医療等の厳しい衛生管理が要求される現場においては、作業者は手に手袋を装着して作業を行う。そして、新しく手袋を装着する度に(新品の手袋でも菌等が検出される場合がある。)、又は、手袋が汚染されたと判断される度に作業者は手袋の殺菌を実施する。なお、作業者は、手袋の状態によっては、手袋を交換した上で手袋の殺菌を実施する。手袋の殺菌に関しては、上記したノロウィルスのことも考慮し、アルコール系等の消毒液よりも高い殺菌効果が得られる紫外線による殺菌を実施することが従来から提案されており、安全性が高く、適切に紫外線が照射されるために必要な機能を備える紫外線殺菌装置も提案されている(例えば、特許文献1参照。)。
図11は、従来の紫外線殺菌装置900の断面図である。
従来の紫外線殺菌装置900は、図11に示すように、手に装着された状態の手袋Gに対し紫外線を照射して手袋Gの表面を殺菌する紫外線殺菌装置である。紫外線殺菌装置900は、手に装着された状態の手袋Gが挿入される挿入口930が開口され、内部に殺菌室921が形成された殺菌室筐体920と、殺菌室筐体920内に配置され、殺菌室921に紫外線を照射する紫外線照射部923と、紫外線照射部923からの紫外線を反射することで紫外線の外部漏出を防ぐルーバー(紫外線ガイド部)940を備える。
なお、従来の紫外線殺菌装置900においては、挿入口930は装置を使用する作業者(手袋Gを装着した人)である使用者と対向する側(図11の紙面下側)に開口されている。
従来の紫外線殺菌装置900によれば、手袋Gを殺菌室921内に挿入して当該手袋Gに紫外線を照射して殺菌を実施することにより、手袋Gに付着した菌等が食品等の製品に付着することを防止することが可能となる。
特許第5019628号公報
しかしながら、従来の紫外線殺菌装置900においては、挿入口930は使用者と対向する側に開口されているため、紫外線が使用者(特に使用者の目)に照射されるのを防ぐために、紫外線の外部漏出を防ぐ構成要素(ルーバー940等)が必須となり、装置を簡易化・小型化しつつ使用者の目を紫外線から保護することが困難となる場合があるという問題がある。
また、従来の紫外線殺菌装置900においては、外部からは殺菌室921の様子を視認できないため、紫外線照射部923の作動不良や破損(特に、ランプ切れ)等、殺菌室921における異常の有無を容易に確認することができないという問題や、使用者が殺菌室921内に手袋Gを装着した手を挿入するに当たり、使用者に不安感を抱かせてしまう場合があるという問題もある。
そこで、本考案は上記問題を解決するためになされたものであり、装置を簡易化・小型化しつつ使用者の目を紫外線から保護することが可能であり、殺菌室における異常(特に、紫外線照射部のランプ切れ)の有無を容易に確認することが可能であり、かつ、使用者の不安感を低減することが可能である紫外線殺菌装置を提供することを目的とする。
[1]本考案の紫外線殺菌装置は、手に装着された状態の手袋に対し紫外線を照射して前記手袋の表面を殺菌する紫外線殺菌装置であって、手に装着された状態の前記手袋が挿入される挿入口が開口され、内部に殺菌室が形成された殺菌室筐体と、前記殺菌室筐体内に配置され、前記殺菌室に前記紫外線を照射する紫外線照射部とを備え、前記挿入口は、前記殺菌室筐体の下面に開口されており、前記紫外線殺菌装置は、使用時には前記手袋を装着した人である使用者の目の高さが前記挿入口よりも上方に位置するように構成され、前記殺菌室筐体は、使用時において前記使用者と対向する側に位置する使用者側カバーを有し、前記使用者側カバーは、前記紫外線を遮断するとともに可視光を通過させる波長選択性透光材料からなる透光部を有し、前記透光部の少なくとも一部は、一方の面が前記殺菌室に面し、前記一方の面の反対側にある他方の面が外部に面することを特徴とする。
本考案の紫外線殺菌装置によれば、挿入口は、殺菌室筐体の下面に開口されており、紫外線殺菌装置は、使用時には使用者の目の高さが挿入口よりも上方に位置するように構成されているため、挿入口から漏出する紫外線は床(使用者の足元)に向かうこと、及び、使用者が手袋を挿入口から殺菌室内に挿入する際には、透光部により殺菌室内の様子を確認できるにも関わらず、わざわざ挿入口から殺菌室内を覗き込む動作を使用者は行わないことから、紫外線の外部漏出を防ぐ構成要素(紫外線の外部漏出を防ぐルーバー等)を設ける必要がなく、装置を簡易化・小型化しつつ使用者の目を紫外線から保護することが可能となる。
なお、本考案の紫外線殺菌装置においては、床(使用者の足元)に向かって挿入口からの紫外線が漏出するため、使用者の脚部に向けて紫外線が照射されることがある。しかしながら、使用者の脚部はズボンや靴等で覆われており、(目と異なり)紫外線を十分遮断することが可能であると考えられるため、使用者への影響は問題とならない。
また、本考案の紫外線殺菌装置によれば、殺菌室筐体の使用者側カバーが、紫外線を遮断するとともに可視光を通過させる波長選択性透光材料からなる透光部を有するため、殺菌室における異常(特に、紫外線照射部のランプ切れ)の有無を容易に確認することが可能となり、かつ、使用者の不安感を低減することが可能となる。
なお、紫外線照射部のランプ切れ(紫外線照射部の寿命や破損等により使用時に紫外線を照射できなくなること)については、紫外線照射部に関連する電流等をモニターする等、電気的・電子的な手段により確認することも考えられる。しかしながら、透光部を介して視認により確認する場合には、電気的・電子的な手段により確認する場合と比較して、機構の単純化が可能であること、低コスト化が可能であること等の利点がある。
このため、本考案の紫外線殺菌装置は、装置を簡易化・小型化しつつ使用者の目を紫外線から保護することが可能であり、殺菌室における異常(特に、紫外線照射部のランプ切れ)の有無を容易に確認することが可能であり、かつ、使用者の不安感を低減することが可能である紫外線殺菌装置となる。
また、本考案の紫外線殺菌装置によれば、手袋を殺菌室内に挿入して当該手袋に紫外線を照射して殺菌を実施することにより、従来の紫外線殺菌装置と同様に、手袋に付着した菌等が食品等の製品に付着することを防止することが可能となる。
また、本考案の紫外線殺菌装置によれば、挿入口は、殺菌室筐体の下面に開口されているため、挿入口が上面や側面に開口されている場合と比較して、ごみや水が殺菌室に蓄積するのを抑制することが可能となる。
透光部は、例えば、スリット状や手型状の形状とすることができる。また、使用者側カバー全体を透光部とすることもできる。
[2]本考案の紫外線殺菌装置においては、前記使用者側カバーは、金属材料からなる金属部をさらに有することが好ましい。
このような構成とすることにより、金属材料により強度を確保することが可能となり、かつ、金属部の殺菌室側で紫外線を反射させることで殺菌の効率を高くすることが可能となる。
[3]本考案の紫外線殺菌装置においては、前記金属部には、長手方向が前記手袋を前記挿入口から前記殺菌室内に挿入する方向に沿う縦型スリット状開口部が、前記手袋を殺菌するときの前記手袋の位置に対応する位置に形成されており、前記透光部は、前記縦型スリット状開口部の位置に存在することが好ましい。
このような構成とすることにより、手袋を挿入する様子及び手袋を挿入した位置を確認しやすくすることが可能となる。
[4]本考案の紫外線殺菌装置においては、前記金属部には、長手方向が前記手袋を前記挿入口から前記殺菌室内に挿入する方向とは垂直な方向に沿う横型スリット状開口部が、前記手袋を殺菌するときの前記手袋の先端の位置に対応する位置に形成されており、前記透光部は、前記横型スリット状開口部の位置に存在することが好ましい。
このような構成とすることにより、手袋の指先が適切な位置(殺菌室の奥)に達していることを確認しやすくすることが可能となる。
[5]本考案の紫外線殺菌装置においては、前記金属部には、指を開いた状態の手を模した形状の手型開口部が、前記手袋を殺菌するときの前記手袋の位置に対応する位置に形成されており、前記透光部は、前記手型開口部の位置に存在することが好ましい。
このような構成とすることにより、手袋を挿入する様子及び手袋を挿入した位置を確認しやすくすることが可能となる。
ところで、紫外線殺菌装置で殺菌を行う際に、手袋を装着した状態の手の指が閉じている、又は、手の指が十分に開いていない場合には、指と指の間の陰になった部分について、紫外線が十分に到達しない場合がある。このため、紫外線殺菌装置で殺菌を行う際には、使用者は、指を十分に開く必要がある。
そこで、上記のような構成とすることにより、手型開口部が指を開いた状態の手を模した形状であるため、殺菌を行う際に指を十分に開くことについて使用者が直感的に理解できる(使用者がマニュアル等を読まなかった場合でも理解できる)ようにし、使用者に指を十分に開かせることが可能となる。
また、上記のような構成とすることにより、手袋を装着した手を手型開口部の形状に合わせることにより、最適な手袋の位置及び指の開き方で殺菌を行うことが可能となる。
[6]本考案の紫外線殺菌装置においては、前記使用者側カバーは、全体が前記透光部からなることが好ましい。
このような構成とすることにより、手袋を挿入する様子、手袋を挿入した位置及び殺菌室の状態を確認しやすくすることが可能となる。
[7]本考案の紫外線殺菌装置においては、前記使用者側カバーの外面には、指を開いた状態の手を模した表示が存在することが好ましい。
このような構成とすることにより、殺菌を行う際に指を十分に開くことについて使用者が直感的に理解できる(使用者がマニュアル等を読まなかった場合でも理解できる)ようにし、使用者に指を十分に開かせることが可能となる。
[8]本考案の紫外線殺菌装置においては、前記紫外線照射部を加熱するためのヒーターをさらに備えることが好ましい。
ところで、一般的な紫外線照射部(例えば、低圧水銀UVランプのような紫外線照射ランプ)は、低温の環境下では、照射可能な紫外線の強度が低下することが多い。特に食品産業の現場では、衛生管理上の観点から室温を低く保つことも多く、紫外線照射部を低温の環境で使用することに起因して紫外線の強度が不足する場合も考えられる。
そこで、上記のような構成とすることにより、ヒーターで紫外線照射部を加熱することで、紫外線の強度が不足することを防止することが可能となる。
[9]本考案の紫外線殺菌装置においては、前記殺菌室内の空気を前記殺菌室筐体外へ送出するための送風部をさらに備えることが好ましい。
このような構成とすることにより、紫外線照射部から紫外線を照射しながら送風部を動作させることで、殺菌室内で殺菌された空気を殺菌室筐体外へ送出し、紫外線殺菌装置を設置した室内の空気を殺菌することが可能となる。
[10]本考案の紫外線殺菌装置においては、前記紫外線照射部を全て点灯させることで、前記紫外線照射部が正常に点灯することを確認するためのテスト操作部をさらに備えることが好ましい。
このような構成とすることにより、点灯させた紫外線照射部を透光部から観察することで、紫外線照射部の異常の有無を容易に確認することが可能となる。
実施形態1に係る紫外線殺菌装置10を説明するために示す図である。 実施形態1に係る紫外線殺菌装置10を説明するために示す図である。 実施形態1に係る紫外線殺菌装置10を使用しているときの様子を示す図である。 実施形態1に係る紫外線殺菌装置10の制御を説明するためのブロック図である。 実施形態2に係る紫外線殺菌装置12の正面図である。 実施形態3に係る紫外線殺菌装置14の正面図である。 実施形態4に係る紫外線殺菌装置16の正面図である。 実施形態5に係る紫外線殺菌装置18の断面図である。 実施形態6に係る紫外線殺菌装置20を説明するために示す図である。 実施形態7に係る紫外線殺菌装置22の断面図である。 従来の紫外線殺菌装置900の断面図である。
以下、本考案の紫外線殺菌装置を図に示す実施形態に基づいて詳細に説明する。なお、図面に示す構造等は全て模式的なものであり、寸法や角度の表示は必ずしも現実に即したものとはなっていない。また、同一の構成要素については実施形態をまたいで同一の符号を付し、再度の説明等は省略する。
[実施形態1]
図1及び図2は、実施形態1に係る紫外線殺菌装置10を説明するために示す図である。図1(a)は紫外線殺菌装置10の斜視図であり、図1(b)は紫外線殺菌装置10の正面図である。図2(a)は図1(b)のA−A断面図であり、図2(b)は図2(a)のB−B断面図(B−B面から透光部122側を見た断面図)である。
なお、本明細書における「正面図」とは、紫外線殺菌装置を使用時における使用者(手袋を装着した人)側から見た図のことをいう。
図3は、実施形態1に係る紫外線殺菌装置10を使用しているとき(使用時)の様子を示す図である。図3においては、使用者U及び手袋Gについては側面図として表示し、紫外線殺菌装置10については図2(a)に相当する断面図として表示している。
紫外線殺菌装置10は、図1〜3に示すように、手に装着された状態の手袋Gに対し紫外線を照射して手袋Gの表面を殺菌する紫外線殺菌装置である。紫外線殺菌装置10は、架台、壁、柱等に固着した状態で使用する(架台、壁、柱等については図3の符号300参照。)。紫外線殺菌装置10は、架台、壁、柱等に沿って上下動可能としてもよい。
なお、本考案の紫外線殺菌装置は、それ自体が架台を備え当該架台に殺菌室筐体が取り付けられた構造を有していてもよいし、それ自体が脚部を備え当該脚部に殺菌室筐体が取り付けられた構造を有していてもよい。
手袋Gは、紫外線非透過性のものであって、紫外線を遮断する材料、例えば、ニトリルやラテックス等のゴム材、又は、酸化チタン等の紫外線遮断物質を含有する熱可塑性樹脂から形成される。
以下、紫外線殺菌装置10の構成要素について説明する。
殺菌室筐体100は、手に装着された状態の手袋Gが挿入される挿入口112が開口され、内部に殺菌室114が形成されている。また、殺菌室筐体100は、使用時において使用者Uと対向する側に位置する使用者側カバー120を有する。
紫外線殺菌装置10は、図3に示すように、使用時には手袋Gを装着した人である使用者Uの目の高さが挿入口112よりも上方に位置するように構成されている。当該構成は、例えば、架台、壁、柱等の適切な位置に紫外線殺菌装置10を固着することで達成できる。
挿入口112は、殺菌室筐体100の下面に開口されている。なお、本明細書における「下面」とは、使用時に床と面する側の面(重力方向下側の面)のことをいう。
殺菌室114は、挿入口112から挿入された手袋Gを装着した手の形状に倣って、挿入口112から奥(重力方向上側)に向かうに従って次第に幅狭となるテーパー状に形成されている。
使用者側カバー120は、紫外線を遮断するとともに可視光を通過させる波長選択性透光材料からなる透光部122を有する。透光部122の少なくとも一部は、一方の面が殺菌室114に面し、一方の面の反対側にある他方の面が外部に面する。
本明細書においては、透光部について「外部に面している」とは、紫外線殺菌装置の外部に面していることをいう。
透光部122としては、例えば、スモーク加工された半透明のアクリル板を好適に用いることができる。
また、使用者側カバー120は、金属材料からなる金属部124を有する。金属部124としては、例えば、ステンレスやアルミニウム等の錆や薬品(洗剤)に強い金属からなる板を好適に用いることができる。
なお、使用者側カバー120は、殺菌室筐体100の他の部分とは独立して開閉可能に構成されていることが好ましい。このような構成とすることにより、殺菌室114に関するメンテナンス(例えば、作動不良を起こした紫外線照射部140の交換)を容易に行うことが可能となる。
実施形態1においては、長手方向が手袋を挿入口112から殺菌室114内に挿入する方向に沿う縦型スリット状開口部が、手袋Gを殺菌するときの手袋Gの位置に対応する位置に形成されている。透光部122は、縦型スリット状開口部の位置に存在する。
本明細書において、縦型スリット状開口部についての「手袋を殺菌するときの手袋の位置に対応する位置」とは、手袋を殺菌するときの手袋の位置を使用者側から見たときに、手袋の位置と重なる位置のことをいう。
「透光部は、開口部の位置に存在する」という表現は、「開口部の位置に透光部が存在する」と表現することもできる。
使用者側カバー120の外面には、指を開いた状態の手を模した表示130が存在する。表示130は、インク等で描画したものであってもよいし、シート等を貼付したものであってもよい。また、表示130は、切削やエッチング等により他の部分と厚みや表面処理に差異を持たせることで形成されたものであってもよい。表示130の色は、透光部122及び金属部124とは異なる色とすることが好ましい。
本明細書における「指を開いた状態の手を模した表示」は、必ずしも手全体を模した表示である必要はなく、「指を開いた状態の手を模した」ことが理解できるものであれば、手の一部(例えば、指先や手の輪郭線)を模した表示であってもよい。
表示130は、手袋Gを挿入口112から殺菌室114に挿入する際の手の向きを反映した表示であることが好ましい。実施形態1においては、手袋を挿入口112から殺菌室114に挿入する際の手の向きは、手のひらを使用者U側に向ける向きである。このため、表示130においては、図1に示すように、両手の親指に相当する部分の表示が外側を向いている。
また、表示130は、手袋を殺菌するときの手袋Gの位置に対応する位置(手袋Gを殺菌するときの手袋Gの位置を使用者U側から見たときに、手袋Gの位置と重なる位置)に存在することが好ましい。
さらに、表示130は、殺菌を行うべき手袋Gの形状に対応する表示であることが好ましい。実施形態1においては、表示130は、手袋Gが5本指用の手袋である場合を想定した表示となっている。なお、図1等における表示130は、表示130が目立つようにするために、実際の手袋Gの大きさよりも大きい表示となっている。
なお、使用者側カバー120には、表示130以外の表示(例えば、殺菌室114の範囲を示す枠状の表示)が存在してもよい。
殺菌室筐体100の使用者側カバー120を除く部分は、紫外線を遮断する紫外線遮断性材料(例えば、金属材料や波長選択性透光材料)で形成されている。殺菌室筐体100は、強度を保つためのフレームや補強材等をさらに有していてもよい。
殺菌室筐体100の使用者側カバー120を除く部分の殺菌室114側は、紫外線を反射するように構成されていることが好ましい。紫外線の反射は、紫外線遮断性材料自体により実現されてもよいし、紫外線を反射する反射材により実現されてもよい。反射材は、シート状のものであってもよいし、蒸着やめっきにより形成されたものであってもよい。
殺菌室筐体100の側面には、一対の外装板116が配置されている。一対の外装板116は、その一部が挿入口112の側面にまで張り出しており、挿入口112から紫外線殺菌装置10の側面下方に向かって漏出する紫外線を遮断する。外装板116としては、例えば、不透明の樹脂(例えば、アクリル樹脂)からなるものを用いることができる。
紫外線照射部140は、殺菌室筐体100内に配置され、殺菌室114に紫外線を照射する。紫外線照射部140は、殺菌室114の内側面のうち、挿入された手袋Gの甲側及び掌側に対応する内側面に、複数配置されている。なお、図2においては、一部の紫外線照射部140のみに符号を付し、これは図3,8〜10においても同様である。実施形態1においては、紫外線照射部140は波長185nm〜280nmの紫外線を放射する直管状の紫外線照射ランプである。紫外線照射ランプとしては、254nmの波長を有する紫外線を照射可能な低圧水銀UVランプを用いることが好ましい。
なお、紫外線照射部140としては、直管状ではない(例えば、U字形状、ジグザグ形状、渦巻形状)紫外線照射ランプを用いることもできる。
また、紫外線照射部140として、LED(発光ダイオード)等の固体電子部品を用いた紫外線照射用デバイスを用いてもよい。
なお、低圧水銀UVランプ等の紫外線照射ランプは、作動時に紫外線だけでなく可視光も放出する。このため、紫外線を遮断するとともに可視光を通過させる波長選択性透光材料からなる透光部122を通じて殺菌室114の様子を観察することができる。紫外線照射部140が副次的に発する可視光だけでは透光部122から殺菌室114を観察することが難しい場合には、殺菌室114内に紫外線照射部140とは別の光源を設置してもよい。
紫外線照射部140は、殺菌室114の上面に対して平行に設置され、殺菌室114の略幅全長に渡って架け渡されている。複数の紫外線照射部140は、互いに平行である。なお、複数の紫外線照射部140は、透光部122から全ての紫外線照射部140が観察できるように(透光部122から見たときに紫外線照射部140同士が重ならないように、互い違いに)配置されている。
紫外線照射部140は、飛散防止処理がなされたものであることが好ましい。また、紫外線照射部140は、必要であれば、紫外線を透過可能な材料からなる保護シートや保護網で保護されていてもよい。
手袋挿入センサー150は、殺菌室114に手袋Gが挿入されていることを検知する。手袋挿入センサー150としては、手袋Gが挿入されていることを検知できる種々の近接センサーを用いることができる。手袋挿入センサー150は、挿入口112を構成する側面に設置されている。
表示部152は、紫外線殺菌装置10に関わる各種情報(例えば、紫外線照射部140のランプ切れ警告の表示、殺菌中であることや殺菌が終了したことの表示等)を表示する。表示部152は、使用者側カバー120の上部に配置されている。表示部152としては、例えば、液晶式の表示パネルを用いることができる。
なお、表示部152は、図1で図示した以外の任意の位置に配置することもできる。
ここで、紫外線殺菌装置10の制御について説明する。
図4は、実施形態1に係る紫外線殺菌装置10の制御を説明するためのブロック図である。
制御部200は、中央演算処理部(CPU)を含む制御ユニットであって、手袋挿入センサー150、表示部152、紫外線照射部140を駆動する紫外線照射駆動部210及び紫外線照射部140を点灯して紫外線を手袋Gに照射する時間(紫外線照射時間)を計測するタイマー220と接続されており、種々の信号が送受信されている。
制御部200は、手袋挿入センサー150からの信号に基づいて、紫外線照射駆動部210に対して照射開始信号を出力する。すると、紫外線照射駆動部210は紫外線照射部140を駆動し、紫外線の照射が開始される。紫外線照射部140から紫外線が照射開始されたとき、制御部200はタイマー220をスタートして紫外線照射時間の計測を開始する。制御部200は、タイマー220で計測された時間が予め設定されていた時間に達したと判定したときは、紫外線照射駆動部210から紫外線照射部140に照射停止信号を発信するように制御する。
このような構成とすることにより、殺菌室114内に手袋Gを挿入したときに自動的に殺菌を開始すること、及び、適切な時間殺菌を行った後に自動的に紫外線の照射を停止させることが可能となる。
なお、図1〜3においては制御部200、紫外線照射駆動部210、タイマー220を構成するハードウェアを図示していないが、これらは、紫外線殺菌装置10の適当な場所(例えば、殺菌室114の上部)に配置することができる。
以下、実施形態1に係る紫外線殺菌装置10の効果を説明する。
実施形態1に係る紫外線殺菌装置10によれば、挿入口112は、殺菌室筐体100の下面に開口されており、紫外線殺菌装置10は、使用時には使用者Uの目の高さが挿入口112よりも上方に位置するように構成されているため、挿入口112から漏出する紫外線は床(使用者Uの足元)に向かうこと、及び、使用者Uが手袋を挿入口112から殺菌室114内に挿入する動作を行う際には、透光部122により殺菌室114内の様子を確認できるにも関わらず、わざわざ挿入口112から殺菌室114内を覗き込むような動作をすることは考え難いことから、紫外線の外部漏出を防ぐ構成要素(ルーバー等)を設ける必要がなく、装置を簡易化・小型化しつつ使用者Uの目を紫外線から保護することが可能となる。
また、実施形態1に係る紫外線殺菌装置10によれば、殺菌室筐体100の使用者側カバー120が透光部122を有するため、殺菌室114における異常(特に、紫外線照射部のランプ切れ)の有無を容易に確認することが可能であり、かつ、使用者Uの不安感を低減することが可能となる。
このため、実施形態1に係る紫外線殺菌装置10は、装置を簡易化・小型化しつつ使用者の目を紫外線から保護することが可能であり、殺菌室114における異常(特に、紫外線照射部のランプ切れ)の有無を容易に確認することが可能であり、かつ、使用者Uの不安感を低減することが可能である紫外線殺菌装置となる。
また、実施形態1に係る紫外線殺菌装置10によれば、手袋Gを殺菌室114内に挿入して当該手袋Gに紫外線を照射して殺菌を実施することにより、従来の紫外線殺菌装置と同様に、手袋Gに付着した菌等が食品等の製品に付着することを防止することが可能となる。
また、実施形態1に係る紫外線殺菌装置10によれば、挿入口112は、殺菌室筐体100の下面に開口されているため、挿入口が上面や側面に開口されている場合と比較して、ごみや水が殺菌室114に蓄積するのを抑制することが可能となる。
また、実施形態1に係る紫外線殺菌装置10によれば、使用者側カバー120は、金属材料からなる金属部124を有するため、金属材料により強度を確保することが可能となり、かつ、金属部124の殺菌室114側で紫外線を反射させることで殺菌の効率を高くすることが可能となる。
また、実施形態1に係る紫外線殺菌装置10によれば、金属部124には、縦型スリット状開口部が手袋Gを殺菌するときの手袋Gの位置に対応する位置に形成されており、透光部122は、縦型スリット状開口部の位置に存在するため、手袋Gを挿入する様子及び手袋Gを挿入した位置を確認しやすくすることが可能となる。
また、実施形態1に係る紫外線殺菌装置10によれば、使用者側カバー120の外面には、指を開いた状態の手を模した表示130が存在するため、殺菌を行う際に指を十分に開くことについて使用者Uが直感的に理解できる(使用者Uがマニュアル等を読まなかった場合でも理解できる)ようにし、使用者に指を十分に開かせることが可能となる。
[実施形態2]
図5は、実施形態2に係る紫外線殺菌装置12の正面図である。
実施形態2に係る紫外線殺菌装置12は、基本的には実施形態1に係る紫外線殺菌装置10と同様の構成を有するが、使用者側カバーが実施形態1に係る紫外線殺菌装置10とは異なる。実施形態2に係る紫外線殺菌装置12は、図5に示すように、実施形態1における使用者側カバー120に相当する構成要素として、使用者側カバー170を備える。なお、図5における符号102は、使用者側カバー170を有する殺菌室筐体を示す。
使用者側カバー170は、透光部172及び金属部174を有する。
金属部174には、長手方向が手袋を挿入口112から殺菌室114内に挿入する方向とは垂直な方向に沿う横型スリット状開口部が、手袋を殺菌するときの手袋の先端の位置に対応する位置に形成されている。
透光部172は、横型スリット状開口部の位置に存在する。
本明細書において、横型スリット状開口部についての「手袋を殺菌するときの手袋の先端の位置に対応する位置」とは、手袋を殺菌するときの手袋の位置を使用者側から見たときに、手袋の先端(手の中指指先に対応する部分)の位置と重なる位置のことをいう。
このように、実施形態2に係る紫外線殺菌装置12は、使用者側カバーが実施形態1に係る紫外線殺菌装置10とは異なるが、挿入口112は、殺菌室筐体102の下面に開口されており、紫外線殺菌装置12は、使用時には使用者の目の高さが挿入口112よりも上方に位置するように構成され、殺菌室筐体102の使用者側カバー170が透光部172を有するため、実施形態1に係る紫外線殺菌装置10と同様に、装置を簡易化・小型化しつつ使用者の目を紫外線から保護することが可能であり、殺菌室114における異常の有無を容易に確認することが可能であり、かつ、使用者の不安感を低減することが可能である紫外線殺菌装置となる。
また、実施形態2に係る紫外線殺菌装置12においては、金属部174には横型スリット状開口部が形成されており、透光部172は横型スリット状開口部の位置に存在するため、手袋の指先が適切な位置(殺菌室114の奥)に達していることを確認しやすくすることが可能となる。
実施形態2に係る紫外線殺菌装置12は、使用者側カバー以外については実施形態1に係る紫外線殺菌装置10と同様の構成を有するため、実施形態1に係る紫外線殺菌装置10が有する効果のうち該当する効果を有する。
[実施形態3]
図6は、実施形態3に係る紫外線殺菌装置14の正面図である。
実施形態3に係る紫外線殺菌装置14は、基本的には実施形態1に係る紫外線殺菌装置10と同様の構成を有するが、使用者側カバーが実施形態1に係る紫外線殺菌装置10とは異なる。実施形態3に係る紫外線殺菌装置14は、図6に示すように、実施形態1における使用者側カバー120に相当する構成要素として、使用者側カバー180を備える。なお、図6における符号104は、使用者側カバー180を有する殺菌室筐体を示す。
使用者側カバー180は、全体が透光部182からなる。透光部182においては、表示130が存在する部分以外の部分は、一方の面が殺菌室114に面し、他方の面が外部に面する。
このように、実施形態3に係る紫外線殺菌装置14は、使用者側カバーが実施形態1に係る紫外線殺菌装置10とは異なるが、挿入口112は、殺菌室筐体104の下面に開口されており、紫外線殺菌装置14は、使用時には使用者の目の高さが挿入口112よりも上方に位置するように構成され、殺菌室筐体104の使用者側カバー180が透光部182を有するため、実施形態1に係る紫外線殺菌装置10と同様に、装置を簡易化・小型化しつつ使用者の目を紫外線から保護することが可能であり、殺菌室114における異常の有無を容易に確認することが可能であり、かつ、使用者の不安感を低減することが可能である紫外線殺菌装置となる。
また、実施形態3に係る紫外線殺菌装置14においては、使用者側カバー180は、全体が透光部からなるため、手袋を挿入する様子、手袋を挿入した位置及び殺菌室114の状態を確認しやすくすることが可能となる。
実施形態3に係る紫外線殺菌装置14は、使用者側カバー以外については実施形態1に係る紫外線殺菌装置10と同様の構成を有するため、実施形態1に係る紫外線殺菌装置10が有する効果のうち該当する効果を有する。
[実施形態4]
図7は、実施形態4に係る紫外線殺菌装置16の正面図である。
実施形態4に係る紫外線殺菌装置16は、基本的には実施形態1に係る紫外線殺菌装置10と同様の構成を有するが、使用者側カバーが実施形態1に係る紫外線殺菌装置10とは異なる。実施形態4に係る紫外線殺菌装置16は、図7に示すように、実施形態1における使用者側カバー120に相当する構成要素として、使用者側カバー190を備える。なお、図7における符号106は、使用者側カバー190を有する殺菌室筐体を示す。
使用者側カバー190は、透光部192及び金属部194を有する。
金属部194には、指を開いた状態の手を模した形状の手型開口部が、手袋を殺菌するときの手袋の位置に対応する位置に形成されている。
透光部192は、手型開口部の位置に存在する。
本明細書における「指を開いた状態の手を模した形状の手型開口部」は、必ずしも手全体を模した手型開口部である必要はなく、「指を開いた状態の手を模した」ことが理解できるものであれば、手の一部(例えば、指先や手の輪郭線)を模した手型開口部であってもよい。
手型開口部は、手袋を挿入口112から殺菌室114に挿入する際の手の向きを反映した表示であることが好ましい。実施形態4においては、手袋を挿入口112から殺菌室114に挿入する際の手の向きは、手のひらを使用者側に向ける向きである。このため、実施形態4における手型開口部においては、両手の親指に相当する部分の開口部が外側を向いている。
本明細書において、手型開口部についての「手袋を殺菌するときの手袋の位置に対応する位置」とは、手袋を殺菌するときの手袋の位置を使用者側から見たときに、手袋の位置と重なる位置のことをいう。
手型開口部は、殺菌を行うべき手袋の形状に対応する表示であることが好ましい。実施形態4においては、手型開口部は、手袋が5本指用の手袋である場合を想定した形状となっている。
このように、実施形態4に係る紫外線殺菌装置16は、使用者側カバーが実施形態1に係る紫外線殺菌装置10とは異なるが、挿入口112は、殺菌室筐体106の下面に開口されており、紫外線殺菌装置16は、使用時には使用者の目の高さが挿入口112よりも上方に位置するように構成され、殺菌室筐体106の使用者側カバー190が透光部192を有するため、実施形態1に係る紫外線殺菌装置10と同様に、装置を簡易化・小型化しつつ使用者の目を紫外線から保護することが可能であり、殺菌室114における異常の有無を容易に確認することが可能であり、かつ、使用者の不安感を低減することが可能である紫外線殺菌装置となる。
また、実施形態4に係る紫外線殺菌装置16によれば、金属部194には、手型開口部が形成されており、透光部192は手型開口部の位置に存在するため、手袋を挿入する様子及び手袋を挿入した位置を確認しやすくすることが可能となる。
また、実施形態4に係る紫外線殺菌装置16によれば、手型開口部が指を開いた状態の手を模した形状であるため、殺菌を行う際に指を十分に開くことについて使用者が直感的に理解できる(使用者がマニュアル等を読まなかった場合でも理解できる)ようにし、使用者に指を十分に開かせることが可能となる。
また、実施形態4に係る紫外線殺菌装置16によれば、手袋を装着した手を手型開口部の形状に合わせることにより、最適な手袋の位置及び指の開き方で殺菌を行うことが可能となる。
実施形態4に係る紫外線殺菌装置16は、使用者側カバー以外については実施形態1に係る紫外線殺菌装置10と同様の構成を有するため、実施形態1に係る紫外線殺菌装置10が有する効果のうち該当する効果を有する。
[実施形態5]
図8は、実施形態5に係る紫外線殺菌装置18の断面図である。図8は、図2(b)に相当する断面図である。
実施形態5に係る紫外線殺菌装置18は、基本的には実施形態1に係る紫外線殺菌装置10と同様の構成を有するが、ヒーターを備える点で実施形態1に係る紫外線殺菌装置10とは異なる。実施形態5に係る紫外線殺菌装置18は、図8に示すように、紫外線照射部140を加熱するためのヒーター118を備える。
ヒーター118は、ヒーターそのものの熱で直接対象物を加熱するものであり、例えば、シート状のヒーターである。ヒーター118は、実施形態5においては殺菌室筐体100と外装板116との間に配置されている。なお、ヒーター118は、紫外線照射部140を加熱可能な場所であれば、上記した場所以外の場所(例えば、殺菌室114内)に配置してもよい。ヒーター118は、例えば、制御部により制御することができる。
このように、実施形態5に係る紫外線殺菌装置18は、ヒーター(ヒーターそのものの熱で直接対象物を加熱するヒーター)を備える点で実施形態1に係る紫外線殺菌装置10とは異なるが、挿入口112は、殺菌室筐体100の下面に開口されており、紫外線殺菌装置18は、使用時には使用者の目の高さが挿入口112よりも上方に位置するように構成され、殺菌室筐体100の使用者側カバー120が透光部122を有するため、実施形態1に係る紫外線殺菌装置10と同様に、装置を簡易化・小型化しつつ使用者の目を紫外線から保護することが可能であり、殺菌室114における異常の有無を容易に確認することが可能であり、かつ、使用者の不安感を低減することが可能な紫外線殺菌装置となる。
また、実施形態5に係る紫外線殺菌装置18によれば、ヒーター118を備えるため、ヒーター118で紫外線照射部140を加熱することで、紫外線の強度が不足することを防止することが可能となる。
実施形態5に係る紫外線殺菌装置18は、ヒーターを備える点以外については実施形態1に係る紫外線殺菌装置10と同様の構成を有するため、実施形態1に係る紫外線殺菌装置10が有する効果のうち該当する効果を有する。
[実施形態6]
図9は、実施形態6に係る紫外線殺菌装置20を説明するために示す図である。図9(a)は図2(a)に相当する断面図であり、図9(b)は図2(b)に相当する断面図である。
実施形態6に係る紫外線殺菌装置20は、基本的には実施形態1に係る紫外線殺菌装置10と同様の構成を有するが、ヒーターを備える点で実施形態1に係る紫外線殺菌装置10とは異なる。実施形態6に係る紫外線殺菌装置20は、図9に示すように、紫外線照射部140を加熱するためのヒーター160を備える。
ヒーター160は、温風W1により紫外線照射部140を加熱するヒーターである。ヒーター160は、実施形態6においては殺菌室114の上部に配置されている。なお、ヒーター160は、温風により紫外線照射部140を加熱可能な場所であれば、上記した場所以外の場所(例えば、殺菌室114の側面)に配置してもよい。
また、紫外線殺菌装置20は、殺菌室114内に温度センサー154を備える。ヒーター160は、例えば、温度センサー154からの情報(信号)を元に、制御部200により制御することができる。紫外線殺菌装置20においては、殺菌室114内の温度が一定の温度となるように制御を行うことが好ましい。
ヒーター160は、例えば、殺菌室114内の温度が25℃〜35℃となるように動作させることができる。
このように、実施形態6に係る紫外線殺菌装置20は、ヒーター(温風により紫外線照射部を加熱するヒーター)を備える点で実施形態1に係る紫外線殺菌装置10とは異なるが、挿入口112は、殺菌室筐体100の下面に開口されており、紫外線殺菌装置20は、使用時には使用者の目の高さが挿入口112よりも上方に位置するように構成され、殺菌室筐体100の使用者側カバー120が透光部122を有するため、実施形態1に係る紫外線殺菌装置10と同様に、装置を簡易化・小型化しつつ使用者の目を紫外線から保護することが可能であり、殺菌室114における異常の有無を容易に確認することが可能であり、かつ、使用者の不安感を低減することが可能な紫外線殺菌装置となる。
また、実施形態6に係る紫外線殺菌装置20によれば、ヒーター160を備えるため、ヒーター160で紫外線照射部を加熱することで、紫外線の強度が不足することを防止することが可能となる。
また、実施形態6に係る紫外線殺菌装置20によれば、温風により紫外線照射部140を加熱するヒーター160を備えるため、殺菌室114内を比較的均一に加熱して紫外線照射部140の加熱具合のむらを低減することが可能となり、その結果、安定して殺菌を行うことが可能となる。
実施形態6に係る紫外線殺菌装置20は、ヒーターを備える点以外については実施形態1に係る紫外線殺菌装置10と同様の構成を有するため、実施形態1に係る紫外線殺菌装置10が有する効果のうち該当する効果を有する。
[実施形態7]
図10は、実施形態7に係る紫外線殺菌装置22の断面図である。図10は、図2(b)に相当する断面図である。
実施形態7に係る紫外線殺菌装置22は、基本的には実施形態1に係る紫外線殺菌装置10と同様の構成を有するが、送風部を備える点で実施形態1に係る紫外線殺菌装置10とは異なる。実施形態7に係る紫外線殺菌装置22は、図10に示すように、殺菌室114内の空気を殺菌室筐体100外へ送出するための送風部162を備える。
実施形態7における送風部162は、例えば、回転ファンを有し、当該回転ファンの回転により空気を吸入・送出する。実施形態7においては、送風部162は、殺菌室114内の空気を直接殺菌室筐体100外へ送出する。これに伴って、挿入口112から殺菌室114内に、殺菌室筐体100外の空気が取り込まれる。なお、図10における符号W2は殺菌室筐体100外へ送出される空気の流れを表し、符号W3は殺菌室114内に取り込まれる空気の流れを表す。
紫外線殺菌装置22は、殺菌室筐体100の両側面に1つずつ、合計2つの送風部162を備える。なお、送風部162の位置や数はこれに限定されるものではなく、例えば、送風部162の数は1つであってもよいし、3つ以上であってもよい。
なお、本考案における送風部は、殺菌室筐体外から殺菌室内に空気を取り込むものであってもよい。この場合、送風部は、殺菌室内の空気を挿入口を介して殺菌室筐体外へ送出することになる。
また、送風部が2つ以上ある場合には、ある送風部が殺菌室筐体外から殺菌室内に空気を取り込み、他の送風部が殺菌室内の空気を殺菌室筐体外へ送出するようにしてもよい。
送風部162が動作しているときには、殺菌室114内部の空気を殺菌するため、手袋を挿入していなくても紫外線照射部140を駆動する。これらの制御は、例えば、制御部を用いて行うことができる。
なお、空気の殺菌を行うときに紫外線照射部140が照射する紫外線の強度は、手袋の殺菌を行うときに紫外線照射部140が照射する紫外線の強度と同じとしてもよいし、異なるようにしてもよい。
送風部162は、送風部162を通じて紫外線が漏出しないように、紫外線の漏出を防止するための機構を有することが好ましい。
なお、実施形態7に係る紫外線殺菌装置22は、手袋を殺菌するとき以外においても紫外線照射部140を駆動させるため、挿入口112から漏出する紫外線により床や壁等の変色や劣化(いわゆる紫外線焼け)を発生させてしまう可能性がある。このため、実施形態7に係る紫外線殺菌装置22を用いる際には、紫外線殺菌装置22付近の床や壁等を、紫外線遮蔽効果のある部材で保護することが好ましい。当該保護は、例えば、紫外線殺菌装置22の下方に位置する壁や床に紫外線遮蔽板を設置することにより簡易的に実現することができる。紫外線遮蔽板の幅は、紫外線殺菌装置22の幅と同じであること、又は、当該幅よりも大きいことが好ましい。
このように、実施形態7に係る紫外線殺菌装置22は、送風部を備える点で実施形態1に係る紫外線殺菌装置10とは異なるが、挿入口112は、殺菌室筐体100の下面に開口されており、紫外線殺菌装置22は、使用時には使用者の目の高さが挿入口112よりも上方に位置するように構成され、殺菌室筐体100の使用者側カバー120が透光部122を有するため、実施形態1に係る紫外線殺菌装置10と同様に、装置を簡易化・小型化しつつ使用者の目を紫外線から保護することが可能であり、殺菌室114における異常の有無を容易に確認することが可能であり、かつ、使用者の不安感を低減することが可能な紫外線殺菌装置となる。
また、実施形態7に係る紫外線殺菌装置22は、送風部162を備えるため、紫外線照射部140から紫外線を照射しながら送風部162を動作させることで、殺菌室114内で殺菌された空気を殺菌室筐体100外へ送出し、紫外線殺菌装置22を設置した室内の空気を殺菌することが可能となる。
実施形態7に係る紫外線殺菌装置22は、送風部を備える点以外については実施形態1に係る紫外線殺菌装置10と同様の構成を有するため、実施形態1に係る紫外線殺菌装置10が有する効果のうち該当する効果を有する。
以上、本考案を上記の各実施形態に基づいて説明したが、本考案は上記の各実施形態に限定されるものではない。その趣旨を逸脱しない範囲において種々の態様において実施することが可能であり、例えば、次のような変形も可能である。
(1)上記各実施形態において記載した構成要素の数、材質、形状、位置、大きさ、角度等は例示であり、本考案の効果を損なわない範囲において変更することが可能である。
(2)本考案の紫外線殺菌装置においては、紫外線照射部を全て点灯させることで、紫外線照射部が正常に点灯することを確認するためのテスト操作部をさらに備えることも好ましい。このような構成とすることにより、点灯させた紫外線照射部を透光部から観察することで、紫外線照射部の異常の有無を容易に確認することが可能となる。テスト操作部は、例えば、殺菌室筐体外部の適当な場所に設けることができる。
(3)本考案の紫外線殺菌装置は、手袋を殺菌するときにおける手袋の先端が適切な位置にあるか否かを判別するための追加のセンサーをさらに備えていてもよい。このような構成とすることにより、手袋を殺菌するときに手袋の先端が適切な位置に無い場合には、表示部への表示等を通じて使用者に知らせることが可能となる。
(4)本考案の紫外線殺菌装置は、紫外線の強度を測定する紫外線強度測定部を、殺菌室内にさらに備えていてもよい。このような構成とすることにより、紫外線強度測定部を制御部等と協働させることで、実際に測定した紫外線の強度に応じて紫外線の照射時間を変更し、紫外線の強度が通常と異なっていた場合でも十分な殺菌を行うことが可能となる。
(5)本考案の紫外線殺菌装置における使用者側カバーには、縦型スリット状開口部と横型スリット状開口部との両方が形成されていてもよい。また、使用者側カバーには、上記した以外の方向のスリット状開口部や、スリット状ではない開口部(例えば、円形、楕円形、多角形)が形成されていてもよい。ただし、いずれの開口部にも波長選択性透光材料からなる透光部が配置されているものとする。
10,12,14,16,18,20,22…紫外線殺菌装置、100,102,104,106…殺菌室筐体、112…挿入口、114…殺菌室、116…外装板、118,160…ヒーター、120,170,180,190…使用者側カバー、122,172,182,192…透光部、124,174,194…金属部、130…表示、140…紫外線照射部、150…手袋挿入センサー、152…表示部、154…温度センサー、162…送風部、200…制御部、210…紫外線照射駆動部、220…タイマー、G…手袋、U…使用者、W1…温風、W2…殺菌室筐体外へ送出される空気の流れ、W3…殺菌室内に取り込まれる空気の流れ

Claims (10)

  1. 手に装着された状態の手袋に対し紫外線を照射して前記手袋の表面を殺菌する紫外線殺菌装置であって、
    手に装着された状態の前記手袋が挿入される挿入口が開口され、内部に殺菌室が形成された殺菌室筐体と、
    前記殺菌室筐体内に配置され、前記殺菌室に前記紫外線を照射する紫外線照射部とを備え、
    前記挿入口は、前記殺菌室筐体の下面に開口されており、
    前記紫外線殺菌装置は、使用時には前記手袋を装着した人である使用者の目の高さが前記挿入口よりも上方に位置するように構成され、
    前記殺菌室筐体は、使用時において前記使用者と対向する側に位置する使用者側カバーを有し、
    前記使用者側カバーは、前記紫外線を遮断するとともに可視光を通過させる波長選択性透光材料からなる透光部を有し、
    前記透光部の少なくとも一部は、一方の面が前記殺菌室に面し、前記一方の面の反対側にある他方の面が外部に面することを特徴とする紫外線殺菌装置。
  2. 前記使用者側カバーは、金属材料からなる金属部をさらに有することを特徴とする請求項1に記載の紫外線殺菌装置。
  3. 前記金属部には、長手方向が前記手袋を前記挿入口から前記殺菌室内に挿入する方向に沿う縦型スリット状開口部が、前記手袋を殺菌するときの前記手袋の位置に対応する位置に形成されており、
    前記透光部は、前記縦型スリット状開口部の位置に存在することを特徴とする請求項2に記載の紫外線殺菌装置。
  4. 前記金属部には、長手方向が前記手袋を前記挿入口から前記殺菌室内に挿入する方向とは垂直な方向に沿う横型スリット状開口部が、前記手袋を殺菌するときの前記手袋の先端の位置に対応する位置に形成されており、
    前記透光部は、前記横型スリット状開口部の位置に存在することを特徴とする請求項2又は3に記載の紫外線殺菌装置。
  5. 前記金属部には、指を開いた状態の手を模した形状の手型開口部が、前記手袋を殺菌するときの前記手袋の位置に対応する位置に形成されており、
    前記透光部は、前記手型開口部の位置に存在することを特徴とする請求項2に記載の紫外線殺菌装置。
  6. 前記使用者側カバーは、全体が前記透光部からなることを特徴とする請求項1に記載の紫外線殺菌装置。
  7. 前記使用者側カバーの外面には、指を開いた状態の手を模した表示が存在することを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の紫外線殺菌装置。
  8. 前記紫外線照射部を加熱するためのヒーターをさらに備えることを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載の紫外線殺菌装置。
  9. 前記殺菌室内の空気を前記殺菌室筐体外へ送出するための送風部をさらに備えることを特徴とする請求項1〜8のいずれかに記載の紫外線殺菌装置。
  10. 前記紫外線照射部を全て点灯させることで、前記紫外線照射部が正常に点灯することを確認するためのテスト操作部をさらに備えることを特徴とする請求項1〜9のいずれかに記載の紫外線殺菌装置。
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