JP3209825U - 雄型部材と雌型部材とからなるスナップファスナー - Google Patents

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Abstract

【課題】かばん類や洋服類等に多用される雄型部材と雌型部材とからなるスナップファスナーであり、雄型部材と雌型部材との着脱に際してスムーズに着脱できると共に強固な装着維持力を有するスナップファスナーを提供する。【解決手段】雄型部材1の突出部10を雌型部材2の凹部20に嵌着することにより装着する着脱自在のスナップファスナーであり、雄型部材1の突出部10は筒状の突出部10であって、外表面に凸状部を有さない曲面からなる突出部で、雌型部材2の凹部20内には弾性部材からなるリング部材21を有し、雄型部材1の突出部10の凸状部を有さない曲面からなる外周面が雌型部材2の凹部20内のリング部材21の内周に接する雄型部材と雌型部材とからなるスナップファスナーである。【選択図】図1

Description

本考案は、かばん類や洋服類等の開閉可能な収納部或いは衣服等の二枚の布を着脱自在に装着できる各々リベット部材を有し、それぞれのリベット部材が雄型部材と雌型部材とからなるスナップファスナーに関する。
従来より、雄型部材と雌型部材とからなるスナップファスナーに関しては衣服の装着時のボタンの代わりとして、或いはかばん等の開口部の閉鎖部材等として多用されているものである。
これは雄型部材と雌型部材をそれぞれの部位即ち衣服の袷部分のそれぞれに装着して、この雄型部材を雌型部材に嵌着することにより衣服の装着をするものや、かばん等の開口部のそれぞれの部位にこの雄型部材と雌型部材を有し、雄型部材を雌型部材に嵌着することにより開口部を閉じるもの等に用いられてきたものである。
即ち二つの部位を着脱自在に嵌着するものとして雄型部材と雌型部材とからなるスナップファスナーは多用されてきており、着脱自在に嵌着するものとして雄型部材には雌型部材に嵌着するための突出部とこの突出部の中間位置に設けられた凸状部を有し、雌型部材には雄型部材の突出部を収納した上で雄型部材の凸状部に係止するための係止部を有しているものである。
従ってこの雄型部材の凸状部と雌型部材の係止部とが係止することにより任意位置に嵌着するものとなる。
この場合にこの係止を外すことにより嵌着状態を解いて雌型部材から雄型部材を引き外すことにより取り外すものである。
この際にこの雄型部材の凸状部が凹むことや雌型部材の係止部が凹んで両者の嵌着を解くことにより取り外すものである。
このため部材としては薄手の金属製素材により雄型部材や雌型部材全体が構成されているものや変形のしやすい樹脂製の素材により雄型部材や雌型部材全体が構成されているものが用いられてきた。
例えば、特開平7−289311号(特許文献1)や特開平8−311号(特許文献2)、或いは特開2000−139517号(特許文献3)等が存在する。
特開平7−289311号 特開平8−311号 特開2000−139517号
以上の様に、二つの部位を着脱自在に嵌着するものとして雄型部材と雌型部材とからなるスナップファスナーは多用されているが、前記の通り雄型部材には嵌着するための突出部とこの突出部の中間位置等に設けられた凸状部を有し、他方雌型部材には雄型部材の突出部を収納した上で雄型部材の凸状部に係止するための係止部を有しているものである。
従ってこの雄型部材の凸状部と雌型部材の係止部とが係止し、嵌着するものであり、又この係止を外すことにより嵌着状態を解いて雌型部材から雄型部材を引き外すものである。
このことから通常は雄型部材の凸状部と雌型部材の係止部とが嵌着するものであり、それぞれの部分を無理に押し曲げて装着し、更にその装着状態を解く場合にも同様に押し曲げて取り外すことが必要となるものである。
このことは装着時やその取り外し時において力を必要とするものであり、その嵌着状態の維持を強力に有する場合には、当然にその取り外しに際してはそれよりも強力な力をもって取り外すことが必要となるものである。
反面装着時にも同様に巨大な力が必要となるものである。
従って、軽い力で装着でき更にその取り外しができる雄型部材と雌型部材とからなるスナップファスナーは当然にその装着維持力が低いものとならざるを得ないものである。
仮に装着力を高く維持しつつその装着や取り外しを少ない力で行うためにはその装着部分を特殊構造として特殊な形状を有する雄型部材と雌型部材とからなるスナップファスナーが必要となるものである。
以上より簡単な構成で、装着維持力の高い雄型部材と雌型部材とからなるスナップファスナーが求められている。
特にスムーズに装着できると共に更にその取り外しに際しても取り外しのしやすい雄型部材と雌型部材とからなるスナップファスナーが望まれるものである。
上記課題を見事に解決するため、雄型部材と雌型部材とからなるスナップファスナーを提供するものであって、係るため請求項1に係る考案は雄型部材の突出部を雌型部材の凹部に嵌着することにより装着する着脱自在のスナップファスナーであり、雄型部材の突出部は筒状の突出部であって、外表面に凸状部を有さない曲面からなる突出部で、雌型部材の凹部内には弾性部材からなるリング部材を有し、雄型部材の突出部の凸状部を有さない曲面からなる外周面が雌型部材の凹部内のリング部材の内周に接する雄型部材と雌型部材とからなるスナップファスナーであり、係る考案よって前記課題を解決できる。
更に請求項2に係る考案のように雌型部材の凹部内のリング部材は、Oリングからなる雄型部材と雌型部材とからなるスナップファスナーでもよい。
以上のように構成したことからまず請求項1に係る考案によって軽い力でも装着できると共にその取り外しができる雄型部材と雌型部材とからなるスナップファスナーの提供を行えるものである。
特に装着時には弾性部材からなるリング部材の弾圧力で雄型部材の突出部を係止できるものであり、更には摩擦等によりさらに強固に装着維持力を有するものとなる。
又、雄型部材の雌型部材への挿入により装着する段階や雄型部材の雌型部材からの引き抜き等により装着を外す段階において雄型部材の筒状の突出部であって、外表面に凸状部を有さない曲面からなる突出部と雌型部材の弾性部材からなるリング部材とが接し、又は引き離すものであることから特定の部材の部分を無理に押し曲げて装着し、更にその装着状態を解く必要はなく、スムーズに装着或いは引き抜きを行えるという利点を有する。
更に請求項2に係る考案によってリング部材として多用されているOリングを用いることができ、その製造を簡単に行えるものであり、更には必要に応じて簡単に取り換えることもできる。
本考案に係る雄型部材と雌型部材とからなるスナップファスナーの一例を示す図。 図1に示す本考案に係る雄型部材と雌型部材よりなるスナップファスナーの端面を示す図。 図2に示す本考案に係る雄型部材と雌型部材よりなるスナップファスナーの装着時の端面を示す図。 本考案に係るスナップファスナーの雄型部材の一例を上部から視認した図。 本考案に係るスナップファスナーの雌型部材の一例を上部から視認した図。
図1は、本考案に係る雄型部材と雌型部材とからなるスナップファスナーの一例を示す図である。
このスナップファスナーは雄型部材1と雌型部材2とを有し、それぞれ着脱自在に嵌着する布C等の布地や皮地等に装着されているものである。
まず、雄型部材1はその嵌着部分を円筒形状となしており、この円筒形状の外表面において突出部は筒状の突出部10であり、その外周面には特段の凸状部は形成していない。
この筒状の突出部10は雌型部材2の凹部20に挿入することにより嵌着するものである。
この雌型部材2は雄型部材1の突出部10を収納する凹部20を有するが、この凹部20の内部には、リング部材21を有している。
このリング部材21は、円形の天然ゴムや合成ゴム或いは軟質樹脂製の弾性部材からなるリング部材であり、例えばパッキング等に多用されている円形状のOリング(オーリング)等が最適である。
Oリングは多面に使用されていることから簡単に用いることができ、更に種類も多くそれぞれに応じて適切なものを選択できる。
尚、その他の各種ゴム製で表面の摩擦抵抗の高いものを用いるとより効果的に装着の維持が図れるものである。
従って円形状の雌型部材2の凹部20内であってその内周縁部分に円形のリング部材21が装着されているものである。
このことにより雄型部材1の突出部10を雌型部材2の凹部20に挿入した場合には雌型部材2の凹部20内の内周縁部に配置している弾性部材からなるリング部材21の内縁側に該雄型部材1の筒状の突出部10の外表面に接した状態で雄型部材1が雌型部材2に装着するものとなる。
この場合例えば金属製等で雄型部材1の突出部10が構成されている場合であっても天然ゴムや合成ゴム或いは軟質樹脂製の弾性部材からなるリング部材21と接した状態で嵌着されていることから両者間の摩擦抵抗が大きいことから簡単に外れることなくきっちりと保持できる。
特にリング部材21により雄型部材1の嵌着時においても弾圧力を有した状態で任意の位置まで雄型部材1の筒状の突出部10を雌型部材2の凹部20内迄押し入れることができ、その嵌着状態の維持に際して一定程度外れにくい強度を有した状態で嵌着を維持できる。
反面雄型部材1の突出部10を外す場合には雌型部材2から引き抜くことによって嵌着を外すことができ、リング部材21の材質から生じる弾圧力に抗して引き抜けばよく、その取り外しも容易にできる。
従って、嵌着に際してもリング部材21の材質から生じる弾圧力に抗して嵌め込むことによって嵌着でき、更にリング部材21の材質から生じる弾圧力に抗して引き抜けば取り外しができるものである。
これによりその着脱に関しては極めてスムーズに行えるものである。
更にリング部材21の材質から生じる弾圧力によって嵌着が維持されるので不用意にこの雄型部材1や雌型部材2に力が掛かった場合であってもこの弾圧力による歪みを有しており、部材の破損や不用意な嵌着状態からの外れ等を防止できるものである。
特に服やかばん等のスナップファスナーの着脱は、簡単に行えることが必要である反面不用意な破損や外れを防止することが要請されることからリング部材21を介することによりこれらを満たすことができるものである。
通常のスナップファスナーは雄型部材1と雌型部材2の嵌着時の嵌着状態の維持には金属部材等の凸状部分同士を嵌着することにより外れにくくしているものであり、その凸状部分の変形により着脱を図るものであることから多用されている金属製や硬質樹脂性を用いた場合には一定以上の強い力が必要であり、そのことによっては嵌着状態から不用意な外れを防止しているものであった。
従って嵌着する際にも外す際にも強力な力が必要であり、スナップファスナーを止めやすく又外れやすくする際の弊害となっているものであった。
これに対してリング部材21を介在させること及び雄型部材1を筒状の突出部10として構成することにより前記弊害を除去できるものとなった。
図2は、図1に示す本考案に係るスナップファスナーの雄型部材1と雌型部材2の端面の一例を示す図である。
雄型部材1は布C等に装着しているものであり、その一面方向に筒状の突出部10を有する。
この筒状の突出部10は円筒形状からなり、その外周表面は何ら凸状の部分を有さずきれいな曲面を形成しているものである。
これに対して雌型部材2は同じく布等に装着しているものであり、雄型部材1の突出部10を収納するための凹部20を有しており、この凹部20内の内周縁部分にはリング部材21を有している。
この弾性部材からなるリング部材21を凹部20内に有することから雄型部材1の筒状の突出部10を雌型部材2の凹部20内に挿入した場合には雄型部材1の筒状部材の突出部10の外周面とこのリング部材21のリング状の内周部とが接することとなり、きっちりと係止できるものとなる。
特にリング部材21は弾性部材であり、筒状の突出部10がリング部材21の弾圧力によって強固に係止することができる。
従って、雄型部材1を雌型部材2に装着することによりリング部材21によってきっちりと係止できるものである反面このリング部材21の弾圧力と摩擦に抗して雄型部材1を引き抜くことにより取り外すことができる。
この弾圧力と摩擦によって係止状態では外れにくく、その係止強度を高められる反面、引き抜きやすく取り外しが容易な雄型部材と雌型部材とからなるスナップファスナーを提供できる。
更に前記の通りリング部材21が弾性部材であることから装着時に雄型部材1に斜め方向や横方向に力が掛かった場合にもこの弾性によって係止状態の突出部10とリング部材21間の両者間の若干の歪み等は吸収でき、装着状態の維持が図れるものである。
図3は、図2に示す雌型部材2の凹部20に雄型部材1の筒状の突出部10を装着し、雌型部材2のリング部材21によって雄型部材1の筒状の突出部10が接した状態で係止されている状態の端面の一例を示す図である。
この様にきっちりと雄型部材1を雌型部材2に装着して係止できるものである。
特に筒状の突出部10にはその外表面には特段の凸状部を有しておらず、曲面によって形成されていることから不必要な引っ掛かり等を生ずることがなくその装着及び引き抜きに対してこれを阻害する要因を有さないものである。
このことにより雄型部材1の装着や引き抜き等に際してスムーズに行うことができるものであり、その着脱をスムーズに行えるものである。
図4は、雄型部材1を上部から視認した状態を示す図であり、筒状の突出部10においてその外周面は曲面より構成されて特段の凸状部は有さない。
図5は、雌型部材2を上部から視認した図であり、雌型部材2の中央部には凹部20を有しており、その凹部20を形成するケーシング内にはリング部材21を有しており、そのリング状のリング部材21の内周部はケーシングから凹部20の内部に表出している。
従ってこの突出しているリング部材21の内周部分に装着する雄型部材1の筒状の突出部10の外周面が接することとなる。
この場合ケーシング内のきっちりと収まるリング部材21に関しては例えばこのリング部材21の交換等も簡単にでき最適な使用状況の維持が長時間可能となる。
特にOリングをリング部材21に使用した場合には簡単に入手できるものとなり取り換え等も簡単に行え、メンテナンス性を高めることもできる。
1 雄型部材
10 突出部
2 雌型部材
20 凹部
21 リング部材
C 布

Claims (2)

  1. 雄型部材1の突出部10を雌型部材2の凹部20に嵌着することにより装着する着脱自在のスナップファスナーであって、
    雄型部材1の突出部10は筒状の突出部10であって、外表面に凸状部を有さない曲面からなる突出部であり、
    雌型部材2の凹部20内には弾性部材からなるリング部材21を有し、
    雄型部材1の突出部10の凸状部を有さない曲面からなる外周面が雌型部材2の凹部20内のリング部材21の内周に接することを特徴とする雄型部材と雌型部材とからなるスナップファスナー。
  2. 雌型部材2の凹部20内のリング部材21は、Oリングからなることを特徴とする請求項1記載の雄型部材と雌型部材とからなるスナップファスナー。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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