JP3209345B2 - 透過形スクリーン及びフレネルレンズシート製造用型 - Google Patents

透過形スクリーン及びフレネルレンズシート製造用型

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JP3209345B2
JP3209345B2 JP06086891A JP6086891A JP3209345B2 JP 3209345 B2 JP3209345 B2 JP 3209345B2 JP 06086891 A JP06086891 A JP 06086891A JP 6086891 A JP6086891 A JP 6086891A JP 3209345 B2 JP3209345 B2 JP 3209345B2
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fresnel lens
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、透過形スクリーン、
に光源光の不要な反射に起因して発生する色むらが改善
されたフレネルレンズシートを有する透過形スクリー
、及びそのフレネルレンズシートの製造に好適なフレ
ネルレンズシート製造用型に関する。
【0002】
【従来の技術】透過形スクリーンは、例えばプロジェク
ション(投射)形テレビジョン用のスクリーンとして用
いられており、通常レンチキュラーレンズシート等とフ
レネルレンズシートとを組合せて形成される。
【0003】上記フレネルレンズシートは、図2に中心
部の断面図で示すように、透明樹脂製の平板又はシート
の一面(図では上面)にレンズ部を形成したものであ
る。このレンズ部は、図3に一部を拡大して示すよう
に、レンズ中心から所定のピッチで同心円状に配された
プリズム部Pで形成されている。各プリズム部Pは、レ
ンズ面Lと非レンズ面Nとで構成され、該レンズ面Lは
レンズ主面(レンズ裏面Rに平行)とプリズム角Aを成
し、又非レンズ面Nはレンズ主面の法線と非レンズ面角
Bを成している。
【0004】上記フレネルレンズシートでは、所定の光
学的特性を与えるために、レンズ中心Cから外周方向に
向ってプリズム角Aが順次増大するように各プリズム部
Pが形成されている。
【0005】上述のフレネルレンズシートは、通常レン
ズ形状の逆形状を有する金型等の型により熱可塑性樹脂
のシートをプレスする熱プレス法、熱重合するモノマー
シロップを周辺をシールした型中に流し込んで、この状
態でオーブン中で加熱して重合反応を進めるキャスティ
ング法、紫外線硬化樹脂を型上に塗布して、その上に透
明なフィルムあるいはシートを重ね、紫外線硬化樹脂を
型とフィルムあるいはシート間に挾持しながら紫外線を
照射して硬化させる紫外線硬化樹脂法で製造される。従
って、上記のいずれの方法を採用する場合においても、
金型あるいは樹脂型を必要とする。
【0006】このような、例えば金型は、黄銅等の金属
からなるワークを回転させながら楔状のダイヤモンドバ
イト(切削刃:刃先角度は45°程度)を使用して切削
される。前述のように、フレネルレンズは半径方向にプ
リズム角が変化していくので、切削を行うにはバイトが
ワークの半径方向の移動、切り込み方向(ワーク面に対
して垂直方向)の移動、ワーク面に対する角度を変化さ
せる回転の3種類の移動が可能な旋盤が使用される。
【0007】金型の切削形成は、従来、図8〜図10に
模式的に示したような方法で行っている。なお、図で
は、バイト12を便宜上小さく示してある。実際には、
金型14のプリズム部Pm(フレネルレンズのプリズム
部Pに実質的に対応する。以下、金型におけるフレネル
レンズ対応部にはmの添字を付記する。)よりバイトの
方が大きく、従って、先端部が図示したものと同形状の
バイトで切削を行う。
【0008】図8は、型中心に近い位置のレンズ面Lm
をバイト12の斜面12Aで切削している状態を示し、
この状態ではプリズム角Amとバイト12の刃先角θと
の和、即ち(Am+θ)は90°未満である。
【0009】従って、金型14の非レンズ面Nmは、上
方から順次下方に移動するバイト12の先端により、金
型裏面(主面)Rmに垂直に切削されるため、該非レン
ズ面Nmの表面には切削時のバイト先端の送り跡が残っ
た状態、即ち、非鏡面になっている。
【0010】図9は、上記図8よりも外周方向に移動し
た位置のレンズ面Lmを切削している状態を示してお
り、この位置では、上記バイト12の刃先角とプリズム
角の和、(Am+θ)は略90°になっている。従っ
て、非レンズ面Nmは、バイト12の背面12Bで切削
され始めるため、該非レンス面Nmは略鏡面になってい
る。
【0011】図10は、上記図9よりも更に外周方向に
移動した位置のレンズ面Lmを切削している状態を示し
ており、この位置ではレンズ面Lmを切削すると同時に
非レンズ面Nmがバイト12の背面12Bで切削形成さ
れるため、該非レンズ面Lmは完全な鏡面状態になって
いる。
【0012】上述した方法で形成された従来の金型を用
いて製造したフレネルレンズシートを適用したスクリー
ンは、図4に示すように、スクリーンSの後方に配置し
たR(赤色)、G(緑色)、B(青色)の各CRT(陰
極線管)からレンズ(図示せず)を通して光を投映し、
スクリーンSの前方から該スクリーンSを観察するのが
一般的であり、この場合、上記フレネルレンズは通常ス
クリーンSのCRT側、即ち入光側に配されている。
【0013】このように、フレネルレンズシートがCR
T側に配されたスクリーンSに対して、後方にあるR、
G、Bの各CRTから光が投映されると、中心のG光に
は問題が少ないが、軸外光となるR光、B光には、スク
リーン中心に対してある集中角をもって該スクリーンS
内に入光されるため、次のような問題がある。
【0014】今、図5の平面図で示したスクリーンSの
○印で示した位置を観察する場合を考えると、この観察
ポイントに近いCRT(R)からは近軸光(入射角度の
小さい光)が入光し、逆に遠いCRT(B)からは遠軸
光(入射角度の大きい光)が入光する(図4)。
【0015】近軸光がフレネルレンズシートに入光され
ると、図6の部分断面図に示すように、該近軸光の一部
はレンズ面Lで内部反射されるため損失となり、又、遠
軸光が入光されると、該光はレンズ面Lから出光された
後、隣接するプリズム部P′の非レンズ面N′で反射さ
れるため、同様に損失となる。又、後に図1を用いて説
明するが、その反射光はレンズ中心側に向うので、スク
リーンを立てた状態で観察すると、スクリーン下側の両
隅に色むらが視認されることにもなる。
【0016】又、図7に示すように、サーキュラーフレ
ネルレンズにおいては、フレネルレンズシートに入光し
た光の一部がレンズ面Lで内部反射し、この反射光が更
にレンズ裏面Rで反射されて迷光となり、この迷光が入
光したプリズム部Pから離れた位置のプリズム部Paの
非レンズ面Naから出光すると、虹状の色むら(いわゆ
るレインボー)として視認されることになる。
【0017】上記のような光の反射損失やレインボー等
の色むらの発生は、いずれもスクリーンSの画質を低下
させる原因となる。
【0018】スクリーンSの画質を向上させる方法とし
ては、フレネルレンズシートを屈折率の高い材料で形成
し、プリズム角を小さくすることが考えられるが、この
方法では近軸光の反射損失を減少させることは可能であ
るが、依然として遠軸光によるレインボー発生の問題は
残る。
【0019】又、スクリーンの画質を向上させる他の方
法としては、特開昭62−175087号公報に、非レ
ンズ面角(非レンズ面とレンズ主面の法線との成す角)
をレンズ中心から外周方向に向って線形的に増大させた
フレネルレンズシートが開示されている。
【0020】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、特開昭
62−175087号公報に開示されている、レンズの
中心から外周方向に向って徐々に非レンズ面角を変化増
大させたフレネルレンズには、次のような問題がある。
【0021】前述の従来の切削方法により形成された金
型等の型を用いて製造したフレネルレンズシートの場合
には、金型の(Am+θ)が90°未満の非レンズ面Nm
は垂直に形成されているため、これに対応するフレネル
レンズの非レンズ面Nも垂直面で形成されている。これ
に対し、上記公報記載のフレネルレンズシートでは、上
記非レンズ面Nが垂直面で形成されている位置を含む全
体において、非レンズ面と主面とのなす角が鈍角となっ
ている。
【0022】非レンズ面が鈍角となった状態を、前記図
7の一部を拡大した図11に破線で示した。このよう
に、鈍角で形成された非レンズ面Nbに迷光が入射する
場合のλ光角(非レンズ面の法線と迷光軸とのなす角)
が、レンズ主面に垂直な非レンズ面Naに対する入光角
より小さくなるため、鈍角の非レンズ面Nbの方が迷光
の出光量(図では斜面出光と表示)が多くなり、色むら
が発生し易くなる(入光角が0°に近い程外側に出光さ
れ易い)。
【0023】又、上記公報記載のフレネルレンズシート
は、外周方向に向って非レンズ面角Bが徐々に増大して
いくため、該フレネルレンズシートを製造するための型
を形成することが難しく、その上に型形成時の切削量が
多いため、切削時間の増加、切削刃物(バイト)の耐久
時間上の問題もある。
【0024】本発明は、前記従来の問題点を解決するべ
くなされたもので、従来の切削方法で形成した型を用い
て製造すると、必然的に発生する迷光の斜面出光(図1
1)の増加を防止すると共に、出光した遠軸光の非レン
ズ面での反射光(図6)を減少させることにより、色む
ら等の発生を防止し、スクリーンの画質を向上させるこ
とができるフレネルレンズシートを有する透過形スクリ
ーンを提供することを第1の課題とする。
【0025】本発明は、又、上記フレネルレンズシート
を容易に製造することができ、しかも従来の型に比べて
僅かに切削量を増加させるだけで形成できるフレネルレ
ンズシート製造用型を提供することを第2の課題とす
る。
【0026】
【課題を達成するための手段】本発明は、レンチキュラ
ーレンズシートとフレネルレンズシートとを組合せて形
成される透過形スクリーンであって、前記フレネルレン
ズシートのフレネルレンズは、刃先角がθである切削刃
にて加工した型により作製してなり、前記フレネルレン
ズは、交差するレンズ面と非レンズ面とを有するプリズ
ム部が同心円状に配列され、レンズ面とレンズ主面との
成すプリズム角が外周方向に順次増大し、同心円中心
からA+θ<90°の位置までの領域である内周部と、
同心円中心からA+θ=90°の同心円を含むその外側
の領域である外周部とから形成され、非レンズ面レン
ズ主面に対して垂直な非鏡面となっており、前記外周部
では、前記非レンズ面とレンズ主面の法線との成す非レ
ンズ面角Bが、前記フレネルレンズに入射した遠軸光の
出光角αより僅かに大きいか、ほぼ等しい角度であり、
且つ、非レンズ面がレンズ主面に対して90°を少なく
とも4°超える鈍角の鏡面から形成されていることによ
り、前記第1の課題を達成したものである。
【0027】本発明は、又、レンチキュラーレンズシー
トとフレネルレンズシートとを組合せて形成される透過
形スクリーンに用いるフレネルレンズシート製造用型で
あって、前記型は、交差するレンズ面と非レンズ面とを
する複数のプリズムが同心円状に配置され、前記レン
ズ面は、刃先斜面と刃先背面とが所定の刃先角θで交差
した切削刃で、前記同心円中心から上記刃先斜面で順次
切削され形成されたフレネルレンズシート製造用型にお
いて、前記レンズ面とレンズ主面との成すプリズム角
mが外周方向に順次増大し、同心円中心からAm+θ<9
0°の位置までの領域である内周部と、切削刃の背面に
より実質的に鏡面切削される位置である同心円中心から
Am+θ=90°の同心円を含むその外側の領域である
外周部とから形成され、前記内周部では、非レンズ面は
レンズ主面に対して垂直な非鏡面となるように切削さ
れ、前記外周部では、前記非レンズ面とレンズ主面の法
線と の成す非レンズ面角Bに相当する非レンズ面角Bm
が、前記フレネルレンズに入射した遠軸光の出光角αよ
り僅かに大きいか、ほぼ等しい角度であり、且つ、非レ
ンズ面がレンズ主面に対して90°を少なくとも4°
超える鈍角の鏡面から形成されるようにすることによ
り、前記第2の課題を達成したものである。
【0028】
【作用】以下、図面を参照しながら本発明について説明
する。なお、本発明は以下の具体例に限定されるもので
ないことはいうまでもない。
【0029】本発明の透過形スクリーンにおけるフレネ
ルレンズシートは、フレネルレンズの同心円中心からA
+θ<90°の位置までの領域である内周部と、同心円
中心からA+θ=90°の同心円を含むその外側の領域
である外周部とから形成され、内周側に位置するレンズ
主面に対して垂直な非鏡面からなる非レンズ面と、それ
より外周側に位置するレンズ主面に対して(90°+非
レンズ面角B)の鈍角の鏡面からなる非レンズ面とを有
している。
【0030】従って、前記図8〜図10に示した従来の
切削方法で形成した型を用いて製造したフレネルレンズ
シートのようなレンズ主面に対して略垂直な鏡面からな
る非レンズ面が存在しない特徴を有している。
【0031】図1(B)は、上記従来の型で製造したフ
レネルレンズ(以下、従来レンズともいう)では、レン
ズ主面に対して略垂直な鏡面からなる非レンズ面が形成
されていた位置に当たる本発明のフレネルレンズの一部
を拡大して示した断面図である。なお、本発明の透過形
スクリーンS1は、フレネルレンズシート10とレンチ
キュラーレンズシート(図示省略)とを組合せて構成さ
れる。
【0032】前記のように、本発明のフレネルレンズ
ート10では、従来レンズでは略垂直な鏡面であった位
置の非レンズ面Nが、非レンズ面角Bの鏡面で形成され
ている。
【0033】この非レンズ面角Bは、プリズム部Pbの
領域に入光した遠軸光が、出光後も隣接するプリズム部
Pの非レンズ面Nで反射されないような角度に設定され
る。
【0034】又、この非レンズ面角Bは、前記図11に
示したような迷光が非レンズ面Nから出光され難い角度
に設定される。
【0035】このような非レンズ面角Bとしては、少な
くとも4°で、前記図1(B)の位置より外周側では、
非レンズ面Nが、上記角度より大きな非レンズ面角で、
しかも鏡面で形成されている。
【0036】上述した本発明のフレネルレンズ10は、
前記図1(B)の位置より内周側では、非レンズ面Nが
レンズ主面に対して垂直であるが、非鏡面であるため、
光が該非レンズ面Nから出射する場合、又は該非レンズ
面で反射される場合のいずれの場合も光は散乱される。
従って、特定の方向に強い光が反射されたり、迷光が出
光したりする影響が少ないため、色むらは発生し難く、
又、モアレの劣化も最少限にとどめることができる。
【0037】又、前記図1(B)の位置では、プリズム
部Pbに、前記図6と同様の遠軸光が入射されると、該
遠軸光はレンズ面Lbから出光されるが、その出光角α
(レンズ主面の法線となす角)が、隣接するプリズム部
Pの非レンズ面Nの非レンズ面角Bより小さいため、図
6の場合のように出光した遠軸光が隣接するプリズム部
の非レンズ面で反射されることが防止され、上記遠軸光
の損失を防止できる。
【0038】又、本発明者が検討した結果、前記図6に
示したように、非レンズ面N′で反射された遠軸光はレ
ンズ中心側に進むために色むらの原因となるが、この反
射遠軸光の方が前記図7に示した迷光より、強く且つ視
認され易い虹状色むらを発生させる原因となることが明
らかとなった。従って、本発明のフレネルレンズシート
によれば、上記のように遠軸光の反射を防止できるた
め、従来のフレネルレンズシートで認められた、遠軸光
の反射に起因する色むら(レインボー)の発生を防止で
きる。
【0039】又、図1(B)に示した位置では、非レン
ズ面角Bが僅かであるため、前記図11に示したような
迷光の斜面出光に起因する色むらの発生も防止できる。
【0040】なお、上記の位置の非レンズ面角Bは、フ
レネルレンズシート10に入射した遠軸光の出光角αよ
り僅かに大きいか、ほぼ等しい角度にすることが重要で
あり、例えば、0<B−α<4°を好適な範囲として挙
げることができる。
【0041】更に、前記図1(B)の位置より外周側で
は、非レンズ面角が大きいため、出射光の反射は完全に
防止されるので、画質低下が抑制される。
【0042】従って、本発明のフレネルレンズシート
は、その中心から外周に至る迄の全領域に亘って優れた
画質が得られる。
【0043】上述した本発明のフレネルレンズシート
製造は、例えば、次に説明する本発明の型を用いること
により、熱プレス法等で容易に製造することができる。
【0044】本発明の型は、ワーク(材料)を従来方法
に従ってバイト(切削刃)で切削形成すると共に、従来
方法では型のプリズム角とバイトの刃先角との和が略9
0°となり、非レンズ面がバイト背面で切削され始める
ために略鏡面形成される位置より外周側の所定範囲に亘
るプリズム部を形成するに際し、非レンズ面をレンズ主
面となす角度がプリズム角+刃先角を超える角度になる
ように、該非レンズ面をバイト背面で積極的に切削して
形成される。
【0045】従来の切削法で形成した型であれば、非レ
ンズ面が鏡面形成され始める位置に相当する本発明の型
の一部断面を示したのが図1(A)であり、この図1
(A)に示した型部分は前記図1(B)に示したフレネ
ルレンズシート部分に対応している。
【0046】図1(A)に示すように、例えばプリズム
角Amとバイト12の刃先角θの和(Am+θ)が略90
°の位置のレンズ面を切削する場合は、前記図9で示し
たと同様にバイト12の背面で垂直面を同時切削した
後、バイト12を図中右方向に傾けて更にその背面で切
削し、非レンズ面角Bmが所定の角度となるように非レ
ンズ面Nmを形成する。同様にして、上記位置より外周
方向の所定範囲に亘って非レンズ面Nmを、(Am+θ)
を超える角度に切削して形成する。
【0047】上述の如く形成した型は、プリズム角Am
が小さい内周側には型主面に対して略垂直で非鏡面の非
レンズ面Nmが形成され、プリズム角Amと刃先角θとの
和が略90°となる位置より外周側には非レンズ面角B
mが少なくとも4°を超える、即ち型主面に対して90
°を少なくとも4°超える非レンズ面Nmが形成されて
おり、従って型主面に対して略垂直で且つ鏡面の非レン
ズ面が存在しないという特徴を有している。
【0048】図1(A)に示した型部分における非レン
ズ面Nm、非レンズ面角Bm等は、図1(B)に示したフ
レネルレンズシート部における非レンズ面N、非レンズ
面角B等にそれぞれ実質的に対応している。
【0049】本発明について更に詳述すると、本発明の
型14において、レンズ面Lmを切削した後にバイト1
2の背面で非レンズ面角Bmをなす傾斜した非レンズ面
Nmを積極的に切削形成する範囲の始点は、前述した通
り、型14のプリズム角Am(フレネルレンズのプリズ
ム角Aに実質上等しい)とバイト刃先角θとの和が略9
0°になり、前記図8〜図10に示した方法で形成する
場合は非レンズ面Nmが鏡面形成され始める位置であ
る。この位置は、製造されるフレネルレンズシート10
でも、レンズ主面に対して略垂直で、しかも非レンズ面
Nが外周方向に向かって鏡面状になり始める位置に対応
し、この近傍の鏡面状の非レンズ面Nでは前記図6に示
したような遠軸光が最も反射され易い。
【0050】又、非レンズ面Nmを積極的に切削形成す
る範囲の終点は、上記始点より外周方向で、フレネルレ
ンズシートに入射した前記図6の遠軸光が出光後に反射
されなくなる非レンズ面Nに対応する、型14の非レン
ズ面Nmが、バイト12でレンズ面Lmを切削すると必然
的に該バイト12の背面で切削され始める位置、即ち
(Am+θ)が、対応するフレネルレンズシート10に
おいて出光後の遠軸光を反射しなくなる非レンズ面角B
(型14ではBm)+90°に等しくなる位置である。
【0051】上述した非レンズ面を積極的に切削する範
囲(始点〜終点)は、フレネルレンズシートの設計、該
フレネルレンズシートのセット設計、型を切削する刃先
角等によって異なるため、具体的位置として規定するこ
とはできないが、例えば、従来法で型を切削形成する場
合に、プリズム角+刃先角=85°〜95°となる範囲
を挙げることができる(なお、使用する切削刃の刃先角
は、特に限定されないが、通常40°〜50°程度であ
る)。
【0052】上記型は、プリズム角+刃先角(Am+
θ)が90°近傍の非レンズ面のみを、従来より僅かに
余分に切削するだけで形成できるため、該型も従来と殆
ど同様の作業で形成することができる。その際、フレネ
ルレンズシートと同様に0<Bm−α<4°となるよう
にプリズム部を切削することが好適である。
【0053】又、上記の傾斜した非レンズ面Nmを積極
形成する範囲の始点より内周側では、前記図8で説明し
たように、非レンズLmは垂直形成されるが鏡面ではな
い。
【0054】又、上記範囲の終点より外周側では、レン
ズ面Lmのプリズム角Amが更に大きくなっていくため、
該レンズ面Lmを切削することにより必然的にバイト背
面で切削される非レンズ面Nmの傾斜、即ち非レンズ面
角Bmも大きくなるので、非レンズ面Nmを積極的に切削
する必要はない。
【0055】以上、詳述した型を用いることにより、前
記本発明のフレネルレンズシートを容易に製造すること
ができる。
【0056】又、同様に詳述した本発明の透過形スクリ
ーンいおけるフレネルレンズシートでは、従来大きな色
むらの原因となっていた、非レンズ面からの迷光の出光
が低減されると共に、該非レンズ面による出光後の遠軸
光の反射が防止されるため、フレネルレンズ全体の光学
的特性を向上させることが可能となった。
【0057】従って、上記フレネルレンズシートは、投
射型プロジェクタ等の透過形スクリーンに適用すること
により、観察者に高品位な大画面の画像を提供すること
が可能となる。
【0058】又、上記フレネルレンズシートは、小型化
に伴って、投射距離の短縮、RGBの3つのブラウン管
の集中角の増大、及びフレネルレンズの高屈折率化によ
り軸外光による不要反射光の増大が問題となるプロジェ
クションTVセットにも好適な透過形スクリーンとして
提供することができる。
【0059】
【実施例】次に、具体例を示し、本発明の効果を明らか
にする。
【0060】真鍮製の型材料(ワーク)を、刃先角45
°のダイヤモンド刃物(バイト)で切削し、サイズ45
インチ、ピッチ0.15mm、焦点距離750mmのフレネ
ルレンズシートを製造するための金型を形成した。その
際、プリズム角+刃先角が略90°となる半径380mm
Rから480mmRの間(プリズム角が44°〜48°に
相当する)のみ、レンズ面を切削した後に約5°傾くよ
うにバイト刃先を斜めに送り、該バイトの背面で非レン
ズ面を切削形成した。
【0061】上記のように、所定範囲のプリズム部を、
非レンズ面角が約5°の非レンズ面で形成した金型を用
い、2mmのアクリル板をプレス成形してフレネルレンズ
を製造した。
【0062】このフレネルレンズシートを投射型プロジ
ェクタの透過形スクリーンに適用したところ、半径38
0mmR〜480mmRの間も、バイトでレンズ面を切削す
ると同時にその背面で非レンズ面を切削する従来の切削
方法で形成した金型を用いて製造したフレネルレンズ
ートに比較して、円弧状の虹色むら(レインボー)が改
善された高品質の画像が得られた。
【0063】以上、本発明を具体的に説明したが、本発
明は前記したものに限定されるものではなく、その要旨
を逸脱しない範囲で種々変更可能である。
【0064】
【発明の効果】上述した通り、本発明によれば、従来の
切削方法によって形成した型で製造したフレネルレンズ
シートに比べて、大幅に色むらが改善されたフレネルレ
ンズを有する透過形スクリーンを提供することが可能と
なった。
【0065】又、本発明によれば、上記フレネルレンズ
シートを容易に製造することがきる型を提供することが
可能となった。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1(A)は、本発明の型の要部断面を概略的
に示す説明図、図1(B)は、上記型で製造される本発
明の透過形スクリーンにおけるフレネルレンズの要部断
面を概略的に示す説明図である。
【図2】図2は、透過形スクリーンにおけるフレネルレ
ンズシートの全体を概略的に示す断面図である。
【図3】図3は、上記フレネルレンズシートの一部を拡
大して示す部分断面図である。
【図4】図4は、フレネルレンズシートが適用された
過形スクリーンと光源との関係を概略的に示す説明図で
ある。
【図5】図5は、透過形スクリーンの観察位置を示す説
明図である。
【図6】図6は、従来のフレネルレンズシートの問題点
を示す概略説明図である。
【図7】図7は、従来のフレネルレンズシートの他の問
題点を示す概略説明図である。
【図8】図8は、プリズム角+刃先角<90°の型レン
ズ面を切削する方法を示す概略説明図である。
【図9】図9は、プリズム角+刃先角が略90°の型レ
ンズ面を切削する方法を示す概略説明図である。
【図10】図10は、プリズム角+刃先角>90°の型
レンズ面を切削する方法を示す概略説明図である。
【図11】図11は、フレネルレンズシートの非レンズ
面が鈍角の斜面である場合の問題点を示す概略説明図で
ある。
【符号の説明】
10…フレネルレンズシート、 12…バイト、 14…型、 1 、…透過型スクリーン、Am…プリズム角、 B、Bm…非レンズ角、 L、Lm…レンズ面、 N、Nm…非レンズ面、 P…プリズム部、 θ…刃先角。

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】レンチキュラーレンズシートとフレネルレ
    ンズシートとを組合せて形成される透過形スクリーンで
    あって、 前記フレネルレンズシートのフレネルレンズは、刃先角
    がθである切削刃にて加工した型により作製してなり、 前記フレネルレンズは、 交差するレンズ面と非レンズ面
    とを有するプリズム部が同心円状に配列され、レンズ面
    とレンズ主面との成すプリズム角が外周方向に順次増
    し、同心円中心からA+θ<90°の位置までの領域
    である内周部と、同心円中心からA+θ=90°の同心
    円を含むその外側の領域である外周部とから形成され、
    非レンズ面レンズ主面に対して垂直な非鏡面となって
    おり、 前記外周部では、前記非レンズ面とレンズ主面の法線と
    の成す非レンズ面角Bが、前記フレネルレンズに入射し
    た遠軸光の出光角αより僅かに大きいか、ほぼ等しい角
    度であり、且つ、非レンズ面が レンズ主面に対して90
    °を少なくとも4°超える鈍角の鏡面から形成されてい
    ることを特徴とする透過形スクリーン
  2. 【請求項2】レンチキュラーレンズシートとフレネルレ
    ンズシートとを組合せて形成される透過形スクリーンに
    用いるフレネルレンズシート製造用型であって、 前記型は、 交差するレンズ面と非レンズ面とを有する複
    数のプリズムが同心円状に配置され、前記レンズ面は、
    刃先斜面と刃先背面とが所定の刃先角θで交差した切削
    刃で、前記同心円中心から上記刃先斜面で順次切削され
    形成されたフレネルレンズシート製造用型において、 前記 レンズ面とレンズ主面との成すプリズム角Amが外
    周方向に順次増大し、 同心円中心からAm+θ<90°の位置までの領域であ
    る内周部と、切削刃の背面により実質的に鏡面切削され
    る位置である同心円中心からAm+θ=90°の同心円
    を含むその外側の領域である外周部とから形成され、 前記内周部では、非レンズ面はレンズ主面に対して垂直
    な非鏡面となるように 切削され、 前記外周部では、前記非レンズ面とレンズ主面の法線と
    の成す非レンズ面角Bに相当する非レンズ面角Bmが、
    前記フレネルレンズに入射した遠軸光の出光角αより僅
    かに大きいか、ほぼ等しい角度であり、且つ、非レンズ
    面がレンズ 主面に対して90°を少なくとも4°超え
    鈍角の鏡面から形成されてなることを特徴とするフレ
    ネルレンズシート製造用型。
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