JP3209315B2 - 磁気データリーダ装置 - Google Patents

磁気データリーダ装置

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JP3209315B2
JP3209315B2 JP16900595A JP16900595A JP3209315B2 JP 3209315 B2 JP3209315 B2 JP 3209315B2 JP 16900595 A JP16900595 A JP 16900595A JP 16900595 A JP16900595 A JP 16900595A JP 3209315 B2 JP3209315 B2 JP 3209315B2
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peak
amplifier
waveform
gain
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真志 小堀
彰 中山
康弘 西山
賢二 小沼
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Oki Electric Industry Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、通帳やカード等に貼り
付けられた磁気ストライプに記録された磁気データや定
期券等に記録された磁気データを読み取る磁気データリ
ーダ装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、磁気データを読み取るには、磁
気ヘッドより出力される微小アナログ信号を増幅器によ
り増幅し、さらにパルス信号等に変換してデータを解読
し、情報を読み出すものである。従来の磁気データリー
ダ装置は、磁気ヘッドの出力を増幅する増幅器、この増
幅器のゲインを決める可変抵抗、増幅された波形を全波
整流する絶対値増幅器、全波整流された波形からピーク
を検出するピーク検出器、検出されたピークから解析を
行うデータ解析部がら構成される。
【0003】ここで、増幅器のゲインは可変抵抗により
調整可能であり、予めテスト媒体の磁気データをリード
して、このテスト媒体の磁気データに合わせてゲインを
調整し、これを所望のゲインとしていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、可変抵
抗を用いてゲインを調整するのでは、調整の時間がかか
り、これがコストに反映して装置が高価なものとなって
しまうという問題があった。また、テスト媒体の磁気デ
ータに合わせてゲインを調整するので、磁気データが劣
化しているような場合は十分な大きさの出力波形が得ら
れず、磁気データを正しくリードできないという問題が
あった。
【0005】このような問題を解決するため、自動にゲ
インを調整できる回路を搭載した磁気データリーダ装置
が考えられているが、アナログ回路で構成される部分が
多く、磁気データのデータトラック数が増えると更にそ
の分の回路が追加されるので部品数が増え、部品の実装
面積が大きくなってしまう問題があった。
【0006】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決する
ため、本発明は、各種取引媒体に記録された磁気データ
の読み取りを行う磁気ヘッドと、磁気ヘッドより出力さ
れる波形を増幅する増幅器と、増幅した波形より波形の
ピーク部を検出するピーク検出部と、検出されたピーク
部からデータを解析する解析部とを備えた磁気データリ
ーダ装置において、前記増幅器から出力される波形が、
所望される大きさに追従するように該増幅器におけるゲ
インを可変とする自動ゲイン設定部と、前記増幅器から
出力される波形の中で、所定のスライスレベルを越える
部分があるときに出力されるレベル信号の立ち下がり部
分で前記自動ゲイン設定部におけるゲイン切り換えタイ
ミングとなるパルスを生成する立ち下がりエッジ回路と
を備えたものである。
【0007】
【作用】上述した構成を有する本発明は、増幅器から出
力される増幅波形のピーク値が所望の波高値よりも大き
く設定されたスライスレベルを越した場合、あるいは増
幅波形のピーク値が所望の波高値よりも小さく設定され
たスライスレベルを下回った場合にゲインを変えるが、
そのタイミングは、前記増幅波形の中で、所定のスライ
スレベルを越える部分があるときに出力されるレベル信
号の立ち下がり部分でゲインを変えることとし、このタ
イミングを図るために、後微分回路で構成される立ち下
がりエッジ回路を備えて、レベル信号の立ち下がり部分
でゲイン切り換えのトリガとなるパルスを発生させるこ
ととする。
【0008】
【実施例】以下、図面を参照して実施例を説明する。図
1は本発明の第1の実施例における磁気データリーダ装
置のブロック図である。図2は図1の磁気データリーダ
装置全体の出力波形図である。図において、磁気ヘッド
1は各種取引媒体に記録された磁気データ上を移動する
ことにより微小アナログ信号を検出する。
【0009】バンドパスフィルタ2は、前記磁気ヘッド
1で検出された微小アナログ信号を整形する。増幅器3
は、前記バンドパスフィルタ2で整形した磁気ヘッド1
の出力波形(a)を増幅する。ゲイン切換部4はこの増
幅器3におけるゲインを切り換える。絶対値増幅器5
は、前記増幅器3で増幅された波形(b)を全波整流す
る。
【0010】ピーク検出部6は、前記絶対値増幅器5で
処理された波形(c)からピークが検出されるとピーク
信号(d)を発生するピーク発生回路6aと、このピー
ク発生回路6aから出力されるピーク信号(d)の立ち
上がりエッジを検出してピーク信号の立ち上がりエッジ
パルスを出力するピーク立ち上がりエッジ検出回路6b
と、前記絶対値増幅器5で処理された波形(c)から所
定のスライスレベルV s 以上の値が検出される部分でレ
ベル信号(e)を発生するレベル発生回路6cから構成
される。
【0011】AND素子7は、前記ピーク立ち上がりエ
ッジ検出回路6bの出力とレベル発生回路6cの出力
(e)が入力される。これにより、ピーク信号の立ち上
がりエッジパルスが出力されており、かつ、レベル信号
が発生している時、すなわち、ピークが所定のスライス
レベルを越えているときに、ピーク信号の立ち上がりエ
ッジパルス(f)を出力するようになっている。これ
は、図2に示すように、ノイズにより生じるピーク信号
をゲートするためである。
【0012】自動ゲイン設定部8は前記ゲイン切換部4
で切り換えられる増幅器3のゲインを設定する。この自
動ゲイン設定部8には、絶対値増幅器5の出力(c)、
ピーク検出部6の出力であるAND素子7の出力
(d)、図示しないCPU等より出力されるSET−
1,SET−2信号、あらかじめ設定されて決まってい
る2種類のスライスレベルVSH,VSLが入力され、また
自動ゲイン設定部8の出力はゲイン切換部4へ接続さ
れ、この出力を受けて、ゲイン切換部4は増幅器3にお
けるゲインを切り換える。
【0013】以下に、この自動ゲイン設定部8の詳細を
説明する。11は第1の比較器で、この第1の比較器1
1には、前記絶対値増幅器5の出力(c)と所望の波高
値より所定量高く設定されているスライスレベルVSH
入力される。12は第2の比較器で、この第2の比較器
12には、絶対値増幅器5の出力(c)と所望の波高値
より所定量低く設定されているスライスレベルVSLが入
力される。
【0014】13はレベル信号立ち下がりエッジ回路
で、このレベル信号立ち下がりエッジ回路13は、例え
ば後微分回路で構成され、前記レベル発生回路6cの出
力(e)からレベル信号の立ち下がりエッジを検出して
ピーク信号の立ち下がりエッジパルスを出力する。14
はINV素子で、このINV素子14には、前記第2の
比較器12の出力(h)が入力される。
【0015】15は第1のAND素子で、この第1のA
ND素子15には、前記AND素子7の出力である立ち
上がりピークエッジパルス(f)と前記第1の比較器1
1の出力(g)が入力される。16は第2のAND素子
で、この第2のAND素子16には、前記AND素子7
の出力である立ち上がりピークエッジパルス(f)と前
記INV素子14を通った第2の比較器12の出力が入
力される。
【0016】17は4bitのカウンタで、このカウン
タ17のDOWN入力には、前記第1のAND素子15
の出力(i)が入力され、UP入力には、第2のAND
素子16の出力(j)が入力される。さらに、カウンタ
17には図示しないCPU等より出力されるSET−1
信号とイニシャル値データが入力される。18は4bi
tのレジスタで、このレジスタ18には、前記カウンタ
17からの4bitの出力と、図示しないCPU等より
出力されるSET−2信号と、前記レベル信号立ち下が
りエッジ回路13の出力(k)がデータセット信号とし
て入力され、このレジスタ18の4bitの出力(D0
〜D3 )はゲイン切換部4に入力される。
【0017】図3は図1で説明したゲイン切換部4およ
び増幅器3の一例を表すブロック図である。ゲイン切換
部4は、4つのアナログスイッチASW−1,ASW−
2,ASW−3,ASW−4と、これらアナログスイッ
チASW−1〜ASW−4とそれぞれ接続された4つの
抵抗R1 ,R2 ,R3 ,R4 とから構成され、アナログ
スイッチASW−1〜ASW−4の片方のスイッチ端子
は、全て結線されて0Vに接続され、他方のスイッチ端
子はそれぞれ抵抗R1 〜R4 に接続される。また、この
抵抗R1 〜R4 の他方の端子は、全て結線されて増幅器
3に接続される。そして、アナログスイッチASW−1
〜ASW−4のON/OFF端子は、それぞれレジスタ
18の出力であるD0 〜D3 と接続されており、レジス
タ18の出力によりアナログスイッチASW−1〜AS
W−4のON/OFFが制御され、増幅器3に接続され
る抵抗値が切り換えられることで、該増幅器3のゲイン
が切り換えられる。
【0018】図4は上記自動ゲイン設定部8の各部から
出力される波形を表す波形図であり、以下に、第1の実
施例の作用を説明する。第1の比較器11には、絶対値
増幅器5の出力である波形(c)と、所望される目標波
高値V0 より高く設定してあるスライスレベルVSHが入
力され、その出力(g)は、比較の結果、波形(c)が
スライスレベルVSHより大きい部分ではhighレベル
(で表される状態)となり、波形(c)がスライスレ
ベルVSHより小さい部分ではlowレベルとなる。これ
は、第1の比較器11の出力(g)がhighレベルの
場合は、自動ゲイン設定部8により設定されるゲインが
大きすぎることを意味している。
【0019】第2の比較器12には、絶対値増幅器5の
出力の波形(c)と、所望される目標波高値V0 より低
く設定してあるスライスレベルVSLが入力され、その出
力(h)は、比較の結果、波形(c)がスライスレベル
SLより小さい部分ではlowレベル(で表される状
態)となり、波形(c)がスライスレベルVSLより大き
い部分ではhighレベルとなる。これは、第2の比較
器12の出力(h)がlowレベルの場合は、自動ゲイ
ン設定部8により設定されるゲインが小さすぎることを
意味している。
【0020】第1のAND素子15では、AND素子7
の出力である立ち上がりピークエッジパルス(f)と第
1の比較器11の出力(g)の論理ANDをとり、その
出力(i)は、立ち上がりピークエッジパルス(f)が
highレベルで第1の比較器11の出力(g)がhi
ghレベルのとき、すなわち、ピークがあって、かつそ
のピークが所望される目標波高値V0 より所定量以上高
い場合にhighレベルとなって、′に表されるよう
なパルスが出力される。
【0021】そして、これがカウンタ17に入力される
ことで、カウント値(l)がダウンするようになってい
る。第2のAND素子16では、AND素子7の出力で
ある立ち上がりピークエッジパルス(f)と第2の比較
器12の出力(h)をINV素子14で反転させたもの
との論理ANDをとり、その出力jは、立ち上がりピー
クエッジパルス(f)がhighレベルで第2の比較器
12の出力(h)がlowレベルのとき、すなわち、ピ
ークがあって、かつそのピークが所望される目標波高値
0 より所定量以上低い場合にhighレベルとなっ
て、′に表されるようなパルスが出力される。
【0022】そして、これがカウンタ17に入力される
ことで、カウント値(l)がアップするようになってい
る。ここで、上記カウンタ17は4bit構成で、図示
しないCPU等より出力されるSET−1信号により、
あらかじめ所定のイニシャル値、図4では“8”がセッ
トされており、これが、第1のAND素子15,第2の
AND素子16より出力されるダウンパルス,アップパ
ルスによりカウントダウン,アップする。
【0023】また、レジスタ18も4bitのレジスタ
で、図示しないCPU等より出力されるSET−2信号
により、カウンタ17にセットされたイニシャル値と同
じ値がレジスタのイニシャル値としてセットされる(図
4(m))。ここで、前記レジスタ18には、データセ
ット信号としてレベル信号立ち下がりエッジ回路13の
出力(k)が入力される。
【0024】このレベル信号立ち下がりエッジ回路13
は、後微分回路でレベル発生回路6cの出力(e)から
レベル信号の立ち下がりエッジを検出してピーク信号の
立ち下がりエッジパルスを出力しており、レジスタ18
はレベル信号立ち下がりエッジ回路13の出力(k)に
よりそのときのカウンタ17の出力を保持し、出力D 0
〜D3 がゲイン切換部4に出力される。
【0025】たとえば、図4を用いてカウンタ17のイ
ニシャル値が“8”の場合で説明すると、絶対値増幅器
5の出力(c)の波形のピークがスライスレベルVSH
スライスレベルVSLとの間に入る状態では、上述したよ
うに、第1のAND素子15,第2のAND素子16と
もパルスを出力せず、これにより、カウンタ17のカウ
ント値(l)は、上記“8”のままであり、レベル信号
の立ち下がり毎に出力されるパルス(k)毎にレジスタ
18にこのカウント値“8”がセットされる。
【0026】この状態から、絶対値増幅器5の出力
(c)の波形のピークがスライスレベルVSLに到達しな
くなると、第2のAND素子16からパルスが出力さ
れ、これにより、カウンタ17のカウント値(l)がカ
ウントアップされて“9”となる。そして、カウントア
ップして最初のレベル信号の波形の立ち下がり時に出力
されるパルス(k)により、レジスタ18にこのカウン
ト値“9”がセットされる。
【0027】なお、レジスタ18の出力によってゲイン
切換部4により増幅器3におけるゲインが切り換えら
れ、上述したように、カウンタ17のカウンタ値がカウ
ントアップされると、増幅の幅が大きくなるようになっ
ている。これにより、絶対値増幅器5の出力(c)の波
形のピークがスライスレベルVSLに到達せず、その結果
としてカウント値がアップされると、増幅の幅が大きく
なり、絶対値増幅器5の出力(c)の波形の次のピーク
は前回より上がることになる。
【0028】これにより、絶対値増幅器5の出力(c)
の波形のピークがスライスレベルV SHとスライスレベル
SLとの間に入ると、カウント値は変化せず、“9”の
ままとなる。この状態から、絶対値増幅器5の出力
(c)の波形のピークがスライスレベルVSHを越える
と、第1のAND素子15からパルスが出力され、これ
により、カウンタ17のカウント値(l)がカウントダ
ウンされて“8”となる。そして、カウントダウンして
最初のレベル信号の波形の立ち下がり時に出力されるパ
ルス(k)により、レジスタ18にこのカウント値
“8”がセットされる。
【0029】なお、上述したように、カウンタ17のカ
ウント値がカウントダウンされると、ゲイン切換部4に
より増幅器3におけるゲインが切り換えられ、増幅の幅
が小さくなるようになっている。これにより、絶対値増
幅器5の出力(c)の波形のピークがスライスレベルV
SHを越えて、その結果としてカウント値がダウンされる
と、増幅の幅が小さくなり、絶対値増幅器5の出力
(c)の波形の次のピークは前回より下がることにな
る。
【0030】この後、絶対値増幅器5の出力(c)の波
形のピークがスライスレベルVSHとスライスレベルVSL
との間に入る状態ではカウント値は変化せず、“8”の
ままである。このように、絶対値増幅器5の出力(c)
の波形のピークがスライスレベルV SHとスライスレベル
SLとの間に入っている状態では、カウンタ17のカウ
ント値は変化せず、絶対値増幅器5の出力(c)の波形
のピークがスライスレベルV SHを越えたり、スライスレ
ベルVSLに到達しなくなると、カウンタ17のカウント
値はアップあるいはダウンする。
【0031】なお、レジスタ18の出力はレベル信号の
立ち下がり部で切り換わるため、結果として、ゲイン切
換部4のゲイン切り換えは絶対値増幅器5の出力(c)
がスライスレベルVSLより小さい部分で行われ、これに
より、ゲイン切り換え時に絶対値増幅器5の出力(c)
の波形が乱れても、余分なピークパルスがでることはな
く、データ解析時に影響がでないようになっている。
【0032】図5はゲインの変化を表すグラフであり、
以下に、図3および図5を用いてゲイン切り換えの一例
を説明する。アナログスイッチASW−1〜4のON/
OFF端子にレジスタ18の出力D 0 〜D3 が入力さ
れ、このD0 〜D3 の各bitの状態に応じて前記アナ
ログスイッチASW−1〜4はONまたはOFF状態と
なり、ON/OFF状態に応じて抵抗R1 〜R4 が並列
接続され、合成抵抗RS を生成する。そして、この合成
抵抗RS の値に応じて、増幅器3ではゲインが可変とな
る。
【0033】増幅器3のゲインは抵抗Rf と合成抵抗R
S により(1+(Rf / RS ))にて表現され、レジ
スタ18の出力D0 〜D3 の2進数表示をNとすると、
ゲインG(N)は以下の(1)式で表される。
【0034】
【数1】 (但し、N=1〜15) ここで、R1 =r,R2 =r/2,R3 =r/4,R4
=r/8,Rf =K・rとすると、上記(1)式は以下
の(2)式で表される。
【0035】
【数2】G(N)=1+N・K ・・・(2) 上記(2)式より、ゲインの増加は直線で表すことがで
き、Kの値により直線の傾きが決定される。また、G
(N+1)−G(N)=Kであるので、Nの±1増減に
より、ゲインはK増減することになる。
【0036】よって、カウンタ17の出力であるレジス
タ18の出力(D0 〜D3 =N)に応じて増減するゲイ
ン値はKとなる。ここで、増幅器3に入力される磁気ヘ
ッドの出力をVinとすると、Vin・K<(VSH−VSL
となるようにKを設定すれば、増幅器3で増幅された出
力波形はスライスレベルVSH〜VSL間に収まることにな
る。そして、上述したようにK=Rf /rであるので、
標準の磁気ヘッドで基準となる磁気データをリードした
ときの増幅器3の入力信号をvinとした場合、vin・K
<(VSH−VSL)を満足するようなKが得られるよう
に、ゲイン切換部4の各抵抗の抵抗値が決められてい
る。
【0037】以上のように、第1の実施例によれば、2
つの比較器の出力に応じてカウント値がアップあるいは
ダウンするカウンタを備え、このカウンタの値をレジス
タに保持し、このレジスタの出力のよりゲインを変化さ
せる自動ゲイン設定部8を設けて、絶対値増幅器5の出
力波形(c)のピーク値がスライスレベルVSH〜VSL
に入るように増幅器3のゲインを可変としたので、磁気
ヘッド1の出力の大きさに追随してゲインが可変となる
ため、出力波形が小さいためにリードできなかった劣化
した磁気データのリードが可能となり、品質向上に大き
く貢献するものである。
【0038】このとき、後微分回路で構成できるレベル
信号立ち下がりエッジ回路13を用いてカウンタ17の
値をレジスタ18にセットするタイミングを図ることと
したので、アナログ回路を用いずにゲインを切り換える
タイミングを得ることができる。これにより、アナログ
回路を用いることと比較して部品点数を減らすことがで
きるので、部品実装面積を小さくできる。
【0039】図6は本発明の第2の実施例の磁気データ
リーダ装置のブロック図、図7は第2の実施例の自動ゲ
イン設定部の出力波形図である。第2の実施例では、図
1で説明した第1の実施例のレベル信号立ち下がりエッ
ジ回路13の出力にノイズゲート発生回路20を接続す
るとともに、図1で説明したAND素子7の出力と前記
ノイズゲート発生回路20の出力が入力されるAND素
子21を備えたもので、その他の構成については図1と
同じであるので、ここではその説明は省略する。
【0040】前記ノイズゲート発生回路20は、レベル
信号立ち下がりエッジ回路13の出力(k)をトリガと
して、決められた時間lowレベルとなる信号(n)を
出力するものである。以下に、第2の実施例の作用を説
明する。なお、第1の比較器11により絶対値増幅器5
の出力(c)が所定のスライスレベルVSHを越えている
か検出して、第1の比較器11の出力をダウンパルスと
してカウンタ17のカウント値をダウンするか、第2の
比較器12により絶対値増幅器5の出力(c)が所定の
スライスレベルVSLに到達しないか検出して、第2の比
較器12の出力をアップパルスとしてカウンタ17のカ
ウント値をアップし、レベル信号立ち下がりエッジ回路
13の出力(k)をトリガとしてカウンタ値をレジスタ
18にセットして、これによりゲインの切り換えを行う
手順は第1の実施例で説明したものと同じである。
【0041】ここで、前記ノイズゲート発生回路20
は、前記レベル信号立ち下がりエッジ回路13の出力
(k)をトリガとして、決められた時間lowレベルと
なる信号(n)を出力するものであり、ノイズゲート発
生回路20の出力がlowレベルの間は、ピーク検出部
6でピークが検出されてAND素子7からhighレベ
ルの出力があっても、AND素子21でゲートする。
【0042】これにより、例えば、絶対値増幅器5の出
力(c)が所定のスライスレベルV SLに到達せず、第2
の比較器12よりアップパルスがカウンタ17に入力さ
れてカウンタ値がアップし、レベル信号立ち下がりエッ
ジ回路13の出力(k)をトリガとしてカウンタ値がレ
ジスタ18にセットされて、これによりゲインが大きく
なった時、波形割れを生じた際にゲインが大きくなって
いることで後のピークが検出された場合でも、前記ノイ
ズゲート発生回路20がレベル信号立ち下がりエッジ回
路13の出力(k)をトリガとして決められた時間lo
wレベルとなる信号(n)を出力することで、このピー
クがゲートされ、正規のピークのみを出力することがで
きる。
【0043】以上説明したように、第2の実施例によれ
ば、ゲイン切り換えのトリガとなるレベル信号立ち下が
りエッジ回路13の出力(k)をトリガとして、決めら
れた時間lowレベルとなる信号(n)を出力するノイ
ズゲート発生回路20とこのノイズゲート発生回路20
の出力とピーク検出部6の出力が入力されるAND素子
21を備えたので、増幅率が大きくなるタイミングで発
生した波形割れによりピークが続けて検出されても、後
のピークがゲートされ、データ解析に必要なピークのみ
を有効とすることができる。
【0044】図8は本発明の第3の実施例の磁気データ
リーダ装置のブロック図、図9は第3の実施例の自動ゲ
イン設定部の出力波形図である。第3の実施例では、図
1で説明した第1の実施例のレベル信号立ち下がりエッ
ジ回路13の出力にパルス幅可変ワンショット発生回路
22を接続するとともに、図1で説明したAND素子7
の出力と前記パルス幅可変ワンショット発生回路22の
出力が入力されるAND素子23を備えたもので、その
他の構成については図1と同じであるので、ここではそ
の説明は省略する。
【0045】ここで、前記パルス幅可変ワンショット発
生回路22は、図示しないCPUより基準クロックとワ
ンショットパルス幅を決めるカウンタ値が入力され、前
記レベル信号立ち下がりエッジ回路13の出力(k)を
トリガとして、図示しないCPUより入力された基準ク
ロックを用いて該CPUより入力されるカウント値をカ
ウントする間、lowレベルのワンショットパルス
(p)を出力するものである。
【0046】以下に、第3の実施例の作用を説明する。
なお、第1の比較器11により絶対値増幅器5の出力
(c)が所定のスライスレベルVSHを越えているか検出
して、第1の比較器11の出力をダウンパルスとしてカ
ウンタ17のカウント値をダウンするか、第2の比較器
12により絶対値増幅器5の出力(c)が所定のスライ
スレベルVSLに到達しないか検出して、第2の比較器1
2の出力をアップパルスとしてカウンタ17のカウント
値をアップし、レベル信号立ち下がりエッジ回路13の
出力(k)をトリガとしてカウンタ値をレジスタ18に
セットして、これによりゲインの切り換えを行う手順は
第1の実施例で説明したものと同じである。
【0047】ここで、前記パルス幅可変ワンショット発
生回路22は、前記レベル信号立ち下がりエッジ回路1
3の出力(k)をトリガとして図8(p)に示すlow
レベルのワンショット出力をスタートするとともに、図
示しないCPUより入力された基準クロックを用いて該
CPUより入力されるカウント値をカウントして、カウ
ンタ値が0になった時、ワンショット出力をリセットす
るものであり、パルス幅可変ワンショット発生回路22
の出力がlowレベルの間は、ピーク検出部6でピーク
が検出されてAND素子7からhighレベルの出力が
あっても、AND素子23でゲートする。
【0048】これにより、例えば、絶対値増幅器5の出
力(c)が所定のスライスレベルV SLに到達せず、第2
の比較器12よりアップパルスがカウンタ17に入力さ
れてカウンタ値がアップし、レベル信号立ち下がりエッ
ジ回路13の出力(k)をトリガとしてカウンタ値がレ
ジスタ18にセットされて、これによりゲインが大きく
なった時、波形割れを生じた際やノイズがゲインが大き
くなっていることでピークとして検出された場合でも、
前記パルス幅可変ワンショット発生回路22がレベル信
号立ち下がりエッジ回路13の出力(k)をトリガとし
てCPUからのカウント値をカウントしている間low
レベルとなる信号(p)を出力することで、このピーク
がゲートされ、正規のピークのみを出力することができ
る。
【0049】以上説明したように、第3の実施例によれ
ば、ゲイン切り換えのトリガとなるレベル信号立ち下が
りエッジ回路13の出力(k)をトリガとして、low
レベルのワンショット出力をスタートするとともに、図
示しないCPUより入力された基準クロックを用いて該
CPUより入力されるカウント値をカウントして、カウ
ンタ値が0になった時、ワンショット出力をリセットす
るパルス幅可変ワンショット発生回路22とこのパルス
幅可変ワンショット発生回路22の出力とピーク検出部
6の出力が入力されるAND素子23を備えたので、増
幅率が大きくなるタイミングで発生した波形割れにより
ピークが続けて検出されたり、ノイズによりピークが検
出されても、後のピークがゲートされ、データ解析に必
要なピークのみを有効とすることができる。
【0050】このとき、CPUからのカウント値を変更
することでワンショット出力のパルス幅を変えることが
できるので、記録密度が異なる磁気データにも対応し
て、正規のピークパルスをゲートせずに波形割れやノイ
ズで生じるピークをゲートできる。
【0051】
【発明の効果】以上説明したように、本発明は、磁気ヘ
ッドの出力を増幅して出力する増幅器からの増幅波形
が、所望される大きさに追従するように該増幅器におけ
るゲインを可変として、増幅波形が所望される大きさよ
り小さい時はゲインを大きくて増幅波形のピーク値が上
がるようにし、増幅波形が所望される大きさより大きい
時はゲインを小さくして増幅波形のピーク値を下げるよ
うにしたので、磁気データが劣化する等で磁気ヘッドの
出力が小さくなってしまった場合でも、増幅波形はデー
タ解析に必要な所望の大きさまで増幅され、これにより
データを正しく読み取って解析を行うことができる。こ
のとき、ゲインを変えるタイミングは、前記増幅波形の
中で、所定のスライスレベルを越える部分があるときに
出力されるレベル信号の立ち下がり部分でゲインを変え
ることとし、このタイミングを図るために、後微分回路
で構成される立ち下がりエッジ回路を備えて、レベル信
号の立ち下がり部分でゲイン切り換えのトリガとなるパ
ルスを発生させることとしたので、アナログ回路を用い
ずにゲインを変えるタイミングを得ることができ、アナ
ログ回路を用いないことで部品数を減らすことができ、
これにより、部品実装面積を小さくできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例における磁気データリー
ダ装置のブロック図
【図2】磁気データリーダ装置全体の出力波形図
【図3】ゲイン切換部および増幅器の一例を表すブロッ
ク図
【図4】第1の実施例の自動ゲイン設定部の出力波形図
【図5】ゲインの変化を表すグラフ
【図6】本発明の第2の実施例の磁気データリーダ装置
のブロック図
【図7】第2の実施例の自動ゲイン設定部の出力波形図
【図8】本発明の第3の実施例の磁気データリーダ装置
のブロック図
【図9】第3の実施例の自動ゲイン設定部の出力波形図
【符号の説明】
1 磁気ヘッド 3 増幅器 4 ゲイン切換部 5 絶対値増幅器 6 ピーク検出部 6c レベル発生回路 8 自動ゲイン設定部 13 レベル信号立ち下がりエッジ回路 17 カウンタ 18 レジスタ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小沼 賢二 東京都港区虎ノ門1丁目7番12号 沖電 気工業株式会社内 (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G11B 5/09

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 各種取引媒体に記録された磁気データの
    読み取りを行う磁気ヘッドと、 磁気ヘッドより出力される波形を増幅する増幅器と、 増幅した波形より波形のピーク部を検出するピーク検出
    部と、 検出されたピーク部からデータを解析する解析部とを備
    えた磁気データリーダ装置において、 前記増幅器から出力される波形が、所望される大きさに
    追従するように該増幅器におけるゲインを可変とする自
    動ゲイン設定部と、 前記増幅器から出力される波形の中で、所定のスライス
    レベルを越える部分があるときに出力されるレベル信号
    の立ち下がり部分で前記自動ゲイン設定部におけるゲイ
    ン切り換えタイミングとなるパルスを生成する立ち下が
    りエッジ回路とを備えたことを特徴とする磁気データリ
    ーダ装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の磁気データリーダ装置に
    おいて、 前記立ち下がりエッジ回路は、後微分回路から構成され
    ることを特徴とする磁気データリーダ装置。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の磁気データリーダ装置に
    おいて、 前記立ち下がりエッジ回路の出力をトリガとして、所定
    の時間ピークを出力させないゲート信号を発生するノイ
    ズゲート発生回路を備えたことを特徴とする磁気データ
    リーダ装置。
  4. 【請求項4】 請求項1記載の磁気データリーダ装置に
    おいて、 前記立ち下がりエッジ回路の出力をトリガとして、カウ
    ンタ値で決められたパルス幅でピークを出力させないゲ
    ート信号を発生させるパルス幅可変ワンショット発生回
    路を備えたことを特徴とする磁気データリーダ装置。
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