JP3209296U - 増毛用補助器具 - Google Patents

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Abstract

【課題】増毛用材料の取り出しが容易であり、かつ多くの増毛用材料を保持可能な増毛用補助器具を提供する。【解決手段】シート状部材4と、シート状部材4の一方の面に設けられた、増毛用材料Mを着脱可能な保持手段20と、シート状部材4が延展する第1の方向Xの両端部に設けられた着脱可能な接続部材10A,10Bと、を備え、保持手段20が内側に配置されるように、第1の方向Xに沿ってシート状部材を湾曲させ、または第1の方向Xと交差する第2の方向Yに伸びた折れ線6A〜6Cで折り曲げて、接続部材10A、10Bどうしを重ねて接続することにより、シート状部材4の第2の方向Yの両端部が開口した立体構造が形成される。【選択図】図1

Description

本考案は、増毛用材料を装着者の自毛に結びつける増毛作業を補助するための増毛用補助器具に関する。
増毛用材料を装着者の自毛に結びつける増毛作業を行うときの作業効率を上げるため、作業者の手元に複数の増毛用材料を保持することができる器具が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
登録実用新案公報319903号
特許文献1に記載の器具では、増毛用材料を吸着保持する吸着保持部を有する第1のシートと折れ線で繋がった第2のシートとが重ねられた状態で、増毛用材料が保持されている。よって、増毛用材料を取り出すのが容易ではなく、取り出す間に第2のシートと干渉して、増毛用材料を破損する虞がある。また、吸着保持部が第1のシートにだけ備えられているので、保持できる増毛用材料の数は限りがある。
本考案は、上記の課題を解決するものであり、増毛用材料の取り出しが容易であり、かつ多くの増毛用材料を保持可能な増毛用補助器具を提供することを目的とする。
上記の課題を解決するため、本考案の1つの実施態様に係る増毛用補助器具は、
シート状部材と、
前記シート状部材の一方の面に設けられた、増毛用材料を着脱可能な保持手段と、
前記シート状部材が延展する第1の方向の両端部に設けられた着脱可能な接続部材と、
を備え、
前記保持手段が内側に配置されるように、前記第1の方向に沿って前記シート状部材を湾曲させ、または前記第1の方向と交差する第2の方向に伸びた折れ線で折り曲げて、前記接続部材どうしを重ねて接続することにより、前記シート状部材の前記第2の方向の両端部が開口した立体構造が形成される。
以上のように、本考案においては、増毛用材料の取り出しが容易であり、かつ多くの増毛用材料を保持可能な増毛用補助器具を提供することができる。
本考案の第1の実施形態に係る増毛用補助器具の展開形状を模式的に示す平面図である。 図1に示す増毛用補助器具を組み立てて形成された立体構造を模式的に示す斜視図ある。 本考案の第2の実施形態に係る増毛用補助器具の展開形状を模式的に示す平面図である。 図3に示す増毛用補助器具を組み立てて形成された立体構造を模式的に示す斜視図ある。 本考案の第3の実施形態に係る増毛用補助器具の展開形状を模式的に示す平面図である。 図5に示す増毛用補助器具を組み立てて形成された立体構造を模式的に示す斜視図ある。 本考案の第4の実施形態に係る増毛用補助器具の展開形状を模式的に示す平面図である。 図7に示す増毛用補助器具を組み立てて形成された立体構造を模式的に示す斜視図ある。
本考案の実施態様1に係る増毛用補助器具は、
シート状部材と、
前記シート状部材の一方の面に設けられた、増毛用材料を着脱可能な保持手段と、
前記シート状部材が延展する第1の方向の両端部に設けられた着脱可能な接続部材と、
を備え、
前記保持手段が内側に配置されるように、前記第1の方向に沿って前記シート状部材を湾曲させ、または前記第1の方向と交差する第2の方向に伸びた折れ線で折り曲げて、前記接続部材どうしを重ねて接続することにより、前記シート状部材の前記第2の方向の両端部が開口した立体構造が形成される。
本実施態様では、端部が開口した立体構造の中に増毛用材料を保持することができるので、増毛用材料の取り出しが容易である。また、立体構造の内側面に設けられた保持手段により、多くの増毛用材料を保持することができる。
本考案の実施態様2に係る増毛用補助器具は、上記の実施態様1において
前記立体構造が、前記第2の方向の両端部が開口した角柱、角錐、円柱及び円錐のうちの何れかの形状を有する。
本実施態様では、角柱、角錐、円柱または円錐の形状を有するので、増毛用材料の取り出しが容易であり、かつ多くの増毛用材料を確実に保持することができる。
本考案の実施態様3に係る増毛用補助器具は、上記の実施態様2において
前記立体構造が角柱または角錐の形状を有し、
前記シート状部材の前記第2の方向の少なくとも一方の端部から所定の距離離れた位置に設けられた前記第1の方向に伸びる折れ線で、前記シート状部材を前記立体構造の外側方向に折り曲げることにより、立体構造の開口に外側に広がった開口サポートが形成される。
本実施態様では、立体構造の開口に外側に広がった開口サポートが形成されるので、使用状態において、上側の開口に開口サポートが形成されている場合には、増毛用材料を取り出す際のサポートとして用いることができる。また、使用状態において、立体構造の載置面側に位置する下側の開口に開口サポートが形成されている場合には、立体構造が倒れるのを防ぐ支持サポートとして用いることができる。
本考案の実施態様4に係る増毛用補助器具は、上記の実施態様3において
使用状態において、前記立体構造の前記第2の方向の一方の端部の開口が前記立体構造の設置面に位置し、前記第2の方向の他方の端部に前記開口サポートが設けられ、前記保持手段により保持された増毛用材料が前記他方の開口から前記立体構造の外側へ伸びている。
本実施態様では、保持手段により保持された増毛用材料が、開口サポートが設けられた開口から立体構造の外側へ伸びているので、増毛用材料を容易に取り出すことができる。
次に、本考案の実施形態に係る増毛用補助器具について、以下に図面を用いながら詳細に説明する。
(第1の実施形態に係る増毛用補助器具の説明)
はじめに、図1及び図2を参照ながら、本考案の第1の実施形態に係る増毛用補助器具の説明を行う。図1は、本考案の第1の実施形態に係る増毛用補助器具2の展開形状を模式的に示す平面図である。図2は、図1に示す展開状態の増毛用補助器具を組み立てて形成された立体構造を模式的に示す斜視図ある。なお、全ての図面において、同じ機能を有する対応部材については、同じ参照番号を記載する。
増毛用補助器具2は、シート状部材4から主に構成される。図1に示すように、シート状部材4の一方の面には、点線で示すような増毛用材料Mを着脱可能な保持手段20が備えられている。本実施形態に係る保持手段20は粘着層を有し、粘着層により増毛用材料Mを保持することができ、また小さな力で、保持された増毛用材料Mを粘着層から取り外すことができるようになっている。
増毛用材料Mは、通常、縮小可能なループ部を有し、増毛作業においては、装着者の自毛にループ部を通した後、ループ部を縮小させて増毛用材料を自毛に結びつけることができる。
シート状部材4は、本体用折れ線6A〜6Cで区切られた4つの台形の面部で主に構成され、その両端には、接続部材10が備えられている。本実施形態に係る接続部材10は、凸部分10A及び凹部分10Bから構成されるスナップ機構を備えている。シート状部材4の図面左側の端部には、折れ線8Aを介して接続用領域8が繋がっており、凸部分10Aは接続用領域8に取り付けられている。一方、凹部分10Bは、図面右端に配置された台形の面部の端部領域に(図面で裏側に)取り付けられている。
このような展開状態の増毛用補助器具2を組み立てる場合には、保持手段20が内側に配置されるように、シート状部材4を折れ線6A〜6Cで(図面手前側に)折り曲げて、両側の接続部材10A、10Bが重なるようにする。つまり、凸部分10Aを有する接続用領域8が、凹部分10Bを有する面部を外側から覆うように重ねて、凸部分10Aを凹部分10Bに挿入してスナップ接続する。これにより、図2に示すような四角錐形状の立体構造を形成することができる。この場合、保持手段20が取り付けられた台形の4つの面部が立体構造の内側面となる。
別の表現をすれば、シート状部材4が延展する方向(つまり折れ線6A〜6Cを介して面部が繋がって伸びている方向)を、矢印Xで示す第1の方向とすると、保持手段20が内側に配置されるように、シート状部材4を第1の方向Xと交差する矢印Yで示す第2の方向に伸びた折れ線6A〜6Cで折り曲げて、接続部材10A、10Bどうしを重ねて接続することにより、シート状部材4の第2の方向Yの両端部が開口した立体構造が形成される。なお、凸部分10及び凹部分10Bの凹凸が、逆に配置されていてもよい。また、凹部分10Bを有する面部が、凸部分10を有する接続用領域8を外側から覆うように重ねるようにしてもよい。
本実施形態に係るシート状部材4には、第2の方向Yの少なくとも一方の端部(図1では図面上側の端部)から所定の距離L離れた位置に、第1の方向Xに伸びる開口サポート用折れ線32A〜32Dが設けられている。これらの折れ線32A〜32Dで、シート状部材4を立体構造の外側方向(つまり、図1で図面奧側)に折り曲げることにより、図2に示すように、立体構造の上部の開口から外側に広がった開口サポート30A〜30Dが形成される。
本実施形態に係るシート状部材4は、紙材料から構成されているが、これに限られるものではなく、樹脂材料等を用いることもできる。本実施形態に係る接続部材10は、上記のようにスナップ機構が採用されているが、これに限られるものではなく、例えば、面ファスナや粘着テープ等を用いることもできる。
本実施形態に係る保持手段20は、上記のように粘着層を有するが、これに限られるものではなく、吸着層を有する場合もあり得る。また、図1に示すように、本実施形態では、1つの台形の面部に、保持手段20が1カ所取り付けられているが、これに限られるものではなく、図3に示す場合と同様に、保持手段20を上下2カ所に取り付けることもできる。
更に、保持手段20がポケットのような構造を有しており、増毛用材料Mをポケットから出し入れするような構成も考えられる。
本実施形態では、四角錐の形状を有する立体構造が形成されているが、これに限られるものではなく、三角錐や五角錐以上の多角錐の形状を有する立体構造が形成されるような増毛用補助器具2を採用することもできる。
以上のように、本実施形態に係る増毛用補助器具2では、端部が開口した立体構造の中に増毛用材料Mを保持することができるので、増毛用材料Mの取り出しが容易である。また、立体構造の内側面に設けられた保持手段20により、多くの増毛用材料Mを保持することができる。
更に、本実施形態では、使用状態において、立体構造の上側の開口に外側に広がった開口サポート30A〜30Dが形成されるので、使用状態において、増毛用材料Mを取り出す際のサポートとして用いることができる。特に、保持手段20により保持された増毛用材料Mが、開口サポート30A〜30Dが設けられた開口から立体構造の外側へ伸びているので、増毛用材料Mを容易に取り出すことができる。
なお、使用状態において、立体構造の下側の開口に外側に広がった開口サポートを形成することもできる。この場合には、外側に広がった開口サポートが設置面と接して、立体構造が倒れるのを防ぐ支持サポートとして機能する。
(第2の実施形態に係る増毛用補助器具の説明)
次に、図3及び図4を参照ながら、本考案の第2の実施形態に係る増毛用補助器具の説明を行う。図3は、本考案の第2の実施形態に係る増毛用補助器具2の展開形状を模式的に示す平面図である。図4は、図3に示す展開状態の増毛用補助器具を組み立てて形成された立体構造を模式的に示す斜視図ある。
本実施形態に係る増毛用補助器具2のシート状部材4が、折れ線6A〜6Cを介して繋がった4つの長方形の面部で主に構成されており(図3参照)、このシート状部材4を組み立てることにより、四角柱の形状を有する立体構造が形成される点(図4参照)で、上記の第1の実施形態と異なる。
また、本実施形態に係るシート状部材4の各面部には、保持手段20が上下2カ所に取り付けられている点で、上記の第1の実施形態と異なる。更に、本実施形態に係る接続部材10A’、10B’が、面ファスナから構成される点で、上記の第1の実施形態と異なる。
本実施形態においても、保持手段20が内側に配置されるように、シート状部材4を第2の方向Yに伸びた折れ線6A〜6Cで折り曲げて、接続部材10A、10Bどうしを重ねて接続することにより、シート状部材2の第2の方向Yの両端部が開口した四角柱の形状を有する立体構造が形成される。本実施形態においても、上記の第1の実施形態と同様な作用効果を奏する。
その他については、基本的に上記の第1の実施形態と同様であり、更なる説明は省略する。
なお、本実施形態では、四角柱の形状を有する立体構造が形成されているが、これに限られるものではなく、三角柱や五角柱以上の多角柱の形状を有する立体構造が形成されるような増毛用補助器具2を採用することもできる。
(第3の実施形態に係る増毛用補助器具の説明)
次に、図5及び図6を参照ながら、本考案の第3の実施形態に係る増毛用補助器具の説明を行う。図5は、本考案の第3の実施形態に係る増毛用補助器具2の展開形状を模式的に示す平面図である。図6は、図5に示す展開状態の増毛用補助器具を組み立てて形成された立体構造を模式的に示す斜視図ある。
本実施形態に係る増毛用補助器具2のシート状部材4が、扇形の連続した面部で主に構成されており(図5参照)、このシート状部材4を組み立てることにより、円錐の形状を有する立体構造が形成される(図6参照)点で、上記の第1の実施形態と異なる。本実施形態では折れ線を有しないので、第1の方向Xに沿ってシート状部材4を湾曲させ、接続部材10A、10Bどうしを重ねて接続することにより、シート状部材2の第2の方向Yの両端部が開口した立体構造が形成される。
立体構造の側面部が曲面となるため、折れ線が形成されず、基本的に開口サポートが形成されない。本実施形態においても、開口サポートを除き、上記の第1の実施形態と同様な作用効果を奏する。その他については、基本的に上記の第1の実施形態と同様であり、更なる説明は省略する。
(第4の実施形態に係る増毛用補助器具の説明)
次に、図7及び図8を参照ながら、本考案の第4の実施形態に係る増毛用補助器具の説明を行う。図7は、本考案の第4の実施形態に係る増毛用補助器具2の展開形状を模式的に示す平面図である。図8は、図7に示す展開状態の増毛用補助器具を組み立てて形成された立体構造を模式的に示す斜視図ある。
本実施形態に係る増毛用補助器具2のシート状部材4が、長方形の連続した面部で主に構成されており(図7参照)、このシート状部材4を組み立てることにより、円柱の形状を有する立体構造が形成される(図8参照)点で、上記の第1の実施形態と異なる。本実施形態でも折れ線を有しないので、第1の方向Xに沿ってシート状部材4を湾曲させ、接続部材10A、10Bどうしを重ねて接続することにより、シート状部材2の第2の方向Yの両端部が開口した立体構造が形成される。
本実施形態でも、開口サポートは形成されていない。本実施形態においても、開口サポートを除き、上記の第1の実施形態と同様な作用効果を奏する。その他については、基本的に上記の第1の実施形態と同様であり、更なる説明は省略する。
以上のように、上記の各実施形態では、組み立てられた立体構造が、角柱、角錐、円柱または円錐の形状を有するので、増毛用材料Mの取り出しが容易であり、かつ多くの増毛用材料Mを確実に保持することができる。
本考案の実施の形態を説明したが、開示内容は構成の細部において変化してもよく、実施の形態における要素の組合せや順序の変化等は請求された本考案の範囲および思想を逸脱することなく実現し得るものである。
2 増毛用補助器具
4 シート状部材
6、6A〜C 本体用折れ線
8 接続用領域
8A 折れ線
10、10’ 接続部材
10A 凸部分
10B 凹部分
20 保持手段
30、30A〜C 開口サポート
32、32A〜C 開口サポート用折れ線
X 第1の方向
Y 第2の方向

Claims (4)

  1. シート状部材と、
    前記シート状部材の一方の面に設けられた、増毛用材料を着脱可能な保持手段と、
    前記シート状部材が延展する第1の方向の両端部に設けられた着脱可能な接続部材と、
    を備え、
    前記保持手段が内側に配置されるように、前記第1の方向に沿って前記シート状部材を湾曲させ、または前記第1の方向と交差する第2の方向に伸びた折れ線で折り曲げて、前記接続部材どうしを重ねて接続することにより、前記シート状部材の前記第2の方向の両端部が開口した立体構造が形成されることを特徴とする増毛用補助器具。
  2. 前記立体構造が、前記第2の方向の両端部が開口した角柱、角錐、円柱及び円錐のうちの何れかの形状を有することを特徴とする請求項1に記載の増毛用補助器具。
  3. 前記立体構造が角柱または角錐の形状を有し、
    前記シート状部材の前記第2の方向の少なくとも一方の端部から所定の距離離れた位置に設けられた前記第1の方向に伸びる折れ線で、前記シート状部材を前記立体構造の外側方向に折り曲げることにより、前記立体構造の開口から外側に広がった開口サポートが形成されることを特徴とする請求項2に記載の増毛用補助器具。
  4. 使用状態において、前記立体構造の前記第2の方向の一方の端部の開口が前記立体構造の設置面に位置し、前記第2の方向の他方の端部に前記開口サポートが設けられ、前記保持手段により保持された増毛用材料が前記他方の開口から前記立体構造の外側へ伸びていることを特徴とする請求項3に記載の増毛用補助器具。
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