JP3208949B2 - トルクコンバータのブレード溶接方法 - Google Patents

トルクコンバータのブレード溶接方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自動車などのトルクコ
ンバータのブレード溶接方法の改良に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来から自動車などの車両の自動変速装
置としてトルクコンバータが広く採用されており、この
ようなトルクコンバータの一例としては図5に示すよう
に、対称3要素1段形トルクコンバータを構成するケー
シング1は図示しない機関に連結され、このケーシング
1に一体に取り付けられたほぼ椀状のシェル2の内面に
は多数のブレード3が放射方向に突設されてポンプ5を
構成し、このポンプ5と対向する位置にはポンプ5と同
様に多数のブレード60を放射方向に突設したタービン
6が配設され、タービン6は図示しない変速機への出力
軸9に結合される。そして、ポンプ5とタービン6との
間にはワンウェイクラッチ8に支持されたステータ7が
介装される。
【0003】このようなトルクコンバータにおけるブレ
ード3のシェル2への溶接方法としては、特開昭63−
313684号公報に開示されるように、シェルに形成
した溝にブレードを嵌合させ、シェルの外面からレ−ザ
ビームを照射し、溝底にブレード端を溶接するものが知
られている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、自動車等の
車両においては車体の大型化に伴って機関の出力も増大
され、この出力に対応するためにトルクコンバータのブ
レードの取付強度を強化する必要があり、溶接ビードの
本数及び幅を増大させることでブレードの取付強度を向
上させることができる。
【0005】しかしながら、上記従来のトルクコンバー
タのブレード溶接方法にあっては、溶接ビードの本数及
び幅を増大させると工数が増加するだけではなく、隣合
うブレード3との間ではシェル2の内面までビードが溶
け込むためにスパッタが発生してブレード3の表面に付
着し、後処理工程が複雑になる場合があった。
【0006】そこで本発明は、上記の問題点に鑑みてな
されたもので、生産性の低下を抑制しながらブレードの
取付強度を向上可能なトルクコンバータのブレード溶接
方法を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、シェルの内面
へ放射状に多数のブレードを配置し、シェル外面からレ
−ザビームあるいは電子ビームを照射してブレードをシ
ェルの内面に接合するトルクコンバータのブレード溶接
方法において、前記ブレード基端に屈曲形成したフラン
ジをシェルの内面に所定の向きで当接させ、前記フラン
ジが屈曲するブレードの根元部に沿って放射方向にシェ
ルの外面から前記レ−ザビームあるいは電子ビームを照
射して貫通溶接する。
【0008】
【作用】したがって、本発明は、ブレードをシェル内面
の所定の位置に配設するとともに、ブレード基端に屈曲
形成したフランジをシェルの内面に当接させた後、フラ
ンジとブレードとの根元部に沿って放射方向にシェルの
外面からレ−ザビームあるいは電子ビームを照射するた
め、ブレードはフランジが屈曲する根元部に沿ってシェ
ルの外面より形成されたビードを介してシェルに溶接さ
れる。ブレードに加わる作動油の反力で、ブレードはシ
ェルの内面に当接するフランジの端部を支点として、フ
ランジの根元部に最大の応力が働くが、この根元部が溶
接支持されるため、必要最小限のビード面積でもって最
大の強度を発揮することができる。
【0009】
【実施例】以下、本発明の実施例を添付図面に基づいて
説明する。
【0010】図1、図2に示すように、シェル2は上記
従前の例において図5に示したトルコンバータのポンプ
5を構成し、このシェル2は板状部材をほぼ椀状に形成
したもので、ブレード3を取り付けるとともに作動油を
収容する内面2Aと、トルコンバータの外部に面する外
面2Bとを備える。
【0011】シェル2の内面2Aには多数のブレード3
が放射方向に突設されてポンプ5を構成する。これらブ
レード3は板状部材を予めプレス成型などにより所定の
形状、例えば曲面などに形成したもので、ブレード3は
内面2Aでシェル2の中心からほぼ放射方向かつ等間隔
で配設される。
【0012】ブレード3の基端には所定の幅で折り曲げ
られたフランジ30、30が形成され、フランジ30は
内面2Aと当接する所定の幅を備えるとともに、フラン
ジ30、30の間には切欠部31が所定の幅で設けられ
る。この切欠部31はブレード3の要求取付強度に応じ
所定の幅に予め設定されたもので、後述するように溶接
面積の増大を抑制するものでもある。
【0013】このフランジ30は以下に示す理由により
ポンプ5における配列方向と、タービン6における配列
方向では異なり、すなわち、図6に示す平面展開図のよ
うに、ケーシング1に充填された作動油は図中矢印で示
すように、図示しない機関によりケーシング1及びシェ
ル2が回転してポンプ5のブレード3から作動油が圧送
される。ポンプ5からの作動油はブレード60を介して
タービン6を駆動して出力軸9を駆動するとともに、ス
テータ7により流れの向きを制御されて再びブレード3
の背面へ還流してポンプ5からタービン6へ伝達される
トルクを増大させる。
【0014】ここで、ブレード3はポンプ5の回転によ
って作動油の圧力に伴う反力を受けるため、ブレード3
の基端をポンプ5の回転方向とは反対側へ折り曲げたフ
ランジ30を形成し、このフランジ30をシェル2の内
面に溶接してブレード3の強度を向上させる。
【0015】ブレード3はシェル2の軸に対して放射
状、かつフランジ30がブレード3に加わる作動油の押
圧力に対して後方となるように配置した状態で、シェル
2へ溶接されるが、このとき、図示しない治具を介して
ブレード3を保持するとともに、図3、図4に示すよう
に、シェル2の外面2Bへ図示しないレ−ザビーム溶接
装置からのレーザビーム4を照射する。
【0016】レーザビーム4の照射は、フランジ30と
ブレード3との根元部3Aに沿ってシェル2の外面2B
にレ−ザビーム4をシェル2の略径方向、例えば、シェ
ル2の外周から内周に向けて走査する。
【0017】レーザビーム4を走査されたシェル2では
上記従前の例にも示した貫通溶接が施され、図2にも示
すように、外面2Bから内面2Aへ向けて母材が融解さ
れるとともに、内面2Aに当接したフランジ30の根元
部3Aまで溶け込んでビード40が形成され、ブレード
3は根元部3Aに形成されたビード40を介してシェル
2の内面2Aに接合される。
【0018】このとき、レーザビーム4の走査はフラン
ジ30の根元部3Aに沿った外面2Bで行われるが、フ
ランジ30、30の間に形成した切欠部31に対応する
走査区間において、レーザビーム4の出力の低減あるい
はレーザビーム4の走査速度を増大させることでフラン
ジ30が当接しない区間のシェル2の溶け込み量を抑制
すれば、ブレード3の表面に付着するスパッタを抑制す
ることができ、溶接品質を向上させることができる。
【0019】ここで、切欠部31の幅はブレード3に要
求される取付強度に応じて予め設定されたもので、同時
に溶接面積の増大を抑制して溶接作業の効率を向上させ
るものである。
【0020】こうして、根元部3Aに沿って形成したビ
ード40により内面2Aに溶接されたブレード3が、上
記図5に示したトルクコンバータに組み付けられると、
図示しない機関の回転によりポンプ5のインペラとして
のブレード3には、図2の矢印で示す方向で作動油の圧
力Pが加わり、シェル2の内面2Aに当接するフランジ
30の端部を支点として根元部3Aを引き剥がそうとす
る力が加わるが、根元部3Aに形成されたビード40が
この作動油の圧力Pによる引っ張り応力に抗してブレー
ド3を支持するのである。
【0021】したがって、トルクコンバータの容量、す
なわち、伝達するトルクに応じてフランジ30の幅を適
宜設定することによって、ビード40の幅又は本数を増
大することなくブレード3の取付強度を向上させること
が可能となり、ビード40の総面積の増大を抑制してレ
ーザビーム4、あるいは電子ビームによる溶接工程の作
業効率を向上させることができ、生産性の低下を抑制し
て容易にブレード3の強度を向上させることができ、ト
ルクコンバータに組み合わせられる機関の出力の増大に
迅速に対応することが可能となる。
【0022】なお、上記実施例において図5に示すポン
プ5のブレード3を溶接する場合に述べたが、タービン
6のブレード60を溶接する場合にも上記と同様にして
適用することができる。
【0023】
【発明の効果】以上説明したように本発明は、ブレード
基端に屈曲形成したフランジをシェルの内面に所定の向
きで当接させ、前記フランジが屈曲するブレードの根元
部に沿って放射方向にシェルの外面から前記レ−ザビー
ムあるいは電子ビームを照射して貫通溶接するため、ブ
レードはシェルの外面から根元部にかけて形成されたビ
ードを介してシェルに溶接され、ブレードに要求される
取付強度に応じてフランジの幅を適宜設定することでビ
ードの幅又は本数を増大することなくブレードの取付強
度を向上させることが可能となり、ビードの総面積の増
大を抑制してレーザビーム、あるいは電子ビームによる
溶接工程の作業効率を向上させることができ、生産性の
低下を抑制して容易にブレードの取付強度を向上させる
ことができるとともに、トルクコンバータに組み合わせ
られる機関の出力の増大に迅速かつ容易に対応すること
が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例を示すシェルの内面側の正面図
である。
【図2】図1のA−A矢視断面図である。
【図3】レ−ザビームの走査方向を示すシェルの断面図
である。
【図4】同じくシェルの斜視図である。
【図5】トルクコンバータの構成を示す概略図である。
【図6】同じくトルクコンバータの作動を示す構成要素
の展開図である。
【符号の説明】
2 シェル 2A 内面 2B 外面 3 ブレード 3A 根元部 4 レ−ザビーム 30 フランジ 40 ビード
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭63−313684(JP,A) 特開 平2−52186(JP,A) 特開 平4−347045(JP,A) 実開 平2−114185(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B23K 26/00 B23K 15/00 F16H 41/28

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シェルの内面へ放射状に多数のブレード
    を配置し、シェル外面からレ−ザビームあるいは電子ビ
    ームを照射してブレードをシェルの内面に接合するトル
    クコンバータのブレード溶接方法において、前記ブレー
    ド基端に屈曲形成したフランジをシェルの内面に所定の
    向きで当接させ、前記フランジが屈曲するブレードの根
    元部に沿って放射方向にシェルの外面から前記レ−ザビ
    ームあるいは電子ビームを照射して貫通溶接することを
    特徴とするトルクコンバータのブレード溶接方法。
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