JP3208550U - スライドファスナー用ファスナーテープ及びスライドファスナー - Google Patents

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Abstract

【課題】スライドファスナーに光反射材を配置したとしても、スライドファスナーの重量の増加を抑制することができ、また、スライドファスナーの外観の軽量感を出すことができるスライドファスナー用ファスナーテープ及びスライドファスナーを提供する。【解決手段】織物製のスライドファスナー用ファスナーテープ(20)は、エレメント取付部(21)及びテープ主体部(22)を備え、テープ主体部(22)は、3本以上の経糸及び3本以上の緯糸がそれぞれ一組となって骨格が形成され、各経糸組及び各緯糸組の間に開口(27)が形成されたメッシュ構造をもつメッシュ部(25)を備え、メッシュ部(25)の少なくとも1つの経糸組を構成する3本以上の経糸のうち、内側に位置する経糸に光反射糸(28)あるいは蓄光糸が用いられる。【選択図】図2

Description

本考案は、スライドファスナー用ファスナーテープ及びスライドファスナーに関する。
従来のスライドファスナーとして、一対のファスナーテープと、各々のファスナーテープの内縁部に沿って取り付けたファスナーエレメントと、ファスナーエレメントを噛合又は分離するスライダーと、を備え、ファスナーテープの表側に光反射布が露出して設けられるものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
実用新案登録第3076858号公報
ところで、上記特許文献1に記載のスライドファスナーでは、光反射布が、表面にガラスビーズがコーティングされた細幅の布を透明のプラスチック糸で光反射布の生地に縫い合わせたものであるため、光反射布自体が重く、スライドファスナーが重くなってしまっていた。また、光反射布が所定の幅を有するため、スライドファスナーの外観も重そうに見えるものになっていた。
本考案は、前述した事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、スライドファスナーに光反射材を配置したとしても、スライドファスナーの重量の増加を抑制することができ、また、スライドファスナーの外観も軽そうに見えるものにすることができるスライドファスナー用ファスナーテープ及びスライドファスナーを提供することにある。
本考案の上記目的は、下記の構成により達成される。
(1)エレメント取付部及びテープ主体部を備えた織物製のスライドファスナー用ファスナーテープであって、テープ主体部は、3本以上の経糸及び3本以上の緯糸がそれぞれ一組となって骨格が形成され、各経糸組及び各緯糸組の間に開口が形成されたメッシュ構造をもつメッシュ部を備え、メッシュ部の少なくとも1つの経糸組を構成する3本以上の経糸のうち、内側に位置する経糸に光反射糸あるいは蓄光糸が用いられることを特徴とするスライドファスナー用ファスナーテープ。
(2)テープ主体部は、エレメント取付部に近い側に配置される第1部と、エレメント取付部から遠い側に配置される第2部と、を備え、メッシュ部が第1部に形成されることを特徴とする(1)に記載のスライドファスナー用ファスナーテープ。
(3)光反射糸の幅は、光反射糸の両側に位置する経糸の幅よりも大きいことを特徴とする(1)又は(2)に記載のスライドファスナー用ファスナーテープ。
(4)光反射糸がスライドファスナー用ファスナーテープの表面に露出する位置が千鳥状に現れることを特徴とする(1)〜(3)のいずれか1つに記載のスライドファスナー用ファスナーテープ。
(5)(1)〜(4)のいずれか1つに記載のスライドファスナー用ファスナーテープを備えることを特徴とするスライドファスナー。
本考案によれば、テープ主体部は、3本以上の経糸及び3本以上の緯糸がそれぞれ一組となって骨格が形成され、各経糸組及び各緯糸組の間に開口が形成されたメッシュ構造をもつメッシュ部を備え、メッシュ部の少なくとも1つの経糸組を構成する3本以上の経糸のうち、内側に位置する経糸に光反射糸あるいは蓄光糸が用いられるため、スライドファスナーに光反射材を配置したとしても、スライドファスナーの重量の増加を抑制することができ、また、スライドファスナーの外観の軽量感を出すことができる。
本考案に係るスライドファスナー用ファスナーテープ及びスライドファスナーの一実施形態を説明する表面図である。 図1に示すファスナーテープの拡大表面図である。 図2に示すメッシュ部の拡大表面図である。 本考案に係るスライドファスナー用ファスナーテープ及びスライドファスナーの一実施形態の変形例を説明するメッシュ部の拡大表面図である。
以下、本考案に係るスライドファスナー用ファスナーテープ及びスライドファスナーの一実施形態について、図面を参照して詳細に説明する。なお、以後の説明において、表側とは図1の紙面に対して手前側、裏側とは図1の紙面に対して奥側、上側とは図1の紙面に対して上側、下側とは図1の紙面に対して下側、左側とは図1の紙面に対して左側、右側とは図1の紙面に対して右側とする。また、左右方向は幅方向とも言う。
本実施形態のスライドファスナー10は、図1に示すように、織製された左右一対のファスナーテープ20と、左右のファスナーテープ20の対向するテープ側縁部であるエレメント取付部21に長手方向に沿ってそれぞれ縫い付けられ、複数のファスナーエレメント31を有する左右一対のファスナーエレメント列30と、左右のファスナーエレメント列30を噛合・分離させるスライダー40と、左右のファスナーエレメント列30の上端部にそれぞれ設けられる上止部15と、左右のファスナーエレメント列30の下端部に設けられる開き具16と、を備える。なお、左右のファスナーテープ20の対向するテープ側縁部であるエレメント取付部21とは、組を為すファスナーテープ20の一方の側縁であって、他方のファスナーテープ20の側縁に対向する部分である。また、左右のファスナーテープ20の上端及び下端には、補強フィルム17がそれぞれ貼り付けられている。なお、ファスナーテープ20のエレメント取付部21にファスナーエレメント列30が取り付けられるとファスナーストリンガーとなり、左右のファスナーストリンガーを噛合させるとファスナーチェーンとなる。
開き具16は、右側のファスナーテープ20のエレメント取付部21の下端部に形成される箱棒16a及び箱体16bと、左側のファスナーテープ20のエレメント取付部21の下端部に形成され、箱体16b内に挿入可能な蝶棒16cと、を備える。なお、開き具16は、下止部であってもよい。
ファスナーエレメント列30は、図1に示すように、合成樹脂製のファスナーエレメントであり、複数のファスナーエレメント31を有する。ファスナーエレメント31は、ファスナーテープ20のエレメント取付部21に射出成形により形成される。なお、ファスナーエレメントは、合成樹脂製のファスナーエレメントに限定されず、金属製のファスナーエレメントや合成樹脂製のモノフィラメントを一定方向に巻回すことにより形成されるコイル状のファスナーエレメントであってもよい。
ファスナーテープ20は、エレメント取付部及びテープ主体部を備えたスライドファスナー用の織物製ファスナーテープを対象としている。エレメント取付部はエレメントを取り付ける部分であり、テープ主体部は物品の布部分に縫着される部分を備える。また、ファスナーテープは、テープ主体部の側縁部にほつれ防止用の耳糸を設ける耳部を更に備えていてもよい。エレメント取付部は、合成樹脂製のファスナーエレメントや金属製のファスナーエレメントの取り付けるための芯紐部をテープ長手方向に沿って備えていてもよい。
本発明に係るファスナーテープでは、テープ主体部がメッシュ部を備えている。メッシュ部は3本以上の経糸及び3本以上の緯糸がそれぞれ一組となって骨格が形成され、経糸及び緯糸の各組の間に開口が形成されたメッシュ構造をもつ。経糸及び緯糸によって形成される骨格はファスナーテープに強度を付与する役割をし、開口は通気性を高める役割と、スライドファスナーの外観に軽量感を出す役割をする。なお、メッシュ部は、スライダーが摺動する位置の外側に配置されることが好ましい。
そして、メッシュ部においては、経糸及び緯糸の各組において、最も外側の経糸及び緯糸の交錯密度が、それよりも内側の経糸及び緯糸の交錯密度よりもそれぞれ高い。換言すれば、各組の経糸のうち左右両側にある2本の経糸はそれよりも内側にある経糸と比べて緯糸との交錯密度が高く、同様に、各組の緯糸のうち上下両側にある2本の緯糸はそれよりも内側にある緯糸と比べて経糸との交錯密度が高い。
経糸及び緯糸の各組における最も外側の経糸及び緯糸というのは各開口を区画する経糸及び緯糸であり、これらの糸の交錯密度が高いことによって、開口の形状を保持して目ズレを防止することができる。また、経糸及び緯糸の各組において、最も外側の経糸及び緯糸よりも内側の経糸及び緯糸の交錯密度が低いことによって、経糸及び緯糸に各組の内側に寄せられる力が働くので、更に目ズレが生じにくくなる。逆に、最も外側の経糸及び緯糸よりも内側の経糸及び緯糸の交錯密度が高い又は同じの場合、経糸及び緯糸が各組の外側方向に移動しやすいので、目ズレが生じやすくなる。
ここで、交錯密度とは、経糸の場合、ファスナーテープの長手方向に進んで一定回数だけ緯糸を横切る間に浮き沈みにより緯糸と交錯する回数であり、緯糸の場合、ファスナーテープの幅方向に進んで一定回数だけ経糸を横切る間に浮き沈みにより経糸と交錯する回数である。交錯回数が多いほどその交錯密度は高いといえる。例えば、経糸が緯糸の上を1本乗り、次いで1本沈む1/1(経糸/緯糸)組織よりも、経糸が2本の緯糸の上に乗り、次いで2本沈む2/2組織の方が交錯密度は小さい。
本発明において、メッシュ構造の骨格を形成する経糸及び緯糸の各組は、それぞれ3本以上で構成される。これは織組織によって目ズレ(経糸及び又は緯糸が、ファスナーテープの幅方向やファスナーテープの長手方向にずれること)を抑制したメッシュ構造を形成することや強度確保のためである。但し、各組を構成する経糸及び緯糸の本数は、過剰に多くなると却って目ズレが起こりやすくなることやファスナーテープに占める開口面積の比率が小さくなって通気性が阻害されることがあるため、各組は3〜5本の経糸と3〜5本の緯糸とで構成されることが好ましい。
従って、本発明に係るファスナーテープの好ましい一実施形態においては、経糸及び緯糸の各組を構成する最も外側の経糸及び緯糸が1/1、1/2及び2/1よりなる織組織の群から選択され、それよりも内側の経糸及び緯糸が、3/3及び4/4よりなる織組織の群から選択される。
ここで、経糸が1/1の織組織とは、経糸が緯糸の上を1本乗り、次いで1本沈む織組織であり、経糸が1/2の織組織とは、経糸が緯糸の上を1本乗り、次いで2本沈む織組織であり、経糸が2/1の織組織とは、経糸が緯糸の上を2本乗り、次いで1本沈む織組織であり、経糸が3/3の織組織とは、経糸が緯糸の上を3本乗り、次いで3本沈む織組織であり、経糸が4/4の織組織とは、経糸が緯糸の上を4本乗り、次いで4本沈む織組織である。同様に、緯糸が1/1の織組織とは、緯糸が経糸の上を1本乗り、次いで1本沈む織組織であり、緯糸が1/2の織組織とは、緯糸が経糸の上を1本乗り、次いで2本沈む織組織であり、緯糸が2/1の織組織とは、緯糸が経糸の上を2本乗り、次いで1本沈む織組織であり、緯糸が3/3の織組織とは、緯糸が経糸の上を3本乗り、次いで3本沈む織組織であり、緯糸が4/4の織組織とは、緯糸が経糸の上を4本乗り、次いで4本沈む織組織である。
また、メッシュ構造の骨格を形成する経糸及び緯糸の各組は、経糸によるファスナーテープ幅方向の寸法よりも緯糸によるファスナーテープ長手方向の寸法が大きいことが好ましい。つまり、メッシュ構造の骨格を形成する経糸及び緯糸の各組は、その各組における緯糸を合わせた太さが、その各組における経糸を合わせた太さよりも太いことが好ましい。さらには、経糸本数に対して緯糸本数が多いことが好ましい。ファスナーテープにおいては縦引き強度よりも横引き強度が重要視されるところ、このように経糸全体に対して緯糸全体の太さを太くすることや、経糸本数に対して緯糸本数を多くすることで横引き強度を強化することができる。
メッシュ構造の開口は、経糸及び緯糸の各組同士の間隔を変化させることで所望の大きさに調整可能である。開口の面積は、大きくなれば通気性が向上する一方で、ファスナーテープの強度は低下しやすいので、通気性及び強度の兼ね合いから適宜設定すればよく、例示的には、各開口の面積は0.36〜6mmとすることができ、好ましくは1〜4mmとすることができる。
経糸と緯糸で形成されるメッシュ構造の骨格の隙間が開口となるので、開口は基本的に長方形又は正方形となるが、同じ面積であってもファスナーテープの長手方向よりもファスナーテープの幅方向に長い長方形状であるのが好ましい。これにより、緯糸の本数密度が相対的に高くなるので、ファスナーテープの横引き強度を強化することができる。例示的には開口は縦横比が1:1.1〜3.0とすることができ、典型的には1:1.2〜2.0とすることができる。
本発明に係るファスナーテープの一実施形態においては、テープ主体部は、エレメント取付部に近い位置に配置される第1部と、エレメント取付部から遠い位置であって、エレメント取付部である一方のテープ側縁部と反対側のテープ側縁部に近い位置に配置される第2部に分けることができ、第1部をメッシュ構造をもつメッシュ部とし、第2部をメッシュ部よりも織密度の高い織組織とすることができる。これにより、例えば、第1部については通気性を確保するために物品の布部分と縫着させずに空けておく一方で、第2部には物品の布部分を高い縫着強度で縫着することができる。ここで、織密度とはファスナーテープの単位面積当たりの重量を指す。
本発明に係るファスナーテープの好ましい一実施形態においては、第1部を形成する経糸を、第2部を形成する経糸よりも撚りのかかった糸とする。第1部はメッシュ構造であることから、開口がしっかり確保されていることが通気性の観点で好ましいところ、撚りの大きな経糸を使用することで糸が変形して潰れることを抑えることができるので、開口が塞がれるのを抑制できる。撚りのかかった糸とすることは開口の強度確保、すなわち目ズレ防止にも寄与する。一方、第2部は撚りの少ない糸を使用することでファスナーテープが硬くなりすぎるのを抑え、柔らかな風合いを出すことができる。
同様に、本発明に係るファスナーテープの好ましい一実施形態においては、緯糸を、第2部を形成する経糸よりも撚りのかかった糸とすることができる。織物の構造上、一般に緯糸はファスナーテープを幅方向全体に横断するので、緯糸は第1部と第2部で同一の糸が使用されることが通常である。従って、緯糸は第2部を形成する経糸よりも撚りのかかった糸とすることで、第1部におけるメッシュ構造のための開口を確保しながら、第2部ではファスナーテープが硬くなりすぎるのを抑え、柔らかな風合いを出すことができる。
エレメント取付部についても、テープ主体部の第2部と同様の考え方に立ち、エレメント取付部をメッシュ部よりも織密度の高い織組織とすることができる。また、エレメント取付部はメッシュ部よりも撚りの少ない経糸を使用することでファスナーテープが硬くなりすぎるのを抑え、柔らかな風合いを出すことができる。
メッシュ部における開口を確保する上では、メッシュ部を形成する経糸及び緯糸のいずれか一方、又はそれらの両方の糸の撚り係数が1デシテックス当たり2.0T/M(ツイスト/メーター)以上であることが好ましく、典型的には2.0〜3.0T/Mとすることができる。別の観点から言えば、糸1メートル当たり400回以上撚られていることが好ましく、500回以上撚られていることがより好ましく、典型的には400〜600回程度撚ることができる。なお、一本の糸は、モノフィラメントから構成してもよく、2本以上のモノフィラメントを束ねたマルチフィラメントから構成してもよく、更には複数のマルチフィラメントから構成してもよい。
第1部を形成する経糸はエレメント取付部及び第2部を形成する経糸よりも細くすることが好ましい。第1部はメッシュ構造であることから、細い糸を使用することで開口を大きくするという利点が得られる。一方、エレメント取付部及び第2部では太い糸を使用することで、テープの厚さが得られ、風合いが良いという利点が得られる。また、エレメント取付部においては、テープの厚さがあることで、ファスナーエレメントの射出成形時に、湯漏れなどが起こりにくくなる。具体的には、メッシュ部に使用する経糸一本当たりの繊度は、例えば、84〜560デシテックスとすることが好ましく、110〜330デシテックスとすることがより好ましい。エレメント取付部及び第2部に使用する経糸一本当たりの繊度は、例えば、160〜660デシテックスとすることが好ましく、330〜560デシテックスとすることがより好ましい。緯糸はメッシュ部の経糸と同様の範囲の太さとするのが好ましい。
本発明に係るファスナーテープに使用する糸の素材としては、ポリエステル、ナイロン、ポリプロピレン、アクリル等を使用することができるが、縫工性が良く、材料強度が高い等の理由からポリエステルが好ましい。
そして、本実施形態のファスナーテープ20では、図2に示すように、エレメント取付部21、テープ主体部22、及び耳部23がこの順に配列されている。エレメント取付部21には、合成樹脂製のエレメントや金属製のエレメントの取付強度を高くするための芯紐部24が設けられている。テープ主体部22は、エレメント取付部21に近い側に配置されるメッシュ部である第1部25と、エレメント取付部21から遠い側に配置される織密度の高い第2部26と、を備えている。
第1部25は、一組3本の経糸と一組3本の緯糸によってメッシュ構造の骨格が形成されるメッシュ部であり、各経糸組及び各緯糸組の間に開口27が形成されている。本発明では、緯糸は、2本を引き揃えて1本として捉えることとし、図2中で一組を構成している6本の緯糸は3本として計上する。また、第1部25は、経糸も緯糸も210デシテックスの糸を使用しており、撚り係数が2.48T/Mである。従って、1メートル当たり約520回撚られた糸である。
メッシュ構造の一組の経糸を形成する3本の経糸のうち、左右両側(各組における最も外側の経糸)の2本の経糸は1/1の織組織であり、中央の1本の経糸(各組における内側の経糸)は3/3の織組織である。一組の緯糸を形成する3本の緯糸のうち、上下両側の2本の緯糸(各組における最も外側の緯糸)は1/1の織組織であり、中央の1本の緯糸(各組における内側の緯糸)は3/3の織組織である。
そして、メッシュ構造の開口27は、隣り合う二組の経糸(A組、B組)と隣り合う二組の緯糸(C組、D組)との間に形成される。ここで、開口27に隣接する経糸及び緯糸は、A組及びB組のそれぞれの最も外側の経糸と、C組及びD組のそれぞれの最も外側の緯糸である。経糸の各組において、最も外側の経糸と最も外側の緯糸との交錯状態は、それよりも内側の経糸と最も外側の緯糸との交錯状態と、反対の関係にある。例えば、経糸の各組において、内側の経糸が、最も外側の緯糸の表面側を通っている場合は、最も外側の経糸は、最も外側の緯糸の裏面側を通っている。これは、緯糸にも同じことが言える。つまり、緯糸の各組において、最も外側の緯糸と最も外側の経糸との交錯状態は、それよりも内側の緯糸と最も外側の経糸との交錯状態と、反対の関係にある。後述する実施形態においても、糸の本数や組織に相違があるものの、同じように言える。そして、経糸及び緯糸について、このような構造にすることで、目ズレ防止効果を高めることができる。なお、第1部25の各開口27は、横方向に2mm、縦方向に1.2mmの大きさの長方形である。
エレメント取付部21及び第2部26は、経糸及び緯糸が1/1及び2/2組み合わせからなる織組織であり、メッシュ部の位置を固定する役割を持つ。なお、その他の組織を使用することもでき、また、芯紐は1本に限らず、2本織込まれるものであってもよい。エレメント取付部21及び第2部26では、経糸が330デシテックスの糸を使用しており、その糸は仮撚りされている。仮撚りは、一方向に撚りを行い、その後反対方向に撚りを行っている糸であり、ほぼ撚られていない状態である。従って、第1部25の経糸および緯糸の1メートル当たりの撚りの回数よりも小さい。
そして、図2及び図3に示すように、メッシュ部である第1部25のエレメント取付部21側の3つの経糸組を構成する3本の経糸のうち、内側に位置する1本の経糸に光反射糸28が用いられている。図2において、経糸組(A組)は3本の経糸から構成され、3本の経糸のうち、真ん中(内側)の1本に光反射糸28が用いられる。1本の光反射糸28の左右両側(外側)には2本の経糸が位置し、この2本の経糸が光反射糸28を挟んでいる。この光反射糸28は、上記したように3/3の織組織であるため、ファスナーテープ20の表面への露出が多く、反射効果を高くすることができる。また、隣り合う経糸組において、表面に露出する光反射糸28の領域は、長さ方向にずれて千鳥状に現れる。すなわち、ある緯糸組において、ある経糸組は、内側の光反射糸28が全ての緯糸の上側に位置して表面に現れ、その隣の経糸組は、内側の光反射糸28が全ての緯糸の下側に位置して表面に現れない。また、光反射糸28の左右方向の幅は、その左右両側に位置する2本の経糸の左右方向の幅よりも大きくてもよい。これにより、反射効果を高くすることができる。
光反射糸28は、再帰反射性フィルムを巻きつけた糸、細幅の再帰反射性フィルム、蓄光反射性フィルム、銀箔、金箔等、光反射特性を有するものであればよい。経糸組を構成する経糸のうち、光反射糸28の外側に位置する経糸の交差密度が、光反射糸28の交差密度よりも高いことにより、光反射糸28の目ずれを防止し、光反射糸28を直線状に綺麗に配置することができる。
また、本実施形態の変形例として、図4に示すように、光反射糸28が用いられている3つの経糸組の経糸を3本から5本に変更してもよい。これにより、光反射糸のテープ幅方向の位置ずれを更に防止することができる。
以上説明したように、本実施形態のスライドファスナー用ファスナーテープ20及びスライドファスナー10によれば、ファスナーテープ20がメッシュ構造をもつメッシュ部25を備え、メッシュ部25の経糸組を構成する3本の経糸のうち、内側に位置する経糸に光反射糸28が用いられるため、スライドファスナー10に光反射材を配置したとしても、スライドファスナー10の重量の増加を抑制することができ、また、スライドファスナー10の外観の軽量感を出すことができる。
なお、本考案は、上記実施形態に例示したものに限定されるものではなく、本考案の要旨を逸脱しない範囲において適宜変更可能である。
例えば、上記実施形態では、メッシュ部に光反射糸を配置する場合を例示したが、これに限定されず、光反射糸の代わりに蓄光糸を配置してもよい。
10 スライドファスナー
20 ファスナーテープ
21 エレメント取付部
22 テープ主体部
23 耳部
24 芯紐部
25 第1部(メッシュ部)
26 第2部
27 開口
28 光反射糸
30 ファスナーエレメント列
31 ファスナーエレメント
40 スライダー

Claims (5)

  1. エレメント取付部(21)及びテープ主体部(22)を備えた織物製のスライドファスナー用ファスナーテープ(20)であって、
    前記テープ主体部(22)は、3本以上の経糸及び3本以上の緯糸がそれぞれ一組となって骨格が形成され、各経糸組及び各緯糸組の間に開口(27)が形成されたメッシュ構造をもつメッシュ部(25)を備え、
    前記メッシュ部(25)の少なくとも1つの前記経糸組を構成する3本以上の経糸のうち、内側に位置する経糸に光反射糸(28)あるいは蓄光糸が用いられることを特徴とするスライドファスナー用ファスナーテープ(20)。
  2. 前記テープ主体部(22)は、前記エレメント取付部(21)に近い側に配置される第1部(25)と、前記エレメント取付部(21)から遠い側に配置される第2部(26)と、を備え、
    前記メッシュ部(25)が前記第1部(25)に形成されることを特徴とする請求項1に記載のスライドファスナー用ファスナーテープ(20)。
  3. 前記光反射糸(28)の幅は、前記光反射糸(28)の両側に位置する経糸の幅よりも大きいことを特徴とする請求項1又は2に記載のスライドファスナー用ファスナーテープ(20)。
  4. 前記光反射糸(28)が前記スライドファスナー用ファスナーテープ(20)の表面に露出する位置が千鳥状に現れることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載のスライドファスナー用ファスナーテープ(20)。
  5. 請求項1〜4のいずれか1項に記載のスライドファスナー用ファスナーテープ(20)を備えることを特徴とするスライドファスナー(10)。
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