JP3208387U - 擬似餌 - Google Patents

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Abstract

【課題】 本物の餌に近似し、釣果の向上を期待できる擬似餌を提供する。【解決手段】 本考案の擬似餌10は、擬似餌本体1と、前記擬似餌本体1の下方部から延出された、可撓性を有する複数の揺動体2と、を有し、前記複数の揺動体2が、所定間隔を空けて一列に配設されており、下面視における前記複数の揺動体2の延出方向が、前記擬似餌本体1の前後方向と略平行である。【選択図】 図2

Description

本考案は、魚釣りに使用される擬似餌に関する。
従来、様々な形状の擬似餌が魚釣りに使用されている。
例えば、釣りの対象となる魚(対象魚)の餌の外形を真似た擬似餌本体と、その擬似餌本体の後方に設けられた釣針と、を有する擬似餌が知られている。
擬似餌本体の形状は、対象魚の種類によって変えることができる。例えば、対象魚の1つであるイカはエビを好むため、エビの外形を真似た形状の擬似餌本体を有する擬似餌は、イカ釣り用として好適である。
本物の餌であると対象魚が誤認し易い擬似餌が求められているが、擬似餌本体のデザインを本物の餌に真似るにも限界がある。そのため、本件出願人は、特許文献1に記載の擬似餌を提案している。
特許文献1に記載の擬似餌は、擬似餌本体と、擬似餌本体から延出された可撓性を有する左右一対の揺動体と、を有している。この擬似餌は、水中において、揺動体が揺れ動くので、擬似餌本体のデザインと揺動体の相乗効果により、対象魚に擬似餌を本物の餌と誤認させることができる。
特許文献1の擬似餌は、擬似餌本体のデザインと揺動体の相乗効果により優れた釣果を挙げることができるものの、より釣果の向上が期待できる擬似餌が求められている。
特開2015−70858号公報
本考案の目的は、より釣果の向上を期待できる擬似餌を提供することである。
本考案の擬似餌は、擬似餌本体と、前記擬似餌本体の下方部から延出された、可撓性を有する複数の揺動体と、を有し、前記複数の揺動体が、所定間隔を空けて一列に配設されており、下面視における前記複数の揺動体の延出方向が、前記擬似餌本体の前後方向と略平行である。
本考案の擬似餌は、好ましくは、前記各揺動体が、前記擬似餌本体から延出された棒状部と、前記棒状部の先端から延出された水掻き部と、をそれぞれ有し、前記水掻き部が、前記棒状部よりも幅の広い部分を有する。
また、好ましくは、下面視において、前記各揺動体が前記擬似餌本体の輪郭の内側に位置している。
また、好ましくは、下面視において、前記各揺動体の基端を結ぶことで観念される仮想線が、擬似餌本体の前後方向と略平行又は擬似餌本体の前後方向と0°を超え90°未満の内角を成す。
本考案の擬似餌は、複数の揺動体が、所定間隔を空けて一列に配設されており、且つ、下面視において、複数の揺動体の延出方向が、擬似餌本体の前後方向と略平行である。そのため、本考案の擬似餌は、優れた外観効果及び波動効果を奏するだけでなく、擬似餌の操作性も向上し、その結果、釣果の向上が期待できる。
本考案の第1実施形態に係る擬似餌を示す側面図。 同擬似餌の下面図。 図2のIII部拡大図。 (a)は、本考案の第2実施形態の第1例に係る擬似餌を示す側面図であり、(b)は、本考案の第2実施形態の第2例に係る擬似餌を示す側面図。 本考案の第3実施形態に係る擬似餌を示す下面図。
以下、図面を参照しつつ、本考案の第1実施形態に係る擬似餌について説明した後、第2及び第3実施形態に係る擬似餌について順番に説明する。なお、第2及び第3実施形態に係る擬似餌については、これまでに説明した擬似餌との相違点について説明し、共通する構成及び作用・効果については説明を適宜省略する。各図における、厚み及び大きさなどの寸法は、実際のものとは異なっている点に留意されたい。
また、本明細書において、「〜」で結ばれた数値は、「〜」の前後の数値を下限値及び上限値とする数値範囲を意味する。複数の下限値と複数の上限値が個別に記載されている場合、任意の下限値と上限値を選択し、「〜」で結ぶことができる。
[第1実施形態]
図1乃至図3に示すように、本考案の第1実施形態に係る擬似餌10は、擬似餌本体1、複数の揺動体2、釣り針3、ミチ糸連結部4、及び錘5を有する。複数の揺動体2は、擬似餌本体1の下方部から延出されており、所定間隔を空けて一列に配設されている。
ここで、「前方」とは、擬似餌10のミチ糸連結部4に取り付けられたミチ糸を水中で引いた際における擬似餌10の進行方向を意味し、「後方」とは、前方と反対方向を意味する。また、「上方」とは、水中で進行中の擬似餌10を基準にして水面に向かう方向を意味し、「下方」とは、水中で進行中の擬似餌10を基準にして水底に向かう方向を意味する。図1に示す擬似餌10の側面図を基準にすると、紙面の左側が「前方」であり、紙面の右側が「後方」であり、紙面の上側が「上方」であり、紙面の下側が「下方」である。また、本明細書において、「幅方向」は、前後方向と上下方向の双方と直交する方向である。「側面視」とは、幅方向から擬似餌を観察することであり、「下面視」とは、下方から擬似餌を観察することである。
以下、擬似餌10を構成する主要な部材について説明する。
(擬似餌本体)
擬似餌本体1は、本考案の擬似餌10の中核となる部材である。擬似餌10を構成する擬似餌本体1以外の各部材は、全て擬似餌本体1に直接又は間接的に連結される。
擬似餌本体1の形状は特に限定されず、好ましくは、対象魚の餌(小魚など)の外形を模した形状に形成される。また、擬似餌本体1には、対象魚の興味を引くような彩色が施されていてもよい。もっとも、本考案の擬似餌は、揺動体を有するところ、この揺動体に対応するような器官を有する餌の外形を模すことが好ましい。そのため、擬似餌本体1の形状は、節足や触角を有する節足動物の外形を模すことが好ましい。本実施形態では、図1乃至図3に示すように、擬似餌本体1は、節足動物の一種であるエビを模した形状に形成されており、エビの器官(目など)を再現した彩色が施されている。擬似餌本体1の長さは特に限定されないが、本実施形態のようにエビを模した場合、通常、5〜25cmであり、好ましくは5〜20cmであり、より好ましくは10〜20cmである。
擬似餌本体1は、概念的に、頭部11、胴部12及び尾部13の3つの領域に区分けできる。頭部11は、擬似餌本体1の前方部であり、尾部13は、擬似餌本体1の後方部であり、胴部12は、擬似餌本体1の頭部11及び尾部13を除いた部分(頭部11と尾部13の間に位置する部分)である。本実施形態では、図1に示すように、擬似餌本体1の胴部12の下方部から複数の揺動体2が延出されており、擬似餌本体1の尾部13の後方部に釣り針3が設けられている。
擬似餌本体1の形成材料は特に限定されず、対象魚が擬似餌10に食いついても壊れない程度の機械的強度を有する材料が用いられる。このような材料としては、例えば、金属、木材、樹脂などが挙げられ、好ましくは樹脂が用いられる。特に、成形が容易であることから、ABS樹脂が好ましく用いられる。
擬似餌本体1は、中空状に形成されていてもよく、中実状に形成されていてもよい。擬似餌本体1を中空状に形成する場合、球状の錘(ラトル)を擬似餌本体1の内部に転動可能に収容することもできる。この場合、水中で擬似餌10が揺動すると、擬似餌本体1の内部に収容されたラトルが転がる。そして、ラトルが擬似餌本体1の内壁と衝突することによりラトル音が発生し、このラトル音によって対象魚の興味を擬似餌10に向けさせることが可能である。
擬似餌本体1の頭部11には、ミチ糸連結部4が設けられている。ミチ糸連結部4は、擬似餌本体1に対してミチ糸(図示せず)を結び付けるための部分である。
ミチ糸連結部4は、擬似餌本体1から突出したU字状の部材であり、一般的には、針金を用いて形成される。例えば、針金の一端部と他端部を擬似餌本体1に埋め込み、且つ、その両端部を除く中途部と擬似餌本体1の表面との間に間隙が生じるように針金を取り付けることにより、擬似餌本体1からU字状に突出したミチ糸連結部4を形成することができる。また、2つの環部を有する8の字状に形成した針金を擬似餌本体1に埋め込み、その一方の環部を擬似餌本体1から突出させることで擬似餌本体1からU字状に突出したミチ糸連結部4を形成することもできる。
擬似餌本体1の尾部13には、釣り針3が設けられている。本実施形態では、傘状の釣り針3が尾部13に固着されている。なお、このような固定式の釣り針3に代えて、擬似餌本体1の尾部13に釣り針連結部を設け、この釣り針連結部にフック状の釣り針3(例えばトレブルフックなど)を取り付けてもよい(図示せず)。釣り針連結部の形状及び材料は、一般的に、ミチ糸連結部と同様である。
また、釣り針3が設けられる位置は尾部13に限定されず、対象魚に応じてその位置を適宜変更することができる。例えば、釣り針3は擬似餌本体1の胴部12に設けられていてもよい。
擬似餌本体1の頭部11の下方部には、錘5が設けられている。錘5は、擬似餌10を水中で素早く沈降させる部材であり、本実施形態では、側面視において楕円形状の錘5が用いられている。錘5の材料としては、例えば、鉛、銅、真鍮、ステンレス鋼、セラミックスや比較的に比重の大きいプラスチックなどが用いられる。
なお、擬似餌本体1が中空状である場合、擬似餌本体1の内部に錘5を収容することも可能である。擬似餌本体1の内部に錘5を収容することにより、擬似餌本体1の外観がより本物の餌に近くなるため、釣果の向上が期待できる。
(揺動体)
揺動体2は、可撓性を有しており、水中で擬似餌10が遊泳する際に前後左右に揺動する部材である。揺動体2が揺動することにより、擬似餌本体1のデザインと相俟って、その外観で対象魚を誘い寄せるのみならず、揺動体2の揺動によって生じる水の動き(以下、波動と称する)によって擬似餌10の遠くにいる対象魚を誘い寄せることが可能である。このように、揺動体2は、擬似餌本体1のデザインと協働して対象魚にとって魅力的な外観を呈するという外観効果、及び、波動によって遠くにいる対象魚を誘い寄せるという波動効果という2つの効果を奏する部材である。
ここで、水中で動く本物の餌の器官(例えば、触角や節足)の形状及び配置を忠実に再現した揺動体を擬似餌本体に取りつけることにより、外観効果と波動効果に優れる擬似餌を作製できるように一見思われる。しかしながら、本考案者が鋭意研究したところ、本物の餌の器官の形状及び配置を忠実に再現したからといって優れた外観効果と波動効果を奏するとは限らないことが判明した。つまり、揺動体は、本物の餌の器官と同じ成分で形成されているわけではないうえ、揺動体は水流によって揺動するものであり、本物の器官のように餌の意思によって自由に動かせるものでもない。そのため、本物の餌の器官の形状及び配置を忠実に再現した揺動体を用いても、その水中における挙動は本物の器官と異なる場合が多く、それ故、本物の餌が発する波動と擬似餌が発する波動も異なる場合が多い。
また、本物の餌の器官の形状及び配置を忠実に再現した揺動体を用いた場合、揺動体による空気抵抗が大きくなり、擬似餌をキャスティングした際、遠くまで擬似餌を投げ難くなる場合がある。また、水中においては、揺動体による抵抗が大きくなり、擬似餌を不規則に動かしたり(一般的に、「ダート」と称される)、水面に向かって急上昇させる(一般的に、「シャクリ」と称される)ことが難しくなる虞がある。即ち、本物の餌の器官の形状及び配置を忠実に再現した揺動体を用いた場合、擬似餌の操作性が低下する場合がある。
このような知見に基づいて本考案者が鋭意研究を行った結果、揺動体2を所定間隔を空けて一列に配設し、且つ、下面視における揺動体の延出方向を擬似餌本体1の前後方向と略平行とすることで、優れた外観効果と波動効果を効果的に奏するだけでなく、操作性にも優れる擬似餌10を作製できることを見出した。
以下、揺動体の形状及び配置について図面を参照しつつ具体的に説明する。
本実施形態では、図1乃至3に示すように、擬似餌本体1の下方部から前方斜め下がりに延出された複数(本実施形態では3つ)の揺動体2が設けられている。
本考案において、揺動体2の形状は特に限定されず、擬似餌本体1のデザインを考慮して適宜設定できる。好ましくは、水中において擬似餌10を遊泳させた際、揺動体2が動き易くなることから、揺動体2は、棒状に形成された部分(棒状部21)を有することが好ましい。この場合、揺動体2の全体が棒状に形成されていてもよいし、或いは、揺動体2の一部が棒状に形成されていてもよいが、揺動体2の一部が棒状に形成されていることが好ましく、さらに、図2及び図3に示すように、揺動体2の基端23(揺動体2が擬似餌本体1に接する部分)から中途部までが棒状に形成されていることがより好ましい。本実施形態では、複数の揺動体2は各々1本の棒状部21を有している。なお、複数の揺動体2の形状は、全て同じであってもよく、それぞれ異なっていてもよい。後述する揺動体2の長さなどについても同様である。
棒状部21の断面形状は特に限定されず、円状、楕円状、四角状、三角状などの所定の形状とすることができる。本実施形態では、棒状部21の断面形状は、幅方向に長軸を有する楕円状である。
図2及び図3に示すように、揺動体2の基端23から中途部まで棒状に形成されている場合、その中途部から先には(即ち、棒状部21の先端には)棒状部21よりも幅の広い部分を有する水掻き部22が延出されていることが好ましい。水掻き部22は棒状部21よりも幅の広い部分を有するため、棒状部21よりも水流を受け易く、より大きく揺動し易い。
水掻き部22の形状は、棒状部21よりも幅の広い部分を有することを条件として特に限定されないが、好ましくは、擬似餌本体1の前方に臨む面を有する扁平状の部分である。水掻き部22は、複数に分岐された分岐部221を有することが好ましい。本実施形態では、図3に示すように、水掻き部22は、2つの分岐部221を有しており、その先端に向かうにつれ2つの分岐部221が擬似餌本体1の幅方向に離反するように設けられている。換言すると、本実施形態において、水掻き部22は、V字状の切れ目を有する扁平状の部分である。
各分岐部221の長さは、全て同じでもよく、異なっていてもよい。本実施形態では2つの分岐部221の長さは同じである。
また、分岐部221の数は2つ以上であれば特に限定されず、3つ以上であってもよい。分岐部221の数の上限値は特に限定されないが、通常4つである。
水掻き部22が分岐部221を有することにより、水中において各分岐部221が個々に揺動するため、外観効果と波動効果をより高めることができる。
揺動体2の長さは特に限定されず、擬似餌本体1のデザインを考慮して適宜設定することができる。もっとも、本考案者の知見では、擬似餌本体1の長さに対して揺動体2が著しく短い場合、揺動体2が水流を受け難くなり波動効果が弱まる虞があり、擬似餌本体1の長さに対して揺動体2が著しく長い場合、揺動体2が過度に水流を受けることにより、擬似餌1の操作性が低下する虞がある。また、著しく長い揺動体2は、後述するキャリーボックスに擬似餌10を収納した際、折り癖がつき易い。
これらを考慮すると、揺動体2の長さの下限値は、好ましくは擬似餌本体1の長さ(前後方向における長さ)の1/20倍であり、より好ましくは1/15倍であり、さらに好ましくは1/10倍である。また、揺動体2の長さの上限値は、好ましくは擬似餌本体1の長さの1/2倍であり、より好ましくは1/3倍であり、さらに好ましくは1/4倍である。
揺動体2の長さが擬似餌本体1の長さの1/20を下回る場合、揺動体2が揺動しても殆ど目立たず、外観効果を損ねる虞がある。他方、揺動体2の長さが擬似餌本体1の長さの1/2倍よりも長い場合、揺動体2の空気抵抗が大きくなることにより擬似餌10を遠くまで投げ難くなる虞があるだけでなく、水中における擬似餌10の操作性が低下し、擬似餌をうまくダートさせたりシャクリさせたりすることが困難となる虞がある。
例えば、本実施形態のように長さ5〜25cmのエビを模した擬似餌本体1を用いる場合、揺動体2の長さは、0.25cm〜8.5cmとすることが好ましく、0.5cm〜7cmとすることがより好ましい。
なお、本実施形態のように、揺動体2が棒状部21と水掻き部22を有する場合、棒状部21の長さ(A)と水掻き部22の長さ(B)の比率(A:B)は特に限定されないが、比率(A:B)は、通常1:3〜3:1であり、好ましくは1:2〜2:1である。
揺動体2の厚みは、特に限定されず、擬似餌本体1のデザインを考慮して適宜設定できる。例えば、揺動体2の厚みの下限値は、例えば、0.1mmであり、好ましくは0.5mmであり、より好ましくは1mmである。また、揺動体2の厚みの上限値は、例えば、3mmであり、好ましくは2mmであり、より好ましくは1.5mmである。
揺動体2が0.1mmよりも薄い場合、対象魚が擬似餌10を飲み込んだ際に、揺動体2が裂ける虞がある。他方、揺動体2が3mmよりも厚い場合、揺動体2が剛直となることにより水中で揺動し難くなり、外観効果と波動効果が低下する虞がある。なお、揺動体2の厚みは均一であってもよく、不均一であってもよい。
なお、揺動体の厚みとは、側面視における揺動体の延出方向と直交する方向の長さを意味する。
図1に示すように、擬似餌本体1の前後方向及び幅方向に平行な仮想面(以下、「仮想面」と称する)と揺動体2の成す内角αは特に限定されないが、その下限値は通常5°であり、好ましくは10°であり、より好ましくは20°である。また、内角αの上限値は通常80°であり、好ましくは70°であり、より好ましくは60°である。なお、図1では、仮想面を破線で示している。
内角αが5°を下回る場合、揺動体2が水流を受け難くなり揺動し難くなる虞がある。他方、内角αが80°を上回る場合、揺動体2は揺動するものの、空気抵抗が大きくなり、擬似餌10を遠くまで投げ難くなる虞がある。
内角αは、全ての揺動体2について同じ値であってもよく、異なっていてもよい。内角αが全ての揺動体2について同じである場合、各揺動体2が有する水掻き部22は、平行であると言える。
本実施形態では、最前の揺動体2から最後の揺動体2にかけて内角αが徐々に大きくなるように複数の揺動体2が延出されている。擬似餌10が遊泳した際、水流は、擬似餌本体1の前方から後方にかけて流れる。内角αが全ての揺動体2について同じ値である場合、前方の揺動体2は水流を受け易いのに対し、後方の揺動体2は水流を受け難くなりあまり揺動しない虞がある。これに対し、前方の揺動体2に比して後方の揺動体2の方が内角αが大きい場合、後方の揺動体2も水流を受けやすくなり、前方の揺動体2と略同等に揺動することが可能である。
最前の揺動体2から最後の揺動体2にかけて内角αが徐々に大きくなるように複数の揺動体2が延出されている場合、ある揺動体2の内角αとある揺動体2の前後に隣接する別の揺動体2の内角αの差(以下、「内角差」と称する)の下限値は、特に限定されないが、通常1°であり、好ましくは2°であり、より好ましくは3°である。また、内角差の上限値は、特に限定されないが、通常20°であり、好ましくは10°であり、より好ましくは7°である。
揺動体2は、可撓性を有する材料から形成されている。可撓性を有する材料とは、外力が加わらない状態では所定の形状を維持でき、外力が加わると、その形状が変形し得る材料である。
可撓性を有する材料としては、特に限定されないが、例えば、軟質合成樹脂(エラストマー系樹脂、シリコン系樹脂、アクリル系樹脂、又はウレタン系樹脂など)やゴムなどの高分子材料が挙げられる。これらの高分子材料は、可撓性と弾力性を有する。
揺動体2は、例えば、これらの高分子材料を所定形状(本実施形態の場合、棒状部21と水掻き部22を有する形状)に成形することにより得られる。
揺動体2は、透明であってもよく不透明であってもよいが、好ましくは有色透明又は不透明であり、より好ましくは有色透明である。揺動体2が有色透明であれば、前方に位置する揺動体2を透かして後方に位置する揺動体2を観察でき、擬似餌10の外観効果の向上が期待できるためである。
揺動体2が透明である場合、その光線透過率は、例えば70%以上であり、好ましくは80%以上であり、より好ましくは90%以上である。なお、光線透過率は、JIS K 7105−1981(プラスチックの光学的特性試験方法)に準じた方法によって測定した値であり、光線透過率(%)=(T2/T1)×100、で算出される値をいう。ここで、T2は、全光線透過量(試験片を透過した全光量)を表し、T1は、入射光量を表す。
本考案において、揺動体2の数は複数(2本以上)であれば特に限定されず、擬似餌本体1のデザインを考慮して適宜設定できる。揺動体2の数の下限値は、好ましくは3本であり、より好ましくは4本である。揺動体2の数の上限値は、通常、15本であり、好ましくは10本であり、より好ましくは6本である。
揺動体2の数が15本を上回ると、揺動体2の空気抵抗が大きくなり、遠くまで擬似餌10を投げ難くなる虞がある。
本考案では、複数の揺動体2は、所定間隔を空けて一列に配設されている。
ここで、「所定間隔を空けて」とは、複数の揺動体2の間隔が同じ(一定)である場合、及び、複数の揺動体2の間隔が異なる場合を含んでいる。また、「一列に配設」とは、下面視において複数の揺動体2の基端23を結ぶことで観念される仮想線VLが、略直線であることを意味する。略直線とは、厳密な直線のみならず、本考案の技術分野で許容される範囲の非直線(例えばジグザグ線)を含んでいる。本実施形態では、図2に示すように、3つの揺動体2の基端23を結んだ一点鎖線で示される仮想線VLは、下面視において擬似餌本体1の前後方向と略平行な直線である。そのため、本実施形態では、複数の揺動体2(本実施形態では3つ)は、略一定間隔を空けて、前後方向と略平行な方向に一列に配設されていると言える。
揺動体2の間隔は特に限定されないが、その下限値は、通常、揺動体2の長さの1/3倍であり、好ましくは1/2倍であり、より好ましくは1倍(揺動体2の長さと同じ)である。また、揺動体2の間隔の上限値は、通常、揺動体2の長さの5倍であり、より好ましくは3倍であり、特に好ましくは2倍である。
なお、揺動体2の間隔は、下面視において、隣り合った2つの揺動体2の基端23(擬似餌本体1との境界)間の直線距離を意味しており、本実施形態では、隣り合う2つの揺動体2が有する棒状部21の基端23間の直線距離が揺動体2の間隔に相当する。
揺動体2の間隔が、揺動体2の長さの1倍以上である場合、隣り合う揺動体2が干渉し難くなり、水中において効果的に波動を発生させることができる。
さらに、本考案では、下面視における複数の揺動体2の延出方向が、擬似餌本体1の前後方向と略平行である。
本実施形態では、図1に示すように、揺動体2は、側面視において擬似餌本体1の胴部12の下方部から前方斜め下がりに延出されている。そのため、下面視における揺動体2の延出方向(上下方向を考慮しない揺動体2の延出方向)は前方であり、擬似餌本体1の前後方向と略平行である。
なお、「揺動体2の延びる方向と擬似餌本体1の前後方向が略平行」とは、下面視における揺動体2の延出方向と擬似餌本体1の前後方向が厳密に平行である場合だけでなく、本考案の技術分野で許容される誤差を含む。具体的には、下面視における揺動体2の延出方向と擬似餌本体1の前後方向が0°を超え5°未満の内角を成す場合を含み、好ましくは0°を超え3°未満の内角を成す場合を含む。
また、複数の揺動体2は、図2及び図3に示すように、下面視において擬似餌本体1の輪郭の内側に位置することが好ましい。換言すると、揺動体2は、上面視において擬似餌本体1に隠れて見えないことが好ましい(擬似餌本体1が透明である場合を除く)。
一般的に、釣り人は、擬似餌10を保管する際、擬似餌10に合わせて区画された複数の収納部を有する専用のキャリーボックスに擬似餌10を収納する。キャリーボックスは、擬似餌10の収納数を上げるために、各収納部の広さを狭くする傾向にある。そのため、収納部は、擬似餌本体1の前後方向及び幅方向よりも若干広い空間とされている場合が多い。そのため、下面視において擬似餌本体1の輪郭の外側に出る揺動体2は、収納部の周壁に当たって折り曲がり易い。揺動体2が収納部の周壁に当たった状態で長期間に亘って擬似餌10を保管すると、揺動体2に折り癖が付き、その結果、擬似餌10の操作性が損なわれるだけでなく、外観効果と波動効果も損なわれる虞がある。
この点、揺動体2が下面視において擬似餌本体1の輪郭の内側に位置している場合、揺動体2が収納部の周壁に当たり難くなり、その結果、長期間に亘って優れた外観効果と波動効果を維持し、且つ、操作性に優れた擬似餌10を形成することができる。
一般的に、節足を有する本物の餌(例えば、エビ)は、左右一対の節足を有しており、且つ、左右一対の節足は、下面視においてその本体(擬似餌本体1に相当)の輪郭よりも外方に延出している。換言すると、節足を有する本物の餌は、所定間隔を空けて二列に並んだ節足を有し、且つ、この節足の延出方向は、本体の前後方向と非平行である場合が多い。
これに対し、本考案の擬似餌10は、所定間隔を空けて一列に配設された揺動体2を有し、且つ、揺動体2の延出方向が本体の擬似餌本体1の前後方向と略平行である。そのため、本考案の揺動体2は、非揺動状態においては、本物の餌の節足と外観が若干異なるものの、水中で揺動した際には、本物の餌の節足と似た外観を呈し、さらに本物の節足の動きによって生じる波動と似た波動を発生すると考えられる。また、本考案の揺動体2は、空気抵抗が少なく水中における擬似餌10の操作性を損ね難い。従って、本考案の擬似餌10は、水中において優れた外観効果及び波動効果を発揮するだけでなく、操作性にも優れるため、従来の擬似餌に比してより釣果の向上が期待できる。
[第2実施形態]
図4(a)及び図4(b)は、本考案の第2実施形態に係る擬似餌10を示す側面図である。
第1実施形態では、全ての揺動体2が擬似餌本体1から前方斜め下がりに延出するように設けられていたが、本実施形態では、擬似餌10は、擬似餌本体1から後方斜め下がりに延出した揺動体2を有する。
本実施形態の第1例を示す図4(a)では、全ての揺動体2が擬似餌本体1の下方部から後方斜め下がりに延出しており、本実施形態の第2例を示す図4(b)では、最前に位置する揺動体2のみが擬似餌本体1の下方部から前方斜め下がりに延出しており、それ以外の揺動体2は擬似餌本体1の下方部から後方斜め下がりに延出している。
また、第1実施形態では、最前の揺動体2から最後の揺動体2にかけて内角αが徐々に大きくなるように揺動体2が延出されているが、本実施形態の第1例では、揺動体2の内角αは全て同じであり、複数の揺動体2の水掻き部22は、互いに平行とされている。
また、本実施形態の第2例では、最前に位置する前方斜め下がりに延出した揺動体2とその隣に位置する後方斜め下がりに延出した揺動体2の間隔と、後方斜め下がりに延出した2つの揺動体2の間隔と、が異なる(前者の間隔が後者の間隔の約1/2である)。
本実施形態に係る擬似餌10も、第1実施形態に係る擬似餌10と同様の理由により釣果の向上が期待できる。
[第3実施形態]
図5は、第3実施形態に係る擬似餌10を示す下面図である。
第1実施形態では、複数の揺動体2は、下面視において擬似餌本体1の前後方向と略平行となるように一列に配設されていたが、本実施形態では、揺動体2は、下面視において擬似餌本体1の前後方向と非平行となるように一列に配設されている。換言すると、複数の揺動体2は、下面視において擬似餌本体1の幅方向に位置ズレしつつ一列に配設されている。
具体的には、複数の揺動体2は、その基端23を結ぶことで観念される仮想線VLと擬似餌本体1の前後方向の成す内角βが0°を超え90°未満となるように一列に配設されている。この内角βの上限値は、30°であることが好ましく、より好ましくは20°であり、さらに好ましくは10°である。
第1実施形態に係る擬似餌10では、下面視において複数の揺動体2が擬似餌本体1の前後方向と略平行となるように一列に配設されているため、擬似餌10を正面から又は背面から観察した際、最前の揺動体2によってそれより後方に配設された揺動体2が隠れ易い。
これに対し、本実施形態では、下面視において複数の揺動体2が擬似餌本体1の前後方向と非平行となるように一列に配設されているため、擬似餌10を正面から又は背面から観察した場合でも、最前の揺動体2によってそれより後方に配設された揺動体2が隠れ難い。そのため、本実施形態の擬似餌10は、第1実施形態に係る擬似餌10よりも外観効果に優れる。
10…擬似餌、1…擬似餌本体、2…揺動体、21…棒状部、22…水掻き部、3…釣り針、4…ミチ糸連結部、5…錘、VL…仮想線

Claims (4)

  1. 擬似餌本体と、
    前記擬似餌本体の下方部から延出された、可撓性を有する複数の揺動体と、を有し、
    前記複数の揺動体が、所定間隔を空けて一列に配設されており、
    下面視における前記複数の揺動体の延出方向が、前記擬似餌本体の前後方向と略平行であることを特徴とする擬似餌。
  2. 前記各揺動体が、前記擬似餌本体から延出された棒状部と、前記棒状部の先端から延出された水掻き部と、をそれぞれ有し、
    前記水掻き部が、前記棒状部よりも幅の広い部分を有する、請求項1に記載の擬似餌。
  3. 下面視において、前記各揺動体が前記擬似餌本体の輪郭の内側に位置している、請求項1又は2の何れか一項に記載の擬似餌。
  4. 下面視において、前記各揺動体の基端を結ぶことで観念される仮想線が、擬似餌本体の前後方向と略平行又は擬似餌本体の前後方向と0°を超え90°未満の内角を成す、請求項1乃至3の何れか一項に記載の擬似餌。
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