JP3208214U - 青果物用包装箱 - Google Patents

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【課題】安価な構造で、たくさんの青果物を簡単に箱詰めをすることができ、青果物の損傷を最小限に抑えて運搬することができる青果物用包装箱を提供する。【解決手段】厚紙からなり、青果物を収納する箱体1と、箱体の底部の周囲に箱体の内壁に沿って設けられ、厚さが0.5mm以上の段ボール紙からなる台座2と、台座の上に載置され、箱体の内部に納まり、段ボール紙からなる仕切板3とを具備している。【選択図】図1D

Description

本考案は、果物や野菜などの青果物を運搬する包装箱に関する。さらに詳しくは、果物や野菜などの青果物の呼吸を外部と連通できるように紙材で形成されながら、青果物などが2段以上に積み重ねられても、青果物などに傷をつけることなく運搬することができる包装箱に関する。
従来、リンゴやナシ、柿などの果物や、野菜などの青果物を搬送する際の包装箱として、段ボールなどの厚紙を折り曲げて箱にした包装箱が用いられている。そして、その箱の中に果物などが入れられるが、比較的大きい果物は段ボール箱を薄くして、1段で並べて蓋をする構造の包装箱が用いられる。また、リンゴやナシなどの、それほど大きくない果物では、箱の底に果物を並べて配置し、その上に直接、または紙などを挟んで積み重ねて2段程度に重ねることにより包装されている(例えば特許文献1の図2参照)。さらに、みかんなどの小さい果物は、無秩序に入れて段ボールなどの箱に詰め込まれている。
特開2008−184172号公報
前述のように、箱の中に青果物を1段に収納するだけでは1箱に収納できる青果物の量が少なくなり、何個にも分けて包装する必要があり、工数が掛ると共に包装箱のコストも上がり、また、運搬にも個数が増えて煩雑である。さらに、運搬コストも上昇するという問題がある。一方、1個の箱に1段で、数多くの青果物を詰め込もうとすると、包装箱の縦、横の寸法が大きくなり、運搬が非常に困難になるという問題がある。また、紙程度を間に介在させて段積みをすると、下段の青果物が上段の青果物の重量により圧迫され、傷みやすいという問題がある。さらに、無秩序に多くの青果物を1つの箱に詰め込むと、青果物が小さくて軽いとはいえ、何重にも積み重なると、下の方の青果物は上からの荷重により、傷みやすいという問題がある。
本考案はこのような問題を解決するためになされたもので、安価な構造で、沢山の青果物を簡単に箱詰めすることができながら、青果物の損傷を最小限に抑えて容易に運搬することができる青果物用包装箱を提供することを目的とする。
本考案の他の目的は、青果物の荷重による青果物の損傷を避けるのみならず、害虫などの侵入による青果物の損傷も防止することにある。
本考案の青果物用包装箱は、厚紙からなり、青果物を収納する箱体と、前記箱体の内面の底の周囲に前記箱体の内壁に沿って設けられ、厚さが0.5mm以上の段ボール紙からなる台座と、前記台座の上に載置され、前記箱体の内部に納まり、段ボール紙からなる仕切板と、を具備している。
前記箱体の内面に防虫忌避剤および/または抗菌剤が塗布された和紙または通気性フィルムが敷かれていることが好ましい。
本考案によれば、箱体の内部の底の周囲に、青果物の高さに応じた幅で切断された段ボールを縦にして配置した台座が設けられ、その台座の上端面に段ボール紙からなる仕切板が設けられる構造になっているので、果物などの青果物を直接または仕切紙を介して重ねなくても、仕切板上に配置される。その結果、上段の青果物の荷重は、仕切板と台座とで支持され、2段以上で、何段に積み重ねられても、下段の青果物は上段の青果物の荷重を受けることはない。その結果、包装箱の高さを高くして、何段にも青果物を積み重ねることができ、箱詰めおよび運搬が非常に簡単になり、しかも、内部の青果物を損傷させることがない。
要するに、本考案によれば、箱体も、台座も、仕切板も、全て厚紙で形成されているため、非常に安価で、しかも使用後の廃棄処理も容易であり、かつ、紙で通気性があるため、内部に収納される青果物の呼吸を封じることがなく、青果物にとっても、環境にとっても、非常にやさしい青果物用包装箱になる。
さらに、防虫忌避剤および/または抗菌剤が塗布された和紙または通気性フィルムが箱体の底面および側面に敷かれることにより、箱体内に収納された青果物の腐食や虫食いを防止することができる。箱体がコートボール紙からなる場合には、前述の防虫忌避剤や抗菌剤を印刷などの方法でコートボールに塗布しやすいので直接箱体の内面に塗布してもよい。
本考案の包装箱の一実施形態の内部を説明する斜視説明図である。 図1Aの包装箱の底部内周に設けられる台座の一例およびその上に載置される仕切板を示す説明図である。 図1Aの台座に用いる厚紙の一例の断面を示す図である。 図1Aの包装箱に果物を収納した状態を示す断面説明図である。 本考案の包装箱の他の実施形態の内部を説明する斜視説明図である。 図1Aの包装箱の内面に防虫忌避剤および/または抗菌剤が塗布されたシートが敷かれた状態を示す斜視説明図である。 図3Aの包装箱に、青果物を収納して梱包した状態を示す図1Dと同様の断面説明図である。
次に図面を参照しながら本考案の青果物用包装箱が説明される。本考案の包装箱は、その一実施形態の斜視図および構成の説明図が図1A〜1Dに示されているように、厚紙からなり、青果物5(図1D参照)を収納する箱体1と、その箱体1の内面の底部の周囲に箱体1の内壁に沿って設けられ、厚さが5mm以上の段ボール紙からなる台座2と、台座2の上に載置され、箱体1の内部に納まり、段ボール紙からなる仕切板3(図1B参照)とを具備している。
箱体1を構成する厚紙は、段ボール紙、コートボール紙、チップボール紙など、0.5mm以上の種々の板紙として使用し得る厚い紙を含む。この中で特に、段ボール紙、コートボール紙が便利に用いられ得る。
段ボール紙は、例えば図1Bに仕切板3として示されるように、基本的には、表の紙31と、波状にした中芯32と、裏の紙33の3枚で構成され、厚さが5mm程度のAフルート、厚さが3mm程度のBフルート、AフルートとBフルートとを貼り合せたWフルート(厚さが8mm程度)、Aフルートを2枚貼り合せた2層フルートなど種々の段ボールがある。Aフルートの段の高さ(中芯32(波の部分)の高さ)は5mm程度で、その段山数は、30cm当たり34個程度であり、Bフルートの段の高さは3mm程度で、段山数は30cm当たり50個程度である。青果物用の包装箱としては、例えばAフルートの段ボール紙が一般的に用いられる。しかし、これらに限定されるものではない。
コートボール紙は、たとえば厚さが0.51mm程度(400g/m、#8)または0.58mm厚程度(450g/m、#9)のものが一般的に使用される。しかし、これらに限定されるものではない。このコートボール紙は段ボール紙のような中芯はなく、1枚の紙からなり、表裏とも白色のものが多い。
この箱体1は、通常の収納箱と同様に、1枚の厚紙が折り曲げられて、例えば図1Aまたは図2Aに示されるように、蓋部分まで一体に形成されてもよいし、複数枚の厚紙が接合して形成されてもよい。その大きさは、収納される青果物の大きさおよび収納量に応じて、適宜選定される。この箱体1の側壁には、図示されていないが、開口(窓)を形成して、青果物の呼吸を助けたり、内部の品物の確認に利用したりすることができる。
台座2は、段ボール紙で形成されることが好ましい。段ボール紙は、厚さが5mm以上あり、段(波)部が横方向になるように(波の方向と垂直方向が縦になるように)配置されることにより、垂直方向の力に対して充分な機械的強度が得られると共に、後述される仕切板3を載置するのに充分な幅(台座2の段ボール紙の厚さ)を有するからである。この段ボール紙は、前述のように、中芯を挟んで、表の紙と裏の紙とが貼り合されている構造であるので、中芯の波の方向と垂直方向で波の谷または山の部分では容易に折り曲げられる。従って、箱体1の底面の矩形状の一辺の端で折り曲げることにより、隣接する辺に連続して形成される。すなわち、箱体1の底部の側壁内周の全長の長さに合せて、段ボール紙を所定の高さになる幅で、段ボール紙の波と垂直方向(谷の線や山の線と垂直方向)に切断して帯状体を形成しておくことにより、その帯状体を箱体1の側壁の幅に合せて折り曲げるだけで、図1Bに示されるように、容易に矩形状の台座2にすることができる。
この台座2は、箱体1の底部の内周の全長と一致させて切断する必要はなく、例えば隣接する2辺の長さで2本にすることもできる。また、その展開した長さが箱体1の内周の長さより短くてもよい。すなわち、箱体1の内周の辺の部分では台座2が途切れている部分があっても構わない。各辺の長さで切断してもよいが、倒れやすいので、少なくとも隣接する2辺の角部を通るように形成されることが好ましい。その結果、箱体1の底部に容易に台座2を配置することができる。この台座2の高さ(段ボール紙を切断する際の幅)は、箱体1の底面に配置される青果物5の高さ(例えばリンゴ1個の高さ)とほぼ同じか若干それより高くなるように設定される。換言すると、収納する青果物5の大きさ(箱内に青果物5を載置したときの縦方向の高さ)に合せた幅で段ボール紙が切断される。
このような段ボール紙が台座2として用いられることにより、前述のように、収納される青果物5の大きさに応じた幅で段ボール紙を切断しておくだけで、箱体1のコーナ部で折り曲げることにより、箱体1の底部に台座2を配置することができること、包装箱の全体を厚紙だけで形成することができ、廃棄の際に容易であるのみならず、収納される青果物5を上段の青果物5による荷重による損傷を防げること、さらには、青果物の呼吸に対して吸気性を有し優しいこと、非常に安価に形成され得ること、などの利点がある。
台座2に用いられる段ボール紙としては、図1Cに示されるように、前述の段ボール紙の種類の内、Aフルート21とBフルート22とを貼り合せたWフルートまたはAフルートを2枚貼り合せた2層構造の段ボール紙を用いることが、機械的強度および仕切板3の載置の安定性向上の観点から好ましい。このような2枚の段ボール紙を貼り合せる場合には、貼り合せる部分の段ボール原紙を1枚で共用する(貼り合せ部分の裏の紙と表の紙を1枚で共用する)ことができる。Wフルートでは厚さが8mm程度になり、Aフルートの2層構造では厚さが10mm程度になり、充分な機械的強度が得られる。
台座2として、例えばプラスチックなどで種々の高さの台座を準備しておくと、高さの合わない台座が無駄になるのみならず、プラスチックなどでは通気性がないので、青果物5の呼吸の妨げとなり、適しない。その観点からも、段ボール紙で形成されることが前述のように好ましい。換言すると、段ボール紙による台座2は、安価で、所望の高さの台座にすることが容易で、しかも青果物5や環境に優しい材料でありながら、機械的強度が充分に得られる。
この台座2の上に図1Bに分解図で示されるように、仕切板3が載置される。仕切板3は、同様に段ボール紙が用いられ得る。この場合の段ボール紙は、前述のAフルートを用いることができる。この上に載置される果物などの青果物5の1段分の重量に耐えられればよいからである。従って、青果物5の重量が大きい場合には、前述の台座2と同様に、Wフルートや、2層構造などの貼り合された段ボール紙などが用いられ得る。この仕切板3に段ボール紙が使用される場合には、中芯32の波の谷の線、または山の線が箱体1の底面の矩形形状の長辺と平行になるように切断されていることが好ましい。波の山谷の線と平行方向には折れ曲がりやすいが、その直角方向には折れ曲がり難い。従って、折れ曲がり難い方向を矩形形状の長辺(長手方向)にした方が、青果物5による荷重に対しても充分に耐え得るからである。
この仕切板3の一部には、図1Bに示されるように、切欠き部35が形成されている。この切欠き部35は、この仕切板3の着脱を容易にするためである。すなわち、指を入れて取り外すのが容易になる。そのため、この切欠き部35の位置はどこでもよく、例えば矩形形状の角部に形成されてもよい。また、その形状も半円状には限定されない。四角形など任意の形状でもよい。さらに、1か所あれば十分であるが、2か所以上に形成されても構わない。
この台座2と仕切板3との組は、1組に限らず、さらにその上に台座2と同様の第2の台座2a(図1D参照)、第2の仕切板(図示せず)など、所望の断数で積み上げることができる。複数段積み重ねることにより、前述の台座2の最下段の台座2は、それだけ多くの青果物5の重量に耐え得る必要があるが、通常のリンゴやナシなどの青果物5であれば、3〜4段に形成されても、前述のWフルートで耐え得る。
最上段には、台座2および仕切板3は無くても構わないが、同様に配置されてもよい。その上に青果物5が載置されるわけではないが、台座2や仕切板3が配置されることにより、箱体1の上面からの外力に対しても保護されるし、箱体1自身の強度を向上させる点からも好ましい(図1Dに示される例では、第2の仕切板が省略されている)。
図2は、本考案の他の実施形態の包装箱の斜視図である。すなわち、図1A〜1Dは、箱体1が段ボール紙を用いて形成されていた。しかし、図2に示される例は、段ボール紙ではなく、コートボール紙が用いられた例である。包装箱用のコートボール紙としては、前述のように、厚さが0.51mm程度の8号(#8)または0.58mm厚程度の9号(#9)のものが一般的に使用される。しかし、これらに限定されない。このコートボール紙は、段ボール紙に比べると機械的強度に劣るが、白くて表面に印刷をしやすいため、高級贈答品用とか、携帯用の包装箱として用いるのに都合がよい。
この包装箱は、図2に示されるように、1枚のコートボール紙を折り曲げるだけで箱体1aが形成される。図2に示される例では、携帯に便利なように、対向する一対の壁面の上面側に取っ手4が取り付けられている。この取っ手4は、例えば紙などからなる紐が接着テープ41などにより貼り付けられることにより形成されている。
箱体1の内部の仕切板や青果物などは、前述の図1Aに示される例と同様に省略されているが、段ボール紙からなる台座2が設けられており、この上に図示しない仕切板が設けられ、2段以上に青果物5を収納し得る構造になることは、前述の例と同じであるので、その説明は省略されている。
図3Aおよび3Bは、箱体1の内面に防虫忌避剤および/または抗菌剤が塗布された和紙または通気性フィルムからなるシート6(61、62)が敷かれた状態を示す斜視説明図およびその箱体1内に青果物5が収納された状態を示す断面説明図である。この例では、断面が矩形状の箱体1の長辺の幅を有する第1シート61と箱体1の短辺の幅を有する第2シート62がそれぞれ底面を通って両側壁に延びるように敷かれ(底面では2重に重なる)、前述のように台座2が底部の周囲に配置され、青果物5が並べられてからその上に仕切板3が載置され、さらにその上に第2の台座2aおよび青果物5が載置されて仕切板3(図3Bでは省略)が載置されている。そして、最初の第1シート61および第2シート62が一番上の仕切板または青果物5の上を覆うように曲げられている。この第1シート61および第2シート62は、予め最上層の仕切板を覆うように切断されていてもよいし、折り曲げた後に切断されてもよい。表面全体が覆われていればよく、2重に重なる必要はなく、例えば第2シート62が側壁の上端部で切断される構造でもよい。
この例では、第1シート61と第2シート62の2枚の帯状に切断されて敷かれていたが、大きな1枚のシート6が箱体1の底面に敷かれ、その上に前述の台座2、青果物5および仕切板3が載置され、最終的に最上層を覆うようにシート6が折り曲げられてカバーされてもよい。この場合、箱体1の角部では、シート6がダブるが、シート6が重なるように折り重ねられればよい。そうすることにより、完全に内部の青果物5を被覆することができる。しかし、少々の隙間があっても、防虫および抗菌の作用を発揮する。防虫忌避剤および/または抗菌剤は、青果物に付着しても害になることはないものを用いることにより、防虫忌避剤および/または抗菌剤が塗布された面が青果物5側になるように配置することができる。この場合、防虫忌避剤および/または抗菌剤が塗布された面と反対面が表面に露出するので、贈答用の包装箱として使用する場合には、その反対面に模様または図形などを印刷することができる。この印刷面にAlなどの金属粉末を混ぜ込んだ印刷がなされることにより、さらに防虫などの効果が増大する。
防虫忌避剤および/または抗菌剤は、例えば特開2014−12658号公報に示されるように、植物抽出物(A)と活性エネルギー線硬化型ニス(B)を混合して得られる混合物である活性エネルギー線硬化型組成物が硬化されたものであることが好ましい。この混合の割合は、所望の防虫忌避・抗菌効果を発揮し、かつ、活性エネルギー線硬化型組成物の厚紙やフィルム表面への充分な硬化が達せられる限り、特に限定されるものではないが、通常、植物抽出物の使用割合が、活性エネルギー線硬化型ニス(B)に対し、約5〜40重量%の範囲である。具体例としては、例えば、植物抽出物(A)として、例えば植物抽出物の好ましい使用割合は、活性エネルギー線硬化型ニス(B)に対し、約10〜30重量%の範囲である。このようにして得られた活性エネルギー線硬化型組成物が、厚紙、和紙、通気性フィルムなどに塗布され、活性エネルギー線が照射されることにより、硬化して防虫忌避剤および/または抗菌剤が得られる。
植物抽出物としては、花椒、ウワウルシ、ソヨウ、桃の葉、唐辛子、オオバク、ジュウヤク、生姜およびクジンなどが用いられ得る。植物抽出物には、さらに、この分野で通常用いられる添加剤を配合することができる。そのような添加剤としては、pH調整剤(例えば、クエン酸ナトリウムなど)、保存料(ソルビン酸カリウム、デヒドロ酢酸ナトリウムなど)、酸化防止剤(エリソルビン酸ナトリムなど)、アルコール(エタノール、イソプロピルアルコール等)、その他塩類(塩化ナトリウム)などが挙げられる。
なお、植物抽出物に添加剤が添加される場合は、活性エネルギー線硬化型組成物の調製に先立ち、予め植物抽出物に添加しておく以外に、活性エネルギー線硬化型組成物を調製する際に、添加してもよい。特に、添加にあたり予め溶媒に溶解しておく必要のない添加剤(例えば、アルコールなど)は、活性エネルギー線硬化型組成物の調製段階で、好適に添加することができる。
活性エネルギー線硬化型ニス(B)は、紫外線や可視光線などの活性エネルギー線の照射によって硬化物を形成する性質を備えたニスであり、通常、感光性モノマー(40〜68重量%)、感光性樹脂(30〜40重量%)、光重合開始剤(1〜10重量%)、シリカ(1〜10重量%)、その他この分野で通常使用される適宜の添加剤を含有するものである。
このような防虫忌避剤および/または抗菌剤からなる活性エネルギー線硬化型組成物(前述の混合物)が、和紙または通気性フィルムからなるシート6などに塗布されて硬化されることにより、硬化する際に溶媒が蒸発して通気口が形成される。その結果、通気性を確保して青果物の呼吸を妨げることなく、防虫や抗菌作用が得られる。この混合物の塗布は、印刷法により、全面または格子状など種々の模様に印刷することによりなされる。
活性エネルギー線としては、活性エネルギー線硬化型組成物を硬化できるものであればよく、波長の短い電磁波が用いられ得るが、紫外線(UV)、可視光線などが害が少なく好ましい。
図3Aは、図1Aに示される包装箱の内面に、防虫忌避剤および/または抗菌剤が塗布(付着)された和紙または通気性フィルムからなるシート6(61、62)が敷かれた状態を示す図である。このシート61、62上に台座2が箱体1の底部周囲に配置され、青果物5が並べられる。その後、台座2上に仕切板3が配置され、さらに青果物5が並べられる。その後、シート61がその上面を覆うように折り曲げられ、さらに箱体1の蓋部分が折り曲げられることにより、図3Bに示される断面図の構造になる。

以上のように、本考案によれば、1つの包装箱内に沢山の青果物5を収納することができ、運搬費を削減することができながら、青果物5の自重により他の青果物5に損傷を与えることがない。しかも、紙のみで形成されているため、青果物5の呼吸を妨げることもなく、青果物5の新鮮さを維持することができる。さらに、箱体1の内面に防虫忌避剤および/または抗菌剤が付着された和紙などのシート6が敷かれることにより、青果物5の防虫および腐食を防止することができ、より一層新鮮さを維持することができる。なお、前述の例では、青果物5を直に箱体1の内部に載置した図であるが、籾殻やおが屑など適当なクッション材を敷くこともできる。
1 箱体
2 台座
2a 第2の台座
3 仕切板
4 取っ手
5 青果物
6 シート
61 第1シート
62 第2シート

Claims (5)

  1. 厚紙からなり、青果物を収納する箱体と、
    前記箱体の内面の底の周囲に前記箱体の内壁に沿って設けられ、厚さが0.5mm以上の段ボール紙からなる台座と、
    前記台座の上に載置され、前記箱体の内部に納まり、段ボール紙からなる仕切板と、
    を具備する青果物用包装箱。
  2. 前記台座が2枚の段ボール紙を貼り合せた構造の段ボール紙であり、前記段ボール紙の山または谷の線の長さが収納される青果物の高さの寸法と同じか大きくなるように切断されて形成されている請求項1記載の青果物用包装箱。
  3. 前記仕切板上に、前記箱体の内周に沿って第2の台座が設けられ、前記第2の台座の上に、前記箱体の内部に納まり、段ボール紙からなる第2の仕切板がさらに設けられてなる請求項1または2記載の青果物用包装箱。
  4. 前記箱体の内面の底面および側面に防虫忌避剤および/または抗菌剤が塗布された和紙または通気性フィルムが敷かれてなる請求項1〜3のいずれか1項に記載の青果物用包装箱。
  5. 前記箱体の内周の平面形状が長方形状であり、前記仕切板が前記長方形の短手方向に段ボール紙の中芯の波方向になるように切断されてなる請求項1〜4のいずれか1項に記載の青果物用包装箱。
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