JP3208145U - 梅干の種抜き装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】製品の歩留まりを向上できるとともに、作業効率を向上できる梅干の種抜き装置を提供すること。【解決手段】梅干の種抜き装置1は、載置板20の上方に、エアシリンダ5によって円形貫通孔25を通過可能に上下駆動する突き棒8を配備し、載置板20の円形貫通孔25に向けて突き棒8が駆動した際に、載置板20上に置かれた梅干30に突き棒8が貫入して種32が押下され、種32が円形貫通孔25を通過するように構成した梅干の種抜き装置であって、さらに、載置板20の下方に、種32が通過したか否かを検知するためのセンサ40と、センサ40から受信した信号に基づきエアシリンダ5の駆動を制御する制御部50と、種32が通過しなかった場合の信号を制御部50が受信したときに作業者に警告するための警報機51及び/又は表示灯52と、を備えている。【選択図】図2

Description

本考案は、果皮と種の間に果肉層を有する梅干の種を抜き取る梅干の種抜き装置に関するものである。
従来、梅干の種抜き装置は、図8に示すように、種32有りの梅干30を載置する載置ユニット18の載置板20をシリコーンゴムで構成し、載置板20の果実載置面20Bに上下貫通する円形貫通孔25を設け、載置板20の上方に、円形貫通孔25を通過可能に上下駆動する突き棒80を備えている。
突き棒80の形状は、突き棒80の先端29の下面に下向きに拡開するテーパ穴28が形成されており、テーパ穴28に種32の一部分が引っ掛かるため、種32が突き棒80から滑って逃げるといったことを防止し、種32を捉えることができる。
そして、載置板20の円形貫通孔25に向けて突き棒80を実線Hで示した方向に駆動することにより、載置板20上に置かれた梅干30の果肉31に突き棒80を貫入させて種32を押下し、種32を円形貫通孔25に通過させて取り出し、種抜き梅干30Aが得られるように構成されている(特許文献1)。
特開2005−278538号公報
一般に梅干30の種32の位置は、果肉31で覆われているため、外見からは視認することができず、作業者の経験と勘に基づき、突き棒80が種32を捉えることができる位置を予想して梅干30を載置することで種32を取り出していた。
しかしながら、梅干30の果肉31は柔らかいため、載置板20の果実載置面Bに梅干30を載置したときに所望の位置よりもずれてしまうことがある。また、種32の形状は水滴が扁平になったような形状を有している。そのため、実際には突き棒80が種32を捉えることができずに、ただ梅干30の果肉31を貫通するだけの場合も発生する。その際、種32が円形貫通孔25を通過したか否かは、作業者からは位置的にも、視覚的にも確認することが困難乃至不可能である。
その結果、種32が梅干30に残ったまま製品になってしまうことがあり、種抜き梅干30Aとしての製品の歩留まりや品質が低下するという問題があった。
本考案は、上記した従来の問題点に鑑みてなされたものであって、歩留まりよく種を抜き取ることのできる梅干の種抜き装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本考案は、(1)種有りの梅干を種抜きの際に載置する載置板をシリコーンゴムで構成し、載置板の果実載置面を平らな単一面で構成し、載置板の果実載置面に上下貫通する円形貫通孔が形成されるとともに円形貫通孔の内周寸法を種の短径周りの外周寸法よりも小さく設定され、載置板の上方に、エアシリンダによって円形貫通孔を通過可能に上下駆動する突き棒を配備し、載置板の円形貫通孔に向けて突き棒が駆動した際に、載置板上に置かれた梅干に突き棒が貫入して種が押下され、種が円形貫通孔を通過するように構成した梅干の種抜き装置であって、さらに、載置板の下方に、種が通過したか否かを検知するためのセンサと、センサから受信した信号に基づきエアシリンダの駆動を制御する制御部と、種が通過しなかった場合の信号を制御部が受信したときに作業者に警告するための警報機及び/又は表示灯と、を備えた、梅干の種抜き装置を提供するものである。
(2)(1)の構成において、センサが、光電センサ、赤外線センサ、超音波センサ、接触式センサ、画像センサからなる群から選択された少なくとも1種であるものである。
(3)(1)又は(2)に構成において、突き棒が、その先端部に3本の爪部が形成され、かつ、各爪部の外周下端に刃状のエッジ部が形成されているものである。
(4)(1)〜(3)のいずれか一つの構成において、爪部間の隙間が、種の短径寸法よりも狭く形成されてなるものである。
本考案に係る梅干の種抜き装置によれば、センサにより梅干から種を抜くことができたか否かを確実に判別するので、製品の歩留まりを向上できるとともに、種を抜くことができたか否かを確認する作業を省けるので、作業効率を向上できる。
本考案の実施形態に係る梅干の種抜き装置の外観図である。 梅干の種抜き装置を示す一部断面を含む側面図である。 梅干の種抜き装置の載置ユニットの平面図である。 梅干の種抜き装置用突き棒の外観図である。 突き棒の斜視図である。 梅干の種抜き装置により梅干から種を抜き取る態様を示し、(a)は突き棒が種を押下している状態の側断面図、(b)は種が円形貫通孔を通過している状態の側断面図、(c)は種が円形貫通孔を抜け出た状態の側断面図、(d)は種が抜き取られた梅干を示す平面図である。 梅干の種抜き装置の部分正面図である。 (a)〜(b)は、従来の突き棒を装着した梅干の種抜き装置が梅干から種を抜き取る態様を示す図である。
本考案の最良の実施形態を図面に基づいて説明する。尚、以下に述べる実施形態は本考案を具体化した一例に過ぎず、本考案の技術的範囲を限定するものでない。図1は本考案の実施形態に係る梅干の種抜き装置1の外観図、図2は梅干の種抜き装置1を示す一部断面を含む側面図、図3は梅干の種抜き装置1の載置ユニット18の平面図である。
実施形態に係る梅干の種抜き装置1は、種32有りの梅干30を種32抜きの際に載置する載置板20をシリコーンゴムで構成し、載置板20の果実載置面20Bを平らな単一面で構成し、載置板20の果実載置面20Bに上下貫通する円形貫通孔25が形成されるとともに円形貫通孔25の内周寸法を種32の短径周りの外周寸法よりも小さく設定され、載置板20の上方に、エアシリンダ5によって円形貫通孔25を通過可能に上下駆動する突き棒8を配備し、載置板20の円形貫通孔25に向けて突き棒8が駆動した際に、載置板20上に置かれた梅干30に突き棒8が貫入して種32が押下され、種32が円形貫通孔25を通過するように構成した梅干の種抜き装置1であって、さらに、載置板20の下方に、種32が通過したか否かを検知するためのセンサ40と、センサ40から受信した信号に基づきエアシリンダ5の駆動を制御する制御部50と、種32が通過しなかった場合の信号を制御部50が受信したときに作業者に警告するための警報機51及び/又は表示灯52と、を備えている。
図1、図2及び図3において、梅干の種抜き装置1は、台座60に設けられた箱状の基台部2の後部に柱部3が台座60に立設され、柱部3の上面に前方に張り出した張出部4が固設されている。基台部2の上面には、種32有りの梅干30を種32抜きの際に載置する載置ユニット18が着脱可能に装着される平面視円形の装着孔26が形成されている。
台座60は、載置ユニット18から落下した種32が通過する箇所が抜かれた外周形状が略コの字形状の板である。台座60の形状は、図示したものに限らず、落下する種32を受けて収容する図示しない容器の形状に合わせて外周形状を形成することができる。例えば、容器が樽形状であれば円形又は一部が円形に形成することができ、矩形の箱状の容器の場合、矩形状に形成することができる。
また、柱部3の後部上部に、略直方体の制御部50が設けられ、制御部50の背面に音を発生する警報機51が、上面に表示灯52が設けられている。警報機51と表示灯52とは、両者が設けられていてもよいし、いずれか一方が設けられていてもよい。さらに、警報機51と表示灯52とは、制御部50以外の、作業者に認知されやすい場所に設けられもよい。
エアシリンダ5は、ピストン杆7の上端と連結されたピストン6を摺動自在に内装し、エアシリンダ5上部に接続管13が接続され、エアシリンダ5下部に接続管14が接続されている。図2において、接続管13はエアホース15を介して4口の流路切換弁17の一口と接続され、接続管14はエアホース15を介して流路切換弁17の他の一口と接続されている。また、エアコンプレッサ16のエア吐出側が流路切換弁17の別の一口と接続されている。流路切換弁17の残りの一口はエア排出口となっている。
流路切換弁17は、二口ずつの2組が連通しており、弁体(詳細図示省略)の回転駆動により二口の組み合わせを変更して空気流路を切り換えるようになっている。なお、エアシリンダ5に供給される空気の圧力は特に限定されないが、例えば0.6MPaである。種32を押下する突き棒8は、突き棒8の上方位置で張出部4に固設されたエアシリンダ5のピストン杆7と連結されている。
また、突き棒8を上下挿通可能な貫通孔11を有する張出板9が、載置ユニット18とエアシリンダ5の間に配置され、柱部3に固設されている。張出板9の下面には、突き棒8を挿通可能な孔径の貫通孔12を有するシリコーンゴム製のゴム板10が固着されている。種32抜き動作の際に突き棒8の外周面に付着した果肉31などの付着物は、突き棒8が上昇するときにゴム板10の貫通孔12の内周壁で拭い取られるようになっている。
載置ユニット18は、上部が円形リング状に形成され下部が円筒状に形成されて貫通孔23を有する支持板19と、シリコーンゴムで円板状に形成されていて支持板19の上面に設置された載置板20と、平面視円形状の貫通孔24を有するリング板状に形成されていて支持板19との間で載置板20を挟持固定する押え板21と、支持板19の雌ネジ孔と螺合して押え板21を固定するビス22とから構成されている。載置ユニット18は、支持板19の円筒部が装着孔26に挿通されることにより基台部2の上面に装着される。
基台部2の両側面には、支持板19の円筒部の下方の両側に、スリット状の孔27が向かい合って形成されている。スリット状の孔27の長さは、支持版19の円筒部の直径より長く形成されるのが好ましい。また、センサ40が、台61に載せられて、台座60の外側の上面の両側に取り付けられている。センサ40は、孔27を通して向かい合って配置されている。ここで、センサ40は、孔27から少し離れた外側に設けられ、センサ40には、シリコンコーティングが施されている。
センサ40は、台61に位置を決めて図示しないビスでビス止めされ、台61も位置を決めて図示しないビスでビス止めされている。ここでセンサ40及び台61には、ビスを通すための孔又は溝が、ビスを緩めてセンサ40の位置を調整できるように形成されていて、センサ40の位置を調整してビスで固定できるのが好ましい。
センサ40としては、発光部と受光部とを一対で用いる透過型でもよいし、単独で用いる反射型、感知型でもよい。実施形態では、赤外線を用いた透過型のセンサ40を用い、互いに孔27を通して向かい合って配置されている。正面から向かって左側が発光部で左側が受光部である。ここで、センサ40の位置は、発光部から出た光が受光部に確実に入射するように調節されている。センサ40は、例えば、赤外線を用いたファイバユニットで光軸幅が4mmのものが用いられ、制御部50に接続されている。
センサ40として、赤外線以外の光を用いた光電センサ、種32からの赤外線を感知する赤外線センサ、種32から反射した超音波を感知する超音波センサ、機械的に種32の落下を感知する接触式センサ、カメラを用いてカメラの画像を解析して種32を検知する画像センサからなる群から選択された少なくとも1種を用いることができる。これらセンサは、広く用いられているものを用いることができ、同種のもの、異なるものを組み合わせて用いてもよい。光軸幅が短いものは、複数用いて光軸幅を広げることができ、異なるものを組み合わせると、検出誤差を抑えることができる。
基台部2の両側面には、孔27の上側に一対のスイッチ70が取り付けられている。スイッチ70は、作業者が片手で同時に操作できないように離れて配置され、両手で同時にそれぞれ操作しないと梅干の種抜き装置1が作動しないようになっている。スイッチ70の位置は、図示したものに限らず、片手で同時に操作できない位置であれば、どこに配置してもよい。また、スイッチの70の数は2つに限らない。例えば、フットスイッチを加えて組み合わせてもよい。この場合3つのスイッチを同時に操作しなければならない。なお、スイッチ70が両側についているのは、片手でスイッチを同時に押せるものだと梅干を載置台に載せたときに手が載置台に残ったまま突き棒が降りてきて手を怪我する恐れがあるためである。また、スイッチ70を押さないとセンサ40もONとならない。
押え板21の貫通孔24から露出する載置板20の上面は、種32有りの梅干30を載置する果実載置面20Bとなっている。載置板20の果実載置面20Bの平面中央部には、突き棒8が通過可能な内径Eの円形貫通孔25が穿設されている。円形貫通孔25の内径Eは梅干30の大きさにより決められるが、梅干30の外径が20〜35mm程度(種の長径Jが17〜32mm程度)のとき、内径Eは例えば8〜12mm程度である。また、載置板20の厚さも特に限定されないが、例えば6mm程度である。載置板20の直上位置には、果実載置面20Bの円形貫通孔25に向かって上下駆動する突き棒8が配備されている。
図4は本考案の実施形態に係る梅干の種抜き装置1用突き棒8の外観図、図5は突き棒8の先端部を示すための斜視図である。実施形態の梅干の種抜き装置1用突き棒8は、本体8dの先端部に3本の爪部8a、8b、8cが形成され、本体8dの終端部8eには、梅干の種抜き装置1に固定するためのネジが形成されている。また、突き棒8の爪部8a、8b、8cの外周下端は円周刃状のエッジ部8f、8g、8hとなっている。
各爪部8a、8b、8c間の隙間は適宜設定できるが、梅干30の種32が各爪部8a、8b、8c間の隙間に入り込んで抜けなくなる事態を未然に防止する観点から、梅干の種の短径寸法よりも狭く形成されることが好ましい。また、エッジ部8f、8g、8hの断面角度θは特に限定されないが、例えば45度に設定される。突き棒8の外径は特に限定されないが、例えば10mmである。
以下、梅干の種抜き装置1による梅干30の種抜き動作を説明する。まず、作業者が、載置ユニット18の載置板20の果実載置面20B上に、図2中に2点鎖線で示したように梅干30を置く。この例において、梅干30は、種32を縦向きとし種32の真下に円形貫通孔25が位置するように載置されている。このとき、突き棒8は最も上方のホームポジション(図2で示した位置)にあるものとする。
次に、作業者は、基台部2の両側面に設けられた2つのスイッチ70を片手でそれぞれ同時に操作して入れる。すると、センサ40が作動するとともに、流路切換弁17の弁体が駆動し、エアコンプレッサ16からの空気が流路切換弁17から接続管13へと流れるようになる(実線の矢印F)。その後又は同時に、エアコンプレッサ16が駆動する。エアコンプレッサ16が駆動すると、エアコンプレッサ16からの加圧空気が接続管13を経てエアシリンダ5内へ圧入される。すると、ピストン6が押し下げられ突き棒8が載置板20の円形貫通孔25に向かって下降する(実線の矢印H方向)。
これにより、図6(a)のように、突き棒8の下端が梅干30の上面から果肉31に貫入して種32の上部に当接する。このとき、突き棒8のエッジ部8f、8g、8h及び爪部8a、8b、8cが種32上部の尖端部分を捕捉するので種32の上部は左右に振れない。また、鋭利なエッジ部8f、8g、8h及び爪部8a、8b、8cが貫入の際に果肉31を切断するので、突き棒8が貫入したときに生じた果皮上面の貫入穴は比較的小さい。従って、突き棒8による果肉31の切除量を最小限に抑えることができ、果肉31の歩留まりを高くすることができる。そのうえ、貫入穴は見た目がよく製品価値を損なわせない。因みに、鋭利なエッジ部8f、8g、8h及び爪部8a、8b、8cを持たず下面が平面に形成された突き棒(図示省略)を梅干30に貫入させた場合、果皮上面にギザギザで大きな貫入穴が開き、見た目も芳しくなかった。
上記の状態から更に突き棒8が押下されると、図6(b)のように、種32が果皮下面を突き破って載置板20の円形貫通孔25を通過しようとする。この場合、円形貫通孔25の内周寸法(内径E×円周率)は種32の外周寸法(この場合の外形寸法は種32の短径寸法K(図6(c))に比例する。)よりも小さく設定されているので、種32は円形貫通孔25の内周壁に密着してこの内周壁を径方向外向きに押し広げながら通過する。
その際、種32は比較的大きな力で押下されているが載置板20の反発力により載置板20上で寸時留まり、載置板20の弾性変形量が一定以上となったときにいっきに円形貫通孔25を通過する。これにより、円形貫通孔25の内周壁、特に上側の孔縁部20Aで種32がしごかれて、果肉31が種32から削ぎ取られる。この場合も、果肉31の持ち出し量を最小限に抑えることができる。
更に、突き棒8が押下されると、図6(c)のように、突き棒8の下端が載置板20の円形貫通孔25を通過し、種32が支持板19の貫通孔23から下方に落下して取り出される。次に、図7において、種32が下方に落下すると、種32は、一対のセンサ40の間を通過して種32の図示しない受け容器に回収される。種32は、一対のセンサ40の発光部から受光部へ向かう光線Rを一部、又は全部遮り、受光部で受光する光量が変化する。光量の変化により、センサ40が種32を検知すると、信号が制御部50に送信される。制御部50は、次の種32抜き作業に向けて、信号に基づいてエアシリンダ5の駆動を制御する
その後、流路切換弁17の弁体が駆動し、エアコンプレッサ16からの空気が流路切換弁17から接続管14へと流れるように空気流路が設定される(図2中の破線の矢印G)。そして、エアコンプレッサ16からの加圧空気が接続管14を経てエアシリンダ5内へ圧入され、ピストン6を押し上げて突き棒8を上昇させる(図2中の破線の矢印I方向)。これにより、突き棒8が引き上げられて、果肉31および果皮からなる種抜き梅干30Aが載置板20の果実載置面20B上に残る。
図6(d)に示すように、種抜き梅干30Aに生じた貫入穴は、比較的短時間で自然にふさがれて棒挿通跡33となるが、見た目は悪くない。なお、突き棒8がホームポジションから始動して種32を抜き取ったのちホームポジションに戻るまでの一連の動作時間は1秒足らずである。
作業者は、種抜き梅干30Aを取り出した後、次の梅干30を載置ユニット18の載置板20の果実載置面20B上に置き、スイッチ70を操作して同じ作業を繰り返す。
一方、センサ40が落下する種32を検知しないと、その信号が制御部50に送信される。そして、制御部50は、シリンダー5をOFFにし、警報機51によって音を発生し、表示灯52を点灯させる。それにより、作業者は、梅干30から種32が取り除けなかったとわかる。その後、例えば、0.7秒後に警報機51と表示灯52とが解除され、シリンダー5が作動し、突き棒8がホームポジションに戻る。作業者は、再度、その梅干30の種32の抜き取り作業を行うか、使用不可能な場合は、その梅干30を排除して、新たな梅干し30の種抜き作業を通常に行う。
本考案に係る梅干の種抜き装置1によれば、センサ40により梅干30から種32を抜くことができたか否かを確実に判別するので、製品としての種抜き梅干30Aの歩留まりを向上できるとともに、種32を抜くことができたか否かを確認する作業を省けるので、作業効率を向上できる。
また、表面が硬い梅干30であっても、突き棒8の先端が、3本の爪部8a、8b、8cに分かれているので、先端が平ら或いは下向きに拡開するテーパ形状と比較して、突き棒8に加わる力が、3本の爪部8a、8b、8cに集中する。さらに、突き棒8の爪部8a、8b、8cの外周下端が円周刃状のエッジ部8f、8g、8hとなっているので、表面の硬い梅干し30であっても果肉31に刺さりやすく、種32の残った梅干30を突き落すことを抑えることができる。
上記したように、センサ40は、孔27から離して設け、またシリコンコーティングを施すことで、梅干しの酸と塩から保護される。また、シリコーンゴムで構成された載置板20は耐熱性や耐薬品性が高く、ゴム表面にいわゆる粉ふき現象を生じないことから食品を扱う装置の部品として好適に用いることができる。
本実施形態に係る梅干の種抜き装置1は、載置ユニット18として、サイズの異なる梅干30に対応できるよう、抑え板21および支持板19の貫通孔23,24の内径が大きなものから小さなものまで複数サイズを用意しておくとよい。
さらに、突き棒8の駆動方式は上記したエア駆動に限らず、例えば電動駆動またはスチーム駆動によっても構わない。
本実施形態に係る梅干の種抜き装置1は、果皮と種の間に柔らかい果肉層を有する梅干が主な対象であるが、例えば、青梅、杏、桃、プルーン、プラム等にも適用できる。
1…梅干の種抜き装置
5…エアシリンダ
8…突き棒
8a、8b、8c…爪部
8f、8g、8h…エッジ部
20…載置板
20A…孔縁部
20B…果実載置面
25…円形貫通孔
28…テーパ穴
30…梅干
32…種
40…センサ
50…制御部
51…警報機
52…表示灯
E…内径
H…矢印
J…長径寸法

Claims (4)

  1. 種有りの梅干を種抜きの際に載置する載置板をシリコーンゴムで構成し、
    前記載置板の果実載置面を平らな単一面で構成し、
    前記載置板の果実載置面に上下貫通する円形貫通孔が形成されるとともに前記円形貫通孔の内周寸法を種の短径周りの外周寸法よりも小さく設定され、
    前記載置板の上方に、エアシリンダによって前記円形貫通孔を通過可能に上下駆動する突き棒を配備し、
    前記載置板の前記円形貫通孔に向けて前記突き棒が駆動した際に、前記載置板上に置かれた梅干に前記突き棒が貫入して種が押下され、種が前記円形貫通孔を通過するように構成した
    梅干の種抜き装置であって、
    さらに、前記載置板の下方に、種が通過したか否かを検知するためのセンサと、
    前記センサから受信した信号に基づき前記エアシリンダの駆動を制御する制御部と、
    種が通過しなかった場合の信号を前記制御部が受信したときに作業者に警告するための警報機及び/又は表示灯と、を備えた
    ことを特徴とする梅干の種抜き装置。
  2. 前記センサが、光電センサ、赤外線センサ、超音波センサ、接触式センサ、画像センサからなる群から選択された少なくとも1種である、請求項1に記載の梅干の種抜き装置。
  3. 前記突き棒が、その下面に3本の爪部が形成され、かつ、各爪部の先端に刃状のエッジ部が形成されてなる、請求項1又は2に記載の梅干の種抜き装置。
  4. 前記爪部間の隙間が、前記種の短径寸法よりも狭く形成されてなる、請求項1〜3のいずれか1項に記載の梅干の種抜き装置。
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