JP3207997U - 折畳み式のステージ - Google Patents

Abstract

【課題】 簡単な操作で迅速にステージを形成でき、使用しないときはコンパクトに保管でき、構造を簡単化して部品数を減らし、軽量化、低廉化でき、使い勝手が良くなるよう形成した折畳み式のステージを提供する。【解決手段】 左右一対のステージ台１を備える。この各ステージ台１の天面１ａを重ね合わす状態で折畳み自在に形成する。各ステージ台１を下面開口状の箱形に形成する。この左右一対のステージ台１を平面状に展開したときに隣り合う各ステージ台１の側板１ｂにキャスター２を設ける。このキャスター２と対向する側板１ｂの位置に、ステージ台１の展開時にキャスター２を格納するための格納部４を形成する。【選択図】 図１

Description

本考案は、舞台や演壇等に使用するステージに関し、更に詳しくは不使用時はコンパクトに保管でき、使用時は保管場所から引き出して簡単、迅速に展開できるよう形成した折畳み式のステージに関するものである。

従来、この種のステージとしては、例えば特許文献１に記載されているものがある。

この従来品は、左右一対のステージ台を備え、この各ステージ台の天面が重ね合わされる状態で折畳み自在に形成されている。
従って、これによれば、ステージ台を折畳むことにより、保管面積を小さくできる。

しかしながら、この従来品は、ステージ台を折畳むため、左右のステージ台の間に、キャスター付きの脚体を有する中央支持体が設けられていた。

そのため従来品は、構造が複雑化し、部品数が多くなったから、その分、重量が増加するのを避けられなかった。
従って、従来品を使用すると、ステージ台の折畳み操作や展開操作に労力を要し、使い勝手が悪い、という問題点があった。

また従来品は、上記の通り、部品数が多くなったから、その分、コストが増加し、製品を安価に提供できない、という問題点があった。

実開平５−６２６６４号公報

本考案は、このような従来品の問題点に鑑み、提案されたものである。
従って、本考案の解決しようとする技術的課題は、簡単な操作で迅速にステージを形成でき、使用しないときはコンパクトに保管でき、構造を簡単化して部品数を減らし、軽量化、低廉化でき、使い勝手が良くなるよう形成した折畳み式のステージを提供することにある。

本考案は、上記の課題を解決するため、次のような技術的手段を採る。
即ち、本考案は、図１等に示されるように、左右一対のステージ台１を備え、この各ステージ台１の天面１ａが重ね合わされる状態で折畳み自在に形成されている折畳み式のステージであって、上記の各ステージ台１が下面開口状の箱形に形成され、この左右一対のステージ台１が平面状に展開されたときに隣り合う各ステージ台１の側板１ｂにキャスター２が設けられ、このキャスター２と対向する上記の側板１ｂの位置に、ステージ台１の展開時にキャスター２を格納するための格納部４が形成されていることを特徴とする（請求項１）。

本考案の場合、ステージ台１の大きさや形状、また材料等は自由である。またキャスター２の個数や種類なども任意である。

而して、本考案の場合、格納部４は、側板１ｂに貫通孔状に形成されているのが好ましい（請求項２）。

なぜならこれによると、簡単且つ低コストな構造でキャスター２を逃すことができるからである。

また本考案の場合、ステージ台１の前後の側板１ｃの外寄りの位置に、ステージ台１の折畳み時に使用する手掛かり部５が設けられているのが好ましい（請求項３）。

なぜならこれによると、展開されている本考案品を引き起こして折り畳む際に、手掛かり部５を利用して楽に操作できるからである。手掛かり部５は、前後の側板１ｃに、例えば凹み状に形成されたり、或いは把手が設けられることで実現される。

本考案は、このように形成されているから、これによれば、簡単且つ迅速にステージを形成できる。

また本考案の場合、不使用時は折畳んで起立させ、キャスターを使用して運搬、移動できる。
従って、これによれば、片付け作業、保管作業を、簡単且つ迅速にできる。
また本考案によれば、コンパクトに保管でき、保管スペースを狭小化できる。

また本考案は、構造が簡単で部品数も少なくて済む。
従って、これによれば、軽量化でき、折畳み操作等を容易にでき、更には安価に提供できる、という実用上優れた効果を奏する。

本考案のステージの好適な一実施形態を示し、Ａは展開時の平面図、ＢはＡのＢ―Ｂ線断面図である。 同上ステージの折畳み時の斜視図である。 同上ステージの折畳み時の正面図である。 同上ステージの展開時の斜視図である。 同上ステージの起立時の斜視図である。 同上ステージの起立時の正面図である。

以下、本考案を実施するための好適な一実施形態を、添付図面に従って説明する。
本考案は、図１等に示されるように、左右一対のステージ台１を備え、この各ステージ台１の天面１ａが重ね合わされる状態で折畳み自在に形成されている。

各ステージ台１は、下面開口状の箱形に形成されている。この実施形態の場合、各ステージ台１の形状は、平面視で同じ大きさの方形に木製の板材で形成されている。

２は、起立状の折畳み時に接地するキャスターである（図５参照）。このキャスター２は、左右一対のステージ台１が平面状に展開されたときに隣り合う各ステージ台１の側板１ｂに設けられている。

キャスター２は、図２、図３に示されるように、この実施形態では各側板１ｂの端に１個づつ設けられている。また各側板１ｂは、蝶番３で連結され、この蝶番３で各ステージ台１は回動可能に形成されている。

また本考案は、図１〜図３に示されるように、キャスター２と対向する上記の側板１ｂの位置に、ステージ台１の展開時にキャスター２を格納するための格納部４が形成されている。格納部４は、この実施形態では円形の貫通孔状に形成されている。

またこの実施形態の本考案は、図１、図２等に示されるように、ステージ台１の前後の側板１ｃの外寄りの位置に、ステージ台１の折畳み時に使用する手掛かり部５が設けられている。手掛かり部５は、この実施形態では前後の側板１ｃに、凹み状に形成されている。
なお、各ステージ台１は、図２等に示されるように、補強材６が所定位置に設けられ、強度や耐荷性が高くなるよう形成されている。

次に、この実施形態の本考案の使用例を説明する。
先ず、ステージとして使用するときは、図４等に示されるように、各ステージ台１は展開状態で床面に設置される。

そして、保管時は、図１Ｂ、図２に示されるように、使用者は、一方のステージ台１を、その天面１ａが他方のステージ台１の天面１ａに重なるように回動して折畳む。この場合、使用者は、手掛かり部５に手指を入れてステージ台１を引き起こすのが良い。

次に、使用者は、図５、図６に示されるように、折畳んだ本考案品を引き起こし、起立状に配置する。そして、床面に接するキャスター２を利用し、所定の場所に移動して保管する。

而して、保管状態からステージを形作る場合は、先ず、使用者は、本考案品を所定の場所まで引き出し、折り畳まれた状態のまま床面に寝かせる。そして、上側のステージ台１を、図１Ｂに矢示するように、回動させて展開する。

すると、本考案品は、上側のステージ台１のキャスター２が、下側のステージ台１の側板１ｂに貫通孔状に形成されている格納部４に格納される。また同様に、下側のステージ台１のキャスター２が、上側のステージ台１の側板１ｂに貫通孔状に形成されている格納部４に格納される。

従って、本考案品は、折畳まれているステージ台１を展開すると、キャスター２が側板１ｂに当たることなく格納部４に納まり、その結果、ステージが形成される。

以上の処において、本考案の場合、上記の格納部４は、貫通孔で形成される場合には限られない。即ち、格納部４は、その他、例えば凹段部状でも良く、要は、キャスター２を納め入れることができる構造であれば良い。

１ ステージ台
１ａ 天面
１ｂ 隣り合う側板
１ｃ 前後の側板
２ キャスター
３ 蝶番
４ 格納部
５ 手掛かり部
６ 補強材

Claims (3)

1. 左右一対のステージ台を備え、この各ステージ台の天面が重ね合わされる状態で折畳み自在に形成されている折畳み式のステージであって、上記の各ステージ台が下面開口状の箱形に形成され、この左右一対のステージ台が平面状に展開されたときに隣り合う各ステージ台の側板にキャスターが設けられ、このキャスターと対向する上記の側板の位置に、ステージ台の展開時にキャスターを格納するための格納部が形成されていることを特徴とする折畳み式のステージ。
2. 請求項１記載の折畳み式のステージであって、格納部が、側板に貫通孔状に形成されていることを特徴とする折畳み式のステージ。
3. 請求項１又は２記載の折畳み式のステージであって、ステージ台の前後の側板の外寄りの位置に、ステージ台の折畳み時に使用する手掛かり部が設けられていることを特徴とする折畳み式のステージ。

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