JP3207810B2 - 刈払刃 - Google Patents

刈払刃

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JP3207810B2
JP3207810B2 JP29606998A JP29606998A JP3207810B2 JP 3207810 B2 JP3207810 B2 JP 3207810B2 JP 29606998 A JP29606998 A JP 29606998A JP 29606998 A JP29606998 A JP 29606998A JP 3207810 B2 JP3207810 B2 JP 3207810B2
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Itoh Denki Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、二枚の刈払刃を摺
動させ刈払刃の一部に形成した切刃の剪断作用で草や芝
生の刈り払いを行う刈払刃に関する発明である。
【0002】
【従来の技術】二枚の刃板の切刃の剪断作用で刈り払い
を行う刈払刃には、二枚の刃板を相対的に逆回転させる
もの(二枚の刃板を逆回転,一枚の刃板を固定し一枚を
回転,二枚の刃板を異なる回転速度で同方向に回転)
と、二枚の刃板を相対的に往復運動(二枚の刃板を逆方
向に往復動,一枚の刃板を固定し一枚を往復動,二枚の
刃板を異なる振幅で同一もしくは異なる周期で往復動)
させるものとがある。そして、これら二枚の刃板は、単
に接している状態で回転もしくは往復運動をさせている
のが普通である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来の剪断作用で刈り
払いを行う刈払刃では、二枚の刃板が単に接している状
態で回転もしくは往復運動をしていることから、刃部ど
うしの密着性が必ずしも十分ではなく、刃板の間に刈草
屑などの異物が入り込み被切断物が切れにくくなって草
刈り作業を能率的に行うことができなくなることがある
という欠点があった。特に鋏式の刈払機は、刃板の主体
部で十分に接していても先方の刃部に刈草屑などが入り
込むと、撓みによって開き易い。主体部においてより強
く押圧すると、接触抵抗が過大となり摺動運転に支障を
生じる。本発明はこのような従来技術の欠点に鑑み、常
に二枚の刃板の接触抵抗を過大にすることなく刃部の密
着性を確保し、上記従来技術の欠点を解決しようとする
ものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明では、主体部5a,
6aから刃部5b,6bを突出させた二枚の刃板5,6の刃部
にそれぞれ永久磁石7を固着し、対向する刃板の刃部5b
と6bに引き合う磁力が作用するようにする。これによ
り、刃部の側縁である切刃の密着性が確保され被切断物
を確実に切断する。二枚の刃板5,6に永久磁石7を固
着するには、二枚の刃板の刃部の対向面にそれぞれ窪み
8,8を形成し、この窪み内に窪みの深さよりも薄い厚
みの永久磁石を固着する。窪みの深さよりも薄い厚みの
永久磁石を固着することによって、刃板の摺動には支障
がなく永久磁石どうしの吸磁力によって刃部5bと6bが引
き合うようにすることができる。
【0005】永久磁石7,7は、必ずしも二枚の刃板
5,6の両方に設ける必要はない。すなわち、二枚の刃
板5,6のうちの少なくとも一方(図5では下方の刃板
5)を磁性体とし、磁性体もしくは非磁性体である他方
の刃板の(図5では上方の刃板6)刃部6bに窪み8を形
成し、この窪み内に窪みの深さよりも薄い厚みの永久磁
石7を固着する。これにより、窪み内に固着した永久磁
石が対向する磁性体である刃板5の刃部5bを吸磁する。
【0006】刃板5,6は、その外周部を折曲して全体
を薄い帽状とし、折曲した先端縁の側面を切刃として作
用させることもできる。この場合、帽状である刃板の内
方全体が窪み8ということになるため、特に永久磁石7
を固着するために窪みを加工する必要がなく、窪みとな
っている刃部5b,6b内に永久磁石7を直接固着すること
ができる。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明刈払刃の実施の形態
を、添付の図面に基づいて説明する。図1は、上下二枚
の刃板5,6を逆回転させる方式の刈払機の一例を示す
縦断面図である。また、図2は上下いずれか一方の刃板
の平面図であって、永久磁石7の配置例を点線で示して
いる。
【0008】図1に示す刈払機は、同芯軸上に下刃駆動
軸1と上刃駆動筒2を配置し、下刃駆動軸1と上刃駆動
筒2をそれぞれ逆方向に回転させ、下刃駆動軸に固定し
た下方の刃板5と上刃駆動筒2に固定した上方の刃板6
の刃部5b,6bの側縁である切刃での剪断作用で、草や芝
生の刈り払いを行うものである。具体的には、下刃駆動
軸1に下刃駆動板3を固定しこれに環状である下方の刃
板5を固定するとともに、上刃駆動筒2に上刃駆動板4
を固定しこれに環状である上方の刃板6を固定してい
る。
【0009】下方の刃板5及び上方の刃板6は、それぞ
れ円環状の主体部5a,6aの外周部に刃部5b,6bを突出さ
せ、刃板5と刃板6を相対的に摺動回転させることによ
り、刃部5b,6bの側縁を切刃として機能させ鋏のように
雑草や芝生を剪断する。図示実施形態の場合、下方の刃
板5及び上方の刃板6はそれぞれ外周縁部分を対向方向
に折曲させることによって全体を帽状に形成し、折曲さ
せた先端面を当接させている。
【0010】帽状に形成した下方の刃板5及び上方の刃
板6には、窪み8内に窪みの深さよりも薄い厚みの永久
磁石7、すなわち刃板外周縁部分の対向方向への折曲寸
法よりも薄い永久磁石7を、刃板の刃部5b及び6b部分の
両方に固定している。刃部5b及び6bに固定する永久磁石
は、図4に示すように下刃板5及び上刃板6が引き合う
べく対向面が異なる極性となるように配置する。このよ
うに、永久磁石7を刃部5b及び6bの両方に固定した刃板
5,6を対向させて摺動回転させると、永久磁石7の引
き合う磁力によって刃部5b及び6bが適度な強さで密着す
ることになり、剪断作用が確実なものとなる。
【0011】上下刃板の両方の刃部5b及び6bに永久磁石
7,7を装着する態様では、永久磁石どうしが吸磁する
ため刃板の材質については、例えば、ステンレスやセラ
ミックなど任意である。なお、刃板の接触状態は永久磁
石7,7の吸磁力のみに頼るものではなく、当然刃板ど
うしが接触し刃部の開きを磁石の吸磁力によって防止す
るもので特別強力な磁石を装着するものではない。ま
た、磁石の吸磁力はその距離に大きく作用されるため、
対向する磁石7,7の間隔Xはなるべく小さい方が大き
な吸磁力を効果的に得られるものであるが、磁石を余り
接近もしくは接触させると吸磁力が過大となる場合も考
えられ、刃板どうしの円滑な摺動回転を維持することか
らも幾分間隔Xを確保した方が好ましい。
【0012】刃板5及び6の刃部5b,6bに固定する永久
磁石7は、刃部5b,6bの全てに装着するものであっても
よいが、図2に示すように一部の刃部にのみ固定するも
のであってもよい。全ての刃部5b,6bに永久磁石7を固
定する場合、全ての刃部において同時に吸磁力が作用す
る位置を生じるため、刃板の回転に対して過大な抵抗あ
るいは回転力にアンバランスを生じる可能性がある。こ
の問題を解決する一つの手段は、図2に示すように刃板
の一部の刃部にのみ永久磁石7を固定する方法である。
また一部の刃部にのみ永久磁石7を固定する場合であっ
ても、上方の刃板に固定する永久磁石7の数と下方の刃
板に固定する永久磁石の数を、例えば3個と5個という
ように整数倍以外の異なる数としておく。これにより、
吸磁力が作用するタイミングをずらし、一定の回転力で
上下の刃板を回転駆動させることができる。
【0013】上下の刃板5,6には、必ずしもその両方
に永久磁石を装着固定する必要はない。すなわち、図5
に示すように少なくとも一方の刃板5を磁性体とし、他
方の刃板6の刃部6bに永久磁石7を固定しておく。これ
により、刃部6bに固定した永久磁石7は対向する刃板5
の刃部5bを引き寄せる。図5に示す実施形態では、刃板
5が帽状であるため、永久磁石7との距離が最も接近す
るのは刃部5bの側面部分である。したがって、切刃でも
ある該部分が効果的に引き寄せられる。
【0014】刃板の主体部から突出した刃部で被切断物
を剪断する鋏式の刈払刃では、刃部に対する力がてこの
原理で大きな力として作用し、刃部の撓みもあって刈草
屑が入り込み間隔が広がり易い。これを、刃板全体の接
触圧を高めて防止するのは困難であるが、本発明では刃
部自体を磁石で吸磁させるため、効果的に刃部の開きを
回避し良好な切断状態を維持させることができる。
【0015】また、図1ないし5に示す実施形態では、
刃板5,6そのものを環状とし外周縁部分を対向方向に
折曲した帽状(カップ状)とし、折曲部の端面で二つの
刃板が当接するようにしている。このようなものでは、
永久磁石を装着固定するために特別に窪み8を形成する
必要がなく、帽状とすることによって形成される全体の
窪み内に永久磁石を固定することができる。また、主体
部から突出する刃部の強度が折り返しによって強化され
るため、刃板として薄い材料を使用し軽量に作ることが
できるとともに、接触面積が小さく接触圧力を高めるこ
とができるので良好な切れ味を得ることができる実益が
ある。
【0016】図6及び図7は、平板で面接触を行う刃板
5,6に本発明を応用した状態を示す断面図である。全
面が面接触をする刃板に永久磁石を装着するには、刃板
の刃部5b,6bに永久磁石7を装着することができる広さ
の窪み8を押圧成型し、その中に永久磁石を固定する。
図6は下方の刃板5と上方の刃板6の両方に永久磁石を
固定した形態である。この場合においても、刃板が磁性
体である場合は、図7に示すように一方(図示例では上
方の刃板6)の刃板にのみ永久磁石7を固定することに
よって刃部の広がりを防止することができる。
【0017】図1ないし図7に示す実施形態は、摺動回
転を行う方式の刈払刃を想定しているが、本発明は回転
方式だけでなく往復運動を行うバリカン方式のものにも
応用することができる。図8は、櫛歯状の下方の刃板5
と同じく櫛歯状の上方の歯板6を重ね合わせ、上方の刃
板6を図面上の横方向に往復運動させる刈払刃を示す。
そして、主体部5a,6aから突出している刃部5b,6bの全
てに永久磁石7を固定している。勿論、刃板の外周縁部
分を折曲して折曲した端面で当接する刃板とすること、
あるいは一定の厚みのある平板状の刃板を採用し得るこ
と、さらに刃部5b,6bの全てあるいは一部に永久磁石を
装着すること。刃板が磁性体である場合は、一方の刃板
にのみ永久磁石を装着するものでもよいことは、回転式
の場合と同様である。
【0018】
【発明の効果】請求項1記載の本発明刈払刃によれば、
二枚の刃板によって鋏方式で被切断物を刈るものにおい
て、二枚の刃板の主体部からそれぞれ突出している刃部
の密着性を保つことによって刈草屑などが入り込み、切
れにくくなる従来の欠点を解消することができる。
【0019】請求項2記載の発明によれば、一方の刃板
にのみ永久磁石を固定して上記請求項1記載の発明と同
様の効果を得ることができ経済的である。
【0020】請求項3記載の発明によれば、刃板に永久
磁石を固定するための窪みをわざわざ形成する必要がな
い。そして、刃板として比較的薄い材料を使用するもの
でありながら強度的に優れたものとすることができるた
め、経済的で軽量な刈払刃とすることができる。また、
磁石の吸磁力による当接圧は、小さな面積で当接してい
る端面に集中するため切刃に有効に作用する。
【図面の簡単な説明】
【図1】刈払機本体部分全体の縦断面図、
【図2】刃板のみの平面図、
【図3】上下の刃板のみの斜視図、
【図4】図1の刃板部分のみの部分拡大図、
【図5】一方の刃板にのみ永久磁石を装着する形態の部
分拡大図、
【図6】刃板全面が摺接するものであって、上下の刃板
に永久磁石を装着する形態の部分拡大図、
【図7】刃板全面が摺接するものであって、上方の刃板
にのみ永久磁石を装着する形態の部分拡大図、
【図8】往復動する上下の刃板の刈払刃に応用した実施
形態を示す平面図。
【符号の説明】
1…下刃駆動軸、 2…上刃駆動筒、 3…下刃駆動
板、 4…上刃駆動板、5,6…刃板、 5a,6a…主体
部、 5b,6b…刃部、 7…永久磁石、 8…窪み。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A01D 34/00 - 34/90

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】主体部から外方に刃部を突出させた二枚の
    刃板を摺動させ、刃部の一部に形成した切刃の剪断作用
    で草や芝生を刈る刈払刃において、二枚の刃板の刃部の
    対向面にそれぞれ窪みを形成し、該窪み内に窪みの深さ
    よりも薄い永久磁石を固着し、該永久磁石の磁力によっ
    て一方の刃板の刃部と該刃部と対向する他方の刃板の刃
    部を密着させることを特徴とする刈払刃。
  2. 【請求項2】主体部から外方に刃部を突出させた二枚の
    刃板を摺動させ、刃部の一部に形成した切刃の剪断作用
    で草や芝生を刈る刈払刃において、二枚の刃板の少なく
    とも一方を磁性体とし磁性体もしくは非磁性体である他
    方の刃部に窪みを形成し、該窪み内に窪みの深さよりも
    薄い永久磁石を固着し、該永久磁石の磁力によって他方
    の刃板の刃部と、該他方の刃板と対向する磁性体である
    一方の刃板の刃部を密着させることを特徴とする刈払
    刃。
  3. 【請求項3】上下の刃板はそれぞれ外周部を対向面に向
    けて折曲し、折曲した先端面が摺接するようにし、外周
    部の折曲によって形成される窪み内に永久磁石を固着し
    てなる請求項1又は2記載の刈払刃。
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