JP3207783U - 注射針 - Google Patents

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Abstract

【課題】針基のサイズをシリンジ接続部のサイズに制限されずに設計できる、新規且つ有用な注射針を提供する。【解決手段】ハブは、針管の挿通する貫通孔が形成された針基11と、軸方向両端側が開口し、軸方向一端側の内部に針基を嵌合収容する筒状ハウジングとを別体の射出成形品とすることで、針基11を大きく設計できる。ハウジングと針基11はその間に形成される嵌合隙間47に針先側から侵入した接着剤もしくは溶着により接合されている。針管シールド部は、箱蓋状で、その天部裏側には、管状ガイド部69が設けられており、その端縁面71が針基11に当接すると共に、側部75がハウジングを環状に抱持当接する。従って、薬液の圧力を受けても、針基11が動くことはない。【選択図】図5

Description

本考案は、薬液を経皮投与するための注射針に関するものである。
経口投与できない薬液の投与には古くから注射が用いられていたが、薬液は、1本の針管で注射されることが多く、針管の刃先の穿刺による投与は痛みを伴うため、痛みの軽減が課題となっていた。
これに対して、近年では、特許文献1等で、複数の針管を備えたタイプの注射針が提案されている。1本の太い針管に代えて細い針管を複数本配置することで、針管の小断面積化により痛みを軽減させることが期待されている。
ところで、最近では、ヒアルロン酸のような粘度の高い薬液も注射対象となっているが、細い針管では薬液が通過しないので、相変わらず太い針管を使用していたため、痛みの軽減への対応が不十分であった。
また、このような薬液では、皮内組織内ではより分散し難く、注射箇所、すなわち針管の刃先を中心とする狭い領域に溜まってしまう傾向があるため、1本の針管の使用では、薬液の組織内での分散が不十分であった。
而して、注射針は、針管と、針管の基端側を支持してシリンジに接続するハブとで主に構成されており、このハブは、従来から、単一の成形型を利用したプラスチックの射出成形法により製造されている。従って、針基の設計に際しては、規格の統一化されたシリンジ接続部のサイズによって制限され、勝手にサイズアップすることは不可能であった。
そのため、複数の針管を支持させるタイプの注射針で、注射箇所の間隔を広げることで上記したような分散し難い薬液に対応しようとしても、針管どうしの横並びの間隔を広げるには限界があった。
また、無痛化に近づけることは、注射針に一般に求められる課題であり、粘度の低い薬液であれば、針管を細くしても注入可能になるため、更に針管を細くできれば、注射時の針管の穿刺による痛みを一層軽減できると期待されるが、針管の総本数を増やすことになる。しかしながら、上記したように、針基のサイズの設計には制限がかけられている以上、その針基に支持される限り、針管の数を増やすにも限界があった。
特表2013−539990号公報
本考案は上記従来の問題点に着目して為されたものであり、針基のサイズをシリンジ接続部のサイズに制限されずに設計できる、新規且つ有用な注射針を提供することを、その目的とする。
上記課題を解決するために、第1の考案は、針先に薬液の吐出口を有する複数の針管と、前記複数の針管の各々の基端側を支持してシリンジに接続するハブと、前記針管の基端側に取り付けられて前記針管の出先長さを短くする針管シールド部とを備える注射針であって、前記ハブは、前記針管の挿通する貫通孔が形成された針基と、軸方向両端側が開口し、軸方向一端側の内部に前記針基を嵌合収容する筒状ハウジングとに分割構成され、前記ハウジングと前記針基はその間に形成される嵌合隙間に針先側から侵入した接着剤の接着もしくは溶着により接合されており、前記針管シールド部は、箱蓋状で、その天部裏側には、前記針管を囲んでガイドするガイド部が設けられており、前記ガイド部が前記針基の針管突出面に当接すると共に、側部側が前記ハウジングを環状に抱持当接することを特徴とする注射針である。
第2の考案は、第1の考案に係る注射針において、針管の穿刺・抜去方向から見て、針基の断面の輪郭がハウジングのシリンジ接続側の断面の内輪郭よりも外側に位置していることを特徴とする注射針である。
第3の考案は、第1または第2の考案に係る注射針において、接着剤の嵌合隙間への侵入口用および充填部位用として、嵌合隙間の針先側開口が針基側の後退により拡開されて環状凹部が形成されていることを特徴とする注射針である。
第4の考案は、第1から第3のいずれかの考案に係る注射針において、針管シールド部の側部は接着剤もしくは溶着の際に生じる溶融流動物の嵌合隙間への侵入部位まで延びて抱持当接していることを特徴とする注射針である。
第5の考案は、第1から第4のいずれかの考案に係る注射針において、ガイド部は管状体で構成されていることを特徴とする注射針である。
第6の考案は、第1から第5のいずれかの考案に係る注射針において、針基とハウジングはいずれも射出成形品であることを特徴とする注射針である。
本考案の注射針によれば、針基のサイズをシリンジ接続部のサイズに制限されずに設計でき、大きくすることで、複数の針管の横並びの間隔を広げたり、針管の本数を増やしたりすることが可能となっている。
また、本考案の注射針は、2つの成形型を利用すれば、従来と同様に射出成形により製造することが可能である。
本考案の実施の形態に係る5本タイプの注射針の全体斜視図である。 図1の注射針の分解斜視図である。 図1の注射針の半割り斜視図である。 図1の注射針の側面図である。 図4に対応する方向の断面図である。 図5の垂直交差方向の断面図である。 図5、図6に基づく、注射時に働く力の作用の説明図である。 図1の注射針の針基の変更例を示す図である。 図1とは別の、9本針タイプの注射針の全体斜視図および半割り斜視図である。
本考案の実施の形態に係る注射針1を図面にしたがって説明する。
図1に示すように、注射針1は、5本針タイプになっており、同径直状の針管3が5本備えられている。
各針管3は、図2に示すように、針先5が薬液の吐出口になっており、基端7がハブ9に支持されて一体化されている。このハブ9は、2つの射出成形品で構成されている。
一方の射出成形品が針基11になっている。この針基11は、ほぼ角形のブロック状に成形されており、針管3の針先5が突出する側の四角面が表面13となっている。この表面13側の辺縁部はその全周にわたって均等に面取りされて傾斜面15になっており、その面取り分だけ縮小されて、表面13は裏面17の相似縮小形になっている。表面13と裏面17は平行になっており、その間では垂直に交差する方向に4つの側面19、19、……が表出している。隣接する側面19、19どうしの境界の角部はいずれも丸み21が付けられている。
この表面13から裏面17にかけて、針基11を貫通する貫通孔23が5つ形成されている。各貫通孔23は表面13及び裏面17と垂直に交差する方向に直状に延びており、その垂直方向断面は円形で表面13に開口する開口端を除いては同径になっている。そして、開口端側はテーパ状に拡開されて、接着剤の侵入口兼溜まり場になっている。
従って、5つの貫通孔23、23、‥‥は互いに平行に並んだ状態になっており、5つの貫通孔23、23、‥‥のうち、1つが表面13の中心位置で開口し、残りの4つが表面13の4つの角部に寄った個所で開口している。5つの貫通孔23、23、‥‥は、上記した5本の針管3に各別に対応しており、1つの貫通孔23に1本の針管3が挿通されるようになっている。中心位置で開口した貫通孔23の中心が、注射針1全体の軸方向中心となっており、この軸方向が針管3の穿刺・抜去方向になる。
以下では、この「軸方向」を方向の基準指標として利用して説明する。また、軸方向一端側は「軸方向穿刺側」、他端側は「軸方向抜去側」として表現する。
他方の射出成形品がハウジング25になっている。このハウジング25は、筒状に成形されており、その軸方向が注射針1の軸方向中心と一致している。軸方向両端側は開口している。
図3、図4に示すように、この軸方向穿刺側が針基11の嵌合収容部27になっている。
この嵌合収容部27は、4つの四角形の板状側部29、29、‥‥の板厚側が連なって角筒状に構成されており、板厚側が見える軸方向垂直断面がほぼ正方形の枠をなしている。内面の角部には、丸い窪み31が付けられている。この枠サイズは軸方向いずれの垂直断面でも同じサイズになっている。
嵌合収容部27の軸方向穿刺側の端縁は面取りされているが、内方側にある程度の面積を有する平らな端縁面33が残されている。この端縁面33は、軸方向垂直断面上にある。
図3に示すように、抜去側の端縁からは、平板状の内方フランジ35が内方に延出して開口が狭められており、中心に残った円形の連通孔37を介して軸方向が連通されている。この内方フランジ35で閉塞された四隅の角隅部には角形の止め凸部39がそれぞれ形成されている。
また、図2に示すように、4つの側部29、29、‥‥の外面にはそれぞれ掛止め突起41が形成されている。
一方、軸方向抜去側がシリンジ接続部43になっている。
このシリンジ接続部43は、軸方向垂直断面が円形で、軸方向に同径に成形されている。シリンジ接続部43の内径は、連通孔37とほぼ同じになっており、嵌合収容部27側とは内方フランジ35を段差部として連なっている。
抜去側の端縁は全面開口されており、その外側面にはシリンジ接続用の接続凸部45が形成されている。
針基11は、表面13が軸方向穿刺側を向いて表出する姿勢で、嵌合収容部27の内部空間に入れ子状に嵌合収容されるので、角部の丸み21が嵌合収容部27の窪み31に相対する。
針基11は嵌合収容部27に遊嵌されており、図3に示すように、針基11の側面19と嵌合収容部27の側部29の内面との間、更に、丸み21と窪み31との間にも、嵌合隙間47が形成されているが僅かであり、軸周りの相対回転は不能になっている。
また、傾斜面15と嵌合収容部27側の側部29の内面との間には、拡開された環状凹部49が形成されている。環状凹部49は、軸方向垂直断面が三角形で、嵌合隙間47と連なっている。
図5、図6に示すように、嵌合収容部27の軸方向の長さは、針基11の軸方向の長さよりも長く設計されており、針基11の裏面17が止め凸部39(図2)に当接する深さまで没入されてそこで止められている。従って、裏面17と内方フランジ35との間には薬液誘導用の空間51が残されている。この空間51は、フランジ接続部43よりも径方向外方に広がっており、その広がり部位は、針基11と嵌合収容部27とを単一の射出成形品とした場合にはアンダーカットとなる部分である。
一方、針基11の表面13は嵌合収容部27の端縁面33よりも一段下がった状態になっている。
符号55、57は固着した接合部を示す。接合技術としては接着剤による接着だけでなく、所謂溶着も適用可能となっているが、接合部55、57は、その接着剤で構成されている。
接着剤の硬化タイプとしては、室温硬化性接着剤、熱硬化性接着剤、UV硬化性接着剤が挙げられる。
ただし、接合部は好ましくは熱硬化性接着剤、UV硬化性接着剤である。
これら接着剤は従来から針管をハブに接着固定するのに使用されているものである。接着部53は針基11の貫通孔23に挿通された針管3を針基11に対して接着するために介装されている。接着剤は、貫通孔23の開口端側を侵入口として充填されており、毛細管作用により、針管3と貫通孔23の隙間に深く入り込んでいる。開口端側は、最終的には、接着剤がこぶ状に膨らんで溜まる溜まり場になる。
針管3は十分に長いものが使用されており、接着剤を充填する際に、針管3を挿通状態で支えることが容易で、針先5に接着剤が触れることも無い。
接着部55は針基11を嵌合収容部27に対して接着固定するために介装されている。環状凹部49は接着剤の侵入口となっており、嵌合隙間47に接着剤が浸入して固化している。嵌合隙間47への侵入深さは、針基11の半長を超えており、その端は「A」点である。また、環状凹部49ではこぶ状に膨らんでおり、その端は「B」点である。接着部は嵌合隙間47〜環状凹部49にかけて延在しており、内方側の針基11、外方側の嵌合収容部27の間に中筒状に介装されて、大きな接着面積で両者を接着している。
接合部は、説明の便宜上、嵌合隙間47側では接合部55、環状凹部49側では接合部57と区別する場合もあるが、切れ目の無い連続した接合部が形成されており、フローラインは連続している。
上記したように、針管3、3、‥‥は針基11に対して基端7が支持されて固定され、針基11はハウジング25に対して上記したように固定されて一体化されており、更に、針基11側には、図1に示すように、針管シールド部59が取り付けられている。
この針管シールド部59も射出成形品になっており、箱蓋形をしている。
図2、図3に示すように、その天部61は四角形の板状になっており、中央部63に対して四辺の周辺部65が一段下がった二段構造になっている。この中央部63には5つの断面円形の貫通孔67、67、‥‥が形成されており、各貫通孔67の孔縁に沿って裏面には管状ガイド部69が連なっている。この管状ガイド部69は同径直状になっている。
5つの貫通孔67、67、‥‥は針基11の表面13側の貫通孔23と同じように、1つが中央部63の中心位置に形成され、残りの4つが中央部63の4つの角部に寄せてそれぞれ形成されている。図5、図6に示すように、各管状ガイド部69は段差の有る天部61を超えて延びており、その端縁面71は天部61の板面と平行な平面になっている。
また、図2に示すように、天部61の外面には、2つで一組とする押圧凸部73、73が、2つの対向面に設けられており、各押圧凸部73は外方に張り出した状態で形成されている。
天部61に対して4つの板状の側部75、75、‥‥は垂直に立ち上がっており、それぞれ、舌片77、77、‥‥が延設されている。各舌片77は、側部75の端縁の中央部分から延び出ており、そこには四角形の掛止め孔79が形成されている。
図4に示すように、針管シールド部59は、角形の箱蓋として、角形の嵌合収容部27に被せられて一体化されており、側部75、75、‥‥が嵌合収容部27の側部29、29、‥‥を外側から囲み、嵌合収容部27側の掛止め突起41が針管シールド部59側の掛止め孔79に掛止され抜止めされている。従って、針管シールド部59は、嵌合収容部27(=ハウジング25)に対して軸方向及び軸周り方向に対して相対移動が規制されている。
この被せ状態では、1つの針管3の軸方向に1つの管状ガイド部69が対応しており、針管シールド部59に、針管3、3、‥‥の基端7側がシールドされて、出先長さが短くなっている。上記したように、針管3は、針基11に接着剤固定する際に作業し易いように、針基11の表面13からある程度の長さで突出しているが、この針管シールド部59を利用し、図5、図6に示すように、針管シールド部59の表面を穿刺深さの基準面59Aとすることで、組織内の所定の深さへの正確な注射が可能となっている。
また、この被せ状態では、天部61の周辺部65が嵌合収容部27の側部29、29、‥‥の端縁面31、31、‥‥に当接すると共に、側部75が外側から抱持当接している。側部75は長さをある程度は有しており、嵌合隙間47に侵入した接着部55のA点付近まで延びている。
また、各管状ガイド部69の端縁面71は、針基11の表面13に当接している。1つの端縁面71は表面13の中心に位置し、4つの端縁面71が表面13の周囲に均等に配置された状態になっている。角部寄りの端縁面71は、針基11の傾斜面15にはかかっていないので、こぶ状の接着部57には当たらず、その全体が表面13に当接している。
本考案の注射針1は、上記したように構成されており、針管3の穿刺・抜去方向からみると、針基11の断面の輪郭(OL)がハウジング25のシリンジ接続側の断面の内輪郭(IL)よりも外側に位置している。
すなわち、針基11が、シリンジ接続部のサイズによって制限されずに、サイズアップされており、その針基11の表面13に5本の針管3が互いに十分に間隔をあけて配置されている。
なお、図2に示すように、保管時には針管3の針先5側には、キャップ81を被せるようになっている。天部61にある押圧凸部73、73がキャップ81の内面に弾圧されて閉じられている。
針管3の出先長さ、すなわち、針管シールド部59の天部61の露出面を基準とした針管3の針先5までの長さは、0.05〜3.5mmである。
注射の際の薬液の圧送による影響を、図7に示す。
注射の際に、この注射針1に接続されたシリンジに薬液が注入され、プランジャに押圧されると、ハウジング25のシリンジ接続部43から嵌合収容部27に向かって薬液が圧送される。
そして、5本の針管3、3、‥‥の各々の基端7、7、‥‥に至ると、そこからそれぞれに入り込み、針先5、5、‥‥から吐出されることになる。
薬液はシリンジ接続部43からまず空間51に入り込み、そこから、各針管3に圧力を受けて分配送給されるため、白矢印に示すように、針基11の裏面15側に回り込んだ薬液が、針基11を嵌合収容部27から押し上げようとする。
これに対して、針管シールド部59の管状ガイド部69の端縁面71が、針基11の表面13に当接しているので、黒矢印に示すように、押し戻そうとする。端縁面71、71、‥‥は、軸中心とその周囲に均等に配置されているので、軸方向に力のバランスが取れており、モーメントは発生しない。
また、環状凹部49を埋めた接着部57はこぶ状になって針基11の傾斜面15に接着して接着面積が増大されると共に、黒矢印に示すように、天部61の側部75が嵌合収容部27の側部29を抱持して外方への膨らみを抑える力が働くので、拡大図に示す太線部の接着強度が効果的に補強されている。従って、この接着部57も共働して、上記の押し上げようとする圧力に効果的に抗している。
また、嵌合隙間47に回り込んだ薬液は、嵌合収容部27の側部29と針基11との間の嵌合隙間47に充填された接着部55を割裂しようとするが、嵌合隙間47に関しても、黒矢印に示すように、天部61の側部75が嵌合収容部27の側部29を抱持して外方への膨らみを抑える力が働いており、更には、上記した接着部57が強固な堰き止め効果を働かせる。従って、上記の割裂しようとする圧力に効果的に抗している。
本考案では、薬液が圧送されると、針基11は嵌合収容部27から押し出される方向に圧力を受けるが、上記したように、針基11、嵌合収容部27および針管シールド部59の構造およびそれらの組み付け状態に工夫を凝らすことで、針基11に対する嵌合収容部27の相対位置が正確に維持され、注射中の圧力降下が阻止されている。
また、針管シールド部59では、針管3のガイド部を管状構造にすることで軽量化が図れている。
本考案の注射針1で使用される薬液は、典型的には、薬剤を含有する溶液、ゲルまたは懸濁液である。使用可能な薬剤は、経皮的な投与に適さない薬剤以外であれば実質的に制限されない。
主な薬剤としては、たとえば、ヒアルロン酸、コラーゲン、ボトックス等、抗菌薬、抗ウイルス薬、ワクチン、抗腫瘍薬、免疫抑制薬、ステロイド薬、抗炎症薬、抗リウマチ薬、関節炎治療薬、抗ヒスタミン薬、抗アレルギー薬、糖尿病治療薬、ホルモン剤、骨・カルシウム代謝薬、ビタミン、血液製剤、造血薬、抗血栓薬、抗高脂血症薬、抗不整脈薬、血管拡張薬、プロスタグランジン、カルシウム拮抗薬、ACE阻害薬、βブロッカー、降圧薬、利尿薬、キサンチン誘導体、βアゴニスト、抗喘息薬、鎮咳薬、去痰薬、抗コリン薬、止寫薬、健胃消化薬、抗潰瘍薬、下剤、睡眠薬、鎮静薬、解熱剤、かぜ薬、抗てんかん薬、抗精神病薬、抗うつ薬、抗不安薬、中枢神経刺劇薬、副交感神経作用薬、交感神経作用薬、制吐剤、中枢興奮薬、抗パーキンソン病薬、筋弛緩薬、鎮痙薬、麻酔薬、鎮痒薬、抗片頭痛薬、診断薬、オリゴヌクレオチド、遺伝子薬などが挙げられる。
ただし、薬剤は、好ましくは、経口投与で効果を表さないかあるいは減弱してしまうタンパク、ぺプチド、多糖類、オリゴヌクレオチド、DNA等であり、具体的には、インスリン、成長ホルモン、インターフェロン、カルシトニン等の高分子量医薬品である。
以上、本考案の実施の形態を説明したが、本考案の具体的構成は上記の実施の形態に限定されるものではなく、本考案の要旨から外れない範囲での設計変更があっても本考案に含まれる。
例えば、図8に示すように、針基11の貫通孔23に段差23Aを設け、針管3の基端7をその段差23Aで止めるようにしてもよい。
また、針管シールド部59の基準面59Aは、大きくなっていることから、注射する部位の表面の形状に沿って湾曲させることも考えられる。
更に、針基11の表面13は角形になっているが、円形等にすることもできる。
図9は、別例の注射針83を示す。この注射針83は、9本針タイプになっている。このように、針基のサイズをシリンジ接合部のサイズに制限されずに設計が出来ることから従来よりも針管3の数を増やすことも可能になっている。
また、針管3のピッチなども広げることも可能になっており、針管3の数は2〜36本まで増やすことが可能である。
また、接合部55、57は、接着剤だけでなく、溶着技術を利用することも可能である。その場合には、嵌合隙間47を囲む針基11と嵌合収容部27から溶融流動により入り込んだ流動物で、嵌合隙間47が充填されて接着部55に相当するものが形成され、更に、開口端側では、通常は環状凹部49を形成しないが、溶着後には接着部57に相当するものが形成される。従って、接着剤を使用した場合と同様に効果を享受できる。
溶着の種類のタイプとしては、レーザー溶着、超音波溶着、振動溶着、熱溶着が挙げられる。
1…注射針(5本針) 3…針管 5…針先 7…基端
9…ハブ 11…針基 13…表面 15…傾斜面
17…裏面 19…側面 21…丸み 23…貫通孔
25…ハウジング 27…嵌合収容部 29…側部 31…窪み
33…端縁面 35…内方フランジ 37…連通孔 39…止め凸部
41…止め突起 43…シリンジ接続部 45…接続凸部 47…嵌合隙間
49…環状凹部 51…薬液誘導用空間 53…接着部
55、57…接着部 59…針管シールド部 61…天部 63…中央部
65…周辺部 67…貫通孔 69…管状ガイド部 71…端縁面
73…押圧凸部 75…側部 77…舌片 79…掛止め孔
81…キャップ 83…注射針(9本針)

Claims (6)

  1. 針先に薬液の吐出口を有する複数の針管と、前記複数の針管の各々の基端側を支持してシリンジに接続するハブと、前記針管の基端側に取り付けられて前記針管の出先長さを短くする針管シールド部とを備える注射針であって、
    前記ハブは、前記針管の挿通する貫通孔が形成された針基と、軸方向両端側が開口し、軸方向一端側の内部に前記針基を嵌合収容する筒状ハウジングとに分割構成され、前記ハウジングと前記針基はその間に形成される嵌合隙間に針先側から侵入した接着剤の接着もしくは溶着により接合されており、
    前記針管シールド部は、箱蓋状で、その天部裏側には、前記針管を囲んでガイドするガイド部が設けられており、前記ガイド部が前記針基の針管突出面に当接すると共に、側部側が前記ハウジングを環状に抱持当接する
    ことを特徴とする注射針。
  2. 請求項1に記載した注射針において、
    針管の穿刺・抜去方向から見て、針基の断面の輪郭がハウジングのシリンジ接続側の断面の内輪郭よりも外側に位置していることを特徴とする注射針。
  3. 請求項1または2に記載した注射針において、
    接着剤の嵌合隙間への侵入口用および充填部位用として、嵌合隙間の針先側開口が針基側の後退により拡開されて環状凹部が形成されていることを特徴とする注射針。
  4. 請求項1から3のいずれかに記載した注射針において、
    針管シールド部の側部は接着剤もしくは溶着の際に生じる溶融流動物の嵌合隙間への侵入部位まで延びて抱持当接していることを特徴とする注射針。
  5. 請求項1から4のいずれかに記載した注射針において、
    ガイド部は管状体で構成されていることを特徴とする注射針。
  6. 請求項1から5のいずれかに記載した注射針において、
    針基とハウジングはいずれも射出成形品であることを特徴とする注射針。
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