JP3207697B2 - スピーカの反発磁気回路 - Google Patents

スピーカの反発磁気回路

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JP3207697B2
JP3207697B2 JP03776795A JP3776795A JP3207697B2 JP 3207697 B2 JP3207697 B2 JP 3207697B2 JP 03776795 A JP03776795 A JP 03776795A JP 3776795 A JP3776795 A JP 3776795A JP 3207697 B2 JP3207697 B2 JP 3207697B2
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弘幸 熊倉
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、反発磁気回路型スピー
カにおける反発磁気回路に係り、特にそのマグネットと
センタープレートの形状及び寸法比を最適に設定した反
発磁気回路に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、磁性体からなるセンタープレ
ートを挾んで2個のマグネットを同極同士が対向するよ
うに配置し、両マグネットによる反発磁界内に位置する
ようにセンタープレートの外周にボイスコイルを配置し
て該ボイスコイルで振動板を駆動するように構成した反
発磁気回路型スピーカがあり、我々もこの形式のスピー
カを改善して先に種々提案した。
【0003】図5に示すものはその一例であり、強磁性
体からなるセンタープレートPを挾んで2個のマグネッ
トM1,M2を同極同士が対向するように配置し、両マ
グネットによる反発磁界内に位置するようにセンタープ
レートPの外周にボイスコイル1を配置して該ボイスコ
イル1で振動板2を駆動するように構成したものであ
る。図において、3はダンパー、4はホルダー、5はフ
レーム、6はコイルボビン、7はコイル部、8はダスト
キャップを示している。
【0004】一般的に、従来の反発磁気回路は図3に示
すように構成され、マグネットM1,M2とセンタープ
レートPの寸法比は、センタープレートPの外周を10
0としたとき、マグネットM1,M2の外径は96、内
径は34、厚さは26、センタープレートPの内径は3
4、厚さが23である。従って、両マグネットM1,M
2は、センタープレートPと接触する面と反対側の面と
が平行になっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従来のセンタープレー
トPの外周をφ35mm、ボイスコイルに係る有効磁束
領域をφ36mm、長さ8mmとし、32メガガウスエ
ルステッドのエネルギーをもつマグネットとセンタープ
レートにはS40C相当の磁気特性を有する強磁性材を
使用し、有効磁束領域で積分してエネルギー量を求める
と、約2400ガウスcmとなる。
【0006】 反発磁気回路をもつスピーカの能率は、
このエネルギー量が大きいほど高くなる。このエネルギ
ー量を大きくするには、マグネットの体積を増加させて
マグネットのもつエネルギー量を増やせばよいこととな
るが、単にマグネットの体積を増加させる方法を用いる
とすると、マグネットの体積の増加分だけマグネットの
質量が増加してしまい、コストが上昇するという問題が
ある。
【0007】そこで、本発明の目的は、マグネットの体
積を増加させることなくボイスコイルの駆動エネルギー
に係る有効磁束をより多くすることができるスピーカの
反発磁気回路を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明のスピーカの反発
磁気回路は、強磁性体からなるセンタープレートを挾ん
で2個のマグネットが同極同士対向するように配置さ
れ、両マグネットによる反発磁界内に位置するようにセ
ンタープレートの外周にボイスコイルを配置して該ボイ
スコイルで振動板を駆動するように構成した反発磁気回
路型スピーカにおいて、少なくとも一方のマグネット、
好ましくは両マグネットを、センタープレートと接触す
る面の反対側の面がセンタープレートとマグネットの接
触面に対して平行でない形状となるように構成したもの
であり、マグネットは外周側が低くなっている。
【0009】このとき、ボイスコイルのセット位置によ
り決定されるセンタープレートの外径寸法を100とす
ると、マグネットの外径を96〜100、内径を17〜
23、外周部分の厚さを14〜20、内周部分の厚さを
31〜37、センタープレートの内径を10〜17、厚
さを13〜19の寸法比に設定する。
【0010】
【作用】マグネットには残留磁束密度1.16T、比透
磁1.05の性能をもつNd・Fe・B異方性焼結マグ
ネットを、強磁性体のセンタープレートにはS40C相
当の磁気特性をもつ材料を用いて、最適化プログラムに
より変数コントロールした非線形磁場解折を行って計算
すると、ボイスコイルのセット位置により決定されるセ
ンタープレートの外径寸法を100とすると、マグネッ
トの外径を96〜100、内径を17〜23、外周部分
の厚さを14〜20、内周部分の厚さを31〜37、セ
ンタープレートの内径を10〜17、厚さを13〜19
の寸法比に設定することにより、マグネットの質量を増
加させないでエネルギー量が大きくなることが判明し
た。
【0011】また、マグネットの外周側の高さが低くな
っていて、ダストキャップの形状に対応することとな
り、振動板に同じダストキャップを取り付けたとき、振
動板の振幅を大きく設定でき、従来よりも大入力仕様に
できる。しかも同じ曲率のダストキャップを使用した場
合、従来に比べてダストキャップの口径が小さくできる
ので、振動板の有効面積が大きくなり、能率が上がる。
【0012】
【実施例】図1及び図2は本発明に係るスピーカの反発
磁気回路の実施例を示し、マグネットとセンタープレー
トを最も好ましい寸法に設定した状態の断面図である。
図において、Pは強磁性体からなるセンタープレート、
M1,M2はセンタープレートPを挾んで同極同士が対
向するように配置された2個のマグネットであり、従来
と同様に、両マグネットM1,M2による反発磁界内に
位置するようにセンタープレートPの外周にボイスコイ
ルを配置して該ボイスコイルで振動板を駆動するように
構成される。
【0013】本発明においては、マグネットM1,M2
は、センタープレートPと接触する面12の反対側の面
11がセンタープレートとマグネットの接触面12に対
して平行でない形状をなしている。従って、センタープ
レートPと接触する面12の反対側の面11は外周側が
低くなっている。
【0014】図1及び図2の実施例においては、マグネ
ットM1,M2には残留磁束密度1.16T、比透磁
1.05の性能をもつNd・Fe・B異方性焼結マグネ
ットを、強磁性体のセンタープレートにはS40C相当
の磁気特性をもつ材料が用いられ、センタープレートの
外周をφ35mm、有効磁束領域MEを8mmとしたと
き、マグネットの外径をφ34.9、内径をφ7.0、
外周の厚さを5.9mm、内周の厚さを11.9mm、
センタープレートの内径をφ4.9mm、厚さを5.6
mmとした。
【0015】図1及び図2の実施例の値は、最適化プロ
グラムにより変数コントロールした非線形磁場解折を行
って計算して得たものである。その結果、図1及び図2
で示したようなマグネット形状としたとき、最もエネル
ギー量が大きくなることが判明した。このときのエネル
ギー量は、2570ガウスcmとなり、同じ体積のマグ
ネットをもつ従来のものに比べ、エネルギー効率が約7
%アップした。
【0016】なお、エネルギー効率のアップ率が多少低
下するが、上記実施例の値の範囲内に限らず、ボイスコ
イルのセット位置により決定されるセンタープレートの
外径寸法を100とすると、マグネットの外径が96〜
100、内径が17〜23、外周部分の厚さが14〜2
0、内周部分の厚さが31〜37、センタープレートの
内径が10〜17、厚さが13〜19の寸法比の範囲内
であってもエネルギー効率のアップを望むことができ、
上記の範囲外であると効果が低下することが判明した。
【0017】また、図2に示すように、マグネットM1
の外周側の高さが低くなっていて、ダストキャップ8の
形状に対応しているから、振動板に同じダストキャップ
8を取り付けたとき、仮想線8aで示す位置まで振幅で
きる。従って振動板の振幅を大きく設定でき、図4に示
す従来のものよりも大入力仕様にできる。しかも同じ曲
率のダストキャップ8を使用した場合、図4の従来のも
のに比べてダストキャップ8の口径を小さくできるの
で、振動板の有効面積が大きくなり、能率を上げること
ができる。
【0018】
【発明の効果】 本発明のスピーカの反発磁気回路によ
れば、次のような効果がある。 (1) マグネットの質量を増加させないで、ボイスコ
イルにかかるエネルギー量を増やすことができ、スピー
カの能率を上昇させることができる。 (2) マグネットの質量が変わらないから、スピーカ
の原材料費のコストを増加させることなく、能率という
性能を向上させることができる。 (3) 従来のものと同じ能率を確保するなら、マグネ
ットの質量が少なくてすむので、軽量化することがで
き、しかもコストダウンを実現できる。 (4) マグネットの外周側の高さが低くなっていて、
ダストキャップの形状に対応するようになっているか
ら、振動板に同じダストキャップを取り付けたとき、振
動板の振幅を大きく設定でき、従来よりも大入力仕様に
できる。しかも同じ曲率のダストキャップを使用した場
合、従来に比べてダストキャップの口径が小さくできる
ので、振動板の有効面積が大きくなり、能率を上げるこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るスピーカの反発磁気回路の実施例
を示す断面図。
【図2】振動板に取り付けられるダストキャップとの関
係を示す要部の断面図。
【図3】従来の反発磁気回路の断面図。
【図4】従来の反発磁気回路におけるダストキャップと
の関係を示す要部の断面図。
【図5】我々が先に提案した反発磁気回路型スピーカの
断面図。
【符号の説明】
P センタープレート M1,M2 マグネット 11 マグネットのセンタープレートと接触する
面の反対側の面。 12 マグネットのセンタープレートとの接触
面。

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 強磁性体からなるセンタープレートを挾
    んで2個のマグネットが同極同士対向するように配置さ
    れ、両マグネットによる反発磁界内に位置するようにセ
    ンタープレートの外周にボイスコイルを配置して該ボイ
    スコイルで振動板を駆動するように構成した反発磁気回
    路型スピーカにおいて、少なくとも一方のマグネット
    は、センタープレートと接触する面の反対側の面がセン
    タープレートとマグネットの接触面に対して平行でない
    形状をなしていることを特徴とするスピーカの反発磁気
    回路。
  2. 【請求項2】 上部マグネットの上面及び下部マグネッ
    トの下面が共にセンタープレートとの接触面に対して平
    行でない形状をなしていることを特徴とする請求項1記
    載のスピーカの反発磁気回路。
  3. 【請求項3】 請求項1及び請求項2記載のスピーカの
    反発磁気回路において、センタープレートと接触する面
    の反対側の面は外周側が低くなっていることを特徴とす
    るスピーカの反発磁気回路。
  4. 【請求項4】 請求項1及び請求項2記載のスピーカの
    反発磁気回路において、ボイスコイルのセット位置によ
    り決定されるセンタープレートの外径寸法を100とす
    ると、マグネットの外径が96〜100、内径が17〜
    23、外周部分の厚さが14〜20、内周部分の厚さが
    31〜37、センタープレートの内径が10〜17、厚
    さが13〜19の寸法比に設定されていることを特徴と
    するスピーカの反発磁気回路。
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