JP3207578B2 - 内燃機関用消音器の製造方法 - Google Patents
内燃機関用消音器の製造方法Info
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Description
多孔内管と外管との間にグラスウール等の吸音材を充填
してなる消音器の製造方法に関する。
ラスウール等の吸音材を充填してなる消音器は従来種々
提案されている。上記のような消音器を製造するに当た
っては、従来一般にマット状の吸音材を予め充填すべき
内外管間の間隔の大きさに応じて所定の寸法に形状して
おき、それをパンチングメタル等よりなる多孔内管と外
管との間に一端側から挿入するようにしている。
良好に発揮させるためには、内外管間に所定の密度で均
一に充填する必要があるが、弾力性に富んだ吸音材を所
定の密度に均一に充填するのは困難である。そこで吸音
材にバインダ等を塗布し乾燥させることによって吸音材
の繊維同士を固結させると共に、断面欠円形の筒状に成
形してから内外管間に装填することも知られているが、
装填した状態において吸音材と内外管との間、もしくは
吸音材の突き合わせ部に往々にして隙が生じ振動等で繊
維がほつれて飛散する等のおそれがあった。
に鑑みて提案されたもので、内外管間に簡単・確実に且
つ均一に吸音材を装填することのできる内燃機関用消音
器の製造方法を提供することを目的とする。
めに本発明による内燃機関用消音器の製造方法は、以下
の構成としたものである。即ち、多孔内管と外管との間
にグラスウール等の吸音材を充填してなる消音器を製造
するに当り、長尺マット状の吸音材に充分に水を含ま
せ、その吸音材を押圧ローラにより多孔内管の外周面に
所定の厚さに水分を絞り出しながら巻き付け、その吸音
材を巻き付けた内管を、吸音材が濡れたままの状態で外
管内に装填することによって消音器を製造することを特
徴とする。
を押圧ローラで多孔内管に所定の厚さに水分を絞り出し
ながら巻き付けると共に、吸音材が濡れたままの状態で
外管内に装填するようにしたので、内外管間に吸音材を
所定の密度で均一に充填してなる消音器を容易に製造す
ることが可能となる。
る内燃機関用消音器の製造方法を具体的に説明する。図
1および図2は本発明による内燃機関用消音器の製造方
法の一例を示す説明図である。
材で、長尺の薄いマット状に形成され、コイル状に巻き
取られている。その吸音材1を給送ローラ3で台座4上
に順次送り出しながら、スプレー5で吸音材1に水を吹
き付けることによって充分に水を含ませるようにしたも
のである。なお、上記スプレー5の代わりに水槽等を配
置し、その水槽内に順次吸音材1を浸して水を含ませる
ようにしてもよい。
1を、パンチングメタル等よりなる多孔内管11の外周
面に、押圧ローラ6で所定の厚さに水分を絞り出しなが
ら巻き付けるもので、図の場合は内管11を回転させな
がら、その内管11の周囲に配置した3つの押圧ローラ
6で巻き付けるようにしたものである。図中、7は上記
押圧ローラ6で内管11の外周面に吸音材1を巻き付け
る際に吸音材1に所定の張力を掛けるためのテンション
ローラ7で、必要に応じて設ける。
材1を巻き付ける際もしくは巻き付けた後に、必要に応
じて内管11の孔11aから吸音材中の水分を真空吸引
するようにしてもよく、例えば内管11の一端を塞ぎ、
他端側に真空吸引ポンプ等を接続する、或いは真空吸引
ポンプ等に連通する管の端部を内管11の内面に当接さ
せて内管11の孔11aから吸音材中の水分を真空吸引
する等その他適宜である。なお内管11への吸音材1の
巻き付け量は、内外管間に配置したときの充填密度が所
望の値になるように吸音材1の巻き付け長さを適宜調整
すればよく、実施例においては吸音材1の送り出し長さ
を図に省略した測定手段等で自動的に計測してカッタ等
の切断機8で所定の長さにカットするように構成されて
いる。
巻き付けた状態、すなわち吸音材1が水で濡れたままの
状態で、図2に示すように外管12内に装填するもの
で、そのとき内管11に巻き付けた吸音材1の外径寸法
が外管の内径と同等もしくは僅かに小さくなるように前
記押圧ローラの圧力を調整しておけばよく、吸音材1は
水で湿っているので、乾燥した吸音材のように弾性復元
力で大きく膨らむことがないから、外管12内に容易に
装填できるものである。
11・12の両端部は、適宜閉塞するもので、例えば図
3に示すように外管12の両端部を絞り加工等して内管
11の周面に密着させる、または図4に示すように外管
12の両端部に漏斗状もしくは円板状の端板12aを嵌
めて閉塞する。あるいは外管12の一端を予め図3と同
様に絞り加工しておき、吸音材1および内管11を装填
した後に、外管12の他端を同様に絞り加工するか又は
図3と同様に端板を嵌めて閉塞することもできる。
外管11・12の端部に、図3および図4に示すように
排気管21・22を接続することによって消音器が構成
され、例えば自動車用内燃機関の排気系におけるプリチ
ャンバ等として使用することができる。この場合、実施
例は内外管11・12を略同等の長さに形成して、それ
に排気管21・22を接続したが、内外管11・12の
長さは適宜変更可能であり、また例えば長尺の排気管の
一部に多数の小孔を形成し、それを覆うようにして吸音
材を巻き付け、その外周に外管を装着してもよい。
メインマフラ等にも適用可能であり、例えば図5に示す
ような膨張型のメインマフラ30等において膨張室31
〜33を連通させる連通管34・35を内外二重に構成
し、その内外管間に吸音材1を充填するようにしたもの
にも適用できる。さらに前記の吸音材1を巻き付けた内
管を外管内に装填するまでの工程、もしくは内外管の端
部を閉塞し、排気管に接続したり、メインマフラ内に装
填するまでの工程をも含めて連続的に行わせることがで
きると共に、簡単な装置構成により容易に自動化するこ
とも可能である。
状態で装填することによって、吸音材中に水分が残留す
るが、その水分は多孔内管の孔から蒸発して自然乾燥さ
れ、もしくは機関からの熱で加熱乾燥されるので、消音
性能を損ねることがなく、また吸音材は乾燥することに
よって弾性復元力で内外管間に均一に膨張して内外管の
内面に圧接するため、振動等でずれたり、繊維がほつれ
て飛散するようなことがないものである。
に当たっては、その水の中に必要に応じて適宜バインダ
等を混入させることによって繊維同士を固結させること
もできる。この場合、上記バインダ等の混入量は少なめ
が望ましく、あまり多くすると、吸音材に目詰まりが生
じて消音性能が低下したり、吸音材が固くなって吸音材
の外径寸法を小さくしないと、外管内に装填できなくな
り、外管内面との間に隙ができて機関からの振動等でガ
タツキを生じたり、吸音材が次第にほつれて飛散する等
のおそれがあるためである。
ませ、それを押圧ローラで多孔内管に所定の厚さに水分
を絞り出しながら巻き付けると共に、吸音材が濡れたま
まの状態で外管内に装填するようにしたので、内外管間
に吸音材を所定の密度で均一に且つ容易に充填すること
ができる。また上記の吸音材の充填作業は連続的に行う
ことができると共に、容易に自動化することも可能であ
り、この種の消音器を安価に量産できる等の効果があ
る。
例を示す説明図。
の説明図。
す一部縦断側面図。
例を示す縦断側面図。
Claims (2)
- 【請求項1】 多孔内管と外管との間にグラスウール等
の吸音材を充填してなる消音器を製造するに当り、長尺
マット状の吸音材に充分に水を含ませ、その吸音材を押
圧ローラにより多孔内管の外周面に所定の厚さに水分を
絞り出しながら巻き付け、その吸音材を巻き付けた内管
を、吸音材が濡れたままの状態で外管内に装填すること
によって消音器を製造することを特徴とする内燃機関用
消音器の製造方法。 - 【請求項2】 上記の吸音材を押圧ローラにより多孔内
管の外周面に巻き付ける際もしくは巻き付けた後に、多
孔内管の孔から吸音材中の水分を真空吸引することを特
徴とする請求項1記載の内燃機関用消音器の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP02213693A JP3207578B2 (ja) | 1993-01-14 | 1993-01-14 | 内燃機関用消音器の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP02213693A JP3207578B2 (ja) | 1993-01-14 | 1993-01-14 | 内燃機関用消音器の製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06212968A JPH06212968A (ja) | 1994-08-02 |
JP3207578B2 true JP3207578B2 (ja) | 2001-09-10 |
Family
ID=12074476
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP02213693A Expired - Fee Related JP3207578B2 (ja) | 1993-01-14 | 1993-01-14 | 内燃機関用消音器の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3207578B2 (ja) |
Family Cites Families (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS63141177U (ja) * | 1987-03-10 | 1988-09-16 | ||
JPH0546456Y2 (ja) * | 1989-02-08 | 1993-12-06 | ||
JPH0415219Y2 (ja) * | 1989-06-06 | 1992-04-06 | ||
JPH06109Y2 (ja) * | 1989-08-14 | 1994-01-05 | キョーラク株式会社 | 輸液用プラスチック容器 |
JPH0393455U (ja) * | 1990-01-08 | 1991-09-24 | ||
JPH063601Y2 (ja) * | 1991-06-21 | 1994-02-02 | 川澄化学工業株式会社 | 医療用容器の口部 |
-
1993
- 1993-01-14 JP JP02213693A patent/JP3207578B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Publication date |
---|---|
JPH06212968A (ja) | 1994-08-02 |
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