JP3207251B2 - アキシャルギャップ回転電機 - Google Patents

アキシャルギャップ回転電機

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JP3207251B2
JP3207251B2 JP18332892A JP18332892A JP3207251B2 JP 3207251 B2 JP3207251 B2 JP 3207251B2 JP 18332892 A JP18332892 A JP 18332892A JP 18332892 A JP18332892 A JP 18332892A JP 3207251 B2 JP3207251 B2 JP 3207251B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ロボット用の小型・軽
量のアキシャルギャップ回転電機または動力,発電用の
超高速回転・大出力のアキシャルギャップ回転電機に関
する。
【0002】
【従来の技術】10,000rpm 以上の一般の円筒形超高速回
転電機は、回転時の遠心力が大きくなるため、界磁に永
久磁石を用いた回転電機の場合には、永久磁石が飛散し
ないように厚非磁性の保持環を永久磁石の外周に設け
ており、ロータにコイルを設けた場合には、コイルエン
ドリングを保持環で押さえている。
【0003】一方、アキシャルギャップ回転電機は、1
個のロータ円盤と電機子コイルを設けたステータ円盤が
空隙を介して対向し、軸方向に構成されている。ロータ
円盤には、界磁の極を形成するためのコイルまたは永久
磁石が設けられている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
たような従来の円筒形回転電機が10,000rpm 以上の超高
速回転すると、遠心力が大きくなるため、ロータのコイ
ルは強度的に耐えられず破損する恐れがある。また、図
14に示すように、界磁に永久磁石1を用いた場合、この
永久磁石1が飛散しないように厚非磁性の保持環2が
必要となる。この保持環2は磁気回路短絡を防ぐため
に非磁性材を用いるため、空隙長が長くなり、この空隙
で消費される起磁力が大きくなり、回転電機の出力が低
下する。なお、同図において、3はステータフレーム,
4はステータ鉄心,5はコイル,6はロータ,7はロー
タヨーク,8は回転軸,9は空隙を示す。
【0005】一方、アキシャルギャップ回転電機は、図
15の概略分解斜視図で示すように円盤状のロータヨーク
10が軟鉄等で構成されるため、通常用いられている円筒
形の回転電機と比較してロータの慣性が大きくなる。し
たがって、加減速にする時間が長くなり、ロボット・
自動機等に要求される急加減速運転は不向きる。
なお、同図において、11はモータフレーム,12はステー
タヨーク,13はU相13a,V相13b,W相13cより成る
コイル、14は軸受,15は回転軸,16は永久磁石を示す。
【0006】大容量・高速ために、従来のアキシャ
ルギャップ回転電機でロータの円盤を多段にすると、コ
イルのあるステータ円盤とロータ円盤が交互に軸方向に
並ぶため、製作が不可能となる。したがって、ロータ円
盤が1個で大容量化を図るためには、ロータ外径が大
きくなり、高速化が困難となる。
【0007】さらに、電磁気的な構成として、磁路を形
成するロータは、軟鉄などの磁性材をロータヨーク10に
用いるが、すると、ロータ重量が重くなり、遠心力に
よるロータの機械的強度に問題が生じ、また、軸受にか
かる荷重も増大し、回転軸の回転限界速度低下し、高
速回転が不可能になる。そこで、本発明の目的は、小
型,軽量,加減速回転と超高速回転を可能とし、大出力
化を容易としたアキシャルギャップ回転電機を提供する
ことにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1に対応する発明
は、強化繊維樹脂で成形された円筒状のフレーム及びこ
のフレームの両端に固定され強化繊維樹脂で成形された
ブラケットでなる固定子枠と、前記ブラケットの内面側
に固定される環状の電機子巻線と、この電機子巻線の外
面側に対置して前記ブラケットに固定される環状のバッ
クヨークで構成する固定子、並びに、この固定子の軸心
に貫設される回転軸に金属環を介して挿入され複数本で
各界磁極を構成する円柱状の永久磁石棒が前記電機子巻
線と対置して軸方向に分散して貫設され強化繊維樹脂で
成形された環状の回転子円盤を備え、前記永久磁石棒は
前記回転子円盤の外周側には直径の小さい永久磁石棒
を、また前記回転子円盤の内周側には直径の大きい永久
磁石棒を取り付けたことを特徴とする。
【0009】請求項2に対応する発明は、上下に二分割
され強化繊維樹脂で成形された円筒状のフレーム及びこ
のフレームの両端に固定され強化繊維樹脂で成形された
ブラケットでなる固定子枠と、前記フレームの中間部に
外周が固定され強化繊維樹脂で成形され上下に二分割さ
れた環状の第1の電機子巻線と、前記ブラケットの内面
側に固定される環状の第2の電機子巻線と、この第2の
電機子巻線の外面側に対置して前記ブラケットに固定さ
れる環状のバックヨークで構成する固定子、並びに、こ
の固定子の軸心に貫設される回転軸の前記第1、第2の
電機子巻線の間に金属環を介して挿入され複数本で各界
磁極を構成する円柱状の永久磁石棒が前記第1、第2の
電機子巻線と対置して軸方向に分散して貫設され強化繊
維樹脂で成形された環状の第1及び第2の回転子円盤を
備え、前記永久磁石棒は前記回転子円盤の外周側には直
径の小さい永久磁石棒を、また前記回転子円盤の内周側
には直径の大きい永久磁石棒を取り付けたことを特徴と
する。
【0010】請求項3に対応する発明は、請求項2記載
のアキシャルギャップ回転電機において、第1の電機子
巻線を軸方向に複数段に設け、この第1の電機子巻線の
間に該電機子巻線と対置して複数本で各界磁極を構成す
る円柱状の永久磁石棒が軸方向に分散して貫設され強化
繊維樹脂で成形された環状の第3の回転子円盤を設けた
ことを特徴とする。
【0011】
【0012】
【作用】まず、機械的な面について説明する。 (1) 軽量・加減速については、ロータの円盤体は樹脂で
形成ることにより、慣性が小となり、急加減速運転に
有利となる。重量については、ロータは、回転軸と永久
磁石を除いて樹脂で構成され、ステータフレーム,ブラ
ケットも樹脂で、金属部分は、ステータのバックヨー
ク、コイル、永久磁石、回転軸のみとなる。
【0013】(2) 高速回転については、永久磁石が軸方
向に貫通して固定されている円盤体は、高速時における
永久磁石遠心力によ飛び出える。円盤体の厚
みを厚くしても、磁気回路が軸方向に形成されるため、
空隙とはらず、出力を下ることなく高速回転が可能
となる。
【0014】界磁の極となる永久磁石は、複数の永久磁
石を分散てロータ円盤に埋め込むことにより、遠心力
による応力が円盤体の一部に集中することを避けること
できる。また、外周側の永久磁石の直径を小さくする
ことにより、耐遠心力向上、ロータの慣性る。
【0015】(3) 大容量化については、ロータに鉄心が
なく、磁気回路はステータフレームの軸方向両端部のバ
ックヨーク,永久磁石および空隙のみからなり、磁路
磁性部分がバックヨークのみとなる。したがって、2分
ステータのコイルとロータの円盤体をバックヨーク
間に順次設けるだけで、多段の回転部が形成される。
ロータ多段にしても、円盤体を樹脂で形成することに
より、慣性は小さくなり、遠心力は増ず、機械的な面
でも大容量化できる。
【0016】また、アキシャルギャップのため、ロータ
がフライホイールに似た独の形状となり、ロータの円
盤体を支える両の軸受間の距離も短くなるので、回転
軸の剛性が高くなる。したがって、軸のねじり振動周波
数が高くなり、超高速回転においても軸の振動が少なく
安定し回転となる。
【0017】電磁気的な面について、コイルは導線と
成形樹脂のみからなり、ロータの鉄心もいため、磁気
回路はステータフレームの軸方向両端部のバックヨー
ク,永久磁石および空隙のみからなり、磁路磁性
バックヨークのみとなる。したがって、2分割のコイル
とロータの円盤体をバックヨーク間に順次設けるだけ
で、多段の動作部が形成され、高出力化が可能である。
【0018】ステータのバックヨークには、歯がく、
ロータの鉄心もいため、磁気回路は、バックヨーク
永久磁石および空隙のみからなり、磁路磁性がバッ
クヨークのみとなので、鉄損は減少し、効率の
上昇温度の低下が可能となる。
【0019】アキシャルギャップ回転電機は、ロータ
直径小さくなるため、コイルの端部のスペースが狭
く、コイルの巻回数が多くできないが、鉄損の減少で
が可能となり、コイルの端部は短くなりコイルの
巻回数、高出力となる。
【0020】高速回転時には、従来の回転電機ではステ
ータ鉄心の歯空隙磁束が脈動して、ロータ表面に
渦電流が発生するが、本発明のアキシャルギャップ回転
電機は、バックヨークに歯がないため、渦電流が発生
ない
【0021】磁路を構成する磁性は、バックヨークの
みで、コイルからみた磁気的な空隙は増え、コイルのイ
ンダクタンスは小さくなり、の電圧降下が少なくな
り、コイルの両端の端子電圧も低くなる。したがって、
駆動電源小形化でる。また、磁気的な空隙が増え
コイルによる電機子反作用も小さくなるため、ロータ
永久磁石の減磁を防ぐことができ、大電流を流すことも
可能となる。
【0022】ステータは上下に2分割することにより、
分割された状態でロータを収めることが可能となる。同
時にステータのコイルも2分割、一方巻き方法を採用
し、実極と実極間に虚極を形成し、虚極の中心がステー
タの2分割線上とすることにより、2分割てもモール
ドコイル内の導線が切断されることがなくなる。
【0023】本発明はアキシャルギャップであり、回転
軸の軸心を含む平面内で上下に2分割することにより、
ロータを容易に取出すことができ、メンテナンスを容
易とすることが可能となる。
【0024】さらに、コイルは、鉄心の歯に巻き付けず
に、コイル単独で形成されているため、ステータを分割
してコイルを容易に取出すことができ、コイルの交換
が容易である。
【0025】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照して説明
する。図1は、本発明の一実施例の上半部を切断して示
軸方向の断面図で、請求項2及び請求項3に対応する
図である。同図において、このアキシャルギャップ回転
電機20は、ステータ21と、このステータ21に軸受を介し
て回転自在に支持されているロータ22で大略構成され
る。
【0026】このうち、ステータ21は、繊維強化エポキ
シ樹脂でモールドされ、ロータ22の軸心を含む平面内で
上下に2分割したステータフレーム23と、このステータ
フレーム23の軸方向両端にボルト(図示しない)を介
して取付けられ、繊維強化エポキシ樹脂でモールドさ
れたブラケット24,24と、ステータフレーム23の軸方向
にボルト付けられ、全体として略円盤状
ロータ22の軸心を含む平面内で上下に2分割した第1の
電機子巻線としてのモールドコイル25Aと、このモール
ドコイル25Aと後述するロータ円盤29を介して対向する
ようにブラケット24の内部に埋設された第2の電機子巻
線としてのモールドコイル25Bと、このモールドコイル
25B外側となるようにブラケット24に埋設またはボル
トを介して取付けられた図3及び図4で示すバックヨ
ーク26とにより構成されている。
【0027】このうち、モールドコイル25Aは、図2に
示すようにU,V,W各相巻線を有し、一方巻き方
法(または同心巻き方法)を採用し、エポキシ樹脂等で
モールドされ、2分割されている。モールドコイル25B
も実質的に同様のU,V,W各相の巻線を有するが、2
分割されていない。また、バックヨーク26は、厚さ 0.2
mmのけい素鋼板26aを渦巻状に巻回し、外周側と内周側
をそれぞれリング26b,26cで固定している。
【0028】また、ロータ22は、回転軸27と、この回転
軸27の軸方向中間部でモールドコイル25A,25Bと空隙
28,28を形成するように配置され、繊維強化樹脂モー
ルドして円盤状に形成されて回転軸27と一体に回転する
ように取付けられた2個のロータ円盤29,29とにより
構成されている。
【0029】こロータ円盤29には、図5に示すよう
に、永久磁石30が等配された12箇所(12極)で、1箇所
(1極)当り10個が分散して取付けられている。この
永久磁石30は、円柱状に形成され、軸方向に磁化されて
おり、ロータ円盤29の穴を貫通して固定されている。
【0030】ロータ円盤29の中心側には回転軸27と一体
に回転させるためキー(図示しない)に係合させる金属
製のリング(図示しない)が一体に設けられている。さ
らに、ロータ円盤29の間にはスペーサ31が回転軸27に
入され、各ロータ円盤29の外側は押え金具32によ
り中側に押し付けられている。
【0031】次に、以上のように構成された実施例の作
用を前述した[作用]と一部重復するが説明する。ま
ず、機械的な構造面から説明する。 (1) 軽量・加減速については、ロータは回転軸や永久磁
石30を除き繊維強化樹脂でモールドしたロータ円盤29
ため慣性が小さくなる。
【0032】重量については、ロータ円盤29,ステータ
フレーム23およびブラケット24も樹脂で構成され、金属
部分はバックヨーク26,モールドコイル25A,25Bの巻
線,永久磁石30,回転軸27のみとなり、軽量化できる。
【0033】(2) 高速回転については、永久磁石30がロ
ータ円盤29に対して軸方向に貫通して埋め込まれて
、ロータ円盤29は、高速時における永久磁石30遠心
力によ飛び出える。しかも、ロータ円盤29の外
周部分の厚みを厚くしても、永久磁石30の磁界が軸方向
ため、磁気回路の磁気的な空隙ない。
【0034】したがって、耐遠心力として機械強度
を上げることにより、出力ることなく高速回転が
可能となる。また、永久磁石30は、1極あたり複数個
(例えば図5では10個)の永久磁石30を分散させて、ロ
ータ円盤29に埋め込むため、遠心力による応力ロータ
円盤29の一部への集中を避けることが可能となり、超高
速回転に耐える。
【0035】(3) 大容量化については、ロータ鉄心がな
、磁気回路は両側のブラケット24,24の内部のバック
ヨーク26,26と永久磁石30と空隙28のみからなり、磁路
磁性が両側のバックヨーク26,26のみとなる。した
がって、モールドコイル25Aとロータ円盤29を後述する
図12で示すようにバックヨーク26,26間に順次設ける
だけで、多段の回転部が形成され、高出力が実現でき
る。
【0036】大容量化のためはロータ22が多段になる
が、樹脂で構成されたロータ円盤29の慣性は小さく、多
段のロータ円盤29は全て同一の外径であるため、遠心力
は増加せず、機械的な面でも大容量化が容易る。
【0037】また、ロータ22は、フライホイールに似た
の形状となり、ロータ円盤29を支える軸受間の距離
も短くなるので、回転軸の剛性が高くなる。したがっ
て、軸のねじり振動周波数が高くなり、超高速回転にお
いても軸の振動が少なく安定し回転となる。図6に示
す本実施例の回転軸振動解析結果より、回転軸1次の振
動モードは、33,000rpm あり、十分に高速回転特性の良
好なことが分かる。
【0038】図7に示す本実施例の回転強度試験結果よ
り、20,000rpm においても回転軸の変動はわずかでロー
タは安定して回転しており、機械強度も十分にあること
が確認された。
【0039】次に、電磁気的な面について、説明する。
ステータ鉄心の歯がく、ロータの鉄心もなく、磁気回
路は、バックヨーク26と永久磁石30と空隙28のみからな
り、磁路磁性がバックヨーク26,26のみとなるの
、鉄損は減り効率が向、回転時の上昇温度低下
る。ステータ鉄心の磁極側に歯があると高速回転時に
空隙磁束が脈動して、ロータ表面に渦電流が発生する
が、歯がないため渦電流が発生しない
【0040】鉄損の減少で多極が可能となり、このた
モールドコイル25Aの端部は短くなり、コイルの巻回
、高出力となる。バックヨーク26は、帯状の厚
さ 0.2mmのけい素鋼板26aを渦巻状に巻いて、外周のリ
ング26bと内周のリング26c間に挟み固定して、渦電流
による鉄損を抑えている。
【0041】磁路磁性材は、バックヨーク26のみとな
り、モールドコイル25A,25Bからみた磁気的な空隙は
くな、モールドコイル25A,25Bのインダクタンス
は小となり、の電圧降下が少なくなり、端子電圧が
くなる。したがって、駆動電源小形化でる。
【0042】さらに、磁気的な空隙が増えると、モール
ドコイル25A,25Bによる電機子反作用も小さくなるた
め、永久磁石30の減磁を防ぐこともでき、大電流を流す
ことも可能となる。
【0043】なお、以上説明した実施例は、ロータ円盤
29を2個取付け場合を示したが、ロータ円盤29を1
個取付けて請求項1に対応する発明の構成とすること
も可能でこの場合には、モールドコイル25Aは設け
ず、ステータフレーム23も2分割する必要はない。
【0044】次に、ステータを図8に示すように2分割
し、ブラケット側に取付けるコイルおよびバックヨー
クを、ブラケットとは別に製作し、ボルトを介して取
付けるようにした請求項4に対応する実施例について説
明する。図9は、この実施例の上部断面図である。
【0045】図9において、このアキシャルギャップ回
転電機35図1と同様に、ステータ36と、このステー
タ36に軸受を介して回転自在に取付けられているロー
タ37構成される。
【0046】このうち、ステータ36は、図1と同様に
維強化エポキシ樹脂モールドで形成され、ロータ37の
軸心を含む平面内で上下に2分割構造ステータフレー
ム38と、このステータフレーム38の軸方向両端にボルト
を介して取付けられ繊維強化エポキシ樹脂でモールド
され、ロータ37の軸心を含む水平面内で上下に2分割構
ブラケット39,39と、ステータフレーム38の軸方向
にボルトを介して取付けられ、上下方向に2分割
された図2に示すモールドコイル25Aと、このモールド
コイル25Aと後述するロータ円盤を介して対向するよう
にブラケット39にボルトを介して取付けられたモール
ドコイル25Cと、このモールドコイル25Cより外側とな
るようにブラケット39に設けた凹部に挿入され、ボルト
を介してブラケット39に取付けられたバックヨーク40
とにより構成されている。
【0047】このうち、バックヨーク40は、図10および
この図10のB−B断面図の図11に示すように上下に2分
割され、厚さ 0.2mmのけい素鋼板40aを渦巻状に巻回
し、外周側と内周側をそれぞれリング40b,40cで挟ん
で固定している。
【0048】また、ロータ37、回転軸41と、この回転
軸41の軸方向中間部でモールドコイル25A,25Cとそれ
ぞれ空隙42,42を介して配置され、回転軸41と一体に取
付けられた一対のロータ円盤29,29構成されてい
る。こロータ円盤29に、軸方向に磁化され複数の
棒状の永久磁石30が軸方向に貫通している。
【0049】次に、ステータ側に取付けるモールドコ
イルを上下各2個の4個、これに対応しロータ側に取
付けるロータ円盤を3個にして、ブラケット側に取
けるモールドコイルおよびバックヨークをそれぞれブラ
ケットとは別に製作し、請求項6に対応する実施例
12の上半部を切断した断面図で説明する。
【0050】図12において、このアキシャルギャップ回
転電機45、ステータ46と、このステータ46に軸受を介
して回転自在に取付けられているロータ47と構成さ
れる。
【0051】このうち、ステータ46は、繊維強化エポキ
シ樹脂モールド形成され、ロータ47の軸心を含む平
面内で上下に2分割構造ステータフレーム48と、この
ステータフレーム48の軸方向両端にボルトを介して取
付けられ、繊維強化エポキシ樹脂モールド形成さ
れ、ロータ47の軸心を含む平面内で上下に2分割した構
造としているブラケット49,49と、ステータフレーム48
の軸方向中間部にボルトを介して後述するロータ円盤を
介して対向するように取付けられ、上下方向に2分割
された図2に示すモールドコイル25A,25Aと、この
ールドコイル25Aと後述するロータ円盤を介して対向す
るようにブラケット49にボルトを介して取付けられた
モールドコイル25Dと、このモールドコイル25Dおよび
ブラケット49に設けた凹部に挿入され、ボルトを介して
ブラケット49に取付けられたバックヨーク40と構成
されている。
【0052】また、ロータ47、回転軸50と、この回転
軸50の軸方向中間部で、モールドコイル25A,25Cとそ
れぞれ空隙55,51を介して配置され、回転軸50と一体に
付けられた3個のロータ円盤29,29,29と構成さ
れている。
【0053】さらに高速回転に耐えるため、図13に示
すようにロータ円盤29に取付ける永久磁石30を、外周
側と内周側直径を変え請求項5に対応する発明とし
もよい。すなわち、外周側の永久磁石30aの直径を内
周側の永久磁石30bの直径より小さくする。
【0054】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、ロ
ータの主構成部である円盤体を樹脂で形成したので、ロ
ータの慣性を小さくし、超高速回転,急速加減速,小型
化等を実現できる。また、ステータフレーム,ブラケッ
ト等を樹脂で形成することにより、金属部分が僅かに限
られた部分のみとなり、重量軽減可能となるので、回
転電機自体の重量負荷となるロボットのサーボモー
タ,電気自動車の駆動用モータ等に適用した場合に有効
る。さらに、ステータを分割構造とすることによ
り、ステータのコイルとロータの円盤体を交互に空隙を
介して多段とし、大出力化とメンテナンスを容易とした
アキシャルギャップ回転電機を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の上半部を切断して示す断面
図。
【図2】本発明の一実施例に用いるモールドコイルの構
成図。
【図3】本発明の一実施例に用いるバックヨークの正面
図。
【図4】図3のA−A断面図。
【図5】本発明の一実施例に用いるロータ円盤の構成
図。
【図6】本発明の一実施例の作用を示す説明図。
【図7】図6と異なる本発明の一実施例の作用を示す説
明図。
【図8】本発明の他の実施例の概略構成を示す説明図。
【図9】本発明の他の実施例の上半部を切断して示す断
面図。
【図10】本発明の他の実施例に用いるバックヨークの
正面図。
【図11】図10のB−B矢視図。
【図12】本発明のさらに異なる他の実施例の上半部を
切断した断面図。
【図13】本発明の各実施例に用いるロータ円盤で図5
と異なるロータ円盤の構成図。
【図14】従来の円筒型永久磁石回転電機の上半部を切
断した断面図。
【図15】従来のアキシャルギャップ回転電機の概略構
成を示す説明図。
【符号の説明】
20,35,45…アキシャルギャップ回転電機、21,36,46
…ステータ、22,37,47…ロータ、23,38,48…ステー
タフレーム、24,39,49…ブラケット、25A,25B,25
C,25D…モールドコイル、26,40…バックヨーク、2
7,41,50…回転軸、28,42,51…空隙、29…ロータ円
盤、30…永久磁石。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H02K 1/27

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 強化繊維樹脂で成形された円筒状のフレ
    ーム及びこのフレームの両端に固定され強化繊維樹脂で
    成形されたブラケットでなる固定子枠と、前記ブラケッ
    トの内面側に固定される環状の電機子巻線と、この電機
    子巻線の外面側に対置して前記ブラケットに固定される
    環状のバックヨークで構成する固定子、並びに、この固
    定子の軸心に貫設される回転軸に金属環を介して挿入さ
    れ複数本で各界磁極を構成する円柱状の永久磁石棒が前
    記電機子巻線と対置して軸方向に分散して貫設され強化
    繊維樹脂で成形された環状の回転子円盤を備え、前記永
    久磁石棒は前記回転子円盤の外周側には直径の小さい永
    久磁石棒を、また前記回転子円盤の内周側には直径の大
    きい永久磁石棒を取り付けたことを特徴とするアキシャ
    ルギャップ回転電機。
  2. 【請求項2】 上下に二分割され強化繊維樹脂で成形さ
    れた円筒状のフレーム及びこのフレームの両端に固定さ
    れ強化繊維樹脂で成形されたブラケットでなる固定子枠
    と、前記フレームの中間部に外周が固定され強化繊維樹
    脂で成形され上下に二分割された環状の第1の電機子巻
    線と、前記ブラケットの内面側に固定される環状の第2
    の電機子巻線と、この第2の電機子巻線の外面側に対置
    して前記ブラケットに固定される環状のバックヨークで
    構成する固定子、並びに、この固定子の軸心に貫設され
    る回転軸の前記第1、第2の電機子巻線の間に金属環を
    介して挿入され複数本で各界磁極を構成する円柱状の永
    久磁石棒が前記第1、第2の電機子巻線と対置して軸方
    向に分散して貫設され強化繊維樹脂で成形された環状の
    第1及び第2の回転子円盤を備え、前記永久磁石棒は前
    記回転子円盤の外周側には直径の小さい永久磁石棒を、
    また前記回転子円盤の内周側には直径の大きい永久磁石
    棒を取り付けたことを特徴とするアキシャルギャップ回
    転電機。
  3. 【請求項3】 前記第1の電機子巻線を軸方向に複数段
    に設け、前記第1の電機子巻線の間に該電機子巻線と対
    置して複数本で各界磁極を構成する円柱状の永久磁石棒
    が軸方向に分散して貫設され強化繊維樹脂で成形された
    環状の第3の回転子円盤を設けたことを特徴とする請求
    項2記載のアキシャルギャップ回転電機。
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