JP3207064U - 樹脂の推進力測定装置 - Google Patents

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【課題】樹脂の推進力を容易かつ確実に測定することができる樹脂の推進力測定装置を提供する。【解決手段】筒状のバレル2と、バレル2内に樹脂を供給可能なホッパー3と、バレル2の内部に挿入され、軸部11及びこの軸部11の外周に突設されるフライト部12を有するスクリュー4と、スクリュー4を回転駆動する駆動機構5と、スクリュー4の軸方向に移動可能であると共に、バレル2の内部空間を一端側から封止しかつスクリュー4の先端を圧接可能な封止部材6とを備え、バレル2が、封止部材6の位置によって開口面積が変化する樹脂排出口7を有する。当該樹脂の推進力測定装置1は、スクリュー4の回転数、樹脂排出口7からの樹脂の排出量等から樹脂の摩擦係数を計測する演算機構をさらに備え、バレル2のスクリュー4との対向部分が取り替え可能に構成されているとよい。【選択図】図1

Description

本考案は、樹脂の推進力測定装置に関する。
従来、合成樹脂の成形加工に押出機が用いられている。この押出機は、筒状のバレルとバレルの内部に挿入されるスクリューとを備えている。この押出機は、バレル内に供給された樹脂ペレットを溶融させつつスクリューの先端側に搬送し、スクリューの先端側から押出可能に構成されている(特開平11−320550号公報参照)。
特開平11−320550号公報
一方、押出機における樹脂の搬送方向の推進力は樹脂の物性によって異なるため、バレルやスクリュー等の具体的な構成は樹脂毎に最適化を図る必要がある。しかしながら、従来の押出機では、このような樹脂の推進力を測定し難い。また、従来の押出機は、樹脂の推進力を確認した上で最適設計したいというユーザのニーズに応え難い。
本考案は、このような不都合に鑑みてなされたものであり、樹脂の推進力を容易かつ確実に測定することができる樹脂の推進力測定装置の提供を目的とするものである。
上記課題を解決するためになされた本考案に係る樹脂の推進力測定装置は、筒状のバレルと、上記バレル内に樹脂を供給可能なホッパーと、上記バレルの内部に挿入され、軸部及びこの軸部の外周に突設されるフライト部を有するスクリューと、上記スクリューを回転駆動する駆動機構と、上記スクリューの軸方向に移動可能であると共に、上記バレルの内部空間を一端側から封止しかつ上記スクリューの先端を圧接可能な封止部材とを備え、上記バレルが、上記封止部材の位置によって開口面積が変化する樹脂排出口を有する。
当該樹脂の推進力測定装置は、上記封止部材がスクリューの軸方向に移動可能に構成されているので、スクリューの先端側から樹脂が押し出されると、この樹脂に押圧されることで封止部材が樹脂の搬送方向側に移動する。当該樹脂の推進力測定装置は、上記バレルが、上記封止部材の位置によって開口面積が変化する樹脂排出口を有するので、封止部材によって樹脂に背圧をかけつつ、スクリューの先端側から押し出された樹脂を樹脂排出口から安定的に排出することができる。当該樹脂の推進力測定装置は、樹脂排出口から排出された樹脂の排出量と、スクリューの回転数、樹脂の投入量等を比較することで、樹脂の推進力を容易かつ確実に測定することができる。
上記スクリューの回転数、上記樹脂排出口からの樹脂の排出量等から樹脂の摩擦係数を計測する演算機構をさらに備えるとよい。このように、上記スクリューの回転数、上記樹脂排出口からの樹脂の排出量等から樹脂の摩擦係数を計測する演算機構をさらに備えることによって、樹脂の摩擦係数を容易かつ確実に測定することができる。
当該樹脂の推進力測定装置は、上記バレルの上記スクリューとの対向部分が取り替え可能に構成されているとよい。このように、上記バレルの上記スクリューとの対向部分が取り替え可能に構成されていることによって、この取り替え可能な部分を取り替えつつ樹脂の推進力を測定することでバレルの最適設計を容易に行うことができる。
上記封止部材が、上記スクリューの先端を圧接すると共に上記バレルの内部空間を封止可能なピストンと、上記ピストンに連結されるロッドとを有するとよい。このように、上記封止部材が、上記スクリューの先端を圧接すると共に上記バレルの内部空間を封止可能なピストンと、上記ピストンに連結されるロッドとを有することによって、樹脂がスクリューの先端側から押し出された際にロッドが樹脂の搬送方向に移動することで樹脂を樹脂排出口から排出し易い。
上記バレルが、内部を搬送される樹脂を視認可能な窓部を有するとよい。このように、上記バレルが、内部を搬送される樹脂を視認可能な窓部を有することによって、樹脂の推進状態を目視にて確認することができる。
以上説明したように、本考案に係る樹脂の推進力測定装置は、樹脂の推進力を容易かつ確実に測定することができる。
本考案の一実施形態に係る樹脂の推進力測定装置を示す模式的部分断面図である。 図1の樹脂の推進力測定装置の模式的側面図である。 図1の樹脂の推進力測定装置とは異なる実施形態に係る樹脂の推進力測定装置を示す模式的部分断面図である。 図1及び図3の樹脂の推進力測定装置とは異なる実施形態に係る樹脂の推進力測定装置を示す模式的部分断面図である。
以下、適宜図面を参照しつつ、本考案の実施の形態を詳説する。
[第一実施形態]
<樹脂の推進力測定装置>
図1の樹脂の推進力測定装置1は、筒状のバレル2と、バレル2内に樹脂を供給可能なホッパー3と、バレル2内に挿入され、軸部11及びこの軸部11の外周に突設される螺旋状のフライト部12を有するスクリュー4と、スクリュー4を回転駆動する駆動機構5と、スクリュー4の軸方向に移動可能であると共に、バレル2の内部空間を一端側から封止しかつスクリュー4の先端を圧接可能な封止部材6とを備える。当該樹脂の推進力測定装置1は、ホッパー3からバレル2内に供給された樹脂ペレットをスクリュー4の先端側に搬送可能に構成されている。なお、以下では、スクリューの後端から先端に向かう軸方向を「樹脂の搬送方向」ともいう。
(バレル)
バレル2は略円筒状に形成されている。バレル2は、樹脂の搬送方向後端側にホッパー3が連結される供給口13を有する。バレル2は、ホッパー3内に充填された樹脂ペレットを供給口13から内部に供給可能に構成されている。
バレル2は、封止部材6の位置によって開口面積が変化する樹脂排出口7を有する。樹脂排出口7は、平面視においてスクリュー4の先端と重なる位置を一端とし、かつ平面視においてスクリュー4の先端よりも樹脂の搬送方向側の位置を他端として形成されている。これにより、樹脂排出口7は、封止部材6が樹脂の搬送方向に移動することで開口面積が増加するよう構成されている。
樹脂排出口7は、平面視においてスクリュー4の先端と重なる位置から樹脂の搬送方向の側に向けてのバレル2の内周面の最下部を含む領域に形成されている。樹脂排出口7は、バレル2の内周面の最下部からバレル2の軸方向と垂直方向に一定の幅を持った平面視略矩形状に形成されている。このように、樹脂排出口7が平面視略矩形状であることによって、スクリュー4の先端側から押し出される樹脂を確実に排出し易い。
樹脂排出口7の幅(バレル2の仮想内周面における周方向長さ)としては、用いる樹脂によっても異なるが、例えばバレル2の内周の1/8以上1/2程度とすることができる。
樹脂排出口7のバレル2の軸方向長さとしては、用いる樹脂によっても異なるが、例えば樹脂排出口7の幅の1/2倍以上2以下程度とすることができる。
バレル2は、スクリュー4との対向部分が取り替え可能に構成されている。具体的には、バレル2は、本体2aと、本体2aにおけるスクリュー4と対向する側の内面に着脱自在に嵌合されるスリーブ状の搬送部2bとを有する。バレル2は、本体2aに搬送部2bが嵌合された状態において、内周面の径が軸方向において略一定に保たれている。
搬送部2bは、供給口13から供給される樹脂ペレットの推進力を調整するための凹凸を内周面に有する。具体的には、搬送部2bは、供給口13の後端近傍から樹脂の搬送方向に向けた一定の領域の内周にフライト部12の形成方向に沿った複数の溝(不図示)を有する。当該樹脂の推進力測定装置1は、このように搬送部2bが複数の溝を有することで、樹脂ペレットの推進力を向上することができる。
なお、バレル2は、必ずしもスクリュー4と対向する全領域が取り替え可能に構成される必要はなく、例えば上述の凹凸が形成される部分のみが取り替え可能に構成されていてもよい。
当該樹脂の推進力測定装置1は、バレル2のスクリュー4との対向部分が取り替え可能に構成されていることによって、この取り替え可能な部分である搬送部2bを取り替えつつ樹脂の推進力を測定することでバレル2の最適設計を容易に行うことができる。
図2に示すように、バレル2は、内部を搬送される樹脂を視認可能な窓部14を有する。窓部14は、透明な合成樹脂を主成分として形成されている。窓部14は、スクリュー4の軸方向を長軸とする略矩形状に形成されている。窓部14は、樹脂がスクリュー4の軸方向に搬送される状態を視認可能である限り、樹脂の搬送経路の一部分のみに設けられてもよいが、バレル2内に供給された樹脂が樹脂排出口7から排出されるまでの全搬送経路を視認可能に設けられてもよい。また、当該樹脂の推進力測定装置1は、例えば金属製のバレル2の一部分に開口を設け、この開口に透明な合成樹脂製の窓部14を配設することで窓部14を形成してもよいが、バレル2全体をアクリル樹脂等の透明な合成樹脂製とすることで、バレル2の内部を搬送される樹脂を搬送経路の全領域において視認可能に構成してもよい。当該樹脂の推進力測定装置1は、バレル2が、内部を搬送される樹脂を視認可能な窓部14を有することによって、樹脂の推進状態を目視にて確認することができる。
また、当該樹脂の推進力測定装置1は、バレル2を加熱可能なヒーター(不図示)を有していてもよい。このヒーターは、例えばバレル2に外嵌されてもよく、バレル2に内蔵されてもよい。このヒーターは、バレル2内を搬送される樹脂ペレットを加熱することで、この樹脂ペレットの溶融を促進可能に構成される。当該樹脂の推進力測定装置1は、バレル2を加熱可能なヒーターを有することで、バレル2内における樹脂ペレットの溶融を促進させ、溶融状態を加味した樹脂の推進力を容易に測定することができる。
(ホッパー)
ホッパー3は、供給口13に連結される管部と、この管部の上端に連結されるすり鉢状の本体とを有し、全体として筒状に形成されている。ホッパー3は、樹脂ペレットを充填可能に構成されており、この樹脂ペレットを供給口13を介してバレル2内に供給可能に構成されている。
(スクリュー)
スクリュー4は、円筒状の軸部11の外周に螺旋状のフライト部12が突設されている。軸部11の後端は、バレル2の内部空間を封止する封止部15に連結されている。軸部11は、軸方向の全域に亘って径が同一であってもよく、例えば先端側の径が徐々に縮径される等、軸方向に径が変化してもよい。また、スクリュー4の先端は、円錐状、多角錐状等、径方向の中心側程先端側に突出した構成であってもよく、軸方向と垂直な平面状であってもよい。当該樹脂の推進力測定装置1は、例えばスクリュー4の先端が軸方向と垂直な平面状である場合、先端面を後述する封止部材6の圧接面と全面に亘って当接し易いので、スクリュー4の先端側に押し出された樹脂を封止部材6の移動によって形成された開口から排出し易い。
スクリュー4は、樹脂が供給される供給部と、樹脂を圧縮及び溶融する圧縮部とを有することが好ましい。スクリュー4が上記供給部及び圧縮部を有することで、溶融状態の推進力を加味した樹脂の推進力を測定することができる。なお、当該樹脂の推進力測定装置1が上述のヒーターを有する場合、このヒーターは上記圧縮部に搬送される樹脂を加熱可能に構成されることが好ましい。
(駆動機構)
駆動機構5は、スクリュー4を回転駆動可能である限り、その具体的構成は特に限定されるものではない。駆動機構5の具体的構成としては、例えば軸部11の後端側に接続されるモーターや、軸部11の後端に連結され、軸部11を回転可能なハンドル等が挙げられる。なお、駆動機構5は、制御部(不図示)に電気的に接続されており、この制御部からの信号に応じて回転速度、回転方向等が制御されるよう構成されていてもよい。
(封止部材)
封止部材6は、スクリュー4の先端を圧接すると共にバレル2の内部空間を封止可能なピストン16と、ピストン16に連結されるロッド17とを有する。
ピストン16は、扁平な円柱状に形成されている。ピストン16は、中心軸がスクリュー4の中心軸と同一直線状に位置しており、径がバレル2の内周の径と略等しい。ピストン16は、先端面(樹脂の搬送方向の反対側の面)がスクリュー4の中心軸と垂直な平面状に形成されている。また、ピストン16の先端面は、スクリュー4の先端を圧接する圧接面として構成されており、本実施形態においてはスクリュー4の先端面と全面的に当接可能に構成されている。ピストン16の先端面は、スクリュー4の先端面と当接した状態において、樹脂排出口7の一端と平面視で一致する位置に配置されている。
ロッド17は、棒状に形成されている。ロッド17は、先端(樹脂の搬送方向の反対側の端)がピストン16に連結されている。ロッド17は、中心軸がスクリュー4の中心軸と同一直線状に位置している。ロッド17の径は、バレル2の内周の径よりも小さい。ロッド17の後端部は、バレル2の内周面に固定される円筒状の支持部19によって軸方向に摺動可能に支持されている。
ロッド17の外周面には螺旋状にバネ18が巻回されている。バネ18の一端はピストン16の後端面に当接し、かつバネ18の他端はピストン16の後端面と対向する支持部19の表面に係止されている。
当該樹脂の推進力測定装置1は、封止部材6が、バレル2の内部空間を封止可能なピストン16と、ピストン16に連結されるロッド17とを有することによって、樹脂がスクリュー4の先端側から押し出された際にロッド17が樹脂の搬送方向に移動することで樹脂を樹脂排出口7から排出し易い。
<利点>
当該樹脂の推進力測定装置1は、封止部材6がスクリュー4の軸方向に移動可能に構成されているので、スクリュー4の先端側から樹脂が押し出されると、この樹脂に押圧されることで封止部材6が樹脂の搬送方向側に移動する。当該樹脂の推進力測定装置1は、バレル2が、封止部材6の位置によって開口面積が変化する樹脂排出口7を有するので、封止部材6によって樹脂に背圧をかけつつ、スクリュー4の先端側から押し出された樹脂を樹脂排出口7から安定的に排出することができる。当該樹脂の推進力測定装置1は、樹脂排出口7から排出された樹脂の排出量と、スクリュー4の回転数、樹脂の投入量等を比較することで、樹脂の推進力を容易かつ確実に測定することができる。従って、当該樹脂の推進力測定装置1によると、押出機の最適設計を行うことができる。
[第二実施形態]
<樹脂の推進力測定装置>
図2の樹脂の推進力測定装置21は、筒状のバレル2と、バレル2内に樹脂を供給可能なホッパー3と、バレル2内に挿入され、軸部11及びこの軸部11の外周に突設される螺旋状のフライト部12を有するスクリュー4と、スクリュー4を回転駆動する駆動機構5と、スクリュー4の軸方向に移動可能であると共に、バレル2の内部空間を一端側から封止しかつスクリュー4の先端を圧接可能な封止部材6とを備える。バレル2は、封止部材6の位置によって開口面積が変化する樹脂排出口7を有する。また、当該樹脂の推進力測定装置21は、樹脂排出口7から排出された樹脂の重さを計量する計量部22と、スクリュー4の回転数及び樹脂排出口7からの樹脂の排出量から樹脂の摩擦係数を計測する演算機構23とを備える。当該樹脂の推進力測定装置21は、計量部22及び演算機構23を備える以外、図1の樹脂の推進力測定装置1と同様の構成を有する。そのため、以下では、計量部22及び演算機構23についてのみ説明する。
(計量部)
計量部22の具体的構成としては、樹脂排出口7から排出された樹脂の重さを計量することができる限り特に限定されるものではなく、例えば公知の電子計量器を用いることができる。
(演算機構)
演算機構23は、例えばCPUによって構成される。演算機構23は、計量部22で計量した樹脂の排出量、スクリュー4の回転数等から樹脂の摩擦係数を計測可能に構成されている。
<利点>
当該樹脂の推進力測定装置21は、スクリュー4の回転数、樹脂排出口7からの樹脂の排出量等から樹脂の摩擦係数を計測する演算機構23を備えるので、この演算機構23を用いて樹脂の摩擦係数を容易かつ確実に測定することができる。
[その他の実施形態]
なお、本考案に係る樹脂の推進力測定装置は、上記態様の他、種々の変更、改良を施した態様で実施することができる。例えば上記樹脂排出口は、平面視においてスクリューの先端と重なる位置に一端が形成されなくてもよい。樹脂排出口の一端が平面視でスクリューの先端と一致しない構成例を図4に示す。
図4の樹脂の推進力測定装置31は、平面視において、樹脂排出口37の一端(樹脂の搬出方向と反対側の端縁)がスクリュー4の先端よりも樹脂の搬出方向と反対側に位置している。また、樹脂排出口37の一端側の側縁及び他端側の側縁は、バレル2の内周面側から外周面側に向けて樹脂の搬送方向側に傾斜している。当該樹脂の推進力測定装置31は、かかる構成によると、スクリュー4の先端側まで搬送された樹脂を樹脂排出口37から容易に排出することができる。
当該樹脂の推進力測定装置は、必ずしもスクリューの先端面と封止部材の先端面とが全面的に当接する必要はない。当該樹脂の推進力測定装置は、スクリューの先端面と封止部材の先端面とが部分的に当接する場合であっても、封止部材によってスクリューの軸方向に搬送される樹脂に背圧をかけることができるので、樹脂を安定的に押し出すことができる。
当該樹脂の推進力測定装置は、バレルのスクリューとの対向部分が取り替え可能に構成されていなくてもよい。当該樹脂の推進力測定装置は、バレルのスクリューとの対向部分が取り替え不能である場合でも、同一条件における樹脂毎の推進力を測定することができる。
上記封止部材は、スクリューの軸方向に移動可能であると共に、バレルの内部空間を一端側から封止しかつスクリューの先端を圧接可能である限り、上述の実施形態で説明したようなピストンをバネによってスクリューの先端側に付勢する構成でなくてもよい。
上記バレルは、必ずしも内部を搬送される樹脂を視認可能な窓部を有していなくてもよい。当該樹脂の推進力測定装置は、上記バレルが窓部を有しない場合でも、樹脂の排出量を基に樹脂の推進力を測定することができる。
以上のように、本考案に係る樹脂の推進力測定装置は、樹脂の推進力を容易かつ確実に測定することができるので、押出機の最適設計装置として適している。
1,21,31 樹脂の推進力測定装置
2 バレル
2a 本体
2b 搬送部
3 ホッパー
4 スクリュー
5 駆動機構
6,36 封止部材
7,37 樹脂排出口
11 軸部
12 フライト部
13 供給口
14 窓部
15 封止部
16,38 ピストン
17 ロッド
18 バネ
19 支持部
22 計量部
23 演算機構

Claims (5)

  1. 筒状のバレルと、
    上記バレル内に樹脂を供給可能なホッパーと、
    上記バレルの内部に挿入され、軸部及びこの軸部の外周に突設されるフライト部を有するスクリューと、
    上記スクリューを回転駆動する駆動機構と、
    上記スクリューの軸方向に移動可能であると共に、上記バレルの内部空間を一端側から封止しかつ上記スクリューの先端を圧接可能な封止部材と
    を備え、
    上記バレルが、上記封止部材の位置によって開口面積が変化する樹脂排出口を有する樹脂の推進力測定装置。
  2. 上記スクリューの回転数及び上記樹脂排出口からの樹脂の排出量から樹脂の摩擦係数を計測する演算機構をさらに備える請求項1に記載の樹脂の推進力測定装置。
  3. 上記バレルの上記スクリューとの対向部分が取り替え可能に構成されている請求項1又は請求項2に記載の樹脂の推進力測定装置。
  4. 上記封止部材が、上記スクリューの先端を圧接すると共に上記バレルの内部空間を封止可能なピストンと、上記ピストンに連結されるロッドとを有する請求項1、請求項2又は請求項3に記載の樹脂の推進力測定装置。
  5. 上記バレルが、内部を搬送される樹脂を視認可能な窓部を有する請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の樹脂の推進力測定装置。
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