JP3207014B2 - サスペンション装置 - Google Patents

サスペンション装置

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JP3207014B2
JP3207014B2 JP11649593A JP11649593A JP3207014B2 JP 3207014 B2 JP3207014 B2 JP 3207014B2 JP 11649593 A JP11649593 A JP 11649593A JP 11649593 A JP11649593 A JP 11649593A JP 3207014 B2 JP3207014 B2 JP 3207014B2
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隆 手塚
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、ラクテレンクレーン
車等の特殊車両に用いるのに最適なサスペンション装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】図3〜図5に示した従来の装置は、板バ
ネSと、シリンダCと、パイロットチェック弁Pとを主
要素にするものである。上記パイロットチェック弁P
は、バルブボディ1に、孔2を形成するとともに、この
孔2に、ピストンガイド部材3とポペットガイド部材4
とを直列に挿入し、しかも、ポペットガイド部材4の外
側をプラグ5でふさいでいる。
【0003】上記ピストンガイド部材3には、パイロッ
トピストン6を摺動自在に設けているが、このパイロッ
トピストン6に形成したロッド7を、このピストンガイ
ド部材3に形成した隔壁8からポペットガイド部材4側
に突出させている。そして、上記隔壁8とパイロットピ
ストン6との間にスプリング9を介在させ、通常は、パ
イロットピストン6が図3に示す位置を保つようにして
いる。このようにしたパイロットピストン6には、パイ
ロット通路10からのパイロット圧を作用させるように
している。そして、パイロットピストン6にパイロット
圧が作用すると、それがスプリング9に抗して、図4の
位置まで移動する。なお、図中符号11は、ドレンポー
トである。
【0004】上記ポペットガイド部材4は、プラグ5と
の間にメインポペット12を設けるている。このメイン
ポペット12の中心部分には、連通孔12aを形成し、
この連通孔12aの一端をシート部12bとしている。
そして、このメインポペット12内には、パイロットポ
ペット13を設けている。このパイロットポペット13
とプラグ5との間にスプリング14を介在させ、通常
は、スプリング14の作用で、パイロットポペット13
をメインポペット12のシート部12bに圧接させる。
また、このスプリング14のバネ力は、メインポペット
12にも作用し、これらポペット12をポペットガイド
部材4に形成したシート部15に圧接させるようにして
いる。
【0005】上記のようにメインポペット12がシート
部15に圧接している状態では、シリンダポート16と
タンクポート17との連通が遮断される。このようにし
たメインポペット12は、その最大径D1 をシート部1
5のシート径D2 よりも大きくしている。なお、図中符
号18はメインポペット12に形成したオリフィス、1
9はパイロットポペット13に形成した接続孔である。
この接続孔19は、オリフィス18の下流側と、メイン
ポペット12及びプラグ5間に形成される背圧室20と
を連通させるものである。前記シリンダCは、そのロッ
ド側室21を上記パイロットチェック弁Pのシリンダポ
ート16に接続している。そして、このロッド側室21
に圧油を供給して、シリンダCを収縮させると、板バネ
Sのたわみを阻止するいわゆるロック状態になる。この
ロック状態にするのは、例えば、不整地走行や吊り荷走
行時など、車高を低くして安定性をよくする場合などで
ある。
【0006】いま、図5に示すポンプ25からの圧油を
シリンダCのロッド側室21に供給すると、シリンダC
が収縮して、板バネSのバネ力を殺すロック状態にな
る。この状態で、パイロット通路10からパイロット圧
が導かれると、パイロットピストン6がスプリング9に
抗して移動し、そのロッド7でパイロットポペット13
を押してシート部12bを開く。このようにシート部1
2bが開けば、シリンダCが板バネSのバネ力で伸長し
始めるので、ロッド側室21の作動油が、シリンダポー
ト16に流入する。
【0007】そして、シート部12bが上記のように開
いた状態にあるときには、メインポペット12に形成し
たオリフィス18が、シート部12bを経由してタンク
ポート17に連通するので、上記ロッド側室21の作動
油が、このオリフィス18を通過してタンクポート17
側に流れる。このようにオリフィス18に作動油が流れ
れば、その前後に差圧が発生する。この差圧は、メイン
ポペット12の(D1 2−D2 2)π/4の面積に作用し、
メインポペット12を図4に示す位置まで移動させ、シ
ート部15を開く。シート部15が開けば、シリンダポ
ート16からの高圧油が、タンクポート17から流出す
る。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上記のようにした従来
の装置では、パイロットポペットが開弁すると、オリフ
ィス18前後に差圧が発生して、すぐにメインポペット
も開弁してしまう。そのためにシリンダポートからタン
クポートに、大流量が急激に流れる。そのために板バネ
Sの復帰力でシリンダCが急激に伸びるので、車両全体
が大きく揺れるという問題があった。この発明の目的
は、パイロットポペットが開き始めのときに、大流量が
急激に流出しないようにして、車両の大きな揺れをなく
すようにしたサスペンション装置にを提供することであ
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】この発明は、バルブボデ
ィと、このバルブボディに形成したタンクポート及びシ
リンダポートと、これらタンクポートとシリンダポート
とを連通させたり、その連通を遮断したりするメインポ
ペットと、このメインポペットの中心部に形成した連通
孔と、メインポペット内に設け、かつその連通孔を開閉
するパイロットポペットと、パイロット圧の作用でパイ
ロットポペットを押してそれを開弁させるパイロットピ
ストンとを備えたパイロットチェック弁と、車輪側に設
けた板バネと、この板バネのバネ力を調整するシリンダ
とからなり、上記パイロットチェック弁は、パイロット
ピストンの押圧力でパイロットポペットが連通孔を開い
た後にメインポペットが開弁する構成にしたサスペンシ
ョン装置を前提にするものである。上記の装置を前提に
しつつ、この発明は、パイロットポペットが開弁したと
き、シリンダポートとタンクポートとを連通させる通孔
をメインポペットに形成し、かつ、パイロットピストン
のロッド先端を上記連通孔に臨ませ、上記連通孔とパイ
ロットピストンのロッド先端とが相まってオリフィスを
構成するようにし、上記パイロットピストンのロッドに
は、パイロットポペットを押圧する過程でメインポペッ
トも押圧してそれを開弁させるための押圧部を形成し、
しかも、上記パイロットポペットには、メインポペット
の背圧室をシリンダポートに常時連通させる接続孔を形
成した点に特徴を有する。
【0010】
【作用】この発明は、上記のように構成したので、パイ
ロットピストンでパイロットポペットを押してそれを開
弁すると、シリンダポートからの流体が、通孔を経由し
てタンクポートに流れる。このとき、メインポペットの
中心部に形成した連通孔とパイロットピストンロッド
先端とが相まって形成するオリフィスによって減衰機能
が発揮される。そして、パイロットピストンの推力が、
メインポペットの背圧室の圧力作用に打ち勝つと、ロッ
ドに形成した押圧部によって、メインポペットが押され
て開弁することになる。つまり、パイロットポペットが
開弁した直後は、パイロットピストンとロッド先端とが
相まって形成するオリフィスによって減衰機能を発揮さ
せながら、シリンダポートからの流体を、通孔を介して
タンクポートから流出させ、少したってからメインポペ
ットを開いて、大きな流量を流出させる。
【発明の効果】この発明のサスペンション装置によれ
ば、従来の装置のように、パイロットポペットが開弁し
てから直にメインポペットが開くようなことがないの
で、シリンダに対するショックも少なくてすみ、それだ
け車両の瞬間的な大揺れも防止できる。
【0011】
【実施例】図1、図2に示した装置は、メインポペット
12に通孔22を形成したもので、この通孔22は、従
来のオリフィス18よりも、その開口径を十分に大きく
し、その流動抵抗を極力少なくしたものである。したが
って、この通孔22に流体が流れても、上記通孔22の
前後には、従来のオリフィス18に流体が流れたときに
発生したような差圧はほとんど発生しない。 また、シリ
ンダポート16と背圧室20とは、通孔22及び接続孔
19を介して常時連通しているので、背圧室20の圧力
は、シリンダCのロッド側室の圧力と等しくなる。ま
た、このパイロットピストン6のロッド7の先端部には
小径部7aを形成し、この小径部7aの境界部分に形成
された段部を押圧部23としている。そして、この押圧
部23の端面には、切欠部24を形成している。いま、
パイロットチェック弁Pが、図1に示すノーマル位置に
あるとき、小径部7aが連通孔12a内に突出するよう
にしている。そして、この小径部7aと連通孔12aと
が相まってオリフィスを構成するようにしている。ま
た、パイロットピストン6が移動して、押圧部23がメ
インポペット12に接触しても、その連通孔12aがふ
さがれないようにしている。以上のほかは、前記従来と
同様である。
【0012】次に、この実施例の作用を説明する。シリ
ンダCを収縮して、板バネSをロック状態にしていると
きに、パイロットピストン6にパイロット圧を作用させ
ると、パイロットピストン6がスプリング9に抗して移
動し、そのロッド7でパイロットポペット13を押して
シート部12bを開くとともに、その押圧部23がメイ
ンポペット12に接触する。このようにシート部12b
が開けば、メインポペット12に形成した通孔22が、
シート部12bを経由してタンクポート17に連通する
ので、シリンダポート16からの流体がこの通孔22を
経由してタンクに流出する。このとき、小径部7aと連
通孔12aとが相まって形成するオリフィスの作用で、
シリンダCに対する減衰機能が発揮され、そのショック
を緩和する。
【0013】しかし、パイロットポペット12が開き始
めのころは、板バネSのたわみ量も大きいので、その
分、ロッド側室21内の圧力も高くなる。そして、パイ
ロットピストン6のパイロット圧の作用力は、板バネS
のたわみ量の大きい初期の段階における背圧室20の作
用力よりも小さくなるように設定している。したがっ
て、板バネSのたわみ量が大きい初期の段階では、押圧
部23がメインポペット12に接触していても、それを
開弁することにはならない。そして、板バネSのたわみ
量が少なくなって、背圧室20の圧力作用に対して、パ
イロットピストン6の推力が勝れば、このパイロットピ
ストン6によってメインポペット12を押し、図2に示
すように開弁する。このように、メインポペット12が
開弁すれば、シート部15が開いて大きな流量がタンク
ポート17から流出することになる。以上のように、こ
の実施例の装置によれば、パイロットチェック弁Pが開
弁した当初には、オリフィスの絞り抵抗で減衰機能を発
揮し、その後にメインポペット12が開弁するので、従
来のように、パイロットポペットが開弁したら直ちに
インポペットが開弁して、車両を大きく揺らすなどの問
題が発生しない
【図面の簡単な説明】
【図1】シート部を閉じた状態の断面図である。
【図2】シート部を開いた状態の断面図である。
【図3】従来の装置のシート部を閉じた状態の断面図で
ある。
【図4】従来の装置のシート部を開いた状態の断面図で
ある。
【図5】従来の装置の回路図である。
【符号】
P パイロットチェック弁 S 板バネ C シリンダ 6 パイロットピストン 7 ロッド 7a 小径部 12 メインポペット 12a 連通孔 12b シート部 13 パイロットポペット 16 シリンダポート 17 タンクポート 22 通孔 23 押圧部
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平6−55921(JP,A) 実開 昭63−96912(JP,U) 実開 昭62−149411(JP,U) 実開 昭54−84720(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B60G 1/00 - 25/00

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 バルブボディと、このバルブボディに形
    成したタンクポート及びシリンダポートと、これらタン
    クポートとシリンダポートとを連通させたり、その連通
    を遮断したりするメインポペットと、このメインポペッ
    トの中心部に形成した連通孔と、上記メインポペット内
    に設け、かつその連通孔を開閉するパイロットポペット
    と、パイロット圧の作用でパイロットポペットを押して
    それを開弁させるパイロットピストンとを備えたパイロ
    ットチェック弁と、車輪側に設けた板バネと、この板バ
    ネのバネ力を調整するシリンダとからなり、上記パイロ
    ットチェック弁は、パイロットピストンの押圧力でパイ
    ロットポペットが連通孔を開いた後にメインポペットが
    開弁する構成にしたサスペンション装置において、パイ
    ロットポペットが開弁したとき、シリンダポートとタン
    クポートとを連通させる通孔をメインポペットに形成
    し、かつ、パイロットピストンのロッド先端を上記連通
    孔に臨ませ、上記連通孔とパイロットピストンのロッド
    先端とが相まってオリフィスを構成するようにし、上記
    パイロットピストンのロッドには、パイロットポペット
    を押圧する過程でメインポペットも押圧してそれを開弁
    させるための押圧部を形成し、しかも、上記パイロット
    ポペットには、メインポペットの背圧室をシリンダポー
    トに常時連通させる接続孔を形成したことを特徴とする
    サスペンション装置。
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