JP3206880U - ヨーグルト製造装置 - Google Patents

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江森 俊之
俊之 江森
政人 高橋
政人 高橋
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株式会社東京企画販売
有限会社セイム
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Abstract

【課題】発酵温度が異なるヨーグルトを1台で製造することが可能となるヨーグルト製造装置を提供する。【解決手段】本考案を適用したヨーグルト製造装置1は、ヨーグルトを製造するためのものであって、ヨーグルトの原料9が収容される収容室10と、収容室10の内部Vの設定温度が選択される温度選択部11と、温度選択部11により選択される設定温度に基づいて収容室10の内部Vの温度を制御する温度制御部12を備えることを特徴とする。【選択図】図4

Description

本考案は、ヨーグルトを製造するためのヨーグルト製造装置に関する。
ヨーグルトは、一般的に牛乳などを乳酸菌で発酵させたものをいい、牛乳に比べて消化吸収率が高いので、消化機能を向上させる効果がある。
ヨーグルトは、濃縮した脱脂乳に脱脂粉乳、砂糖、香料などを添加して約40℃で加熱殺菌し、乳酸菌を培養し、発酵後、乳酸菌を自然に凝固させることにより、製造される。このように製造されるヨーグルトは、「プレーンヨーグルト」と呼ばれる。
また近年では、従来のヨーグルトとは全く異なる特異な粘性や整腸作用等を備えたヨーグルトが注目を集めており、いわゆる「カスピ海ヨーグルト」と呼ばれる。この「カスピ海ヨーグルト」は、カスピ海ヨーグルトの素となる種菌を約25℃で発酵させることにより製造される。
従来、家庭で直接ヨーグルトを製造することができるヨーグルト製造装置が広く使用されているが、これらのヨーグルト製造装置には、容器の内部を一定温度に加熱する方法が使用されている。
特許文献1に開示されたヨーグルト製造器は、牛乳パックを出し入れするための開口部を有した容器本体と、前記開口部を密閉するように前記容器本体に開閉自在に配設された蓋体と、前記容器本体の周壁に内設されたヒーターと、通電時間を設定するためのタイマーと、前記容器本体内を所望温度に保持するための温度制御装置とを備える。これにより、特許文献1に開示されたヨーグルト製造器は、牛乳の入った牛乳パックを開封して乳酸菌等の種菌を混入した後、前記開封口をクリップ等で閉じて攪拌した同牛乳パックを、そのまま前記容器本体内に挿着して前記蓋体を閉めれば、前記牛乳パックが同容器本体内に気密状態で保持されることとなり、また、電源を入れてタイマーを必要な出来上り時間に設定するだけの簡単操作で、所定時間経過後に、牛乳パック内にヨーグルトができ上がる。
しかしながら、特許文献1に開示されたヨーグルト製造器は、容器本体の内部の設定温度を切り替えることができないため、プレーンヨーグルトやカスピ海ヨーグルト等のような発酵温度が異なるヨーグルトを1台で製造できないという問題点があった。
実開平6−64484号公報
そこで、本考案は、上述した問題点に鑑みて案出されたものであり、その目的とするところは、発酵温度が異なるヨーグルトを1台で製造することが可能となるヨーグルト製造装置を提供することにある。
第1考案に係るヨーグルト製造装置は、ヨーグルトを製造するためのヨーグルト製造装置であって、ヨーグルトの原料が収容される収容室と、前記収容室の内部の設定温度が選択される温度選択手段と、前記温度選択手段により選択された設定温度に基づいて前記収容室の内部の温度を制御する温度制御手段を備えることを特徴とする。
第1考案によれば、収容室の内部の温度が選択される温度選択部と、温度選択部によって選択される設定温度に基づいて収容室の温度を制御する温度制御部とを備えることによって、発酵温度が異なるヨーグルトを1台で製造することが可能となる。
本考案を適用したヨーグルト製造装置を示す外観構成図である。 本考案を適用したヨーグルト製造装置において、収容室を示す側面断面図である。 本考案を適用したヨーグルト製造装置のブロック構成図である。 本考案を適用したヨーグルト製造装置の側面断面図である。
以下、本考案を適用したヨーグルト製造装置1を実施するための形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。
図1は、本考案を適用したヨーグルト製造装置1を示す斜視図である。図2は、本考案を適用したヨーグルト製造装置1において、収容室10を示す側面断面図である。図3は、本発明を適用したヨーグルト製造装置1のブロック構成例を示している。
ヨーグルト製造装置1は、ヨーグルトの原料が収容される収容室10と、収容室10の内部Vの設定温度が選択される温度選択部11と、温度選択部11により選択される設定温度に基づいて収容室10の内部Vの温度を制御する温度制御部12と、温度制御部12に制御されて収容室10の内部Vに熱を供給する温熱部13と、温度選択部11、温度制御部12、温熱部13へ電力を供給する電源61と、電源61から温度選択部11、温度制御部12、温熱部13に供給される電力を所定時間経過後に遮断するタイマー部14と、収容室10を密閉するための蓋部20とを備える。
ヨーグルトの原料は、例えば、牛乳と、牛乳の発酵を促すものとしての乳酸菌とが用いられる。この乳酸菌は、例えば、市販されているヨーグルトでもよいし、ヨーグルトの種菌が用いられてもよい。
収容室10並びに蓋部20は、その内部に設けられる各種機器や部材を外部から保護する役割を担う。またこの収容室10並びに蓋部20は、ヨーグルト製造装置1の外観上の意匠性をより向上させる観点から、それぞれについて調和のとれた意匠模様を施すようにしてもよい。
収容室10は、例えば、ABS樹脂(アクリロニトリル−ブタジエン−スチレン共重合合成樹脂)が用いられる。なお、収容室10の材質は、如何なる樹脂材料が用いられてもよく、木、金属等の各種材料が用いられるものであってもよい。
収容室10は、所定の深さを有して形成され、上方に向けて開口される内部Vが形成され、内部Vが囲われる内壁部10aと、内壁部10aの外側に形成される外壁部10bとで構成される。収容室10は、内部Vにヨーグルトを発酵させるための容器41が収容可能な形状、容積で構成されている。図示の形態では、この収容室10は、内部Vが平面視矩形状に形成されており、例えば、約7センチメートル四方とされている。このように構成されることによって、市販されている略直方体形状の500ミリリットル用や1000ミリリットル用の牛乳の容器をそのまま収容室10の内部Vに収容することが可能となり、ヨーグルトの発酵に必要のない雑菌が牛乳に触れることなく、衛生な状態を保った上でヨーグルトを発酵させることが可能となる。
温度選択部11は、外壁部10bに設けられ、収容室10の内部Vの設定温度を約40℃に設定する第1ボタン11aと、収容室10の内部Vの設定温度を約25℃に設定する第2ボタン11bとを有する。温度選択部11は、第1ボタン11a又は第2ボタン11bを押すことによって収容室10の内部Vの設定温度が選択される。なお、第1ボタン11aには「プレーン」と表記され、第2ボタン11bには「カスピ海」と表記されていてもよい。
温度制御部12は、内壁部10aと外壁部10bとの間に設けられる電子基板である。
温熱部13は、電熱線が用いられ、内壁部10aの周囲に蛇腹状に配置される。温熱部13は、収容室10の内部Vの温度が温度選択部11により選択される設定温度よりも低くなっているときには温度制御部12により制御されて作動するものである。また、温熱部13は、収容室10の内部Vの温度が温度選択部11により選択される設定温度に到達しているときには温度制御部12により制御されて停止する。温熱部13は、内壁部10aの周囲に配置されて断熱材13aにより被覆されている。この断熱材13aは、例えば、アルミ箔が用いられ、収容室10の内部Vから熱が放出されるのを防止し、収容室10の内部Vの温度を一定に保ちやすくすることが可能となる。
電源61は、温度選択部11、温度制御部12、温熱部13、タイマー部14とに電力を供給するものとして、コンセントケーブル60に接続されている。なお、この電源61は、外壁部10bに設けられた電源ボタン81に接続されており、この電源ボタン81を押すことにより、温度選択部11、温度制御部12、温熱部13、タイマー部14への電力の供給が開始される。
タイマー部14は、電源ボタン81が押されてから所定時間(例えば、8時間程度)経過することで、自動的に温度選択部11、温度制御部12、温熱部13への電力の供給が遮断される機能を有している。
蓋部20は、例えば、アクリル樹脂が用いられ、内部が視認できるように透明なものが用いられる。また、蓋部20は、収容室10の上端部に嵌合させることにより、収容室10が密閉されるものであり、収容室10に牛乳の容器41を収容したとき、収容室10が密閉される形状、容積で構成される。
本考案を適用したヨーグルト製造装置1は、図4に示すように、ヨーグルトの原料9となる牛乳とヨーグルトの種菌とが投入された容器41が収容室10に収容される。ヨーグルト製造装置1は、外壁部10bに設けられた電源ボタン81を押すことにより、電源61に接続された温度選択部11、温度制御部12、温熱部13、タイマー部14に電力の供給が開始される。
そしてヨーグルト製造装置1は、第1ボタン11a又は第2ボタン11bの何れかを押すことにより、収容室10の内部Vの設定温度が選択される。
ヨーグルト製造装置1は、温度選択部11により選択された設定温度に基づいて温度制御部12により収容室10の内部Vの温度を制御する。つまり、収容室10の内部Vの温度がその設定温度を下回っている場合には、温度制御部12により制御される温熱部13が作動して収容室10の内部Vに熱が供給されて内部Vの温度を上げることとなる。一方、収容室10の内部Vの温度がその設定温度を上回っている場合には、温度制御部12により制御される温熱部13が停止して内部Vの温度を下げることとなる。このため、ヨーグルト製造装置1は、収容室10の内部Vを設定温度に保った状態で、ヨーグルトの原料9が発酵されることとなる。このようにヨーグルト製造装置1は、収容室10の内部Vを設定温度に保った状態で、所定時間(例えば、8時間程度)ヨーグルトの原料9を発酵させることにより、ヨーグルトが製造されるものとなる。
特に、このヨーグルト製造装置1は、第1ボタン11aを押すことにより、収容室10の内部Vの設定温度を約40℃に設定することにより、いわゆる「プレーンヨーグルト」と呼ばれる発酵温度が約40℃のヨーグルトを製造することができる。また、ヨーグルト製造装置1は、第2ボタン11bを押すことにより、収容室10の内部Vの設定温度を約25℃に設定することにより、いわゆる「カスピ海ヨーグルト」と呼ばれる発酵温度が約25℃のヨーグルトを製造することができる。このように、ヨーグルト製造装置1は、収容室10の内部Vの温度が選択される温度選択部11と、温度選択部11により選択された設定温度に基づいて収容室の内部の温度を制御する温度制御部12を備えることによって、発酵温度が異なるヨーグルトを1台で製造することが可能となる。
ヨーグルト製造装置1は、収容室10の周囲に断熱材13aが配置されることにより、温熱部13により上昇させた収容室10の内部Vの温度を下がりにくくすることが可能となる。
また、ヨーグルト製造装置1は、タイマー部14が設けられることによって、所定時間(例えば、8時間程度)経過後に温熱部13への電力の供給が遮断されるため、電気代を節約することが可能となる。
以上、本考案の実施形態の例について詳細に説明したが、上述した実施形態は、何れも本考案を実施するにあたっての具体化の例を示したものに過ぎず、これらによって本考案の技術的範囲が限定的に解釈されてはならないものである。
1 :ヨーグルト製造装置
9 :ヨーグルトの原料
10 :収容室
10a :内壁部
10b :外壁部
11 :温度選択部
11a :第1ボタン
11b :第2ボタン
12 :温度制御部
13 :温熱部
13a :断熱材
14 :タイマー部
20 :蓋部
41 :容器
60 :コンセントケーブル
61 :電源
81 :電源ボタン
V :内部

Claims (1)

  1. ヨーグルトを製造するためのヨーグルト製造装置であって、
    ヨーグルトの原料が収容される収容室と、
    前記収容室の内部の設定温度が選択される温度選択手段と、
    前記温度選択手段により選択される設定温度に基づいて前記収容室の内部の温度を制御する温度制御手段を備えること
    を特徴とするヨーグルト製造装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2019017364A (ja) * 2017-07-21 2019-02-07 タイガー魔法瓶株式会社 加温調理器

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