JP3206501U - 葬具 - Google Patents

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雄 松井
雄 松井
榮二 加藤
榮二 加藤
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Abstract

【課題】変色を生じることなく長期的に安定して使用可能な葬具を提供する。【解決手段】この考案に係る葬具としての盛物台8は、3本の白竹製の脚部81を一対の盛物載置部84により連結した構成を有する。3本の脚部81のうち2本の脚部81の上部には、細い白竹85を湾曲させるとともに、その内部の領域に白竹製の薄板部材86を網目状に配設した飾り部が配設されている。3本の脚部81における節部82の間の領域および節部82の上部の領域には、脚部81を外周部より巻回する巻回部材83が配設されている。この巻回部材83は、白竹製の薄板状部材から構成され、脚部81の外周部に接着される。この巻回部材83は、脚部81に割れが生ずることを防止する作用を奏する。【選択図】図5

Description

この考案は、祭壇に使用される葬具に関する。
祭壇に使用される葬具は、従来、木製のものが主流であった。これに対して、天然の竹材である青竹またはこの青竹を乾燥したものを利用した葬具も提案されている(特許文献1参照)。
特開2001−225596号公報
葬具に青竹を使用した場合においては、乾燥により割れを生じやすいという問題がある。また、青竹は、経時的に変色するという問題も生ずる。
この考案は上記課題を解決するためになされたものであり、変色を生じることなく長期的に安定して使用可能な葬具を提供することを目的とする。
請求項1に記載の考案は、葬儀用の祭壇とともに使用される葬具であって、その主要部を白竹で構成したことを特徴とする。
請求項2に記載の考案は、請求項1に記載の考案において、前記白竹は、青竹を油抜きした後、乾燥させることにより製造される。
請求項3に記載の考案は、請求項1または請求項2に記載の考案において、前記白竹における節部間の領域を外周部より巻回する巻回部材を有する。
請求項4に記載の考案は、請求項3に記載の考案において、前記巻回部材は白竹製の薄板状部材から構成され、当該薄板状部材を白竹における節部間の領域に接着してなる。
請求項1および請求項2に記載の考案によれば、主要部を白竹で構成したことから、変色を生じることなく長期的に安定して使用することが可能となる。
請求項3および請求項4に記載の考案によれば、巻回部材の作用により、節部間の領域に割れが生ずることを防止することが可能となる。
この考案に係る葬具を祭壇3等とともに示す正面概要図である。 この考案に係る葬具としての香炉4の斜視図である。 この考案に係る葬具としての位牌台5と、この考案に係る葬具としての一対の光悦型匂欄7とを示す斜視図である。 燭台6の斜視図である。 盛物台8の斜視図である。
以下、この考案の実施の形態を図面に基づいて説明する。図1は、この考案に係る葬具を祭壇3等とともに示す正面概要図である。
祭壇3の上には、遺影10と、この考案に係る葬具としての位牌台5、一対の燭台6、一対の光悦型匂欄7、一対の盛物台8とが載置されている。祭壇3の前方には、棺2が載置され、そのさらに前方には、焼香台1が載置されている。焼香台1の上には、この考案に係る葬具としての香炉4が載置されている。祭壇3、棺2および焼香台1は、白木より構成されている。
図2は、この考案に係る葬具としての香炉4の斜視図である。
この香炉4は、白竹より構成される本体41における節部42間に開口部44を形成した構成を有する。本体41における一対の節部42間の外周部には、紐45が配設されている。この紐45は、白竹製の脚部43に係合することにより、本体41を外周部から巻回する構成を有する。この紐45は、この考案に係る巻回部材として機能するものであり、本体41に割れが生ずることを防止する作用を奏する。
図3は、この考案に係る葬具としての位牌台5と、この考案に係る葬具としての一対の光悦型匂欄7とを示す斜視図である。
位牌台5は、白竹製の本体51の端部と上部に、各々、一対の細い白竹52、53を配設した構成を有する。この位牌台5上には、位牌9が載置される。また、一対の光悦型匂欄7は、各々、立位状態に配置される一対の太い白竹71、74を細い白竹75で連結した支持部と、白竹71から横方向に延びる湾曲した白竹72と、白竹71から横方向に延びる細い白竹73とを有する。白竹71、72、73により囲まれる領域には、白竹製の薄板部材76が網目状に配設されている。
図4は、燭台6の斜視図である。
この燭台6は、白竹製の本体61の下方を三分割し、湾曲させて脚部64とするとともに、これらの脚部64の中央に、白竹を輪切りした筒状体65を配設した構成を有する。本体61上には金属製の飾り部材66が配設され、その上方には蝋燭67が配置される。また、本体61における節部62の下方の領域には、本体61を外周部より巻回する巻回部材63が配設されている。この巻回部材63は、白竹製の薄板状部材から構成され、本体61の外周部に接着される。この巻回部材63は、本体61に割れが生ずることを防止する作用を奏する。
図5は、盛物台8の斜視図である。
この盛物台8は、3本の白竹製の脚部81を一対の盛物載置部84により連結した構成を有する。3本の脚部81のうち2本の脚部81の上部には、細い白竹85を湾曲させるとともに、その内部の領域に白竹製の薄板部材86を網目状に配設した飾り部が配設されている。3本の脚部81における節部82の間の領域および節部82の上部の領域には、脚部81を外周部より巻回する巻回部材83が配設されている。この巻回部材83は、白竹製の薄板状部材から構成され、脚部81の外周部に接着される。この巻回部材83は、脚部51に割れが生ずることを防止する作用を奏する。
なお、図5に示すように、巻回部材83は、盛物台8の脚部81における節部82の間の領域および節部82の上部の領域に配設される。この節部82の上部の領域は、盛物台8の製造前においては、節部の間となる領域である。この考案に係る節部間の領域とは、葬具の製造後だけではなく、その製造前に節部の間であった領域を含む概念である。
上述したこの考案に係る葬具としての香炉4、位牌台5、燭台6、光悦型匂欄7および盛物台8の主要部を構成する白竹は、青竹を苛性ソーダによって煮沸し、煮沸後の白竹を火であぶり布で拭き取ることにより油抜きし、しかる後、曲がりを強制して乾燥することにより製造される。
以上のように、この考案に係る葬具は、その主要部を白竹で構成したことから、変色を生じることなく長期的に安定して使用することが可能となる。
4 香炉
5 位牌台
6 燭台
7 光悦型匂欄
8 盛物台
45 紐
63 巻回部材
83 巻回部材
請求項1に記載の考案は、葬儀用の祭壇とともに使用される葬具であって、本体を白竹で構成したことを特徴とする。
請求項1および請求項2に記載の考案によれば、本体を白竹で構成したことから、変色を生じることなく長期的に安定して使用することが可能となる。

Claims (4)

  1. 葬儀用の祭壇とともに使用される葬具であって、
    その主要部を白竹で構成したことを特徴とする葬具。
  2. 請求項1に記載の葬具において、
    前記白竹は、青竹を油抜きした後、乾燥させることにより製造される葬具。
  3. 請求項1または請求項2に記載の葬具において、
    前記白竹における節部間の領域を外周部より巻回する巻回部材を有する葬具。
  4. 請求項3に記載の考案において、
    前記巻回部材は白竹製の薄板状部材から構成され、当該薄板状部材を白竹における節部間の領域に接着してなる葬具。

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