JP3206135B2 - 機械読取り可能なマークを具備する書籍 - Google Patents

機械読取り可能なマークを具備する書籍

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JP3206135B2
JP3206135B2 JP25825792A JP25825792A JP3206135B2 JP 3206135 B2 JP3206135 B2 JP 3206135B2 JP 25825792 A JP25825792 A JP 25825792A JP 25825792 A JP25825792 A JP 25825792A JP 3206135 B2 JP3206135 B2 JP 3206135B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】 本発明は、書籍本体やブックカ
バー等の外表面にバーコードパターン等機械読取り可能
なマークを具備する書籍に係り、特に、上記バーコード
パターン等のマークが書籍のデザインに影響を及ぼし難
い書籍の改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】 この種の書籍は、通常、図4(A)〜
(B)に示すように書籍本体aの外表面にカーボンブラ
ックやロイコ染料等の赤外線吸収剤を含有するインキに
より形成されたバーコードパターン(赤外吸収部)bが
付されて構成されており、赤外吸収部を構成する上記バ
ーコードパターンbと赤外非吸収部を構成する書籍本体
の基材a’との組合わせにより『書籍名』、『著者
名』、『定価』等の書籍情報を赤外線により機械読取り
させるようになっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】 ところで、上記カー
ボンブラックやロイコ染料等は赤外領域に加え可視光領
域においても光吸収性を有するため、上記バーコードパ
ターンb等のマークは赤外線読取り装置にて機械読取り
されると共に目視も可能なパターンであった。
【0004】 このため、書籍のデザイン構成と無関係
なマークが書籍本体やブックカバー等の外表面に露出し
てしまい書籍のデザインに悪影響を及ぼすことがあっ
た。
【0005】 特に、文芸書と呼ばれる単行本や辞典等
の高級書籍においては、通常、芸術性の高いデザインを
付してその高級感を出す必要があるため、かかる分野へ
のバーコードの適用を困難にさせる問題点があった。
【0006】 また、赤外線を透過する性質を備えた複
数のプロセスインキを用いて上記バーコードパターン部
位に重ね刷りし、可視領域においてバーコードパターン
部位を重ね刷りした黒色の印刷層で隠蔽する方法も一部
において適用されている。
【0007】 しかし、このような方法を採った場合、
黒色の隠蔽部が表面に露出して更に目立つようになり、
この隠蔽部の存在により反ってデザイン上の制限を受け
易くなる問題点があった。
【0008】 本発明はこのような問題点に着目してな
されたもので、その課題とするところは、バーコードパ
ターン等の機械読取り可能なマークを具備しこのマーク
が目視され難い書籍を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】 すなわち、請求項1に
係る発明は、 その外表面の適宜部位に赤外線により機
械読取り可能なマークを具備する書籍を前提とし、 赤
外線反射性の基材にて上記外表面を構成し、かつ、Fe
2+及び/又はCu2+を20重量%以上有すると共に五二
酸化リンを主成分とするリン酸塩系白色結晶粉末を含有
する赤外線吸収性の印刷インキにて上記マークを形成し
たことを特徴とするものである。
【0010】 そして、請求項1に係る発明において
は、上記リン酸塩系白色結晶粉末が赤外領域に吸収性を
有するが可視領域には吸収性を有さないため、このリン
酸塩系白色結晶粉末を含有する印刷インキにて形成され
たマークは目視が困難となり、かつ、このマークと赤外
線反射性の基材との組合わせにより赤外線による機械読
取りが可能になるものである。
【0011】 ここで、上記リン酸塩系白色結晶粉末は
Fe2+及び/又はCu2+を20重量%以上含み五二酸化
リン(P25)を主成分とする結晶粉末で、好ましくは
上記五二酸化リンを重量%で40〜70%、Fe2+及び
/又はCu2+をそれぞれ30〜70%含み、かつ、必要
に応じて以下の化合物を含有していてもよい。
【0012】 すなわち、 Al23 2.0〜10.0重量% B23 1.0〜30.0重量% MgO 3.0〜10.0重量% ZnO 0〜 3.0重量% K2O 0〜15.0重量% BaO 0〜10.0重量% SrO 0〜 1.0重量% Ni、Co、Se 微量 そして、請求項1に係る発明に適用されるリン酸塩系白
色結晶粉末は上述の組成を有するリン酸塩系の組成物に
ついてこれを融解しかつ結晶化させてリン酸塩系白色結
晶を求めると共にこれを粉末化したものであり、また、
この粉末化されたリン酸塩系白色結晶粉末を顔料として
インキ化しこの印刷インキにより上記マークを形成した
ものである。
【0013】 このようなリン酸塩系白色結晶粉末は溶
剤を除く印刷インキ組成物中に80重量%以下含まれる
ことが望ましい。80重量%を越えると形成されるマー
クがマット状になり粉末表面の反射、すなわち赤外光の
反射が起こると共に凝集力的にも限界となり、その接着
性、引っ掻き強度が低下してしまうからである。また、
印刷インキに含まれるバインダーとしては塩酢酸ビニル
系樹脂、飽和ポリエステル、ポリウレタンエラストマー
等が適用でき、溶剤を除く印刷インキ組成物中に20重
量%以下含まれることが好ましい。また、上記材料に加
えて消泡剤、滑剤等を含んでいてもよい。次に、この印
刷インキに適用される溶剤としてはトルエン、メチルイ
ソブチルケトン、キシレン、シクロヘキサノール、酢酸
イソブチル、シクロヘキサノン、メチルシクロヘキサノ
ン、エチレングリコールモノブチルエーテル等のグリコ
ール誘導体等またはこれ等の混合溶媒が挙げられる。
【0014】 尚、上記リン酸塩系白色結晶粉末を含有
する印刷インキについては無溶媒型の印刷インキにより
これを構成しても当然のことながらよい。
【0015】 一方、書籍の外表面を構成する赤外線反
射性の基材としては、赤外線を80%以上反射しうる材
料が望ましく、例えば、酸化チタン等が塗り込まれたペ
ースト塩ビや紙等が挙げられる。尚、上記書籍の外表面
としては、従来と同様に書籍本体の外表紙、この外表紙
を覆うシート状カバー又は帯、及び、箱型状のブックカ
バーの外面等がある。
【0016】 次に、上記リン酸塩系白色結晶粉末を含
む被膜が積層された基材にて上記外表面を構成し、か
つ、この上に上記被膜と同色で赤外線反射性の印刷イン
キによりマークを形成した場合にも赤外線による機械読
取り可能なマークを構成することができる。請求項2に
係る発明はこのような技術的理由によりなされている。
【0017】 すなわち、請求項2に係る発明は、 そ
の外表面の適宜部位に赤外線により機械読取り可能なマ
ークを具備する書籍を前提とし、 Fe2+及び/又はC
2+を20重量%以上有すると共に五二酸化リンを主成
分とするリン酸塩系白色結晶粉末を含有する被膜が一様
に積層された基材にて上記外表面を構成し、かつ、上記
リン酸塩系白色結晶粉末を含有する被膜と同色で赤外線
反射性の印刷インキにより上記マークを形成したことを
特徴とするものである。
【0018】 この請求項2に係る発明においてリン酸
塩系白色結晶粉末が含まれる被膜の形成方法としては、
上記請求項1に係る発明において適用されたリン酸塩系
白色結晶粉末を含有する赤外線吸収性の印刷インキを適
宜基材上にコートしてこれを形成する方法等が例示でき
る。また、上記マークを形成する赤外線反射性の印刷イ
ンキとしては、例えば、酸化チタンを主成分とする白色
の赤外反射インキ等が挙げられる。尚、請求項1に係る
発明においてはバーコード等のマークがリン酸塩系白色
結晶粉末を含有する特殊な印刷インキにて形成される関
係上その膜厚が若干厚くなるのに対し、請求項2に係る
発明においては通常の印刷インキを適用して上記マーク
の形成がなされるため請求項1に係る発明に較べてマー
クの膜厚を薄く設定できる。従って、マーク形成部位と
非形成部位との段差が小さくなるため外観的にもマーク
の目視を困難にできる利点を有する。
【0019】 そして、この請求項2に係る発明におい
ても上記リン酸塩系白色結晶粉末を含有する被膜と、赤
外線反射性の印刷インキにより形成されたマークとが同
色に調整されているためマークの目視が困難となり、か
つ、赤外線反射性のマークと赤外領域に吸収性を有する
が可視領域に吸収性を有さない被膜との組合わせにより
赤外線による機械読取りが可能となるものである。
【0020】 また、上記リン酸塩系白色結晶粉末を含
有する印刷インキは白色又は薄い着色を呈しているが、
このインキ中に有色の顔料若しくは染料等の着色剤を添
加した場合にはその添加された着色剤の色を呈すること
になる。請求項3に係る発明はこのような印刷インキを
適用して上記書籍を構成したものである。
【0021】 すなわち、請求項3に係る発明は、 そ
の外表面の適宜部位に赤外線により機械読取り可能なマ
ークを具備する書籍を前提とし、 赤外線吸収のない着
色剤により色付けされた赤外線反射性の基材にて上記外
表面を構成し、かつ、Fe2+及び/又はCu2+を20重
量%以上有すると共に五二酸化リンを主成分とするリン
酸塩系白色結晶粉末と上記着色剤又はこの着色剤と同色
で赤外線吸収性の着色剤とを含有する赤外線吸収性の印
刷インキにて上記マークを形成したことを特徴とするも
のである。
【0022】 そして、請求項3に係る発明においても
外表面を構成する基材と、上記リン酸塩系白色結晶粉末
を含有する印刷インキにより形成されたマークとが同色
に調整されているためマークの目視が困難となり、か
つ、赤外線反射性の基材と赤外領域に吸収性を有するが
可視領域に吸収性を有さないマークとの組合わせにより
赤外線による機械読取りが可能となるものである。
【0023】 尚、請求項1〜3に係る書籍においては
上述したようにマークの目視が困難となるが、このマー
ク上に赤外線を透過するプロセスインキにより適宜パタ
ーンを重ね刷りした場合には上記マークの目視が更に困
難となる。請求項4に係る発明はこのような技術的観点
から創作されたものである。
【0024】 すなわち、請求項4に係る発明は、請求
項1、2又は3に係る機械読取り可能なマークを具備す
る書籍を前提とし、 可視領域に吸収性を有し赤外線吸
収のないプロセスインキにより上記マーク上に適宜パタ
ーンを重ね刷りしたことを特徴とするものである。
【0025】 上記プロセスインキとしては、シアン、
イエロー、マゼンタ、墨等の色を呈する従来のプロセス
インキを適用できる。
【0026】 尚、上述した請求項1〜4に係る書籍に
おいてその外表面に設けられたバーコード等のマーク
は、例えば、半導体レーザによる波長750nm、78
0nm、810nm、830nm、905nm等のレー
ザ光により黒色パターンとして識別される。
【0027】
【作用】 請求項1に係る発明によれば、 赤外線反射
性の基材にて書籍の外表面を構成し、かつFe2+及び/
又はCu2+を20重量%以上有すると共に五二酸化リン
を主成分とするリン酸塩系白色結晶粉末を含有する赤外
線吸収性の印刷インキにてバーコード等のマークを形成
している。
【0028】 そして、リン酸塩系白色結晶粉末は赤外
領域に吸収性を有するが可視領域に吸収性を有さないた
め上記マークの目視が困難となり、かつ、このマークと
赤外線反射性の基材との組合わせにより赤外線による機
械読取りが可能となる。
【0029】 また、請求項2に係る発明によれば、
Fe2+及び/又はCu2+を20重量%以上有すると共に
五二酸化リンを主成分とするリン酸塩系白色結晶粉末を
含有する被膜が一様に積層された基材にて書籍の外表面
を構成し、かつ、上記リン酸塩系白色結晶粉末を含有す
る被膜と同色で赤外線反射性の印刷インキにより上記マ
ークを形成しているため、 上記被膜とマークとの区別
がつき難くなってマークの目視が困難となり、かつ、赤
外線反射性のマークと赤外領域に吸収性を有するが可視
領域に吸収性を有さない上記被膜との組合わせにより赤
外線による機械読取りが可能となる。
【0030】 一方、請求項3に係る発明によれば、
赤外線吸収のない着色剤により色付けされた赤外線反射
性の基材にて書籍の外表面を構成し、かつ、Fe2+及び
/又はCu2+を20重量%以上有すると共に五二酸化リ
ンを主成分とするリン酸塩系白色結晶粉末と上記着色剤
又はこの着色剤と同色で赤外線吸収性の着色剤とを含有
する赤外線吸収性の印刷インキにて上記マークを形成し
ているため、 請求項2に係る発明と同様に赤外線反射
性の基材とマークとの区別がつき難くなってマークの目
視が困難となり、かつ、上記赤外線反射性の基材と赤外
領域に吸収性を有するが可視領域に吸収性を有さないマ
ークとの組合わせにより赤外線による機械読取りが可能
となる。
【0031】 また、請求項4に係る発明によれば、
可視領域に吸収性を有し赤外線吸収のないプロセスイン
キにより上記マーク上に適宜パターンを重ね刷りしてい
るため、 上記マークの目視を更に困難にさせることが
可能となる。
【0032】
【実施例】 以下、本発明の実施例について図面を参照
して詳細に説明する。
【0033】[実施例1] この実施例に係る書籍1
は、図1(A)〜(B)に示すようにコート紙により形
成された外表紙2と、この外表紙2のコーナー部位に形
成され以下に述べる赤外線吸収性印刷インキにて形成さ
れたバーコードパターン(図1A中破線にて示す)3
と、このバーコードパターン3上に重ね刷りされ下記の
プロセスインキにて形成された(藍、紅、黄)の印刷層
4、5、6とでその主要部が構成されているものであ
る。
【0034】 以下、順に説明すると、まず、下記の組
成を有する第二銅含有リン酸塩系組成物について融解し
かつこれを結晶化させて第二銅含有リン酸塩系白色結晶
化合物を求めた。
【0035】[第二銅含有リン酸塩系組成物] P25 50.0重量% CuO 49.5重量% ZnO 0.5重量% 尚、この化合物についてX線回折を行ったところ、回折
角(2θ)=28.14、30.07、30.34、4
4.01に強いピークが表れ、結晶化されていることが
確認されている。
【0036】 次に、この第二銅含有リン酸塩系白色結
晶を粉砕して粉末化し、これを赤外線吸収性顔料として
下記組成の赤外線吸収性印刷インキを調製した。
【0037】 [赤外線吸収性印刷インキ] 顔料(第二銅含有リン酸塩系白色結晶化合物) 30重量部 塩酢酸ビニル系樹脂(積水化学社製 商品名エレックスA) 10重量部 飽和ポリエステル(東洋紡社製 商品名バイロン103) 5重量部 ポリウレタンエラストマー 12重量部 (日本ポリウレタン社製 商品名N−2304) イソシアナート硬化剤 3重量部 トリエチレンジアミン 0.5重量部 溶剤(トルエン/メチルイソブチルケトン) 60重量部 そして、この赤外線吸収性印刷インキを適用して上記外
表紙2上に膜厚10μmのバーコードパターン3を形成
した。
【0038】尚、上記外表紙2とバーコードパターン3
は区別がつかず目視がほとんど不可能であった。また、
このバーコードパターン3について波長780nmの光
を用い機械読取りを行ったところそのPCS(プリント
・コントラスト・シグナル)値は0.70であった。
【0039】更に、赤外線を透過する性質を備えたプロ
セスインキ(東洋インキ製造社製商品名FDOL)を用
いて、図1(B)に示すように上記バーコードパターン
3上に3種類の可視色(藍、紅、黄)印刷層4、5、6
をパターン状に形成してバーコードパターン3を備える
書籍1を求めた。
【0040】そして、この書籍1においては可視色
(藍、紅、黄)印刷層4、5、6全面は可視状態となる
が上記バーコードパターン3はほとんど目視が困難なた
め、バーコードパターンが書籍1のデザインに影響を及
ぼすことはなかった。
【0041】また、上記書籍1に対して同じく波長78
0nmの光を用い機械読取りを行ったところ、そのPC
S値は0.70を示し上記印刷層4、5、6の存在の有
無に拘らず同じ値であった。
【0042】尚、図2は、適用波長に対する上記バーコ
ードパターン3と、印刷層4、5、6が重なった領域
(図1Bにおいてαで示す黒色の領域46)の透過率を
示したグラフ図である。
【0043】そして、このグラフ図から上記バーコード
パターン3は赤外領域に吸収性を有するが可視領域には
吸収性を有さないことが、また、上記黒色の領域46は
可視領域に吸収性を有するが赤外領域には吸収性を有さ
ないことが確認できる。
【0044】[実施例2]この実施例に係る書籍は、図
3に示すように上記コート紙から成る外表紙2と、この
外表紙2上に下記赤外線吸収性印刷インキを一様にコー
トして形成された膜厚10μmの被膜7と、この被膜7
上に酸化チタンを主成分とする白色赤外反射インキにて
形成された膜厚2μmのバーコードパターン3と、上記
プロセスインキを用いバーコードパターン3上に模様状
に形成された可視色(藍、紅、黄)印刷層4、5、6と
で主要部が構成されたものである。
【0045】 [赤外線吸収性印刷インキ] 顔料(第二銅含有リン酸塩系白色結晶化合物) 10重量部 樹脂分(東洋インキ製造社製 商品名SS16Bメジウム) 10重量部 硬化剤(東洋インキ製造社製 商品名SSUR100B) 2重量部 溶剤(東洋インキ製造社製 商品名S−787溶剤) 10重量部 そしてこの書籍においては、上記被膜7とバーコードパ
ターン3とが互いに白色系でその区別がつき難いため実
施例1と同様にバーコードパターン3の目視が困難とな
り、かつ、白色赤外反射インキにて形成された赤外反射
性のバーコードパターン3と、赤外線吸収性印刷インキ
にて形成され赤外領域に吸収性を有するが可視領域に吸
収性を有さない被膜7との組合わせにより赤外線による
機械読取り可能でそのPCS値は実施例1と同様に波長
780nmの光で0.70を示している。
【0046】また、この実施例に係る書籍においては、
上記リン酸塩系白色結晶化合物を含有する赤外線吸収性
印刷インキが適用された実施例1と相違し、通常の印刷
インキである白色赤外反射インキを用いて上記バーコー
ドパターン3を形成しているため、その膜厚が2μmと
実施例1のバーコードパターン(膜厚=10μm)より
薄く設定できる。
【0047】従って、バーコード形成部位と非形成部位
との段差が小さくなって外観的にもバーコードパターン
3が目視され難くなり、かつ、上記段差が小さいことか
ら書籍のデザインを選定する上において上記バーコード
パターン3の存在がより影響を及ぼし難い利点を有して
いる。
【0048】[実施例3]この実施例に係る書籍は、上
記外表紙として着色されたコート紙を適用した点と、こ
の着色に供した着色剤と同色の着色剤が混入された上記
赤外線吸収性印刷インキにより膜厚10μmのバーコー
ドパターンを形成した点を除き実施例1に係る書籍と略
同一である。
【0049】そして、この書籍においても、上記可視色
(藍、紅、黄)印刷層全面は可視状態となるがバーコー
ドパターンはほとんど目視が困難なため、バーコードパ
ターンが書籍のデザインに影響を及ぼすことはなかっ
た。
【0050】また、この書籍に対して同じく波長780
nmの光を用い機械読取りを行ったところそのPCS値
は0.70を示した。
【0051】
【発明の効果】請求項1〜3に係る発明によれば、書籍
の外表面を構成する基材とこの上に形成されたマークと
の区別が難しくなるため上記マークの目視が困難とな
り、かつ、一方が赤外線反射性で他方が赤外線吸収性の
材料で構成された上記基材とマークとの組合わせにより
赤外線による機械読取りが可能となる。
【0052】また、請求項4に係る発明によれば、可視
領域に吸収性を有し赤外線吸収のないプロセスインキに
よりバーコードパターン等のマーク上に適宜パターンを
重ね刷りしているため、上記マークの目視を更に困難に
させることが可能となる。
【0053】従って、赤外線により機械読取り可能なマ
ークを具備すると共にこのマークが書籍デザインに影響
を及ぼし難い書籍を簡便に提供できる効果を有してい
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1(A)は実施例1に係る書籍の概略部分斜
視図、図1(B)はその部分断面図。
【図2】実施例1に係る書籍のバーコードパターンと印
刷層の適用波長に対する透過率を示したグラフ図。
【図3】実施例2に係る書籍の部分断面図。
【図4】図4(A)はバーコードパターンが付された従
来例に係る書籍の概略部分斜視図、図4(B)はその部
分断面図。
【符号の説明】
1 書籍 2 外表紙 3 バーコードパターン 4 印刷層 5 印刷層 6 印刷層 7 被膜
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭63−92486(JP,A) 特開 平4−70394(JP,A) 特開 平1−128877(JP,A) 実開 昭64−30274(JP,U) 実開 平1−137269(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B42D 1/00 - 3/12 B42D 15/10 C09D 11/00 - 11/02 G06K 19/06

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 その外表面の適宜部位に赤外線により機
    械読取り可能なマークを具備する書籍において、 赤外線反射性の基材にて上記外表面を構成し、かつ、F
    2+及び/又はCu2+を20重量%以上有すると共に五
    二酸化リンを主成分とするリン酸塩系白色結晶粉末を含
    有する赤外線吸収性の印刷インキにて上記マークを形成
    したことを特徴とする機械読取り可能なマークを具備す
    る書籍。
  2. 【請求項2】 その外表面の適宜部位に赤外線により機
    械読取り可能なマークを具備する書籍において、 Fe2+及び/又はCu2+を20重量%以上有すると共に
    五二酸化リンを主成分とするリン酸塩系白色結晶粉末を
    含有する被膜が一様に積層された基材にて上記外表面を
    構成し、かつ、上記リン酸塩系白色結晶粉末を含有する
    被膜と同色で赤外線反射性の印刷インキにより上記マー
    クを形成したことを特徴とする機械読取り可能なマーク
    を具備する書籍。
  3. 【請求項3】 その外表面の適宜部位に赤外線により機
    械読取り可能なマークを具備する書籍において、 赤外線吸収のない着色剤により色付けされた赤外線反射
    性の基材にて上記外表面を構成し、かつ、Fe2+及び/
    又はCu2+を20重量%以上有すると共に五二酸化リン
    を主成分とするリン酸塩系白色結晶粉末と上記着色剤又
    はこの着色剤と同色で赤外線吸収性の着色剤とを含有す
    る赤外線吸収性の印刷インキにて上記マークを形成した
    ことを特徴とする機械読取り可能なマークを具備する書
    籍。
  4. 【請求項4】 可視領域に吸収性を有し赤外線吸収のな
    いプロセスインキにより上記マーク上に適宜パターンを
    重ね刷りしたことを特徴とする請求項1、2又は3記載
    の機械読取り可能なマークを具備する書籍。
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