JP3206133U - レンズ面を保護する薄型メガネ - Google Patents
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Abstract
【課題】フロント部の両側にツルを折畳み出来るように取付けたメガネにおいて、レンズ表面に擦れキズが付かないようにした薄型メガネを提供する。【解決手段】ツル2を連結する継手部の軸ネジ3はフロント部の両側端に設けてその方向は外側から斜め内側方向を向き、フロント部の後方へ延びているツル2は軸ネジ3を中心として下方からフロント部の正面側に旋回して折畳まれる。【選択図】図2
Description
本考案は顔から外して持ち歩く際に、胸ポケットに収納出来るようにコンパクトで、またテーブル上に置いた際にレンズ面が接触しないようにした薄型メガネに関するものである。
メガネには色々な形態があり、又多種多様なデザイン・装飾が施されている。そして機能面では長時間にわたって着用していても疲れを感じることがないように、チタンなどの材質が使用されて軽くなっている。また、フロント部にリムを備えることなく、両レンズを連結部材で直接ネジ止めし、レンズ外側にはヨロイを直接ネジ止めした縁なしメガネも多用されている。
図4は一般的なメガネを示しているが、該メガネはフロント部(イ)の両側にツル(ロ)、(ロ)を折畳み出来るように取付けている。そしてフロント部(イ)は両リム(ハ)、(ハ)を連結部材(ニ)にて連結すると共に、両リム(ハ)、(ハ)の外側にはヨロイ(ホ)、(ホ)がロウ付けされて構成し、該ヨロイ(ホ)、(ホ)に上記ツル(ロ)、(ロ)が蝶番(ヘ)、(ヘ)を介して折畳み可能に取付けられている。そしてリム(ハ)、(ハ)にはレンズ(ト)、(ト)が嵌っている。
図5はメガネを外してツル(ロ)、(ロ)が折畳まれた場合であり、両ツル(ロ)、(ロ)は互いに重なり合っている。そして同図から明らかなように、ツル(ロ)、(ロ)はフロント部(イ)の裏側に折畳まれ、その厚さ寸法Mは比較的大きくなる。近眼用のメガネであるならば常に着用しているが、老眼鏡は仕事をする場合、新聞雑誌を読む場合などに着用する為に、メガネケースに入れて常時持ち歩いている。
したがって、出来るだけコンパクトであることが必要である。フロント部の縦横寸法は顔に掛ける関係上小さくするには限度があるが、折畳んだ状態の厚さ寸法Hを小さくすることで、収容するメガネケースは薄くなる。しかし、従来のメガネでは、フロント部両側に概略L型をしたヨロイ(ホ)、(ホ)が設けられ、該ヨロイ(ホ)、(ホ)に取付けられたツル(ロ)、(ロ)が該フロント部の裏側に重なり合うように折畳まれる為に、厚さの縮小には限度がある。
実開平1−64616号に係る「薄型メガネ」は、メガネフレームのフロント部上縁の左右端に垂直に枢支軸を設け、該枢支軸によってテンプル(ツル)を枢支している。従って、このメガネはコンパクトに折畳むことが出来、場所を取らずに収納可能であり、持ち運びに便利で特に老眼鏡用として有効である。
また実開平5−45635号に係る「折りたたみ式眼鏡」は、折りたたんだ状態がカードのように薄くなり、ワイシャツや洋服などのポケットに入れても該ポケットが膨らまず、財布などの薄いスペースにも収納可能で携帯に便利なメガネである。
そこで、レンズが嵌め込まれた薄板状のフロントが中央でヒンジで連結されて折りたたみ可能であると共に、テンプルも前テンプルと後テンプルからなって折りたたみ可能であり、テンプルを折りたたむと後テンプルがフロントの上端縁に乗るようになる。
そこで、レンズが嵌め込まれた薄板状のフロントが中央でヒンジで連結されて折りたたみ可能であると共に、テンプルも前テンプルと後テンプルからなって折りたたみ可能であり、テンプルを折りたたむと後テンプルがフロントの上端縁に乗るようになる。
このように、メガネのツルを折畳んだ場合に薄く成って携帯に便利になるようにした薄型メガネは色々知られている。一方、薄型メガネに限らず、前記図4に示す一般的なメガネであってもフロント部のリムに嵌ったレンズの表面には細かい擦りキズが発生し、これらのキズの影響でメガネを掛けた場合に霞んで見える。すなわち、フロント部は多少なりに正面側は凸状に湾曲していて、レンズ表面は物と接触し易い。勿論、フロント部の背面側には折畳まれたツルがあることで、レンズ裏面にキズが付くことは殆どない。
実開平1−64616号に係る「薄型メガネ」
実開平5−45635号に係る「折りたたみ式眼鏡」
このように、一般的なメガネはフロント部の背面側に折畳まれるツルが位置することで、レンズ背面に擦れキズは発生せず、薄型メガネの場合であってもフロント部は滑らかな凸状に湾曲していることで、折畳まれるツルが存在しなくてもレンズ背面にはキズの発生はないが、レンズ表面には細かい擦れキズが発生する。
本発明が解決しようとする課題はこれら問題点であり、薄型メガネにしてレンズ表面にキズが発生しないようにしたメガネを提供する。
本発明が解決しようとする課題はこれら問題点であり、薄型メガネにしてレンズ表面にキズが発生しないようにしたメガネを提供する。
本考案に係るメガネはフロント部とツルを有し、該フロント部にはレンズが備わっている。すなわち、メガネフレームとしての基本的な構造は従来と共通し、またフロント部の形態はレンズが嵌るリムを有している場合、ハーフリムと水糸にてレンズを保持する形態としている場合、またリムを持たないで両レンズを連結部材にて直接ネジ止めし、ヨロイを直接レンズにネジ止めして構成する場合があり、フトント部の具体的な構造は特に限定しない。
そして、フロント部の両側端に取付けられるツルは折畳まれるように継手を介して連結しているが、従来のようにフロント部の背面側ではなく正面側に折畳むことが出来るように構成している。すなわち、ツルを連結する継手部の軸ネジの方向は従来とは異なり、後方へ延びているツルが下方へ旋回してフロント部の正面に位置するようにしている。軸ネジはフロント部の外側から斜め内側へ向くように配置している。そして、ツルが旋回する領域は、後方位置からフロント部正面位置までの角度となるように規制されていて、正面側に折畳まれたツルがレンズ面に接しないように正面側へ鼻当てパット部を突出して設けている。
本考案のメガネは折畳まれたツルがフロント部の正面側に位置し、しかも滑らかな凸状に湾曲したフロント部になじむように折畳まれる。従って、ツルが折畳まれた状態の本考案のメガネは薄くなり、携帯には便利である。しかも、フロント部の正面側には折畳まれたツルが存在することでレンズ正面に擦れキズは発生せず、しかも正面側に折畳まれたツルは僅かに突出した鼻当てパット部に当たることでレンズ面に接することはない。
勿論、フロント部は正面側へ凸状に湾曲していることで、レンズ裏面には擦れキズの発生はなく、したがって、本考案のメガネレンズは他の物体と接触することなく、レンズ面にキズは付かない。
勿論、フロント部は正面側へ凸状に湾曲していることで、レンズ裏面には擦れキズの発生はなく、したがって、本考案のメガネレンズは他の物体と接触することなく、レンズ面にキズは付かない。
図1は本考案に係るメガネを示す実施例であり、同図の1はフロント部、2,2はツルを表している。該ツル2,2は折畳まれるが、フロント部1の背面側ではなく、軸ネジ3を中心として正面側に旋回して折畳むことが出来るように構成している。ここで、該軸ネジ3の向きは従来のメガネフレームのように上下方向ではなく、外方向から斜め内側へ向いている。
そして、フロント部1は左右に延びるワタリ4を有し、該ワタリ4の両先端に設けた上記軸ネジ3,3を介して上記ツル2,2が取付けられている。ワタリ4は両上リム部,5を中央の連結部材6にてロウ付けにて繋いで構成し、上リム部5には水糸7が繋がれている。レンズ8は上記上リム部5と水糸7にて保持され、フロント部1の左右両側に対称を成して配置している。
ここで、上リム部5はレンズ8を外周上縁中央部から内縁にかけて拘束し、水糸7はその他の外周縁を拘束して保持している。上リム部5はレンズ内縁に接して拘束する部位を鼻当てパット部9として機能し、そして該鼻当てパット部9はレンズ8の表面から多少突出し、その為に幅広と成っている。
ところで、上記ツル2はワタリ4の先端に設けた軸ネジ3を中心として旋回することで折畳まれるが、図2はツル2の折畳み行程を表している。
図2(a)はメガネを掛ける場合で、両ツル2,2はフロント部1より後方へ延びている。
図2(b)は、片方のツル2が軸ネジ3を中心として僅かに下方へ旋回した状態である。
図2(c)は、片方のツル2がさらに旋回して下方へ延びている。
図2(d)は、片方のツル2がさらに旋回してフロント部1の正面に位置して折畳まれた状態である。
図2(a)はメガネを掛ける場合で、両ツル2,2はフロント部1より後方へ延びている。
図2(b)は、片方のツル2が軸ネジ3を中心として僅かに下方へ旋回した状態である。
図2(c)は、片方のツル2がさらに旋回して下方へ延びている。
図2(d)は、片方のツル2がさらに旋回してフロント部1の正面に位置して折畳まれた状態である。
同じように、他方のツル2も下方へ旋回すると共に、フロント部1の正面側に旋回して配置される。ここで、フロント部1の正面に位置したツル2,2は上リム部5の一部として構成している鼻当てパット部9に接し、レンズ8の表面に接触することはない。図3はツル2の旋回動作を示しているように、該ツル2a→2b→2c→2dように旋回することが出来る。
該ツル2は軸ネジ3を中心として旋回することが出来るように軸支されているが、メガネを顔に掛けることが出来る位置にあるツル2aが上方へ旋回しないように、またフロント部1の正面側に折畳まれた位置にあるツル2dがさらに上方へ旋回しないように、すなわち、所定の領域を越えて旋回しないように適度なストッパーを設けている。このストッパーの具体的な構造は限定しないが、例えば軸ネジ3の周囲でワタリ側とツル側に当接部を設け、ツル2が所定の角度を越えて旋回しないように上記両当接部が互いに当たるようにすることが出来る。
ところで、図1に示したメガネはハーフリムと水糸を組み合せてフロント部を構成した実施例であるが、レンズが嵌るフルリムを備えたフロント部としてもよい。またリムを用いることなく両レンズを連結部材にて直接ネジ止めし、両レンズ外側にはヨロイを直接ネジ止めして構成する縁なしメガネとすることも出来る。
何れの型式であっても、フロント部の両側端に設けた軸ネジに軸支したツルは旋回してフロント部の正面側に折畳まれる。
何れの型式であっても、フロント部の両側端に設けた軸ネジに軸支したツルは旋回してフロント部の正面側に折畳まれる。
1 フロント部
2 ツル
3 軸ネジ
4 ワタリ
5 上リム部
6 連結部材
7 水糸
8 レンズ
9 鼻当てパット部
2 ツル
3 軸ネジ
4 ワタリ
5 上リム部
6 連結部材
7 水糸
8 レンズ
9 鼻当てパット部
Claims (3)
- フロント部の両側にツルを折畳み出来るように取付けたメガネにおいて、上記ツルを連結する継手部の軸ネジはフロント部の両側端に設けてその方向は外側から斜め内側方向を向き、フロント部の後方へ延びているツルは上記軸ネジを中心として下方から該フロント部の正面側に旋回して折畳まれることを特徴とするレンズ表面にキズを付けない薄型メガネ。
- フロント部に設けた鼻当てパット部をレンズ表面から正面側へ突出して設けた請求項1記載のレンズ表面にキズを付けない薄型メガネ。
- 上記フロント部は、両上リム部を連結部材にて連結したワタリと、上リム部両先端に繋いだ水糸、及び上リム部と水糸にて保持したレンズで構成し、上リム部の一部として鼻当てパット部を形成した請求項1、又は請求項2記載のレンズ表面にキズを付けない薄型メガネ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2016002888U JP3206133U (ja) | 2016-06-21 | 2016-06-21 | レンズ面を保護する薄型メガネ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2016002888U JP3206133U (ja) | 2016-06-21 | 2016-06-21 | レンズ面を保護する薄型メガネ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP3206133U true JP3206133U (ja) | 2016-09-01 |
Family
ID=56803412
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2016002888U Expired - Fee Related JP3206133U (ja) | 2016-06-21 | 2016-06-21 | レンズ面を保護する薄型メガネ |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP3206133U (ja) |
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2016
- 2016-06-21 JP JP2016002888U patent/JP3206133U/ja not_active Expired - Fee Related
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