JP3206088B2 - レンズ装置のズーム−フォーカス可動範囲制御機構 - Google Patents

レンズ装置のズーム−フォーカス可動範囲制御機構

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JP3206088B2
JP3206088B2 JP6974392A JP6974392A JP3206088B2 JP 3206088 B2 JP3206088 B2 JP 3206088B2 JP 6974392 A JP6974392 A JP 6974392A JP 6974392 A JP6974392 A JP 6974392A JP 3206088 B2 JP3206088 B2 JP 3206088B2
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信雄 松井
邦男 谷田
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、テレビジョンカメラに
おけるレンズ装置のズームレンズとフォーカスレンズと
の可動範囲を制御するレンズ装置のズーム−フォーカス
可動範囲制御機構に関するものである。
【0002】
【従来の技術】テレビジョンカメラのレンズ装置のう
ち、結像倍率が低倍率から高倍率までの範囲を広く取れ
るズームレンズを使用した望遠タイプのレンズが用いら
れるが、この望遠タイプレンズにより至近距離の被写体
を高倍率で撮影すると、レンズの諸収差等の関係から良
好な画質の映像が得られない。また、この種の望遠タイ
プレンズは、その性質上、通常、比較的遠い距離の被写
体を撮影するために用いられ、至近距離の撮影は通常行
わないことから、焦点距離を実用上差し支えない範囲、
例えば5mから無限遠までというように制限して、フォ
ーカスレンズがこの範囲を越えて移動しないように制限
する構成としている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、望遠タイプ
レンズを用いたテレビジョンカメラであっても、至近距
離にある被写体を高倍率で撮影しなければならない場合
もある。その一例として、テレビジョンカメラの映像調
整を行うために、各種のチャートを撮影するが、このチ
ャート撮影は、チャートをかなり近い位置に配置して撮
影するのが一般的である。しかしながら、フォーカス範
囲を制限すると、チャートをテレビジョンカメラの位置
から5m以下の距離に置いて撮影することはできない等
の不都合が生じる。至近位置の被写体を高倍率で撮影す
るときにおける諸収差を良好に補正できるレンズを用い
ることも可能ではあるが、このようなレンズ構成を採用
すると、前玉レンズが大型化する等により、レンズ装置
全体が大型化,重量化することになり、テレビジョンカ
メラの操作性が悪くなってしまう。昨今、カメラの好感
度化が進み、レンズの小型軽量化の他に機動性が求めら
れている。このようなレンズは屋外イベントの他に劇
場,ホール等にも使用可能となり、高倍率でありなが
ら、至近距離の撮影、例えばホール等では舞台上以外に
近くの観客も撮影可能であることが要求されている。従
って、低倍率でも良いから、1m以内の撮影ができる要
求に応じられるのが好ましい。
【0004】本発明は以上のような従来技術の課題を解
決するためになされたもので、その目的とするところ
は、ズーム範囲及びフォーカス範囲を撮影条件に応じて
調整することによって、レンズ装置を大型化,重量化す
ることなく、撮影可能範囲を広げることができるように
することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】前述した目的を達成する
ために、本発明は、それぞれ所定の範囲において可動な
ズームレンズ及びフォーカスレンズを備え、これらズー
ムレンズを操作するズーム操作手段及びフォーカスレン
ズを操作するフォーカス操作手段を設けたテレビジョン
カメラ用のレンズ装置であって、前記フォーカスレンズ
の移動ストロークの全範囲内にわたって映像の画質が低
下しないで撮影できる結像倍率範囲内に前記ズームレン
ズの移動範囲を規制するズーム規制手段と、前記ズーム
レンズの移動ストロークの全範囲内にわたって映像の画
質が低下しないで撮影できる焦点距離範囲内に前記フォ
ーカスレンズの移動範囲を規制するフォーカス規制手段
と、前記ズーム規制手段またはフォーカス規制手段のい
ずれか一方を規制状態とした時に、他方を規制解除状態
に切り換える切換手段とを備える構成としたことをその
特徴とするものである。
【0006】
【作用】1m以内の撮影ができる望遠タイプレンズによ
る通常の撮影時には、あまり近い被写体を高倍率で撮影
することはない。従って、ある程度以上の結像倍率で至
近距離の被写体を撮影できないようにしても実用上格別
差し支えはない。一方、チャート撮影や、特殊な状況下
での撮影等のように、至近距離の被写体を撮影しなけれ
ばならないことがあり、このために至近距離の被写体も
撮影できるようにする。ここで、チャート撮影等では、
その性質上、出来るだけ高倍率にして撮影するのが好ま
しいが、結像倍率を上げ過ぎると、諸収差が発生する等
によって画質が低下する。
【0007】以上の観点から、本発明においては、フォ
ーカスレンズとズームレンズとの相対位置関係に着目
し、レンズ移動制限手段により両レンズの相対位置関係
がレンズ収差の発生等による画質が低下するおそれのあ
る範囲となるのを禁止する。即ち、この種望遠タイプレ
ンズの特徴である高倍率側ではフォーカスレンズによる
焦点距離が至近端近傍に位置するのを規制し、またフォ
ーカスレンズによる焦点距離を至近端またはその近傍に
位置させて撮影を行う際には、結像倍率があまり高くな
らないように規制する。そして、良好な画質の映像を撮
影できる範囲全体を有効に使うことにより、レンズ構成
を格別大型化,重量化させることなく、様々な撮影条件
に対応させることができる。
【0008】また、レンズ移動制限手段をズーム規制手
段とフォーカス規制手段とから構成し、ズーム規制手段
によりフォーカスレンズがフルストローク範囲動く場合
には、ズームレンズの可動範囲を制限するようになし、
またフォーカス規制手段によりズームレンズがフルスト
ローク範囲動く場合には、フォーカスレンズの可動範囲
を制限するようになし、さらにズームレンズの可動範囲
が制限されるズームレンズ可動範囲制限モードと、フォ
ーカスレンズの可動範囲が制限されるフォーカスレンズ
可動範囲制限モードとの間を切換手段によって切り換え
ることができるように構成すれば、通常撮影時には、フ
ォーカスレンズ可動範囲制限モードで操作することによ
って、フォーカスレンズが余分な動きを行わないように
制限でき、またチャート撮影、その他至近位置の被写体
を撮影する際においては、ズームレンズが余分に動くよ
うなことがなくなり、レンズ装置の操作性が向上し、ズ
ーミング操作及びピント合わせ操作を迅速かつ容易に行
うことが出来る。
【0009】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて詳細
に説明する。図1乃至図3は本発明の第1の実施例を示
すものであって、図1において、1はフォーカスレン
ズ、2a,2bはズームレンズをそれぞれ示し、これら
フォーカスレンズ1及びズームレンズ2a,2b(以
下、ズームレンズ2a,2bを総称する場合には、ズー
ムレンズ2という)はそれぞれレンズ筒3,4a,4b
に装着されて、光軸方向に変位可能となっている。5は
固定筒、6はフォーカス操作手段としてのフォーカスカ
ム筒、7はズーム操作手段としてのズームカム筒を示
し、これら各カム筒6,7は手動操作で回動させること
ができるようになっている。フォーカスカム筒6にはカ
ム溝8が、またズームカム筒7にはカム溝9a,9bが
設けられている。これに対して、フォーカスレンズ筒3
及びズームレンズ筒4a,4bにはそれぞれ駆動ピン1
0及び11a,11bが突設されており、これらフォー
カス駆動ピン10,ズーム駆動ピン11a,11bは固
定筒5に設けた光軸方向に長手となったピンスライド用
長溝12及び13a,13bを介して、それぞれカム溝
8及び9a,9bに係合している。
【0010】従って、マニュアル操作によって、フォー
カスカム筒6を回動操作すると、フォーカス駆動ピン1
0が長溝12に沿って移動して、フォーカスレンズ1を
装着したフォーカスレンズ筒3が光軸に沿って相互に近
接・離間する方向に変位し、フォーカス操作が行われ
る。また、ズームカム筒7を回動させれば、一対からな
るズーム駆動ピン11a,11bが長溝13a,13b
に沿って光軸に沿って近接・離間する方向に移動して、
ズーミング操作が行われる。
【0011】ところで、図2の縦軸にフォーカスレンズ
1の移動によるフォーカス範囲,横軸にズームレンズ2
の移動によるズーミング範囲を示すと、良好な画質の映
像が得られるのは斜線で示した範囲に限定され、例えば
結像倍率が10倍以上であって、焦点距離が5m以下の
範囲(図2の余白部分)では収差発生等によって画質が
悪くなる。換言すると、フォーカスレンズ1をそのフル
ストローク範囲動かせるようにした場合において、ズー
ムレンズ2により10倍以上の結像倍率で撮影を行う
と、画質が低下することがある。また、ズームレンズ2
をフルストローク動かせるようにすると、フォーカスレ
ンズ1が焦点距離が5m以下の位置においては、撮影し
た映像の画質が低下することがある。
【0012】そこで、本実施例では、フォーカスレンズ
1とズームレンズ2との相対位置関係において、図2に
実線で示した範囲内に可動範囲を限定するフォーカスレ
ンズ可動範囲制限モードとするフォーカス規制手段と、
一点鎖線で示した範囲内に可動範囲を限定するズームレ
ンズ可動範囲制限モードとするズーム規制手段と、この
2つのモードに切り換えるための切換手段とからなるレ
ンズ移動制限手段を設ける構成としている。ここで、レ
ンズの可動範囲制限モードは、レンズが動ける全範囲と
して設定されているストローク範囲の一部を規制して、
この規制された範囲内で移動するものであり、フォーカ
ス規制手段及びズーム規制手段がこの可動範囲制限モー
ドに入らない状態では、レンズはフルストローク動ける
状態になる。そこで、このレンズ移動制限手段の構成を
説明するために、図3にフォーカスレンズ1及びズーム
レンズ2の変位機構の部分を展開して示す。
【0013】図中において、14,15はストッパピン
で、これら各ストッパピン14,15はそれぞれフォー
カスカム筒6及びズームカム筒7に形成したスリット6
a,7a内を貫通する状態に装着されている。このスト
ッパピン14,15は、そのいずれかが規制部材16の
作動指片16a,16bと選択的に係合可能な状態とな
る。即ち、規制部材16を同図に実線で示した位置に置
くと、フォーカスカム筒6を所定角度回動させると、ス
トッパピン14が作動指片16aに当接して、それ以上
回動不能となり、この結果フォーカスレンズ1の可動範
囲の一部分が制限されるフォーカスレンズ可動範囲制限
モードとなる。従って、規制部材16における作動指片
16aとストッパピン14とによってフォーカス規制手
段が構成される。
【0014】また、規制部材16を同図の仮想線位置に
変位させると、ズームカム筒7を所定角度回動させたと
きに、ストッパピン15が規制部材16の作動指片16
bと当接した位置以上回動させることができなくなっ
て、ズームレンズ2の可動範囲の一部分が制限されるズ
ームレンズ可動範囲制限モードとなる。従って、これら
作動指片16bとストッパピン15とによりズーム規制
手段が構成される。
【0015】規制部材16をフォーカスレンズ可動範囲
制限モードとズームレンズ可動範囲制限モードとの間に
切り換えを行う切換手段は以下のように構成される。即
ち、規制部材16は固定筒5の外面に設けたねじ部5a
に螺合されており、この規制部材16を螺回することに
よって、ねじ部5aに沿って図3の矢印方向に変位させ
て、作動指片16aがストッパピン14に当接可能な位
置、即ちフォーカス規制手段作動位置と、作動指片16
bがストッパピン15と当接可能な位置、即ちズーム規
制手段作動位置との間に切り換えることができるように
なる。
【0016】さらに、前述したフォーカス規制手段作動
位置と、ズーム規制手段作動位置とにおいて、規制部材
16を位置決め・固定するために、固定筒5におけるね
じ部5aの形設位置には、位置決め溝17a,17bが
設けられており、規制部材16に設けた位置決めピン1
8がこれら位置決め溝17a,17bに係合可能となっ
ている。この位置決めピン18は、モードの切換時に位
置決め溝17a,17bから離脱させることができるよ
うになっている。即ち、位置決めピン18の軸部18a
には復帰ばね19が作用しており、この復帰ばね19に
よって位置決め溝17aまたは17bに係合する状態に
付勢されている。そして、軸部18aは、この規制部材
16を覆うように設けた操作リング20に固着して設け
たブッシュ21を貫通して外部にまで導出されて、その
先端部には操作つまみ22が取り付けられている。従っ
て、この操作つまみ22を復帰ばね19に抗して手指で
引き出すことによって、位置決めピン18を現在係合し
ている位置決め溝(例えば位置決め溝17a)から脱出
させ、操作リング20を所定角度回動させて、この位置
決めピン18が他方の位置決め溝(例えば位置決め溝1
7b)に係合させることができるようになる。
【0017】いま、規制部材16が図3の実線位置にあ
るとする。即ち、規制部材16の作動指片16aがフォ
ーカスカム筒6の回動時にストッパピン14の移動軌跡
に臨む位置になり、位置決めピン18は位置決め溝17
aに係合している。この状態では、フォーカスレンズ1
を光軸方向に変位させるフォーカスカム筒6を回動させ
ることにより、フォーカスレンズ1を無限遠側の位置か
ら至近側に向けて変位させた時に、このフォーカスレン
ズ1の可動範囲の途中でストッパピン14が規制部材1
6の作動指片16aと当接してしまい、フォーカスカム
筒6をそれ以上回動させることができなくなる。この結
果、フォーカスレンズ1の可動範囲が制限される。一
方、ズームレンズ2を変位させるズームカム筒7に設け
たストッパピン15は作動指片16bとは当接しない状
態となっているので、ズームレンズ2はそのフルストロ
ーク動くことができる。従って、図2の実線で囲ったフ
ォーカスレンズ可動範囲制限モードで通常の撮影が行わ
れ、この制限された範囲でフォーカスレンズ1及びズー
ムレンズ2を操作して撮影することによって、常に良好
な画質の映像が得られる。また、フォーカスレンズ1は
その可動範囲が制限されているが、この種望遠タイプレ
ンズでは、通常、フォーカスレンズ1は規制された範囲
より至近側に位置させて撮影しないことから、実質的な
制限とはならない。むしろ、通常は使用しない範囲にフ
ォーカスレンズ1が移動するのを防止できることから、
フォーカス操作を迅速かつ容易に行うことができる。
【0018】このフォーカスレンズ可動範囲制限モード
での撮影から、例えばチャート撮影を行う場合等のため
に、ズームレンズ可動範囲制限モードの撮影に切り換え
るには、即ち、フォーカスレンズ1を至近側の位置に配
置しても撮影できるようにするには、操作つまみ22を
復帰ばね19に抗して引き上げて、位置決めピン18を
位置決め溝17aから離脱させる。そして、操作リング
20を、この位置決めピン18が位置決め溝17bに係
合可能な位置まで回動させて、操作つまみ22に対する
引き上げ力を解除すると、復帰ばね19の作用により位
置決めピン18を位置決め溝17bに係合させる。これ
によって規制部材16は固定筒5のねじ部5bに沿って
螺回して、その作動指片16aがストッパピン14の移
動軌跡から外れ、また作動指片16bがストッパピン1
5の移動軌跡に臨む位置に変位する。この結果、ズーム
レンズ2の可動範囲のうちの10倍以上の高倍率側の部
分が規制され、フォーカスレンズ1はフルストローク可
動な状態の図2に一点鎖線で示したズームレンズ可動範
囲制限モードとなる。従って、チャート撮影等至近位置
の被写体の撮影が可能となる。ただし、この至近位置の
被写体を撮影する際においては、ズームレンズ2による
結像倍率を10倍以上とすることはできないが、至近位
置の被写体を撮影するものであるから、この程度の結像
倍率に制限したとしても、実用上特に差し支えはない。
【0019】前述した第1の実施例は、フォーカスカム
筒6及びズームカム筒7を手動で操作するようにしたも
のを示したが、これらフォーカスカム筒6及びズームカ
ム筒7をモータによって駆動するように構成したレンズ
装置ものもある。この場合においては、図4に示したよ
うに、電気的な制御によってフォーカスレンズ可動範囲
制限モードにおけるフォーカスレンズ1の可動範囲の制
限、及びズームレンズ可動範囲制限モードにおけるズー
ムレンズ2の可動範囲の制限を行うことができる。
【0020】ここで、図4に示したレンズ制御回路図に
おいては、フォーカスレンズ1は位置制御、ズームレン
ズ2はスピード制御により動作制御するように構成した
ものを示すが、本発明はこの動作制御方式に限定されな
いことは言うまでもない。
【0021】同図において、50はモータ50a,タコ
ジェネレータ50b,レンズ位置検出用ポテンショメー
タ50cからなるフォーカスドライブユニット、51は
モータ51a,タコジェネレータ51b,レンズ位置検
出用ポテンショメータ51cからなるズームドライブユ
ニット、52はフォーカスデマンドユニット、53はズ
ームレートをそれぞれ示す。フォーカスデマンドユニッ
ト52からはフォーカスレンズ1の位置に関する信号が
出力されて、この出力信号とポテンショメータ50cか
らのフォーカスレンズ1の現在位置に関する信号と共に
フォーカスサーボ回路54に入力されて、モータ50a
を正転または逆転させて、フォーカスレンズ1を操作位
置に変位させる。また、ズームレート53からはズーム
レンズ2の移動方向とスピードとに関する信号がズーム
サーボ回路55に入力され、この信号に基づいてモータ
51aが所定のスピードで正転または逆転してズームレ
ンズ1が移動する。
【0022】このような構成を有するレンズ制御機構に
おいては、フォーカスレンズ1及びズームレンズ2の可
動範囲を制限するリミッタが設けられている。リミッタ
はフォーカスレンズ1及びズームレンズ2の可動範囲の
両端を規制するものであることから、このリミッタを利
用して、フォーカスレンズ可動範囲制限モードにおける
フォーカスレンズ1の可動範囲の制限とズームレンズ可
動範囲制限モードにおけるズームレンズ2の可動範囲の
制限する機能を発揮させる。
【0023】而して、同図にフォーカスレンズ1の至近
側のリミッタ56とズームレンズ2の望遠側のリミッタ
57とを示す。フォーカス用リミッタ56には、スイッ
チ56faが設けられており、このスイッチ56aが図
示したように接点fa側にあるときには、図2の至近端
位置のリミット信号が出力される。また、接点fb側に
切り換わると、焦点距離が5mの位置でリミットがかか
り、フォーカスレンズ1がこれ以上至近側に移動できな
くなる。従って、このリミッタ56によりフォーカス規
制手段が構成される。また、ズーム用リミッタ57は、
結像倍率が10倍を越えないようにする10倍リミッタ
であって、このリミッタ57にもスイッチ57aが設け
られており、このスイッチ57aが図示の状態のよう
に、接点za側に位置しているときには、ズームレンズ
2の移動範囲が広角側端から10倍までに制限される。
また、接点zb側に切り換えると、ズームレンズ2はそ
の全ストローク動くことができるようになる。従って、
このリミッタ57によってズーム規制手段が構成され
る。
【0024】さらに、フォーカス用リミッタ56のスイ
ッチ56aとズーム用リミッタ57のスイッチ57aと
の切り換え制御を行うために、切換スイッチ58が設け
られており、この切換スイッチ58はマニュアル操作に
より切り換えることができるようになっている。
【0025】図示の如く、切換スイッチ58の接点ca
側にすると、フォーカス用リミッタ56のスイッチ56
aは接点fa側に、またズーム用リミッタ57のスイッ
チ57aは接点za側に位置する。これによって、フォ
ーカスレンズ1の可動範囲が制限されるが、ズームレン
ズ2はそのフルストローク範囲で可動となり、フォーカ
スレンズ可動範囲制限モードで、通常の撮影を行うこと
ができる。また、接点cb側にすると、フォーカス用リ
ミッタ56のスイッチ56aは接点fb側に、またズー
ム用リミッタ57のスイッチ57aは接点zb側に位置
する。これによって、ズームレンズ2の可動範囲が制限
され、フォーカスレンズ1はそのフルストローク範囲で
可動となり、ズームレンズ可動範囲制限モードになる。
【0026】ここで、切換スイッチ58はマニュアル操
作により切り換えることもできるが、図4に仮想線で示
したように、フォーカスデマンドユニット52から出力
されるフォーカスレンズ1の位置に関する信号に基づい
て切り換え制御を行うようにしてもよい。即ち、フォー
カスデマンドユニット52から出力されるフォーカスレ
ンズ1の位置が焦点距離が5mから無限遠側であるとき
には、切換スイッチ58は接点ca側に位置させ、また
焦点距離が5mより至近側となる位置にフォーカスレン
ズ1を移動させたときには、このフォーカスレンズ1の
位置に関する信号が切換スイッチ58に入力されて、接
点がcb側に切り換わって、ズーム用リミッタ57のス
イッチ57aが接点za側に切り換わり、ズームレンズ
2の移動範囲が広角側端から10倍までに制限される。
従って、この場合には、フォーカス用リミッタ56には
スイッチ56aを設ける必要はなく、このリミッタ56
のリミット値は至近側端とすれば良い。
【0027】なお、前述した各実施例においては、フォ
ーカスレンズとズームレンズとの相対位置関係におい
て、フォーカスレンズが焦点距離5mより至近側で、ズ
ームレンズの結像倍率が10倍以上となる状態を禁止す
るようにしたが、この禁止範囲はレンズ装置を構成する
レンズの特性等に応じて適宜設定されるものであって、
要はレンズ収差を考慮して、良好な画像を取得できる範
囲を最大限に利用できるようにすれば良い。
【0028】
【発明の効果】本発明は以上のように構成したので、
倍率側でレンズ収差が大きくなり、映像の画質が低下す
るフォーカスレンズによる焦点距離が至近端近傍に位置
するのを規制することにより、良好な画質の映像を撮影
できる範囲全体を有効に使うことができ、かつフォーカ
スレンズの焦点距離を至近端乃至その近傍位置に配置し
ても、ズームレンズを映像の画質が低下しない倍率範囲
で撮影できるようにしていることから、レンズ構成を格
別大型化,重量化させることなく、様々な撮影条件に対
応させることができる等の諸効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例を示すレンズ装置の図3
に一点鎖線で示した位置での要部半断面図である。
【図2】フォーカスレンズとズームレンズとの相対位置
関係と映像の画質との関係を示す説明図である。
【図3】フォーカスレンズとズームレンズとの変位機構
の構成を示す展開図である。
【図4】本発明の第2の実施例を示すレンズ装置のレン
ズ制御回路図である。
【符号の説明】
1 フォーカスレンズ 2,2a,2b ズームレンズ 6 フォーカスカム筒 7 ズームカム筒 8,9a,9b カム溝 10,11a,11b 駆動ピン 14,15 ストッパ 16 規制部材 16a,16b 作動指片 17a,17b 位置決め溝 18 位置決めピン 19 復帰ばね 22 操作つまみ 50 フォーカスドライブユニット 51 ズームドライブユニット 52 フォーカスデマンドユニット 53 ズームレート 56 フォーカス用リミッタ 56a スイッチ 57 ズーム用リミッタ 57a スイッチ 58 切換スイッチ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G02B 7/02 - 7/28

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 それぞれ所定の範囲において可動なズ
    ームレンズ及びフォーカスレンズを備え、これらズーム
    レンズを操作するズーム操作手段及びフォーカスレンズ
    を操作するフォーカス操作手段を設けたテレビジョンカ
    メラ用のレンズ装置において、前記フォーカスレンズの移動ストロークの全範囲内にわ
    たって映像の画質が低下しないで撮影できる結像倍率範
    囲内に前記ズームレンズの移動範囲を規制するズーム規
    制手段と、 前記ズームレンズの移動ストロークの全範囲内にわたっ
    て映像の画質が低下しないで撮影できる焦点距離範囲内
    に前記フォーカスレンズの移動範囲を規制するフォーカ
    ス規制手段と、 前記ズーム規制手段またはフォーカス規制手段のいずれ
    か一方を規制状態とした時に、他方の規制が解除される
    状態に切り換える切換手段とを備える構成とした ことを
    特徴とするレンズ装置のズーム−フォーカス可動範囲制
    御機構。
  2. 【請求項2】 前記ズーム規制手段は前記ズームレン
    ズを光軸方向に移動させるズームカム筒に設けたストッ
    パピンを有し、また前記フォーカス規制手段は前記フォ
    ーカスレンズを光軸方向に移動させるフォーカスカム筒
    に設けたストッパピンを有し、前記切換手段は、これら
    2つのストッパピンいずれか一方に選択的に係合して、
    前記ズームカム筒または前記フォーカスカム筒の移動ス
    トローク範囲を規制する規制部材から構成したことを特
    徴とする請求項1記載のレンズ装置のズーム−フォーカ
    ス可動範囲制御機構。
  3. 【請求項3】 前記ズーム規制手段及びフォーカス規制
    手段は、それぞれズームレンズ及びフォーカスレンズの
    可動範囲を制限するリミッタで構成し、前記切換手段
    は、これら2つのリミッタを選択的に作動させるスイッ
    チで構成したことを特徴とする請求項1記載のレンズ装
    置のズーム−フォーカス可動範囲制御機構。
JP6974392A 1992-02-19 1992-02-19 レンズ装置のズーム−フォーカス可動範囲制御機構 Expired - Fee Related JP3206088B2 (ja)

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