JP3205922U - 溝加工治具 - Google Patents

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和男 牧野
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Abstract

【課題】溝の加工位置及び加工寸法を自由に設定できる溝加工治具を提供することを目的とする。【解決手段】本考案の溝加工治具1は、トリマ100をガイドする溝加工治具1であって、被加工体200を挟持する第1クランプ11及び第2クランプ12と、第1クランプ11と前記第2クランプ12との間に掛け渡され、第1クランプ11及び第2クランプ12に対してスライド自在に載置されるとともに、固定と非固定との切り替えが自在な裏板20と、裏板20に対してスライド自在に載置されるとともに、固定と非固定との切り替えが自在な表板30と、表板30の表面に設けられ、第1方向に対向して互いの間隔を調節自在な第1ストッパ41及び第2ストッパ42と、表板30の表面に設けられ、第1方向に直交する第2方向に対向して互いの間隔を調節自在な第3ストッパ43及び第4ストッパ44と、を備える。【選択図】 図1

Description

本考案は、溝加工治具に関するものである。
従来、ドア開閉用の蝶番やドア施錠用のフロント及びストライク等の金物を取り付ける溝をドア等の建具に彫るため、ビットを回転させながらビットの回転軸に直交する方向に移動させることで一定の深さの溝を彫ることができる電動ドリル(以下、「トリマ」と呼ぶ。)が用いられる。
特許文献1は、建具に金物を取り付けるための溝を彫る際に、ドリルを回転させるトリマ本体をガイドする定規を開示している。
この定規は、表面にストッパーガイドを設け、裏面に一対の基準ガイドを設けた基板を備え、建具の一部を一対の基準ガイドで挟んで固定し、ストッパーガイドでトリマ本体に取り付けてある正方形ベースをガイドすることで、ドリルの移動範囲を規定するものである。
しかしながら、上記の定規は、ドアの端面のような、幅が数cm程度の面に溝を加工するためのものであり、幅が数十cm程度の幅広の面に対して自由な位置に溝を加工することを想定するものではない。
また、上記の定規は、可動ストッパーガイドをスライドして、移動範囲の上下寸法を変更することで、上下寸法の異なる溝を加工するためのガイドができるものの、左右寸法の異なる溝を加工するためのガイドや、被加工体である建具の一部に固定された後に溝を加工する位置の調節ができるように改良する余地がある。
特開平11−193637号公報
そこで、本考案は、上記問題点に鑑みなされたものであって、溝の加工位置及び加工寸法を自由に設定できる溝加工治具を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、以下の構成によって把握される。
(1)本発明の溝加工治具は、
トリマをガイドする溝加工治具であって、被加工体を挟持する第1クランプ及び第2クランプと、前記第1クランプと前記第2クランプとの間に掛け渡され、前記第1クランプ及び前記第2クランプに対してスライド自在に載置されるとともに、固定と非固定との切り替えが自在な裏板と、前記裏板に対してスライド自在に載置されるとともに、固定と非固定との切り替えが自在な表板と、前記表板の表面に設けられ、第1方向に対向して互いの間隔を調節自在な第1ストッパ及び第2ストッパと、前記表板の表面に設けられ、前記第1方向に直交する第2方向に対向して互いの間隔を調節自在な第3ストッパ及び第4ストッパと、を備える。
(2)上記(1)の構成において、
前記第1ストッパは前記表板に対して前記第1方向にスライド自在に載置され、前記第2ストッパは前記表板に対して固定され、前記第3ストッパは前記表板に対して前記第2方向にスライド自在に載置され、前記第4ストッパは前記表板に対して固定される。
(3)上記(1)又は(2)の構成において、
前記裏板は、前記第1クランプ及び前記第2クランプが挿通される穴を有する。
(4)上記(1)から(3)のいずれかの構成において、
前記裏板は、前記表板の前記第1方向の動きを規制するとともに前記表板を前記第2方向にスライド自在に案内する案内部を有する。
(5)上記(1)から(4)のいずれかの構成において、
前記固定と非固定との切り替えは、ねじ機構により行われる。
(6)上記(1)から(5)のいずれかの構成において、
トリマが加工する溝の深さ寸法と同じ厚み寸法を有し、前記トリマのビットが通る穴を有する加工寸法決め板を備える。
(7)上記(6)の構成において、
前記加工寸法決め板は、前記トリマの正方形ベースの一辺と同じ長さの一辺を有する。
本考案によれば、溝の加工位置及び加工寸法を自由に設定できる溝加工治具を提供する。
最大寸法の溝に対応する溝加工治具を被加工体に設置した状態を表す図である。 最小寸法の溝に対応する溝加工治具を被加工体に設置した状態を表す図である。 第1クランプの説明図である。 裏板の説明図である。 表板の説明図である。 第1ストッパの説明図である。 第2ストッパの説明図である。 加工寸法決め板の説明図である。
以下、図面を参照して本考案を実施するための形態(以下、実施形態)について詳細に説明する。以下、特に説明のない限り、図1における上下を上下方向とし、図1における左右を左右方向とし、図1における手前を表、図1における奥を裏と呼び、表裏方向を高さ方向とする場合もある。なお、以下の説明においては、加工する溝が鉛直面にあるので、第1方向を上下方向とし、第2方向を左右方向とした例を示すが、これに限らず、例えば、加工する溝が水平面にある場合、第1方向を南北方向とし、第1方向に直交する第2方向を東西方向としてもよい。つまり、本考案の溝加工治具を、如何なる姿勢で用いてもよい。
(実施形態)
図1及び図2は、被加工体200である断面が四角形状の柱の平坦な側面に、所望の位置に深さが一定の溝を加工するにあたり、本考案の溝加工治具1を適用した例を示す。
図1は、上下寸法及び左右寸法が最も大きな溝を加工する際の溝加工治具1を示し、図1(a)は、柱に設置された溝加工治具の正面図であり、図1(b)は、同側面図であり、図1(c)は、同底面図であり、図1(d)は、図1におけるA視端面図である。図1(a)において網掛けがなされた部分は、溝加工治具1によってガイドされるトリマ100のビット101の軌跡に囲まれる部分であり、加工する溝の大きさを示す。
図2は、上下寸法及び左右寸法が最も小さな溝を加工する際の溝加工治具1を示し、図2(a)は、柱に設置された溝加工治具の正面図であり、図2(b)は、同側面図であり、図2(c)は、同底面図である。図2(a)において網掛けがなされた部分は、溝加工治具1によってガイドされるトリマ100のビット101の軌跡に囲まれる部分であり、加工する溝の大きさを示す。
図1に示すように、溝加工治具1は、被加工体200を挟持する第1クランプ11及び第2クランプ12と、第1クランプ11と第2クランプ12との間に掛け渡され、第1クランプ11及び第2クランプ12に対してスライド自在に載置されるとともに、第1クランプ11及び第2クランプ12に対して固定と非固定との切り替えが自在な裏板20と、裏板20に対してスライド自在に載置されるとともに、裏板20に対して固定と非固定との切り替えが自在な表板30と、表板30の表面に設けられ、上下方向(第1方向)に対向して互いの間隔を調節自在な第1ストッパ41及び第2ストッパ42と、表板30の表面に設けられ、上下方向(第1方向)に直交する左右方向(第2方向)に対向して互いの間隔を調節自在な第3ストッパ43及び第4ストッパ44と、を備える。
溝加工治具1は、第1クランプ11及び第2クランプ12によって被加工体200を挟持し、表板30及び裏板20をスライドさせて、溝加工位置に合わせて位置を調節し、第1クランプ11及び第2クランプ12に対して裏板20及び表板30を固定する。
そして、溝加工治具1は、図1(d)内にて二点鎖線で示すトリマ100のビット101で溝を加工する際に、各ストッパ41、42、43、44によってトリマ100本体の正方形ベース102をガイドする。
以下、第1クランプ11、第2クランプ12、裏板20、表板30及び各ストッパ41、42、43、44について順番に説明する。
(クランプ)
第1クランプ11及び第2クランプ12は互いに所定距離離間されて対となる同じ構造のものであり、後述の裏板20に設けられた穴21h、22hに挿通された状態で裏板20をスライド自在に支持する。
そして、第1クランプ11及び第2クランプ12のそれぞれが被加工体200を挟持し、第1クランプ11及び第2クランプ12の間に後述する裏板20を掛け渡した状態で、裏板20をスライド自在に載置する。
第1クランプ11と第2クランプ12とは構造が共通するので、以下、第1クランプ11について詳細に説明する。
図3(a)は第1クランプ11の正面図であり、図3(b)は第1クランプ11の底面図であり、図3(c)は第1クランプ11の右側面図である。
第1クランプ11は、例えば、鋼製の旗金やFクランプと称されるものを採用する。
具体的には、図3(b)に示すように、第1クランプ11は、軸部材11aと、軸部材11aの一端に固定され、軸部材11aの軸に対して平行にオフセットされた雌ねじ穴11cを有する端部材11bと、端部材11bの雌ねじ穴11cに対して軸部材11aの一端から他端に向けて螺合された蝶ボルト11dと、蝶ボルト11dの先端が当接し、軸部材11aをスライド自在に挿通する穴11jを有する駒11eと、軸部材11aの軸に直交する雌ねじ穴11fを有し、軸部材11aをスライド自在に挿通する穴11kを有する駒11gと、駒11gの雌ねじ穴11fに螺合される蝶ボルト11hと、を備える。
そして、駒11eと駒11gとの間に被加工体200を挟んだ状態で蝶ボルト11hを締めると、軸部材11aに対して駒11gが固定され、その後で蝶ボルト11dを締めると、蝶ボルト11dの先端が駒11eを駒11gに向けて押し、駒11eと駒11gとの間隔が狭まる。このようにして、第1クランプ11が被加工体200を挟持する。
駒11eと駒11gとの間隔は、後述する裏板20の第1案内部21及び第2案内部22の左右寸法よりも大きく設定される。
これにより、第1クランプ11及び第2クランプ12によって幅広の被加工体200を挟持した状態で、裏板20を左右に移動でき、溝加工位置を調節できる。
(裏板)
図4(a)は裏板20の正面図であり、図4(b)は裏板20の側面図であり、図4(c)は図4(a)におけるA−A断面図であり、図4(d)は図4(a)におけるB−B断面図であり、図4(e)は図4(a)におけるC−C断面図である。
図4(a)に示すように、裏板20は、正面視で長方形状の外形を有する板状体であり、上部及び下部のそれぞれに、表側に凸の第1案内部21及び第2案内部22が設けられる。これにより、後述する表板30の上下方向の動きを規制するとともに表板30を左右方向にスライド自在に案内する。
また、第1案内部21は、第1クランプ11の軸部材11aが挿通される穴21hを有し、第1案内部21の中央には、穴21hに垂直に連通するねじ孔21fが設けられて、ねじ孔21fには止めねじ21sが螺合される。
そして、穴21hに軸部材11aが挿通された状態で止めねじ21sを締めると、止めねじ21sの先端が軸部材11aを押圧するので、第1クランプ11に対して裏板20を固定でき、止めねじ21sを緩めると、止めねじ21sの先端が軸部材11aから離れるので、第1クランプ11に対して裏板20を穴21hに沿ってスライド自在に移動できる。
同様に、第2案内部22は、第2クランプ12の軸部材12aが挿通される穴22hを有し、第2案内部22の中央には、穴22hに垂直に連通するねじ孔22fが設けられて、ねじ孔22fには止めねじ22sが螺合される。
そして、穴22hに軸部材12aが挿通された状態で止めねじ22sを締めると、止めねじ22sの先端が軸部材12aを押圧するので、第2クランプ12に対して裏板20を固定でき、止めねじ22sを緩めると、止めねじ22sの先端が軸部材12aから離れるので、第2クランプ12に対して裏板20を穴22hに沿ってスライド自在に移動できる。
このように、裏板20は、ねじ孔21f、22fと止めねじ21s、22sによるねじ機構により、第1クランプ11及び第2クランプ12に対して固定と非固定とを切り替え自在であるので、溝加工治具1を第1クランプ11及び第2クランプ12によって被加工体200に固定した後であっても、左右方向にスライドでき、溝加工位置を調節できる。
裏板20は、トリマ100を表板30に載せてガイドする際に、ビット101と干渉しないための逃げ穴23を備える。逃げ穴23の寸法は、後述の表板30の基準穴31の上下寸法及び左右寸法以上とする。なお、図1及び図2に示す溝加工治具は、逃げ穴23と基準穴31とを同形状としている。
また、裏板20は、裏面から表面に向けて貫通し、裏面側に座面を有し、左右方向に長い長座繰り穴24を備える。
そして、この長座繰り穴24に対して裏面から表面に向けてボルト61を挿通し、ボルト61の頭部が長座繰り穴24の座面に掛かるように配置する(図1(a)参照)。
この状態で、ボルト軸部を表板30、第1ストッパ41及びワッシャに対して順番に挿通し、ボルト軸部の先端に蝶ナット62を螺合する。
この蝶ナットは、裏板20と表板30と第1ストッパ41とワッシャとが分離しないようにするとともに、締め付けることで、裏板20と表板30と第1ストッパ41の位置関係を固定し、緩めることで非固定とすることができる。
さらに、裏板20は、表板30に設けられた後述する長座繰り穴34の座面に掛かるように配置されたボルト71(図1(a)参照)が螺合するねじ孔25を備える。
そして、このボルト71をねじ孔25に螺合して締めたり緩めたりすることで、裏板20に対する表板30の固定と非固定との切り替えを自在にできる。
(表板及びストッパ)
図1に示すように、表板30の表面には、上下方向に対向して互いの間隔を調節自在な第1ストッパ41及び第2ストッパ42と、左右方向に対向して互いの間隔を調節自在な第3ストッパ43及び第4ストッパ44とが設けられる。
そして、第1ストッパ41は表板30に対して上下方向にスライド自在に載置され、第2ストッパ42は表板30に対して固定され、第3ストッパ43は表板30に対して左右方向にスライド自在に載置され、第4ストッパ44は表板30に対して固定される。
以下、表板30、第1ストッパ41、第2ストッパ42、第3ストッパ43及び第4ストッパ44を、図5から図7を用いてまとめて順に説明する。
図5(a)は表板30の正面図であり、図5(b)は表板30の右側面図であり、図5(c)は表板30の左側面図であり、図5(d)は図5(a)のA−A断面図であり、図5(e)は図5(a)のB−B視底面図である。
図6(a)は第1ストッパ41の正面図であり、図6(b)は第1ストッパ41の右側面図であり、図6(c)は第1ストッパ41の底面図である。
図7(a)は第3ストッパ43の正面図であり、図7(b)は第3ストッパ43の右側面図であり、図7(c)は第3ストッパ43の底面図である。
図5(a)に示すように、表板30は、正面視で長方形状の外形を有する板状体であり、溝を加工する際のトリマ100からの荷重に対して変形を抑えられるように、ある程度の剛性を有する。
表板30の材料としては、熱等によって変形が少ない、例えば、透明アクリル板や木材等が採用されるが、これらに限られない。透明アクリル板とすることにより、表板30を透かして被加工体200に予め設けたマークが視認でき、マークに対する表板30の位置決めがし易くなる。
表板30は、略中央に、トリマ100のビット101が干渉しないようにするとともに、トリマ100の正方形ベース102を支持するための幅を有する略長方形の基準穴31を設ける。
基準穴31の左右寸法(幅寸法)は、正方形ベース102の一辺寸法より短く、第3ストッパ43を右限に位置させた際の第3ストッパ43と第4ストッパ44との間隔から正方形ベース102の一辺寸法を差し引いた寸法に、ビット101の径を加えて、若干のクリアランスを設けたものである。
同様に、基準穴31の上下寸法(長さ寸法)は、第1ストッパ41を上限に位置させた際の第1ストッパ41と第2ストッパ42との間隔から正方形ベース102の一辺寸法を差し引いた寸法に、ビット101の径を加えて、若干のクリアランスを設けたものである。
したがって、基準穴31の左下隅の位置は、トリマ100の正方形ベース102の下面を第2ストッパ42の上面に沿って当て、正方形ベース102の左面を第4ストッパ44の右面に沿って当てた状態におけるトリマ100のビット101の外周に応じた位置である。
同様に、基準穴31の右上隅の位置は、後述の第1ストッパ41を上限に位置させ、後述の第3ストッパ43を右限に位置させ、トリマ100の正方形ベース102の上面を第1ストッパ41の下面に沿って当て、正方形ベース102の右面を第3ストッパ43の左面に沿って当てた状態におけるトリマ100のビット101の外周に応じた位置である。
表板30は、右部に、上下に離れた二つのねじ孔32を設ける。
これら二つのねじ孔32には、それぞれ第3ストッパ43を表板30に対して固定と非固定との切り替え自在な蝶ボルト81、82(図1(a)参照)が螺合される。
そして、表板30の表面に第3ストッパ43を載せて蝶ボルト81、82によって第3ストッパ43を貫通させた状態で、蝶ボルト81、82を締めると、第3ストッパ43が表板30に対して固定され、蝶ボルト81、82を緩めると、第3ストッパ43が表板30に対して非固定となり、第3ストッパ43が左右方向にスライド自在となる。
また、表板30は、下部に、表面から裏面に向けて貫通し、表面側に座面を有し、左右方向に長い長座繰り穴34を備える。
そして、この長座繰り穴34に対して表面から裏面に向けてボルト71(図1(a)参照)を挿通し、ボルトの頭部が長座繰り穴34の座面に掛かるように配置する。
この状態で、ボルト軸部を前述の裏板20に貫通させ、ボルト軸部の先端を裏板20のねじ孔25に螺合する。
このボルト71は、裏板20と表板30とが分離しないようにするとともに、締め付けることで、裏板20と表板30との位置関係を固定し、緩めることで非固定とできる。
表板30は、下部の表側に、左右方向に延在する平坦な上面を有する第2ストッパ42を凸設する。これにより、図示しないトリマ100の下方向への動きを規制するとともにトリマ100を左右方向にスライド自在に案内する。
また、表板30は、左部の表側に、上下方向に延在する平坦な右面を有する第4ストッパ44を凸設する。これにより、トリマ100の左方向への動きを規制するとともにトリマ100を上下方向にスライド自在に案内する。
表板30は、上部に、裏板20の裏面から貫通するボルト61を挿通する貫通穴35を有する。
表板30は、上部に、後述する第1ストッパ41の上下方向の移動をガイドする並設された2つのガイドレール36を凸設する。
また、表板30は、右部に、第3ストッパ43の左右方向の移動をガイドする並設された2つのガイド溝37を凹設する。
図6(a)に示すように、第1ストッパ41は、長方形状の外形を有する板状体であり、表面は平坦であり、中央に上下方向に長いスリット41sが設けられる。
スリット41sには、裏板20に設けられたボルト61が貫通し、その状態でボルトの先端にワッシャを介して蝶ナット62が螺合される。
スリット41sの幅は、ボルト軸の径に若干のクリアランスを持たせた寸法であり、スリット41sの長さは、第1ストッパ41の上下方向の可動範囲にボルト軸の径を加えた寸法である。
図6(c)に示すように、第1ストッパ41の裏面には、2つの摺動凸部41rがスリット41sの両側にスリット41sに沿って並行して凸設される。
スリット41sには、ボルト61(図1(a)参照)の軸が貫通し、その状態で蝶ナット62がボルト61に螺合される。
また、2つの摺動凸部41rの高さ寸法は、第3ストッパ43の高さ寸法より大きく設定されている。これにより、第3ストッパ43が左限に位置した状態で第1ストッパ41を下方向に移動しても、第1ストッパ41が第3ストッパ43に干渉することがない。
そして、2つの摺動凸部41rは、表板30に設けられた2つのガイドレール36の間に挟まった状態で上下方向にスライド自在にガイドされる。
図7(a)に示すように、第3ストッパ43は、長方形状の外形を有する板状体であり、表面は平坦であり、上部と下部に、左右方向に長いスリット43sが設けられる。
スリット43sには、蝶ボルト81、82(図1(a)参照)の軸が貫通し、その状態で蝶ボルト81hが表板30に設けられたねじ孔32に螺合される。
スリット43sの幅は、蝶ボルト81、82の軸径に若干のクリアランスを持たせた寸法であり、スリット43sの長さは、第3ストッパ43の上下方向の可動範囲に蝶ボルト81、82の軸径を加えた寸法である。
図7(b)に示すように、第3ストッパ43の裏面には、4つの摺動凸部43rが、それぞれのスリット43sの両側にスリット43sの長さ方向に沿って並行して凸設される。
また、4つの摺動凸部43rの高さ寸法は、表板30に設けられたガイド溝37の深さ寸法より小さく設定されている。
そして、4つの摺動凸部43rは、表板30に設けられた2つのガイド溝37に嵌った状態で左右方向にスライド自在にガイドされる。
(加工寸法決め板)
図8に示すように、加工寸法決め板50は、正面視で長方形状の外形を有する板状体であり、上部にビット101を通すためのガイド穴51が設けられ、右部に、加工寸法決め板50を表板30や第3ストッパ43等の上に取り付けるための切り欠き52が設けられる。
加工寸法決め板50は、厚みが例えば3mmに設定されており、所望の溝の深さ寸法に合わせて、トリマ100の正方形ベース102からのビット101の突出量を調節する際の定規として用いられる。
例えば、所望の溝の深さが3mmである場合、加工寸法決め板50を、溝加工治具1の表板30に載せて基準穴31の上を跨ぐようにし、平面視で基準穴31と重なるようにガイド穴51を配置し、このガイド穴51にトリマ100のビット101が収まり、ビット101の先端が被加工体200の表面に接する状態で、加工寸法決め板50の表面に正方形ベース102の裏面が接するように、正方形ベース102の位置を調節する。
これにより、正方形ベース102の裏面からのビット101の出代が表板30の厚みと裏板20の厚みと加工寸法決め板50の厚みとを足し合わせた寸法となるので、加工寸法決め板50を外して、表板30の表面に接した状態でトリマ100を作動させて移動することで、3mmの深さの溝が彫れる。
加工寸法決め板50は、所望の溝の寸法に合わせて、第1ストッパ41と第2ストッパ42との間隔及び第3ストッパ43と第4ストッパ44との間隔を調節する定規として用いられる。
これを可能とするため、加工寸法決め板50の長辺の寸法は、トリマ100の正方形ベース102の一辺の寸法と同じ長さである。
例えば、第1ストッパ41と第2ストッパ42との間に加工寸法決め板50の長辺が上下方向になり、短辺が第1ストッパ41と接するように配置し、加工寸法決め板50と第2ストッパ42との間に、溝に嵌まる金具等の溝の寸法と同じ寸法を有する物を配置し、その金具と第2ストッパ42との間を詰めるようにして第2ストッパ42を金具に接する位置まで移動させて、その位置で第2ストッパ42を表板30に固定する。同様に、第3ストッパ43と第4ストッパ44との間隔が調節できる。
このようにして、所望の溝の寸法に合わせて、第1ストッパ41と第2ストッパ42との間隔及び第3ストッパ43と第4ストッパ44との間隔が調節できる。
また、加工寸法決め板50には切り欠き52が設けられるので、第3ストッパ43の表面や表板30の表面に設けた蝶ボルト82の軸に切り欠き52が嵌められた状態で蝶ボルト82を締めることで加工寸法決め板50を取り出し易い位置に固定して用意しておくことができ、蝶ボルト82を緩めることで加工寸法決め板50を簡単に取り出して使用できる。
(作用及び使用方法)
以下、本考案の溝加工治具1の作用及び使用方法を説明する。
例として、左右寸法が20cmの角柱の側面に長方形状の溝を加工する工程を順番に説明する。
まず、以下のようにして、溝加工治具1を組み立てる。
(1)第1クランプ11の軸部材11aを、駒11eの穴11j、裏板20の第1案内部21の穴21h、駒11gの順に通す。同様に、第2クランプ12の軸部材12aを、駒12gの穴12h、裏板20の第2案内部22の穴22h、駒12gの順に通す。
(2)第1クランプ11の端部材11bの雌ねじ穴11c及び第2クランプ12の端部材12bの雌ねじ穴12cのそれぞれに、蝶ボルト11d、12dを取り付ける。
(3)第1クランプ11の駒11gの雌ねじ穴11f及び第2クランプ12の駒12gの雌ねじ穴12fに、蝶ボルト11hを取り付ける。
(4)第1案内部21の中央のねじ孔21f及び第2案内部22の中央のねじ孔22fに、それぞれ止めねじ21s、22sを螺合する。
(5)次に、裏板20の第1案内部21と第2案内部22の間に表板30が挟まるようにして、裏板20の上に表板30を重ねる。
(6)ボルト頭部が表板30の長座繰り穴34の座繰り面に接した状態でボルト71を表板30の表側から裏側に向けて通し、ボルト71の先端を裏板20のねじ孔25に螺合して、仮止めする。
(7)第1ストッパ41の摺動凸部41rを、表板30のガイドレール36に挟まれるように配置し、第1ストッパ41を表板30に重ねる。
(8)裏板20の長座繰り穴24の座繰り面にボルト61が接した状態で、ボルト軸を裏板20から表板30に向けて通し、さらに第1ストッパ41のスリット41sに通し、ボルト61の先端に蝶ナットを螺合して、仮止めする。
(9)第3ストッパ43の摺動凸部43rを、表板30のガイド溝に挟まれるように配置し、第3ストッパ43を表板30に重ねる。
(10)表板30の裏面にボルト61が接した状態で、ボルト61を表板30の裏面から表面に向けて通し、さらに第3ストッパ43のスリット43sに通し、ボルト61の先端に蝶ナット62を螺合して、仮止めする。
次に、以下のようにして、溝寸法に合わせて各ストッパ41、42、43、44の位置を調節する。
(11)第1ストッパ41と第2ストッパ42との間隔が、溝の上下寸法とビット101の径と正方形ベース102の一辺寸法とを足し合わせた寸法となるように、第1ストッパ41を移動して、蝶ナット62を締めて固定する。この際、溝に嵌める金物、ビット101、正方形ベース102、加工寸法決め板50、メモリ付定規等を、適宜組み合わせて用いる。
(12)同様に、第3ストッパ43と第4ストッパ44との間隔が、溝の左右寸法とビット101の径と正方形ベース102の一辺寸法とを足し合わせた寸法となるように、第3ストッパ43を移動して、蝶ボルト81、82を締めて固定する。
次に、以下のようにして、溝加工治具1を角柱の側面に取り付ける。
(13)加工する予定の溝の外形を表すマークを、角柱の側面に施す。
(14)溝加工治具1の裏板20の裏面を角柱の側面に面接触させた状態でスライドし、正面視において、表板30の基準穴31の下辺と、マークの下辺とを合わせる。
(15)同様に、表板30の基準穴31の左辺と、マークの左辺とを合わせる。
(16)基準穴31とマークを合わせたまま、第1クランプ11及び第2クランプ12で角柱を挟持する。
(17)第1クランプ11及び第2クランプ12に対して裏板20を固定するため、止めねじ21s、22sを締める。
(18)裏板20に対して表板30をスライドし、表板30の基準穴31の左辺と、マークの左辺とを合わせる。
そして、以下のようにして、トリマ100を用いて溝を加工する。
(19)トリマ100のビット101の先端を、溝深さと裏板20の厚みと表板30の厚みとを足し合わせた寸法だけ正方形ベース102の表面から突出させる。
(20)トリマ100を作動させてビット101を回転させ、ビット101を表板30の基準穴31内に挿入するとともに、正方形ベース102を4つのストッパ41、42、43、44に囲まれた空間に配置すると、ビット101が被加工体を削り、所定の溝深さに達すると、正方形ベース102が基準穴31を跨ぐ状態で、正方形ベース102の表面が表板30の表面に面接触する。
(21)その状態で、正方形ベース102を4つのストッパ41、42、43、44に当接させながらトリマ100を移動させて、溝の外周部分を削り、溝の中央部分にもトリマ100を移動させて、溝加工が完了する。
以上、本考案の好ましい実施例について詳述したが、本考案に係る溝加工治具は上述した実施形態に限定されるものではなく、実用新案登録請求の範囲に記載された本考案の要旨の範囲内において、種々の変形、変化が可能である。
本考案によれば、第1クランプ及び第2クランプに対してスライド自在に載置されるとともに、第1クランプ及び第2クランプに対して固定と非固定との切り替えが自在な裏板を備えるので、幅広の面に対して自由な位置に溝を加工するためのガイドができる。
本考案によれば、裏板に対してスライド自在に載置されるとともに、裏板に対して固定と非固定との切り替えが自在な表板を備えるので、溝加工治具を被加工体に固定した後に溝を加工する位置の調節ができる。
本考案によれば、表板の表面に設けられ、第1方向に対向して互いの間隔を調節自在な第1ストッパ及び第2ストッパと、表板の表面に設けられ、第1方向に直交する第2方向に対向して互いの間隔を調節自在な第3ストッパ及び第4ストッパとを備えるので、左右寸法の異なる溝を加工するためのガイドができる。
1 溝加工治具
11 第1クランプ
12 第2クランプ
20 裏板
21 第1案内部
22 第2案内部
23 逃げ穴
24 長座繰り穴
25 ねじ孔
30 表板
31 基準穴
32 ねじ孔
34 長座繰り穴
35 貫通穴
36 ガイドレール
37 ガイド溝
41 第1ストッパ
42 第2ストッパ
43 第3ストッパ
44 第4ストッパ
50 加工寸法決め板
51 ガイド穴
52 切り欠き
61 ボルト
62 蝶ナット
71 ボルト
81 蝶ボルト
82 蝶ボルト
100 トリマ
101 ビット
102 正方形ベース
200 被加工体

Claims (7)

  1. トリマをガイドする溝加工治具であって、
    被加工体を挟持する第1クランプ及び第2クランプと、
    前記第1クランプと前記第2クランプとの間に掛け渡され、前記第1クランプ及び前記第2クランプに対してスライド自在に載置されるとともに、固定と非固定との切り替えが自在な裏板と、
    前記裏板に対してスライド自在に載置されるとともに、固定と非固定との切り替えが自在な表板と、
    前記表板の表面に設けられ、第1方向に対向して互いの間隔を調節自在な第1ストッパ及び第2ストッパと、
    前記表板の表面に設けられ、前記第1方向に直交する第2方向に対向して互いの間隔を調節自在な第3ストッパ及び第4ストッパと、を備える
    ことを特徴とする溝加工治具。
  2. 前記第1ストッパは前記表板に対して前記第1方向にスライド自在に載置され、
    前記第2ストッパは前記表板に対して固定され、
    前記第3ストッパは前記表板に対して前記第2方向にスライド自在に載置され、
    前記第4ストッパは前記表板に対して固定される
    ことを特徴とする請求項1に記載の溝加工治具。
  3. 前記裏板は、前記第1クランプ及び前記第2クランプが挿通される穴を有する
    ことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の溝加工治具。
  4. 前記裏板は、前記表板の前記第1方向の動きを規制するとともに前記表板を前記第2方向にスライド自在に案内する案内部を有する
    ことを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の溝加工治具。
  5. 前記固定と非固定との切り替えは、ねじ機構により行われる
    ことを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の溝加工治具。
  6. トリマが加工する溝の深さ寸法と同じ厚み寸法を有し、前記トリマのビットが通る穴を有する加工寸法決め板を備える
    ことを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の溝加工治具。
  7. 前記加工寸法決め板は、前記トリマの正方形ベースの一辺と同じ長さの一辺を有する
    ことを特徴とする請求項6に記載の溝加工治具。
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