JP3205728U - Oa機器における原稿圧着板の開閉装置 - Google Patents
Oa機器における原稿圧着板の開閉装置 Download PDFInfo
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Abstract
【課題】軽くて、形状の自由度が高く、しかも、製造及び組み付けコストが低いOA機器における原稿圧着板の開閉装置を提供する。【解決手段】重心に近い側の原稿圧着板を開閉自在に支持する金属製の第1の開閉装置と、重心から離れた側の原稿圧着板を開閉自在に支持する第2の開閉装置4を備え、第2の開閉装置4が、複写機本体に取り付け固定されたベース部材4aと、基端部がヒンジ回転軸4dを介してベース部材に回動自在に枢着されたアーム部材4bと、基端部がアーム部材の先端部にリフト回転軸4eを介して回動自在に枢着されると共に、アーム部材と重なる方向に枢着されるリフト部材4cと、から成る。ベース部材、アーム部材またはリフト部材の少なくとも1つの部材が合成樹脂により成形され、アーム部材の先端部を弾性的に持ち上げるように付勢する第一捩りバネ4fまたはリフト部材がアーム部材と弾性的に重なるように付勢する第二捩りバネのいずれか一方のバネのみ、から構成される。【選択図】図2
Description
本考案は、複写機、ファクシミリ、スキャナー等の原稿のイメージを読み取る手段を備えたOA機器における原稿圧着板の開閉装置、特に、重量のある自動原稿送り装置(Auto Document Feeder:以下、ADF装置という。)を片側に備えている結果、重心が片寄っている原稿圧着板を開閉する装置に関する。
従来の、この種のOA機器における原稿圧着板の開閉装置としては、ADF装置に近い側の原稿圧着板に備えられた第1の開閉装置と、ADF装置から離れた側の原稿圧着板に備えられた第2の開閉装置があり、両者とも、OA機器の装置本体に取り付けられる取付部材と、該取付部材にヒンジ軸を介して回動自在に枢着される支持アームと、該支持アームの先端部に支軸を介して、該支持アームと重なる方向に回動自在に枢着されると共に上記原稿圧着板を取り付けるリフトアームから構成されていた。(例えば、特許文献1及び2参照)
上記従来の原稿圧着板の開閉装置は、上記第1の開閉装置だけでなく上記第2の開閉装置も金属板で構成されていた。
上記第1の開閉装置は、重量のあるADF装置に近いため、高トルクを必要とするので、従来とおり、金属板にて構成せざるを得ない。
しかしながら、上記第2の開閉装置は、ADF装置から離れているため、負荷が少なくて低トルクの装置でもよいにも拘わらず、上記第1の開閉装置と同様に金属板にて構成されていた。
従って、特に、上記第2の開閉装置は、必要以上に強度が高くて重く、形状の自由度が低いだけでなく、製造及び組み付けコストが高いという問題点があった。
上記第1の開閉装置は、重量のあるADF装置に近いため、高トルクを必要とするので、従来とおり、金属板にて構成せざるを得ない。
しかしながら、上記第2の開閉装置は、ADF装置から離れているため、負荷が少なくて低トルクの装置でもよいにも拘わらず、上記第1の開閉装置と同様に金属板にて構成されていた。
従って、特に、上記第2の開閉装置は、必要以上に強度が高くて重く、形状の自由度が低いだけでなく、製造及び組み付けコストが高いという問題点があった。
本考案のOA機器における原稿圧着板の開閉装置は、重心に近い側の原稿圧着板を開閉自在に支持する金属製の第1の開閉装置と、重心から離れた側の原稿圧着板を開閉自在に支持する第2の開閉装置を備え、上記第2の開閉装置が、複写機本体に取り付け固定されたベース部材と、基端部がヒンジ回転軸を介して上記ベース部材に回動自在に枢着されたアーム部材と、基端部が上記アーム部材の先端部にリフト回転軸を介して回動自在に枢着されると共に、上記アーム部材と重なる方向に枢着されるリフト部材と、から成るOA機器における原稿圧着板の開閉装置において、上記ベース部材、上記アーム部材または上記リフト部材の少なくとも1つの部材が合成樹脂により成形され、上記アーム部材の先端部を弾性的に持ち上げるように付勢する第一バネまたは上記リフト部材が上記アーム部材と弾性的に重なるように付勢する第二バネのいずれか一方のバネのみ、から構成されることを特徴とする。
本考案のOA機器における原稿圧着板の開閉装置は、ベース部材、アーム部材またはリフト部材の少なくとも1つの部材が合成樹脂により成形されているので、片寄った位置にADF装置を備えたADF装置を小さな開き操作力で軽快に開けることができ、ADF装置の閉方向のモーメントによる落下を緩和することができるだけでなく、軽くて、形状の自由度が高く、しかも、製造及び組み付けコストが低いという効果を有する。また、上記アーム部材の先端部を弾性的に持ち上げるように付勢する第一バネまたは上記リフト部材が上記アーム部材と弾性的に重なるように付勢する第二バネのいずれか一方のバネのみ、から構成することにより、更に軽くすることができる。
図1は、本考案による複写機の一実施例を示すもので、1は複写機本体、2は、ADF装置2aを備えた原稿圧着板である。3は、第1の開閉装置であって、上記複写機本体1に取り付けられ、原稿圧着板2のADF装置2aに近い側を開閉自在に支持している。4は、第2の開閉装置であって、上記複写機本体1に取り付けられ、原稿圧着板2のADF装置2aから離れた側を開閉自在に支持している。
図2および図3は、上記第2の開閉装置4を、それぞれ異なる方向から見た斜視図であって、4aは樹脂製ベース部材、4bは樹脂製アーム部材、4cは樹脂製リフト部材、4dはヒンジ回転軸、4eはリフト回転軸、4fは第一捩りバネ、および4gは第二捩りバネである。上記樹脂製ベース部材4a、樹脂製アーム部材4bおよび樹脂製リフト部材4cは、いずれもエンプラ等の合成樹脂により成形されている。なお、上記樹脂製ベース部材4a、樹脂製アーム部材4bまたは樹脂製リフト部材4cのうち、少なくとも1つの部材が合成樹脂製であればよく、全ての部材(4a,4b,4c)が合成樹脂製である必要はない。また、上記ヒンジ回転軸4dおよびリフト回転軸4eは、金属製が好ましいが、強度上、差し支えなければ樹脂製であってもよい。上記第一捩りバネ4fおよび第二捩りバネ4gは金属製である。
上記樹脂製ベース部材4aは、図3に示すように、取付孔4a′を介して固定ビス(図示せず)により、上記複写機本体1に取り付け固定されている。(図1参照)該樹脂製ベース部材4aには、上記ヒンジ回転軸4dが取り付けられている。
上記樹脂製アーム部材4bの基端部は、上記ヒンジ回転軸4dを介して、上記樹脂製ベース部材4aに回動自在に枢着されている。該ヒンジ回転軸4dには、上記第一捩りバネ4fが外挿されていて、その一端部は上記樹脂製ベース部材4aに弾性的に当接すると共に、他端部は上記樹脂製アーム部材4bに弾性的に当接し、該樹脂製アーム部材4bの先端部が弾性的に持ち上がるように構成されている。
上記樹脂製リフト部材4cの基端部は、上記リフト回転軸4eを介して、上記樹脂製アーム部材4bの先端部に回動自在に枢着されている。従って、該樹脂製リフト部材4cは、上記樹脂製アーム部材4bと重なる方向に枢着されている。上記リフト回転軸4eには、上記第二捩りバネ4gが外挿されていて、その一端部は上記樹脂製アーム部材4bに弾性的に当接すると共に、他端部は上記樹脂製リフト部材4cに弾性的に当接し、該樹脂製リフト部材4cが上記樹脂製アーム部材4bと弾性的に重なるように構成されている。
上記実施例の第2の開閉装置4は、以上のように構成されているので、原稿圧着板2が薄い原稿を圧着する際には、上記樹脂製リフト部材4cが重なった状態で、上記樹脂製アーム部材4bが上記樹脂製ベース部材4aに対して、上記ヒンジ回転軸4dを中心に回動する。また、上記原稿圧着板2が百科事典など厚い原稿を圧着する際には、図5に示すように、上記樹製脂リフト部材4cが、上記樹脂製アーム部材4bによりリフトアップされると共に、上記リフト回転軸4eを中心に回動して、水平(読取りガラス面と平行)になる。
なお、上記第1の開閉装置3は、例えば、上記特許文献2にも開示されているように、OA機器本体に取付け固定される取付部材と、該取付部材にヒンジ軸を介して回動自在に枢着される支持アームと、該支持アームの先端部に支軸を介し該支持アームと重なる方向に回動自在に枢着されると共に原稿圧着板を取り付けるリフトアームと、該リフトアームと上記取付部材との間に介在して、該リフトアームを上記支持アームと重なる方向に付勢すると同時に、該支持アームを開く方向に付勢するコンプレッションスプリングから構成される。
図6は、本達明の別の実施例を示すもので、上記第二捩りバネ4gに代えて、引っ張りバネ5を、上記樹脂製アーム部材4bと上記樹脂製リフト部材4cの間に張装することにより、上記第二捩りバネ4gと同じ機能を発揮させることができる。
図7Aおよび図7Bは、本考案の、また別の実施例を示すもので、1本の長い上記ヒンジ回転軸4dや上記リフト回転軸4eに代えて、それらが位置する上記樹脂製アーム部材4bの両端部から外方に向けてヒンジ回転軸8およびリフト回転軸9を突設すると共に、該ヒンジ回転軸8およびリフト回転軸9の先端面に斜面8aおよび9aを形成する。一方、上記樹脂製ベース部材4aや上記樹製脂リフト部材4cの軸受け部分に、弾性的に撓む軸ブラケット10および11を形成すると共に、これらの軸ブラケット10および11に、それぞれ軸孔10aおよび11aを開設する。上記ヒンジ回転軸8を上記軸孔10aに回転自在に填め込む場合には、上記軸ブラケット10を上記ヒンジ回転軸8の斜面8aに沿って強制的に押し込んで止める。同様にして、上記リフト回転軸9を上記軸孔11aに回転自在に填め込む場合には、上記軸ブラケット11を上記リフト回転軸9の斜面9aに沿って矢印方向に強制的に押し込んで止める。
図8は、本考案の、さらに別の実施例を示すもので、上記樹脂製アーム部材4bの両端部に、それぞれ、バネ保持部6および7を形成し、上記第一捩りバネ4fや上記第二捩りバネ4gを矢印でしめすように圧入して回転可能に保持するように構成する。その際、必要に応じて、上記バネ保持部6に開口6aを開設して、これに、上記第一捩りバネ4fの端部を挿通せしめる。
1 複写機本体
2 原稿圧着板
2a ADF装置
3 第1の開閉装置
4 第2の開閉装置
4a 樹脂製ベース部材
4b 樹脂製アーム部材
4c 樹脂製リフト部材
4d ヒンジ回転軸
4e リフト回転軸
4f 第一捩りバネ
4g 第二捩りバネ
5 引っ張りバネ
6 バネ保持部
6a 開口
7 バネ保持部
8 ヒンジ回転軸
8a 斜面
9 リフト回転軸
9a 斜面
10 軸ブラケット
10a 軸孔
11 軸ブラケット
11a 軸孔
2 原稿圧着板
2a ADF装置
3 第1の開閉装置
4 第2の開閉装置
4a 樹脂製ベース部材
4b 樹脂製アーム部材
4c 樹脂製リフト部材
4d ヒンジ回転軸
4e リフト回転軸
4f 第一捩りバネ
4g 第二捩りバネ
5 引っ張りバネ
6 バネ保持部
6a 開口
7 バネ保持部
8 ヒンジ回転軸
8a 斜面
9 リフト回転軸
9a 斜面
10 軸ブラケット
10a 軸孔
11 軸ブラケット
11a 軸孔
Claims (5)
- 重心に近い側の原稿圧着板を開閉自在に支持する金属製の第1の開閉装置と、重心から離れた側の原稿圧着板を開閉自在に支持する第2の開閉装置を備え、上記第2の開閉装置が、複写機本体に取り付け固定されたベース部材と、基端部がヒンジ回転軸を介して上記ベース部材に回動自在に枢着されたアーム部材と、基端部が上記アーム部材の先端部にリフト回転軸を介して回動自在に枢着されると共に、上記アーム部材と重なる方向に枢着されるリフト部材と、から成るOA機器における原稿圧着板の開閉装置において、上記ベース部材、上記アーム部材または上記リフト部材の少なくとも1つの部材が合成樹脂により成形され、上記アーム部材の先端部を弾性的に持ち上げるように付勢する第一バネまたは上記リフト部材が上記アーム部材と弾性的に重なるように付勢する第二バネのいずれか一方のバネのみ、から構成されることを特徴とするOA機器における原稿圧着板の開閉装置。
- 前記第一バネが、捩りバネまたは引っ張りバネであることを特徴とする請求項1に記載のOA機器における原稿圧着板の開閉装置。
- 前記第二バネが、捩りバネまたは引っ張りバネであることを特徴とする請求項1に記載のOA機器における原稿圧着板の開閉装置。
- 前記アーム部材の両端部から外方に向けてヒンジ回転軸およびリフト回転軸を突設すると共に、前記ベース部材および上記リフト部材の軸受け部分に、弾性的に撓む軸ブラケットをそれぞれ形成して、各軸ブラケットにそれぞれ軸孔を開設し、上記ヒンジ回転軸およびリフト回転軸を上記軸孔にそれぞれ回転自在に填め込むことを特徴とする請求項1、2または3に記載のOA機器における原稿圧着板の開閉装置。
- 前記アーム部材の両端部に、それぞれ、バネ保持部を形成して、これらのバネ保持部内に前記第一捩りバネまたは前記第二捩りバネを圧入して回転可能に保持するように構成したことを特徴とする請求項2、3または4に記載のOA機器における原稿圧着板の開閉装置。
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JP2016002466U JP3205728U (ja) | 2016-05-31 | 2016-05-31 | Oa機器における原稿圧着板の開閉装置 |
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