JP3205581B2 - コラーゲン架橋阻害剤 - Google Patents
コラーゲン架橋阻害剤Info
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- JP3205581B2 JP3205581B2 JP34964091A JP34964091A JP3205581B2 JP 3205581 B2 JP3205581 B2 JP 3205581B2 JP 34964091 A JP34964091 A JP 34964091A JP 34964091 A JP34964091 A JP 34964091A JP 3205581 B2 JP3205581 B2 JP 3205581B2
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- collagen
- primrose
- collagen crosslinking
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Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、ヤクモソウの抽出物を
含有することを特徴とするコラーゲン架橋阻害剤に関す
る。
含有することを特徴とするコラーゲン架橋阻害剤に関す
る。
【０００２】
【従来の技術】肌のしわは、女性の大きな悩みであり、
しわ対策用の化粧料も数多く出されているが、実質的に
はヒアルロン酸やコラーゲンなどによる保湿性によっ
て、しわを伸ばしたり、隠したりしているのが現状で、
本質的にしわを予防するものは数少ない。
しわ対策用の化粧料も数多く出されているが、実質的に
はヒアルロン酸やコラーゲンなどによる保湿性によっ
て、しわを伸ばしたり、隠したりしているのが現状で、
本質的にしわを予防するものは数少ない。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】皮膚は、老化にともな
って柔軟性や伸縮性を失い、しわが形成される。このし
わの一つの原因として、真皮中のコラーゲンが糖などと
反応して非酵素的に修飾され、コラーゲン分子間の架橋
が起こることが挙げられる。そこで、ヤクモソウの抽出
物について検討した結果、優れたコラーゲン架橋阻害作
用を示したことから本発明を完成した。
って柔軟性や伸縮性を失い、しわが形成される。このし
わの一つの原因として、真皮中のコラーゲンが糖などと
反応して非酵素的に修飾され、コラーゲン分子間の架橋
が起こることが挙げられる。そこで、ヤクモソウの抽出
物について検討した結果、優れたコラーゲン架橋阻害作
用を示したことから本発明を完成した。
【０００４】
【課題を解決するための手段】本発明は、ヤクモソウの
抽出物を含有することを特徴とするコラーゲン架橋阻害
剤である。本発明でいうヤクモソウとは、シソ科メハジ
キ（学名はLeonurus sibiricus L.）であり、市販され
ているその全草の乾燥品を利用することができる。
抽出物を含有することを特徴とするコラーゲン架橋阻害
剤である。本発明でいうヤクモソウとは、シソ科メハジ
キ（学名はLeonurus sibiricus L.）であり、市販され
ているその全草の乾燥品を利用することができる。
【０００５】ヤクモソウの抽出物は、例えば、ヤクモソ
ウの乾燥品に水、エタノール、1,3-ブチレングリコー
ル、プロピレングリコールなどの単独あるいは混合溶媒
を加え、室温であるいは加熱して常法により抽出するこ
とができる。ヤクモソウの抽出物は以後の操作を容易に
するために、必要に応じて濃縮あるいは濃縮乾固するこ
とができる。また、必要に応じて抽出物中に含まれる多
糖類を冷蔵などにより沈澱除去することができる。
ウの乾燥品に水、エタノール、1,3-ブチレングリコー
ル、プロピレングリコールなどの単独あるいは混合溶媒
を加え、室温であるいは加熱して常法により抽出するこ
とができる。ヤクモソウの抽出物は以後の操作を容易に
するために、必要に応じて濃縮あるいは濃縮乾固するこ
とができる。また、必要に応じて抽出物中に含まれる多
糖類を冷蔵などにより沈澱除去することができる。
【０００６】本発明のコラーゲン架橋阻害剤にはヤクモ
ソウの抽出物の効果を損なわない範囲内で、油脂類、ロ
ウ類、炭化水素類、脂肪酸類、アルコール類、エステル
類、界面活性剤などの原料を配合することができる。
ソウの抽出物の効果を損なわない範囲内で、油脂類、ロ
ウ類、炭化水素類、脂肪酸類、アルコール類、エステル
類、界面活性剤などの原料を配合することができる。
【０００７】
【実施例】次に本発明を詳細に説明するため実施例を挙
げるが、本発明はこれに限定されるものではない。
げるが、本発明はこれに限定されるものではない。
【０００８】実施例−１ ヤクモソウの熱水抽出物 市販のヤクモソウ（全草の乾燥品）100gに精製水を１Ｌ
加え、100℃で２時間加熱し冷却後濾過した。残さにさ
らに水を１Ｌ加え、同様にして加熱抽出した。濾液をあ
わせ減圧濃縮した後、真空凍結乾燥することによりヤク
モソウの熱水抽出物30gを得た。
加え、100℃で２時間加熱し冷却後濾過した。残さにさ
らに水を１Ｌ加え、同様にして加熱抽出した。濾液をあ
わせ減圧濃縮した後、真空凍結乾燥することによりヤク
モソウの熱水抽出物30gを得た。
【０００９】実施例−２ ヤクモソウの30％エタノール
抽出物 市販のヤクモソウ（全草の乾燥品）100gに30％エタノー
ル水溶液を１Ｌ加え、室温で２晩抽出した。吸引濾過し
た後、その濾液を減圧濃縮し、つづいて、真空凍結乾燥
することによりヤクモソウの30％エタノール抽出物15g
を得た。
抽出物 市販のヤクモソウ（全草の乾燥品）100gに30％エタノー
ル水溶液を１Ｌ加え、室温で２晩抽出した。吸引濾過し
た後、その濾液を減圧濃縮し、つづいて、真空凍結乾燥
することによりヤクモソウの30％エタノール抽出物15g
を得た。
【００１０】実施例−３ ヤクモソウの50％1,3-ブチレ
ングリコール抽出物 市販のヤクモソウ（全草の乾燥品）100gに50％1,3-ブチ
レングリコール（1,3-BG）水溶液を１Ｌ加え、室温で１
週間抽出した。吸引濾過で残さを取り除き、ヤクモソウ
の50％1,3-BG抽出物を得た。
ングリコール抽出物 市販のヤクモソウ（全草の乾燥品）100gに50％1,3-ブチ
レングリコール（1,3-BG）水溶液を１Ｌ加え、室温で１
週間抽出した。吸引濾過で残さを取り除き、ヤクモソウ
の50％1,3-BG抽出物を得た。
【００１１】
【発明の効果】次に、本発明の効果を詳細に説明するた
め、実験例を挙げる。
め、実験例を挙げる。
【００１２】実験例−１ コラーゲン架橋阻害試験 トリプシン可溶化コラーゲン（タイプI-P、新田ゼラチ
ン株式会社）0.5ml（３mg/ml）、１Ｍ Ｄ−リボース0.3
ml、蒸留水1.75ml、0.1Ｍリン酸緩衝液（pH7.2） 0.15m
lおよびヤクモソウの抽出物の水溶液0.3mlを無菌的に混
合し、37℃で２週間インキュベートした。Ｄ−リボース
およびヤクモソウの抽出物の水溶液を蒸留水に置き換え
たものをブランクとし、また、ヤクモソウの抽出物の水
溶液のみを蒸留水に置き換えたものをコントロールとし
た。コラーゲン架橋阻害物質として知られるアミノグア
ニジン（２Ｍ）をヤクモソウ抽出物の水溶液の代わりに
加えたものをポジティブコントロールとした。コラーゲ
ンのブロムシアン分解は藤本らの方法｛Biochemical Re
search, 5(3), 279-281 (1984)｝で行った。すなわち、
インキュベート後、各々の溶液を真空凍結乾燥し、ブロ
ムシアン（10mg/ml）の70％ギ酸溶液を１ml加え、20℃
で３時間分解した。分解後、９mlの蒸留水を加えた後、
12,000rpmで30分間遠心分離して未分解物を除いた。こ
の上清を減圧濃縮乾固した後、６Ｎ塩酸１mlを加え、11
0℃で24時間加水分解した。この加水分解物中のヒドロ
キシプロリン量は、Woessnerの方法｛Arch. Biochem. B
iophys., 93, 440-447 (1961)｝で測定した。 ブロム
シアン分解によって可溶化されたコラーゲン量（相対
値）を表１に示した。
ン株式会社）0.5ml（３mg/ml）、１Ｍ Ｄ−リボース0.3
ml、蒸留水1.75ml、0.1Ｍリン酸緩衝液（pH7.2） 0.15m
lおよびヤクモソウの抽出物の水溶液0.3mlを無菌的に混
合し、37℃で２週間インキュベートした。Ｄ−リボース
およびヤクモソウの抽出物の水溶液を蒸留水に置き換え
たものをブランクとし、また、ヤクモソウの抽出物の水
溶液のみを蒸留水に置き換えたものをコントロールとし
た。コラーゲン架橋阻害物質として知られるアミノグア
ニジン（２Ｍ）をヤクモソウ抽出物の水溶液の代わりに
加えたものをポジティブコントロールとした。コラーゲ
ンのブロムシアン分解は藤本らの方法｛Biochemical Re
search, 5(3), 279-281 (1984)｝で行った。すなわち、
インキュベート後、各々の溶液を真空凍結乾燥し、ブロ
ムシアン（10mg/ml）の70％ギ酸溶液を１ml加え、20℃
で３時間分解した。分解後、９mlの蒸留水を加えた後、
12,000rpmで30分間遠心分離して未分解物を除いた。こ
の上清を減圧濃縮乾固した後、６Ｎ塩酸１mlを加え、11
0℃で24時間加水分解した。この加水分解物中のヒドロ
キシプロリン量は、Woessnerの方法｛Arch. Biochem. B
iophys., 93, 440-447 (1961)｝で測定した。 ブロム
シアン分解によって可溶化されたコラーゲン量（相対
値）を表１に示した。
【００１３】
【表１】
【００１４】表１に示したように、Ｄ−リボースによっ
てコラーゲンが架橋されブロムシアン分解によって可溶
化しなくなるが、ヤクモソウの抽出物によってその架橋
が阻害された。
てコラーゲンが架橋されブロムシアン分解によって可溶
化しなくなるが、ヤクモソウの抽出物によってその架橋
が阻害された。
【００１５】以上示したように、本発明のヤクモソウの
抽出物は優れたコラーゲン架橋阻害作用を示した。
抽出物は優れたコラーゲン架橋阻害作用を示した。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7，ＤＢ名) A61K 7/00 - 7/50 A61K 35/78 ＣＡ（ＳＴＮ)
Claims (1)
- 【請求項１】 ヤクモソウの抽出物を含有することを
特徴とするコラーゲン架橋阻害剤。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP34964091A JP3205581B2 (ja) | 1991-12-07 | 1991-12-07 | コラーゲン架橋阻害剤 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP34964091A JP3205581B2 (ja) | 1991-12-07 | 1991-12-07 | コラーゲン架橋阻害剤 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH05155751A JPH05155751A (ja) | 1993-06-22 |
| JP3205581B2 true JP3205581B2 (ja) | 2001-09-04 |
Family
ID=18405105
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP34964091A Expired - Fee Related JP3205581B2 (ja) | 1991-12-07 | 1991-12-07 | コラーゲン架橋阻害剤 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3205581B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CA2212314A1 (en) * | 1996-08-02 | 1998-02-02 | Institute For Advanced Skin Research Inc. | Composition for enhancing hyaluronic acid productivity and method for preparing same |
| JP2006111545A (ja) * | 2004-10-13 | 2006-04-27 | Nippon Menaade Keshohin Kk | グルタチオンレダクターゼ活性増強剤 |
| JP2012500231A (ja) * | 2008-08-18 | 2012-01-05 | 復旦大学附属中山医院 | セラミド産生促進剤 |
-
1991
- 1991-12-07 JP JP34964091A patent/JP3205581B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH05155751A (ja) | 1993-06-22 |
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Legal Events
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Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100629 Year of fee payment: 9 |
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