JP3205536B2 - 液晶表示素子およびその製造方法 - Google Patents

液晶表示素子およびその製造方法

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JP3205536B2 JP07006998A JP7006998A JP3205536B2 JP 3205536 B2 JP3205536 B2 JP 3205536B2 JP 07006998 A JP07006998 A JP 07006998A JP 7006998 A JP7006998 A JP 7006998A JP 3205536 B2 JP3205536 B2 JP 3205536B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、液晶表示素子およ
びその製造方法に関し、特に、1枚の基板上に複数のゲ
ストホストモードの液晶層を備えて、反射型でも明るい
カラー画像を表示することができる液晶表示素子および
その製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の液晶表示素子としては、捻じれネ
マチック液晶と偏光板とを組み合わせることにより、各
画素ごとに透過する光を制御して画像を表示するものが
多く用いられている。また、カラー画像を表示する液晶
表示素子は、さらに、隣接する3つの画素ごとに対応さ
せて、赤、緑、または青の光を透過するマイクロカラー
フィルタを設け、加法混色により、カラー画像を表示し
得るようになっている。
【0003】しかし、この種の液晶表示素子では、偏光
板およびカラーフィルタによる光の吸収量が多いため、
液晶表示素子全体の光の透過率が10%以下程度にな
り、明るい表示を行うことが困難である。特に、外光を
利用する反射型の液晶表示素子を構成した場合には、色
の認識が困難になるほど暗くなりがちである。
【0004】これに対して、反射型でも明るいカラー画
像を表示し得る液晶表示素子として、特開昭61−23
8024号公報や、特開平3−238424号公報に示
されるように、2色性色素を用いて各色ごとの光の吸
収、透過を制御するゲストホストモードの液晶表示素子
が提案されている。この液晶表示素子は、それぞれ互い
に異なる色の2色性色素を含む液晶層を有する複数のパ
ネルが重ね合わされて構成されている。具体的には、そ
れぞれシアン、マゼンタ、またはイエローの2色性色素
を含む液晶が1対のガラス基板に挟まれて成る3枚の液
晶パネルを重ね、すべての層で光を吸収した場合に黒表
示、すべての層で光を透過させた場合に白表示、また、
一部の層だけが光を吸収した場合に着色表示が行われる
ようになっている。この種のゲストホストモードの液晶
表示素子は、カラーフィルタや偏向板によって光が吸収
されることはないために、明るく鮮やかな色表示がで
き、反射型液晶表示素子にも適している。
【0005】しかしながら、上記のようにそれぞれ1対
のガラス基板を有する複数のパネルを重ねて液晶表示素
子を作製した場合には、画素が細かくなると、各パネル
を構成するガラス基板の厚さが画素に比べて相対的に大
きくなるのために、視差の影響が大きくなり、表示画像
を斜めから見たときに色ずれが生じるという課題があ
る。
【0006】そこで、このような視差による色ずれを解
消すべく、特開平6−337643号公報に示されるよ
うな、いわゆる高分子分散型の液晶表示素子が提案され
ている。この高分子分散型の液晶表示素子では、図32
に示すように、基板291上に、レジスト材料または高
分子材料298中にゲストホスト液晶299を分散保持
させて固体化させた液晶層295〜297が積層されて
構成されている。また、各液晶層295〜297に対応
させて、1枚の基板291上に設けられた駆動素子に接
続される駆動電極292〜294が形成されている。こ
のように、各液晶層295〜297間にガラス基板を必
要としない構成とすることにより、視差による色ずれの
ないゲストホストモードの液晶表示素子が得られる。
【0007】しかし、このような高分子分散型の液晶表
示素子は、レジスト材料また高分子材料298中にゲス
トホスト液晶299を分散保持するために、液晶層29
5〜297中におけるレジスト材料または高分子材料2
98の占める割合が多くなる(ゲストホスト液晶299
の占める割合が小さくなる。)。そのために、実質的な
開口率が小さくなり、コントラスト比を高くすることが
困難であるという課題を有していた。
【0008】そこで、本発明者らは、先に特願平9−1
27057号にて、図33に示すような液晶表示素子を
提案した。この液晶表示素子は、基板101上に、フィ
ルム状の封止板113〜115が支持部材(スペーサ)
108〜110に支持されて積層され、基板101と封
止板113との間、および各封止板113〜115の間
に、液晶125〜127が封入されて構成されている。
このように、支持部材108〜110に支持されたフィ
ルム状の封止板113〜115を用いることにより、ガ
ラス基板を用いる場合のような視差による色ずれを解消
することができ、しかも、前記高分子分散型の液晶表示
素子のように液晶を保持するための高分子材料を必要と
せず、封止板113〜115間における液晶125〜1
27の占める割合が多いため、実質的な開口率を大きく
してコントラスト比を高くすることができる。
【0009】ここで、上記のような液晶表示素子の支持
部材108〜110は、例えば、各層ごとに、基板10
1または封止板113,114上に感光性樹脂を塗布
し、支持部材108〜110を形成する部分だけをマス
ク露光によって重合、硬化させた後、他の部分を現像し
て除去することにより形成される。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】上記のようにフィルム
状の封止板113〜115を積層する構造の液晶表示素
子では、支持部材108〜110が各層で正確に同じ位
置に形成されていないと、封止板113〜115が確実
に支持されない。具体的には、支持部材108〜110
の位置合わせの精度が十分でなく、例えば図34(a)
に示すように支持部材108,109の位置にずれが生
じた場合には、封止板114と基板101とを貼り合わ
せる際の圧力などによって、図34(b)に示すように
封止板113…が変形したり、さらにずれ量が大きい場
合には、図34(c)に示すように第2表示層122の
支持部材109が第1表示層117に食い込み、第1表
示層117や第2表示層122の構造が破壊されること
になる。それゆえ、前記のようにマスク露光によって各
層の支持部材108〜110を形成する場合には、マス
クの正確な位置合わせを行う必要がある。
【0011】また、支持部材108…の部分は光の透過
率が制御されない領域になるので、開口率を大きくする
ためには、画素内で支持部材108〜110の占める面
積をできるだけ小さくすることが好ましいが、そのため
には、上記マスクの位置合わせ精度を一層高くする必要
がある。具体的には、例えば支持部材109…を7μm
角の大きさで形成する場合には、支持部材109…の位
置ずれが3μm以上になると、前記のような第1表示層
117等の破壊を生じることになる。それゆえ、上記位
置ずれが3μm以下になるようにマスクの位置合わせを
行う必要がある。
【0012】したがって、精度の高いマスキング工程を
設けることによる製造コストの増大を招く虞があるとい
う課題を有していた。
【0013】本発明は、上記の課題を考慮してなされた
ものであって、支持部材を形成する際のマスクの位置合
わせ工程を必要とせず、製造コストの低減を図ることが
できるとともに、支持部材の占める面積を小さくしてコ
ントラスト比を一層高くすることが容易にできる液晶表
示素子およびその製造方法の提供を目的としている。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、請求項1の発明は、透明な材料から成り、反射膜
が形成された基板と、上記基板の反射膜が形成された側
に対向して設けられた封止板と、上記基板と封止板との
間に設けられた液晶層とを有する液晶表示素子であっ
て、上記反射膜に開口部が形成されるとともに、上記基
板と上記封止板との間における、上記反射膜の開口部が
形成されている位置に、感光性樹脂が上記開口部を介し
て露光されることにより形成された、上記封止板を支持
する支持部材が設けられていることを特徴としている。
【0015】このように構成されていることにより、支
持部材の位置精度が高いので、支持部材の占める面積を
小さくしてコントラスト比を高くすることが容易にでき
る。
【0016】請求項2の発明は、請求項1の液晶表示素
子であって、上記感光性樹脂は、ネガ型レジストである
ことを特徴としている。
【0017】これにより、上記のように感光性樹脂が上
記開口部を介して露光されることにより形成された支持
部材を容易に得ることができる。
【0018】請求項3の発明は、請求項2の液晶表示素
子であって、上記液晶層は、高分子と、上記高分子中に
分散して保持された液晶とを含むことを特徴としてい
る。
【0019】これにより、封止板が液晶層中の高分子に
よって支持部材に確実に固定された液晶表示素子を得る
ことができる。
【0020】請求項4の発明は、請求項1の液晶表示素
子であって、上記感光性樹脂は、上記液晶層を形成する
ための液晶と感光性の高分子前駆体とを含む混合溶液中
の上記高分子前駆体であることを特徴としている。
【0021】これにより、液晶層が、混合溶液の露光に
よる支持部材の形成に消費されて残った液晶によって形
成されるので、実質的な開口率が大きく、コントラスト
比の一層高い液晶表示素子を得ることができる。
【0022】請求項5の発明は、請求項1の液晶表示素
子であって、上記液晶層と封止板とが、複数組重ねて設
けられ、各封止板の間における、上記反射膜の開口部が
形成されている位置に、感光性樹脂が上記開口部を介し
て露光されることにより形成された、各封止板を支持す
る支持部材が設けられていることを特徴としている。こ
れにより、カラー画像を表示可能な液晶表示素子を構成
することができる。
【0023】請求項6の発明は、請求項5の液晶表示素
子であって、上記各封止板を支持する支持部材は、それ
ぞれ互いに感光波長特性が異なる感光性樹脂から形成さ
れていることを特徴としている。
【0024】これにより、支持部材を容易に所定の高さ
にできるので、液晶層の厚さを所定の厚さに形成して、
色バランスの良好な液晶表示素子を得ることができる。
【0025】請求項7の発明は、請求項5の液晶表示素
子であって、上記液晶層と封止板とが3組設けられ、各
液晶層は、それぞれ、シアン、マゼンタ、またはイエロ
ーのうち互いに異なる色の2色性色素と液晶とを含むゲ
ストホスト液晶を含むことを特徴としている。
【0026】これにより、フルカラー画像を表示可能な
液晶表示素子を構成することができる。
【0027】請求項8の発明は、請求項1の液晶表示素
子についての液晶表示素子の製造方法であって、上記基
板上に、上記開口部を有する反射膜を形成する工程と、
上記反射膜が形成された基板上に感光性樹脂層を形成す
る工程と、上記感光性樹脂層を、上記基板側から上記反
射膜の開口部を介して露光し、硬化させる工程と、上記
感光性樹脂層における、上記反射膜の遮蔽により露光さ
れなかった部分を現像により除去して、上記支持部材を
形成する工程と、上記支持部材に上記封止板を密着させ
る工程と、上記基板と封止板との間に液晶を封入して上
記液晶層を形成する工程とを有することを特徴としてい
る。
【0028】これにより、支持部材は、確実に開口部の
位置に形成され、支持部材の位置精度を高くすることが
容易にできるので、支持部材の位置ずれによる液晶層の
破壊等を生じることなく支持部材の占める面積を小さく
して、コントラスト比の高い液晶表示素子を製造するこ
とができる。しかも、別途マスクを用いる場合のように
マスクの位置合わせをする必要がないので、製造コスト
の低減を図ることもできる。
【0029】請求項9の発明は、請求項8の液晶表示素
子の製造方法であって、上記感光性樹脂層は、ネガ型レ
ジストから形成されていることを特徴としている。
【0030】これにより、支持部材の形成に一般的な材
料を適用することができるので、支持部材を容易、か
つ、安価な製造コストで製造することができる。
【0031】請求項10の発明は、請求項8の液晶表示
素子の製造方法であって、上記液晶層を形成する工程
は、上記基板と封止板との間に、液晶と感光性の高分子
前駆体とを含む混合溶液を封入する工程と、上記混合溶
液を上記封止板側から露光し、上記混合溶液中の高分子
前駆体を硬化させることにより、高分子と、上記高分子
中に分散して保持された液晶とを含む上記液晶層を形成
するとともに、上記封止板を上記基板に固定する工程と
を含むことを特徴としている。
【0032】これにより、露光によって硬化した高分子
によって、基板と封止板とを容易、かつ、確実に固定す
ることができる。
【0033】請求項11の発明は、請求項8の液晶表示
素子の製造方法であって、上記支持部材に上記封止板を
密着させる工程は、上記支持部材と上記封止板とを接着
して、上記封止板を上記基板に固定する接着工程を含む
ことを特徴としている。
【0034】また、請求項12の発明は、請求項11の
液晶表示素子の製造方法であって、上記接着工程は、上
記支持部材、または上記封止板の少なくとも何れか一方
に接着剤を塗布する工程を含むことを特徴としている。
【0035】さらに、請求項13の発明は、請求項11
の液晶表示素子の製造方法であって、上記封止板または
支持部材の少なくとも何れか一方が、加熱または加圧の
少なくとも何れか一方により可塑性を有する材料から成
り、上記接着工程は、上記支持部材に上記封止板を密着
させた状態で加熱または加圧の少なくとも何れか一方を
行って、上記封止板を上記基板に固定する工程であるこ
とを特徴としている。
【0036】これらにより、液晶と感光性の高分子前駆
体とを含む混合溶液を用いなくても、基板と封止板とを
容易、かつ、確実に固定することができるので、液晶層
における液晶の占める割合を大きくして、実質的な開口
率を大きくし、一層コントラスト比の高い液晶表示素子
を製造することができる。
【0037】請求項14の発明は、請求項5の液晶表示
素子についての製造方法であって、請求項8の各工程に
加えて、さらに、上記封止板上に新たな感光性樹脂層を
形成する工程と、上記新たな感光性樹脂層を、上記基板
側から上記反射膜の開口部および既に形成された支持部
材を介して露光し、硬化させる工程と、上記新たな感光
性樹脂層における、上記反射膜の遮蔽により露光されな
かった部分を現像により除去して、新たな支持部材を形
成する工程と、上記新たな支持部材に新たな封止板を密
着させる工程と、上記既に形成された封止板と上記新た
な封止板との間に、液晶を封入して新たな液晶層を形成
する工程とをそれぞれ少なくとも1回行うことにより、
複数の液晶層を形成することを特徴としている。
【0038】これにより、カラー画像を表示可能な液晶
表示素子を製造することができる。
【0039】請求項15の発明は、請求項14の液晶表
示素子の製造方法であって、上記各封止板を支持する支
持部材は、それぞれ互いに感光波長特性が異なる感光性
樹脂から形成されるとともに、上記各支持部材を、それ
ぞれ互いに波長の異なる光によって露光し、硬化させる
ことを特徴としている。
【0040】これにより、新たに形成される支持部材へ
の露光強度が、既に形成された支持部材の吸収によって
減少しにくくなるので、支持部材を確実に硬化させて所
定の高さに形成することが容易にできるので、液晶層の
厚さを所定の厚さに形成して、色バランスの良好な液晶
表示素子を製造することができる。
【0041】請求項16の発明は、請求項1の液晶表示
素子についての液晶表示素子の製造方法であって、上記
基板上に、上記開口部を有する反射膜を形成する工程
と、上記基板上における上記反射膜の開口部が形成され
た以外の所定の領域に補助支持部材を形成する工程と、
上記補助支持部材に上記封止板を密着させる工程と、上
記基板と封止板との間に、液晶と感光性の高分子前駆体
とを含む混合溶液を封入する工程と、上記混合溶液を上
記基板側から上記反射膜の開口部を介して露光し、上記
混合液中の高分子前駆体を上記反射膜の開口部に対応す
る位置に析出および硬化させて上記支持部材を形成する
とともに、残った混合液中の液晶により上記液晶層を形
成する工程と、を有することを特徴としている。
【0042】これにより、支持部材は、確実に開口部の
位置に形成され、支持部材の位置精度を高くすることが
容易にできるので、支持部材の位置ずれによる液晶層の
破壊等を生じることなく支持部材の占める面積を小さく
できるうえ、液晶層が、混合溶液の露光による支持部材
の形成に消費されて残った液晶によって形成されるの
で、実質的な開口率を大きくでき、コントラスト比の一
層高い液晶表示素子を製造することができる。しかも、
別途マスクを用いる場合のようにマスクの位置合わせを
する必要がないので、製造コストの低減を図ることもで
きる。
【0043】請求項17の発明は、請求項16の液晶表
示素子の製造方法であって、上記補助支持部材を形成す
る工程は、上記反射膜が形成された基板上にネガ型レジ
スト層を形成する工程と、上記ネガ型レジスト層を、上
記基板と反対側から所定のマスクパターンを介して露光
し、硬化させる工程と、上記ネガ型レジスト層におけ
る、上記マスクパターンの遮蔽により露光されなかった
部分を現像により除去する工程とを有することを特徴と
している。
【0044】これにより、補助支持部材の形成に一般的
な材料を適用することができるので、補助支持部材を容
易、かつ、安価な製造コストで製造することができる。
【0045】請求項18の発明は、請求項5の液晶表示
素子についての製造方法であって、請求項16の各工程
に加えて、さらに、既に形成された封止板上における既
に形成された補助支持部材に対応する位置に新たな補助
支持部材を形成する工程と、上記新たな補助支持部材に
新たな封止板を密着させる工程と、上記既に形成された
封止板と新たな封止板との間に、液晶と感光性の高分子
前駆体とを含む新たな混合溶液を封入する工程と、上記
新たな混合溶液を上記基板側から上記反射膜の開口部お
よび既に形成された支持部材を介して露光し、上記新た
な混合液中の高分子前駆体を上記反射膜の開口部に対応
する位置に析出および硬化させて新たな支持部材を形成
するとともに、残った混合液中の液晶により新たな液晶
層を形成する工程とをそれぞれ少なくとも1回行うこと
により、複数の液晶層を形成することを特徴としてい
る。
【0046】これにより、カラー画像を表示可能な液晶
表示素子を製造することができる。
【0047】請求項19の発明は、請求項18の液晶表
示素子の製造方法であって、上記各封止板を支持する支
持部材は、それぞれ互いに感光波長特性が異なる感光性
樹脂から形成されるとともに、上記各支持部材を、それ
ぞれ互いに波長の異なる光によって露光し、硬化させる
ことを特徴としている。
【0048】これにより、新たに形成される支持部材へ
の露光強度が、既に形成された支持部材の吸収によって
減少しにくくなるので、支持部材を確実に硬化させて所
定の高さに形成することが容易にできるので、液晶層の
厚さを所定の厚さに形成して、色バランスの良好な液晶
表示素子を製造することができる。
【0049】請求項20の発明は、請求項1の液晶表示
素子についての液晶表示素子の製造方法であって、上記
基板上に、上記開口部を有する反射膜を形成する工程
と、上記反射膜が形成された基板上に感光性樹脂層を形
成する工程と、上記基板側から、第1のマスキング部材
によって、上記反射膜の開口部のうちの一部の第1の開
口部が露出するように他の第2の開口部を覆い、上記感
光性樹脂層を、上記基板側から上記反射膜の第1の開口
部を介して露光し、硬化させる工程と、上記感光性樹脂
層における、上記反射膜およびマスキング部材の遮蔽に
より露光されなかった部分を現像により除去して、上記
支持部材のうちの一部の第1の支持部材を形成する工程
と、上記第1の支持部材に上記封止板を密着させる工程
と、上記基板と封止板との間に、液晶と感光性の高分子
前駆体とを含む混合溶液を封入する工程と、上記基板側
から、第2のマスキング部材によって、上記反射膜の第
1の開口部を覆い、上記混合溶液を、上記基板側から上
記反射膜の第2の開口部を介して露光し、上記混合液中
の高分子前駆体を上記反射膜の第2の開口部に対応する
位置に析出および硬化させて上記支持部材のうちの他の
第2の支持部材を形成するとともに、残った混合液中の
液晶により上記液晶層を形成する工程とを有することを
特徴としている。
【0050】これにより、基板1と封止板、および各封
止板の間隙が、第1の支持部材により均一に保たれ、液
晶表示素子の表示色のバランスを一定に保たれるととも
に、液晶層が、混合溶液の露光による支持部材の形成に
消費されて残った液晶によって形成されるので、実質的
な開口率が大きく、コントラスト比の一層高い液晶表示
素子を製造することができる。
【0051】請求項21の発明は、請求項5の液晶表示
素子についての製造方法であって、請求項20の各工程
に加えて、さらに、上記封止板上に新たな感光性樹脂層
を形成する工程と、上記基板側から、上記第1のマスキ
ング部材によって、上記反射膜の第2の開口部を覆い、
上記新たな感光性樹脂層を、上記基板側から上記反射膜
の第1の開口部および既に形成された第1の支持部材を
介して露光し、硬化させる工程と、上記新たな感光性樹
脂層における、上記反射膜およびマスキング部材の遮蔽
により露光されなかった部分を現像により除去して、新
たな第1の支持部材を形成する工程と、上記新たな第1
の支持部材に新たな封止板を密着させる工程と、上記既
に形成された封止板と新たな封止板との間に、液晶と感
光性の高分子前駆体とを含む新たな混合溶液を封入する
工程と、上記基板側から、上記第2のマスキング部材に
よって、上記反射膜の第1の開口部を覆い、上記新たな
混合溶液を、上記基板側から上記反射膜の第2の開口部
および既に形成された第2の支持部材を介して露光し、
上記新たな混合液中の高分子前駆体を上記反射膜の第2
の開口部に対応する位置に析出および硬化させて新たな
第2の支持部材を形成するとともに、残った混合液中の
液晶により新たな液晶層を形成する工程とをそれぞれ少
なくとも1回行うことにより、複数の液晶層を形成する
ことを特徴としている。
【0052】これにより、カラー画像を表示可能な液晶
表示素子を製造することができる。
【0053】請求項22の発明は、請求項21の液晶表
示素子の製造方法であって、上記各封止板を支持する第
1の支持部材および第2の支持部材は、それぞれ他の封
止板を支持する第1の支持部材および第2の支持部材と
互いに感光波長特性が異なる感光性樹脂から形成される
とともに、上記各封止板を支持する第1の支持部材およ
び第2の支持部材を、それぞれ他の封止板を支持する第
1の支持部材および第2の支持部材と互いに波長の異な
る光によって露光し、硬化させることを特徴としてい
る。
【0054】これにより、新たに形成される支持部材へ
の露光強度が、既に形成された支持部材の吸収によって
減少しにくくなるので、支持部材を確実に硬化させて所
定の高さに形成することが容易にできるので、液晶層の
厚さを所定の厚さに形成して、色バランスの良好な液晶
表示素子を製造することができる。
【0055】請求項23の発明は、透明な材料から成る
基板と、上記基板に対向して設けられた封止板と、上記
基板と封止板との間に設けられた液晶層とを有する液晶
表示素子であって、上記基板における所定の領域に遮光
膜が形成されるとともに、上記基板と上記封止板との間
における上記遮光膜が形成されている位置に、感光性樹
脂における上記遮光膜の形成されていない部分が露光さ
れることにより形成された、上記封止板を支持する支持
部材が設けられていることを特徴としている。
【0056】このように構成されていることにより、支
持部材の位置精度が高いので、支持部材の占める面積を
小さくしてコントラスト比を高くすることが容易にでき
る。請求項24の発明は、請求項23の液晶表示素子で
あって、上記感光性樹脂は、ポジ型レジストであること
を特徴としている。
【0057】また、請求項25の発明は、請求項23の
液晶表示素子であって、上記遮光膜は、黒色のレジスト
から形成されていることを特徴としている。
【0058】これにより、上記のように感光性樹脂にお
ける遮光膜の形成されていない部分が露光されることに
より形成された支持部材を容易に得ることができる。
【0059】請求項26の発明は、請求項23の液晶表
示素子であって、上記液晶層は、高分子と、上記高分子
中に分散して保持された液晶とを含むことを特徴として
いる。
【0060】これにより、封止板が液晶層中の高分子に
よって支持部材に確実に固定された液晶表示素子を得る
ことができる。
【0061】請求項27の発明は、請求項23の液晶表
示素子であって、上記液晶層と封止板とが、複数組重ね
て設けられ、各封止板の間における、上記遮光膜が形成
されている位置に、感光性樹脂が上記遮光膜の形成され
ていない領域を介して露光されることにより形成され
た、各封止板を支持する支持部材が設けられていること
を特徴としている。
【0062】これにより、カラー画像を表示可能な液晶
表示素子を構成することができる。
【0063】請求項28の発明は、請求項23の液晶表
示素子についての液晶表示素子の製造方法であって、上
記基板上における所定の領域に遮光膜を形成する工程
と、上記遮光膜が形成された基板上に感光性樹脂層を形
成する工程と、上記遮光膜が形成されていない部分の上
記感光性樹脂層を、上記基板側から露光する工程と、上
記感光性樹脂層における上記露光された部分を現像によ
り除去して、上記遮光膜が形成されている位置に上記支
持部材を形成する工程と、上記支持部材に上記封止板を
密着させる工程と、上記基板と封止板との間に液晶を封
入して上記液晶層を形成する工程とを有することを特徴
としている。
【0064】これにより、支持部材は、確実に開口部の
位置に形成され、支持部材の位置精度を高くすることが
容易にできるので、支持部材の位置ずれによる液晶層の
破壊等を生じることなく支持部材の占める面積を小さく
して、コントラスト比の高い液晶表示素子を製造するこ
とができる。しかも、別途マスクを用いる場合のように
マスクの位置合わせをする必要がないので、製造コスト
の低減を図ることもできる。
【0065】請求項29の発明は、請求項28の液晶表
示素子の製造方法であって、上記感光性樹脂層は、ポジ
型レジストから形成されていることを特徴としている。
【0066】これにより、支持部材の形成に一般的な材
料を適用することができるので、支持部材を容易、か
つ、安価な製造コストで製造することができる。
【0067】請求項30の発明は、請求項28の液晶表
示素子の製造方法であって、上記液晶層を形成する工程
は、上記基板と封止板との間に、液晶と感光性の高分子
前駆体とを含む混合溶液を封入する工程と、上記混合溶
液を上記封止板側から露光し、上記混合溶液中の高分子
前駆体を硬化させることにより、高分子と、上記高分子
中に分散して保持された液晶とを含む上記液晶層を形成
するとともに、上記封止板を上記基板に固定する工程と
を含むことを特徴としている。
【0068】これにより、露光によって硬化した高分子
によって、基板と封止板とを容易、かつ、確実に固定す
ることができる。
【0069】請求項31の発明は、請求項27の液晶表
示素子についての製造方法であって、請求項28の各工
程に加えて、さらに、上記封止板上に新たな感光性樹脂
層を形成する工程と、上記遮光膜が形成されていない部
分の上記新たな感光性樹脂層を、上記基板側から露光す
る工程と、上記新たな感光性樹脂層における上記露光さ
れた部分を現像により除去して、上記遮光膜が形成され
ている位置に新たな支持部材を形成する工程と、上記新
たな支持部材に新たな封止板を密着させる工程と、上記
既に形成された封止板と上記新たな封止板との間に、液
晶を封入して新たな液晶層を形成する工程とをそれぞれ
少なくとも1回行うことにより、複数の液晶層を形成す
ることを特徴としている。
【0070】これにより、カラー画像を表示可能な液晶
表示素子を製造することができる。
【0071】
【発明の実施の形態】(実施の形態1)本発明の実施の
形態1に係る液晶表示素子について、図1ないし図10
に基づいて説明する。
【0072】図1は、液晶表示素子の1画素あたりの構
成を示す部分平面図である。
【0073】図2は、図1のA−A矢視断面図である。
【0074】図3ないし図10は、液晶表示素子の製造
工程を示す説明図である。
【0075】なお、上記および以下の各図においては、
便宜上、縮尺や各部の寸法を必要に応じて拡大、縮小、
および模式化して描いている。また、構成の理解の妨げ
になる部材は省略して描いている。
【0076】まず、液晶表示素子の構造を図1および図
2に基づいて説明する。
【0077】図1および図2に示すように、ホウケイ酸
ガラスから成る基板1上には、薄膜トランジスタ(以下
「TFT素子」と称する。)2〜4が形成されている。
上記TFT素子2〜4は、アモルファスシリコンから成
る半導体層2a〜4aと、ゲート電極2b〜4bと、ソ
ース電極2c〜4cと、ドレイン電極2d〜4dとを有
している。上記TFT素子2のドレイン電極2dは、基
板1における画素に対応する領域に形成された第1画素
電極9の一部により構成されている。
【0078】上記第1画素電極9は、アルミニウムから
成り、反射膜を兼ねるようになっている。第1画素電極
9の周囲には、ブラックマトリクス5が設けられてい
る。このブラックマトリクス5は、黒色のカーボン粒子
を含むレジストから形成され、第1画素電極9以外の領
域に入射した光を吸収することにより、コントラスト比
を高めるようになっている。第1画素電極9およびブラ
ックマトリクス5には、7μm角の正方形の開口部5
a,9aが、30μmピッチで等間隔に形成されてい
る。また、ブラックマトリクス5には、さらに、TFT
素子3,4のドレイン電極3d,4dおよびその近傍の
部分にも、開口部5bが形成されている(図1において
は、ブラックマトリクス5が形成されている領域を点描
で示す。)。
【0079】基板1における上記第1画素電極9および
ブラックマトリクス5の開口部9a,5a,5bの位置
には、これらの開口部9a,5a,5bを介した露光に
より硬化したネガ型レジストから成る、断面形状が7μ
m角で高さが4μmのスペーサとしての支持部材18が
設けられている。支持部材18の上方には、この支持部
材18によって支持され、基板1との間隔が4μmに保
たれた封止板11が設けられている。基板1と封止板1
1との間には、液晶層21が設けられている。この液晶
層21は、アクリルポリマーの高分子ネットワーク中
に、フッ素系のネマチック液晶にシアンの2色性色素を
溶解させたゲストホスト液晶が保持された、いわゆる高
分子分散型液晶である。ただし、液晶層21は封止板1
1によって封止されているため、上記液晶層21中のネ
ットワーク高分子の量は封止板11を固定し得る程度で
あればよい。それゆえ、図32に示すような液晶表示素
子に比べて、液晶の占める割合が大きく、実質的な開口
率が大きいので、高いコントラスト比が得られる。上記
封止板11および液晶層21には、TFT素子3,4の
ドレイン電極3d,4dの上方位置に、立体配線用の開
口部11a,21aが形成されている。
【0080】上記第1画素電極9、液晶層21、支持部
材18、および封止板11により、第1表示層6が構成
される。第1表示層6の上方には、第2表示層7、およ
び第3表示層8が積層されている。これらの第2表示層
7および第3表示層8は、それぞれ、第1表示層6と同
様に、第2画素電極14と、液晶層22と、支持部材1
9と、封止板12と、または第3画素電極15と、液晶
層23と、支持部材20と、封止板13とから構成され
ている。
【0081】ただし、第2表示層7は、液晶層22のゲ
ストホスト液晶に、シアンに代えてマゼンタの2色性色
素が用いられる点が主として異なる。また、封止板11
の上面の画素に対応する領域に形成される第2画素電極
14は、アルミニウムに代えて、インジウム・錫酸化物
(以下「ITO」と称する。)から成る透明導電膜によ
り構成されている。この第2画素電極14は、前記封止
板11および液晶層21の開口部11a,21aを介し
て、TFT素子3のドレイン電極3dに接続されてい
る。さらに、封止板12および液晶層22には、TFT
素子4のドレイン電極4dの上方位置だけに、立体配線
用の開口部12a,22aが形成されている。
【0082】一方、第3表示層8は、液晶層23にイエ
ローの2色性色素が用いられるとともに、第3画素電極
15は、第2画素電極14と同じ透明導電膜により構成
され、封止板12、液晶層22、封止板11および液晶
層21の開口部12a,22a,11a,21aを介し
て、TFT素子4のドレイン電極4dに接続されてい
る。また、封止板13および液晶層23には、開口部は
形成されていない。
【0083】ここで、上記第2表示層7、および第3表
示層8の支持部材19,20は、第1表示層6の支持部
材18と同様に、第1画素電極9およびブラックマトリ
クス5の開口部9a,5a,5bを介した露光によって
硬化したネガ型レジストで形成することにより、正確に
第1表示層6の支持部材18と同じ位置に配置されてい
る。また、各表示層6〜8の液晶層21〜23に含まれ
るゲストホスト液晶は、適切な色バランスになるよう
に、シアン、マゼンタ、およびイエローの2色性色素の
濃度が調整されている。
【0084】第3表示層8の上方、すなわち封止板13
の上面には、透明導電膜から成り、各画素に共通の共通
電極16が設けられている。また、共通電極16の上面
には、液晶表示素子を外圧等から保護するために、透明
な樹脂から成る保護膜17が形成されている。
【0085】上記のように構成された液晶表示素子は、
TFT素子2〜4を介して第1〜第3画素電極9,1
4,15に印加される電圧が制御されることにより、第
1画素電極9と第2画素電極14との間、第2画素電極
14と第3画素電極15との間、および第3画素電極1
5と共通電極16との間の電圧、すなわち各液晶層21
〜23に印加される電圧が変化し、これに応じて、各表
示層6〜8で吸収される各色の光の量が変化する。そこ
で、保護膜17側から入射した光(外光)は、第3,第
2,第1表示層8,7,6の順に通過した後、第1画素
電極9で反射され、次に第1,第2,第3表示層6,
7,8の順に通過する間に、上記印加電圧に応じて各色
の光が吸収され、減法混色によりカラー表示が行われ
る。
【0086】ここで、上記液晶表示素子における支持部
材18…の大きさとピッチ、および開口率について説明
する。
【0087】液晶表示素子の開口率は、表示画面の面積
に対する画素の面積の比(表示画面内の画素の開口率)
と、画素の面積に対する、画素内で支持部材18…が占
める部分を除く領域の面積の比(画素内の開口率)との
積になる。上記表示画面内の画素の開口率は、TFT素
子2…や、そのソース、ゲートライン等の占める面積に
よって定まるので、全体の開口率を大きくするために
は、上記画素内の開口率を大きくする必要がある。すな
わち、支持部材18…のピッチを大きくするほど、ま
た、支持部材18…を小さくするほど、開口率を大きく
でき、コントラスト比を高くすることができる。
【0088】しかし、支持部材18…のピッチが、例え
ば50μm以上などであると、図35に示すように、隣
り合う支持部材18…間で封止板11が垂れるように変
形し、基板1と封止板11との間のギャップ、すなわち
液晶層21等の厚さを一定に保つことが困難になる。そ
れゆえ、液晶層21の厚さを一定に保つためには、支持
部材18…を高い密度で形成することが好ましく、例え
ば上記のように支持部材18…のピッチを30μmに設
定することにより、液晶層21の厚さを一定に保ちつ
つ、高い開口率を得ることができる。
【0089】また、もし、支持部材18…の位置精度が
低い場合には、前記図33に示したような不具合を防止
するためには、支持部材18…のサイズを大きくする必
要があるが、例えば10μm角とすると、画素内で支持
部材18…の占める面積が1割以上となり、画素内の開
口率が小さくなって、コントラスト比が低下する。これ
に対して、本実施の形態1においては、各表示層6〜8
の支持部材18〜20が、上記のように第1画素電極9
およびブラックマトリクス5の開口部9a,5a,5b
を介した露光により硬化したネガ型レジストによって形
成されることにより、各支持部材18〜20が正確に同
じ位置に配置されるので、上記のような不具合を生じる
ことなく、支持部材18…を7μm角程度と小さくする
ことができ、95%以上の画素内の開口率を得ることが
できる。なお、液晶層21…には高分子ネットワークが
含まれているために、実質的な開口率はこれよりも多少
小さくなる。
【0090】次に、上記液晶表示素子の製造方法を図3
ないし図10に基づいて説明する。
【0091】なお、以下の製造工程は、不必要な感光を
防止するために、主として、ネガ型レジストなどの感光
性材料が感光しない長波長の光で照明された部屋(イエ
ロールーム)で行う。
【0092】(1) まず、図3(a)に示すように、
ホウケイ酸ガラスからなる基板1上にアモルファスシリ
コンから成るTFT素子2〜4を形成する。次に、アル
ミニウムの反射膜を真空蒸着により成膜し、フォトリソ
グラフィーおよびエッチングにより画素の形状にパター
ンニングして、反射膜およびTFT素子2のドレイン電
極2dを兼ねる第1画素電極9を形成する。上記パター
ニングの際には、開口部9aも形成する。
【0093】(2) 次に、図3(b)に示すように、
カーボンを含むポジ型レジストを1μmの厚さに塗布し
た後、第1画素電極9の領域と開口部5a,5bを形成
する領域とへのマスク露光、および現像により、開口部
5a,5bを有するブラックマトリクス5を形成する。
【0094】次に、以下の(3)〜(5)の工程により
支持部材18を形成する。
【0095】(3) 図4(c)に示すように、上記の
ように第1画素電極9およびブラックマトリクス5が形
成された基板1上に、支持部材18を形成するためのネ
ガ型レジスト18’をスピンコートにより塗布(回転数
600rpmで、30秒間)した後、プリベーク(ホッ
トプレート上で、80℃で、3分間)する。
【0096】(4) 図4(d)に示すように、基板1
側から100mJ/cm2 の紫外線(UV)を照射す
る。これにより、第1画素電極9、およびブラックマト
リクス5をマスクとして、開口部9a,5a,5bの部
分のネガ型レジスト18’だけが露光される。すなわ
ち、支持部材18を形成する部分だけを露光する背面露
光(セルフアラインメント)が行われ、ネガ型レジスト
18’が重合硬化する。
【0097】(5) ネガ型レジスト18’を現像液で
現像した後、焼成(120℃で、1時間)することによ
り、図5(e)に示すように、開口部9a,5a,5b
の部分に高さ4μmの支持部材18が形成される。
【0098】(6) 図5(f)に示すように、所定の
マスクパターン27aが形成された紫外線透過性ガラス
から成る転写基材27の表面に、離型層26を形成した
後、封止板11を形成する。(図5(f)では、封止板
11が形成された側を下方に向けて描かれている。) 上記マスクパターン27aは、TFT素子3,4のドレ
イン電極3d,4dに対応する位置で光を遮光するよう
に形成されている。上記離型層26の形成は、具体的に
は、例えばポリビニルアルコール(以下「PVA」と称
する。)の10重量%水溶液をスピンコート(回転数2
000rpmで、30秒間)により塗布し、110℃の
ホットプレート上で2分間乾燥させることにより行われ
る。また、封止板11は、離型層26上に、ネガ型レジ
ストをスピンコート(回転数2000rpmで、30秒
間)により塗布し、プリベークを行うことにより形成さ
れる。
【0099】(7) 次に、図6(g)に示すように、
上記転写基材27と前記基板1とを、封止板11と支持
部材18とが密着するように貼り合わせる。その際、転
写基材27のマスクパターン27aのマスク位置と、T
FT素子3,4のドレイン電極3d,4dとが対応する
ように位置合わせを行う。この貼り合わせにより、基板
1と封止板11との間に4μmのギャップが形成され
る。
【0100】(8) フッ素系のネマチック液晶中にシ
アンの二色性色素を含むゲストホスト液晶と、光重合開
始剤を3重量%含有させた高分子前駆体とを、ゲストホ
スト液晶を80重量%、高分子前駆体を20重量%の比
率で混合して混合溶液21’を調製する。この混合溶液
21’を、図6(h)に示すように、基板1と封止板1
1との間のギャップに注入し、転写基材27側から、5
00mJ/cm2 の紫外線(UV)を照射する。
【0101】この紫外線の照射により、転写基材27の
マスクパターン27aで遮光されたTFT素子3,4の
ドレイン電極3d,4d以外の部分では、封止板11の
ネガ型レジストが重合するとともに、ギャップに注入し
た混合溶液21’中の高分子前駆体が重合して、ゲスト
ホスト液晶が高分子ネットワークに分散保持された高分
子分散型液晶の液晶層21が形成される。また、封止板
11は、液晶層21を構成する高分子ネットワークによ
り、基板1上に固定される。
【0102】(9) 図7(i)に示すように、基板1
を温水中に浸漬すると、離型層26が溶解して、封止板
11が転写基材27から離型し、基板1と転写された封
止板11との間に液晶層21が封入された第1表示層6
が形成される。
【0103】(10) 封止板11をネガ型レジストの
現像液により現像すると、図7(j)に示すように、前
記(8)の紫外線照射時に、転写基材27のマスクパタ
ーン27aにより露光されなかったTFT素子3,4の
ドレイン電極3d,4dの上方の部分が除去され、開口
部11aが形成される。また、液晶層21におけるTF
T素子3,4のドレイン電極3d、4dの上方の部分
も、紫外線が照射されなかったために、高分子前駆体が
重合せず、高分子分散型液晶の形態が形成さないので、
封止板11の現像液により容易に洗い流され、開口部2
1aが形成される。
【0104】(11) 次に、図8(k)に示すよう
に、封止板11上に、ITOの透明導電膜をスパッタ成
膜し、フォトリソグラフィーおよびエッチングにより画
素の形状にパターニングして、第2画素電極14を形成
する。この第2画素電極14は、封止板11の開口部1
1a、および支持部材18の側壁に成膜された透明導電
膜により、TFT素子3のドレイン電極3dに接続さ
れ、第2画素電極14の電圧がTFT素子3によって制
御されるようになる。ここで、支持部材18の側壁への
透明導電膜の成膜を容易にするために、ポストベークに
より、支持部材18にいわゆる熱だれをわずかに生じさ
せ、支持部材18をテーパ状に形成するなどしてもよ
い。
【0105】(12) 前記(3)〜(11)と同様に
して、第2表示層7を形成する。すなわち、図9(l)
に示すように支持部材19を形成した後、図9(m)に
示すように液晶層22、封止板12、および第3画素電
極15を形成する。ただし、第1表示層6の形成工程と
は、以下の点が異なる。すなわち、液晶層22に含まれ
るゲストホスト液晶として、シアンの2色性色素に代え
てマゼンタの2色性色素を含有するゲストホスト液晶を
用いる。また、封止板12を形成するための転写基材の
マスクパターンとして、TFT素子4のドレイン電極4
dの上方のみをマスクするパターンを使用することによ
り、支持部材19および液晶層22には開口部12a,
22aだけを形成する。
【0106】ここで、支持部材19の形成は、第1表示
層6における支持部材18の形成(前記(4))と同じ
く、第1画素電極9、およびブラックマトリクス5をマ
スクとして、基板1側から紫外線を照射することにより
行う。これにより、支持部材19は、正確に支持部材1
8と同じ位置に形成される。すなわち、別途マスクを用
いる場合のようにマスクの位置合わせをすることなく、
前記図34に示したような不具合を確実に防止すること
ができる。
【0107】なお、上記のような紫外線露光を行う場
合、紫外線は支持部材18を介して照射されることにな
る。このため、支持部材18による紫外線の吸収によっ
て、支持部材19を形成するネガ型レジストへの照射量
が不十分になると、ネガ型レジストが十分に重合せず、
支持部材19の高さが低くなったりして、液晶層22の
厚さが一定に保たれず、液晶表示素子の色バランスがく
ずれるなどすることがある。このような場合には、支持
部材19を形成するネガ型レジストとして、支持部材1
8とは紫外線の吸収(感光)波長特性が異なるものを用
い、支持部材18は透過するが支持部材19を形成する
ネガ型レジストには多く吸収される波長の紫外線を照射
することにより、一定の高さの支持部材19を容易に形
成することができる。また、ネガ型レジストとして、重
合の前後で紫外線の吸収波長特性が変化するものを用
い、既に重合した支持部材18の透過率は高いが、支持
部材19を形成するための重合前のネガ型レジストの透
過率は低い波長の紫外線を照射するなどしてもよい。
【0108】(13) さらに、同様に、図10(n)
(o)に示すように、支持部材20、液晶層23、およ
び封止板13を形成することにより、第3表示層8を形
成するとともに、封止板13上に共通電極16を形成す
る。この場合には、液晶層23に含まれるゲストホスト
液晶として、イエローの2色性色素を含有するゲストホ
スト液晶を用いる。また、封止板12を形成するための
転写基材にはマスクパターンを形成せず、封止板13の
全面にわたって紫外線を照射し、封止板13および液晶
層23には開口部を形成しない。
【0109】この第3表示層8においても、上記第2表
示層7の支持部材19と同様に、第1画素電極9、およ
びブラックマトリクス5をマスクとした基板1側からの
紫外線の照射により、支持部材20は、正確に支持部材
18,19と同じ位置に形成される。なお、支持部材2
0を形成するネガ型レジストとしても、支持部材18,
19とは紫外線の吸収(感光)波長特性が異なるものを
用い、支持部材18,19の透過率が高い波長の紫外線
を照射するようにすることが好ましい。
【0110】(14) 共通電極16上に、透明なアク
リル樹脂からなる保護膜17を形成することにより、図
1および図2に示す液晶表示素子が得られる。
【0111】上記のように、第1画素電極9およびブラ
ックマトリクス5の開口部9a,5a,5bを介した背
面露光によって各表示層6〜8の支持部材18〜20を
形成することにより、第1表示層6等の破壊を引き起こ
すような支持部材18〜20の位置ずれを生じることが
ないので、容易に支持部材18…を7μm角と小さくす
ることができ、開口率を大きくしてコントラスト比を高
くすることができる。しかも、別途マスクを用いる場合
のようにマスクの位置合わせをする必要もない。
【0112】なお、上記の例では、支持部材18…は、
断面形状が正方形で、均等な距離に配置されている例を
示したが、これに限らず、種々の形状や配置に形成する
場合でも同様の効果が得られる。また、全ての支持部材
18…を同じ断面形状に形成するものに限らず、例えば
第1画素電極9の領域に形成される支持部材18…だけ
を画素以外の領域に形成される支持部材18…よりも小
さい断面形状にするなどしてもよい。
【0113】また、上記の例では、基板1と封止板11
との間、および各封止板11〜13の間に、いわゆる高
分子分散型の液晶層21〜23を設けた例を示したが、
これに代えて、高分子ネットワークを含まない液晶を用
いるようにしてもよい。すなわち、液晶は、封止板11
…によって封止することができるので、必ずしも高分子
ネットワークを含むものを用いる必要はない。これによ
り、表示層6〜8における液晶の占める割合が大きくな
るので、一層コントラスト比を高くすることができる。
【0114】ただし、この場合には、封止板11…が、
上記のように高分子ネットワークによって基板1上に固
定されないので、接着などによって固定する必要があ
る。
【0115】そのためには、例えば、封止板11…、ま
たは支持部材18…に接着剤を塗布して貼り合わせるこ
とにより接着すればよい。具体的には、例えば接着剤と
して熱硬化性のエポキシ樹脂を用い、これを支持部材1
8…の上端に塗布してから封止板11…と貼り合わせた
後、オーブン中で加熱し、エポキシ樹脂を硬化させて接
着させればよい。なお、接着剤としては、2液性の反応
性接着剤等、他のものを用いてもよい。
【0116】また、支持部材18…、または封止板11
…を構成する材料として可塑性を有するものを使用し、
支持部材18…と封止板…とを密着させるとともに加圧
または加温することにより、支持部材18…または封止
板11…を可塑化させて溶着させ、支持部材18…と封
止板11…とを一体化するようにしてもよい。具体的に
は、封止板11…を構成するレジストとして熱可塑性を
有するものを使用し、支持部材18…と封止板11…と
を貼り合わせた後、圧力をかけながらオーブン中で加熱
することによって、可塑化した封止板11…を支持部材
18…に溶着させればよい。
【0117】また、上記の例では、各表示層6〜8を形
成するごとに液晶層21〜23を形成する例を示した
が、高分子ネットワークを含まない液晶を用いる場合に
は、まず、支持部材18〜20および封止板11〜13
を形成した後に、各ギャップに液晶層21〜23を形成
するようにしてもよい。また、高分子ネットワークを含
む液晶を用いる場合でも、同様にして製造することは可
能であるが、高分子ネットワークを容易に形成するため
には、前記支持部材18…について説明したように、感
光波長特性が互いに異なる高分子前駆体を用いることが
好ましい。
【0118】また、上記のように、封止板11…を転写
基材27上に形成してから転写する方法に代えて、支持
部材18…を形成した後に、昇華性を有する材料、例え
ば樟脳を支持部材18…と同じ高さに塗布し、その上に
封止板11を形成するようにしてもよい。すなわち、樟
脳を塗布した上には、フィルム状の薄い封止板11…で
も容易に形成することができるとともに、樟脳は昇華性
を有しているので、封止板11…が形成された後に、昇
華させて除去することにより、容易に基板1と封止板1
1等の間にギャップを形成することができる。また、昇
華性を有する材料に代えて、紫外線の照射や加熱により
気化性を有する材料、例えばポリフタルアルデヒド(P
PA)にオニウム塩であるトリフェニルスルホニウム
ヘキサフルオロアンチモン(Ph3 +-SbF6 )を1
重量%加えてシクロヘキサノンに溶解させたポジレジス
トなどを用いてもよい。
【0119】(実施の形態2)本発明の実施の形態2に
係る液晶表示素子について、図11ないし図17に基づ
いて説明する。
【0120】図11は、液晶表示素子の1画素あたりの
構成を示す部分平面図である。
【0121】図12は、図11のB−B矢視断面図であ
る。
【0122】図13ないし図17は、液晶表示素子の製
造工程を示す説明図である。
【0123】なお、本実施の形態2において、前記実施
の形態1と同様の構成要素については、同一の番号を付
して説明を省略する。
【0124】本実施の形態2の液晶表示素子は、開口部
を有する第1画素電極を形成し、この開口部を介した紫
外線の照射により支持部材を形成する点で、前記実施の
形態1の液晶表示素子と類似しているが、主として、以
下の点が異なる。すなわち、実施の形態1では、紫外線
の照射によって基板1等の上に支持部材18…を形成し
た後に、封止板11…を貼り合わせて液晶層21…を形
成したのに対し、実施の形態2では、封止板11…を貼
り合わせてから液晶と高分子前駆体との混合溶液41’
…を封入した後に、混合溶液41’…に紫外線を照射し
て、混合溶液41’…中の高分子前駆体(光重合性高分
子)を析出、硬化させて支持部材31…を形成するとと
もに、液晶層41…を形成するものである。また、この
液晶層41…は、実施の形態1の液晶層21…と異な
り、高分子ネットワークを含まないゲストホスト液晶に
より構成される。
【0125】以下、液晶表示素子の構造を図11および
図12に基づいて説明する。
【0126】この液晶表示素子の第1画素電極9および
ブラックマトリクス5の開口部9a,5aが形成されて
いる領域には、実施の形態1の支持部材18〜20に代
えて、液晶と混合された高分子前駆体が重合硬化して形
成された4μmの高さの支持部材31〜33が設けられ
ている。また、TFT素子3,4上およびその近傍のブ
ラックマトリクス5上には、実施の形態1の支持部材1
8…と同様のネガ型レジストから形成された、4μmの
高さの補助支持部材としての素子上支持部材28〜30
が設けられている(素子上支持部材28の形状を図11
に太線で示す。)。
【0127】第1表示層6の素子上支持部材28には、
TFT素子3,4のドレイン電極3d,4dの上方位置
に、立体配線用の開口部28aが形成されている。ま
た、第2表示層7の素子上支持部材29には、TFT素
子4のドレイン電極4dの上方位置だけに、立体配線用
の開口部29aが形成されている。第3表示層8の素子
上支持部材30には、開口部は形成されていない。
【0128】基板1と封止板11との間、および各封止
板11〜13の間には、それぞれシアン、マゼンタ、ま
たはイエローの2色性色素を含むゲストホスト液晶が封
止されて液晶層41〜43が形成されている。すなわ
ち、実施の形態1のような高分子分散型の液晶層21〜
23を用いる場合に比べて、各表示層6〜8における液
晶の占める割合が大きいので、一層高いコントラスト比
を得ることができる。
【0129】次に、上記液晶表示素子の製造方法を図1
3ないし図17に基づいて説明する。
【0130】(1) まず、実施の形態1の(1)と同
様に、図13(a)に示すように、ホウケイ酸ガラスか
らなる基板1上に、TFT素子2〜4、および開口部9
aを有する第1画素電極9を形成する。
【0131】(2) 実施の形態1の(2)と同様に、
図13(b)に示すように、開口部5a,5bを有する
ブラックマトリクス5を形成する。
【0132】次に、以下の(3)(4)の工程によりブ
ラックマトリクス5上に素子上支持部材28を形成す
る。
【0133】(3) まず、図14(c)に示すよう
に、第1画素電極9およびブラックマトリクス5が形成
された基板1上に、素子上支持部材28を形成するため
のネガ型レジスト28’をスピンコートにより塗布(回
転数600rpmで、30秒間)し、プリベーク(ホッ
トプレート上で、80℃で、3分間)した後、マスクパ
ターン25aを有するマスク基板25を重ねて紫外線
(UV)を照射し、露光する。上記マスクパターン25
aは、素子上支持部材28を形成する以外の部分、およ
び開口部28aの部分を遮光するように形成されてい
る。
【0134】(4) 次に、上記露光されたネガ型レジ
スト28’を現像液で現像し、オーブン中で焼成(15
0℃で、1時間)することにより、図14(d)に示す
ように、TFT素子3,4上に素子上支持部材28を形
成する。この素子上支持部材28は、高さが4μmで、
平面形状が20μm×30μmの長方形状に形成され
る。また、TFT素子3,4のドレイン電極3d,4d
の上方位置には、10μm角の開口部28aが形成され
る。
【0135】(5) 実施の形態1の(6)と同様に、
図15(e)に示すように、TFT素子3,4のドレイ
ン電極3d,4dに対応する位置をマスクするマスクパ
ターン27aが形成された転写基材27の表面に、離型
層26と封止板11とを形成する。
【0136】(6) 図15(f)に示すように、上記
転写基材27と前記基板1とを、転写基材27のマスク
パターン27aのマスク位置と、TFT素子3,4のド
レイン電極3d,4dとが対応するように位置合わせし
て、封止板11と素子上支持部材28とが密着するよう
に貼り合わせ、基板1と封止板11との間に4μmのギ
ャップを形成する。次に、シアンの二色性色素を含むゲ
ストホスト液晶と、高分子前駆体とを、ゲストホスト液
晶を95重量%、高分子前駆体を5重量%の比率で混合
した混合溶液41’を調製し、基板1と封止板11との
間のギャップに注入する。
【0137】(7) 図16(g)に示すように、基板
1側から、500mJ/cm2 の紫外線(UV)を照射
する。これにより、第1画素電極9、およびブラックマ
トリクス5をマスクとして、開口部9a,5aの部分の
混合溶液41’だけが露光される。すなわち、支持部材
31を形成する部分だけを露光する背面露光(セルフア
ラインメント)が行われる。この紫外線の照射により、
基板1と封止板11との間隙に注入された混合溶液4
1’中の高分子前駆体が、開口部9a,5aの上方で重
合し始める。すると、開口部9a,5aの上方付近の部
分で、混合溶液41’中の高分子前駆体の濃度が低くな
るため、他の部分との濃度の不均一による拡散によって
高分子前駆体が凝縮され、開口部9a,5aの上方で高
分子として固まって、支持部材31が形成される。ま
た、同時に、基板1と封止板11等との間に、高分子前
駆体が支持部材31…の形成に消費されて残ったゲスト
ホスト液晶だけが封止された状態になり、液晶層41が
形成される。
【0138】ここで、混合溶液41’が充填される領域
の面積に対する、支持部材31…が占める面積の割合が
5%とすると、前述のように混合溶液41’中のゲスト
ホスト液晶の比率を95%とすることにより、混合溶液
41’中の高分子前駆体が全て支持部材31を形成する
ために用いられ、基板1と封止板11との間にゲストホ
スト液晶だけが封止された状態になる。
【0139】(8) 転写基材27側から、100mJ
/cm2 の紫外線(UV)を照射してから、実施の形態
1の(9)と同様に、基板1を温水中に浸漬して、封止
板11を転写基材27から離型させた後、封止板11を
ネガ型レジストの現像液により現像すると、図16
(h)に示すように、上記紫外線照射時に、転写基材2
7のマスクパターン27aにより露光されなかったTF
T素子3,4のドレイン電極3d,4dの上方の部分が
除去され、立体配線用の開口部11aが形成される。
【0140】(9) 実施の形態1の(11)と同様
に、図17(i)に示すように、封止板11上に、IT
Oの透明導電膜をスパッタ成膜し、フォトリソグラフィ
ーおよびエッチングにより画素の形状にパターニングし
て、第2画素電極14を形成する。この第2画素電極1
4は、封止板11および素子上支持部材28の開口部1
1a,28aの側壁に成膜された透明導電膜により、T
FT素子3のドレイン電極3dに接続され、第2画素電
極14の電圧がTFT素子3によって制御されるように
なる。
【0141】(10) 上記(3)〜(9)と同様の工
程を2回繰り返して、第2画素電極14、素子上支持部
材29、支持部材32、液晶層42、および封止板12
を有する第2表示層7と、第3画素電極15、素子上支
持部材30、支持部材33、液晶層43、および封止板
13を有する第3表示層8とを形成するとともに、封止
板13上に共通電極16を形成する。また、共通電極1
6上に、透明なアクリル樹脂からなる保護膜17を形成
することにより、図11および図12に示す液晶表示素
子が得られる。ここで、上記液晶層42,43は、それ
ぞれマゼンタ、またはイエローの2色性色素が含まれる
ゲストホスト液晶から構成される。また、封止板12お
よび素子上支持部材29には、TFT素子4のドレイン
電極4dの上方だけに開口部12a,29aが形成さ
れ、封止板13および素子上支持部材30には開口部は
形成されない。
【0142】上記のように、実施の形態1と同様に、第
1画素電極9およびブラックマトリクス5の開口部5
a,9aを介した背面露光によって各表示層6〜8の支
持部材31〜33を形成することにより、容易に支持部
材31…を7μm角と小さくして開口率を大きくでき
る。
【0143】しかも、実施の形態1においては、高分子
分散型の液晶層21…中に含まれる液晶の重量比率が8
0%であったのに対し、ゲストホスト液晶と高分子前駆
体との混合溶液41’中の高分子前駆体は支持部材31
…の形成に消費され、基板1と封止板11等との間にゲ
ストホスト液晶だけが封止された状態になるので、一
層、コントラスト比を高くすることができる。
【0144】なお、支持部材31〜33を形成する際に
は、上記のように別途マスクを用いる場合のようなマス
クの位置合わせをする必要がないのに対し、素子上支持
部材28〜30を形成する際には、マスク基板25等を
ある程度、位置合わせをする必要がある。しかし、素子
上支持部材28〜30は、画素平面上で20μm×30
μmと比較的大きな形状に形成されるため、多少形成位
置がずれても図34に示したような不具合を生じること
はないため、高精度な位置合わせをする必要はない。
【0145】なお、本実施の形態2においても、実施の
形態1で説明したのと同様に、支持部材31〜33を形
成する高分子前駆体中の光重合開始剤として、互いに紫
外線の吸収(感光)波長特性が異なるものを用いるなど
して、高分子前駆体をより効率よく重合させ得るように
してもよい。
【0146】また、上記のように、封止板11…を転写
基材27上に形成してから転写する方法に代えて、ゲス
トホスト液晶と高分子前駆体とを含む固形状または高粘
度の混合溶液を基板上に塗布し、その表面に、混合溶液
中の高分子前駆体の重合を促進する物質、例えばアクリ
ル樹脂のアミン系活性化剤を純水とイソプロピルアルコ
ールの容積比が10:1の混合溶媒に5重量%溶解させ
た溶液を接触させたり、紫外線を照射したりして、上記
混合溶液の表面付近だけ重合させることによって封止板
を形成するようにしてもよい。
【0147】(実施の形態3)本発明の実施の形態3に
係る液晶表示素子について、図18ないし図24に基づ
いて説明する。
【0148】図18は、液晶表示素子の1画素あたりの
構成を示す部分断面図である。
【0149】図19ないし図24は、液晶表示素子の製
造工程を示す説明図である。
【0150】なお、本実施の形態3において、前記実施
の形態1または実施の形態2と同様の構成要素について
は、同一の番号を付して説明を省略する。
【0151】本実施の形態3の液晶表示素子には、図1
8に示すように、実施の形態1と同様にネガ型レジスト
が重合硬化して形成された支持部材18〜20と、実施
の形態2と同様に液晶と混合された高分子前駆体が重合
硬化して形成された支持部材31〜33とが、交互に配
置されて設けられている。なお、これらの支持部材18
〜20,31〜33が、それぞれ第1画素電極9および
ブラックマトリクス5の開口部9a,5a,5bを介し
た紫外線の露光により形成される点は、実施の形態1ま
たは実施の形態2と同じである。また、基板1と封止板
11との間等の液晶層41…は、実施の形態2と同様
に、高分子前駆体が支持部材31…の形成に消費されて
残ったゲストホスト液晶だけが封止されて構成されてい
る。上記支持部材31〜33、および液晶層41…以外
の構成は、実施の形態1と同様である。
【0152】次に、上記液晶表示素子の製造方法を図1
9ないし図24に基づいて説明する。
【0153】(1) まず、実施の形態1の(1)と同
様に、図19(a)に示すように、ホウケイ酸ガラスか
らなる基板1上に、TFT素子2〜4、および開口部9
aを有する第1画素電極9を形成する。
【0154】(2) 実施の形態1の(2)と同様に、
図19(b)に示すように、開口部5a,5bを有する
ブラックマトリクス5を形成する。
【0155】次に、以下の(3)〜(5)の工程によ
り、実施の形態1の約半数の支持部材18を形成する。
【0156】(3) 実施の形態1の(3)と同様に、
図20(c)に示すように、基板1上に、支持部材18
を形成するためのネガ型レジスト18’を塗布し、プリ
ベークする。
【0157】(4) 図20(d)に示すように、第1
画素電極9、およびブラックマトリクス5における開口
部9a,5aのうち、開口部9a”,5a”を遮光する
マスクパターン34aが形成されたマスク基板34を基
板1の外側に配置し、基板1側から紫外線を照射して、
開口部9a’,5a’,5bの部分のネガ型レジスト1
8’を重合硬化させる。
【0158】(5) 実施の形態1の(5)と同様に、
ネガ型レジスト18’を現像液で現像し、焼成して、図
21(e)に示すように、開口部9a’,5a’,5b
の部分に支持部材18を形成する。
【0159】(6) 実施の形態1の(6)と同様に、
図21(f)に示すように、TFT素子3,4のドレイ
ン電極3d,4dに対応する位置をマスクするマスクパ
ターン27aが形成された転写基材27の表面に、離型
層26と封止板11とを形成する。
【0160】(7) 実施の形態2の(6)と同様に、
図22(g)に示すように、転写基材27と前記基板1
とを、封止板11と支持部材18とが密着するように貼
り合わせるとともに、シアンの二色性色素を含むゲスト
ホスト液晶と高分子前駆体との混合溶液41’を基板1
と封止板11との間のギャップに注入する。
【0161】(8) 実施の形態2の(7)と同様に、
図22(h)に示すように、基板1側から、500mJ
/cm2 の紫外線(UV)を照射し、第1画素電極9、
およびブラックマトリクス5における開口部9a,5a
のうち、上記(4)(5)で支持部材18が形成されな
かった開口部9a”,5a”の部分で、混合溶液41’
中の高分子前駆体を重合させて支持部材31を形成する
とともに、液晶層41を形成する。
【0162】ここで、混合溶液41’における高分子前
駆体の割合を、混合溶液41’が充填される領域の面積
(先にネガ型レジストの支持部材18を形成した部分を
除いた面積)に対する、支持部材31が形成される部分
の面積の割合と同じにすることにより、高分子前駆体が
全て支持部材31の形成に用いられ、基板1と封止板1
1との間に、ゲストホスト液晶だけが封止された状態と
なるので、実施の形態2と同様に実質的な開口率を大き
くすることができる。
【0163】(9) 実施の形態2の(8)と同様に、
図23(i)に示すように、転写基材27側から紫外線
(UV)を照射してから、基板1を温水中に浸漬して、
封止板11を転写基材27から離型させた後、封止板1
1をネガ型レジストの現像液により現像して、図24
(j)に示すように、立体配線用の開口部11aを形成
する。
【0164】(10) 実施の形態1の(11)と同様
に、図24(k)に示すように、封止板11上に、IT
Oの透明導電膜をスパッタ成膜し、フォトリソグラフィ
ーおよびエッチングにより画素の形状にパターニングし
て、第2画素電極14を形成する。
【0165】(11) 上記(3)〜(10)と同様の
工程を2回繰り返して、第2画素電極14、支持部材1
9,32、液晶層42、および封止板12を有する第2
表示層7と、第3画素電極15、支持部材20,33、
液晶層43、および封止板13を有する第3表示層8と
を形成するとともに、封止板13上に共通電極16を形
成する。また、共通電極16上に、透明なアクリル樹脂
からなる保護膜17を形成することにより、図18に示
す液晶表示素子が得られる。
【0166】以上のように、実施の形態1と同様に、基
板1と封止板11、および各封止板11〜13の間隙
を、支持部材18〜20により均一に保ち、液晶表示素
子の表示色のバランスを一定に保つとともに、実施の形
態2と同様に、実質的な開口率を増大させてコントラス
ト比を一層高くすることができる。
【0167】なお、上記のように、ネガ型レジストの支
持部材18〜20と、高分子の支持部材31〜33とを
交互に配置して形成すると、基板1と封止板11等との
間隔を一定に保つとともに、高分子前駆体を効率的に凝
縮させることが容易になる点で好ましいが、数の比およ
び配置は、これに限定されるものではない。
【0168】(実施の形態4)本発明の実施の形態4に
係る液晶表示素子について、図25ないし図31に基づ
いて説明する。
【0169】図25は、液晶表示素子の1画素あたりの
構成を示す部分平面図である。
【0170】図26は、図11のC−C矢視断面図であ
る。
【0171】図27ないし図31は、液晶表示素子の製
造工程を示す説明図である。
【0172】なお、本実施の形態4において、前記実施
の形態1ないし実施の形態3と同様の構成要素について
は、同一の番号を付して説明を省略する。
【0173】本実施の形態4の液晶表示素子は、主とし
て、支持部材61〜63が、ネガ型レジストに代えて、
ポジ型レジストが重合硬化して形成されている点が、上
記実施の形態1〜3と異なる。このため、基板1上に
は、支持部材61…が形成される位置に、遮光膜35が
設けられている。また、TFT素子2〜4に代えて、ド
レイン電極82d…が透明導電膜によって形成されたT
FT素子82〜84が設けられている。
【0174】以下、液晶表示素子の構造を図25および
図26に基づいて説明する。
【0175】第1画素電極36、およびTFT素子82
〜84のドレイン電極82d〜84dは、透明導電膜で
あるITOにより形成されている。なお、TFT素子8
2〜84における他のゲート電極82b等については、
前記TFT素子2等と同じである。また、第1画素電極
36、およびその周辺における、実施の形態1の第1画
素電極9等の開口部9a,5aに対応する位置、および
TFT素子83,84上とその近傍には、遮光膜35が
設けられている。この遮光膜35における、TFT素子
83,84のドレイン電極83d,84dの部分には、
開口部35bが形成されている。(図25においては、
遮光膜35が形成されている領域を点描で示す。) 上記遮光膜35としては、カーボン粒子を含む黒色のレ
ジスト、すなわち、実施の形態1のブラックマトリクス
5と同じものが用いられている。なお、遮光膜35とし
ては、例えば、アルミニウムなどの金属薄膜を成膜し、
フォトリソグラフィーおよびエッチングにより形成した
ものなどを用いてもよい。
【0176】上記遮光膜35上には、ポジ型レジストが
硬化して成る支持部材61〜63および素子上支持部材
71〜73が設けられている。素子上支持部材71に
は、TFT素子83,84のドレイン電極83d,84
dの上方位置に、立体配線用の開口部71aが形成され
ている。素子上支持部材72には、TFT素子84のド
レイン電極84dの上方位置だけに開口部72aが形成
されている。
【0177】第3表示層8の封止板13の上面には、実
施の形態1〜3のような透明導電膜から成る共通電極1
6に代えて、反射膜から成る共通電極39が設けられて
いる。また、共通電極39の上面には、実施の形態1〜
3と同様の保護膜17が形成されている。ただし、この
保護膜17は必ずしも透明なものでなくてもよい。
【0178】このように構成された液晶表示素子では、
基板1側から入射した光(外光)が、基板1,第1,第
2,第3表示層6,7,8の順に通過した後、共通電極
39で反射され、次に第3,2,第1表示層8,7,
6、基板1の順に通過することにより、表示が行われ
る。すなわち、基板1側から、表示画面を見るようにな
っている。
【0179】次に、上記液晶表示素子の製造方法を図2
7ないし図30に基づいて説明する。
【0180】(1) まず、図27(a)に示すよう
に、基板1上に、TFT素子82〜84のドレイン電極
82d〜84d以外の部分を形成した後、ITOの透明
導電膜をスパッタ成膜し、フォトリソグラフィーおよび
エッチングによりパターニングして、第1画素電極3
6、およびTFT素子83,84のドレイン電極83
d,84dを形成する。上記第1画素電極36は、実施
の形態1に比較して、上記のように透明導電膜から成る
点、および開口部を有しない点で異なり、TFT素子8
2のドレイン電極82dを兼ねる点は同じである。
【0181】(2) 次に、遮光膜35を形成する。す
なわち、基板1上に、カーボン粒子を含む黒色のレジス
トを0.5μmの厚さに塗布し、後の工程で支持部材6
1〜63および素子上支持部材71〜73を設ける所定
の箇所だけにレジストが残るようにマスク露光および現
像を行い、図27(b)に示すように、遮光膜35を形
成する。
【0182】次に、以下の(3)〜(5)の工程によ
り、支持部材61および素子上支持部材71を形成す
る。
【0183】(3) 上記のように第1画素電極36お
よび遮光膜35が形成された基板1上に、図28(c)
に示すように、支持部材61および素子上支持部材71
を形成するためのポジ型レジスト61’をスピンコート
により塗布(回転数600rpmで、30秒間)した
後、プリベーク(ホットプレート上で、80℃で、3分
間)する。
【0184】(4) 図28(d)に示すように、基板
1側から100mJ/cm2 の紫外線(UV)を照射す
る。すなわち、遮光膜35をマスクとして、遮光膜35
が形成されていない部分のポジ型レジスト61’だけが
露光される。
【0185】(5) ポジ型レジスト61’を現像液で
現像した後、焼成(120℃で、1時間)することによ
り、図29(e)に示すように、遮光膜35上に、支持
部材61、および素子上支持部材71が形成される。こ
こで、前記のようにTFT素子83,84のドレイン電
極83d,84dは透明導電膜から形成されているた
め、素子上支持部材71におけるドレイン電極83d,
84dの上方位置には開口部71aが形成される。な
お、上記素子上支持部材71は、実施の形態2の素子上
支持部材28と同様の形状を有しているが、上記のよう
に、背面露光によって支持部材61と同一の工程で形成
される。
【0186】以下、実施の形態1と同様にして、第1表
示層6を形成する。すなわち、 (6) 実施の形態1の(6)と同様に、図29(f)
に示すように、転写基材27の表面に、離型層26と封
止板11とを形成する。
【0187】(7) 実施の形態1の(7)と同様に、
図30(g)に示すように、上記転写基材27と前記基
板1とを、貼り合わせる。
【0188】(8) 実施の形態1の(8)と同様に、
図30(h)に示すように、ゲストホスト液晶と高分子
前駆体の混合溶液21’を基板1と封止板11との間の
ギャップに注入し、転写基材27側から、500mJ/
cm2 の紫外線(UV)を照射して、高分子分散型液晶
の液晶層21を形成する。
【0189】(9) 実施の形態1の(9)と同様に、
基板1を温水中に浸漬して、封止板11を転写基材27
から離型させた後、封止板11をネガ型レジストの現像
液により現像して、図31(i)に示すように、開口部
11aを形成する。
【0190】(10) 実施の形態1の(11)と同様
に、図31(j)に示すように、封止板11上に、IT
Oの透明導電膜をスパッタ成膜し、フォトリソグラフィ
ーおよびエッチングにより画素の形状にパターニングし
て、第2画素電極14を形成する。
【0191】(11) 上記(3)〜(10)と同様の
工程を2回繰り返して、第2画素電極14、素子上支持
部材72、支持部材62、液晶層22、および封止板1
2を有する第2表示層7と、第3画素電極15、素子上
支持部材73、支持部材63、液晶層23、および封止
板13を有する第3表示層8とを形成する。ただし、第
3表示層8の封止板13上には、アルミニウムを蒸着に
よって2000オングストロームの厚さに成膜すること
により、反射膜を兼ねる共通電極39を形成する。ま
た、共通電極39に、液晶表示素子を外圧等から保護た
めの保護膜17を形成して、図25および図26に示す
液晶表示素子が得られる。
【0192】上記のように、ポジ型レジストを用い、遮
光膜35で遮光した背面露光によって各第1表示層6〜
8の支持部材61〜63を形成することにより、実施の
形態1の液晶表示素子と同様に、第1表示層6等の破壊
を引き起こすような支持部材61〜63の位置ずれを生
じることがないので、マスクの位置合わせをすることな
く、容易に支持部材61…を小さくすることができ、開
口率を大きくしてコントラスト比を高くすることができ
る。
【0193】なお、上記の例では、反射型の液晶表示素
子を構成する例を示したが、共通電極39を透明導電膜
によって形成することにより、透過型の液晶表示素子を
構成することもできる。
【0194】また、上記の例では、高分子分散型の液晶
層21〜23を形成した例を示したが、実施の形態1で
説明したのと同様に、高分子ネットワークを含まない液
晶を用いるようにしてもよい。
【0195】また、上記のように、封止板11…を転写
基材27上に形成してから転写する方法に代えて、支持
部材18…を形成した後に、紫外線の照射や加熱により
気化性を有する材料、例えばポリフタルアルデヒド(P
PA)にオニウム塩であるトリフェニルスルホニウム
ヘキサフルオロアンチモン(Ph3 +-SbF6 )を1
重量%加えてシクロヘキサノンに溶解させたポジレジス
トなどを支持部材18…と同じ高さに塗布し、その上に
封止板11を形成するようにしてもよい。すなわち、上
記のような材料を塗布した上には、フィルム状の薄い封
止板11…でも容易に形成することができるとともに、
紫外線の照射等により気化性を有するようになるので、
封止板11…が形成された後に、気化させて除去するこ
とにより、容易に基板1と封止板11等の間にギャップ
を形成することができる。
【0196】
【発明の効果】本発明は、以上説明したような形態で実
施され、以下に記載されるような効果を奏する。
【0197】すなわち、感光性樹脂層を反射膜に形成さ
れた開口部を介して露光し硬化させ、支持部材を形成す
ることにより、支持部材を形成する際のマスクの位置合
わせ工程を必要とせず、製造コストの低減を図ることが
できるとともに、支持部材の占める面積を小さくしてコ
ントラスト比を一層高くすることが容易にできるという
効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施の形態1の液晶表示素子の1画素あたりの
構成を示す部分平面図である。
【図2】図1のA−A矢視断面図である。
【図3】実施の形態1の液晶表示素子の製造工程を示す
説明図である。
【図4】実施の形態1の液晶表示素子の製造工程を示す
説明図である。
【図5】実施の形態1の液晶表示素子の製造工程を示す
説明図である。
【図6】実施の形態1の液晶表示素子の製造工程を示す
説明図である。
【図7】実施の形態1の液晶表示素子の製造工程を示す
説明図である。
【図8】実施の形態1の液晶表示素子の製造工程を示す
説明図である。
【図9】実施の形態1の液晶表示素子の製造工程を示す
説明図である。
【図10】実施の形態1の液晶表示素子の製造工程を示
す説明図である。
【図11】実施の形態2の液晶表示素子の1画素あたり
の構成を示す部分平面図である。
【図12】図11のB−B矢視断面図である。
【図13】実施の形態2の液晶表示素子の製造工程を示
す説明図である。
【図14】実施の形態2の液晶表示素子の製造工程を示
す説明図である。
【図15】実施の形態2の液晶表示素子の製造工程を示
す説明図である。
【図16】実施の形態2の液晶表示素子の製造工程を示
す説明図である。
【図17】実施の形態2の液晶表示素子の製造工程を示
す説明図である。
【図18】実施の形態3の液晶表示素子の1画素あたり
の構成を示す部分断面図である。
【図19】実施の形態3の液晶表示素子の製造工程を示
す説明図である。
【図20】実施の形態3の液晶表示素子の製造工程を示
す説明図である。
【図21】実施の形態3の液晶表示素子の製造工程を示
す説明図である。
【図22】実施の形態3の液晶表示素子の製造工程を示
す説明図である。
【図23】実施の形態3の液晶表示素子の製造工程を示
す説明図である。
【図24】実施の形態3の液晶表示素子の製造工程を示
す説明図である。
【図25】実施の形態4の液晶表示素子の1画素あたり
の構成を示す部分平面図である。
【図26】図25のC−C矢視断面図である。
【図27】実施の形態4の液晶表示素子の製造工程を示
す説明図である。
【図28】実施の形態4の液晶表示素子の製造工程を示
す説明図である。
【図29】実施の形態4の液晶表示素子の製造工程を示
す説明図である。
【図30】実施の形態4の液晶表示素子の製造工程を示
す説明図である。
【図31】実施の形態4の液晶表示素子の製造工程を示
す説明図である。
【図32】従来の液晶表示素子の構成を示す断面図であ
る。
【図33】従来の他の液晶表示素子の構成を示す断面図
である。
【図34】支持部材の位置ずれによって生じる不具合の
例を示す説明図である。
【図35】支持部材のピッチの条件を示す説明図であ
る。
【符号の説明】
1 基板 2〜4 TFT素子 5 ブラックマトリクス 5a,5b 開口部 6〜8 表示層 9 第1画素電極 9a,9a’,9a” 開口部 11〜13 封止板 11a,12a 開口部 18〜20 支持部材 18’ ネガ型レジスト 21〜23 液晶層 21’ 混合溶液 25 マスク基板 25a マスクパターン 26 離型層 27 転写基材 27a マスクパターン 28〜30 素子上支持部材 28a,29a 開口部 28’ ネガ型レジスト 31〜33 支持部材 34 マスク基板 34a マスクパターン 35 遮光膜 35b 開口部 36 第1画素電極 39 共通電極 41〜43 液晶層 41’ 混合溶液 61〜63 支持部材 61’ ポジ型レジスト 71〜73 素子上支持部材 71a,72a 開口部 82〜84 TFT素子 82d〜84d ドレイン電極
フロントページの続き (72)発明者 柄沢 武 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電 器産業株式会社内 (72)発明者 河栗 真理子 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電 器産業株式会社内 (56)参考文献 特開 平9−127516(JP,A) 特開 平9−258189(JP,A) 特開 平8−328031(JP,A) 特開 平9−26596(JP,A) 特開 平3−2833(JP,A) 特開 平6−301015(JP,A) 特開 平7−134283(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G02F 1/1347

Claims (22)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】透明な材料から成り、反射膜が形成された
    基板と、 上記基板の反射膜が形成された側に対向して設けられた
    封止板と、 上記基板と封止板との間に設けられた液晶層とを有する
    液晶表示素子であって、 上記反射膜に開口部が形成されるとともに、 上記基板と上記封止板との間における、上記反射膜の開
    口部が形成されている位置に、感光性樹脂が上記開口部
    を介して露光されることにより形成された、上記封止板
    を支持する支持部材が設けられていることを特徴とする
    液晶表示素子。
  2. 【請求項2】請求項1の液晶表示素子であって、 上記感光性樹脂は、ネガ型レジストであることを特徴と
    する液晶表示素子。
  3. 【請求項3】請求項2の液晶表示素子であって、 上記液晶層は、高分子と、上記高分子中に分散して保持
    された液晶とを含むことを特徴とする液晶表示素子。
  4. 【請求項4】請求項1の液晶表示素子であって、 上記感光性樹脂は、上記液晶層を形成するための液晶と
    感光性の高分子前駆体とを含む混合溶液中の上記高分子
    前駆体であることを特徴とする液晶表示素子。
  5. 【請求項5】請求項1の液晶表示素子であって、 上記液晶層と封止板とが、複数組重ねて設けられ、各封
    止板の間における、上記反射膜の開口部が形成されてい
    る位置に、感光性樹脂が上記開口部を介して露光される
    ことにより形成された、各封止板を支持する支持部材が
    設けられていることを特徴とする液晶表示素子。
  6. 【請求項6】請求項5の液晶表示素子であって、 上記各封止板を支持する支持部材は、それぞれ互いに感
    光波長特性が異なる感光性樹脂から形成されていること
    を特徴とする液晶表示素子。
  7. 【請求項7】請求項5の液晶表示素子であって、 上記液晶層と封止板とが3組設けられ、各液晶層は、そ
    れぞれ、シアン、マゼンタ、またはイエローのうち互い
    に異なる色の2色性色素と液晶とを含むゲストホスト液
    晶を含むことを特徴とする液晶表示素子。
  8. 【請求項8】請求項1の液晶表示素子についての液晶表
    示素子の製造方法であって、 上記基板上に、上記開口部を有する反射膜を形成する工
    程と、 上記反射膜が形成された基板上に感光性樹脂層を形成す
    る工程と、 上記感光性樹脂層を、上記基板側から上記反射膜の開口
    部を介して露光し、硬化させる工程と、 上記感光性樹脂層における、上記反射膜の遮蔽により露
    光されなかった部分を現像により除去して、上記支持部
    材を形成する工程と、 上記支持部材に上記封止板を密着させる工程と、 上記基板と封止板との間に液晶を封入して上記液晶層を
    形成する工程とを有することを特徴とする液晶表示素子
    の製造方法。
  9. 【請求項9】請求項8の液晶表示素子の製造方法であっ
    て、 上記感光性樹脂層は、ネガ型レジストから形成されてい
    ることを特徴とする液晶表示素子の製造方法。
  10. 【請求項10】請求項8の液晶表示素子の製造方法であ
    って、上記液晶層を形成する工程は、 上記基板と封止板との間に、液晶と感光性の高分子前駆
    体とを含む混合溶液を封入する工程と、 上記混合溶液を上記封止板側から露光し、上記混合溶液
    中の高分子前駆体を硬化させることにより、高分子と、
    上記高分子中に分散して保持された液晶とを含む上記液
    晶層を形成するとともに、上記封止板を上記基板に固定
    する工程とを含むことを特徴とする液晶表示素子の製造
    方法。
  11. 【請求項11】請求項8の液晶表示素子の製造方法であ
    って、上記支持部材に上記封止板を密着させる工程は、 上記支持部材と上記封止板とを接着して、上記封止板を
    上記基板に固定する接着工程を含むことを特徴とする液
    晶表示素子の製造方法。
  12. 【請求項12】請求項11の液晶表示素子の製造方法で
    あって、上記接着工程は、 上記支持部材、または上記封止板の少なくとも何れか一
    方に接着剤を塗布する工程を含むことを特徴とする液晶
    表示素子の製造方法。
  13. 【請求項13】請求項11の液晶表示素子の製造方法で
    あって、 上記封止板または支持部材の少なくとも何れか一方が、
    加熱または加圧の少なくとも何れか一方により可塑性を
    有する材料から成り、 上記接着工程は、上記支持部材に上記封止板を密着させ
    た状態で加熱または加圧の少なくとも何れか一方を行っ
    て、上記封止板を上記基板に固定する工程であることを
    特徴とする液晶表示素子の製造方法。
  14. 【請求項14】請求項5の液晶表示素子についての製造
    方法であって、 請求項8の各工程に加えて、さらに、 上記封止板上に新たな感光性樹脂層を形成する工程と、 上記新たな感光性樹脂層を、上記基板側から上記反射膜
    の開口部および既に形成された支持部材を介して露光
    し、硬化させる工程と、 上記新たな感光性樹脂層における、上記反射膜の遮蔽に
    より露光されなかった部分を現像により除去して、新た
    な支持部材を形成する工程と、 上記新たな支持部材に新たな封止板を密着させる工程
    と、 上記既に形成された封止板と上記新たな封止板との間
    に、液晶を封入して新たな液晶層を形成する工程とをそ
    れぞれ少なくとも1回行うことにより、複数の液晶層を
    形成することを特徴とする液晶表示素子の製造方法。
  15. 【請求項15】請求項14の液晶表示素子の製造方法で
    あって、 上記各封止板を支持する支持部材は、それぞれ互いに感
    光波長特性が異なる感光性樹脂から形成されるととも
    に、 上記各支持部材を、それぞれ互いに波長の異なる光によ
    って露光し、硬化させることを特徴とする液晶表示素子
    の製造方法。
  16. 【請求項16】請求項1の液晶表示素子についての液晶
    表示素子の製造方法であって、 上記基板上に、上記開口部を有する反射膜を形成する工
    程と、 上記基板上における上記反射膜の開口部が形成された以
    外の所定の領域に補助支持部材を形成する工程と、 上記補助支持部材に上記封止板を密着させる工程と、 上記基板と封止板との間に、液晶と感光性の高分子前駆
    体とを含む混合溶液を封入する工程と、 上記混合溶液を上記基板側から上記反射膜の開口部を介
    して露光し、上記混合液中の高分子前駆体を上記反射膜
    の開口部に対応する位置に析出および硬化させて上記支
    持部材を形成するとともに、残った混合液中の液晶によ
    り上記液晶層を形成する工程と、 を有することを特徴とする液晶表示素子の製造方法。
  17. 【請求項17】請求項16の液晶表示素子の製造方法で
    あって、上記補助支持部材を形成する工程は、 上記反射膜が形成された基板上にネガ型レジスト層を形
    成する工程と、 上記ネガ型レジスト層を、上記基板と反対側から所定の
    マスクパターンを介して露光し、硬化させる工程と、 上記ネガ型レジスト層における、上記マスクパターンの
    遮蔽により露光されなかった部分を現像により除去する
    工程とを有することを特徴とする液晶表示素子の製造方
    法。
  18. 【請求項18】請求項5の液晶表示素子についての製造
    方法であって、 請求項16の各工程に加えて、さらに、 既に形成された封止板上における既に形成された補助支
    持部材に対応する位置に新たな補助支持部材を形成する
    工程と、 上記新たな補助支持部材に新たな封止板を密着させる工
    程と、 上記既に形成された封止板と新たな封止板との間に、液
    晶と感光性の高分子前駆体とを含む新たな混合溶液を封
    入する工程と、 上記新たな混合溶液を上記基板側から上記反射膜の開口
    部および既に形成された支持部材を介して露光し、上記
    新たな混合液中の高分子前駆体を上記反射膜の開口部に
    対応する位置に析出および硬化させて新たな支持部材を
    形成するとともに、残った混合液中の液晶により新たな
    液晶層を形成する工程とをそれぞれ少なくとも1回行う
    ことにより、複数の液晶層を形成することを特徴とする
    液晶表示素子の製造方法。
  19. 【請求項19】請求項18の液晶表示素子の製造方法で
    あって、 上記各封止板を支持する支持部材は、それぞれ互いに感
    光波長特性が異なる感光性樹脂から形成されるととも
    に、 上記各支持部材を、それぞれ互いに波長の異なる光によ
    って露光し、硬化させることを特徴とする液晶表示素子
    の製造方法。
  20. 【請求項20】請求項1の液晶表示素子についての製造
    方法であって、 上記基板上に、上記開口部を有する反射膜を形成する工
    程と、 上記反射膜が形成された基板上に感光性樹脂層を形成す
    る工程と、 上記基板側から、第1のマスキング部材によって、上記
    反射膜の開口部のうちの一部の第1の開口部が露出する
    ように他の第2の開口部を覆い、上記感光性樹脂層を、
    上記基板側から上記反射膜の第1の開口部を介して露光
    し、硬化させる工程と、 上記感光性樹脂層における、上記反射膜およびマスキン
    グ部材の遮蔽により露光されなかった部分を現像により
    除去して、上記支持部材のうちの一部の第1の支持部材
    を形成する工程と、 上記第1の支持部材に上記封止板を密着させる工程と、 上記基板と封止板との間に、液晶と感光性の高分子前駆
    体とを含む混合溶液を封入する工程と、 上記基板側から、第2のマスキング部材によって、上記
    反射膜の第1の開口部を覆い、上記混合溶液を、上記基
    板側から上記反射膜の第2の開口部を介して露光し、上
    記混合液中の高分子前駆体を上記反射膜の第2の開口部
    に対応する位置に析出および硬化させて上記支持部材の
    うちの他の第2の支持部材を形成するとともに、残った
    混合液中の液晶により上記液晶層を形成する工程とを有
    することを特徴とする液晶表示素子の製造方法。
  21. 【請求項21】請求項5の液晶表示素子についての製造
    方法であって、 請求項20の各工程に加えて、さらに、 上記封止板上に新たな感光性樹脂層を形成する工程と、 上記基板側から、上記第1のマスキング部材によって、
    上記反射膜の第2の開口部を覆い、上記新たな感光性樹
    脂層を、上記基板側から上記反射膜の第1の開口部およ
    び既に形成された第1の支持部材を介して露光し、硬化
    させる工程と、 上記新たな感光性樹脂層における、上記反射膜およびマ
    スキング部材の遮蔽により露光されなかった部分を現像
    により除去して、新たな第1の支持部材を形成する工程
    と、 上記新たな第1の支持部材に新たな封止板を密着させる
    工程と、 上記既に形成された封止板と新たな封止板との間に、液
    晶と感光性の高分子前駆体とを含む新たな混合溶液を封
    入する工程と、 上記基板側から、上記第2のマスキング部材によって、
    上記反射膜の第1の開口部を覆い、上記新たな混合溶液
    を、上記基板側から上記反射膜の第2の開口部および既
    に形成された第2の支持部材を介して露光し、上記新た
    な混合液中の高分子前駆体を上記反射膜の第2の開口部
    に対応する位置に析出および硬化させて新たな第2の支
    持部材を形成するとともに、残った混合液中の液晶によ
    り新たな液晶層を形成する工程とをそれぞれ少なくとも
    1回行うことにより、複数の液晶層を形成することを特
    徴とする液晶表示素子の製造方法。
  22. 【請求項22】請求項21の液晶表示素子の製造方法で
    あって、 上記各封止板を支持する第1の支持部材および第2の支
    持部材は、それぞれ他の封止板を支持する第1の支持部
    材および第2の支持部材と互いに感光波長特性が異なる
    感光性樹脂から形成されるとともに、 上記各封止板を支持する第1の支持部材および第2の支
    持部材を、それぞれ他の封止板を支持する第1の支持部
    材および第2の支持部材と互いの波長の異なる光によっ
    て露光し、硬化させることを特徴とする液晶表示素子の
    製造方法。
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