JP3205476B2 - 散乱光式煙感知器 - Google Patents

散乱光式煙感知器

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JP3205476B2
JP3205476B2 JP31285794A JP31285794A JP3205476B2 JP 3205476 B2 JP3205476 B2 JP 3205476B2 JP 31285794 A JP31285794 A JP 31285794A JP 31285794 A JP31285794 A JP 31285794A JP 3205476 B2 JP3205476 B2 JP 3205476B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、発振部の制御により発
光部を間欠駆動し、発光部から検煙空間に向けて光を照
射し、検煙空間に存在する煙による散乱光を受光部で受
光することで火災を検出する散乱光式煙感知器に関し、
特に機能点検手段を付加した散乱光式煙感知器に関す
る。
【0002】
【従来の技術】一般に、この種の散乱光式煙感知器で
は、受光部が煙による散乱光のみを受光するように煙検
出用の発光部と受光部の光軸が交差するように配置さ
れ、試験用の発光部が受光部に対向して受光部が試験用
の発光部の直接光を受光するように配置されている。
【0003】また、低消費電力化を図るために煙検出用
の発光部を例えば1回/2〜3秒の周期で発振器により
間欠的に発光させ、また、ノイズによる誤動作を防止す
るために受光部が2回以上の所定回数だけ散乱光を検出
した場合に火災信号を出力するカウンタを備えている。
また、試験時には試験用の発光部を発振器より間欠発光
させてカウンタからの発報信号により機能障害がないか
が試験される。
【0004】このような試験用の発光部を備えた散乱光
式煙感知器としては、火災信号を感知回線のインピーダ
ンスを変化させるオンオフ型のものとしては例えば特開
平5−6489号公報に示されるものが知られている。
この散乱光式煙感知器は、暗箱内に煙監視用発光部と煙
監視用受光部とを備え、煙監視用発光部からの煙監視光
が煙によって散乱した散乱光を煙監視用受光部で受光
し、受光量が所定値以上になった場合に発報する比較回
路を備えた点検用発光部を煙監視用発光部とは別に設け
ると共に点検用発光部を投入・遮断する点検スイッチを
設け、点検用発光部からの点検光を煙監視用受光部へ導
く光路を設けている。
【0005】また、受信機からの制御信号を受信してテ
ストLEDを発光させ、テストLEDからの光を直接受
光部で受光し機能試験を行うアナログタイプの散乱光式
煙感知器が特開平2−242498号に開示されてい
る。この散乱光式煙感知器は、通常はホールド状態にあ
り、試験器から送出されてきたホールド解除信号を受信
したとき、ホールド解除手段により、自己のホールド状
態を解除すると共に、ホールド解除信号に続いて試験器
から送出されてくるアドレス信号が自己のアドレスと一
致しない場合にはアドレス判別手段により自己の状態を
ホールド状態に復帰させ、アドレス信号の内容が自己の
アドレスと一致する感知器のみが、指令実行手段によ
り、アドレス信号に続いて送出されてくる試験指令信号
の内容を実行し、実行後には、アドレス一致した感知器
も自己の状態をホールド状態に復帰させられる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の散乱光式煙感知器のうち、パルス発生回路を
内蔵したオンオフタイプの散乱光式煙感知器にあって
は、感知器の消費電流を抑えるため、発光LEDを2秒
〜3秒に一回点灯させている。そして、ノイズによる誤
動作を防ぐために比較回路からの出力が2カウント以上
カウントした場合実火災と判断し受信機に火災信号を送
信する。
【0007】したがって、一つの感知器試験を行うの
に、発報まで時間がかかるという問題があった。一方、
受信機から制御信号を受信してテストLEDを発光制御
し機能試験を行うシステムにあっては、発光LEDの発
光制御は受信機からのポーリング時や、コマンド信号受
信時に感知器の発光LEDを点灯させるアナログタイプ
の散乱光式煙感知器が対象であり、感知器自体のコスト
が前記オンオフタイプの散乱光式煙感知器に比べて高く
なり、システム全体ではかなり高価なシステムになる。
【0008】また、テストLEDを用いる感知器にあっ
ては、発光LEDや発光LEDを駆動する発光制御手段
が故障しても、テストLEDを発光させると、受光部で
テストLEDの光を受け、故障状態にあるにもかかわら
ず、感知器を正常と判断してしまう問題もあった。さら
に、前記オンオフタイプの感知器を遠隔試験するシステ
ムにあっては、伝送機能を有する中継器のL線、C線に
オンオフ感知器を接続し、受信機からの試験コマンドで
L線、C線を短絡させ疑似的に試験を行うものが知られ
ているが感知器そのものの機能は点検できない。
【0009】すなわち、近年、共同住宅に防災監視設備
が設置されているが、住居内に設置されていることか
ら、感知器の定期的な試験を行うことが困難であり、L
線、C線を短絡させるだけの試験では十分感知器の機能
を点検するには至っていなかった。本発明は、このよう
な従来の問題点に鑑みてなされたものであって、感知器
の点検時間を短縮し、かつ、感知器の点検を確実に行う
ことができる散乱光式煙感知器を提供することを目的と
する。
【0010】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、本発明は、図1に示すように、発振手段16の発振
制御により間欠駆動され、チャンバー内の検煙空間に向
けて光を照射する発光部27と、該発光部27からの光
による前記検煙空間に存在する煙により生じる散乱光を
受光する受光部28と、前記発振手段16の発振制御に
同期し、前記受光部28で得られた受光信号が予め設定
した閾値を超えた際にカウントし、所定カウントで火災
信号を生じる計数回路15と、を備えた散乱光式煙感知
器において、前記受光部28に試験光を入射する点検用
発光部38と、該点検用発光部38を点検信号の入力に
より前記発振手段16の発振周期より早い周期で間欠駆
動させると共に、該早い周期で前記計数回路15を同期
させカウント動作させる点検用発振部24からなる機能
点検手段39を設けている。
【0011】また、本発明は、前記発光部27の発光に
より生じるチャンバー内の乱反射光を前記受光部28で
受光した受光信号を増幅する増幅部29と、該増幅部2
9による増幅信号を監視する監視手段34とを設け、前
記増幅部29から増幅信号が生じない際前記監視手段3
4は機能異常信号を出力する。
【0012】また、本発明は、前記監視手段34から機
能異常信号が出力された際、前記機能点検手段39の動
作を禁止する禁止手段23を設けている。また、本発明
は、感知器に供給される電源を監視する電圧監視部21
と、点検信号を監視する受信部22を備え、前記電圧監
視部21と前記受信部22がそれぞれ前記電源と点検信
号を検出した際に前記機能点検手段39を駆動する。
【0013】また、本発明は、チャンバー内の検煙空間
に向けて光を照射する発光部27と、該発光部27から
の光による前記検煙空間に存在する煙により生じる散乱
光を受光する受光部28と、を備えた散乱光式煙感知器
において、前記発光部27の発光により生じるチャンバ
ー内の乱反射光を前記受光部28で受光した受光信号を
増幅する増幅部29と、該増幅部29による増幅信号を
監視する監視手段34とを設け、前記増幅部29から増
幅信号が生じない際前記監視手段34は機能異常信号を
出力する。
【0014】
【作用】このような構成を備えた本発明の散乱光式煙感
知器によれば、受光部28に試験光を入射する点検用発
光部38と、点検用発光部38を点検信号の入力により
発振手段16の発振周期より早い周期で間欠駆動させる
と共に、早い周期で計数回路15を同期させカウント動
作させる点検用発振部24からなる機能点検手段39を
設けるようにしたため、感知器の点検時間を短縮し、か
つ、感知器自体の点検を確実に行うことができる。
【0015】また、発光部27の発光により生じるチャ
ンバー内の乱反射光を受光部28で受光した受光信号を
増幅する増幅部29と、増幅部29による増幅信号を監
視する監視手段34とを設け、増幅部29から増幅信号
が生じない際監視手段34は機能異常信号を出力し、監
視手段34から機能異常信号が出力された際、機能点検
手段39の動作を禁止する禁止手段23を設けるように
したため、発振手段16、発光部27、受光部28など
が動作を停止しているときは、点検動作を行うことがで
きないので、故障した感知器を誤って正常と判断するよ
うな点検を行うことがなく、信頼性の高い点検が可能と
なる。
【0016】また、感知器に供給される電源を監視する
電圧監視部21と、点検信号を監視する受信部22を備
え、電圧監視部21と受信部22がそれぞれ電源と点検
信号を検出した際に機能点検手段39を駆動するように
したため、発報中または発報状態で故障している感知器
の点検動作を行うことができないので、信頼性の高い点
検が可能になる。
【0017】また、チャンバー内の検煙空間に向けて光
を照射する発光部27と、発光部27からの光による前
記検煙空間に存在する煙により生じる散乱光を受光する
受光部28と、を備えた散乱光式煙感知器において、発
光部27の発光により生じるチャンバー内の乱反射光を
受光部28で受光した受光信号を増幅する増幅部29
と、増幅部29による増幅信号を監視する監視手段34
とを設け、増幅部34から増幅信号が生じない際監視手
段34は機能異常信号を出力するようにしたため、オン
オフタイプの感知器を遠隔試験するシステムであって
も、常に感知器の点検を行うことができる。
【0018】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。図2〜図8は本発明の一実施例を示す図である。
図2は本発明の一実施例を示す全体構成図である。図2
において、1は受信機であり、受信機1に対して散乱光
式煙感知器(以下、感知器)2が直接に接続され、受信
機1の受信/復旧回路3から引き出されて感知器回線を
構成する信号線Lおよびコモン線Cは複数の感知器2が
並列に接続され、また、その終端には終端抵抗Rが接続
されている。受信/復旧回路3は信号線Lおよびコモン
線Cに対して電源電圧を印加し、また、終端抵抗Rには
断線監視電流を印加することにより感知器2からの発報
信号や断線を検出する。感知器2は図3に詳しく示すよ
うな火災感知回路4により火災を検出した場合に信号線
L、コモン線C間を短絡することにより発報信号を受信
機1に送信する。
【0019】さらに、本実施例では、複数の感知器2の
作動試験を順次行うために図3に詳しく示すような点検
回路5が各感知器2内に設けられ、受信機1側の点検回
路5から引き出された作動試験線Tに対して各感知器2
の点検回路5が直列に接続されている。また、最終段の
感知器2からの作動試験線Tは、受信機1側の点検回路
6に対してループバックされている。
【0020】受信機1側の点検回路6は感知器2の作動
試験時に作動試験線Tに対して試験用電源を点検信号と
して印加する。また、受信機1の制御回路7は感知器2
からの発報信号を受信する毎に自動復旧を行い、どの段
の感知器2の作動試験を現在行っているかを信号線L、
コモン線Cの短絡回数により認識している。そして、点
検信号の供給を開始した後所定の時間内に受信/復旧回
路3が各感知器2からの発報信号を受信しない場合には
点検回路6から点検信号より高い電圧の強制復旧信号が
作動試験線Tに印加される。
【0021】この受信機1にはまた、制御回路7の制御
により実際の火災発生時や後述するような作動試験時に
発報した感知器2や断線を表示等するための表示部8
と、感知器2が発報した場合に火災発生を音声で通知す
るための音声回路9、感知器2の作動試験をスタートす
るための点検スイッチ10が設けられ、点検スイッチ1
0が操作された場合には音声回路9が火災発生を音声で
通知しないように制御され、また、後述するような作動
試験が行われる。
【0022】次に、図3を参照して感知器2の構成を詳
細に説明する。なお、図3の上段に示す回路12〜18
は火災感知回路4を構成し、下段に示す回路19〜24
と図4に示す回路25は点検回路4を示している。図3
において、11は感知器2のベース回路であり、ベース
回路11は信号線Lおよびコモン線Cよりなる2線の感
知器回線を介して受信機1に接続されている。
【0023】また、ベース回路11は端子QA,QBを
有し、これらの端子QA,QBのいずれか一方が前段の
受信機1の点検回路6または感知器2の端子QA,QB
のいずれかに接続され、他方が次段の感知器2の端子Q
A,QBのいずれかに接続される。また、ベース回路1
1は端子Qを有し、この端子Qは点検信号受信処理回路
26に接続される。また、ベース回路11は端子L,C
を有し、端子L,Cには整流・ノイズ吸収回路12が接
続され、整流・ノイズ吸収回路12は信号線L、コモン
線Cから電源を受電し、電源を整流し、ノイズを吸収
し、信号線L、コモン線C間の電流を無極性化して次段
のスイッチング回路13および定電圧・電流制限回路1
4に電源を供給する。
【0024】また、整流・ノイズ吸収回路12の出力電
圧は、電圧監視回路21に供給される。スイッチング回
路13は、サイリスタを内蔵しており、計数回路15か
らの信号により駆動されて、火災信号を受信機1に送出
する。定電圧・電流制限回路14は、整流・ノイズ吸収
回路12からの電源を受電すると、一定電圧を生成し、
電流制限を行って計数回路15、発振回路16、増幅回
路17、比較回路18などに一定電圧を電源電圧として
供給する。
【0025】発振手段としての発振回路16は、電源電
圧が所定値に達すると、約3sec周期で発光部である
光源用発光ダイオード27を駆動する。光源用発光ダイ
オード27は、発振回路16の発振制御により間欠駆動
され、チャンバー内の検煙空間に向けて光を照射する。
28は受光部である受光ダイオードであり、受光ダイオ
ード28は光源用発光ダイオード27からの光による検
煙空間に存在する煙により生じる散乱光を受光する。増
幅回路17は受光ダイオード28で受光した受光信号を
増幅して比較回路18に出力する。
【0026】比較回路18は増幅回路17で増幅した受
光信号と予め設定したしきい値とを比較し、受光信号が
しきい値を越えるとき計数回路15をカウント動作させ
る信号を計数回路15に出力する。また、光源用発光ダ
イオード27の発光により生じるチャンバー内の乱反射
光は、受光ダイオード28で受光され、増幅回路17で
増幅された後に反射光増幅回路29に出力される。
【0027】比較回路18と並列にコンデンサC1が接
続され、このコンデンサC1は電源バックアップ用のも
ので、光源用発光ダイオード27に電流を供給するほか
電源電圧の変動を防止する。計数回路15は、発振回路
16の発振制御に同期し連続して2回比較回路18の出
力信号が生じたときのみ出力するように構成された蓄積
回路であり、所定のカウントで火災信号を出力する。計
数回路15は、フリップフロップFF1,FF2、リセ
ット回路30および抵抗R1,R2を有する。リセット
回路30は抵抗R3,R4とコンデンサC2より構成さ
れたRC回路よりなり、フリップフロップFF2の出力
端子Q2からの出力により充電され、所定の充電量に達
すると、フリップフロップFF1のリセット端子R1に
リセット信号を出力する。フリップフロップFF2のリ
セット端子R2にはフリップフロップFF1の出力端子
Q1からの出力がリセット信号として与えられる。フリ
ップフロップFF1のクロック入力端子CL1およびフ
リップフロップFF2のクロック入力端子CL2には発
振回路16から約3secの周期でクロック信号が与え
られるか、または点検用発振回路24から前記約3se
cより早い、例えば数十msecの周期でクロック信号
が与えられる。フリップフロップFF1の入力端子D1
には比較回路18からの信号が入力し、フリップフロッ
プFF2の入力端子D2にはフリップフロップFF1の
出力端子Q1からの出力が抵抗R2および浮遊容量31
を経て入力される。また、フリップフロップFF1のセ
ット端子S1およびフリップフロップFF2のセット端
子S2には定電圧・電源用制御回路14からの電源電圧
が与えられる。
【0028】発振回路16の約3secの発振周期に同
期して計数回路15がカウント動作するときは、最大6
secを必要とするが、点検用発振回路24の早い周期
に同期して計数回路15をカウント動作するときは、約
数十msecですむようになっている。計数回路15の
出力はスイッチング回路13を駆動し、スイッチング回
路13は信号線Lおよびコモン線C間を短絡して火災信
号を受信機1に送出する。
【0029】チャンバー内の乱反射光は受光ダイオード
28で受光された後に増幅回路17で増幅されて抵抗R
5を介して反射光増幅回路29に入力する。増幅部とし
ての反射光増幅回路29は、トランジスタTR1,TR
2、抵抗R6,R7,R8およびコンデンサC3からな
る2段直結増幅回路で構成され、約50mVの反射光出
力をほぼ電源電圧Vccでクリップされるまで増幅し、
次段の放電回路32を駆動する。
【0030】放電回路32は、FET1、コンデンサC
4および抵抗R9,R10により構成され、FET1が
反射光増幅回路29によりオンになると、コンデンサC
4は充電電荷を抵抗R10、FET1を介して周期的に
放電する。放電回路32の次段にはラッチ回路33が設
けられ、ラッチ回路33はPUT1、抵抗R11,R1
2およびコンデンサC5により構成される。ラッチ回路
33は、抵抗R11,R12で分割されたPUT1のゲ
ート電圧VGと、抵抗R9とコンデンサC4の時定数で
充電されるコンデンサC4の端子間電圧、すなわちPU
T1のアノード電圧VAがVG<VAのとき、オンにな
る。すなわち、乱反射光出力が生じないかまたは著しく
減少したときには、反射光増幅回路29の出力は著しく
低下し、放電回路32を構成するFET1はオンせず、
PUT1のアノード側コンデンサC4の充電電荷が上昇
し、PUT1はオンする。なお、コンデンサC5はノイ
ズ防止用である。
【0031】正常監視時、コンデンサC4の充電電荷
は、放電回路32により周期的に放電されるため、PU
T1はオンせず、PUT1のゲート側電圧VGは、ほぼ
Hレベルになる。放電回路32およびラッチ回路33は
全体として反射光増幅回路29の増幅信号を監視する監
視手段34を構成しており、反射光増幅回路29から増
幅信号が生じないとき機能異常信号をゲート回路23に
出力する。
【0032】すなわち、光源用発光ダイオード27や受
光ダイオード28に障害があり、または、発振回路16
の動作停止により、反射光増幅回路29に出力が生じな
いか、または著しく出力が低下したときは、放電回路3
2が駆動されず、ラッチ回路33がオンし、ゲート回路
23には機能異常信号が入力して、点検用発振回路24
が駆動しないようになっているので、点検動作を行うこ
とはできない。
【0033】ゲート回路23は、図5に示すように、C
−MOSによるシュミットナンドゲート回路35,3
6,37により構成され、シュミットナンドゲート回路
35に点検信号が入力し、シュミットナンドゲート回路
36にラッチ回路33からの機能正常信号が入力すると
きは、図6の(A)に示すように、Hレベルの出力とな
り、点検用発振回路(点検用発振部)24の出力は図5
の(B)に示すようになる。点検用発振回路24は発振
回路16より早い周期(例えば、図6のτ2で示される
ように数十msec)で発振動作を行うので、点検用発
光ダイオード(点検用発光部)38は発振回路16の発
振周期より早い周期で間欠駆動される。ゲート回路23
に点検信号が入力しないとき、または、ラッチ回路33
から機能異常信号が入力するときは、ゲート回路23の
出力はLレベルとなり、点検用発振回路24はHレベル
となるので、点検用発光ダイオード38は駆動されな
い。
【0034】また、点検用発振回路24は、受光ダイオ
ード28に試験光を入射する点検用発光ダイオード38
を点検信号の入力により図6のτ2で示す早い周期でτ
1時間発光させると同時に、図6のτ2で示す早い周期
で前記計数回路15を同期させカウント動作させるため
のクロック信号を計数回路15に出力する。点検用発光
部としての点検用発光ダイオード38と点検用発振部と
しての点検用発振回路24は、全体として機能点検手段
39を構成しており、この機能点検手段39により感知
器2の点検時間を短絡し、かつ、感知器2そのものを点
検するようにしている。
【0035】電圧監視部としての電圧監視回路21は、
ツェナダイオードZD1、抵抗R14,R15,R1
6、コンデンサC6およびトランジスタTR3により構
成され、受信部としての点検信号受信回路22はトラン
ジスタTR3と直列に接続されたトランジスタTR4、
抵抗R17,R18,R19およびコンデンサC7によ
り構成されている。トランジスタTR3,TR4はアン
ド回路を構成しており、両方のトランジスタTR3,T
R4がオンのとき、点検信号がゲート回路23に出力さ
れ、いずれか一方のトランジスタTR3またはTR4が
オフのときは点検信号はゲート回路23に出力されず、
抵抗R13を介して電源電圧Vccがゲート回路23に
入力する。すなわち、電圧検出回路21は、整流・ノイ
ズ吸収回路12の出力電圧がほぼツェナダイオードZD
1のツェナ電圧で規定される電圧以下のときは、点検信
号の入力により点検信号受信回路22のトランジスタT
R4がオンしても、トランジスタTR3はオンせず、点
検信号はゲート回路23に出力されず、したがって、点
検動作は行われない。整流・ノイズ吸収回路12の出力
電圧がツェナダイオードZD1のツェナ電圧で規定され
る電圧以上のとき、すなわち、発報状態でない正常監視
時に点検信号受信回路22に点検信号が入力すると、ト
ランジスタTR3,TR4がオンになり、ゲート回路2
3に点検信号が出力され、点検動作が行われる。
【0036】点検信号受信処理回路26は、発報信号検
出回路20と強制復旧回路19により構成されている。
発報信号検出回路20は、サイリスタSCR1、ダイオ
ードD1,D2、抵抗R20,R21,R22およびコ
ンデンサC8により構成され、計数回路15からの信号
がツェナダイオードZD2、抵抗R20、ダイオードD
1を介して入力すると、サイリスタSCR1がオンにな
り、発報検出信号をスイッチ回路25に送出する。ま
た、動作試験時に発報しないときは、強制復旧回路19
からの強制復旧信号が抵抗R22、ダイオードD2を介
して入力されると、サイリスタSCR1がオンになり、
発報検出信号をスイッチ回路25に出力する。
【0037】強制復旧回路19は、FET2、抵抗R2
3,R24,R25、コンデンサC9,C10、ダイオ
ードD3,D4およびツェナダイオードZD3により構
成され、受信機1から比較的高い電圧レベルの強制復旧
信号を受電し該強制復旧信号が元の電圧レベルに戻った
ときFET2がオンして発報信号検出回路20を強制的
に動作させる。
【0038】ベース回路11には、図4に示すように、
スイッチ回路25が内蔵されている。スイッチ回路25
は、FET3,FET4、ツェナダイオードZ4,Z
5、ダイオードD5,D6,D7,D8、抵抗R27,
R28およびコンデンサC11,C12により構成さ
れ、前段の受信機1の点検回路6または感知器2からの
点検信号を点検信号受信回路22に供給することによ
り、火災発生状態と同等の状態を作り出すとともに、発
報信号検出回路20からの発報検出信号に基づいて点検
信号を次段の感知器2に供給する。なお、ベース回路1
1には発報表示灯40と発報表示灯40に接続される電
圧検出用の抵抗R29,R30,R31が設けられ、発
報を感知器2側で確認することができるようになってい
る。
【0039】ここで、強制復旧回路19、スイッチ回路
25を詳細に説明すると、強制復旧回路19のFET2
のドレインは抵抗R22、ダイオードD2を介してサイ
リスタSCR1のゲートに接続されている。ツェナダイ
オードZ3はノイズ吸収用のものである。この強制復旧
回路19においては、受信機1が試験用電源を印加して
所定の時間内に発報信号を受信しない場合には、比較的
高いレベルの強制復旧信号を送出し、次いで試験用電源
を出力すると、強制復旧信号によりスイッチ回路25の
抵抗R27(R28)、ダイオードD5(D6)、強制
復旧回路19のダイオードD4、抵抗R25を介してコ
ンデンサC10が充電され、試験用電源供給時にコンデ
ンサC10の充電電圧が供給電圧より高いので、コンデ
ンサC10の放電電流が抵抗R24、ダイオードD3、
抵抗R26からコンデンサC10のマイナス側に流れ、
FET2のゲートには抵抗R24を介して放電電圧が印
加され、FET2がオンになる。したがって、ダイオー
ドD2からのトリガ信号によりサイリスタSCR1がオ
ンになり、スイッチ回路25のFET3,4をオンさせ
試験用電源が次段の感知器に印加される。
【0040】次に、図7は感知器の内部構造を示す図で
ある。図7において、41は上板であり、上板41の上
部にリング状に所定間隔をおいて複数のラビリンス部材
42を配列しており、ラビリンス部材42は外部から内
部に対する煙の流入を許容すると同時に外部からの内部
に対する光の入射を阻止している。
【0041】ラビリンス部材42などを包囲するように
防虫網43が設けられ、防虫網43は虫などの侵入を防
止する。防虫網43の内部は検煙チャンバー(チャンバ
ー)44が形成され、検煙チャンバー44内には一対の
取付部45,46が設けられている。一方の取付部45
には光源用発光ダイオード27が収納され、他方の取付
部46には受光ダイオード28がそれぞれ収納されてい
る。したがって、光源用発光ダイオード27の光軸に対
し所定角度ずれた位置に受光ダイオード28が配置さ
れ、光源用発光ダイオード27と受光ダイオード28に
は光軸の交点付近に検煙空間47を形成している。この
検煙空間47の左側には遮光部材48,49が設けら
れ、遮光部材48により光源用発光ダイオード27から
受光ダイオード28に対する直接的な光の回り込みを阻
止し、また遮光部材49により、例えば遮光部材48の
先端に水滴などが付着した際の散乱光50による受光ダ
イオード28への光51の入射を阻止できるようにして
いる。
【0042】このように光源用発光ダイオード27の光
軸に対し受光ダイオード28の光軸をずらした検煙空間
47に流入した煙粒子52による光源用発光ダイオード
27からの光51の散乱光50を受光ダイオード28で
受光し、火災を検出するようになる。さらに、受光ダイ
オード28に直接対向した位置には取付部58に点検用
発光ダイオード38が設けられ、点検時に火災検出に相
当する所定の強さの光54を直接受光ダイオード28に
照射して試験点検を行うことができるようにしている。
【0043】点検用発光ダイオード38の発振周期は、
数十msecに設定され、光源用発光ダイオード27の
発振周期の約3secより早い周期となっている。ま
た、検煙チャンバー44内では光源用発光ダイオード2
7の発光によって乱反射光が生じるが、この乱反射光は
受光ダイオード28で受光される。次に、動作を説明す
る。
【0044】まず、正常監視時について説明する。受信
機1は信号線Lおよびコモン線Cを介して感知器2に電
源を供給し、感知器2の整流・ノイズ吸収回路12はベ
ース回路11を介して電源を受電すると、無極性化、整
流、ノイズ吸収を行って電源を定電圧・電流制限回路1
4に供給する。このとき、整流・ノイズ吸収回路12は
電圧監視回路21にも所定値以上の電源電圧を出力す
る。定電圧・電流制限回路14は一定電圧を生成し、電
流制限を行って各部に電源電圧を供給する。
【0045】電源電圧が所定値に達すると、発報回路1
6は約3secの発報周期で光源用発光ダイオード27
を駆動する。検煙チャンバー44の検煙空間47に火災
による煙の流入がないときは、煙粒子52による散乱光
50は受光ダイオード28では検出されない。したがっ
て、比較回路18からの計数回路15に対する出力信号
はなく、図8の矢印aで示すように、発報回路16から
のクロック信号に同期してフリップフロップFF1の入
力端子に入力はない。したがって、計数回路15から火
災信号は出力されず、スイッチング回路13は駆動され
ない。
【0046】一方、光源用発光ダイオード27の発光に
より生じる検煙チャンバー44内の乱反射光がわずかな
がら受光ダイオード28に入射し、増幅回路17は乱反
射光を増幅し、例えば50mV前後の微小信号を反射光
増幅回路29に出力する。反射光増幅回路29は、トラ
ンジスタTR1,TR2で微小信号を電源電圧Vccで
クリップされるまで増幅し、放電回路32のFET1を
オンさせ、コンデンサC4の充電電荷を放電させる。
【0047】正常監視時には、コンデンサC4の充電電
源は放電回路32により周期的に放電されるため、ラッ
チ回路33のPUT1はオンせず、PUT1のゲート側
電圧VGはほぼHレベルにある。このHレベルの機能正
常信号は、ゲート回路23に与えられ、ゲート回路23
に点検信号が入力すると、ゲート回路23は点検用発振
回路24を駆動し、点検動作を行うことができる。点検
信号がゲート回路23に入力しないときは、ゲート回路
23は点検用発振回路24を駆動せず、点検用発振回路
24の出力はHレベルになり、点検動作は行われない。
【0048】検煙チャンバー44内で乱反射光が生じな
いかまたは著しく減少した場合には、受光ダイオード2
8で検出されず、増幅回路17で増幅されない。したが
って、反射光増幅回路29のトランジスタTR1,TR
2はオンせず、FET1もオンしないので、コンデンサ
C4の充電電荷が上昇し、PUT1がオンする。すなわ
ち、PUT1のアノード電圧VAがゲート電圧VGより
大きくなると、PUT1はオンになり、ゲート回路23
に機能異常信号を出力する。これによりゲート回路23
の駆動は禁止され、点検信号が入力しても点検用発振回
路24は駆動されない。したがって、この場合には点検
信号が入力しても点検動作を行うことはできない。
【0049】すなわち、発振回路16、光源用発光ダイ
オード27、受光ダイオード28などに障害が発生した
場合には、監視手段34は機能異常信号をゲート回路2
3に出力するので、ゲート回路23により点検用発振回
路24が駆動されず、点検信号がゲート回路23に入力
しても点検動作を行うことができない。次に、監視状態
において、煙が検煙チャンバー44の検煙空間47に流
入すると、受光ダイオード28は煙粒子52により散乱
光50を検出し、増幅回路28は受光信号を増幅する。
比較回路18は増幅信号と予め設定したしきい値を比較
し、増幅信号がしきい値以上であるとき、信号を計数回
路15に出力し、カウント動作させる。
【0050】図8(A)に示すように、発報回路16か
ら約3secの発振同期でクロック信号が計数回路15
のフリップフロップFF1,FF2のクロック入力端子
CL1,CL2に入力しており、比較回路18からの信
号は、図8(B)に示すように、クロック信号に同期し
てフリップフロップFF1の入力端子D1に入力する。
なお、ΔT1はクロック信号に対する入力信号のわずか
な遅れを示す。フリップフロップFF1の入力端子D1
に入力が行われると、図8(C)に示すように、フリッ
プフロップFF1の出力端子Q1から信号が出力され、
この出力信号は図8(D)に示すように、抵抗R2や浮
遊容量31によるΔT2の遅れをもってフリップフロッ
プFF2の入力端子D2に入力する。次のクロック信号
がフリップフロップFF2のクロック入力端子CL2に
入力すると、図8(E)に示すようにフリップフロップ
FF2の出力端子Q2から信号が出力される。この出力
端子Q2からの出力信号は、リセット回路30に入力
し、抵抗R3,R4とコンデンサC2により設定される
所定の時定数に基づく所定時間後にフリップフロップF
F1のリセット端子R1に入力する(図8(F)、参
照)。リセット端子R1にリセット信号が入力すると、
フリップフロップFF1の出力端子Q1からの出力は、
図8(C)に示すように、Lレベルとなり、また図8
(D)に示すように、フリップフロップFF2の入力端
子D2に入力する入力信号もLレベルとなる。フリップ
フロップFF1の出力端子Q1からはフリップフロップ
FF2のリセット端子R2にリセット信号が与えられる
ので、図8(E)に示すように、フリップフロップFF
1の出力端子Q2からの出力はLレベルになる。計数回
路15は比較回路18からの出力の入力から連続して2
回カウント動作を行った時火災信号をスイッチング回路
13に出力するとともに、発報信号検出回路20に出力
する。
【0051】スイッチング回路13は計数回路15から
の信号によって信号線Lとコモン線C間を短絡して、受
信機1に火災信号を送出する。受信機1は受信/復旧回
路3を介して火災信号を受信すると、制御回路7の制御
により、表示部8に表示し、また、音声回路9から火災
発生を報知する。次に、点検時の動作を説明する。
【0052】感知器2の点検を行うときは、受信機1の
点検スイッチ10をオンにして、点検信号を制御回路
7、点検回路6を経て作動試験終了から感知器2に出力
する。点検信号は、端子QA、または端子QBを介して
ベース回路11のスイッチ回路25に入力し、点検信号
受信処理回路26を経て点検信号受信回路22で受信さ
れる。
【0053】このとき、電圧監視回路21、整流・ノイ
ズ吸収回路12からの出力電圧を監視しており、出力電
圧がほぼツェナダイオードZD1のツェナ電圧で規定さ
れる電圧以下のとき、すなわち、スイッチング回路13
が駆動された発報状態にあるときは、点検信号受信回路
22のトランジスタTR4がオンしても電源監視回路2
1のトランジスタTR3はオンせず、点検信号がゲート
回路23に入力しないので、ゲート回路23は駆動され
ず、点検動作を行うことはできない。整流・ノイズ吸収
回路12の出力電圧がツェナダイオードZD1のツェナ
電圧で規定される電圧以上のときは、電圧監視回路21
のトランジスタTR3はオンになり、点検信号受信回路
22のトランジスタTR4がオンのときは、点検信号が
ゲート回路23に入力し、ゲート回路23が比較され
る。この場合、前述したようにゲート回路23にラッチ
回路33からの機能異常信号が入力すると、ゲート回路
23の駆動は禁止され、点検用発振回路24は発振しな
いので、点検動作を行うことができない。
【0054】ゲート回路23が駆動され、その出力が図
6(A)に示すようにHレベルになると、点検用発振回
路24の出力は、図6(B)に示すように、発振周期が
発振回路16の発振周期の約3secより早い数十ms
ecになる。点検用発振回路24は発振回路16の周期
より早い周期で点検用発光ダイオード27を駆動すると
ともに、発振回路16の発振周期より早い周期のクロッ
ク信号を計数回路15に出力する。
【0055】点検用発光ダイオード38の発光は、受光
ダイオード28で受光され、増幅回路17は受光信号を
増幅し、比較回路18は計数回路18をカウント動作さ
せる。図8の矢印(b)に示すように、点検が開始され
ると、点検用発振回路16から早い周期のクロック信号
が計数回路15に入力し、これらの連続する2つのクロ
ック信号に同期して、フリップフロップFF1の入力端
子D1には(c)で示すような入力が行われ、フリップ
フロップFF1の出力端子Q1の出力は(d)で示すよ
うになる。また、フリップフロップFF2の入力端子D
2の入力は(e)で、フリップフロップFF2の出力端
子Q2の出力は(f)で示され、フリップフロップFF
1のリセット端子R1に入力は(g)で示される。した
がって、比較回路18からの出力がフリップフロップF
F1の入力端子D1に入力してからフリップフロップF
F2の出力端子Q2から擬似火災信号が出力されるまで
の時間は数十msecしかかからない。
【0056】擬似火災信号は、スイッチング回路13に
出力されるとともに発報信号検出回路20に出力され
る。スイッチング回路13は擬似火災信号によって駆動
され、擬似火災信号を受信機1に送出する。一方、擬似
火災信号が発報信号検出回路20に入力すると、発報信
号検出回路20は発報信号を検出し、発報信号をスイッ
チ回路25に送る。スイッチ回路25は発報検出信号に
より、FET3,4がオンになり、次段の感知器2に点
検信号が出力される。
【0057】また、点検動作を行っても計数回路15か
ら擬似火災信号が出力されず、発報信号検出回路20で
発報信号が検出されないとき、または、ラッチ回路13
からの機能異常信号により点検動作が行われず、発報信
号が検出されないときは、受信機1は強制復旧信号を強
制復旧回路19に供給する。強制復旧回路19は、発報
信号検出回路20を強制的に駆動し、発報検出信号を出
力させて、スイッチ回路25のFET3,4をオンさせ
る。これにより、次段の感知器2に点検信号が強制的に
出力される。以上のように、点検用発振回路24は、発
振回路16の発振周期より早い周期で点検用発光ダイオ
ード38を駆動するとともに、発振回路16の発振周期
より早い周期のクロック信号を計数回路15に出力する
ようにしたため、感知器2の点検時間を短縮することが
でき、かつ感知器2そのものの点検を確実に行うことが
できる。また、発振回路16や光源用発光ダイオード2
7などが動作停止のときおよび発報中には点検動作を行
うことができないようにしたため、無駄な点検を行うこ
とがなく、信頼性が高い点検が可能となる。
【0058】次に、図9は本発明の他の実施例を示す図
である。本実施例においては、前記実施例のベース回路
11の代りに、CPU55が設けられ、上段の各回路1
2〜18および反射光増幅回路29、放電回路32、ラ
ッチ回路33からなる監視手段34は前記実施例と同様
に構成されている。しかしながら、本実施例において
は、前記実施例のスイッチ回路25、点検信号受信処理
回路26、点検信号受信回路22、電圧監視回路21、
ゲート回路22、点検用発振回路24および点検用発光
ダイオード38は設けられていない。
【0059】ラッチ回路33の抵抗R11と抵抗R12
の中間点IがCPU55の端子Sに接続され、PUT1
のゲート電圧VGがCPU55に入力するようになって
いる。光源用発光ダイオード27の発光によって検煙チ
ャンバー44内で乱反射光が生じると、この乱反射光は
わずかながら受光ダイオード28に入射し、増幅回路1
7は、受光ダイオード28で受光した受光信号を増幅
し、約50mV前後の微小信号を出力する。
【0060】反射光増幅回路29はこの微小信号を増幅
し、放電回路32を駆動する。放電回路32はコンデン
サC4の充電電荷を反射光増幅回路29からの増幅信号
によるFET1のオンで周期的に放電させ、ラッチ回路
33のオン動作を阻止する。このため、ラッチ回路33
のPUT1はオンせず、ゲート電圧VGはほぼHレベル
にあり、機能正常信号がCPU55に出力される。この
場合には、CPU55は発振回路16の光源用発光ダイ
オード15、受光ダイオード28などに障害がなく、感
知器2が正常であることを受信機1に通知する。
【0061】一方、乱反射光が生じないかまたは著しく
減少したときは、受光ダイオード28は乱反射光を検出
しないので、増幅回路28から増幅信号は出力されず、
反射光増幅回路29のトランジスタTR1,TR2はオ
ンせず、放電回路32のFET1もオンしない。したが
って、コンデンサC4の充電電荷が上昇し、PUT1の
アノード電圧VAがゲート電圧VGより大きくなるの
で、PUT1がオンし、Lレベルの機能異常信号がCP
U55に出力される。この場合には、CPU55は発振
回路16、光源用発光ダイオード27、受光ダイオード
28などに障害が発生したと判断して、受信機1に感知
器2が異常であることを通知する。
【0062】このように、オンオフタイプの感知器2を
遠隔試験するシステムであっても、感知器2の点検を常
時行うことができる。
【0063】
【発明の効果】以上説明してきたように、本発明によれ
ば、発振手段の発振周期より早い周期で点検用発光部を
駆動するとともに、早い周期でクロック信号を計数回路
に出力するようにしたため、感知器の点検時間を短縮す
ることができ、また、感知器の点検を確実に行うことが
できる。また、発振手段や発光部が動作停止のときおよ
び発報中には点検動作を行うことができないようにした
ため、故障した感知器を誤って正常と判断するような点
検を行う必要がなく、信頼性が高い点検が可能となる。
【0064】さらに、他の実施例においては、オンオフ
タイプの感知器を遠隔試験するシステムであっても、感
知器の点検を常時行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の原理説明図
【図2】本発明の一実施例を示す全体構成図
【図3】感知器の回路構成図
【図4】ベース回路の内部構成図
【図5】ゲート回路の構成図
【図6】ゲート回路と点検用発報回路の出力波形図
【図7】感知器の内部構造を示す図
【図8】計数回路の出力波形図
【図9】本発明の第2実施例を示す回路図
【符号の説明】
15:計数回路 16:発振手段 21:電圧監視部 22:受信部 23:禁止手段 24:点検用発振部 27:発光部 28:受光部 29:増幅部 34:監視手段 38:点検用発光部 39:機能点検手段

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】発振手段の発振制御により間欠駆動され、
    チャンバー内の検煙空間に向けて光を照射する発光部
    と、 該発光部からの光による前記検煙空間に存在する煙によ
    り生じる散乱光を受光する受光部と、 前記発振手段の発振制御に同期し、前記受光部で得られ
    た受光信号が予め設定した閾値を超えた際にカウント
    し、所定カウントで火災信号を生じる計数回路と、を備
    えた散乱光式煙感知器において、 前記受光部に試験光を入射する点検用発光部と、該点検
    用発光部を点検信号の入力により前記発振手段の発振周
    期より早い周期で間欠駆動させると共に、該早い周期で
    前記計数回路を同期させカウント動作させる点検用発振
    部からなる機能点検手段を設けたことを特徴とする散乱
    光式煙感知器。
  2. 【請求項2】前記発光部の発光により生じるチャンバー
    内の乱反射光を前記受光部で受光した受光信号を増幅す
    る増幅部と、 該増幅部による増幅信号を監視する監視手段とを設け、 前記増幅部から増幅信号が生じない際前記監視手段は機
    能異常信号を出力することを特徴とする請求項1記載の
    散乱光式煙感知器。
  3. 【請求項3】前記監視手段から機能異常信号が出力され
    た際、前記機能点検手段の動作を禁止する禁止手段を設
    けたことを特徴とする請求項2記載の散乱光式煙感知
    器。
  4. 【請求項4】感知器に供給される電源を監視する電圧監
    視部と、点検信号を監視する受信部を備え、 前記電圧監視部と前記受信部がそれぞれ前記電源と点検
    信号を検出した際に前記機能点検手段を駆動することを
    特徴とする請求項1記載の散乱光式煙感知器。
  5. 【請求項5】チャンバー内の検煙空間に向けて光を照射
    する発光部と、 該発光部からの光による前記検煙空間に存在する煙によ
    り生じる散乱光を受光する受光部と、を備えた散乱光式
    煙感知器において、 前記発光部の発光により生じるチャンバー内の乱反射光
    を前記受光部で受光した受光信号を増幅する増幅部と、 該増幅部による増幅信号を監視する監視手段とを設け、 前記増幅部から増幅信号が生じない際前記監視手段は機
    能異常信号を出力することを特徴とする散乱光式煙感知
    器。
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