JP3205297B2 - プランター - Google Patents

プランター

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JP3205297B2
JP3205297B2 JP11491098A JP11491098A JP3205297B2 JP 3205297 B2 JP3205297 B2 JP 3205297B2 JP 11491098 A JP11491098 A JP 11491098A JP 11491098 A JP11491098 A JP 11491098A JP 3205297 B2 JP3205297 B2 JP 3205297B2
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planter
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哲雄 井口
秋夫 吉川
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キッコーナ株式会社
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  • Cultivation Receptacles Or Flower-Pots, Or Pots For Seedlings (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、花や野菜を狭い庭
やベランダで育成するのに最適な合成樹脂製のプランタ
ーに関するものである。
【0002】
【従来の技術】花や野菜を狭い庭やベランダで育成する
合成樹脂製のプランターとしては、硬質合成樹脂製のも
のが広く知られているが、これに花や野菜を植え込むた
めには標準タイプで約14リットル程度の培養土を必要
とし、このため、全重量が10kgと重くなって取扱上不
便となるうえに植付けや植替の手間も面倒となり、ま
た、培養土代や使用後における廃土処理の負担も相当な
ものとなるなど種々の問題があるものであった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明が解決しようと
するところは上記した従来の問題点を解決し、培養土の
使用量を少なくして軽量化することにより前記したよう
な取扱上の便利さがあるうえ、培養土代や廃土処理の負
担を軽減するとともに、植付けや植替の手間も少なくで
き、しかも、根に対する断熱・保温性を高めて植物の成
長上も有効な合成樹脂製のプランターを提供することに
ある。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めになされた本発明に係るプランターは、硬質合成樹脂
製のプランター本体と、底孔を有する複数の植込用凹部
が相互間に相当の植込間隔をあけて配設されるとともに
対向する外側面にプランター本体との接触面積を低減さ
せる縦形凹部が下端にわたり配設されている発泡合成樹
脂製のプランター副体とよりなり、前記プランター本体
の内部にこの発泡合成樹脂製のプランター副体を、両者
の底部間にプランター本体の外部と連通される底部空間
が形成されるように装脱自在に嵌装したことを特徴とす
るものである。そして、このようなプランターにおい
て、底部空間がプランター本体の側面下方に設けられた
連通孔によってプランター本体の外部と連通されている
ものを請求項2に係る発明とし、これらのプランターに
おいて、植物の成長をさらに高めるために、プランター
副体の内周面に植込用凹部の開口部から下方に延びる複
数の縦溝を配設したものを請求項3に係る発明とする。
また、前記した各プランターにおいて、発泡合成樹脂製
のプランター副体の上端が上拡がり状のテーパ外面を有
する鍔付開口枠部とされたものとする一方、プランター
本体の上端は拡大開口枠部に形成されていて、プランタ
ー副体はその鍔付開口枠部の鍔部端縁をもってプランタ
ー本体の拡大開口枠部内に嵌支されているものを請求項
4に係る発明とし、特に、この発明において、鍔付開口
枠部のうち短辺側の鍔部裏側に切込用溝を形成してお
き、この切込用溝から短辺側の鍔部を一部切り落とすこ
とにより長さを調節できるようにしたものを請求項5に
係る発明とする。
【0005】
【発明の実施の形態】次に、本発明を図示する好ましい
実施の形態について詳細に説明する。1は長さ620m
m、開口幅180mm、高さ180mm程度とする硬質合成
樹脂などの硬質材よりなるプランター本体であって、そ
の開口縁は半円形の補強縁部に形成されており、11は
このプランター本体1の内部に嵌合できる程度の大きさ
の発泡合成樹脂製のプランター副体である。そして、こ
の発泡合成樹脂製のプランター副体11は前記プランタ
ー本体1の内部に装脱自在に嵌装されている。
【0006】前記したプランター本体1は、塩化ビニル
系樹脂やスチロール系樹脂或いはポリオレフィン系樹脂
その他任意の硬質合成樹脂や軽金属などをもって成形さ
れたもので、合成樹脂材よりなるものとするときは再生
樹脂材料を用いてもよく、また、その形状も角形、丸形
など特に限定されるものではないが、従来の合成樹脂製
のプランターと同様に全体を上拡がり状として上方部分
がプランター副体11を装脱自在とするうえで便利な拡
大開口枠部2とされ、また、プランター本体1の側面下
方にはプランター本体1の内部を外部と連通させる連通
孔3が設けられている。
【0007】一方、プランター副体11は、複数の底孔
12を有する3個の植込用凹部13が相互間に相当の植
込間隔14を残して配設されており、各植込用凹部13
の内周面には植込用凹部13の開口部から下方に延びる
空気流通用の縦溝15が複数の配設されている。そし
て、このプランター副体11がプランター本体1の内部
に嵌装されたとき、プランター副体11の外底部とプラ
ンター本体1の内底部との間にプランター本体1に設け
られている前記連通孔3を通じて外部と連通される底部
空間20が形成されていて、プランター副体11がこの
底部空間20により空気流通性を確保するとともに余剰
水が排出されるように嵌装できるようにしてある。この
ため、プランター副体11にはその外底部に短脚部を配
設するとともに、プランター副体11の上方部分をプラ
ンター本体1の上方の拡大開口枠部2に鍔部端縁のテー
パ外面をもって嵌支される鍔付開口枠部16に形成して
あり、また、この鍔付開口枠部16のうち短辺側の鍔部
裏側には複数の切込用溝17が形成されていてこの切込
用溝17から鍔付開口枠部16の鍔部の一部を切り落と
すことにより、プランター副体11の上方部分の長さを
プランター本体1の拡大開口枠部2の長さに対応して調
節できるようにしてある。また、プランター副体11の
前記した植込間隔14の裏側にはプランター副体11の
外底部から上向きに穿設された空洞部18が形成されて
いて、相隣る植込用凹部13、13の対向する外周面を
この空洞部18により隔離している。また、図におい
て、19はプランター副体11の対向する外側面に該プ
ランター副体11の下端にわたり多数配設されている縦
形凹溝であって、この縦形凹溝19によりプランター本
体1との接触面積を低減させてプランター副体11をプ
ランター本体1から取り出し易くしてある。
【0008】このように構成されたものは、発泡合成樹
脂製のプランター副体11を硬質材よりなるプランター
本体1の内部に嵌装した状態でプランター副体11に配
設されている植込用凹部13に必要に応じ鉢底石や防虫
ネットをセットして底孔12を適度に塞いだうえ培養土
イを入れ、これに花や野菜などの植物ロを植え込んで使
用すれば、プランター本体1の内部は植込用凹部13を
除いてその大部分が発泡合成樹脂製のプランター副体1
1により埋められることとなるので、使用する培養土は
この寸法で2l程度まで減らすことができ、このため、
培養土代を節約できる経済的利益が大きいうえに、プラ
ンター本体1の内部全体に培養土を入れて花や野菜など
の植物を植え込んだ場合の重量が10kg程度であったの
に対し、全重量を1.5kg程度に軽量化できるから、重
いことによる取扱上の不便や、使用後における廃土処理
の問題を解消することができる。また、培養土の使用量
を少なくすることによって培養土代を節約できるうえ
に、植込手数や使用後における廃土処理の問題も一挙に
解決できる利点もある。
【0009】また、前記したようにプランター本体1の
内部にプランター副体11をその外底部とプランター本
体1の内底部との間にこのプランター本体1の外部と連
通される底部空間20が形成されるように嵌装しある
ことによって空気流通性がよくなるうえに余剰水が排出
され、しかも、発泡合成樹脂製のプランター副体11は
断熱・保温性があるので成長が促進され、また、植込用
凹部13の内周面に開口部から下方に延びる複数の縦溝
15を配設したものも空気流通性がよくなるので成長が
促進される利点がある。
【0010】さらに、プランター副体11がプランター
本体1に対して装脱自在としてあるから、プランター副
体11を取り外してプランター本体1のみ或いはプラン
ター副体11のみを単独に使用することができることは
勿論のこと、そのいずれか一方が破損した場合に交換使
用することや、プランター副体11を取り外して根洗い
することも可能である。
【0011】また、発泡合成樹脂製のプランター副体1
1の上端に形成されている上拡がり状のテーパ外面を有
する鍔付開口枠部16のうち短辺側の鍔部裏側に切込用
溝17を形成してあるものは、切込用溝17から鍔部の
一部を切り落とすことにより、プランター副体11の上
方部分の大きさをプランター本体1の拡大開口枠部2の
大きさに対応して調節できるから、プランター副体11
を市販の各種プランターと組み替えて使用できて便利で
る。さらに、プランター副体11の対向する外側面に
プランター本体1との接触面積を低減させる縦形凹部1
9をプランター副体11の下端にわたり配設してあるの
で、プランター副体11がプランター本体1から取り外
し難くなることがない便利がある。
【0012】
【発明の効果】本発明は以上の説明から明らかなよう
に、培養土の使用量を少なくして軽量化することにより
前記したような取扱上や培養土代や廃土処理の負担を軽
減するとともに、植付けや植替の手間も少なくできるよ
うにし、しかも、根に対する断熱・保温性を高めて植物
の成長上も有効な合成樹脂製のプランターとして極めて
有用なものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の好ましい実施の形態を示す正面から見
た断面図である。
【図2】本発明の好ましい実施の形態を示す側面から見
た断面図である。
【図3】本発明におけるプランター副体の好ましい実施
の形態を表側から見た斜視図である。
【図4】本発明におけるプランター副体の好ましい実施
の形態を裏側から見た斜視図である。
【符号の説明】
1 硬質材よりなるプランター本体 2 拡大開口枠部 11 発泡合成樹脂製のプランター副体 12 底孔 13 植込用凹部 14 植込間隔 16 鍔付開口枠部 17 切込用溝 19 縦形凹溝 20 底部空間
フロントページの続き (56)参考文献 実開 昭64−43651(JP,U) 実開 平6−33444(JP,U) 実開 昭63−26250(JP,U) 実公 昭52−16201(JP,Y2) 登録実用新案3002426(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A01G 9/00 - 9/02

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 硬質合成樹脂製のプランター本体(1)
    と、底孔(12)を有する複数の植込用凹部(13)が相互間に
    相当の植込間隔(14)をあけて配設されるとともに対向す
    る外側面にプランター本体(1) との接触面積を低減させ
    る縦形凹部(19)が下端にわたり配設されている発泡合成
    樹脂製のプランター副体(11)とよりなり、前記プランタ
    ー本体(1) の内部にこの発泡合成樹脂製のプランター副
    体(11)を、両者の底部間にプランター本体(1) の外部と
    連通される底部空間(20)が形成されるように装脱自在に
    嵌装したことを特徴とするプランター。
  2. 【請求項2】 底部空間(20)がプランター本体(1) の側
    面下方に設けられた連通孔(3) によってプランター本体
    (1) の外部と連通されている請求項1に記載のプランタ
    ー。
  3. 【請求項3】 プランター副体(11)の植込用凹部(13)の
    内周面に該植込用凹部(13)の開口部から下方に延びる複
    数の縦溝(15)が配設されている請求項1または2に記載
    のプランター。
  4. 【請求項4】 発泡合成樹脂製のプランター副体(11)の
    上端が上拡がり状のテーパ外面を有する鍔付開口枠部(1
    6)とされたものとする一方、プランター本体(1) の上端
    は拡大開口枠部(2) に形成されていて、プランター副体
    (11)はその鍔付開口枠部(16)の鍔部端縁をもってプラン
    ター本体(1) の拡大開口枠部(2) 内に嵌支されている請
    求項1または2または3に記載のプランター。
  5. 【請求項5】 鍔付開口枠部(16)のうち短辺側の鍔部裏
    側に切込用溝(17)が形成されている請求項4に記載のプ
    ランター。
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