JP3205233U - 表示画面用フィルム - Google Patents

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Abstract

【課題】表示画面に対応する部分に印刷による凹凸が形成されない表示画面用フィルムを提供する。【解決手段】表示画面の表面に設けられる表示画面用フィルム10は、フィルム基材11と、その表示画面に対応する部分11aの裏面側に設けられたコールドフォイル印刷層12とを備える。コールドフォイル印刷層12は、フィルム基材11側から順に透明接着剤層12a及び透明ホログラム箔層12bが積層されて構成されている。【選択図】図2

Description

本考案は、表示画面の表面に設けられる保護フィルムに関する。
携帯電話、スマートフォン、タブレット端末等の携帯端末の表示画面を覆うように保護フィルムを設けることが知られている。例えば、特許文献1には、携帯電話の表示画面を覆うように貼設される保護フィルムであって、表示画面の表示領域に透明な蛍光塗料等による装飾が設けられたものが開示されている。特許文献2には、携帯電話の表示画面を覆うように貼設される保護フィルムであって、表示画面の表示領域に透明インクによる装飾が設けられたものが開示されている。
実用新案登録第3085227号公報 特開2004−264796号公報
ところで、いわゆるホットスタンプにより金属箔で表現する場合、熱と共に高圧を付与して印刷するため、印刷物には凹凸が生じる。例えば、スマートフォン用の表示画面用フィルムの表示画面に対応する部分に、このホットスタンプにより金属箔の装飾を設けた場合、表面に凹凸が生じるため、タッチパネルの操作性が損なわれる虞があるという問題がある。
本考案の課題は、表示画面に対応する部分の表面に印刷に起因する凹凸が形成されない表示画面用フィルムを提供することである。
請求項1に係る考案は、表示画面の表面に設けられる表示画面用フィルムであって、フィルム基材と、前記フィルム基材の前記表示画面に対応する部分の裏面側に設けられたコールドフォイル印刷層とを備え、前記コールドフォイル印刷層は、前記フィルム基材側から順に透明接着剤層及び透明ホログラム箔層が積層されて構成されていることを特徴とする。
このような構成によれば、フィルム基材の表示画面に対応する部分の裏面側に、高圧を伴わずに形成されるコールドフォイル印刷層が設けられているので、この部分に印刷に起因する凹凸が形成されるのを回避することができる。また、コールドフォイル印刷層が透明接着剤層及び透明ホログラム箔層で構成されているので、表示画面に表示がなされているときには、その視認を阻害することなく、一方、表示画面に表示がなされていないときには、コールドフォイル印刷層によるデザインを楽しむことができる。
請求項2に係る考案は、請求項1に記載された表示画面用フィルムにおいて、前記フィルム基材は、前記表示画面の外側部分に対応する外周縁部分を有し、前記フィルム基材の前記外周縁部分の裏面側には粘着層が設けられている一方、前記表示画面に対応する部分の裏面側には粘着層が設けられていないことを特徴とする。
このような構成によれば、表示画面に対応する部分の裏面側に粘着層が設けられていないので、表示画面用フィルムと表示画面との間のいわゆるエア噛みが生じるのを防止することができる。
請求項3に係る考案は、請求項1又は2に記載された表示画面用フィルムにおいて、スマートフォン又はタブレット端末の表示画面の表面を覆うように設けられることを特徴とする。
このような構成によれば、表示画面に対応する部分に印刷に起因する凹凸が形成されていないことに加え、コールドフォイル印刷層がフィルム基材の裏面側に設けられているので、表面がスムーズであり、そのためスマートフォン又はタブレット端末のタッチパネル操作の操作性が損なわれるのを回避することができる。
本考案によれば、フィルム基材の表示画面に対応する部分の裏面側に印刷に起因する凹凸が形成されるのを回避することができる。
実施形態に係る表示画面用フィルムの平面図である。 実施形態に係る表示画面用フィルムの一部分の断面拡大図である。
実施形態について図面に基づいて詳細に説明する。
図1及び2は、実施形態に係る表示画面用フィルム10を示す。実施形態に係る表示画面用フィルム10は、スマートフォンの表示画面及びその外側部分の表面を覆うように設けられるものである。
実施形態に係る表示画面用フィルム10は、フィルム基材11と、コールドフォイル印刷層12と、粘着層13と、剥離フィルム14とを備える。
フィルム基材11は、スマートフォンの平面形状に対応した縦長略矩形に形成されており、スマートフォンの表示画面に対応する中央矩形部分11aと、表示画面の外側部分に対応する外周縁部分11bとを有する。
フィルム基材11としては、例えば、ポリエステルフィルム、ポリエチレンフィルム、ポリプロピレンフィルム、アクリルフィルムなどの樹脂フィルムやガラスフィルム等が挙げられる。フィルム基材11には、表面の防指紋、撥水、撥油或いは親水、親油、抗菌、反射防止、覗き見防止、耐衝撃等の機能が付加されていてもよい。フィルム基材11の表面にはアンチグレア処理が施されていてもよい。フィルム基材11の裏面にはアンチニュートンリング処理が施されていてもよい。フィルム基材11の厚さは例えば50〜200μmである。
コールドフォイル印刷層12は、フィルム基材11の中央矩形部分11aの裏面側に設けられており、表示画面用フィルム10の平面視において、模様や絵画やキャラクターなどの図柄や文字等の装飾(図1では市松模様)を構成する。コールドフォイル印刷層12は、フィルム基材11側から順に透明接着剤層12a及び透明ホログラム箔層12bが積層されて構成されている。なお、透明ホログラム箔層12bには、コールドフォイル印刷層12の透明性を損なわない範囲で、更にインク層が積層されていてもよい。
透明接着剤層12aを形成する接着剤としては、例えば、基材を樹脂とする紫外線硬化型接着剤や熱硬化型接着剤等が挙げられる。その基材としては、例えば、エポキシ樹脂、ウレタン樹脂、アクリル樹脂、メラミン樹脂、ポリエステル樹脂等が挙げられる。透明ホログラム箔層12bを形成する箔材としては、典型的にはアルミニウム箔が挙げられる。透明接着剤層12aの厚さは例えば5〜10μmである。透明ホログラム箔層12bの厚さは例えば10μm以下である。
粘着層13は、フィルム基材11の外周縁部分11bの裏面側に設けられている。粘着層13を形成する材料としては、例えば、シリコン系粘着剤やアクリル系粘着剤等が挙げられる。粘着層13の厚さは例えば50μm以下である。なお、フィルム基材11と粘着層13との間には、表示画面用フィルム10の平面視において、例えば黒色の単色を現すインク層、又は、装飾を現すインク層が設けられていてもよい。また、このようなインク層は、フィルム基材11の外周縁部分11bの表面側に設けられていてもよい。
剥離フィルム14は、フィルム基材11と同一形状に形成されており、粘着層13に密着して裏面全体を覆うように設けられている。剥離フィルム14としては、例えば、粘着層13側の表面にシリコン処理が施されたポリエステルフィルム等の樹脂フィルムが挙げられる。剥離フィルム14の厚さは例えば50〜150μmである。
以上の構成の実施形態に係る表示画面用フィルム10によれば、フィルム基材11の表示画面に対応する中央矩形部分11aの裏面側に、高圧を伴わずに形成されるコールドフォイル印刷層12が設けられているので、この中央矩形部分11aに印刷に起因する凹凸が形成されるのを回避することができる。
また、コールドフォイル印刷層12が透明接着剤層12a及び透明ホログラム箔層12bで構成されているので、表示画面に表示がなされているときには、その視認を阻害することなく、一方、表示画面に表示がなされていないときには、コールドフォイル印刷層12によるデザインを楽しむことができる。
更に、表示画面に対応する部分に印刷に起因する凹凸が形成されていないことに加え、コールドフォイル印刷層12がフィルム基材11の裏面側に設けられているので、表面がスムーズであり、そのためスマートフォンのタッチパネル操作の操作性が損なわれるのを回避することができる。
また、表示画面に対応する中央矩形部分11aの裏面側に粘着層13が設けられていないので、表示画面用フィルム10と表示画面との間のいわゆるエア噛みが生じるのを防止することができる。
次に、実施形態に係る表示画面用フィルム10の製造方法について説明する。
まず、フィルム基材11の中央矩形部分11a裏面側にコールドフォイル印刷によりコールドフォイル印刷層12を形成する。具体的には、スクリーン印刷法により所定の装飾が構成されるように接着剤を印刷した後、その上に透明ホログラム箔を圧着する。このとき、接着剤が付着している部分のみに透明ホログラム箔が転写される。その後、接着剤を硬化させる。例えば、紫外線硬化型接着剤の場合には紫外線を照射し、ホットメルト接着剤のような熱硬化型接着剤場合には加熱する。このとき、接着剤が硬化すると共に透明ホログラム箔が固着して透明接着剤層12a及び透明ホログラム箔層12bが積層されたコールドフォイル印刷層12が形成される。このコールドフォイル印刷では、フィルム基材11に高圧が付与されないので、コールドフォイル印刷層12が形成されるフィルム基材11の中央矩形部分11aの表面に印刷に起因する凹凸が形成されない。
続いて、フィルム基材11の裏面側の外周縁部分11bにスクリーン印刷により例えば紫外線硬化型粘着剤を印刷して紫外線を照射することにより粘着層13を形成する。
そして、粘着層13に剥離フィルム14を貼設することにより実施形態に係る表示画面用フィルム10が得られる。
なお、上記実施形態では、スマートフォンの表示画面及びその外側部分を覆う表示画面用フィルム10としたが、特にこれに限定されるものではなく、携帯電話、タブレット端末、デジタルカメラ、電子辞書、ウエアラブル端末等の携帯端末の表示画面の表面を覆おうように設けられるものであってもよく、また、パーソナルコンピュータの表示画面の表面を覆うように設けられるものであってもよい。
上記実施形態では、フィルム基材11の外周縁部分11bの裏面側に粘着層13が設けられている一方、表示画面に対応する部分の裏面側に粘着層13が設けられていない構成としたが、特にこれに限定されるものではなく、フィルム基材11の裏面側の全面に粘着層13が設けられている構成であってもよい。
上記実施形態では、スマートフォンの表示画面及びその外側部分を覆う略矩形の表示画面用フィルム10としたが、特にこれに限定されるものではなく、表示画面に貼設される装飾物の形状に応じたシールを構成するものであってもよい。
本考案は、表示画面の表面に設けられる表示画面用フィルムの技術分野について有用である。
10 表示画面用フィルム
11 フィルム基材
11a 中央矩形部分
11b 外周縁部分
12 コールドフォイル印刷層
12a 透明接着剤層
12b 透明ホログラム箔層
13 粘着層
14 剥離フィルム

Claims (3)

  1. 表示画面の表面に設けられる表示画面用フィルムであって、
    フィルム基材と、
    前記フィルム基材の前記表示画面に対応する部分の裏面側に設けられたコールドフォイル印刷層と、
    を備え、
    前記コールドフォイル印刷層は、前記フィルム基材側から順に透明接着剤層及び透明ホログラム箔層が積層されて構成されていることを特徴とする表示画面用フィルム。
  2. 請求項1に記載された表示画面用フィルムにおいて、
    前記フィルム基材は、前記表示画面の外側部分に対応する外周縁部分を有し、
    前記フィルム基材の前記外周縁部分の裏面側には粘着層が設けられている一方、前記表示画面に対応する部分の裏面側には粘着層が設けられていないことを特徴とする表示画面用フィルム。
  3. 請求項1又は2に記載された表示画面用フィルムにおいて、
    スマートフォン又はタブレット端末の表示画面の表面を覆うように設けられることを特徴とする表示画面用フィルム。
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