JP3205120B2 - 熱可塑性複合材料製リードバルブ及びその製造方法 - Google Patents

熱可塑性複合材料製リードバルブ及びその製造方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、2サイクルエンジンに
使用される高性能リードバルブに関するものである。さ
らに詳しくは、連続ガラス繊維の織物からなる強化材と
特定の熱可塑性樹脂からなるマトリックス樹脂とで構成
される複合材料シートよりなる新規なリードバルブに関
するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、2サイクルエンジンに使用される
リードバルブは、一般に鋼やステンレス鋼で製作された
ものが殆んどである。
【0003】しかし、近年のエンジンの高回転化による
高性能化に対しては、従来の金属製リードバルブでは、
高回転時での追従性に限界があり、エンジン性能の向上
にも今一歩のところがある。
【0004】そこで、最近、高回転時での追従性を向上
させるべくガラス繊維強化樹脂複合材料製のリードバル
ブが開発されつつある。かかるリードバルブとしては、
連続ガラス繊維からなる織物、マット等の構造体に含浸
せしめる樹脂としてエポキシ樹脂等の熱硬化性樹脂を使
用するものが知られている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】一般に、金属製リード
バルブでは、高回転域になれば追従が難しくなりバルブ
が開き放しのいわゆるサージング現象を生じることが多
く、その点、軽量性を有するガラス繊維強化樹脂複合材
料製リードバルブでは、この欠点が少なく有利であると
されている。
【0006】しかし、従来の複合材料を使用したリード
バルブでは、長期間使用すると、バルブ開閉時の衝撃や
振動によって、樹脂部に割れが生じたり、樹脂と繊維と
の接着界面で剥離が生じたりすることが多く、耐久性に
劣り、使用する上で問題があった。しかも、エンジンの
低回転域から高回転域までの幅広い範囲でスムーズに追
従するためにはリードバルブは剛性とともに適度のしな
やかさを持つことも要求されており、現在に至るもこの
ような要求を満たすリードバルブは知られていない。
【0007】
【課題を解決するための手段】そこで、本発明者らは、
複合材料製リードバルブを構成する強化材及びマトリッ
クス樹脂に着目して鋭意研究した結果、強化材として連
続ガラス繊維の織物を用いるとともにマトリックス樹脂
として限られた特性を有する熱可塑性樹脂を使用した場
合には、エンジンの低回転域から高回転域までスムーズ
に追従することが可能となって中〜高回転時のエンジン
のトルク性能が向上し、かつ、衝撃による割れ等の耐久
性の問題も解決できることを見出し、本発明に到達した
ものである。
【0008】すなわち、本発明は、主として連続ガラス
繊維からなる織物に特定の熱可塑性樹脂を含浸せしめ一
体化した複合材料シートよりなるリードバルブである。
【0009】ここで、複合材料シートを構成する強化材
としては、リードバルブ全体に衝撃等の力がかかり、短
繊維では強度的に不足するため、連続長のガラス繊維か
ら主として構成される強化材が用いられる。また、強化
材の形態としては、特に強度面より織物(クロス)が好
ましい。
【0010】本発明のリードバルブを構成する複合材料
シートは、強化材が、連続ガラス繊維を主体として構成
されている織物(クロス)であり、かつマトリックスと
なる熱可塑性樹脂が、吸水率2(重量)%以上の樹脂で
あることを最大の特徴とする。そして該樹脂は、衝撃強
さ(ノッチ付アイゾット法で測定)が15kgf・cm
/cm以上であって、かつ曲げ弾性率が5000kgf
/cm2以上のものであることが好ましく、特に、この
ような特性を有するナイロン6などの脂肪族ポリアミド
が好ましい。
【0011】強化材となる上記連続繊維織物中のガラス
繊維の含有率は少なくとも50%以上、特に90〜10
0%が好ましい。ガラス繊維の含有率が50%以上であ
ればガラス繊維と他の繊維との併用も可能であり、例え
ば、ガラス繊維と炭素繊維又はアラミド繊維との併用で
もよい。一方、該複合材料シート中の繊維体積含有率
(Vf)は35〜50%が好ましい。
【0012】リードバルブ自体がエンジンの回転に追従
して開閉しバルブ受け本体との間で繰り返し衝撃をうけ
るため、本発明では、強化繊維のみでなく、それと一体
となる熱可塑性樹脂にも曲げ弾性及び衝撃強さが要求さ
れ、少なくとも5000kgf/cm2 以上の曲げ弾性
と15kgf・cm/cm以上の衝撃強さを有すること
が必要とされる。
【0013】また、本発明のガラス繊維を主とする連続
繊維織物と熱可塑性樹脂とからなる複合材料シート製リ
ードバルブの場合、その剛性が1〜20kg・mm2
範囲にあることが好適である。
【0014】先に述べたように、リードバルブ自体の開
閉は、エンジン回転時に生じる負圧を利用して開き、閉
じるときはリードバルブ自体の剛性を利用して閉じるこ
とになる。そこで、エンジンの回転が高回転になるにつ
れてこの開閉がスムーズに行なわれることが必要であ
り、そのために本発明の場合バルブ本体の剛性として1
〜20kg・mm2 、特に5〜15kg・mm2 の範囲
に入っていることが重要である。
【0015】本発明のリードバルブを構成する複合材料
シートにおける強化繊維の体積含有率(Vf)は上述し
たように35〜50%が好ましく、また、該複合材料シ
ートの厚さは一般に0.1〜0.40mm、特に0.2
〜0.35mmが好ましい。Vfとシート厚さとは、通
常、一般に比例関係にあり、シート厚さに応じて好適V
fが変化する。
【0016】このような複合材料シートを与えるマトリ
ックスとしては、かなり限定された樹脂のみが有効であ
り、具体的には脂肪族ポリアミドを特定の物性に調整し
たものが好ましい。ここで脂肪族ポリアミドとしては、
例えば、ナイロン6、ナイロン66、ナイロン46、ナ
イロン12等が挙げられ、中でもナイロン6が好まし
い。
【0017】本発明において、マトリックス樹脂の物性
を上に述べた特定の範囲に維持するには、マトリックス
となる脂肪族ポリアミドの吸水率(吸湿率)を2(重
量)%以上、特に2〜4(重量)%、に調整することが
大切である。一般にポリアミドは吸湿によりその弾性率
及び衝撃性が大きく変化するポリマーとして知られてい
るが、吸水率が2%未満となると、複合材料としたとき
の耐衝撃性が大幅に低下し、リードバルブとして使用し
た場合、実用的な耐久性が不足し好ましくない。しか
し、吸水率が4%を超えると、得られる複合材料シート
の剛性が不足し、エンジンの高回転域での追随性に問題
が生じやすいので好ましくない。従って、該脂肪族ポリ
アミドの吸水率は2〜4%の範囲にあるのが好ましい。
【0018】また、本発明においては、熱可塑性樹脂と
してナイロン6を使用し、その結晶化度を25%以上と
し、かつ吸水率を2%以上、特に2〜4%であるように
することよって、さらに良好な結果が得られる。すなわ
ち、連続ガラス繊維の織物に熱可塑性樹脂を含浸する成
形工程において加熱後、冷却する際、その冷却速度によ
ってナイロン6の結晶化度が変化する。既に述べた吸水
率を特定の範囲に維持する限り、ナイロン6の結晶化度
は大きい方がリードバルブの性能、特に耐久性に好まし
い結果をもたらす。この観点からは、ナイロン6の結晶
化度は25%以上であり吸水率は2%以上であることが
好適である。この理由は定かではないが、吸水率のみを
2〜4%の範囲に維持したものや、結晶化度のみを25
%以上に維持したものに比べると、明らかに耐久性が向
上しており、なんらかの相乗効果が発現したものと考え
られる。
【0019】次に、本発明のリードバルブを作成する方
法について述べる。
【0020】本発明の方法に従ってリードバルブを製造
するには、まず、ナイロン6等の熱可塑性樹脂をガラス
繊維を主とする織物等の強化材中に含浸一体化させたシ
ートを製造する。ここでナイロン6等の熱可塑性樹脂を
強化材に含浸せしめる方法は特に制限はないが、例え
ば、フイルム状又は織物状のマトリックス樹脂と強化材
としての連続ガラス繊維織物とをほぼ交互に積層した
後、プレスを使用して樹脂の軟化温度以上に加熱・加圧
する方法、粉末状のマトリックス樹脂を強化材の繊維に
付着せしめた後、プレスを使用して加熱・加圧する方
法、あるいは、マトリックス樹脂を溶解した溶液の中に
強化材を浸漬して樹脂を含浸せしめる方法等が採用され
る。かくして得られた含浸シートを、次いで調湿(吸
水)処理工程にかけ、樹脂の吸水率を調整する。
【0021】調湿処理の方法としては、水中浸漬又は蒸
気雰囲気中に一定時間放置する方法等が採用される。こ
のときの時間は相対湿度や温度によって異なるが、例え
ば30℃の水中で60〜120分間が好ましい。
【0022】しかる後、リードバルブ形状に切り出す。
この方法には特に制限はないが、打ち抜き刃(ダイ)を
用いてプレス等で打ち抜く方法、レーザー光を用いて加
工する方法、水噴射を利用したウォータージェット加工
方法等が使用できる。
【0023】この状態でリードバルブとして使用しても
充分に優れた性能を得ることができるが、さらに高度な
性能を発現させるためにはマトリックス樹脂の結晶性を
制御するのが好ましい。この場合、樹脂含浸シートを得
た後、マトリックス樹脂の結晶性の調整を実施し、しか
る後、前記の調湿処理工程以降を実施すればよい。この
マトリックス樹脂の結晶性の調整は、樹脂含浸シートを
得る工程において冷却速度を特別の条件に設定して実施
する方法、又は、一たん樹脂含浸シートを通常の方法に
より得た後、該シートを特定の条件で加熱する方法とに
より実施することができる。両者において結晶性を調整
するための条件は同一であって、温度及び時間により制
御され、例えば140〜160℃、60分間の条件が好
ましい。この条件において処理温度が上昇すればするほ
ど処理時間は短くなる。
【0024】本発明において、リードバルブは性能向上
のために吸水率のコントロールがなされているが、この
吸水工程から市場で販売されエンジンに取りつけられる
まで日数が費やされて、吸水された水分が蒸発し、この
吸水率の範囲を下廻る場合が少なくない。
【0025】こうした経時変化を防止するためには、リ
ードバルブ表面にオイルを塗布することが有効である。
このときのオイルは特に制限なく、機械油、エンジンオ
イル等があるが、好ましくはエンジンで使用されるもの
と同種の2サイクル用エンジンオイルが良い。また、塗
布の方法としては、1枚塗りあるいはまとめてハケ塗
り、オイルの中へのドブ漬け、吹き付け等があるが、特
に限定されるものではない。
【0026】次に、前述した剛性、吸水率、結晶性につ
いての測定法を述べる。
【0027】(a)剛性:剛性とは、複合材料シートの
縦弾性係数(以下Eと略す)と断面2次モーメント(以
下Iと略す)を掛け合わせたものE×Iである。また、
かかる場合のIの算出時の形状としては、幅b=10m
m、厚みt=成形品の実際の厚みである。
【0028】
【数1】
【0029】(b)吸水率:吸水方法としては、当該複
合材料シートを水中浸漬又は蒸気雰囲気中に一定時間放
置する方法等で行なうことができる。吸水率の算出法
は、一般には当該複合材料シートの乾燥重量と吸水(調
湿)処置後の重量を測定して算出するが、本発明に係る
複合材料においては、ナイロン6の方が水分をほとんど
吸水するため、強化繊維の吸水率を無視して、下記の式
によりナイロン6の吸水率(%)を求める。
【0030】
【数2】
【0031】(c)結晶化度:ナイロン6の結晶化度
は、次の如くX線広角回折により求められる値である。
【0032】X線測定装置としては、リガク(株)製R
AD―Bを用い、X線をD.S.=1/2°、R.S.
=0.15mm、S.S.=1/2°の各スリットに通
し、サンプルに照射して、反射角5°≦2θ≦40°の
反射強度を測定する。結晶化度(%)は15°≦2θ≦
30°の積分強度により算出される。
【0033】
【発明の効果】上記の如き本発明による熱可塑性樹脂を
使用したガラス繊維強化複合材料リードバルブは、マト
リックス樹脂の構造及び物性向上により、従来の熱硬化
性複合材料製リードバルブに比べ、(ア)低回転域から
高回転域までの幅広い範囲で回転の追従性とトルクが向
上する、(イ)耐久性が向上する、という優れた利点を
有する。
【0034】このため、本発明によるリードバルブは自
動二輪車エンジン用のリードバルブとして特に有用であ
る。
【0035】
【実施例】以下実施例を挙げ、本発明を更に詳しく説明
するが、本発明は、これにより何ら制限を受けるもので
はない。
【0036】なお、本発明における結晶化度の測定はシ
ート状態で測定した。また、マトリックス樹脂の衝撃強
さはASTM D―256、曲げ弾性率はASTM D
―970により測定した。
【0037】
【実施例1〜2、比較例1】強化材としての連続ガラス
繊維の平織クロス(ユニチカ(株)製H−102:目付
け100g/m2 )と熱可塑性樹脂としてのナイロン6
のフイルム(東レ合成(株)製「レイファン」:厚み1
00μm)とを、ナイロン6フイルムが両表層になるよ
う積層した。しかる後、この積層体を、熱圧プレスを使
用して、温度290℃、面圧40kg/cm2 の条件下
で加熱・加圧し、その後冷却水を用いて強制冷却するこ
とにより、繊維体積含有率(Vf)40%、厚さ0.3
mmのナイロン6を含浸一体化したガラス繊維強化樹脂
複合材料シートを得た。
【0038】このシートのマトリックス樹脂の衝撃強さ
は22kgf・cm/cm(アイゾットノッチ付)であ
り、曲げ弾性率は2.55×104 kg/cm2 であっ
た。このシートより所定のリードバルブ形状にウォータ
ージェットマシンを使用して切り出した(比較例1)。
【0039】別に、このシートの内の1枚を30℃水中
に1.5時間浸漬した後、乾燥し、所定のリードバルブ
形状に切り出した(実施例1)。
【0040】また、これとは別に、比較例1のシートを
140℃雰囲気中の加熱炉に1時間入れ、その後30℃
の水中に1.5時間浸漬し、乾燥した後、同様に所定の
リードバルブ形状に切り出した(実施例2)。
【0041】そして、これら3種のリードバルブ(実施
例1〜2、比較例1)を2サイクルエンジンに装置し、
性能テストを実施したところ、本発明によるものは耐久
性とエンジン性能が向上し、また実施例2に至っては、
各回転域でのトルクが最大10%向上し、良好な性能を
得た。
【0042】これらの結果をまとめて次の表1に示す。
なお、表中の○は優秀、△はやや良好、×は不良を意味
する。
【0043】
【表1】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平5−106750(JP,A) 実開 昭62−83621(JP,U) 実開 昭63−158657(JP,U) 特公 平3−75033(JP,B2) 実公 平5−13952(JP,Y2) 実公 平5−11299(JP,Y2) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F16K 15/00 - 15/20 B29C 67/14 F01L 1/38 F02B 25/20

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 連続繊維の織物に熱可塑性樹脂を含浸せ
    しめた複合材料シートよりなるリードバルブにおいて、
    連続繊維の織物が主としてガラス繊維によって構成さ
    れ、かつ熱可塑性樹脂が吸水率2(重量)%以上の樹脂
    あることを特徴とするリードバルブ。
  2. 【請求項2】 主としてガラス繊維からなる連続繊維織
    物と熱可塑性樹脂よりなる複合材料シートの剛性が、1
    〜20kg・mm2の範囲にあることを特徴とする請求
    項1記載のリードバルブ。
  3. 【請求項3】 熱可塑性樹脂の(ノッチ付アイゾット法
    で測定した)衝撃強さが15kgf・cm/cm以上で
    あり、かつ曲げ弾性率が5000kgf/cm 2 以上
    あることを特徴とする請求項1又は請求項2記載のリー
    ドバルブ。
  4. 【請求項4】 熱可塑性樹脂が、脂肪族ポリアミドであ
    りかつ該ポリアミドの吸水率が2(重量)%以上である
    ことを特徴とする請求項1、請求項2又は請求項3記載
    のリードバルブ。
  5. 【請求項5】 脂肪族ポリアミドの結晶化度が25%以
    上でありかつ吸水率が2(重量)%以上であることを特
    徴とする請求項4記載のリードバルブ。
  6. 【請求項6】 主としてガラス繊維からなる連続繊維の
    織物に脂肪族ポリアミドを含浸せしめた複合材料シート
    よりなるリードバルブを製造するに当り、脂肪族ポリア
    ミドを主としてガラス繊維からなる連続繊維の織物に溶
    融含浸せしめる第1工程、脂肪族ポリアミドの吸水率が
    2(重量)%以上となるように調湿処理を行なう第2工
    程、そして、これをリードバルブの形状に切り出す第3
    工程、よりなることを特徴とするリードバルブの製造方
    法。
  7. 【請求項7】 主としてガラス繊維からなる連続繊維の
    織物に脂肪族ポリアミドを含浸せしめた複合材料シート
    よりなるリードバルブを製造するに当り、脂肪族ポリア
    ミドを主としてガラス繊維からなる連続繊維の織物に溶
    融含浸せしめる第1工程、脂肪族ポリアミドの結晶化度
    が25%以上になるように熱処理を行なう第2工程、
    肪族ポリアミドの吸水率が2(重量)%以上となるよう
    に調湿処理を行なう第3工程、そして、これをリードバ
    ルブの形状に切り出す第4工程、よりなることを特徴と
    するリードバルブの製造方法。
  8. 【請求項8】 請求項6又は請求項7に記載の方法によ
    り製造したリードバルブの表面にオイルを塗布すること
    を特徴とするリードバルブの製造方法。
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