JPH0642657A - リードバルブ用弁板及びその製造方法 - Google Patents
リードバルブ用弁板及びその製造方法Info
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- JPH0642657A JPH0642657A JP4216552A JP21655292A JPH0642657A JP H0642657 A JPH0642657 A JP H0642657A JP 4216552 A JP4216552 A JP 4216552A JP 21655292 A JP21655292 A JP 21655292A JP H0642657 A JPH0642657 A JP H0642657A
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- JP
- Japan
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- valve plate
- self
- curling
- valve
- reed valve
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-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F02—COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
- F02B—INTERNAL-COMBUSTION PISTON ENGINES; COMBUSTION ENGINES IN GENERAL
- F02B75/00—Other engines
- F02B75/02—Engines characterised by their cycles, e.g. six-stroke
- F02B2075/022—Engines characterised by their cycles, e.g. six-stroke having less than six strokes per cycle
- F02B2075/025—Engines characterised by their cycles, e.g. six-stroke having less than six strokes per cycle two
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- Valve Device For Special Equipments (AREA)
- Check Valves (AREA)
- Moulding By Coating Moulds (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 耐久性、応答性に優れた、湾曲した形状の繊
維強化熱可塑性樹脂製のリードバルブ用弁板を提供す
る。 【構成】 補強繊維で強化された自己カール性熱可塑性
樹脂シートからなる湾曲した形状のリードバルブ用弁
板。補強繊維で強化された自己カール性熱可塑性樹脂シ
ートを、リードバルブの形状に成形することを特徴とす
るリードバルブ用弁板の製造方法。
維強化熱可塑性樹脂製のリードバルブ用弁板を提供す
る。 【構成】 補強繊維で強化された自己カール性熱可塑性
樹脂シートからなる湾曲した形状のリードバルブ用弁
板。補強繊維で強化された自己カール性熱可塑性樹脂シ
ートを、リードバルブの形状に成形することを特徴とす
るリードバルブ用弁板の製造方法。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、2サイクルエンジの吸
排気系に使用されるリードバルブ用弁板及びその製造方
法に関するものである。
排気系に使用されるリードバルブ用弁板及びその製造方
法に関するものである。
【0002】
【従来技術及びその問題点】自動二輪車、小型船舶、農
業用機械、小型発電気等に塔載される内燃機関のうち、
2サイクルエンジンの吸排気系に使用されているリード
バルブ用弁板には、スチール製のものが一般に用いられ
ている。これらスチール製リードバルブ用弁板は耐久性
は高いものの、その応答性には限界がある。ところが、
近年エンジンの性能が向上し、特にレース用自動二輪車
に塔載する高性能2サイクルエンジン用のリードバルブ
用弁板としては、高耐久性、高応答性の要求が高まって
いる。前記リードバルブ用弁板の形状としては、その弁
板に初期荷重を与えて着座時のジャンピングを防止し、
又開放を防止してエンジン特性を向上させる目的で湾曲
したものが好ましく用いられる。現在高性能2サイクル
エンジン用リードバルブ用弁板において湾曲の形状は必
須の条件といわれている。従来、湾曲の形状を有する繊
維強化樹脂製のリードバルブ用弁板の開発も行われてい
る。このようなものとしては、ガラス繊維や炭素繊維か
らなるシートに対し、熱硬化性樹脂であるエポキシ樹脂
をマトリックスとして含浸硬化させ、湾曲の形状に成形
したものが知られている(特開平3−229072号、
特公平4−22409号)。しかしながら、このような
補強繊維にエポキシ樹脂を含浸硬化させたものは、スチ
ール性のものに比べて応答性は優れているものの、硬化
した樹脂が堅く脆いため耐久性に劣るという問題があっ
た。そこで最近ではこうした欠点を改良するためエポキ
シ樹脂等の熱硬化性樹脂の代わりに靭性の優れている熱
可塑性樹脂をマトリックスとして使用することにより、
耐久性を向上させる試みがなされている。ところが、繊
維強化熱可塑性樹脂成形体を凹凸金型による方法で製造
しようとすると、加熱温度等の問題から樹脂が流れ出し
たり、樹脂むら、厚みむらができたりして、満足のいく
ものが得られなかった。
業用機械、小型発電気等に塔載される内燃機関のうち、
2サイクルエンジンの吸排気系に使用されているリード
バルブ用弁板には、スチール製のものが一般に用いられ
ている。これらスチール製リードバルブ用弁板は耐久性
は高いものの、その応答性には限界がある。ところが、
近年エンジンの性能が向上し、特にレース用自動二輪車
に塔載する高性能2サイクルエンジン用のリードバルブ
用弁板としては、高耐久性、高応答性の要求が高まって
いる。前記リードバルブ用弁板の形状としては、その弁
板に初期荷重を与えて着座時のジャンピングを防止し、
又開放を防止してエンジン特性を向上させる目的で湾曲
したものが好ましく用いられる。現在高性能2サイクル
エンジン用リードバルブ用弁板において湾曲の形状は必
須の条件といわれている。従来、湾曲の形状を有する繊
維強化樹脂製のリードバルブ用弁板の開発も行われてい
る。このようなものとしては、ガラス繊維や炭素繊維か
らなるシートに対し、熱硬化性樹脂であるエポキシ樹脂
をマトリックスとして含浸硬化させ、湾曲の形状に成形
したものが知られている(特開平3−229072号、
特公平4−22409号)。しかしながら、このような
補強繊維にエポキシ樹脂を含浸硬化させたものは、スチ
ール性のものに比べて応答性は優れているものの、硬化
した樹脂が堅く脆いため耐久性に劣るという問題があっ
た。そこで最近ではこうした欠点を改良するためエポキ
シ樹脂等の熱硬化性樹脂の代わりに靭性の優れている熱
可塑性樹脂をマトリックスとして使用することにより、
耐久性を向上させる試みがなされている。ところが、繊
維強化熱可塑性樹脂成形体を凹凸金型による方法で製造
しようとすると、加熱温度等の問題から樹脂が流れ出し
たり、樹脂むら、厚みむらができたりして、満足のいく
ものが得られなかった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、耐久性、応
答性に優れた、湾曲した形状の繊維強化熱可塑性樹脂製
のリードバルブ用弁板を提供することをその課題とす
る。
答性に優れた、湾曲した形状の繊維強化熱可塑性樹脂製
のリードバルブ用弁板を提供することをその課題とす
る。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは前記課題を
解決すべく鋭意研究を重ねた結果、本発明を完成するに
至った。即ち、本発明によれば、補強繊維で強化された
自己カール性熱可塑性樹脂シートからなる湾曲した形状
のリードバルブ用弁板が提供される。また、本発明によ
れば、補強繊維で強化された自己カール性熱可塑性樹脂
シートを、リードバルブの形状に成形することを特徴と
するリードバルブ用弁板の製造方法が提供される。
解決すべく鋭意研究を重ねた結果、本発明を完成するに
至った。即ち、本発明によれば、補強繊維で強化された
自己カール性熱可塑性樹脂シートからなる湾曲した形状
のリードバルブ用弁板が提供される。また、本発明によ
れば、補強繊維で強化された自己カール性熱可塑性樹脂
シートを、リードバルブの形状に成形することを特徴と
するリードバルブ用弁板の製造方法が提供される。
【0005】本発明においては、繊維強化熱可塑性樹脂
製リードバルブ用弁板の製造用素材として、繊維強化熱
可塑性樹脂からなる自己カール性シートを用いる。この
場合、自己カール性シートとは、そのシート自体の上面
部と下面部との内部収縮圧力の差異が原因となってカー
ル状物を形成する性質を有するシートを意味する。この
ようなシートは、その平面シートを特別の外力を加えず
に放置するだけで自然にカールしてそのカール状態を保
持する。
製リードバルブ用弁板の製造用素材として、繊維強化熱
可塑性樹脂からなる自己カール性シートを用いる。この
場合、自己カール性シートとは、そのシート自体の上面
部と下面部との内部収縮圧力の差異が原因となってカー
ル状物を形成する性質を有するシートを意味する。この
ようなシートは、その平面シートを特別の外力を加えず
に放置するだけで自然にカールしてそのカール状態を保
持する。
【0006】本発明で用いられる補強繊維としては、従
来公知のもの、例えば、ガラス繊維、アルミナ繊維等の
無機繊維、ステンレススチール繊維、銅繊維等の金属繊
維の他、カーボン繊維、難溶融性又は非溶融性の天然又
は合成有機繊維等が挙げられる。
来公知のもの、例えば、ガラス繊維、アルミナ繊維等の
無機繊維、ステンレススチール繊維、銅繊維等の金属繊
維の他、カーボン繊維、難溶融性又は非溶融性の天然又
は合成有機繊維等が挙げられる。
【0007】熱可塑性樹脂としては、従来公知のもの、
例えば、ポリオレフィン、ポリアミド、ポリエステル、
ポリカーボネート、ポリエーテルエーテルケトン、ポリ
エーテルケトン、ポリエーテルイミド、ポリエーテルス
ルホン、ポリアセタール、ポリアクリル系樹脂、PP
S、ABS等が挙げられる。
例えば、ポリオレフィン、ポリアミド、ポリエステル、
ポリカーボネート、ポリエーテルエーテルケトン、ポリ
エーテルケトン、ポリエーテルイミド、ポリエーテルス
ルホン、ポリアセタール、ポリアクリル系樹脂、PP
S、ABS等が挙げられる。
【0008】本発明で弁板素材となる補強繊維で強化さ
れた自己カール性熱可塑性樹脂シート(以下、単に自己
カール性シートとも言う)を製造するには、樹脂含浸繊
維シートを複数枚用意し、これらを積層し、熱圧着す
る。この場合、自己カール性シートを得るためには、シ
ートの厚みの上半部と下半部に含まれる補強繊維に不均
一性があればよい。この場合の補強繊維の不均一性と
は、繊維の配向角度、繊維含有量、及び繊維の種類にお
ける不均一性(相違点)が包含される。シート厚みの上
半部に含まれる繊維と下半部に含まれる繊維との間にこ
のような不均一性が存在すると、その圧着シートは、そ
の繊維の不均一性が原因となって、シート厚みの上半部
におけるシート内部収縮応力と下半部におけるシート内
部収縮応力とが相違し、自己カール性を示す。
れた自己カール性熱可塑性樹脂シート(以下、単に自己
カール性シートとも言う)を製造するには、樹脂含浸繊
維シートを複数枚用意し、これらを積層し、熱圧着す
る。この場合、自己カール性シートを得るためには、シ
ートの厚みの上半部と下半部に含まれる補強繊維に不均
一性があればよい。この場合の補強繊維の不均一性と
は、繊維の配向角度、繊維含有量、及び繊維の種類にお
ける不均一性(相違点)が包含される。シート厚みの上
半部に含まれる繊維と下半部に含まれる繊維との間にこ
のような不均一性が存在すると、その圧着シートは、そ
の繊維の不均一性が原因となって、シート厚みの上半部
におけるシート内部収縮応力と下半部におけるシート内
部収縮応力とが相違し、自己カール性を示す。
【0009】自己カール性シートを得るための簡単な方
法は、シート厚みの上半部と下半部に含まれる各繊維シ
ートの間に、繊維配向角度の点での不均一性を付与する
方法である。このような方法としては、例えば、樹脂を
含浸させた複数の繊維シートを以下に示すように組合せ
て積層圧着する方法を示すことができる。 (樹脂含浸繊維シートの組合せの例) (a) (1)繊維シート0、(2) 繊維シート0、(3) 繊維
シート90、(4) 繊維シート0、(5) 繊維シート90、
(b) (1)繊維シート0、(2) 繊維シート90、(3) 繊
維シート0、(4) 繊維シート0、(5) 繊維シート90、
(c) (1)繊維シート0、(2) 繊維クロス、(3) 繊維シ
ート90、なお、前記における繊維シート0及び繊維シ
ート90は、繊維の配向角度が、シート長手方向に対
し、それぞれ、0度及び90度である樹脂含浸繊維シー
トを示す。自己カール性シートを得るための最も簡単な
方法は、複数層の繊維シートの最上層と最下層の繊維配
向角度を相互に90度相違させる方法である。
法は、シート厚みの上半部と下半部に含まれる各繊維シ
ートの間に、繊維配向角度の点での不均一性を付与する
方法である。このような方法としては、例えば、樹脂を
含浸させた複数の繊維シートを以下に示すように組合せ
て積層圧着する方法を示すことができる。 (樹脂含浸繊維シートの組合せの例) (a) (1)繊維シート0、(2) 繊維シート0、(3) 繊維
シート90、(4) 繊維シート0、(5) 繊維シート90、
(b) (1)繊維シート0、(2) 繊維シート90、(3) 繊
維シート0、(4) 繊維シート0、(5) 繊維シート90、
(c) (1)繊維シート0、(2) 繊維クロス、(3) 繊維シ
ート90、なお、前記における繊維シート0及び繊維シ
ート90は、繊維の配向角度が、シート長手方向に対
し、それぞれ、0度及び90度である樹脂含浸繊維シー
トを示す。自己カール性シートを得るための最も簡単な
方法は、複数層の繊維シートの最上層と最下層の繊維配
向角度を相互に90度相違させる方法である。
【0010】積層圧着用に用いる樹脂含浸繊維シート
は、2枚以上であればよく、その数は特に制約されない
が、一般には、3〜5枚を組合せて用いるのがよい。各
繊維シートの厚みは、0.15〜0.6mm、好ましく
は0.2〜0.5mmである。自己カール性シートのカ
ール度は、自己カール性シートを製造する場合にシート
の上面と下面の冷却速度を変化させることによって調節
することができる。自己カール性シートをリードバルブ
形状の弁板に成形する方法としては、(1)金型による
打ち抜き法、(2)ミル等による切削法が一般に行われ
ているが、本発明においては、特に限定されるものでは
ない。
は、2枚以上であればよく、その数は特に制約されない
が、一般には、3〜5枚を組合せて用いるのがよい。各
繊維シートの厚みは、0.15〜0.6mm、好ましく
は0.2〜0.5mmである。自己カール性シートのカ
ール度は、自己カール性シートを製造する場合にシート
の上面と下面の冷却速度を変化させることによって調節
することができる。自己カール性シートをリードバルブ
形状の弁板に成形する方法としては、(1)金型による
打ち抜き法、(2)ミル等による切削法が一般に行われ
ているが、本発明においては、特に限定されるものでは
ない。
【0011】本発明によるリードバルブ用弁板のカール
度は、後記で定義される端部浮上り高さで表わして、
0.5〜6mm、好ましくは1〜5mmである。端部浮
上り高さがこれより大きいと、弁座への着座時の初期加
重が大きすぎ、燃焼反応に最適な負圧が生じてもリード
バルブは開き始めず、その結果、エンジンの急激な回転
数の変化に対するレスポンスが悪くなる。一方、端部浮
上り高さが前記範囲より小さいと、弁座への着座時の初
期加重が小さすぎ、ジャンピングの原因となり、長期間
使用すると先端が浮き上がり耐久性が低くなる。本発明
において、熱可塑性樹脂としてポリアミドを使用した場
合、リードバルブ状に成形した後に一定時間吸湿させる
と、成形物の特性として靭性が上がり、リードバルブ用
弁板としての耐久性が向上する。
度は、後記で定義される端部浮上り高さで表わして、
0.5〜6mm、好ましくは1〜5mmである。端部浮
上り高さがこれより大きいと、弁座への着座時の初期加
重が大きすぎ、燃焼反応に最適な負圧が生じてもリード
バルブは開き始めず、その結果、エンジンの急激な回転
数の変化に対するレスポンスが悪くなる。一方、端部浮
上り高さが前記範囲より小さいと、弁座への着座時の初
期加重が小さすぎ、ジャンピングの原因となり、長期間
使用すると先端が浮き上がり耐久性が低くなる。本発明
において、熱可塑性樹脂としてポリアミドを使用した場
合、リードバルブ状に成形した後に一定時間吸湿させる
と、成形物の特性として靭性が上がり、リードバルブ用
弁板としての耐久性が向上する。
【0012】
【発明の効果】本発明によれば、繊維強化樹脂製リード
バルブ用弁板の成形用樹脂シートとして、補強繊維で強
化された自己カール性熱可塑性樹脂を用いたことによ
り、その耐久性が飛躍的に向上するとともに、リードバ
ルブ用弁板の形状が、その自己カール性により湾曲形状
を保持するため、エンジンの応答性が向上する。また、
繊維強化樹脂シートが自己カール性を持つことから、こ
れまで成形が困難であった繊維強化熱可塑性樹脂製の湾
曲形状のリードバルブ用弁板を容易に製造することがで
きる。
バルブ用弁板の成形用樹脂シートとして、補強繊維で強
化された自己カール性熱可塑性樹脂を用いたことによ
り、その耐久性が飛躍的に向上するとともに、リードバ
ルブ用弁板の形状が、その自己カール性により湾曲形状
を保持するため、エンジンの応答性が向上する。また、
繊維強化樹脂シートが自己カール性を持つことから、こ
れまで成形が困難であった繊維強化熱可塑性樹脂製の湾
曲形状のリードバルブ用弁板を容易に製造することがで
きる。
【0013】
【実施例】次に本発明を実施例により更に詳細に説明す
る。 実施例1 ポリアミド−6(ナイロン−6)繊維を横糸、炭素繊維
を縦糸に使用した厚み0.06mm、横550mm、縦
550mmの炭素繊維体積含有率60%の混織布5枚
を、繊維配向角度が0°、90°、0°、0°、90°
になるように配置し、ホットプレス成形機にて温度26
0℃、圧力20kg/cm2で、25分間保持した後、
室温まで冷却し、厚み0.30mmの自己カール性積層
板を得た。これをリードバルブの形状に金型にて打ち抜
き、50mm×18.4mmのリードバルブ用弁板を得
た。その後これを60℃、80%の条件下に72時間放
置し吸湿させた。
る。 実施例1 ポリアミド−6(ナイロン−6)繊維を横糸、炭素繊維
を縦糸に使用した厚み0.06mm、横550mm、縦
550mmの炭素繊維体積含有率60%の混織布5枚
を、繊維配向角度が0°、90°、0°、0°、90°
になるように配置し、ホットプレス成形機にて温度26
0℃、圧力20kg/cm2で、25分間保持した後、
室温まで冷却し、厚み0.30mmの自己カール性積層
板を得た。これをリードバルブの形状に金型にて打ち抜
き、50mm×18.4mmのリードバルブ用弁板を得
た。その後これを60℃、80%の条件下に72時間放
置し吸湿させた。
【0014】実施例2 実施例1における最後の吸湿の工程を省いた以外は全て
実施例1と同様の条件でリードバルブ用弁板を成形し
た。
実施例1と同様の条件でリードバルブ用弁板を成形し
た。
【0015】比較例1 一方向に配列した炭素繊維シートにエポキシ樹脂組成物
を含浸させた厚み0.1mmのプリプレグシートを、炭
素繊維平織織物にエポキシ樹脂組成物を含浸させた厚み
0.1mmのプリプレグシートで両側から挾んだ構成に
し、ホットプレス成形機にて温度130℃、圧力20k
g/cm2で、20分間圧着し、厚み0.28mmの積
層板を得た。これをリードバルブの形状に金型にて打ち
抜き、50mm×18.4mmのリードバルブ用弁板を
得た。
を含浸させた厚み0.1mmのプリプレグシートを、炭
素繊維平織織物にエポキシ樹脂組成物を含浸させた厚み
0.1mmのプリプレグシートで両側から挾んだ構成に
し、ホットプレス成形機にて温度130℃、圧力20k
g/cm2で、20分間圧着し、厚み0.28mmの積
層板を得た。これをリードバルブの形状に金型にて打ち
抜き、50mm×18.4mmのリードバルブ用弁板を
得た。
【0016】前記リードバルブ用弁板の性能評価を以下
に示す条件で行った。その評価結果を表1に示す。 (浮上り高さ)長手方向の寸法が49.5mmのリード
バルブ用弁板の一方の端部を平面上で押さえた時の、押
さえていない方の端部の浮上り高さ。 (破損限界流量)吸気側及び排気側に弁を装着した排気
量が変更できるシリンダーを毎分約3,300回往復運
動させることにより、エアーを負荷としてリードバルブ
用弁板に与え、計10,000,000回リードバルブ
用弁板を開閉させても、弁板が破損しない最大排気量を
測定した。 (応答性)実機の自動二輪車(HONDA社製 125
cc)の2サイクルエンジンに実施例、比較例のリード
バルブを装着し、この実機に負荷としてアイドラーを付
けトップギアにおいて7000rpmから12000r
pmに達する迄の時間を測定した。
に示す条件で行った。その評価結果を表1に示す。 (浮上り高さ)長手方向の寸法が49.5mmのリード
バルブ用弁板の一方の端部を平面上で押さえた時の、押
さえていない方の端部の浮上り高さ。 (破損限界流量)吸気側及び排気側に弁を装着した排気
量が変更できるシリンダーを毎分約3,300回往復運
動させることにより、エアーを負荷としてリードバルブ
用弁板に与え、計10,000,000回リードバルブ
用弁板を開閉させても、弁板が破損しない最大排気量を
測定した。 (応答性)実機の自動二輪車(HONDA社製 125
cc)の2サイクルエンジンに実施例、比較例のリード
バルブを装着し、この実機に負荷としてアイドラーを付
けトップギアにおいて7000rpmから12000r
pmに達する迄の時間を測定した。
【0017】
【表1】
Claims (4)
- 【請求項1】 補強繊維で強化された自己カール性熱可
塑性樹脂シートからなる湾曲した形状のリードバルブ用
弁板。 - 【請求項2】 補強繊維で強化された熱可塑性樹脂のカ
ール度が、端部浮上り高さで表わして0.5〜6mmで
ある請求項1記載のリードバルブ用弁板。 - 【請求項3】 自己カール性熱可塑性樹脂シートが、平
行に配列された補強繊維層を複数含有し、かつその最上
層を最下層の繊維配向角度が相互に90度相違する請求
項1又は2記載のリードバルブ用弁板。 - 【請求項4】 補強繊維で強化された自己カール性熱可
塑性樹脂シートを、リードバルブ形状に成形することを
特徴とするリードバルブ用弁板の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4216552A JPH086829B2 (ja) | 1992-07-21 | 1992-07-21 | リードバルブ用弁板及びその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4216552A JPH086829B2 (ja) | 1992-07-21 | 1992-07-21 | リードバルブ用弁板及びその製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0642657A true JPH0642657A (ja) | 1994-02-18 |
JPH086829B2 JPH086829B2 (ja) | 1996-01-29 |
Family
ID=16690228
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4216552A Expired - Lifetime JPH086829B2 (ja) | 1992-07-21 | 1992-07-21 | リードバルブ用弁板及びその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH086829B2 (ja) |
Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6067468U (ja) * | 1983-10-18 | 1985-05-13 | 株式会社荒井製作所 | 2サイクルエンジンにおけるリ−ドバルブ |
JPS6136770U (ja) * | 1984-08-09 | 1986-03-07 | 株式会社 荒井製作所 | リ−ドバルブにおけるリ−ド |
JPH044574U (ja) * | 1990-04-26 | 1992-01-16 | ||
JP3070248U (ja) * | 2000-01-13 | 2000-07-28 | 株式会社大和科学教材研究所 | 植物栽培用支柱 |
-
1992
- 1992-07-21 JP JP4216552A patent/JPH086829B2/ja not_active Expired - Lifetime
Patent Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6067468U (ja) * | 1983-10-18 | 1985-05-13 | 株式会社荒井製作所 | 2サイクルエンジンにおけるリ−ドバルブ |
JPS6136770U (ja) * | 1984-08-09 | 1986-03-07 | 株式会社 荒井製作所 | リ−ドバルブにおけるリ−ド |
JPH044574U (ja) * | 1990-04-26 | 1992-01-16 | ||
JP3070248U (ja) * | 2000-01-13 | 2000-07-28 | 株式会社大和科学教材研究所 | 植物栽培用支柱 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH086829B2 (ja) | 1996-01-29 |
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