JP3204821U - 穀物用コンテナ - Google Patents

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公雄 齊藤
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Abstract

【課題】虫、ネズミ等による被害を防止でき、安定して積み重ねでき、精米において簡単に小分けして精米装置に供給可能な簡単な構造の穀物用コンテナを実現する。【解決手段】穀物用コンテナ1は、収容タンク2と、収容タンク2を外側から支持する支持フレーム3とを備え、収容タンク2は、上半部に周壁部7を、下半部に傾斜底壁部8を、頂部に頂壁9を、備え、頂壁9は、穀物を受け入れる供給口34と、供給口開閉蓋35と、を有し、傾斜底壁部8は、穀物を排出するスライド板27で開閉する排出口22を有し、支持フレーム3は、凸状の上部嵌合部42と凹状の下部嵌合部43を備えており、上位の穀物用コンテナ1の凹状の下部嵌合部43に、下位の穀物用コンテナ1の凸状の上部嵌合部42を嵌合して滑り止めを可能とする。【選択図】図1

Description

本考案は、穀物用コンテナに関し、フレコンバッグから玄米等の穀物を移し替えて収容し、貯蔵し又は精米装置に穀物を供するために使用する穀物用コンテナに関する。
従来、収穫した玄米は、ほぼ1トン程度毎に、フレコンバッグ(フレキシブルコンテナバッグの略称)に収納して貯蔵し、必要に応じて精米所に運搬して、精米することが行われている。フレコンバッグは、筒状であり、樹脂製の収納袋である。
フレコンバッグの底には、底部から下方に突出した下部開口部が設けられており、この下部開口部は、玄米を収納する際には紐で縛られて閉じられている。精米の際には、紐による縛りを解いて下部開口部を開き、精米装置に付設された昇降機のバケットコンベアを介して、精米装置の供給ホッパに上方から供給している。
また、精米したり、混合したり、在庫管理するために玄米を収容する精米工場におけるコンテナは知られている(特許文献1参照)。
このコンテナは、ホッパ底部には、排出口を備えた排出部を設け、コンテナを計量装置に載置して該排出部から貯留物を払い出す際、計量装置と排出口の開閉を連動させるよう、排出部には、計量装置内に設けたシャッター開閉装置と連結して排出口を開閉させるシャッターを設けている。
特許第3968520号公報
樹脂製のフレコンバッグは、比較的安価で玄米を、短期間、簡単に収納しておくには適している。しかしながら、次のような問題がある。
(1)樹脂製のフレキシブルな材料で形成されているので、虫、ネズミ等にフレコンバッグが食いちぎられて破れ、玄米を食べられたり、こぼれたり、虫、ネズミ、埃等がフレコンバッグ内に入り込んだりして、衛生上も好ましくない等の問題があり、通常の保管倉庫内での保管のための保管手段としては適していない。
(2)玄米を収納した状態でもフレコンバッグは、全体的に柔らかいので、保管のために倉庫内に積み重ねることはできるが、積み重ねの安定性が悪い。また、フレコンバッグを吊りベルトで吊って、フォークリフトで吊り下げて移動すると、横ぶれしたりして不安定であり、また吊り下げベルトが切れたりして危険である。
(3)フレコンバッグには、ほぼ1トン程度の玄米が収納されており、通常、精米装置で玄米を小分けして精米することが多いが、フレコンバッグはその底から下方に突出している下部開口部を縛って閉じている状態から開けて玄米を供給するので、小分けすることがかなり面倒であり、しかも小分けしようとしても、フレコンバッグの玄米の圧力が下方にかかるために下部開口部を一度開くと、全部排出されてしまったり、こぼれたりしがちである。
(4)特に、フレコンバッグをパレットに載置すると、フレコンバッグの底部から下方に突出した下部開口部がパレットに圧接されているので、精米の際等において、下部開口部をあけることが困難となる。
特許文献1に記載のコンテナは、計量装置に連動しているので、計量に連動して精米装置に供給することができるので、精米工程に多数のコンテナによって玄米を供給する比較的に大規模米事業所には適しているが、精米のために小分けして供給したりすることが困難であり、また1台の精米装置で品種別に小分けするためには、いくつもの受けホッパ(精米装置に付設された昇降機に玄米を送り込むためのホッパ)が必要であり、小規模米事業所にそのためのスペースを作ることは、コスト及び場所的に困難であり、比較的に小規模米事業所において、フレコンバッグに替えて簡単に収容、貯蔵し、精米装置への供給する場合等には必ずしも適しているものとは考えられない。
本考案は、上記従来の問題点を解決することを目的とするものであり、玄米の貯蔵における虫、ネズミ等による被害を防止でき、安定して積み重ねでき、精米において簡単に小分けして精米装置に供給可能な簡単な構造の穀物用コンテナを実現することを課題とする。
本考案は上記課題を解決するために、収容タンクと、該収容タンクを外側から支持する支持フレームとを備え、フレコンバッグから穀物を移し替えて収容し、貯蔵し又は精米装置に穀物を供給するために使用する穀物用コンテナであって、収容タンクは、上半部に周壁部を、下半部に傾斜底壁部を、頂部に頂壁を、それぞれ備えており、頂壁には、フレコンバッグから穀物を受け入れる供給口と、供給口を開閉する供給口蓋と、が設けられており、傾斜底壁部は、穀物を排出する排出口を有し、排出口を開閉し、排出する穀物の排出量を制御する排出口開閉蓋を有し、支持フレームは、凸状の上部嵌合部と凹状の下部嵌合部を備えており、複数の穀物用コンテナを積み重ねた際に、上位の穀物用コンテナの凹状の下部嵌合部に、下位の穀物用コンテナの凸状の上部嵌合部を嵌合して滑り止めを可能とする構成を特徴とする穀物用コンテナを提供する。
支持フレームは、収容タンクの四隅を支持する支持柱と、四隅の支持柱における互いに隣接する支持柱を互いに結合する水平杆と、を備え、水平杆は、収容タンクを囲うように、かつ上下方向に間隔をおいて複数段設けられ、最下段の水平杆のうち、互いに対向する正面側の水平杆と背面側の水平杆の間であって、正面側の水平杆と背面側の水平杆の下面には、正面側から背面側に延びる左右一対のフォークリフトのフォーク差し込み枠が取り付けられている構成とすることが好ましい。
排出口開閉蓋は、左右一対のフォーク差し込み枠の間において、収容タンクの排出口の下に設けられたガイド部材でガイドされ、フォーク差し込み枠の延びる方向と同じ方向にスライド可能なスライド板から成り、排出口を開閉するとともに、開閉量を調整可能とする構成であることが好ましい。
収容タンクの周壁部は、正面壁、左右側壁及び背面壁から成り、収容タンクの傾斜底壁部は、正面傾斜壁、左右傾斜壁及び背面傾斜壁から成り、正面壁及び正面傾斜壁には、上下方向に細長く収容タンク内が視認できる計量窓が設けられている構成とすることが好ましい。
正面傾斜壁の傾斜角度は、背面傾斜壁の傾斜角度より小さく形成されており、排出口は、正面側より背面側により近い位置に形成されている構成とすることが好ましい。
ガイド部材の下部に、排出管が取り付けられており、該排出管は、左右一対のフォーク差し込み枠の間において、フォーク差し込み枠の延びる方向と同じ方向に延びている構成とすることが好ましい。
ガイド部材の下部に、管状のアダプタが取り付けられ、該アダプタに排出管が取り付けられており、該排出管は、それ自体のみで又はアダプタとともに、水平に回転可能な構成とすることが好ましい。
本考案の穀物用コンテナによれば、次のような効果が生じる。
(1)穀物用コンテナの収容タンクは、鉄、ステンレス等の金属材で形成されているので、虫、ネズミ等の侵入を防止し、収容している穀物が食べられたり、こぼれたりすることがなく、衛生的に長期間でも貯蔵できる。
(2)複数の穀物用コンテナを、上下方向に安定した状態で積み重ねることができ、整然と、荷崩れが生じにくい状態で、倉庫内等に貯蔵可能となる。また、フォークリフトで簡単に、安定した状態で持ち運び等の作業が可能となる。
(3)小分けして穀物を排出し供給することができるので、例えば、精米装置等に、小分けして玄米を供給して精米することができる。また、計量窓を見ながら、大体の排出量を確認することができ、さらに穀物用コンテナ内の穀物の残量を確認することができる。
(4)精米装置への供給等の際に、穀物用コンテナをフォークリフトで持ち上げていても、排出口に下方からアクセスでき、排出口用開閉蓋を簡単に開閉することが可能となる。
本考案に係る穀物用コンテナの実施例を説明する図であり、(a)は平面図であり、(b)は正面図である。 (a)は上記実施例の穀物用コンテナの側面図であり、(b)は穀物用コンテナの排出部を説明する要部断面図である。 (a)は上記実施例の穀物用コンテナの支持フレームの正面側斜めから見た斜視図であり、(b)、(c)はそれぞれ(a)の要部拡大図である。 上記実施例の穀物用コンテナの収容タンクの側方から見た斜視図である。 上記実施例の穀物用コンテナを積み重ねた状態を説明する正面図である。 上記実施例の穀物用コンテナから精米装置に玄米を送る使用状態を説明する図である。 実施例の変形例の穀物用コンテナを説明する図であり、(a)は変形例の穀物用コンテナの側面図であり、(b)は変形例の要部断面図である。
本考案に係る穀物用コンテナを実施するための形態を実施例に基づき図面を参照して、以下説明する。
本考案に係る穀物用コンテナの実施例を、図1〜図6において説明する。本考案に係る穀物用コンテナは、玄米をはじめ、豆類等、その他の穀物の収容に使用されるが、本実施例では、フレコンバッグから玄米を移し替えて収容し、玄米を貯蔵し、移送し、又は精米装置に供給する際等にする使用する穀物用コンテナについて説明する。
本考案に係る実施例の穀物用コンテナ1は、図1及び図2に示すように、主な構成部分としては、鉄板、ステンレス板等の材料で形成された収容タンク2と、収容タンク2を取り付けて支持する支持フレーム3とを備えている。
収容タンク2は、図1(a)、図4に示すように平面視で矩形に形成されており、図1(a)、(b)、図2(b)、図4に示すように、その上半部は、周壁部7で囲まれ矩形の箱状に形成されており、下半部は、傾斜底壁部8で形成され四角錐状に形成されており、頂部には頂壁9が形成されている。周壁部7は、正面壁12、左右側壁13及び背面壁14から構成されている。
傾斜底壁部8は、正面壁12に連続する正面傾斜壁17と、背面壁14に連続する背面傾斜壁18と、左右側壁13に連続する左右傾斜壁19と、を備えている。左右傾斜壁19は、図1(b)に示すように、同じ傾斜角度で傾斜し、正面傾斜壁17は、図2(a)、(b)に示すように、背面傾斜壁18より緩い傾斜角度で傾斜するように構成されている。
傾斜底壁部8の下端であって、図2(a)、(b)、図4に示すように、左右中央かつ正面側より背面側に近い位置に、収容タンク2の排出口22が形成されている。このような構成の傾斜底壁部8は、収容タンク2内に収容している玄米を下方に移動させ、排出口22から排出し易いようにするホッパとして機能する。
正面壁12及び正面傾斜壁17には、図1(b)、図4に示すように、それぞれ玄米の収容量の状態を知ることが可能な計量窓23が設けられている。計量窓23は、正面壁12及び正面傾斜壁17に沿って、それぞれ長細い孔が上下方向に形成されており、この長細い孔に透明板24が取り付けられて構成されている。
透明板24は、透明な樹脂板等で形成され、図示はしないが、それ自体又はその近傍に目盛が付されている。利用者は、透明板24を通して穀物用コンテナ1の内部を視認でき、また目盛りを参照して、収容タンク2内の玄米の大体の収容量、排出量を把握できる。
排出口22に下方から面して、図1(b)、図2(a)、(b)に示すように、排出口22を開閉する排出蓋27が設けられている。本実施例の排出蓋27は、スライド板である(以下、スライド板27とする)。具体的には、排出口22に面して下方にガイド部材28が設けられており、ガイド部材28には、スライド板27がスライド可能に設けられている。
スライド板27には、透過孔29が形成されており、通常はスライド板27の透過孔29が形成されていない部分で排出口22を閉じ(図2(b)参照)、またスライド板27に形成された透過孔29を排出口22に合わせることによって、排出口22を開くことが可能である。
スライド板27のスライド程度によって、排出口22の開口量又は開口時間を調整して、排出量を調整することが可能となる。なお、スライド板27は、本実施例では、手動でスライド可能な構成であるが、コスト的には高くなるが、電気的(電磁力等)、油圧等でスライド可能な構成としてもよい。
ガイド部材28の下部には、図1(b)、図2(a)、(b)に示すように、着脱可能に排出管32に基端が取り付けられている。この排出管32の先端には、可撓性の供給パイプ33が接続可能となっており、排出口22及び透過孔29と通して排出される玄米を、排出管32を通して供給パイプ33に送給することができる。
なお、図7(a)、(b)に本実施例の変形例の穀物用コンテナ40を示すが、この変形例の特徴は、排出管32を水平に回転可能とした構成である。図2に示す構成では、排出管32は、左右一対のフォーク差し込み枠39が邪魔となって、回転ができない。
そこで、図7(a)、(b)に示す変形例の穀物用コンテナ40では、ガイド部材28の下部に、水平に回転可能な管状のアダプタ41を着脱可能とし、アダプタ41を取り付けた状態において、アダプタ41の下端に排出管32を取り付ける構成とした。或いは、図示はしないが、ガイド部材28の下部に、アダプタを着脱可能に取り付け、このアダプタの下端に、排出管32を水平に回転可能に取り付ける構成としてもよい。
これによって、排出管32は、左右一対のフォーク差し込み枠39より下方に位置することとなり、左右一対のフォーク差し込み枠39によって邪魔されることなく、水平に回転可能なる。このような構成とすることで、排出管32及び供給パイプ33の方向を水平面内で360度自由な方向に向けられるので、例えば、精米の際に、後記する昇降機に付設された受けホッパへの供給作業がし易くなる。
なお、本実施例では、上記のとおり、排出口22に面して設けられたガイド部材28にスライド可能なスライド板27によって、排出口22を開閉する構成としたが、ガイド部材28及びスライド板27を設けることなく、排出口22は常に開口した状態とし、排出管32の先端に排出蓋を設けて、穀物用コンテナ1から玄米の供給、停止は、開閉蓋の開閉によって行う構成としてもよい。
頂壁9には、図1(a)、図4に示すように、矩形の供給口34が形成されており、供給口34は、図2(a)、図4に示すように、ヒンジ36で回動する矩形の供給口蓋35によって開閉可能となっている。供給口34の大きさは、フレコンバッグの下方に突出した開口が差し込みできる程度の大きさに形成されている。
供給口34は、図1(a)、図4に示すように、平面視で中央ではなく中央からずれた位置に形成されている。その理由は、必要に応じて利用者が、供給口34から内部を覗き込む場合があるが、中央に形成されていると、利用者(例えば、身長が1m70cmの人)が供給口34から覗き込むと中が見えにくい。しかし、中央からずれた位置に形成されていると、見えやすいからである。
支持フレーム3は、図3に示すように、収容タンク2に対してその四隅に配置され支持柱37と、四隅に配置され支持柱37における互いに隣接するものを結合する水平杆38と、を備えている。水平杆38は、収容タンク2を囲うように、平面視で矩形状に形成され、かつ上下方向に間隔をおいて、上段、中断、下段に複数段設けられている。
最下段の水平杆38のうち、互いに対向する正面側の水平杆38と背面側の水平杆38の間であって、正面側の水平杆38と背面側の水平杆38の下面に取り付けられるように、正面側から背面側に延びる左右一対のフォーク差し込み枠39が設けられている(図1(b)、図2(a)、(b)、図3(a)参照)。
フォーク差し込み枠39は、フォークリフトの左右一対のフォークリフトを差し込みできるように断面口型に形成されている。
支持柱37は、その上端には凸状の上部嵌合部42が形成されており、下端には凹状の下部嵌合部43が形成されている。凸状の上部嵌合部42は、四角錐から成るピラミッド状に形成されており、凹状の下部嵌合部43は、上部嵌合部42が嵌合するように、四角錐から成るピラミッド状の空洞に形成されている。
複数の穀物用コンテナ1を上下方向に積み上げる際に、下位の穀物用コンテナ1の上部嵌合部42が、上位の穀物用コンテナ1の下部嵌合部43に嵌合するようにすれば、横滑りを防止し、荷崩れしにくい安定した状態で、図5に示すように、上位の穀物用コンテナ1を、下位の穀物用コンテナ1に積み上げることが可能となる。
凹状の下部嵌合部43の形成された支持柱37の下端は、図1(b)のA部拡大図、図3(c)に示すように、下方に向けて拡がるように形成されている。これによって、穀物用コンテナ1を床等に置いた際に、安定して置くことができる。
本考案の穀物用コンテナ1の構成は以上の通りであるが、特に特徴的な構成は、左右一対のフォーク差し込み枠39の間に排出口22、スライド板27(排出口開閉蓋)及び排出管32が設けられ、しかもフォーク差し込み枠39の延びる方向と同じ方向に、スライド板27がスライド可能に設けられ、かつ排出管32も延びるように設けられている点である。
なお、穀物用コンテナ1は、図示はしないが、収容タンク2及び支持フレーム3を折りたたみ可能な構成とすれば、穀物用コンテナ1自体の運搬や非使用時の保管のためのスペースが節約できる。
(作用)
上記構成の穀物用コンテナ1の作用を、その利用態様を通して、以下説明する。穀物用コンテナ1を移動する際には、フォークリフトのフォークを、裏面側からフォーク差し込み枠39内に差し込み、簡単かつ安定した状態で運搬することができる。
フレコンバッグ内の玄米を、穀物用コンテナ1内に入れ替える場合は、穀物用コンテナ1の供給口蓋35を開く。そして、フォークリフト等によって、フレコンバッグの上部に設けられた吊りベルトを介して、フレコンバッグを穀物用コンテナ1の上方に吊り上げる。
そして、フレコンバッグの底部から下方に突出した下部開口部を、穀物用コンテナ1の供給口34内に差し込みし、下部開口部を縛って閉じていた紐を解いて、フレコンバッグ内の玄米を穀物用コンテナ1内に供給する。
玄米をフレコンバッグ内に収容し貯蔵すると、虫やネズミが侵入しにくくなり、玄米を食べられることなく、また衛生管理上もきわめて効果的である。
複数の穀物用コンテナ1を上下方向に積み重なる場合は、図5に示すように、上位の穀物用コンテナ1の四隅の支持柱37の下部嵌合部43内に、下位の穀物用コンテナ1の四隅の支持柱37の上部嵌合部42が嵌合するように、上位の穀物用コンテナ1を下位の穀物用コンテナ1の上に積み重ねる。
これによって、上位の穀物用コンテナ1を、下位の穀物用コンテナ1に安定して積み上げることが可能となるので、上下方向に複数段の穀物用コンテナ1を、横滑りを防止し荷崩れしにくい安定した状態で積み重ねて保管することができる。
穀物用コンテナ1内に収容していた玄米を精米する場合は、フォークリフトで穀物用コンテナ1を、精米装置49に付設した昇降機44の近くに移動する。昇降機44は、上方に起立した筒状のケース45内に、バッケトコンベア46が設けられて成る。そして、穀物用コンテナ1に設けた排出管32の先端に、供給パイプ33を装着する。
穀物用コンテナ1のスライド板27を手動でスライドして、排出口22を開いて、排出管32ないし供給パイプ33を通して、図6に示すように、玄米を昇降機44に付設した受けホッパ50(通常、「荷受けホッパ」又は「荷受けタンク」等と呼ばれている)に供給する。受けホッパ50に供給された玄米は、昇降機44のバケットコンベア46のバケット47内に供給され、昇降機44の上方から精米装置49のホッパ48内に送入され、精米装置49内で精米される。
本考案の穀物用コンテナ1によれば、計量窓23を目視しながら、スライド板27を手動で開閉して、排出口22の開口時間又は開口量を調整し、昇降機44のバケットコンベア46を介して精米装置49への玄米の供給量を調整できるので、従来のフレコンバッグでは困難であった、小分けして精米することがきわめて簡単となる。
ところで、穀物用コンテナ1は、その下部に左右一対のフォーク差し込み枠39が設けられており、左右のフォーク差し込み枠39の間に、排出口22、スライド板27(排出口開閉蓋)及び排出管32が設けられ、しかもフォーク差し込み枠39の延びる方向と同じ方向に、スライド板27がスライド可能に設けられ、かつ排出管32も延びるように設けられている。
従って、フォークリフトのフォークをフォーク差し込み枠39内に差し込んで、穀物用コンテナ1が持ち上げられている状態でも、排出口22、スライド板27(排出口開閉蓋)及び排出管32には、下方には障害物がないので、使用者は、スライド板27を容易に操作することができ、排出口22から玄米を排出して精米装置に供給することができる。
本考案に係る穀物用コンテナ1は、傾斜底壁部8において、正面傾斜壁17は、図2(a)、(b)に示すように、背面傾斜壁18より緩い傾斜角度で傾斜したので、穀物用コンテナ1の高さを全体として低くすることが可能となる。
穀物用コンテナ1の高さが高いと、玄米をフレコンバッグから穀物用コンテナ1に移し替える作業等において、利用者が供給口34及び供給口蓋35にアクセスする際に、踏み台等を用意しなくてはならない。しかしながら、本考案に係る穀物用コンテナ1は、上記のとおり傾斜角度を異ならせ穀物用コンテナ1の高さを全体として低くしたので、踏み台等を用意しなくても、利用者が供給口34及び供給口蓋35にアクセスし易くなる。
以上、本考案に係る穀物用コンテナを実施するための形態を実施例に基づいて説明したが、本考案はこのような実施例に限定されるものではなく、実用新案登録請求の範囲に記載された技術的事項の範囲内でいろいろな実施例があることは言うまでもない。
本考案に係る穀物用コンテナは上記のような構成であるから、玄米だけでなく、その他の穀物、大豆等の豆類等の収容にも適用可能である。
1 穀物用コンテナ
2 収容タンク
3 支持フレーム
7 収容タンクの周壁部
8 収容タンクの傾斜底壁部
9 収容タンクの頂壁
12 正面壁
13 左右側壁
14 背面壁
17 正面傾斜壁
18 背面傾斜壁
19 左右傾斜壁
22 排出口
23 計量窓
24 透明板
27 スライド板
28 ガイド部材
29 ガイド部材の透過孔
32 排出管
33 供給パイプ
34 供給口
35 供給口蓋
36 ヒンジ
37 支持柱
38 水平杆
39 フォーク差し込み枠
40 変形例の穀物用コンテナ
41 アダプタ
42 上部嵌合部
43 下部嵌合部
44 昇降機
45 アダプタ
46 バケットコンベア
47 バケット
48 精米装置のホッパ
49 精米装置
50 昇降機の受けホッパ

Claims (7)

  1. 収容タンクと、該収容タンクを外側から支持する支持フレームとを備え、フレコンバッグから穀物を移し替えて収容し、貯蔵し又は精米装置に穀物を供給するために使用する穀物用コンテナであって、
    収容タンクは、上半部に周壁部を、下半部に傾斜底壁部を、頂部に頂壁を、それぞれ備えており、
    頂壁には、フレコンバッグから穀物を受け入れる供給口と、供給口を開閉する供給口蓋と、が設けられており、
    傾斜底壁部は、穀物を排出する排出口を有し、
    排出口を開閉し、排出する穀物の排出量を制御する排出口開閉蓋を有し、
    支持フレームは、凸状の上部嵌合部と凹状の下部嵌合部を備えており、
    複数の穀物用コンテナを積み重ねた際に、上位の穀物用コンテナの凹状の下部嵌合部に、下位の穀物用コンテナの凸状の上部嵌合部を嵌合して滑り止めを可能とする構成を特徴とする穀物用コンテナ。
  2. 支持フレームは、収容タンクの四隅を支持する支持柱と、四隅の支持柱における互いに隣接する支持柱を互いに結合する水平杆と、を備え、
    水平杆は、収容タンクを囲うように、かつ上下方向に間隔をおいて複数段設けられ、最下段の水平杆のうち、互いに対向する正面側の水平杆と背面側の水平杆の間であって、正面側の水平杆と背面側の水平杆の下面には、正面側から背面側に延びる左右一対のフォークリフトのフォーク差し込み枠が取り付けられている構成を特徴とする請求項1に記載の穀物用コンテナ。
  3. 排出口開閉蓋は、左右一対のフォーク差し込み枠の間において、収容タンクの排出口の下に設けられたガイド部材でガイドされ、フォーク差し込み枠の延びる方向と同じ方向にスライド可能なスライド板から成り、排出口を開閉するとともに、開閉量を調整可能とする構成であることを特徴とする請求項2に記載の穀物用コンテナ。
  4. 収容タンクの周壁部は、正面壁、左右側壁及び背面壁から成り、収容タンクの傾斜底壁部は、正面傾斜壁、左右傾斜壁及び背面傾斜壁から成り、
    正面壁及び正面傾斜壁には、上下方向に細長く収容タンク内が視認できる計量窓が設けられている構成を特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の穀物用コンテナ。
  5. 正面傾斜壁の傾斜角度は、背面傾斜壁の傾斜角度より小さく形成されており、排出口は、正面側より背面側により近い位置に形成されている構成を特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の穀物用コンテナ。
  6. ガイド部材の下部に、排出管が取り付けられており、該排出管は、左右一対のフォーク差し込み枠の間において、フォーク差し込み枠の延びる方向と同じ方向に延びている構成を特徴とする請求項3〜5のいずれかに記載の穀物用コンテナ。
  7. ガイド部材の下部に、管状のアダプタが取り付けられ、該アダプタに排出管が取り付けられており、該排出管は、それ自体のみで又はアダプタとともに、水平に回転可能な構成であることを特徴とする請求項3〜5のいずれかに記載の穀物用コンテナ。
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