JP3204679B2 - 半導体ウエハ裏面のエッチング方法 - Google Patents

半導体ウエハ裏面のエッチング方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、半導体チップの製造工
程において半導体ウエハの裏面を酸を用いてエッチング
する方法に関する。更に詳しくは、半導体ウエハの裏面
を酸を用いてエッチングする際に半導体ウエハの表面に
酸が浸透することを防止するエッチング方法に関する。
【0002】
【従来の技術】半導体チップの製造に用いられるウエハ
用材料として、シリコン、ガリウムおよび砒素等が用い
られ、なかでもシリコンが多用されている。例えば、シ
リコンウエハは高純度の単結晶シリコンを厚さ400〜
1000μm程度に薄くスライスすることにより製造さ
れている。
【0003】近年、半導体チップは薄肉化、軽量化され
る傾向にある。そのため、半導体ウエハの表面に集積回
路を組み込んだ後、更に半導体ウエハの裏面を研削機で
研削し、厚さを100〜600μm程度まで薄くするの
が一般的になっている。
【0004】その際、半導体ウエハの裏面に研削模様や
ひずみが発生する。半導体ウエハの用途によってはこれ
らを取り除く必要がある。そのための手段としてウエハ
の裏面を酸でエッチングする方法がある。この方法で
は、半導体ウエハの表面に酸が付着することにより半導
体集積回路を損傷することがある。
【0005】酸による半導体集積回路の損傷を防止する
方法として、例えば、特開昭61−3428号公報に
は、半導体ウエハの表面にパラフィン、レジストインク
等を塗布する方法が提案されている。
【0006】しかし、この方法では,パラフィン等を塗
布した後の乾燥固化と、更に酸によるエッチングの後
に、パラフィン等を加熱し溶剤を用いて洗浄除去する工
程が必要である。そのため、操作が煩雑で生産性向上の
大きな障害になるとともに溶剤を使用するために起きる
環境問題がある。また、パラフィン等が完全に除去でき
ず半導体ウエハの表面が汚染される問題もある。
【0007】これらの問題を解決した、半導体ウエハの
裏面をエッチングする方法の開発が強く要望されてい
る。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、半導
体ウエハの裏面を酸を用いてエッチングするに際し、半
導体ウエハの表面への酸の付着を防止するとともに、半
導体ウエハの表面を汚染することのない半導体ウエハ裏
面のエッチング方法を提供することにある。
【0009】また、本発明の他の目的は生産性のよい半
導体ウエハ裏面のエッチング方法を提供することにあ
る。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明者らは鋭意検討し
た結果、集積回路が組み込まれた半導体ウエハの表面
に、実質的に酸不透過性である基材フィルム層と粘着材
層からなる粘着テープを貼付することにより、上記課題
が解決できることを見出し本発明を完成した。
【0011】すなわち、本発明は、集積回路が組み込ま
れた半導体ウエハの表面に、単層フィルムまたは複層フ
ィルムからなり、少なくとも一層が厚さが5〜2000
μmのポリプロピレン樹脂フィルムまたはポリエチレン
テレフタレート樹脂フィルムである実質的に酸不透過性
の基材フィルム層と、粘着剤層からなる粘着テープを貼
付し、該半導体ウエハの裏面をフッ化水素酸及び王水か
ら選ばれた少なくとも1種を含む酸に5秒間〜20分間
浸漬して、5〜60℃において酸処理することを特徴と
する半導体ウエハ裏面のエッチング方法である。
【0012】本発明における半導体ウエハの表面とは、
集積回路が組み込まれた側であり、裏面とはその反対側
である。
【0013】本発明の方法に用いる粘着テープは、基材
フィルムの片面に粘着剤を塗布、乾燥することにより、
基材フィルム層の片面に粘着剤層を設けたテープであ
る。通常、この粘着テープは粘着剤層の表面に、さら
に、剥離フィルムを貼付し、巻き体状あるいは一定寸法
に切断された積層体とする形態、または、粘着テープを
円形状等に打抜き剥離フィルムに貼付し、該剥離フィル
ムを巻き体状とする形態等として、運搬、貯蔵等され
る。
【0014】粘着テープを使用する際は、先ず、上記剥
離フィルムを剥離した後、ウエハの形状に合わせ適当な
寸法に切断、トリミングし、粘着テープを半導体ウエハ
の表面に貼付する。
【0015】以下、本発明について詳細に説明する。
【0016】本発明でエッチングに際して用いる酸は、
硝酸、塩酸、硫酸、しゅう酸、クロム酸、酢酸、リン
酸、フッ化水素酸、過塩素酸、ホウ酸、王水等からなる
群から選ばれる1種または2種以上の混合酸であり、市
販品の中から適宜選択できる。目的に応じてヨウ素、塩
化第二鉄、塩化第二銅等、他の物質が添加された酸であ
っても差し支えない。
【0017】具体的には、61%硝酸と47%フッ化水
素酸とを容量比5:1で混合したもの、61%硝酸、4
7%フッ化水素酸、99.7%酢酸を容量比6:1:1
に混合したもの、61%硝酸、47%フッ化水素酸、さ
らに助剤として塩化第二鉄を容量比4:1:4で混合し
たもの、61%硝酸、47%フッ化水素酸、99.7%
酢酸を容量比5:2:4で混合し、さらに、助剤として
ヨウ素を少量添加したもの等がある。
【0018】これらの内で、61%硝酸と47%フッ化
水素酸を容量比5:1で混合したものが一般的に最も広
く用いられる。
【0019】本発明における実質的に酸不透過性である
基材フィルムは、次の評価方法により選ばれたフィルム
である。
【0020】基材フィルムを3×5cmの袋状に加工
し、その中に9×8.5mm角の青色リトマス試験紙を
入れ、ヒートシールにより密封し試験体とする。該試験
体を23℃に保たれた61%硝酸100ミリリットルと
47%フッ化水素酸20ミリリットルの混合酸に浸漬す
る。青色リトマス試験紙が赤色に変色するまでの時間が
30分以上、好ましくは60分以上のフィルムを酸不透
過性フィルムとする。該赤変時間が30分未満の場合、
ウエハの裏面のエッチング時に酸の浸透を実質的に防止
することが出来ない。
【0021】基材フィルムは、単層フィルムでも複層フ
ィルムでもよく、少なくとも該基材フィルムの一層が実
質的に酸不透過性であるポリプロピレン樹脂フィルム、
または、ポリエチレンテレフタレート樹脂フィルムであ
ればよい。
【0022】ポリプロピレン樹脂フィルムおよびポリエ
チレンテレフタレート樹脂フィルム共に厚さが5μm以
上であれば、本発明で規定する酸不透過性の試験に合格
するが、好ましい厚さは10μm以上である。これらの
内で用いる酸と基材フィルムの好ましい組み合わせは、
フッ化水素酸、硝酸、酢酸等の1種または2種以上の混
合酸をエッチング剤として用いる場合は、厚さが5μm
以上、好ましくは10μm以上のポリプロピレン樹脂フ
ィルムであり、王水をエッチング剤として用いる場合
は、厚さが5μm以上、好ましくは10μm以上のポリ
エチレンテレフタレート樹脂フィルムである。
【0023】積層された基材フィルムとする場合には、
上記の厚さを有するポリプロピレン樹脂フィルムまたは
ポリエチレンテレフタレート樹脂フィルムを他の素材よ
りなるフィルムに積層することが必要である。
【0024】基材フィルムの厚さの上限は、酸不透過性
の点からは厚い方が好ましいが、保護する半導体ウエハ
の形状、表面状態及び粘着テープの切断、貼付等の作業
性の点から2000μm程度が好ましい。
【0025】また、基材フィルムと粘着剤との投錨性を
改良する目的で、基材フィルムの片面にコロナ放電処理
を施すことが好ましい。
【0026】本発明で用いる粘着テープとは、上記基材
フィルムの片面に、好ましくは、コロナ放電処理を施し
た面に粘着剤層を設けたものである。
【0027】基材フィルムの表面に塗布される粘着剤と
しては、例えばアクリル系、エステル系、ウレタン系等
の樹脂系粘着剤あるいは天然ゴム、ポリイソブチレンゴ
ム、ポリスチレンブタジエンゴム等の合成ゴムを主体と
する粘着剤等であり、市販品のなかから適宜選択でき
る。
【0028】基材フィルムに塗布する粘着剤の厚さは、
半導体ウエハの形状、表面状態により適宜決められる
が、通常2〜200μmが好ましい。
【0029】粘着剤を基材フィルムの表面に塗布する方
法としては、従来公知の塗布方法、例えばロールコータ
法、浸漬法、ハケ塗り法、スプレー法等が採用でき、基
材フィルムの全面もしくは部分的に塗布することが出来
る。
【0030】本発明の方法により、半導体ウエハの裏面
を酸を用いてエッチングする方法の一例を説明する。
【0031】ウエハの表面に集積回路を組み込んだ後、
研磨機を用いて該ウエハの裏面を研削し、100〜60
0μm程度の厚さに薄肉化する。そのウエハの表面に粘
着テープを貼付し、機械または人手によりウエハの形状
に合うようにトリミングする。
【0032】該ウエハを、例えば、25枚を1単位とし
てテフロン製専用カセットケースに入れる。次いで、例
えば、23℃に調節された61%硝酸と47%フッ化水
素酸の混合酸(容量比5:1)に該カセットケースを約
2分間浸漬する。酸の化学作用により半導体ウエハの裏
面を約1μm研磨し、前工程での研削時に生じた研削模
様および歪み等を除去する。
【0033】この際、ウエハの表面に貼付された粘着テ
ープは、ウエハに組み込まれた集積回路が酸により損傷
を受けることを防止する。
【0034】用いる酸の組成は、ウエハの種類、ウエハ
の厚さ、前工程での研削時に生じた歪みの程度等に応じ
適宜選択する。通常エッチング時の酸の温度は、5〜6
0℃、酸に浸漬する時間は、5秒〜20分間程度であ
る。
【0035】酸を用いてエッチングする場合、ウエハが
酸に溶解するため、その反応熱によって酸の温度が上昇
する。そのため、例えば塩化ビニル樹脂またはエチレン
−酢酸ビニル共重合体樹脂等を基材フィルムとした粘着
テープを用いる場合は、耐酸性のみならず耐熱性も不足
するので大規模な冷却装置を必要とする。本発明の粘着
テープは、上記両特性を兼ね備えているので、温度が6
0℃程度までは充分に耐えるので、大規模な冷却装置を
必要としない。
【0036】また、他の方法として半導体ウエハの表面
に粘着テープを貼付した後、該ウエハの裏面に上記の酸
を、例えば、直径4インチのウエハ1枚当たり1分間に
1〜2リットル程度の流量で約2分間程度シャワーリン
グする方法も行われる。
【0037】エッチングが完了した後に、半導体ウエハ
の表面から粘着テープを剥離して、純水を用いて洗浄
し、乾燥する。
【0038】
【実施例】以下、実施例により本発明をさらに詳細に説
明する。なお、実施例中の物性等の評価は下記方法で行
なった。
【0039】酸不透過性 粘着テープ用の基材フィルムを3cm×5cmの袋状に
加工し、その中に9mm×8.5mm角の青色リトマス
試験紙を入れ、ヒートシールで密封し試験体とする。該
試験体を23℃に保たれた61%硝酸100ミリリット
ルと47%フッ化水素酸20ミリリットルの混合酸に浸
漬する。青色リトマス試験紙が赤色に変色するまでの時
間を測定する。変色時間が長いほど、酸不透過性が良好
である。
【0040】酸による浸食状況及び異物付着量 集積回路が組み込まれた半導体ウエハの表面に粘着テー
プを貼付し、23℃に保たれた61%硝酸100ミリリ
ットルと47%フッ化水素酸20ミリリットルの混合酸
に2分間浸漬する。粘着テープを剥離した後、純水を用
いて洗浄し、乾燥する。該ウエハの表面を光学顕微鏡
(倍率400倍)を用いて観察し、酸による浸食状況の
確認及び2μm以上の異物の付着個数の測定を行う。
【0041】破壊電圧 集積回路が組み込まれた半導体ウエハの表面に粘着テー
プを貼付し、23℃に保たれた61%硝酸100mlと
47%フッ化水素酸20ミリリットルの混合酸に2分間
浸漬する。粘着テープを剥離した後、純水を用いて洗浄
し、乾燥する。該ウエハの集積回路の端子より5V/m
inの昇圧速度で電圧を徐々に上げ、集積回路が破壊す
る電圧を測定する。該回路のアルミニウム配線部が腐食
していたり、酸の浸食のために断線していれば、その破
壊電圧は低下もしくは通電しなくなる。
【0042】実施例1 粘着テープ用の基材フィルムとしてポリプロピレン(以
下PPと略記)をTダイ押出法にて製膜し、さらに二軸
延伸(面倍率12倍)して、厚さ60μmのPPフィル
ムを得た。
【0043】得られたフィルムについて、液温23℃で
61%硝酸100ミリリットルと47%フッ化水素酸2
0ミリリットルの混合酸を用いて本願発明で規定する酸
不透過性試験を行なった。得られた結果を〔表1〕に示
す。
【0044】次に、該PPフィルムの片面にコロナ放電
処理を施した後、市販のアクリル系粘着剤(三井東圧化
学(株)製、商品名:ストラクトボンドX−5078)
をロールコータ機を用いて塗布、90℃で乾燥して約3
0μmのアクリル系粘着剤層を設けた粘着テープを得
た。
【0045】得られた粘着テープを回路が組み込まれ
た、直径4インチ、厚さ400μmの半導体ウエハの表
面に貼付し、該ウエハ25枚をカセットケースに入れ
る。23℃に調節された61%硝酸5リットルと47%
フッ化水素酸1リットルの混合酸が入った槽に該カセッ
トケースを2分間浸漬して半導体ウエハの裏面を厚さ約
1μmエッチングした。この操作を5回繰り返した。こ
の時の温度は58℃であった。エッチング後、半導体ウ
エハから粘着テープを剥がし、該ウエハを常温において
純水に浸漬し、超音波で10分間洗浄した。次いで、該
ウエハの酸による浸食状況、異物付着量および破壊電圧
についての評価試験を実施した。得られた結果を〔表
1〕に示す。
【0046】実施例2 酸として61%硝酸60ミリリットル、47%フッ化水
素酸10ミリリットル、及び酢酸10ミリリットルの混
合酸を用いた以外は、実施例1と同様の方法で試験し
た。得られた結果を〔表1〕に示す。
【0047】実施例3 酸として王水100ミリリットルを用いた以外は、実施
例1と同様の方法で試験した。得られた結果を〔表1〕
に示す。
【0048】実施例4 基材フィルムとしてTダイ押出法にて製膜した厚さ50
μmのポリエチレンテレフタレート(以下PETと略
す)フィルムを使用した以外は、実施例1と同様の方法
で試験した。得られた結果を〔表1〕に示す。
【0049】実施例5 酸として王水100ミリリットルを用いた以外は、実施
例4と同様の方法で試験した。得られた結果を〔表1〕
に示す。
【0050】実施例6 基材フィルムとしてTダイ押出法にて製膜した厚さ10
μmのPPフィルムを使用した以外は、実施例1と同様
の方法で試験した。得られた結果を〔表1〕に示す。
【0051】実施例7 実施例1で用いたPPフィルムとT−ダイ押出法により
製膜した厚さ60μmのエチレン−酢酸ビニル共重合体
(以下、EVAと略す)フィルムをアクリル系接着剤
(三井東圧化学(株)製、商品名:ストラクトボンドX
−5060)を用いて接着積層し、EVAフィルム面に
コロナ放電処理を施して、以下実施例1と同様の方法で
試験した。得られた結果を〔表1〕に示す。
【0052】比較例1 スピンコータ(大日本スクリーン製造(株)製 D−S
PIN636型)を用いて約50℃に調節されたレジス
トインク(東京応化工業(株)製 OMR−83)を実
施例1と同種の半導体ウエハの表面に塗布し、約2時間
冷却して約10μm厚さのレジスト膜を形成後、実施例
1と同様の方法でエッチングし、次いで約50℃に加熱
されたトリクロロエチレンでレジストインクを除去し
た。更に、純水で洗浄した。実施例1と同様の方法で評
価試験を行った。得られた結果を〔表1〕に示す。
【0053】レジストインクの塗布及び剥離に要した時
間は約4時間で粘着テープを用いる方法と比較して大幅
に作業性が低下した。また、ウエハの表面にレジストイ
ンクの未除去物と思われる異物が多数認められた。
【0054】比較例2 基材フィルムとしてTダイ押出法にて製膜した厚さ60
μmのポリエチレン(以下PEと略記)フィルムを用い
た以外は実施例1と同様の方法で試験した。得られた結
果を〔表1〕に示す。
【0055】比較例3 酸として王水100ミリリットルを用いた以外は、比較
例2と同様の方法で試験した。得られた結果を〔表1〕
に示す。
【0056】比較例4 T−ダイ押出法により製膜した厚さ3μmのPPフィル
ムとT−ダイ押出法により製膜した厚さ60μmのEV
Aフィルムを用いて、実施例7と同様の方法で試験し
た。得られた結果を〔表1〕に示す。
【0057】比較例5 PPフィルムの代わりに、T−ダイ押出法により製膜し
た厚さ3μmのPETフィルムを用いた以外は、比較例
4と同様の方法で試験した。得られた結果を〔表1〕に
示す。
【0058】参考例1 基材フィルムとして厚さ60μmのPPフィルムを使用
し、酸によるエッチングを行なわない以外は実施例1と
同様の方法で試験した。得られた結果は実施例1と同様
で、本発明による方法でエッチングを行ってもウエハの
表面に酸による悪影響がないことが確認された。詳細な
結果を〔表1〕に示す。
【0059】
【表1】
【0060】
【発明の効果】本発明の方法によれば、半導体ウエハの
表面が酸により浸食されることがないので、半導体集積
回路が酸により損傷を受けることがない。
【0061】さらに、従来の方法のように、レジストイ
ンク等を半導体ウエハの表面に塗布する必要がなく、製
造工程が簡略化され、かつ、レジストインク等の異物に
より半導体ウエハの表面が汚染されることもない。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 武内 洋子 愛知県名古屋市南区丹後通2丁目1番地 三井東圧化学株式会社内 (56)参考文献 特開 平1−268133(JP,A) 特開 昭63−133635(JP,A) 三羽忠広「基礎合成樹脂の化学<新版 >」(昭50−11−20)技報堂出版 p. 123及びp.285 (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01L 21/304,21/306,21/308

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 集積回路が組み込まれた半導体ウエハの
    表面に、単層フィルムまたは複層フィルムからなり、少
    なくとも一層が厚さが5〜2000μmのポリプロピレ
    ン樹脂フィルムまたはポリエチレンテレフタレート樹脂
    フィルムである実質的に酸不透過性の基材フィルム層
    と、粘着剤層からなる粘着テープを貼付し、該半導体ウ
    エハの裏面をフッ化水素酸及び王水から選ばれた少なく
    とも1種を含む酸に5秒間〜20分間浸漬して、5〜6
    0℃において酸処理することを特徴とする半導体ウエハ
    裏面のエッチング方法。
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