JP3204596U - タービン用足場 - Google Patents

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Abstract

【課題】軽量で且つ足場上での作業性を向上し得るタービン用足場を提供する。【解決手段】タービン用足場1は、上半部が取り外されたタービン車室100の下半部102によって部分的に覆われるように設置され、タービンロータ110の側方に配置される足場板2と、前記タービン車室の前記下半部の前記上半部とのフランジ締結面104に前記足場板を締結するための締結部材3と、を備える。前記足場板は、前記タービンロータに複数の動翼120が植設された状態におけるロータ形状の外形に沿った形状を有している。【選択図】図1

Description

本考案は、タービンロータの周囲に設置されるタービン用足場に関する。
一般に、タービンのメンテナンス作業や組立、解体作業を行う際には、他の構造物における作業の場合と同様に、構造物周囲に作業用の足場を設置することが通例である。例えばガスタービンの動翼の抜き取り時には、タービンが載置される架台に足場が組みつけられ、その足場上で作業が行われる。
一例として、特許文献1には、タービン等の構造物の近傍に配置される足場が記載されている。この足場は、足場本体と、足場本体から構造物に向けて進退自在に形成されたスライド足場とを備える。
特開2003−239531号公報
しかしながら、動翼が植設された状態のタービンロータの形状は複雑であることから、一般的な構造物に対して用いられる足場をタービンに適用した場合、位置によってはタービンロータと足場との間に大きな隙間が形成されてしまう。そして、この隙間から工具等が落下したり、作業員が隙間に足を取られたりし、作業性の低下を招くおそれがある。
この点、特許文献1では、タービン車室の外側に設置する足場についての記載はあるが(図9参照)、タービン車室内側のタービンロータ周囲に設置される足場については何ら開示されていない。例えば特許文献1をタービンロータ周囲に設置した場合には、足場本体から構造物にスライド足場を伸ばすことによって、ある程度は隙間を小さくすることができるが、スライド構造を導入する必要があるため足場の重量が増加し、足場の設置作業が困難になるという問題がある。
本考案の少なくとも一実施形態は上述の問題点に鑑みなされたものであり、軽量で且つ足場上での作業性を向上し得るタービン用足場を提供することを目的とする。
(1)本考案の少なくとも幾つかの実施形態に係るタービン用足場は、
上半部が取り外されたタービン車室の下半部によって少なくとも部分的に覆われるように設置され、タービンロータの側方に配置される足場板と、
前記タービン車室の前記下半部の前記上半部とのフランジ締結面に前記足場板を締結するための締結部材と、を備え、
前記足場板は、前記タービンロータに複数の動翼が植設された状態におけるロータ形状の外形に沿った形状を有している。
上記(1)のタービン用足場によれば、タービンロータに複数の動翼が植設された状態におけるロータ形状の外形に沿った形状の足場板がタービンロータの側方に配置された構成となっている。そのため、複雑な外形形状を有するタービンにおいても、タービンとタービン用足場との間の隙間を小さくすることができる。これにより、タービン周囲で作業を行う際に、タービンとタービン用足場との間の隙間から工具等が落下したり、作業員がこの隙間に足を取られたりすることを防止でき、作業の安全性を高めることができる。
また、足場板は下半部のフランジ締結面に取り付けられるので、ロータの近傍まで足場を延設できる。その際、タービン架台等の周囲構造物に足場を取り付ける場合に比べて、足場板の締結部位とロータとの距離、すなわち足場板の長さを短くできる。これにより、足場板の軽量化を図ることができる。
(2)幾つかの実施形態では、上記(1)の構成において、
前記足場板は、前記タービンロータの軸方向に並べて設置される複数の板部材を含み、
各々の前記板部材は、前記締結部材によって前記フランジ締結面に締結される第1端部から、前記第1端部とは反対側に位置する第2端部まで、前記タービンロータの中心軸に向かって延在する。
上記(2)の構成では、足場板の支持構造を簡素化しながら、足場板を構成する各々の板部材を軽量化することができる。このため、各々の板部材の可搬性が向上する。
(3)幾つかの実施形態では、上記(1)又は(2)の構成において、
前記足場板は、各々の前記板部材に取り付けられ、各々の前記板部材を補強するための補強部材を含む。
上記(3)の構成によれば、足場板の長さや形状に応じて適宜補強部材を設ければ、足場板自体の材料変更や厚さ変更により重量や材料コストの大幅な増加を伴うことなく、タービン用足場の強度を向上させることができる。
(4)一実施形態では、上記(3)の構成において、
前記補強部材は、少なくとも、各々の前記板部材の前記第1端部と前記第2端部との間で延在する第1補強部材を含む。
上述したように足場板は、第1端部において車室下半部のフランジ締結面に支持された片持ち構造となっており、第1端部から第2端部へ向かう方向における強度を高くすることが求められる。そこで、上記(4)の構成によれば、第1端部と第2端部との間で延在する第1補強部材を設けることによって、より一層効果的にタービン用足場の強度向上が図れる。
(5)一実施形態では、上記(4)の構成において、
前記補強部材は、各々の前記板部材について、前記第1補強部材と、前記第1補強部材に交差するように配置される第2補強部材と、を含む。
上記(5)の構成によれば、第1補強部材に交差するように第2補強部材を設けることによって、タービン用足場の全体的な強度向上が図れる。
(6)幾つかの実施形態では、上記(1)乃至(5)の構成において、
前記足場板に取り付けられ、前記締結部材としてのボルトの頭部、または、前記ボルトに螺着されるナットが嵌まる凹部と、前記凹部の底面に開口するとともに前記ボルトが挿通される貫通孔と、を有するボルト受け部をさらに備える。
上記(6)の構成によれば、足場板を締結部材によって車室下半部のフランジ締結面に締結した状態において、締結部材としてのボルトの頭部、またはボルトに螺着されるナットは、ボルト受け部の凹部に嵌るようになっている。そのため、タービン用足場を設置した状態で、足場板の表面に締結部材が突出してしまうことがなく、足場上での作業の安全性を高めることができる。
(7)幾つかの実施形態では、上記(1)乃至(6)の構成において、
前記足場板は、
互いに対向して配置される同一形状の一対の板部材
を含み、
前記タービン用足場は、表裏反転させることで、前記タービンロータの両側の側方の何れにも設置可能なリバーシブル構造を有する。
典型的なタービンは、タービンロータの中心軸に対して概ね左右対称な構造となっている。そのため、上記(7)の構成のように、タービン用足場が、表裏反転させることでタービンロータの両側の側方の何れにも設置可能なリバーシブル構造を有することによって、タービン用足場の部品点数を削減することができる。例えば、タービンロータの一方の側方に合わせた形状のタービン用足場を用意すれば、他方の側方に対してもそのタービン用足場を表裏反転させて用いることができる。
本考案の少なくとも幾つかの実施形態によれば、複雑な外形形状を有するタービンにおいても、タービンとタービン用足場との間の隙間を小さくすることができる。そのため、タービン周囲で作業を行う際に、工具や作業員が隙間から落下することを防止でき、作業の安全性を高めることができる。
また、足場板は下半部のフランジ締結面に取り付けられるので、ロータの近傍まで足場を延設できる。その際、タービン架台等の周囲構造物に足場を取り付ける場合に比べて、足場板の締結部位とロータとの距離、すなわち足場板の長さを短くできる。これにより、足場板の要求強度が低くなり、足場板の軽量化を図ることができる。
一実施形態に係るタービン用足場の平面図である。 一実施形態に係る足場板の締結構造を示す断面図である。 他の実施形態に係る足場板の締結構造を示す断面図である。 一実施形態に係るタービン用足場の補強部材の配置例である。 他の実施形態に係るタービン用足場の補強部材の配置例である。
以下、添付図面に従って本考案の実施形態について説明する。ただし、この実施形態に記載されている構成部品の寸法、材質、形状、その相対的配置等は、特定的な記載がない限り本考案の範囲をこれに限定する趣旨ではなく、単なる説明例にすぎない。
最初に、図1を例示して、幾つかの実施形態に係るタービン用足場1の全体構成について説明する。ここで、図1は、一実施形態に係るタービン用足場1の上面視における平面図である。なお、図1に示すタービン車室100は、タービンロータ110の中心軸Oに対する片側の側方のみを示している。
このタービン用足場1が適用可能なタービンは、上半部(不図示)及び下半部102を含むタービン車室100を備えており、上半部と下半部102が互いにフランジ締結される構成を有したタービンである。タービン用足場1が適用されるタービンは、ガスタービンであってもよいし、蒸気タービンであってもよい。
なお、このタービン用足場1は、タービンのメンテナンス作業、あるいは、タービンの組立や解体作業などにおいて用いることができる。また、このタービン用足場1は、タービン車室100の上半部(不図示)を取り外した状態で、タービン車室100の下半部102とロータ110(又は動翼120)との間の空間の少なくとも一部を覆うように設けられる。したがって、このタービン用足場1は、例えば動翼120の抜き取りや植え込み等のように、タービン車室100の内部に収容される機器に関する作業用の足場に適している。
幾つかの実施形態に係るタービン用足場1は、タービンロータ110の側方に配置される足場板2と、タービン車室100の下半部102のフランジ締結面104に足場板2を締結するための締結部材3と、を備える。
このタービン用足場1において、足場板2は、タービンロータ110に複数の動翼120が植設された状態におけるロータ形状の外形に沿った形状を有している。
なお、タービンロータ110は、中心軸Oに沿った方向(以下、軸方向と言う)に配列された複数のロータディスク112を含む。このロータディスク112の周囲に、複数の動翼120が放射状に植設される。
具体的には、足場板2は、タービンの上半部(不図示)が取り外された状態において、タービン車室100の下半部102によって少なくとも部分的に覆われるように、タービンロータ110の側方に水平方向に沿って配置される。すなわち、足場板2の少なくとも一部が、下半部102のフランジ締結面104に締結される部位からタービンロータ110側に延出している。但し、足場板2の一部が、下半部102のフランジ締結面104に締結される部位からタービン車室100の外側へ向けて延出していてもよい。
なお、足場板2の材料は特に限定されないが、例えば足場板2は、軽量化を図るためにアルミを含む金属材料で形成されてもよいし、防錆性に優れたステンレス材料で形成されてもよい。
上記タービン用足場1によれば、タービンロータ110に複数の動翼120が植設された状態におけるロータ形状の外形に沿った形状の足場板2がタービンロータ110の側方に配置された構成となっている。そのため、複雑な外形形状を有するタービンにおいても、タービン(特にタービンロータ110)とタービン用足場1との間の隙間を小さくすることができる。これにより、タービン周囲で作業を行う際に、タービンとタービン用足場1との間の隙間から工具等が落下したり、作業員がこの隙間に足を取られたりすることを防止でき、作業の安全性を高めることができる。
また、足場板2は下半部102のフランジ締結面104に取り付けられるので、タービンロータ110の近傍まで足場を延設できる。その際、タービン架台等の周囲構造物に足場を取り付ける場合に比べて、足場板2の締結部位とタービンロータ110との距離、すなわち足場板2の長さを短くできる。これにより、足場板2の軽量化を図ることができる。
また、上記タービン用足場1において、足場板2は、図1に例示するように複数の板部材20を含む構成としてもよいし、図示は省略するが一枚の板部材によって形成されてもよい。このように、足場板2を一体構造とすることにより、足場板2を組み立てる必要がなくなり、タービン用足場1の設置作業の効率を向上させることができる。
図1に例示する実施形態において、足場板2は、タービンロータ110の軸方向に並べて設置される複数の板部材20を含む。
この場合、各々の板部材20は、締結部材3によってフランジ締結面104に締結される第1端部21から、第1端部21とは反対側(タービンロータ110側)に位置する第2端部22まで、タービンロータ110の中心軸Oに向かって延在する。
足場設置の作業性向上を目的として、各々の板部材20は、人力によって搬送可能な重量及び大きさに形成された可搬型としてもよい。
また、各々の板部材20には、天井クレーンやウィンチ等の移送機構によって吊った状態で搬送可能なように、移送機構に吊り下げるための吊り下げ部23が設けられていてもよい。吊り下げ部23は、足場板2上での作業性の観点から、板部材20の表面に突出しない吊り下げ用穴であってもよい。例えば、吊り下げ部23は、吊り下げ用アイボルト取付穴であってもよい。この場合、吊り下げ用アイボルト取付穴にアイボルトを取り付け、このアイボルトに移送機構のワイヤを取り付けて、移送機構により板部材20を吊り上げて運搬する。なお、吊り下げ部23は、吊り下げ用穴に限定されるものではなく、例えばフック等の係止部であってもよい。
このように、足場板2を分割構造とすることにより、可搬性を向上させることができる。例えば、足場板2を運搬する際、移送機構を用いずに人手によって運搬することもできる。あるいは、足場板2の運搬に移送機構を用いる際には、最大吊上げ能力が比較的低い移送機構を使用することも可能となる。また、足場板2を分割構造とすることは、足場板2の保管に大きなスペースを要しないという利点も有する。
なお、足場板2は、タービンロータ110に植設された状態において、隣り合う動翼120と動翼120の間の空間に入り込む形状となるため、設置容易性の観点から、各々の板部材20の延在方向は、タービンロータ110の軸方向に直交する方向であってもよい。但し、足場板2の延在方向はこれに限定されるものではなく、例えば、足場板2の延在方向は、タービンロータ110の軸方向に直交する方向に対して傾斜した方向であってもよい。
上記構成によれば、足場板2の支持構造を簡素化しながら、足場板2を構成する各々の板部材20を軽量化することができる。このため、各々の板部材20の可搬性が向上する。
また、足場板2の第1端部21は下半部102のフランジ締結面104に締結された固定端であり、第2端部22は第1端部21よりもタービンロータ110の中心軸O側に位置した自由端となっている。すなわち、足場板2は、下半部102のフランジ締結面104に支持された片持ち構造となっている。この場合、足場板2の要求強度は高くなるが、上記構成によれば、足場板2を第1端部21から第2端部22までタービンロータ110の中心軸Oに向かって延在させることによって、足場板2の長尺化を回避することもでき、足場板2のより一層の軽量化が可能となる。これにより、足場板2の軽量化を図りながら、下半部102のフランジ締結面104からタービンロータ110までの空間を覆うように足場板2を配置することができる。
図2は、一実施形態に係る足場板2の締結構造を示す断面図である。図3は、他の実施形態に係る足場板2の締結構造を示す断面図である。
図2及び図3に例示するように、幾つかの実施形態におけるタービン用足場1は、足場板2に取り付けられるボルト受け部4をさらに備える。
ボルト受け部4は、ボルト31の頭部32(図2参照)、または、ボルト35に螺着されるナット36(図3参照)が嵌まる凹部42(42a,42b)と、凹部42の底面に開口するとともにボルト31,35が挿通される貫通孔43と、を有する。なお、ボルト31,35は、足場板2を下半部102のフランジ締結面104に締結するための締結部材3である。
図2に示す実施形態では、一例として、端部に頭部32を有するボルト(押さえボルト)31を用いて、下半部102のフランジ締結面104に足場板2を取り付ける構成を示している。この場合、ボルト31は、足場板2を締結したとき、ボルト受け部4の貫通孔43に軸部33が挿通され、ボルト31の頭部32がボルト受け部4の凹部42a内に収容された状態となる。
具体的には、ボルト受け部4は、凹部42aが足場板2の上面(表面)に開口するように、足場板2の上面よりも下方に設置される。勿論、足場板2には、凹部42aに対応した開口が形成されている。ボルト31は、ボルト受け部4の貫通孔43及びフランジ103のボルト穴103aに挿通された状態で、頭部32が凹部42a内に位置し、他端がフランジ103の下面(裏面)よりも下方に位置するように設けられている。ボルト受け部4の貫通孔43及びフランジ103のボルト穴103aはいずれも、軸部33よりも径が大きくてもよい。そして、フランジ103よりも下方に突出したボルト31の端部にはナット34が螺合される。こうして、フランジ103と足場板2とが締結されるようになっている。
この実施形態において、図3に示すようなボルト(植え込みボルト)35を用いてもよい。
図3に示す実施形態では、一例として、端部に頭部を有しないボルト(植え込みボルト)35を用いて、下半部102のフランジ締結面104に足場板2を取り付ける構成を示している。この場合、ボルト35は、足場板2を締結したとき、ボルト受け部4の貫通孔43に挿通され、ボルト35の端部に螺着されるナット36がボルト受け部4の凹部42a内に収容された状態となる。
具体的には、ボルト受け部4は、凹部42aが足場板2の上面(表面)に開口するように、足場板2の上面よりも下方に設置される。勿論、足場板2には、凹部42aに対応した開口が形成されている。ボルト35は、ボルト受け部4の貫通孔43及びフランジ103のボルト穴103bに挿通された状態で、一端が凹部42a内に位置し、他端がフランジ103のボルト穴103b内に位置するように設けられている。この場合、フランジ103のボルト穴103bの内面とボルト35の外周面とが螺合するようになっている。こうして、フランジ103と足場板2とが締結される。
一実施形態では、ボルト穴103a,103bは、上半部のフランジ(不図示)と下半部102のフランジ103とを締結するためのボルト穴であってもよい。これにより、下半部102のフランジ103に、タービン用足場1のためのボルト穴を新たに設ける必要がなくなる。
上記構成によれば、足場板2を締結部材3によって下半部102のフランジ締結面104に締結した状態において、締結部材3としてのボルト31の頭部32、または、ボルト35に螺着されるナット36は、ボルト受け部4の凹部42(42a,42b)に嵌るようになっている。そのため、タービン用足場1を設置した状態で、足場板2の表面に締結部材3が突出してしまうことがなく、足場上での作業の安全性を高めることができる。
図4は、一実施形態に係るタービン用足場1の補強部材5の配置例である。図5は、他の実施形態に係るタービン用足場1の補強部材5の配置例である。
図4及び図5に例示するように、一実施形態において足場板2は、各々の板部材20に取り付けられ、各々の板部材20を補強するための補強部材5を含んでいてもよい。
補強部材5は、少なくとも、各々の板部材20の第1端部21と第2端部22との間で延在する第1補強部材51(51a〜51d)を含んでいてもよい。
図4に例示する実施形態では、第1補強部材51は、軸方向(図1に示すタービンロータ110の軸方向)に直交する方向に延在する第1補強部材51a,51bを含む。
図5に例示する実施形態では、第1補強部材51は、軸方向に直交する方向に対して傾斜した第1補強部材51cと、軸方向に直交する方向に延在する第1補強部材51dと、を含む。第2端部22は、動翼120(図1参照)の外径に沿った形状となっており、そのため一部の第1補強部材51cについては、軸方向に直交する方向に対して傾斜させることによって、第2端部22まで第1補強部材51cを確実に延在させることができる。
また、補強部材5は、各々の板部材20について、第1補強部材51と、第1補強部材51に交差するように配置される第2補強部材52(52a〜52e)と、を含んでいてもよい。
図4に例示する実施形態では、第2補強部材52は、軸方向に沿って延在する第2補強部材52a,52bと、軸方向に対して傾斜した第2補強部材52cと、を含む。
図5に例示する実施形態では、第2補強部材52は、軸方向に沿って延在する第2補強部材52d,52eを含む。
上記構成によれば、足場板2の長さや形状に応じて適宜補強部材5を設ければ、足場板2自体の材料変更や厚さ変更により重量や材料コストの大幅な増加を伴うことなく、タービン用足場1の強度を向上させることができる。
上述したように足場板2は、第1端部21において下半部102のフランジ締結面104に支持された片持ち構造となっており、第1端部21から第2端部22へ向かう方向における強度を高くすることが求められる。そこで、上記構成によれば、第1端部21と第2端部22との間で延在する第1補強部材51を設けることによって、より一層効果的にタービン用足場1の強度向上が図れる。
また、第1補強部材51(51a〜51d)に交差するように第2補強部材52(52a〜52e)を設けることによって、タービン用足場1の全体的な強度向上が図れる。
図4及び図5に例示するように、一実施形態におけるタービン用足場1は、第2端部22側の縁部に、弾性部材60が設けられている。弾性部材60は、エラストマーであってもよい。また、弾性部材60は、タービンロータ110側の縁部に液状又はスラリー状のエラストマーを塗布して硬化させた構成であってもよいし、チューブ状のエラストマー部材を第2端部22側の縁部に取り付けた構成であってもよい。
このように、第2端部22側の縁部に弾性部材60を設けることによって、例えば動翼120(図1参照)の抜き取り又は植設作業を行う際に、動翼120が足場板2に接触して動翼120の表面のコーティング層が剥がれ落ちることを防止できる。
図1に戻り、一実施形態における足場板2は、互いに対向して配置される同一形状の一対の板部材20(例えば図2又は図3に示す第1板部材20a及び第2板部材20b)を含み、タービン用足場1は、表裏反転させることで、タービンロータ110の両側の側方の何れにも設置可能なリバーシブル構造を有してもよい。
図2及び図3に例示するように、足場板2がリバーシブル構造を有する場合、足場板2は、第1板部材20a及び第2板部材20bを含む構成としてもよい。第1板部材20a及び第2板部材20bは略同一形状を有しており、これらの板部材20a,20bが平行になるようにして互いに連結される。
またこの場合、ボルト受け部4も同様にリバーシブル構造を有していてもよい。例えば、ボルト受け部4は、第1板部材20a側と第2板部材20b側にそれぞれ凹部42a,42bを有する。そして、これらの凹部42a,42bを貫通するように、貫通孔43が形成されている。すなわち、ボルト受け部4は、貫通孔43の軸方向を通る断面において、両端側に凹部42a,42bを有するH形状となっている。
このボルト受け部4は、第1板部材20aと第2板部材20bとの間に設置されてもよい。また、このボルト受け部4が、第1板部材20aと第2板部材20bの連結部材の一部として用いられてもよい。
一実施形態において、足場板2が第1板部材20a及び第2板部材20bを含み、且つ、図4及び図5に例示するように足場板2が補強部材51,52を含む場合、第1板部材20aと第2板部材20bが、補強部材51,52を介して互いに連結されるように構成されてもよい。補強部材51,52は、第1板部材20aと第2板部材20bの間に配置され、溶接やボルト固定等の連結手段によって連結される。
典型的なタービンは、タービンロータ110の中心軸に対して概ね左右対称な構造となっている。そのため、上記構成のように、タービン用足場1が、表裏反転させることでタービンロータ110の両側の側方の何れにも設置可能なリバーシブル構造を有することによって、タービン用足場1の部品点数を削減することができる。例えば、タービンロータ110の一方の側方に合わせた形状のタービン用足場1を用意すれば、他方の側方に対してもそのタービン用足場1を表裏反転させて用いることができる。
以上説明したように、本考案の少なくとも幾つかの実施形態によれば、複雑な外形形状を有するタービンにおいても、タービンとタービン用足場1との間の隙間を小さくすることができる。そのため、タービン周囲で作業を行う際に、工具や作業員が隙間から落下することを防止でき、作業の安全性を高めることができる。
また、足場板2は下半部102のフランジ締結面104に取り付けられるので、タービンロータ110の近傍まで足場を延設できる。その際、タービン架台等の周囲構造物に足場を取り付ける場合に比べて、足場板2の締結部位とロータとの距離、すなわち足場板の長さを短くできる。これにより、足場板2の軽量化を図ることができる。
本実施形態において、例えば、「ある方向に」、「ある方向に沿って」、「平行」、「直交」、「中心」、「同心」或いは「同軸」等の相対的或いは絶対的な配置を表す表現は、厳密にそのような配置を表すのみならず、公差、若しくは、同じ機能が得られる程度の角度や距離をもって相対的に変位している状態も表すものとする。
例えば、「同一」、「等しい」及び「均質」等の物事が等しい状態であることを表す表現は、厳密に等しい状態を表すのみならず、公差、若しくは、同じ機能が得られる程度の差が存在している状態も表すものとする。
例えば、四角形状や円筒形状等の形状を表す表現は、幾何学的に厳密な意味での四角形状や円筒形状等の形状を表すのみならず、同じ効果が得られる範囲で、凹凸部や面取り部等を含む形状も表すものとする。
一方、一の構成要素を「備える」、「含む」、又は、「有する」という表現は、他の構成要素の存在を除外する排他的な表現ではない。
1 タービン用足場
2 足場板
3 締結部材
4 ボルト受け部
5 補強部材
20 板部材
20a 第1板部材
20b 第2板部材
21 第1端部
22 第2端部
31,35 ボルト
36,37 ナット
42,42a,42b 凹部
43 貫通孔
51 補強部材
51a〜51d 第1補強部材
51b 第1補強部材
51c 第1補強部材
51d 第1補強部材
52 補強部材
52a〜52e 第2補強部材
60 弾性部材
100 タービン車室
102 下半部
103 フランジ
104 フランジ締結面
110 タービンロータ
120 動翼

Claims (7)

  1. 上半部が取り外されたタービン車室の下半部によって少なくとも部分的に覆われるように設置され、タービンロータの側方に配置される足場板と、
    前記タービン車室の前記下半部の前記上半部とのフランジ締結面に前記足場板を締結するための締結部材と、を備え、
    前記足場板は、前記タービンロータに複数の動翼が植設された状態におけるロータ形状の外形に沿った形状を有していることを特徴とするタービン用足場。
  2. 前記足場板は、前記タービンロータの軸方向に並べて設置される複数の板部材を含み、
    各々の前記板部材は、前記締結部材によって前記フランジ締結面に締結される第1端部から、前記第1端部とは反対側に位置する第2端部まで、前記タービンロータの中心軸に向かって延在することを特徴とする請求項1に記載のタービン用足場。
  3. 前記足場板は、各々の前記板部材に取り付けられ、各々の前記板部材を補強するための補強部材を含むことを特徴とする請求項1又は2に記載のタービン用足場。
  4. 前記補強部材は、少なくとも、各々の前記板部材の前記第1端部と前記第2端部との間で延在する第1補強部材を含むことを特徴とする請求項3に記載のタービン用足場。
  5. 前記補強部材は、各々の前記板部材について、前記第1補強部材と、前記第1補強部材に交差するように配置される第2補強部材と、を含むことを特徴とする請求項4に記載のタービン用足場。
  6. 前記足場板に取り付けられ、前記締結部材としてのボルトの頭部、または、前記ボルトに螺着されるナットが嵌まる凹部と、前記凹部の底面に開口するとともに前記ボルトが挿通される貫通孔と、を有するボルト受け部をさらに備えることを特徴とする請求項1乃至5の何れか一項に記載のタービン用足場。
  7. 前記足場板は、
    互いに対向して配置される同一形状の一対の板部材
    を含み、
    前記タービン用足場は、表裏反転させることで、前記タービンロータの両側の側方の何れにも設置可能なリバーシブル構造を有することを特徴とする請求項1乃至6の何れか一項に記載のタービン用足場。

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