JP3204495B2 - 土粒子材の製造方法 - Google Patents
土粒子材の製造方法Info
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Description
植樹帯、公園などの土が露出している部分の表面に敷か
れて、土から雑草が生えてくるのを防ぐと共に大気中の
窒素酸化物NOXを吸収して大気浄化に寄与する土粒子
材の製造方法に関するものである。
露出している部分には、風などによって飛来した植物に
種子が、太陽光線と適度な水分とによってそこに発芽し
て雑草が生えてしまい、そのため、時々、雑草を刈り取
らなければならず、手間と時間がかかり面倒である。ま
た、自動車から排出される排ガスによって、大気中には
多量の窒素酸化物NOX が拡散されている。
などの土が露出部分に生えた雑草を刈り取っても、或る
時間経過すると、再び、風などによって飛来した植物に
種子が、太陽光線と適度な水分とによって発芽して雑草
が生えてしまうという問題があった。
て、市街地の大気中には多量の窒素酸化物NOX が拡散
され、これが年々蓄積されて増加しており、大気汚染の
一要因になっており、窒素酸化物NOX の除去が望まれ
ている。
の課題を解決すべく創案されたものであって、その目的
とするところは、街路地や植樹帯、公園などの土が露出
している部分の土の表面に敷くことによって、土の部分
から雑草が生えるのを防ぐと共に、大気中の窒素酸化物
NOXを除去して大気浄化に寄与することのできる土粒
子材の製造方法を提供することにある。
めに、この発明は、土粒子材の原料として比重が1以上
になるような、粘土とセメントを使用し、ミキサーに入
れて練り混ぜ、粘土に含まれる水分が少ない場合には練
り混ぜ時に水分を加えて、練り混ぜ後の土粒子材の生地
の水分が5%になるように調整し、粘土とセメントの練
混物からなる土粒子材の生地を3mm〜10mmの粒径に造
粒し、白セメント、酸化チタンからなる混合物に3mm〜
10mmの粒径状となった土粒子材の原材を加えて、練り
混ぜて、土粒子材の原材の表面に酸化チタンを被覆し、
強制乾燥させ、その後、酸化チタンが既に被覆された土
粒子材の原材とはっ水剤を練り混ぜて、強制乾燥させる
ことにより、酸化チタンが既に被覆された土粒子材の原
材の表面にはっ水剤を被覆した手段よりなる。
び酸化チタンが土粒子材の原材に混合される時に同時に
混合されるのが好ましい。
形態に基づいて、この発明をより具体的に説明する。こ
こで、図1は大きさの異なる各土粒子材の斜視図、図2
は土粒子材の使用状態の断面図である。
地、植樹帯、公園などにおいて、土2が露出している部
分の表面に、例えば7cm程の厚さになるまで敷かれて、
太陽光が土2の表面まで到達する遮り、太陽光の働きで
土2の部分から雑草が生えてくるのを防ぎ、又、大気中
に含まれる窒素酸化物NOX を吸着して大気浄化を図る
ものである。
いて雨水と共に流出しないように、又風が吹いたときに
簡単に吹き飛ばされないように、比重が1以上の材料か
ら製造されている。例えば、粘土と普通ポルトランドセ
メントを混合したものから造られている。
10mm程度の粒径を有する形状に形成されている。土粒子
材1が或る程度の粒径を有するものから形成されるの
は、雨が降った場合に、雨水が土2の表面に敷かれた土
粒子材1から下方に浸透せずにその表面上を流れるのを
防いで、各土粒子材1の間を通過してその下方に浸透さ
せて下側の土2に吸収されるようにするためである。
付着されている。酸化チタンは光触媒の働きによって大
気中に含まれる窒素酸化物NOX を吸着して大気浄化を
図る機能を果たす。表面にこの酸化チタンが付着された
土粒子材1を街路地、植樹帯、公園などに多量に敷くこ
とによって、大気中の窒素酸化物NOX は各土粒子材1
によって吸着されることになり、大気の浄化が図られる
ことになる。
粒子材1の表面は、雨が降るとその雨水によって洗われ
て、表面に吸着されていた窒素酸化物NOX はその表面
から離脱して雨水と共に流されるため、各土粒子材1の
表面は雨水によって不定期的に洗浄されて窒素酸化物N
OX を吸着する能力が低下するのが回避される。
理されていて、表面では水を弾いて表面から水を吸収し
て内部に保持することがない。このため、例えば植物の
種子が飛来して土粒子材1の表面に付着しても、土粒子
材1には水分がないため、飛来して付着した植物の種子
が土粒子材1上で発芽することはない。
されている。土粒子材1が敷かれる場所の景観などに対
応して、その景観を損なわないように、或いはその景観
にマッチするように、所望の色で着色された土粒子材1
が用いられる。
く土粒子材の製造方法について以下説明する。土粒子材
1の原料として比重が1以上になるような、例えば粘土
とセメントを使用し、先ず、粘土と普通ポルトランドセ
メントを、ミキサーに入れて練り混ぜる。練り混ぜ時間
は例えば5分程である。
合は、例えば、粘土20kg、普通ポルトランドセメント
5kgである。水分は、粘土に含まれている水分を利用し
て練り混ぜ時には水分を加えないが、粘土に含まれる水
分が少ない場合には練り混ぜ時に水分を加えて、練り混
ぜ後の土粒子材1の生地の水分が5%程になるように調
整する。
ているものを使用した場合、普通ポルトランドセメント
5kgには水分が0%であり、練り混ぜた後に2時間程乾
燥させて、混合後の土粒子材1の生地の水分を5%程に
する。
1の生地を、数mm〜十数mmの粒径に造粒する。造粒する
場合、例えば、粒径10mm、粒径5mm、粒径3mmの3種
類の大、中、小の大きさの異なるものを造る。大、中、
小と粒径の異なるものを造粒するのは、土粒子材1を土
2の上に敷く場合に、粒径が異なるものがあった方が、
隙間無く敷くことができるからである。
分が少なく粘りけがなく、これを径が10mm、5mm、3
mmのメッシュなどの孔を強制的に通過させることによっ
て行われて、粒径10mm、粒径5mm、粒径3mmの土粒子
材1の原料が得られる。使用される土粒子材1の粒径の
比率としては、例えば、粒径10mmが約40%、粒径5
mmが約30%、粒径3mmが約30%である。
の粒径状となった土粒子材1の原材の表面に、酸化チタ
ンを被覆する。また、このとき、併せて、土粒子材1の
表面が所望の色になるように被覆する。酸化チタンの被
覆と所望の色の被覆工程は同時に行われる。
は、例えば白セメント、酸化チタン及び所望の色の顔料
からなる混合物に粒径状となった土粒子材1の原材を加
えて、例えば5分間程練り混ぜて、土粒子材1の原材の
表面に酸化チタン及び所望の色の顔料を被覆し、その後
に、例えば15分間程強制乾燥させることにより行われ
る。
25kgに対して、白セメント3kg、酸化チタン3kg、所
望の色の顔料200gの割合であり、白セメントが酸化
チタン及び顔料を土粒子材1の原材の表面に被覆させる
場合の接着剤の機能を果たしている。
覆された土粒子材1の原材の表面に、はっ水剤を被覆し
て、土粒子材1の表面に水分が付着し又表面から内部に
水分が吸収されてその内部に水分が保持されるのを防
ぐ。
れる。酸化チタン及び色が被覆された土粒子材1の原材
31.2kgに対して、はっ水剤としてのシリコン樹脂3
kgが使用される。
材1の原材とシリコン樹脂からなるはっ水剤を6分間程
練り混ぜ、その後、15分間程強制乾燥させることによ
り、酸化チタン及び色が既に被覆された土粒子材1の原
材の表面にはっ水剤が被覆されて表面処理が完了する。
びはっ水剤が表面に被覆された土粒子材1が製造され
る。そして、製造された土粒子材1は、粒径が大、中、
小の大きさのものを適度にブレンドされて利用される。
限定されるものではなく、この発明の精神を逸脱しない
範囲で種々の改変をなし得ることは勿論である。
明に係る土粒子材の製造方法によれば、比重が1以上
で、粒径を有し、表面に酸化チタン及びはっ水剤を被覆
したものから土粒子材を構成したので、この土粒子材を
例えば街路地や植樹帯、公園などの土が露出している部
分の土の表面に所定の厚さになるまで敷くことによっ
て、太陽光線が土の表面まで到達するのを遮ることがで
き、これによって、雑草が生えるのを防ぐことができ
る。しかも、土粒子材の表面ははっ水剤で被覆されてい
るため、土粒子材の表面に水分が付着したり土粒子材の
内部に水分が浸透して水分を保持することもなく、飛来
した植物の種が土粒子材の表面で発芽することもない。
覆されているので、太陽光線による酸化チタンの光触媒
の働きによって、大気中に含まれている窒素酸化物NO
X を吸着して除去することができ、大気浄化に寄与する
ことができる。しかも、土粒子材の表面の窒素酸化物N
OX を吸着した酸化チタンは、不定期的に降る雨によっ
て洗浄されて浄化されるために、窒素酸化物NOX を吸
着する能力が低下するのが防止される。
で、雨が降っても、雨水によって簡単に流されることも
なく、また、土粒子材は粒径を有しているので、土の上
に所定の厚さになるまで敷いても、降った雨水は粒径の
隙間を通過して下方に浸透して土に吸収されるので、降
った雨水が土に吸収されずに所定の厚さに敷かれた土粒
子材の表面に溜まって排水が悪くなるというおそれも全
くない等、極めて新規的有益なる効果を奏するものであ
る。
が所望の色で着色されて形成されている場合には、土粒
子材が敷かれる場所の景観などに対応した色を使用する
ことによって、周囲の景観を損なわないようにすること
ができ、或いは周囲の景観にマッチするようにすること
ができる。
土粒子材の斜視図である。
態の断面図である。
Claims (2)
- 【請求項1】 土粒子材の原料として比重が1以上にな
るような、粘土とセメントを使用し、ミキサーに入れて
練り混ぜ、粘土に含まれる水分が少ない場合には練り混
ぜ時に水分を加えて、練り混ぜ後の土粒子材の生地の水
分が5%になるように調整し、粘土とセメントの練混物
からなる土粒子材の生地を3mm〜10mmの粒径に造粒
し、白セメント、酸化チタンからなる混合物に3mm〜1
0mmの粒径状となった土粒子材の原材を加えて、練り混
ぜて、土粒子材の原材の表面に酸化チタンを被覆し、強
制乾燥させ、その後、酸化チタンが既に被覆された土粒
子材の原材とはっ水剤を練り混ぜて、強制乾燥させるこ
とにより、酸化チタンが既に被覆された土粒子材の原材
の表面にはっ水剤を被覆したことを特徴とする土粒子材
の製造方法。 - 【請求項2】 所望の色の顔料は、白セメント及び酸化
チタンが土粒子材の原材に混合される時に同時に混合さ
れる請求項1記載の土粒子材の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7044597A JP3204495B2 (ja) | 1997-03-07 | 1997-03-07 | 土粒子材の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7044597A JP3204495B2 (ja) | 1997-03-07 | 1997-03-07 | 土粒子材の製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10251642A JPH10251642A (ja) | 1998-09-22 |
JP3204495B2 true JP3204495B2 (ja) | 2001-09-04 |
Family
ID=13431713
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7044597A Expired - Lifetime JP3204495B2 (ja) | 1997-03-07 | 1997-03-07 | 土粒子材の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3204495B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100416521B1 (ko) * | 2001-02-16 | 2004-01-31 | 박지웅 | 천연 식물성 염료를 이용한 칼라샌드 그 제조방법 |
JP6076629B2 (ja) * | 2011-07-08 | 2017-02-08 | 株式会社ニチマンラバーテック | 防草材及びポリマーチップを用いた防草方法 |
-
1997
- 1997-03-07 JP JP7044597A patent/JP3204495B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH10251642A (ja) | 1998-09-22 |
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