JP3204431U - グレーチングの固定構造 - Google Patents
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Abstract
【課題】ボルト固定部の空間の発生を防止して安全性を確保できるグレーチングの固定構造を提供する。【解決手段】固定金具10は、ボルト30を通す貫通穴が形成された平板部12および互いに対向して延びる一対の脚部13を有する略コ字状の被挟着部11と、ボルト30の頭部を通す逃げ穴18が形成された上板部16および互いに対向して延びる一対の支持部17を有する略コ字状の埋合部15とを備え、平板部12に対しボルト頭部の高さだけ離間して上板部16が対向配置されるように、埋合部15の支持部17が被挟着部11の脚部13に重ねて接合される。固定金具10をグレーチングの固定部内に設置し、被挟着部11によりボルト30の頭部を嵩上げした状態で躯体に固定することで、固定部の凹状空間が埋合部15により略占められるようにした。【選択図】図4
Description
本考案は、例えば道路の側溝、横断溝など(躯体)に設置されるグレーチングの固定金具および固定構造に関する。
従来、例えば道路の側溝、横断溝などには、いわゆるグレーチングと称される格子体の溝蓋が敷設されて、通行人や車両の安全を図るとともに、降雨時の排水等を行っている。このようなグレーチングは、単に溝上に載せただけでは頻繁な車両の通行や激しい降雨などにより移動して所定位置からずれたり、外れたりして危険な場合がある。そのため、溝に設けた受け枠上に載置されるグレーチングの所定位置をボルト・ナットで締結固定するようにしたグレーチングの固定構造が提案された(例えば、特許文献1、2)。
しかし、ナット装着部には大きな凹状の空間部が生じており、この空間部にハイヒールのヒール部や杖の先端部などが入り込み転倒の原因になるという問題点があった。この問題に関連して、例えば特許文献3に示されるように、ナット装着部の空間部を埋めるためのカバー部材を介在させるグレーチングの固定構造が既に考案されている。
本考案の目的は、ボルトの固定箇所における空間部の発生を防止して安全性を確保できるグレーチングの固定構造を提供することである。
上述した課題を解決するため、本考案は、グレーチングを躯体にボルトで固定するための固定金具であって、中央に貫通穴が形成された平板部および該平板部の両端から連続して互いに対向して延びる一対の脚部を有して全体が略コ字状をなす被挟着部と、中央に前記貫通穴よりも大径の逃げ穴が形成された上板部および該上板部の両端から連続して互いに対向して延びる一対の支持部を有して全体が略コ字状をなす埋合部とを備え、前記被挟着部の平板部に対し所定距離だけ離間して前記上板部が対向配置されるように、前記埋合部の前記支持部が前記被挟着部の前記脚部に重ねて接合されている固定金具である。
また、本考案は、前記固定金具が前記平板部および前記上板部を上にしてグレーチングの凹状の固定部に設置され、前記固定金具の貫通穴にボルトを挿通させ、躯体に埋設したナットに螺入締結することで、前記被挟着部により前記ボルトの頭部が嵩上げられた状態でグレーチングが躯体に固定され、前記グレーチングの上面と前記埋合部の上板部とが同一水平面上に位置して前記固定部の凹状空間が前記埋合部により略占められているグレーチングの固定構造である。
また、本考案は、前記固定金具が前記平板部および前記上板部を上にしてグレーチングの凹状の固定部に設置され、前記固定金具の貫通穴に筒型ナットを挿通させ、躯体に埋設したボルトに螺合締結することで、前記被挟着部により前記筒型ナットの頭部が嵩上げられた状態でグレーチングが躯体に固定され、前記グレーチングの上面と前記埋合部の上板部とが同一水平面上に位置して前記固定部の凹状空間が前記埋合部により略占められているグレーチングの固定構造であってもよい。
本考案によれば、グレーチングの上面と固定金具の上板部とが同一水平面上に位置して、固定部の凹状空間が埋合部により略占められるので、躯体に固定されたグレーチングの上面がフラットになり安全性を確保できる。
図1は、グレーチング20の全体を示す平面図である。図2は図1の楕円内に示される1つの固定部23の平面図である。グレーチング20は、道路の側溝、横断溝などの躯体50に設置される溝蓋であり、雨水などの排水を効率良く行うために、メインバー21およびクロスバー22が格子状に組み合わされて形成されている。グレーチング20の複数個所には、グレーチング20を躯体50にボルト30で固定するための凹状の固定部23が形成されている。
なお、図1で示した実施形態では、グレーチング20の四隅に固定部23が形成されているが、グレーチングの長さや躯体の形状等に応じて固定部の数や場所を適宜に設計することができる。また、躯体50に設けられる受け枠40についても、プレート状のものである他、L字状のアングル等の任意適宜のものを使用できる。
(第1の実施形態)
図3は、図2に示される固定部23のA−A断面図である。グレーチング20は、躯体50の段部に設けられる金属製の受け枠40上に載置され、本考案の固定金具10を凹状の固定部23内に介装して上からボルト30で締結固定される。
図3は、図2に示される固定部23のA−A断面図である。グレーチング20は、躯体50の段部に設けられる金属製の受け枠40上に載置され、本考案の固定金具10を凹状の固定部23内に介装して上からボルト30で締結固定される。
図4は固定金具10の外観斜視図である。図5は、固定金具10の平面図、正面図および側面図である。これらの図に示すように、固定金具10は、全体が正面視略コ字状をなす被挟着部11に、同じく全体が正面視略コ字状をなす埋合部15を重ねるようにして接合された金属部材からなる。
より詳細には、被挟着部11は、平板部12と、平板部12の両端から連続して互いに対向して延びる一対の脚部13、13とを有して形成される。平板部12の中央には、ボルト30の軸部を挿通可能な貫通穴14が穿設されている。
埋合部15も、上板部16と、上板部16の両端から連続して互いに対向して延びる一対の支持部17、17とを有して形成され、上板部16の中央に、ボルト30の頭部を挿通可能であり上述の貫通穴14よりも大径の逃げ穴18が穿設されている。
そして、下側の被挟着部11の平板部12に対しボルト30の頭部の高さに相当する所定距離だけ離間して上側の上板部16が対向配置されるように、埋合部15の左右の支持部17、17を被挟着部11の左右の脚部13、13にそれぞれ外側から重ね、溶接等によりこれら2つの部材が接合されている。
埋合部15も、上板部16と、上板部16の両端から連続して互いに対向して延びる一対の支持部17、17とを有して形成され、上板部16の中央に、ボルト30の頭部を挿通可能であり上述の貫通穴14よりも大径の逃げ穴18が穿設されている。
そして、下側の被挟着部11の平板部12に対しボルト30の頭部の高さに相当する所定距離だけ離間して上側の上板部16が対向配置されるように、埋合部15の左右の支持部17、17を被挟着部11の左右の脚部13、13にそれぞれ外側から重ね、溶接等によりこれら2つの部材が接合されている。
図6(a)に示すように、グレーチング20を躯体に固定するためのボルト30は、埋合部15の上板部16中央の逃げ穴18と、被挟着部11の平板部12中央の貫通穴14とに挿入される。ボルト30が固定金具10に完全に挿入されると、図6(b)に示すように、ボルト30の頭部が上板部16と平板部12の間の空間に収納される。図に示すように、ボルト30の頭部は被挟着部11により嵩上げされ、これにより埋合部15の上板部16とボルト30の頭部とが同一面上に位置することとなる。
かかる形態の固定金具10を用いて、次のようにして躯体50にグレーチング20を固定することができる。先ず、グレーチング20が敷設される躯体50の段部には、受け枠40が予め設置される。袋ナット41は、グレーチング20の固定部23に対応する受け枠40の裏面に溶接され、躯体50の構造体内部に埋設されている。
グレーチング20の凹状の各固定部23内に固定金具10をその平板部12および上板部16を上にして設置する。そして、固定金具10の逃げ穴18および貫通穴14、そしてグレーチング20の固定部23の底穴24にボルト30を上から挿通し、躯体50に埋設した袋ナット41にボルト30を螺入してこれらを締結する。
特に図3に示すように、本実施形態では、固定金具10の被挟着部11によりボルト30が嵩上げられた状態でグレーチング20が躯体50に固定される。このとき、グレーチング20の上面、固定金具10の上板部16およびボルト30の頭部が同一水平面上に位置し、固定部23の凹状空間が固定金具10の埋合部15により略占められている。
このような固定金具10を用いたグレーチング20の固定構造により、ボルトの固定部23である凹状の空間が固定金具10(埋合部15)で占められ、且つ、グレーチング20の上面をフラットにすることができる。したがって、従来のように、空間部にハイヒールのヒール部や杖の先端部などが入り込んで転倒する危険性をなくすことができる。更には、グレーチングが使用中に移動して所定位置からずれたり、外れたりする危険性もなくなる。
(第2の実施形態)
上述した本考案の形態の固定金具10を、グレーチング20の凹状の固定部23内に介装して、例えば図7に示す六角穴付きの筒型ナット60およびボルト61との締結により、グレーチング20を躯体50に固定してもよい。この第2の実施形態においては、先ず受け枠40から上向きに植設されたボルト61の軸に固定部23の底穴24を挿入させ、その状態でグレーチング20を躯体50に載置する。
上述した本考案の形態の固定金具10を、グレーチング20の凹状の固定部23内に介装して、例えば図7に示す六角穴付きの筒型ナット60およびボルト61との締結により、グレーチング20を躯体50に固定してもよい。この第2の実施形態においては、先ず受け枠40から上向きに植設されたボルト61の軸に固定部23の底穴24を挿入させ、その状態でグレーチング20を躯体50に載置する。
固定金具10は、第1の実施形態と同様に、その平板部12および上板部16を上にしてグレーチング20の凹状の各固定部23内に設置される。固定金具10の逃げ穴18および貫通穴14には、筒型ナット60が上から挿通される。そして、躯体50に埋設したボルト61の軸に筒型ナット60を螺合締結することで、グレーチング20が躯体50(受け枠40)に固定される。
本実施形態では、固定金具10の被挟着部11により、筒型ナット60の頭部が嵩上げられ、グレーチング20の上面、固定金具10の上板部16および筒型ナット60の頭部が同一水平面上に位置し、固定部23の凹状空間が固定金具10の埋合部15により略占められる。したがって、グレーチング20の上面をフラットにし、安全性を確保することができる。
10 固定金具
11 被挟着部
12 平板部
13 脚部
14 貫通穴
15 埋合部
16 上板部
17 支持部
18 逃げ穴
20 グレーチング
21 メインバー
22 クロスバー
23 固定部
24 底穴
30 ボルト
40 受け枠
41 袋ナット
50 躯体
60 筒型ナット
61 ボルト
11 被挟着部
12 平板部
13 脚部
14 貫通穴
15 埋合部
16 上板部
17 支持部
18 逃げ穴
20 グレーチング
21 メインバー
22 クロスバー
23 固定部
24 底穴
30 ボルト
40 受け枠
41 袋ナット
50 躯体
60 筒型ナット
61 ボルト
Claims (3)
- グレーチングを躯体にボルトで固定するための固定金具であって、
中央に貫通穴が形成された平板部および該平板部の両端から連続して互いに対向して延びる一対の脚部を有して全体が略コ字状をなす被挟着部と、
中央に前記貫通穴よりも大径の逃げ穴が形成された上板部および該上板部の両端から連続して互いに対向して延びる一対の支持部を有して全体が略コ字状をなす埋合部とを備え、
前記被挟着部の平板部に対し所定距離だけ離間して前記上板部が対向配置されるように、前記埋合部の前記支持部が前記被挟着部の前記脚部に重ねて接合されている固定金具。 - 請求項1に記載の固定金具が前記平板部および前記上板部を上にしてグレーチングの凹状の固定部に設置され、前記固定金具の貫通穴にボルトを挿通させ、躯体に埋設したナットに螺入締結することで、前記被挟着部により前記ボルトの頭部が嵩上げられた状態でグレーチングが躯体に固定され、前記グレーチングの上面と前記埋合部の上板部とが同一水平面上に位置して前記固定部の凹状空間が前記埋合部により略占められているグレーチングの固定構造。
- 請求項1に記載の固定金具が前記平板部および前記上板部を上にしてグレーチングの凹状の固定部に設置され、前記固定金具の貫通穴に筒型ナットを挿通させ、躯体に埋設したボルトに螺合締結することで、前記被挟着部により前記筒型ナットの頭部が嵩上げられた状態でグレーチングが躯体に固定され、前記グレーチングの上面と前記埋合部の上板部とが同一水平面上に位置して前記固定部の凹状空間が前記埋合部により略占められているグレーチングの固定構造。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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