JP3204321U - アオリイカのアタリ検知装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】ヤエン釣法において、道糸が引き込まれる動きの長さと時間を確実に検知し、アオリイカのアタリを釣り人に知らせることができるアタリ検知装置を提供する。【解決手段】電源部と、プーリー11とリードスイッチによって構成され、道糸3の動きをパルス信号に変換するセンサー部と、前記パルス信号の一定時間当たりの発生数を判定し結果を表示部に連絡する判定部と、前記判定結果の連絡を受け前記判定結果が指定範囲内であった時に光又は音を発する前記表示部13によって構成される。具体的には、道糸3の動きをプーリー11とリードスイッチの組み合わせでパルス信号として取り込み、これをCPU又はIC・電子部品によりイカのアタリか否かを判定し、アタリであった場合に釣り人に光(点滅/イルミネーション)その他の方法で知らせる。【選択図】図3

Description

本考案は、アオリイカのヤエン釣法においてアタリを検知し釣り人に知らせる装置に関する。
アオリイカ(別名ミズイカ) 釣りは、疑似餌を使ったエギングや浮子釣りのほか、最近はヤエン釣りという釣法を使用する釣り人が増えてきつつある。これは、図1に示すように活きたエサ(主としてアジ)7の尾びれ近くを道糸3で結ぶか、又は小さな釣り針で掛け、海中で自由に泳がせてイカ8に掴ませる。その後ヤエン6という、先に鋭い針が付いた釣具を道糸3を通して降ろして行き、イカ8を引っ掛けて釣る方法である。
従来アオリイカのヤエン釣りでは、竿のしなり・リールの動きやスプールの回転音によりアタリを取っており、釣り人は竿のごく近くに居てアタリが来るのを待つ必要があった。
特開平9−224539号 特開平10−201407号
前述したように、アオリイカのヤエン釣法においては、釣り人は視覚および聴覚を駆使してアタリを検知している。具体的には、道糸が引っ張られ出ていく動きと、この時のスプールの回転および回転時スプール内の板バネをはじく「カリカリ」音又は竿先のしなり等で感知する。昼間はともかく、夜釣りにおいては道糸の動きが見えづらく、また音も風で消されることがあるので、竿から離れられない。しかし、アオリイカのヤエン釣法でのアタリは頻繁にあるものではなく、竿から離れることが多々ある。
特許文献1には、魚が道糸を引いた時に竿に生ずる撓みを検知して作動する、魚釣り感知装置についての発明が開示されている。また、特許文献2には、魚が道糸を引くと、竿に取り付けられたロックカムが外れ、これが感知装置の電源をONにしてブザーを鳴らす機構を備えた魚釣り感知装置の提案がなされている。
これらのほかにも、近年においては、道糸の動きを電子的にとらえて釣り人に知らせるアタリ取り装置が開発され、販売されている。しかし、上記特許文献の発明も含め、これらのアタリ取り装置は、魚の動きに伴って生ずる道糸の動きを即検知し光・音等で知らせるものであり、アオリイカの長く道糸を引き込んだときの速さ・長さを見てアタリとするヤエン釣法の検知には不向きである。ヤエン釣法においては、道糸の動きを即アタリとしては、活きエサの瞬間的に引く動きがアタリとして検知されてしまい、アオリイカのアタリと区別ができない。同釣法においては、道糸が引き込まれる動きの長さと時間が問題なのである。
上述の問題に鑑み、本考案においては、ヤエン釣法において、道糸が引き込まれる動きの長さと時間を確実に検知し、アオリイカのアタリを釣り人に知らせることができるアタリ検知装置を提供することを課題とする。
上記課題を解決するために、請求項1に係るアタリ検知装置は、ヤエン釣法において使用するアオリイカのアタリ検知装置であって、電源部と、プーリーとリードスイッチによって構成され道糸の動きをパルス信号に変換するセンサー部と、前記パルス信号の一定時間当たりの発生数を判定し結果を表示部に連絡する判定部と、前記判定結果の連絡を受け前記判定結果が指定範囲内であった時に光又は音を発する前記表示部によって構成される。
請求項2に係るアタリ検知装置は、前記判定部は、ソフトウェアを備えたCPU(中央演算処理装置)であることを特徴とする。
請求項3に係るアタリ検知装置は、前記判定部は、複数のIC(集積回路)と前記ICの関連電子部品を組み合わせた装置であることを特徴とする。
具体的には、道糸の動きをプーリーとリードスイッチの組み合わせでパルス信号として取り込み、これをCPU又はIC・電子部品によりイカのアタリか否かを判定し、アタリであった場合にのみ釣り人に光(点滅/イルミネーション)その他の方法で知らせる。
本装置の使用により、活きエサ(魚)が道糸を引く動きとアオリイカのアタリを区別することが可能となるため、魚の引く動きを排除して、イカのアタリを効率よく検知することができる。
本装置は、道糸が引っ張られる長さと時間でアタリを検出し光で知らせるので、夜間でも確実にアタリを検知することができる。
アオリイカのヤエン釣法でのアタリは、頻繁にあるものではなく竿から離れることが多々ある。本装置の使用により、常時竿の近くにいなくてもアタリが検知できるので、他の魚を狙って複数の竿を互いに離して設置しても、イカのアタリを見逃すことがなくなる。同時に他の釣り(エギング、アジ釣り等)を楽しむことも可能となる。
ヤエン釣法の一般的な釣り具とその使用方法を示す概念図である。 実施形態1及び2の装置を使用したヤエン釣法の全体の様子を示す概念図である。 実施形態1及び2の装置を装着した釣り具を示す斜視図である。 実施形態1及び2の装置を示す斜視図である。 実施形態1の装置のシステムを説明するためのブロック図である。 実施形態2の装置のシステムを説明するためのブロック図である。
(実施形態1)
以下、本実施形態のアタリ検知装置の構成と機能について、図を用いて説明する。
図1に示すように、アオリイカのヤエン釣法は道糸3の動き等によりアタリを判断した後、ヤエン6を道糸3に沿って降下させ、エサ7を掴んだイカ8を引っ掛ける釣法であるが、本装置は、このときの道糸3の動く速さを検知してアタリか否かを判断し釣り人に知らせるものである。図2は本装置を使用した同釣法の全体の様子を示す概念図、図3は本装置を装着した釣り具を示す斜視図、図4は本装置と本装置の取付け部の拡大斜視図である。
本実施形態では、図2乃至4に示すように、本装置1は取付け具(グリップ)14によってアオリイカヤエンスタンド5の1本の脚に使用して仮固定される。本体1は外見上、プーリー11、筐体12、表示部(LED)13によって構成されるが、機能的観点からは、電源のほか、プーリーとリードスイッチによって構成される「センサー部」、アタリを判別する「判定部」、アタリを視覚的に表示する「表示部」によって構成される。
まず、道糸の長く引っ張られる動きをとらえるため、リール4・ガイド21間の道糸3をプーリー11に掛ける。道糸3の直線的な動きはプーリー11の回転に転嫁される。次に、プーリー11には磁石が取り付けられており、前記回転運動は磁極の変化を引き起こし、該磁極の変化が筐体12内のリードスイッチ(不図示)を開閉させ、電気的なパルス信号を発生させる。
実施形態1においては、このパルス信号についての判定を、ソフトウェアがダウンロードされたCPUに委ねる。図5のブロック図は、センサー部のリードスイッチが放つパルス信号についての判定と、該判定結果の表示に関する機能の概略を示す。具体的には、パルスカウンタ/クロック管理/パルス判定/表示出力制御の各機能をソフトウェアで構築し、パルス入力があったときLEDへの瞬時信号出力と同時に計数し、これが設定時間内に設定数以上のパルスであればLEDに一定時間表示信号出力を出す。前記設定時間を過ぎている場合には計数をリセットしてパルス待ち受け状態にもどす。
(実施形態2)
実施形態2においては、パルス信号の判定を、複数の集積回路と前記集積回路の関連電子部品を組み合わせたハードウェアに委ねる。図6のブロック図はこの過程を示す。具体的には、タイマーICとカウンターICを組み合わせ、タイマーICで時間を設定し、カウンターICでパルスを数え設定時間内に設定数以上のパルスが来た時にアタリと判定し、一定時間表示信号を出す。時間内に所定パルスが来ない場合は、タイマーICよりカウンターICにリセット信号をだし、カウンターをリセット初期状態にする。アタリと判定するまでのパルスは、LEDを点灯させリセットされるまで保持する。
以上、本考案の有する特徴及び優れた点を上記実施形態に記載したが、本考案は、本考案の原理の範囲内で、本願の実用新案登録請求の範囲で使用されている言葉を広く一般的な意味にまで広げて実施することが可能である。例えば、本装置は、グリップ14によりヤエンスタンド5の脚に取り付けて使用するが、スタンドを使用しない場合、竿2に装着し使用できるようにすることもできる。また、表示部についてはLEDのほか、ブザー等のサウンドとすることも可能であり、これら、本実施形態と異なる形の実施についても、本考案の技術的範囲に含まれると解する。
アタリ検知装置
11 プーリー
12 筐体
13 表示部(LED)
14 取付け具(グリップ)
2 竿
21 ガイド
3 道糸
4 リール
5 アオリイカヤエンスタンド
6 ヤエン
7 活きエサ(魚)
8 アオリイカ

Claims (3)

  1. アオリイカのヤエン釣法においてアタリを検知し釣り人に知らせる装置であって、
    電源と、
    プーリーとリードスイッチによって構成され道糸の動きをパルス信号に変換するセンサー部と、
    前記パルス信号の一定時間当たりの発生数を判定し結果を表示部に連絡する判定部と、
    前記判定結果の連絡を受け前記判定結果が指定範囲内であった時に光又は音を発する前記表示部と、
    によって成る装置。
  2. 前記判定部は、ソフトウェアを備えた中央演算処理装置であることを特徴とする請求項1記載の装置。
  3. 前記判定部は、複数の集積回路と前記集積回路の関連電子部品を組み合わせた装置であることを特徴とする請求項1記載の装置。
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