JP3204274B2 - 位置決め制御方法 - Google Patents

位置決め制御方法

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JP3204274B2
JP3204274B2 JP12328892A JP12328892A JP3204274B2 JP 3204274 B2 JP3204274 B2 JP 3204274B2 JP 12328892 A JP12328892 A JP 12328892A JP 12328892 A JP12328892 A JP 12328892A JP 3204274 B2 JP3204274 B2 JP 3204274B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、位置決め系における位
置決め制御方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の位置決め系の制御方法には次のよ
うなものがある。
【0003】(イ)図5に示す位置決め系を用いる方
法。この位置決め系は、伝達関数が位置ループゲインK
P である位置ループ制御ブロック51と、伝達関数が
(Jm /KTm)・KV である速度ループ制御ブロック5
2と、伝達関数がKT /(J・S 2 )であるアクチュエ
ータ(サーボモータ)53と、伝達関数がSである微分
器54とで構成されており、入出力伝達関数R(S)は
次式のようになる。
【0004】R(S)=(Jm /KTm)・(KT /J)
・KV ・KP /{S2 +(Jm/KTm)・(KT /J)
・KV ・S+(Jm /KTm)・(KT /J)・KV ・K
P } ただし、Jm は慣性モーメントのモデル値、KTmはトル
ク定数のモデル値、Jは慣性モーメント(イナーシャ)
の実際値、KT はトルク定数の実際値、KV は、速度ル
ープゲイン、KP は位置ループゲインである。
【0005】このとき、KV =4KP となるように速度
ループゲインKV を選べば、減衰係数ξ=1となり、臨
界制動が実現でき、オーバーシュートのない系が実現で
きる。
【0006】(ロ)スライディングモード領域と飽和出
力領域とを分け、飽和出力領域では最大加速度でスライ
ディング領域に軌跡をもっていき、スライディングモー
ド領域ではスライディングカーブに軌跡を拘束させるた
めのスライディングモード出力を行う方法(特開昭63
−148302号公報参照)。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記従来
の技術のうち、(イ)の方法では、慣性モーメントJの
増加またはトルク定数KT の減少などで(Jm /KTm
・(KT /J)<1となると、(Jm /KTm)・(KT
/J)・KV <4KP となる。このとき、系はξ<1の
振動系となり、オーバーシュートが発生する(図6参
照)。
【0008】また、(ロ)の方法では、スライディング
カーブ近傍で常に制御入力の切換えが行なわれるため、
この切換えにより機械系を加振し、オーバーシュートが
発生する恐れがある。
【0009】本発明の目的は、スライディングモードに
よる切換えをなくし、オーバーシュート抑制のためのス
ライディングモード制御を実施できる位置決め制御方法
を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明の位置決め制御方
法は、比例制御操作量と、位置偏差に切換ゲインを乗じ
て作られるスライディングモード発生のための操作量を
加算して、その加算結果に補正ゲインを乗じて位置決め
系の制御操作量を決定することを特徴とする。
【0011】本発明の位置決め制御方法では、少なくと
も位置ループゲイン、位置指令および位置で定義された
スライディングカーブと、比例制御操作量との積の符号
により、切換ゲインを決定することが好ましい。
【0012】また、本発明の位置決め制御方法では、位
置決め時の各切換ゲインの切換回数と設定回数との大小
関係によりび補正ゲインを調整することも好ましい。
【0013】
【作用】本発明の作用を図1に示す位置決め系を例に用
いて説明する。
【0014】この位置決め系は、伝達関数が位置ループ
ゲインKP1である位置ループ制御ブロック11と、伝達
関数が切換ゲイン(−KS1)であるゲイン切換ブロック
12と、伝達関数が切換ゲイン(−KS2)であるゲイン
切換ブロック13と、伝達関数が(Jm /KTm)・KV
である速度ループ制御ブロック14と、伝達関数がA c
(K)である補正ブロック15と、伝達関数がKT
(J・S2 )であるアクチュエータ(サーボモータ)1
6と、伝達関数がSである微分器17と、S1 ・(Xr
−X)、S2 ・(Xr −X)および切換回数の計算を行
なう計算ブロック18とで構成されている。
【0015】この位置決め系では、まず制御入力Uを
(1)式に示すように与える。
【0016】 U=Ac (UP +US1+US2) (1) ここで、UP は従来の比例制御制御による操作量、
S1,US2はスライディングモードを発生するための操
作量、Ac は補正ゲインであり、それぞれ(2)式、
(3)式、(4)式に示すように与えられる。
【0017】 UP =KV ・{KP1・(Xr −X)−V} (2) US1=−KS1・(Xr −X) (3) US2=−KS2・(Xr −X) (4) ただし、KP1は位置ループゲイン、Xr は位置指令、K
S1,KS2は切換ゲイン、Xは位置、V=(d/dt)・
X切換ゲインKS1,KS2は、それぞれ(5)式、(6)
式に示すように決定する。
【0018】(KS1の決定) S1 =KP1・(Xr −X)−V (5) でスライディングカーブS1 を定義し、スライディング
カーブS1 と、位置偏差(Xr −X)の積が正のとき
0、負のとき(d/dt)・S1 =ρ1 =0となるよう
に切換ゲインKS1を選ぶ。
【0019】(KS2の決定) S2 =KP2・(Xr −X)−V (6) ただし、KP2は位置ループゲイン、KP2>KP1 でスライディングカーブS2 を定義し、スライディング
カーブS2 と位置偏差(Xr −X)の積が正のとき0、
スライディングカーブS2 と位置偏差の積が負のとき、
2 ・(d/dt)・S2 =S2 ・ρ2 <0となるよう
に切換ゲインKS2を選ぶ。
【0020】(補正ゲインAC の調整)切換ゲインKS1
の切換回数n1 が、設定した回数n10に対してn1 >n
10のとき、補正ゲインAC をAC −AC1とする。ただ
し、AC1は微調ゲインである。
【0021】切換ゲインKS2の切換回数n2 が、設定し
た回数n20に対してn2 >n20のとき、補正ゲインAC
をAC +AC2とする。ただし、AC2は微調ゲインであ
る。
【0022】上記手段によれば、S1 ・(Xr −X)>
0のときは、KS1=KS2=0となるため、U=UP とな
り、通常の比例制御となる。S1 ・(Xr −X)≦0<
2・(Xr −X)のとき、KS2=0,KS1は、S1
0となるように選ばれるため、Ac ・(Jm /KTm)・
(KT /J)=1であって、1度切換えが実行されれ
ば、位相面軌跡上でS1 =0近傍で拘束され、オーバー
シュートすることなく位置決めが完了する(図3参
照)。
【0023】S2 ・(Xr −X)<0のときは、S2
ρ2 <0となるよう、KS2が選ばれるため、位相面軌跡
は、スライディングカーブS2 に拘束され、これもオー
バーシュートすることなく位置決めが完了する(図4参
照)。
【0024】上記作用に加えて、補正ゲインAC の調整
により、最終時には、AC ・(Jm/KTm)・(KT
J)≒1となるため、切換えの少ない制御が実現され
る。
【0025】
【実施例】以下、本発明の実施例について図面を参照し
て説明する。
【0026】図1は本発明の一実施例を示す制御ブロッ
ク図、図2は本実施例のフローチャートである。
【0027】まず、位置Xおよび速度Vを求める(ステ
ップ21)。このとき、それぞれ(7)式、(8)式、
(9)式に示すように、比例制御操作量UP およびスラ
イディングモード発生のための操作量US1,US2決定す
る。
【0028】 UP =KV ・{KP1・(Xr −X)−V} (7) US1=−KS1・(Xr −X) (8) US2=−KS2・(Xr −X) (9) また、操作量Uを(10)式に示すように、 U=UP +US1+Us2 (10) とし、それぞれ(11)式、(12)式に示すようにスライ
ディングカーブS1 、S 2 を決定する。
【0029】 S1 =KP1・(Xr −X)−V (11) S2 =KP2・(Xr −X)−V (12) ただし、KP1<KP2で定義し、それぞれ(13)式、(1
4)式、(15)式に示すように、 S1 ・(Xr −X)>0のとき KS1=KS2=0 (13) S1 ・(Xr −X)≦0<S2 ・(Xr −X)のとき KS1=(KP12 ,KS2=0 (14) S2 ・(Xr −X)≦0のとき KS1+KS2>(KP22 (15) と与える(ステップ23,24,25,26,27)。
【0030】補正ゲインAC の調整は、位置決め完了時
毎に実行し、切換ゲインKS1の切換回数n1 と切換ゲイ
ンKS2の切換回数n2 を計測し、それぞれ(16)式、
(17)式に示すように実行する(ステップ28,29,
30,31,32,33)。
【0031】n1 >n10のとき、 AC (K+1)=AC (K)−AC1 (16) n2 >n20のとき、 AC (K+1)=AC (K)+AC2 (17) ここで、n10,n20は、適当に設定した許容切換数、A
C1,AC2は、正の値の微調ゲインである。
【0032】(16)式はスライディングカーブS1 上で
の切換えが発生することは、(Jm /KTm)・(KT
J)・Ac (K)>1であることから補正ゲインA C
徐々に減少させるための方式で、(17)式はスライディ
ングカーブS2 上での切換えが発生することは、(Jm
/KTm)・(KT /J)・Ac (K)<1であることか
ら補正ゲインA C を徐々に増加させるための方式であ
る。
【0033】そして、出力電流電流iref =AC ・(J
m /KTm)・(UP +US1+US2)を求め(ステップ3
4)、サーボモータ16へ出力する(ステップ35)。
【0034】以上述べたように位置決め時の位相面軌跡
は、スライディングカーブS1 =0,もしくはスライデ
ィングカーブS2 =0に拘束され、オーバーシュートす
ることなく、位置決めを完了する。補正ゲインが調整後
(Jm /KTm)・(KT /J)・Ac (K)≒1となれ
ば、次の位置決め時には位置面軌跡は、n10、またはn
20以下の切換回数で各スライディングカーブS 1 =0と
2 =0とに挟まれる領域に拘束され、切換えの少ない
スライディングモードが実現される。
【0035】
【発明の効果】以上説明したように本発明は、位置決め
時の位相面軌跡がオーバーシュートすることなく、位置
決めを完了する。補正ゲインが調整後約1となれば、次
の位置決め時には位置面軌跡は、切換えの少ないスライ
ディングモードが実現される効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の制御ブロック図である。
【図2】本実施例のフローチャートである。
【図3】本実施例の位相面軌跡を示す図である。
【図4】本実施例の位相面軌跡を示す図である。
【図5】従来の比例制御を示すブロック図である。
【図6】従来の比例制御の位相面軌跡を示す図である。
【符号の説明】
11 位置ループ制御ブロック 12,13 ゲイン切換ブロック 14 速度ループ制御ブロック 15 補正ブロック 16 アクチュエータ 17 微分器 18 計算ブロック
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G05D 3/00 - 3/20 G05B 11/00 - 13/04 H02P 5/00

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 比例制御操作量(Up)と、位置偏差
    (Xr−X)に切換ゲイン(KS1、KS2)を乗じて作ら
    れるスライディングモード発生のための操作量(US1
    S2)を加算して、その加算結果に、位置決め系の減衰
    係数をほぼ1に補正するための補正ゲイン(Ac)を乗
    じて位置決め系の制御操作量(U)を決定する位置決め
    制御方法において、 位置ループゲイン(K P1 、K P2 :K P1 <K P2 )、位置指
    令(X r )および位置(X)に基づいて、それぞれ(K
    P1 ・(X r −X)−(d/dt)X、K P2 ・(X r −X)
    −(d/dt)X)としてスライディングカーブ
    (S 1 、S 2 )を定義し、 前記スライディングカーブS 1 と、位置偏差(X r −X)
    との積が正のときには、前記切換ゲインK S1 を0とし、
    前記スライディングカーブS 1 と、位置偏差(X r −X)
    との積が負のときには、(d/dt)・S 1 =0となる
    ような前記切換ゲインK S1 を選ぶステップと、 前記スライディングカーブS 2 と、位置偏差(X r −X)
    との積が正のときには、前記切換ゲインK S2 を0とし、
    前記スライディングカーブS 2 と、位置偏差(X r −X)
    との積が負のときには、(d/dt)・S 2 <0となる
    ような前記切換ゲインK S2 を選ぶステップと、 切換ゲインK S1 の切換回数が許容切換回数を越えた場合
    には、補正ゲイン(Ac)を小さくし、切換ゲインK S2
    の切換回数が許容切換回数を越えた場合には、補正ゲイ
    ン(Ac)を大きくするステップとを有することを特徴
    とする位置決め制御方法。
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