JP3204172B2 - スイッチング電源装置 - Google Patents

スイッチング電源装置

Info

Publication number
JP3204172B2
JP3204172B2 JP21184597A JP21184597A JP3204172B2 JP 3204172 B2 JP3204172 B2 JP 3204172B2 JP 21184597 A JP21184597 A JP 21184597A JP 21184597 A JP21184597 A JP 21184597A JP 3204172 B2 JP3204172 B2 JP 3204172B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
power supply
voltage value
circuit
soft start
voltage
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP21184597A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH1169793A (ja
Inventor
裕明 浅野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Industries Corp
Original Assignee
Toyota Industries Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyota Industries Corp filed Critical Toyota Industries Corp
Priority to JP21184597A priority Critical patent/JP3204172B2/ja
Publication of JPH1169793A publication Critical patent/JPH1169793A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3204172B2 publication Critical patent/JP3204172B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Protection Of Static Devices (AREA)
  • Dc-Dc Converters (AREA)
  • Power Conversion In General (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はスイッチング電源装
置に係り、詳しくは、電源投入スイッチの投入時等に電
源を緩やかに立ち上げるように制御するソフトスタート
回路を備えたスイッチング電源装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】図3は、従来のDC−DCコンバータに
おけるスイッチング電源部の回路を示す。DC−DCコ
ンバータのスイッチング電源部は、バッテリBの直流電
圧を交流電圧に変換するとともに昇圧し、次段の整流回
路に供給するものである。
【0003】トランスTは、昇圧用トランスであって、
その一次巻線T1 の一方の端子T1aは電源投入スイッチ
SWを介してバッテリBのプラス端子に接続されてい
る。又、一次巻線T1 の他方の端子T1bは、MOSトラ
ンジスタよりなるスイッチングトランジスタQを介して
接地されている。
【0004】一次巻線T1 の両端子T1a,T1b間には、
フライホイール用のダイオードD1が接続されている。
又、スイッチングトランジスタQのゲート・ソース間に
は抵抗R1 が接続されている。更に、電源投入スイッチ
SWを介してバッテリBに対して平滑用のコンデンサC
1 が並列に接続されている。
【0005】そして、スイッチングトランジスタQがオ
ン・オフ動作することにより、トランスTの二次巻線T
2 の両端子T2a,T2b間に交流電圧が発生し次段の整流
回路に供給される。トランスTは一次巻線T1 より二次
巻線T2 の方が巻き数が多いトランスであるので、二次
巻線T2 の両端子T2a,T2b間に発生する交流電圧は高
電圧となる。その結果、整流回路にて整流された直流電
圧は、バッテリBの電圧より昇圧された電圧となる。
【0006】前記スイッチングトランジスタQのオン・
オフ動作はスイッチングレギュレータ(以下、単にレギ
ュレータという)50にて制御される。レギュレータ5
0は、バッテリBから動作電源Vcc(例えば、12ボル
ト)をコンデンサC2よりなるフィルタ回路を介して入
力し、駆動パルス信号を生成し、その駆動パルス信号を
抵抗R2 を介してスイッチングトランジスタQのゲート
に出力する。
【0007】レギュレータ50は、ソフトスタート回路
51が外付けされている。ソフトスタート回路51は、
ソフトスタート用コンデンサC3 、ソフトスタート用抵
抗R3 及び放電用ダイオードD2 とから構成されてい
る。ソフトスタート用コンデンサC3 とソフトスタート
用抵抗R3 は直列接続され、該コンデンサC3 のプラス
端子はレギュレータ50に接続されている。該コンデン
サC3 のマイナス端子はソフトスタート用抵抗R3 を介
して接地されている。又、ソフトスタート用抵抗R3 に
対して放電用ダイオードD2 が並列に接続されている。
【0008】レギュレータ50はバッテリBから動作電
源Vccが供給されると、その動作電源Vccに基づいて該
電源Vccレベルより低い内部電源Vref (例えば、5ボ
ルト)を生成し、ソフトスタート回路51、即ちソフト
スタート用コンデンサC3 のプラス端子に供給する。因
みに、この内部電源Vref の立ち上がり及び立ち下がり
動作は動作電源Vccの立ち上がり及び立ち下がり動作よ
り遅れる。
【0009】ソフトスタート回路51は内部電源Vref
が供給されると、図4に示すようにソフトスタート用抵
抗R3 の端子間電圧は直ちに内部電源Vref レベルまで
立ち上がる。そして、該抵抗R3 の端子間電圧はソフト
スタート用コンデンサC3 とソフトスタート用抵抗R3
の時定数に基づいて内部電源Vref レベルから「0」ボ
ルトにまで減少する。
【0010】このソフトスタート用抵抗R3 の端子間電
圧は、ソフト制御電圧Vs として前記レギュレータ50
のソフトスタート制御ピンに出力される。レギュレータ
50はこのソフト制御電圧Vs の値に基づいて、前記駆
動パルス信号の発信周期(デューティ比)を決定してい
る。詳述すると、ソフト制御電圧Vs が内部電源Vref
レベルから減少するに従ってデューティ比は0%から上
昇する。そして、ソフト制御電圧Vs が「0」ボルトに
なると、デューティ比は50%となる。
【0011】このように構成されたスイッチング電源部
は、電源投入スイッチSWが投入されると、レギュレー
タ50が動作電源Vccを使用して内部電源Vref を生成
し、ソフトスタート回路51に供給する。ソフトスター
ト回路51は、内部電源Vref レベルから減少し「0」
ボルトまで到達するソフト制御電圧Vs をレギュレータ
50に出力する。従って、レギュレータ50は次第に減
少するソフト制御電圧Vs に相対したデューティ比が0
%から50%まで増加する駆動パルス信号をスイッチン
グトランジスタQに出力する。その結果、トランスTの
二次巻線T2 の両端子T2a,T2b間に発生する交流電圧
は徐々に高電圧となる。
【0012】又、電源投入スイッチSWがオフされる
と、レギュレータ50の動作電源Vccが断たれる。する
と、レギュレータ50にて生成される内部電源Vref は
徐々に低下する。一方、このとき、ソフトスタート用コ
ンデンサC3 は放電用ダイオードD2 を通じて徐々に放
電されていく。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】ところで、電源投入ス
イッチSWがオフされた後に短時間で再びオンされる場
合がある。このとき、ソフトスタート用コンデンサC3
は充分に放電がなされていない。該コンデンサC3 が充
分に放電されていない状態で電源投入スイッチSWが再
びオンされると、ソフトスタート用抵抗R3 の端子間電
圧は充分に上昇せず、ソフト制御電圧Vs は「0」ボル
トに近い値から「0」ボルトまで減少することになる。
つまり、レギュレータ50は高いデューティ比の駆動パ
ルス信号にてスイッチングトランジスタQの駆動を開始
することになる。
【0014】従って、駆動開始時に高いデューティ比の
駆動パルス信号にてスイッチングトランジスタQは動作
されることから、ソフトスタート動作はできなかった。
その結果、ソフトスタート動作の不能はスイッチングト
ランジスタQの過大なドレイン電流の発生につながり、
ひいては該トランジスタQの損傷につながっていた。こ
のような問題は、動作電源Vccが瞬断(一時的な電圧低
下)する場合にも同様に生じていた。
【0015】本発明は、上記問題点を解決するためにな
されたものであって、その目的は、瞬断や短時間で再び
オンされた場合でも、ソフトスタート動作を確実に行う
ことができ、スイッチング素子の損傷を未然に防止する
ことができるスイッチング電源装置を提供することにあ
る。
【0016】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、一次巻線と該一次巻線とは異なる巻き数で構成され
た二次巻線とを有するトランスと、直流電源の電源端子
間に前記トランスの一次巻線と直列接続されたスイッチ
ング素子と、前記直流電源の立ち上がり時にソフトスタ
ート用コンデンサを充電し、その充電電圧に相対した電
圧信号をソフト制御信号として出力するソフトスタート
回路と、前記ソフトスタート回路から出力されるソフト
制御信号に基づいて、前記スイッチング素子のデューテ
ィ比を徐々に高めるように制御する制御回路とを備えた
スイッチング電源装置であって、前記直流電源の第1
定電圧値以下の立ち下がりを検出し、その検出信号を出
力する電圧変動検出回路と、前記電圧変動検出回路から
出力された検出信号に基づいて、前記ソフトスタート用
コンデンサの充電電荷を強制的に放電させる強制放電回
路と、前記直流電源の、前記第1所定電圧値より高い電
圧値である第2所定電圧値以上の立ち上がりを検出し、
その検出信号を出力し、その検出信号に基づいて前記強
制放電回路にてソフトスタート用コンデンサの充電電荷
を強制的に放電させる過電圧保護回路を備えたことを要
旨とする。
【0017】請求項2に記載の発明は、前記強制放電回
路は、前記ソフトスタート用コンデンサのプラス端子と
マイナス端子との間に接続されたトランジスタを備え、
該トランジスタは前記電圧変動検出回路から出力された
検出信号に基づいてオンすることを要旨とする。
【0018】請求項3に記載の発明は、前記電圧変動検
出回路は1つのコンパレータよりなり、該コンパレータ
は前記直流電源の電圧値と第3所定電圧値とを入力して
比較し、前記直流電源の電圧値が第1所定電圧値以下と
なったとき、その出力信号を前記検出信号として出力す
ることを要旨とする。
【0019】
【0020】請求項4に記載の発明は、前記過電圧保護
回路は1つのコンパレータよりなり、該コンパレータは
前記直流電源の電圧値と第4所定電圧値とを入力して比
較し、前記直流電源の電圧値が第2所定電圧値以上とな
ったとき、その出力信号を前記検出信号として出力する
ことを要旨とする。
【0021】請求項1に記載の発明によれば、電圧変動
検出回路は、直流電源の第1所定電圧値以下の立ち下が
りを検出し、その検出信号を出力する。強制放電回路
は、電圧変動検出回路から出力された検出信号に基づい
て、ソフトスタート用コンデンサの充電電荷を強制的に
放電させる。そのため、瞬断や短時間で再び直流電源が
立ち上がっても、ソフトスタート用コンデンサの充電電
荷は強制放電回路にて充分に放電されることから、該コ
ンデンサは充分に放電された状態から充電されて、その
充電電圧に相対した電圧信号を正常なソフト制御信号と
して出力することが可能となる。従って、瞬断や短時間
で再び直流電源が立ち上がった場合でも、スイッチング
素子のデューティ比を徐々に高めるように制御するソフ
トスタート動作を確実に行うことができ、スイッチング
素子の損傷を未然に防止することができる。また、過電
圧保護回路は、直流電源の、第1所定電圧値より高い電
圧値である第2所定電圧値以上の立ち上がりを検出し、
その検出信号を出力し、その検出信号に基づいて強制放
電回路にてソフトスタート用コンデンサの充電電荷を強
制的に放電させる。そのため、直流電源が第2所定電圧
値以上の立ち上がっても、ソフトスタート用コンデンサ
の充電電荷は強制放電回路にて充分に放電されることか
ら、再び該コンデンサは充分に放電された状態から充電
されて、その充電電圧に相対した電圧信号を正常なソフ
ト制御信号として出力することが可能となる。従って、
直流電源が第2所定電圧値以上の立ち上がった場合で
も、スイッチング素子のデューティ比を徐々に高めるよ
うに制御するソフトスタート動作を行うことができ、ス
イッチング素子の損傷を未然に防止することができる。
【0022】請求項2に記載の発明によれば、放電用ト
ランジスタは、ソフトスタート用コンデンサのプラス端
子とマイナス端子との間に接続され、オンすることによ
って該コンデンサの充電電荷を放電する。従って、強制
放電回路を簡単に構成することができる。
【0023】請求項3に記載の発明によれば、電圧変動
検出回路は、1つのコンパレータにて直流電源の電圧値
が第1所定電圧値以下立ち下がったか否かを判定して
いる。従って、電圧変動検出回路を簡単に構成すること
ができる。
【0024】
【0025】請求項4に記載の発明によれば、過電圧保
護回路は、1つのコンパレータにて直流電源の電圧値が
第2所定電圧値以上となったか否かを判定している。従
って、過電圧保護回路を簡単に構成することができる。
【0026】
【発明の実施の形態】
(第1の実施の形態)以下、本発明を具体化した第1の
実施の形態を図1に従って説明する。尚、本実施形態で
は、前記した図3に示したスイッチング電源部のソフト
スタート回路に特徴がある。従って、以下には、説明の
便宜上、ソフトスタート回路を中心に説明する。
【0027】図1は、本実施形態のDC−DCコンバー
タにおけるスイッチング電源部の回路を示す。ソフトス
タート回路1には、従来のソフトスタート用コンデンサ
C3及びソフトスタート用抵抗R3 に加えて、強制放電
回路2と、電圧変動検出回路3とが備えられている。
尚、従来回路に使用された放電用ダイオードD2 は省略
されている。
【0028】強制放電回路2は、バイポーラ型の放電用
トランジスタTr と抵抗R4 〜R6とからなる。放電用
トランジスタTr は、コレクタが抵抗R4 を介して前記
ソフトスタート用コンデンサC3 のプラス端子に接続さ
れ、エミッタが該コンデンサC3 のマイナス端子に接続
されている。又、放電用トランジスタTr のベース・エ
ミッタ間には抵抗R5 が接続されている。更に、放電用
トランジスタTr のベースには、電圧変動検出回路3か
ら抵抗R6 を介して該トランジスタTr を制御するため
の制御信号ST が入力される。
【0029】電圧変動検出回路3は、コンパレータ4と
抵抗R7 〜R10とからなる。コンパレータ4は具体的に
はオペアンプよりなり、そのマイナス入力端子には前記
動作電源Vccの電圧を抵抗R7 ,R8 で分圧した第1の
比較電圧V1 が印加される。コンパレータ4のプラス入
力端子には、前記内部電源Vref の電圧を抵抗R9 ,R
10で分圧した第2の比較電圧V2 が印加される。そし
て、コンパレータ4の出力信号は前記制御信号ST とし
て前記放電用トランジスタTr のベースに出力される。
【0030】上記したように、動作電源Vcc(例えば、
12ボルト)は内部電源Vref (例えば、5ボルト)よ
り高い電圧であって、通常動作時には、第1の比較電圧
V1が第2の比較電圧V2 より高くなるように設定され
ている。つまり、通常動作時には、コンパレータ4から
はLレベルの制御信号ST が出力される。又、電源投入
スイッチSWがオフされると、内部電源Vref の立ち下
がり動作は動作電源Vccの立ち下がり動作より遅れるこ
とから、第2の比較電圧V2 が第1の比較電圧V1 より
高くなる。つまり、電源投入スイッチSWがオフされた
ときには、コンパレータ4からはHレベルの制御信号S
T が出力されることになる。
【0031】この場合、制御信号ST がLレベルになる
と、前記放電用トランジスタTr はオフされ、ソフトス
タート用コンデンサC3 の充電電荷は放電されない。一
方、制御信号ST がHレベルになると、前記放電用トラ
ンジスタTr はオンされて、ソフトスタート用コンデン
サC3 の両端子間が短絡され、該コンデンサC3 の充電
電荷が放電される。
【0032】次に、上記のように構成されたソフトスタ
ート回路1を備えるスイッチング電源部の作用を説明す
る。電源投入スイッチSWが投入されると、レギュレー
タ50が動作電源Vccを使用して内部電源Vref を生成
し、ソフトスタート回路1に供給する。すると、該回路
1のソフトスタート用抵抗R3 の端子間電圧は、直ちに
内部電源Vref レベルまで立ち上がる。このとき、内部
電源Vref の立ち上がり動作は動作電源Vccの立ち上が
り動作より遅れることから、第1の比較電圧V1 は第2
の比較電圧V2 より高くなる。すると、コンパレータ4
からはLレベルの制御信号ST が出力され、放電用トラ
ンジスタTr はオフされる。つまり、ソフトスタート用
コンデンサC3 は充電されていく。すると、ソフト制御
電圧Vs は、ソフトスタート用コンデンサC3 とソフト
スタート用抵抗R3 の時定数に基づいて内部電源Vref
レベルから「0」ボルトにまで減少する。
【0033】即ち、ソフトスタート回路1は、内部電源
Vref レベルから減少し「0」ボルトまで到達するソフ
ト制御電圧Vs をレギュレータ50に出力する。従っ
て、レギュレータ50は、次第に減少するソフト制御電
圧Vs に相対したデューティ比が0%から50%まで増
加する駆動パルス信号をスイッチングトランジスタQに
出力する。その結果、トランスTの二次巻線T2 の両端
子T2a,T2b間に発生する交流電圧は徐々に高電圧とな
る。
【0034】電源投入スイッチSWがオフされると、レ
ギュレータ50の動作電源Vccが断たれる。すると、レ
ギュレータ50にて生成される内部電源Vref は動作電
源Vccよりも立ち下がり動作が遅れることから、第2の
比較電圧V2 は第1の比較電圧V1 より高くなる。する
と、コンパレータ4からはHレベルの制御信号ST が出
力され、このHレベルの制御信号ST に基づいて、放電
用トランジスタTr はオンされる。つまり、ソフトスタ
ート用コンデンサC3 の両端子間は短絡され、該コンデ
ンサC3 の充電電荷は強制的に放電される。そのため、
このソフトスタート用コンデンサC3 の放電にかかる時
間は短縮されることになる。
【0035】このとき、短時間で再び電源投入スイッチ
SWがオンされても、ソフトスタート用コンデンサC3
の充電電荷は強制放電回路2にて充分に放電されている
ことから、ソフトスタート用抵抗R3 の端子間電圧は内
部電源Vref レベルまで上昇する。すると、ソフト制御
電圧Vs は内部電源Vref レベルから「0」ボルトまで
減少することになる。従って、レギュレータ50は、デ
ューティ比が0%から50%まで増加する駆動パルス信
号をスイッチングトランジスタQに出力することにな
る。従って、電源投入スイッチSWがオフされた後に短
時間で再びオンされても、本実施形態のソフトスタート
回路1を備えるスイッチング電源部ではソフトスタート
動作が可能である。又、このように動作するソフトスタ
ート回路1では、動作電源Vccが瞬断(一時的な電圧低
下)する場合にも同様にソフトスタート動作が行われ
る。
【0036】以上詳述したように、本実施の形態では、
以下の特徴を有する。 (1)瞬断や短時間で再び電源投入スイッチSWがオン
されても、ソフトスタート用コンデンサC3 の充電電荷
は強制放電回路2にて充分に放電されることから、ソフ
トスタート用抵抗R3 の端子間電圧は内部電源Vref レ
ベルまで上昇する。すると、ソフト制御電圧Vs は内部
電源Vref レベルから「0」ボルトまで減少することに
なり、レギュレータ50はデューティ比が0%から50
%まで増加する駆動パルス信号をスイッチングトランジ
スタQに出力することになる。従って、瞬断や短時間で
再びオンされても、本実施形態のソフトスタート回路1
を備えるスイッチング電源部では確実にソフトスタート
動作を行うことができる。その結果、スイッチングトラ
ンジスタQの過大なドレイン電流の発生を防止できるた
め、該トランジスタQの損傷を未然に防止することがで
きる。
【0037】(2)強制放電回路2は、ソフトスタート
用コンデンサC3 のプラス端子とマイナス端子との間に
接続された放電用トランジスタTr を備え、該トランジ
スタTr をオンさせて、該コンデンサC3 の充電電荷を
放電する。従って、強制放電回路2を簡単に構成するこ
とができる。
【0038】(3)電圧変動検出回路3は、1つのコン
パレータ4にて電源投入スイッチSWがオフされたか否
かを判定している。従って、電圧変動検出回路3を簡単
に構成することができる。
【0039】(4)前記第2の比較電圧V2 は、ソフト
スタート用コンデンサC3 を充電するための内部電源V
ref に基づいて設定される。従って、第2の比較電圧V
2 を設定するための電源を特別に設ける必要がない。
【0040】(第2の実施の形態)以下、本発明を具体
化した第2の実施の形態を図2に従って説明する。尚、
本実施形態では、前記した図1に示したスイッチング電
源部のソフトスタート回路に特徴がある。従って、以下
には、説明の便宜上、ソフトスタート回路を中心に説明
する。
【0041】図2は、本実施形態のDC−DCコンバー
タにおけるスイッチング電源部の回路を示す。ソフトス
タート回路1aには、前記第1の実施の形態のソフトス
タート回路1に対して、更に過電圧保護回路5が備えら
れている。
【0042】過電圧保護回路5は、コンパレータ6と抵
抗R11,R12とからなる。コンパレータ6は具体的には
オペアンプよりなり、そのマイナス入力端子には前記内
部電源Vref の電圧を抵抗R9 ,R10で分圧した第2の
比較電圧V2 が印加される。コンパレータ6のプラス入
力端子には、前記動作電源Vccの電圧を抵抗R11,R12
で分圧した第3の比較電圧V3 が印加される。そして、
コンパレータ6の出力信号は制御信号SP として前記放
電用トランジスタTr のベースに出力される。尚、コン
パレータ4,6の制御信号ST ,SP は、それぞれ逆流
防止用のダイオードD3 を介して出力される。
【0043】又、通常動作時において、第3の比較電圧
V3 は第2の比較電圧V2 より低くなるように設定され
ている。つまり、通常動作時には、コンパレータ6から
はLレベルの制御信号SP が出力される。又、動作電源
Vcc(例えば、12ボルト)が過渡的に通常時の電源V
ccレベルを超えるような高電圧(例えば、18ボルト)
になると、第3の比較電圧V3 は第2の比較電圧V2 よ
り高くなるようになっている。つまり、動作電源Vccが
高電圧になると、コンパレータ6からはHレベルの制御
信号SP が出力されることになる。
【0044】このようにソフトスタート回路1aを構成
すれば、該回路1aを備えるスイッチング電源部は前記
第1の実施の形態と同様に動作する。又、動作電源Vcc
が過渡的に通常時の電源Vccレベルを超えるような高電
圧になると、第3の比較電圧V3 は第2の比較電圧V2
より高くなり、コンパレータ6からはHレベルの制御信
号SP が出力される。すると、このHレベルの制御信号
SP に基づいて、放電用トランジスタTr はオンされ
る。つまり、ソフトスタート用コンデンサC3 の両端子
間が短絡されて、その充電電荷は強制的に放電される。
【0045】このとき、ソフトスタート用抵抗R3 の端
子間電圧は再び内部電源Vref レベルまで上昇するた
め、ソフト制御電圧Vs は再び内部電源Vref レベルか
ら「0」ボルトまで減少することになる。従って、レギ
ュレータ50は、再度デューティ比が0%から50%ま
で増加する駆動パルス信号をスイッチングトランジスタ
Qに出力することになる。従って、動作電源Vccが過渡
的に通常時の電源Vccレベルを超えるような高電圧にな
っても、この高電圧によるスイッチングトランジスタQ
の過大なドレイン電流の発生が防止される。
【0046】以上詳述したように、本実施の形態では、
前記第1の実施の形態に示した特徴に加えて、以下の特
徴を有する。 (1)過電圧保護回路5は、動作電源Vccが過渡的に通
常時の電源Vccレベルを超えるような高電圧になると、
放電用トランジスタTr をオンさせて、ソフトスタート
用コンデンサC3 の充電電荷を強制的に放電させる。す
ると、ソフト制御電圧Vs は再び内部電源Vref レベル
から「0」ボルトまで減少することになり、レギュレー
タ50は再度デューティ比が0%から50%まで増加す
る駆動パルス信号をスイッチングトランジスタQに出力
する。従って、高電圧が供給されても、本実施形態のソ
フトスタート回路1aを備えるスイッチング電源部では
ソフトスタート動作を行うことができる。その結果、高
電圧によるスイッチングトランジスタQの過大なドレイ
ン電流の発生を防止できるため、該トランジスタQの損
傷を未然に防止することができる。
【0047】(2)過電圧保護回路5は、1つのコンパ
レータ6にて動作電源Vccが高電圧か否かを判定してい
る。従って、過電圧保護回路5を簡単に構成することが
できる。
【0048】尚、本発明は上記形態に限定されることは
なく、本発明の趣旨から逸脱しない範囲で以下のように
してもよい。 ○上記各実施の形態では、ソフトスタート用コンデンサ
C3 及びソフトスタート用抵抗R3 よりなる微分回路に
て該コンデンサC3 の充電電圧に相対したソフト制御電
圧Vs を生成し、そのソフト制御電圧Vs に基づいてソ
フトスタート動作させたが、ソフト制御電圧Vs の生成
は、この回路構成に限定されるものではない。例えば、
ソフトスタート用コンデンサC3 及びソフトスタート用
抵抗R3よりなる積分回路を構成し、該コンデンサC3
の充電電圧に相対したソフト制御電圧Vs を生成し、そ
のソフト制御電圧Vs に基づいてソフトスタート動作さ
せてもよい。
【0049】○上記各実施の形態では、強制放電回路2
をバイポーラ型の放電用トランジスタTr と抵抗R4 〜
R6 とから構成したが、同様な動作が可能であれば、他
の回路構成としてもよい。又、同様な動作が可能であれ
ば、バイポーラ型の放電用トランジスタTr に代えて、
他のトランジスタ、例えばMOSトランジスタを使用し
てもよい。
【0050】○上記各実施の形態では、電圧変動検出回
路3をコンパレータ4と抵抗R7 〜R10とから構成した
が、同様な動作が可能であれば、他の回路構成としても
よい。
【0051】○上記各実施の形態では、コンパレータ4
における判定は内部電源Vref に基づいて設定した第2
の比較電圧V2 をその判定基準としたが、その他方法で
設定した所定の電圧をその判定基準としてもよい。
【0052】○上記第2の実施の形態では、過電圧保護
回路5をコンパレータ6と抵抗R11,R12とから構成し
たが、同様な動作が可能であれば、他の回路構成として
もよい。
【0053】○上記第2の実施の形態では、コンパレー
タ6における判定は内部電源Vrefに基づいて設定した
第2の比較電圧V2 をその判定基準としたが、その他方
法で設定した所定の電圧をその判定基準としてもよい。
【0054】○上記各実施の形態では、昇圧用のトラン
スTを使用したが、降圧用のトランスを使用してもよ
い。 ○上記各実施の形態のコンパレータ4,6の具体的な構
成として、オペアンプをコンパレータとして使用してい
るが、コンパレータそのものを使用してもよい。因み
に、コンパレータそのものを使用する場合、このコンパ
レータの出力段がオープンコレクタになっているため、
プルアップ(コンパレータの出力端子と動作電源Vccと
を抵抗を介して接続すること)が必要である。
【0055】以上、本発明の実施の各形態について説明
したが、上記各形態から把握できる請求項以外の技術思
想について、以下にそれらの効果とともに記載する。 イ)前記所定電圧値は、前記ソフトスタート用コンデン
サを充電するための充電用供給電源に基づいて設定した
こと特徴とする請求項1〜のいずれかに記載のスイッ
チング電源装置。このように構成すれば、所定電圧値を
設定するための電源を特別に設ける必要がない。
【0056】ロ)前記トランスは、DC−DCコンバー
タに使用されることを特徴とする請求項1〜及び上記
イ)のいずれかに記載のスイッチング電源装置。このよ
うに構成すれば、DC−DCコンバータに使用されるト
ランスを用いたスイッチング電源装置であっても、瞬断
や短時間で再びオンされた場合に、ソフトスタート動作
を確実に行うことができ、スイッチング素子の損傷を未
然に防止することができる。
【0057】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明によれば、
瞬断や短時間で再びオンされた場合でも、ソフトスター
ト動作を確実に行うことができ、スイッチング素子の損
傷を未然に防止することができるとともに、直流電源が
所定電圧値以上に立ち上がった場合でも、スイッチング
素子のデューティ比を徐々に高めるように制御するソフ
トスタート動作を行うことができ、スイッチング素子の
損傷を未然に防止することができるスイッチング電源装
置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 第1実施形態のDC−DCコンバータのスイ
ッチング電源部を示す回路図。
【図2】 第2実施形態のDC−DCコンバータのスイ
ッチング電源部を示す回路図。
【図3】 従来のDC−DCコンバータのスイッチング
電源部を示す回路図。
【図4】 ソフト制御電圧の減少推移を説明する波形
図。
【符号の説明】
1,1a…ソフトスタート回路、2…強制放電回路、3
…電圧変動検出回路、4,6…コンパレータ、5…過電
圧保護回路、50…制御回路としてのレギュレータ、C
3 …ソフトスタート用コンデンサ、Q…スイッチング素
子としてのスイッチングトランジスタ、ST ,SP …検
出信号としての制御信号、T…トランス、T1 …一次巻
線、T2 …二次巻線、Tr …トランジスタとしての放電
用トランジスタ、Vcc…直流電源としての動作電源、V
s …ソフト制御信号としてのソフト制御電圧。

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一次巻線と該一次巻線とは異なる巻き数
    で構成された二次巻線とを有するトランスと、 直流電源の電源端子間に前記トランスの一次巻線と直列
    接続されたスイッチング素子と、 前記直流電源の立ち上がり時にソフトスタート用コンデ
    ンサを充電し、その充電電圧に相対した電圧信号をソフ
    ト制御信号として出力するソフトスタート回路と、 前記ソフトスタート回路から出力されるソフト制御信号
    に基づいて、前記スイッチング素子のデューティ比を徐
    々に高めるように制御する制御回路とを備えたスイッチ
    ング電源装置であって、 前記直流電源の第1所定電圧値以下の立ち下がりを検出
    し、その検出信号を出力する電圧変動検出回路と、 前記電圧変動検出回路から出力された検出信号に基づい
    て、前記ソフトスタート用コンデンサの充電電荷を強制
    的に放電させる強制放電回路と、 前記直流電源の、前記第1所定電圧値より高い電圧値で
    ある第2所定電圧値以上の立ち上がりを検出し、その検
    出信号を出力し、その検出信号に基づいて前記強制放電
    回路にてソフトスタート用コンデンサの充電電荷を強制
    的に放電させる過電圧保護回路とを備えたことを特徴と
    するスイッチング電源装置。
  2. 【請求項2】 前記強制放電回路は、前記ソフトスター
    ト用コンデンサのプラス端子とマイナス端子との間に接
    続されたトランジスタを備え、該トランジスタは前記電
    圧変動検出回路から出力された検出信号に基づいてオン
    することを特徴とする請求項1に記載のスイッチング電
    源装置。
  3. 【請求項3】 前記電圧変動検出回路は1つのコンパレ
    ータよりなり、該コンパレータは前記直流電源の電圧値
    第3所定電圧値とを入力して比較し、前記直流電源の
    電圧値が第1所定電圧値以下となったとき、その出力信
    号を前記検出信号として出力することを特徴とする請求
    項1又は2に記載のスイッチング電源装置。
  4. 【請求項4】 前記過電圧保護回路は1つのコンパレー
    タよりなり、該コンパレータは前記直流電源の電圧値と
    第4所定電圧値とを入力して比較し、前記直流電源の電
    圧値が第2所定電圧値以上となったとき、その出力信号
    を前記検出信号として出力することを特徴とする請求項
    1〜3のいずれかに記載のスイッチング電源装置。
JP21184597A 1997-08-06 1997-08-06 スイッチング電源装置 Expired - Fee Related JP3204172B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP21184597A JP3204172B2 (ja) 1997-08-06 1997-08-06 スイッチング電源装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP21184597A JP3204172B2 (ja) 1997-08-06 1997-08-06 スイッチング電源装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH1169793A JPH1169793A (ja) 1999-03-09
JP3204172B2 true JP3204172B2 (ja) 2001-09-04

Family

ID=16612548

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP21184597A Expired - Fee Related JP3204172B2 (ja) 1997-08-06 1997-08-06 スイッチング電源装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3204172B2 (ja)

Families Citing this family (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4052998B2 (ja) 2003-11-25 2008-02-27 シャープ株式会社 電源回路及びそれを用いた電子機器
JP4429868B2 (ja) 2004-10-14 2010-03-10 シャープ株式会社 スイッチング電源回路及びそれを用いた電子機器
JP2008271694A (ja) * 2007-04-19 2008-11-06 Rohm Co Ltd モータ駆動回路、駆動方法およびそれを用いた冷却装置、電子計算機
JP5566656B2 (ja) * 2009-10-07 2014-08-06 新電元工業株式会社 スイッチング電源
JP5566655B2 (ja) * 2009-10-07 2014-08-06 新電元工業株式会社 スイッチング電源
US9285812B2 (en) * 2013-02-01 2016-03-15 Allegro Microsystems, Llc Soft start circuits and techniques

Also Published As

Publication number Publication date
JPH1169793A (ja) 1999-03-09

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3688676B2 (ja) スイッチング電源装置及びそのコントローラic
US7038436B2 (en) Switching type dc-dc converter for generating a constant output voltage
JP3863273B2 (ja) 電源装置
US8008898B2 (en) Switching regulator with boosted auxiliary winding supply
EP0617501B2 (en) Control circuit for maintaining high efficiency over broad current ranges in a switching regulator circuit
US9479004B2 (en) Buck/boost circuit that charges and discharges multi-cell batteries of a power bank device
US7042178B2 (en) Motor driving apparatus
CN100566071C (zh) 用于电容器充电电路的电路和方法
US20100157629A1 (en) Semiconductor laser apparatus
US7579817B2 (en) Constant-voltage circuit capable of reducing time required for starting, semiconductor apparatus including constant-voltage circuit, and control method of constant-voltage circuit
US20040125621A1 (en) Synchronous rectifier of flyback power converter
JPWO2003067744A1 (ja) 電源装置起動方法、電源装置の起動回路及び電源装置
EP0390786A4 (en) Power supply start circuit
CN107872155B (zh) 用于直流-直流转换器的以pfm模式的扩频的实施
JP3839737B2 (ja) 直流電圧変換回路
JP3204172B2 (ja) スイッチング電源装置
US5821740A (en) DC-to-DC converter having fast over-current detection and associated methods
JP2007295800A (ja) 電源回路
JPH11168883A (ja) Dc/dcコンバータ
JP3573888B2 (ja) 電源駆動装置
US20050068085A1 (en) Hot swappable pulse width modulation power supply circuits
US20230253872A1 (en) Switching control circuit, power supply circuit
JP3926991B2 (ja) 放電灯点灯回路
JP3418822B2 (ja) 突入電流抑制回路
JP4082200B2 (ja) Dc−dcコンバータ

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees